JP7327637B2 - 超音波センサ - Google Patents

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Description

本発明は、超音波センサに関する。
超音波センサの構成を開示した文献として、特開平7-154898号公報(特許文献1)および国際公開第2013/047544号(特許文献2)がある。また、圧電素子の構成を開示した文献として、実開昭63-59499号公報(特許文献3)がある。
特許文献1に開示された超音波センサは、円板状の音響整合板と、円板状圧電素子板とを備えている。円板状圧電素子板は、円板状の音響整合板の上面に接合されている。円板状圧電素子板の表裏面には2つの電極層が形成されている。音響整合板側に位置する電極層は、電気的引き出し端を有している。電気的引き出し端は表面側に延出している。
特許文献2に開示された超音波センサは、ケースと、圧電素子とを備えている。ケースは、有底筒状であり、底面部を有している。底面部が、振動領域である。圧電素子は、圧電基板と、第1の電極と、第2の電極と、第3の電極とを有している。圧電基板は、第1の面と、第2の面とを有している。第2の面は、第1の面と対向している。第1の電極は、第1の面に設けられている。第1の電極は、底面部に接合されている。第2の電極は、第2の面の一部に設けられている。第3の電極は、第2の面の一部に第2の電極と離れて設けられている。第3の電極は、第1の電極と接続されている。圧電素子は、底面部を平面視して自らの中心が振動領域の中心と異なる位置に配置されている。
特許文献3に開示された圧電素子は、圧電子本体と、第1の電極部と、第2の電極部と、第3の電極部とを備えている。圧電子本体は、厚み方向に縦振動を行なう。圧電子本体は、振動方向に垂直でかつ互いに対向する第1の面と第2の面とを有している。第1の電極部は、第1の面に設けられている。第2の電極部は、第2の面に配設され第1の電極部に接続されている。第2の電極部は、リード接続部を有している。第3の電極部は、第2の電極部と分離して第2の面に配設されている。第3の電極部は、リード接続部を有している。第2の電極部のリード接続部と第3の電極部のリード接続部とが、第2の面の外縁部に設けられている。第2の電極部と第3の電極部のいずれか一方の外縁部形状は、第1の電極部の外縁部形状と略同一になるように設定されている。
特開平7-154898号公報 国際公開第2013/047544号 実開昭63-59499号公報
特許文献1および特許文献2に開示された従来の超音波センサは、ケース等の、圧電素子以外の部材を介さずに、圧電素子の電極に配線を直接接続可能に構成されている。
しかしながら、特許文献1に開示された超音波センサにおいては、圧電体の厚さ方向から見て、圧電素子全体の中心に関して、2つの電極同士が対向している部分、すなわち、電極のうち振動領域を構成する部分の形状の対称性が低い。このため、圧電素子の振動領域の振動に伴う圧電素子全体の振動によって、所望の共振周波数とは異なるスプリアス周波数の振動モードによる振動である、スプリアス振動が発生する。超音波センサは、共振周波数の振動モードによる振動の残響時間が短くなるように設計されている場合であっても、スプリアス振動の残響時間が短くなるようには設計されない。結果として、スプリアス振動の残響によって超音波センサの残響時間が長くなり、超音波センサの残響特性が低下する。
特許文献2に開示された超音波センサにおいては、圧電体の厚さ方向から見て、ケースの中心に関して、圧電素子の電極のうち振動領域を構成する部分の形状の対称性が高くなっている。しかしながら、特許文献1に開示された圧電素子と同様に、圧電素子全体の中心に関しては、圧電素子の振動領域を構成する電極の形状の対称性が低い。このため、超音波センサの残響特性の低下の抑制は十分でない。
また、特許文献3においては、圧電体の厚さ方向から見て、圧電素子全体の中心に関して、電極のうち振動領域を構成する部分の形状の対称性が比較的高い圧電素子が開示されている。しかしながら、電極のうち振動領域を構成する部分の面積が圧電素子全体に対して小さく、この圧電素子の振動の強度は低い。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、圧電素子の電極に配線を直接接続可能であって、圧電素子による振動の強度を高くしつつ残響特性の低下を抑制できる、超音波センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく超音波センサは、ケースと、圧電素子とを備えている。ケースは、底部および周壁部を有している。圧電素子は、ケース内にて底部上に配置されている。圧電素子は、圧電体と、第1電極と、第2電極と、第3電極とを含んでいる。圧電体は、第1面および第2面を有している。第1面は、底部側に位置している。第2面は、第1面とは反対側に位置している。第1電極は、第1面に設けられている。第2電極は、第2面に設けられている。第2電極は、圧電体を介して第1電極と対向している。第3電極は、第2面に設けられている。第3電極は、第2電極と離間している。第3電極は、第1電極に電気的に接続されている。第1面と第2面とが並ぶ方向である厚さ方向から見て、第2電極は、第1方向において第2面の両端縁まで延びており、第1方向に直交する第2方向において、第2面の両端縁と離間している。
本発明によれば、圧電素子の電極に配線を直接接続可能であって、圧電素子による振動の強度を高くしつつ残響特性の低下を抑制できる。
本発明の実施形態1に係る超音波センサの構成を示す断面図である。 図1の超音波センサをII-II線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態1の変形例に係る超音波センサの構成を示す断面図である。 比較例1に係る超音波センサの構成を示す断面図である。 比較例2に係る超音波センサの構成を示す断面図である。 実施例1に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。 実施例2に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。 比較例1に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。 比較例2に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る超音波センサの構成を示す断面図である。 図10の超音波センサをXI-XI線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態3に係る超音波センサにおける圧電素子の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態4に係る超音波センサにおける圧電素子の構成を示す平面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る超音波センサについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る超音波センサの構成を示す断面図である。図2は、図1の超音波センサをII-II線矢印方向から見た断面図である。図1および図2に示すように、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100は、ケース110と、圧電素子120とを備えている。
ケース110は、底部111および周壁部112を有している。図2に示すように、超音波センサ100を、ケース110の底部111とは反対側に位置する開口端側から見たときに、底部111全体は円形状の外形を有している。当該開口端側から見たときの底部111全体の直径は、たとえば15.5mmである。
本発明の実施形態1においては、ケース110の底部111とは反対側に位置する開口端から見て、底部111のケース内に面している部分111Aは、当該部分111Aの中心点C1を通り、かつ、第1方向D1に平行な仮想線を対称軸として、線対称の外形を有している。また、上記部分111Aは、上記開口端から見て、上記中心点C1を通り、かつ、第1方向D1に直交する第2方向D2に平行な仮想線を対称軸として、線対称の外形を有している。
本発明の実施形態1において、具体的には、底部111のケース110内に面している部分111Aは、ケース110の開口端側から見て、矩形状の外形を有している。ケース110の開口端側から見て、底部111の上記部分111Aの外形は、第1方向D1に平行な2つの長辺を有し、第2方向D2に平行な2つの短辺を有している。なお、底部111の上記部分111Aの外形は、第2方向D2に平行な2つの長辺を有し、第1方向D1に平行な2つの短辺を有していてもよい。
ケース110の開口端から見て、底部111の上記部分111Aの第1方向D1の長さは、たとえば13mmであり、第2方向D2の長さは、たとえば7mmである。
本発明の実施形態1に係る超音波センサ100においては、底部111のケース110内に面している部分111Aが、ケース110の主な振動領域となる。
図1および図2に示すように、周壁部112は、開口方向から見たときの開口端の面積が、上記部分111Aの面積より広い。
本発明の実施形態1においては、ケース110は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電性材料で構成されている。なお、ケース110は、絶縁性材料で構成されていてもよい。
図2に示すように、圧電素子120は、ケース110内にて底部111上に配置されている。圧電素子120は、たとえばエポキシ樹脂などの接着剤により底部111上に接合されている。
図1および図2に示すように、圧電素子120は、圧電体130と、第1電極140と、第2電極150と、第3電極160とを含んでいる。
圧電体130は、第1面131および第2面132を有している。第1面131は、底部111側に位置している。第2面132は、第1面131とは反対側に位置している。本発明の実施形態1において、第1面131と第2面132とは、互いに平行に位置している。
図2に示すように、第1面131と第2面132とが並ぶ方向である厚さ方向Zから見て、圧電体130は、圧電体130の中心点C3を通り、かつ、第1方向D1に平行な仮想線Lを対称軸として、線対称の外形を有している。また、圧電体130は、圧電体130の中心点C3を通り、かつ、第2方向D2に平行な仮想線を対称軸として、線対称の外形を有している。なお、上述の厚さ方向Zは、開口端側から底部111を見たときの方向と同一である。
本発明の実施形態1において、具体的には、圧電体130は、厚さ方向Zから見たときに矩形状の外形を有している。圧電体130は、厚さ方向Zから見て、第1方向D1に平行な2つの長辺を有し、第2方向D2に平行な2つの短辺を有している。圧電体130の、厚さ方向Zから見たときの第1方向D1の長さは、たとえば6.5mmであり、第2方向D2の長さは、たとえば5.2mm以上5.8mm以下である。なお、圧電体130は、第2方向D2に平行な長辺を有し、第1方向D1に平行な短辺を有していてもよい。
本発明の実施形態1においては、厚さ方向Zから見て、圧電体130の中心点C3と、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1とが互いに一致している。
なお、本発明の実施形態1においては、厚さ方向Zから見て、圧電体130の中心点C3と、底部111のケース内に面している部分111Aの中心点C1とが、必ずしも互いに一致していなくてもよい。図3は、本発明の実施形態1の変形例に係る超音波センサの構成を示す断面図である。図3においては、図2に示す本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様の断面視にて図示している。
図3に示すように、本発明の実施形態1の変形例に係る超音波センサ100aにおいては、厚さ方向Zから見て、圧電体130の中心点C3が、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1に対して、第1方向D1において離れて位置している。本発明の実施形態1の変形例に係る超音波センサ100aのその他の構成については、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様である。
本発明の実施形態1に係る超音波センサ100において、圧電体130は、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で構成されている。
図1に示すように、第1電極140は、第1面131に設けられている。本発明の実施形態1において、第1電極140は、第1面131の全面に設けられている。すなわち、厚さ方向Zから見て第1電極140は圧電体130と同様の外形を有している。なお、第1電極140は、第1面131の第2方向D2における両端縁の少なくとも一方から離間して設けられてもよい。
本発明の実施形態1において、第1電極140は、圧電素子120を底部111に接着させるための接着剤を介して、底部111に電気的に接続されている。なお、第1電極140は、底部111に電気的に接続されていなくてもよい。
図1に示すように、第2電極150は、第2面132に設けられている。第2電極150は、圧電体130を介して第1電極140と対向している。
図2に示すように、厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第1方向D1において第2面132の両端縁132Aまで延びている。これにより、第2電極150のうち第1電極140と対向する領域の面積を大きくして、圧電素子120の振動強度を高めることができる。厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第1方向D1に直交する第2方向D2において、第2面132の両端縁132Bと離間している。第2電極150と両端縁132Bとの離間距離は、たとえば1.3mmである。
本発明の実施形態1においては、厚さ方向Zから見て、第2電極150が、第1方向D1に平行かつ圧電体130の中心点C3を通る仮想線Lを対称軸とする、線対称の外形を有している。また、厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第2方向D2に平行かつ圧電体130の中心点C3を通る仮想線を対称軸とする、線対称の外形を有している。
本発明の実施形態1においては、厚さ方向Zから見て、第2電極150は、具体的には矩形状の外形を有している。厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第1方向D1に平行な2つの辺および第2方向D2に平行な2つの辺を有している。
図1および図2に示すように、第3電極160は、第2面132に設けられている。第3電極160は、第2電極150と離間している。第3電極160は、第2方向D2において第2電極150の一方側に位置している。厚さ方向Zから見て、第3電極160は、第2方向D2における第2面132の両端縁132Bのうち、第3電極160の近くに位置する端縁132Bに達するまで延びている。厚さ方向Zから見て、第3電極160は、第1方向D1において第2面132の両端縁132Aに達するまで延びている。
本発明の実施形態1において、第3電極160は、厚さ方向から見て矩形状の外形を有している。厚さ方向Zから見て、第3電極160は,第1方向D1に平行な2つの辺および第2方向D2に平行な2つの辺を有している。
第3電極160は、第1電極140に電気的に接続されている。具体的には、圧電素子120が、接続電極170をさらに含んでおり、第3電極160は、接続電極170を介して第1電極140に接続されている。
接続電極170が設けられる位置は、圧電体130上において第2電極150と離間して設けられていれば特に限定されない。本発明の実施形態1においては、接続電極170は、圧電体130の中心点C3から見て第3電極160が位置する側の、圧電体130の側面に設けられている。
図1に示すように、本発明の実施形態1において、超音波センサは、導電部材191と、充填部材192とを備えている。なお、図2において、導電部材191および充填部材192は図示していない。
導電部材191は、具体的には樹脂シートと配線とを有するFPC(フレキシブルプリント回路基板)と、当該FPCに接続された2つの配線部とで構成されている。導電部材191は、ケース110の内部から、ケース110の開口端を通ってケース110の外部に引き出されて配置されている。ケース110の内部において、導電部材191は、FPCを介して、2つの配線部の一方が第2電極150に接続され、2つの配線部の他方が第3電極160に接続されている。
充填部材192は、ケース110の内部における他の部材の隙間の全部または一部を埋めている。本発明の実施形態1において、充填部材192は、互いに発泡倍率の異なる第1充填部材193と、第1充填部材193に対してケース110の開口端側に位置する第2充填部材194とを有している。なお、充填部材192は、全体が同一の発泡倍率を有していてもよい。充填部材192は、たとえばシリコーン発泡体で構成されている。
本発明の実施形態1に係る超音波センサ100の超音波の送信および受信のメカニズムについて簡単に説明する。まず、超音波センサ100を用いて超音波を送信する際には、導電部材191を介して第1電極140と第3電極160との間にパルス電圧を印加することで、第1電極140と、第3電極160に接続された第2電極150との間にパルス電圧が印加される。そして、第1電極140と第2電極150との間にパルス電圧が印加されることで、第1電極140と第2電極150との間に位置する圧電体130内の電荷が、外部電荷と引き合ったり、退け合う。これにより、圧電体130が膨張と収縮を繰り返す。圧電体130が膨張収縮を繰り返すことで、圧電素子120が振動する。圧電素子120が振動することで、圧電素子120に接合された底部111の上記部分111Aが主に振動する。これにより、底部111から、超音波が発信される。
超音波センサ100を用いて超音波を受信する際には、底部111の上記部分111Aに当たった超音波によって、底部111の上記部分111Aが振動する。上記部分111Aが振動することにより、圧電素子120が振動し、圧電体130が膨張および収縮を繰り返す。圧電体130が膨張および収縮を繰り返すことで、第1面131と第2面132において互いに反対の電荷が生じる。これにより、第1電極140と第2電極150との間に電圧が印加される。第1電極140と、第2電極150に接続された第3電極160との間の電圧を、導電部材191を介して検知する。このようにして、超音波センサ100を用いて超音波を受信できる。
超音波センサ100において、各電極への電圧印加を停止してから圧電素子120およびケース110の振動が停止するまでの時間が、残響時間である。超音波センサ100を用いて送信した超音波が対象物に反射した後、この反射された超音波を同一の超音波センサ100を用いて受信する場合においては、超音波を送信した後の残響時間が重要となる。上記対象物が超音波センサ100の近くに位置している場合には超音波の送信から受信までの時間が比較的短いため、残響時間が短くなるほど、超音波センサ100による受信感度が向上するからである。
以下、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100についての第1の実験例について説明する。第1の実験例においては、まず、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2に係る各超音波センサを作製した。
実施例1に係る超音波センサは、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様の構成とし、さらに、厚さ方向Zから見たときの第1方向D1における圧電体130の長さを6.5mmとし、第2方向D2における圧電体130の長さを5.8mmとした。また、厚さ方向Zから見たときの第2方向D2における両端縁132Bのうち第3電極160側の端縁132Bと、第2電極150との離間距離を1.3mmとし、厚さ方向Zから見たときの底部111の直径を15.5mmとし、底部111のケース110内部に面している部分111Aの第1方向D1における長さを13mmとし、当該部分111Aの第2方向D2における長さを7mmとした。また、具体的には、実施例1に係る超音波センサにおいては、ケース110をアルミニウムで構成して、圧電体をPZTで構成した。圧電素子120は、エポキシ樹脂を用いてケース110の底部111上に接合した。
実施例2に係る超音波センサは、本発明の実施形態1の第1変形例に係る超音波センサ100aと同様の構成とし、さらに、圧電体130の中心点C3が、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1から、第2方向D2において第3電極側に0.3mm離れて、圧電素子120を配置した。ケース110を構成する材料、圧電体130の材料、圧電素子120をケース110の底部111上に接合する方法は、実施例1に係る超音波センサと同様である。
比較例1に係る超音波センサは、実施例1に係る超音波センサとは、第2電極の構成、および、圧電素子の配置位置のみが異なる。図4は、比較例1に係る超音波センサの構成を示す断面図である。図4においては、図2に示す本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様の断面視にて図示している。
図4に示すように、比較例1に係る超音波センサ800においては、厚さ方向Zから見て、第2電極150が、第2方向D2における第2面132の両端縁132Bのうち、第2面132の第3電極160側とは反対側の端縁132Bに達するまで延びている。また、比較例1に係る超音波センサ800においては、厚さ方向Zから見て、第2電極150の中心が、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1と略一致する位置に圧電素子120が配置されている。このため、圧電体130の中心点C3は、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1から、第2方向D2において第3電極160側に0.3mm離れて位置している。
比較例2に係る超音波センサは、比較例1に係る超音波センサ800とは、圧電素子の配置位置のみが異なっている。図5は、比較例2に係る超音波センサの構成を示す断面図である。図5においては、図4に示す比較例1に係る超音波センサ800と同様の断面視にて図示している。
図5に示すように、比較例2に係る超音波センサ900は、圧電体130の中心点C3が、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1から、第2方向D2において第3電極160側に0.3mm離れて位置し、かつ、第1方向D1の一方側に0.2mm離れて位置している。
そして、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2に係る各超音波センサについて、第1電極と、第2電極に接続された第3電極との間に電圧を印加して、インピーダンスを測定した。インピーダンスの測定には、インピーダンスアナライザ(Keysight 4194A、キーサイト・テクノロジー社製)を用いた。インピーダンスの測定においては、電源周波数を連続的に変化させつつ定電圧を印加することで、インピーダンスを測定した。各実施例および各比較例について、電源周波数に対するインピーダンスの測定結果であるインピーダンスカーブを、以下の図6から図9に示す。
図6は、実施例1に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。図7は、実施例2に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。図8は、比較例1に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。図9は、比較例2に係る超音波センサをインピーダンス測定することで得られたインピーダンスカーブを示すグラフである。
図6から図9に示すように、各実施例および各比較例に係る超音波センサにおいては、電源周波数が65kH近傍の時に、2000Ω以上の高いインピーダンスを示している。すなわち、各実施例および各比較例においては、共振周波数が65kHz近傍となるよう超音波センサの構造が設計されている。このため、これらの超音波センサにおいては、周波数が65kHz近傍の超音波を送信する際に、残響時間が短くなるように設計されている。
図8および図9に示すように、比較例1に係る超音波センサ800および比較例2に係る超音波センサ900においては、電源周波数が75kH近傍の時に、インピーダンスの値が約200Ωとなっている。このため、比較例1および比較例2においては、超音波センサが65kHz近傍の周波数で振動したときに、75kHz近傍の周波数で比較的大きく振動するスプリアス振動が発生する。これにより、超音波センサによる65kHz近傍の周波数の超音波の送信時に、超音波センサの残響振動にスプリアス振動が混在してうなりが生じ、残響時間が長くなる。
一方、図6および図7に示すように、実施例1および実施例2に係る超音波センサは、電源周波数が65kHz近傍とは異なる周波数帯域程度において、インピーダンスの値が200Ω程度となる電源周波数がない。すなわち、実施例1および実施例2においては、超音波センサが65kHz近傍の周波数で振動したときに、大きなスプリアス振動は発生しない。このため、超音波センサの残響振動に混在するスプリアス振動も小さくなり、残響時間が短くなる。
また、図6および図8に示すように、第2電極150の中心の位置が互いに略一致している実施例1と比較例1とを対比すると、比較例1に対して、実施例1においては、75kHz近傍の周波数のスプリアス振動の発生が低減していることがわかる。
また、図7および図9に示すように、第2電極150の中心の位置が互いに略一致している実施例2と比較例2とを対比すると、比較例2に対して、実施例2においては、75kHz近傍の周波数のスプリアス振動の発生が低減していることがわかる。このように、実施例2においては、第1方向D1における圧電体130の中心点C3の位置が、上記中心点C1に対して一致していないが、圧電素子120全体に対する第2電極150の対称性が向上しているため、実施例2に係る超音波センサにおいては、スプリアス周波数の発生が低減することができる。
さらに、図6および図7に示すように、実施例1と実施例2とを対比すると、実施例1においては、75kHz近傍の周波数のインピーダンスがより低減されている。このように、圧電体130の中心点C3の位置を、上記中心点C1に一致させることで、75kHz近傍の周波数のスプリアス振動をさらに小さくすることができ、残響時間をより小さくすることができる。
次に、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100についての第2の実験例について説明する。第2の実験例においては、実施例3~8および比較例3,4に係る各超音波センサついて、第2方向D2における第2面132の両端縁132Bのうち第3電極160とは反対側の端縁132Bと、第2電極150との離間距離を変更した際の、スプリアス振動強度の変化をシミュレーションにより解析した。スプリアス振動強度は、具体的には、有限要素解析シミュレーションによる圧電共振解析により計測した。
実施例3~5に係る各超音波センサは、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様の構成とし、さらに、厚さ方向Zから見たときの第1方向D1における圧電体130の長さを6.5mmとし、第2方向D2における圧電体130の長さを5.8mmとした。また、厚さ方向Zから見たときの第2方向D2における両端縁132Bのうち第3電極160側の端縁132Bと、第2電極150との離間距離を1.3mmとし、底部111の直径を15.5mmとし、底部111のケース110内部に面している部分の第1方向における長さを13mmとし、当該部分の第2方向における長さを7mmとした。また、ケース110をアルミニウムで構成して、圧電体をPZTで構成した。圧電素子120は、エポキシ樹脂を用いてケース110の底部111上に接合されている。
そして、厚さ方向Zから見たときに第2方向D2における両端縁132Bのうち第3電極160とは反対側の端縁132Bと、第2電極150との離間距離は、実施例3においては1mm、実施例4においては1.3mm、実施例5においては1.8mmとした。
実施例6~8に係る各超音波センサは、厚さ方向Zから見たときの第2方向D2における圧電体130の長さを5.2mmとした。実施例6~8について、その他の構成については、それぞれ、実施例3~5と同様とした。
比較例3に係る超音波センサは、厚さ方向Zから見て、第2電極が、第2方向における圧電体の両端縁のうち第3電極側とは反対側の端縁まで延びており、その他の構成については、実施例3~5と同様とした。
比較例4に係る超音波センサは、厚さ方向Zから見て、圧電体の、第2方向における両端縁のうち第3電極とは反対側の端縁まで、第2電極が延びており、その他の構成については、実施例6~8と同様とした。
下記表1において、上記シミュレーションにより計測した比較例3に係る超音波センサの72kHzの周波数のスプリアス振動の振幅強度(振幅の大きさ)に対する、実施例3~5に係る各超音波センサの72kHzの周波数のスプリアス振動強度の比について示す。また、下記表2において、上記シミュレーションにより計測した比較例4に係る超音波センサの72kHzの周波数のスプリアス振動強度に対する、実施例6~8に係る各超音波センサの72kHzの周波数のスプリアス振動強度の比について示す。
Figure 0007327637000001
Figure 0007327637000002
上記表1に示すように、実施例3~5においては、厚さ方向Zから見たときに第2方向D2における両端縁132Bのうち第3電極160とは反対側の端縁132Bと、第2電極150との離間距離が1.3mmに近いほど、振動強度比が小さくなった、すなわち、上記離間距離が1.3mmに近いほど、スプリアス振動が小さくなることがわかる。ここで、実施例3~5においては、厚さ方向Zから見たときの第2方向D2における両端縁132Bのうち第3電極160側の端縁132Bと、第2電極150との離間距離が1.3mmある。したがって、圧電体130上における第2方向D2の第2電極150の対称性が高くなるほど、スプリアス振動が小さくなることがわかる。さらに、実施例4のように、第2方向D2における、第2電極150と、両端縁132Bの各々との離間距離が互いに等しいときに、スプリアス振動が最も小さくなることがわかる。上記表2の実施例6~8においても、実施例3~5と同様の傾向が示されている。
上記のように、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100は、ケース110と、圧電素子120とを備えている。ケース110は、底部111および周壁部112を有している。圧電素子120は、ケース110内にて底部111上に配置されている。圧電素子120は、圧電体130と、第1電極140と、第2電極150と、第3電極160とを含んでいる。圧電体130は、第1面131および第2面132を有している。第1面131は、底部111側に位置している。第2面132は、第1面131とは反対側に位置している。第1電極140は、第1面131に設けられている。第2電極150は、第2面132に設けられている。第2電極150は、圧電体130を介して第1電極140と対向している。第3電極160は、第2面132に設けられている。第3電極160は、第2電極150と離間している。第3電極160は、第1電極140に電気的に接続されている。第1面131と第2面132とが並ぶ方向である厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第1方向D1において第2面132の両端縁132Aまで延びており、第1方向D1に直交する第2方向D2において、第2面132の両端縁132Bと離間している。
これにより、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100においては、ケース110などの圧電素子120以外の部材を介することなく第1電極140および第2電極150に配線を電気的に接続可能であって、かつ、圧電素子120による振動の強度を高くできる。さらには、圧電体130の厚さ方向Zから見て、圧電体130の外形形状に対する第2電極150の外形形状の対称性が向上するため、スプリアス振動が抑制され、当該振動の残響による残響特性の低下を抑制できる。
本発明の実施形態1においては、厚さ方向Zから見て、第2電極150が、第1方向D1に平行かつ圧電体130の中心点C3を通る仮想線Lを対称軸とする、線対称の外形を有している。
これにより、厚さ方向Zから見て、圧電体130の外形形状に対する第2電極150の外形形状の対称性がさらに向上するため、超音波センサ100の残響特性の低下をより抑制できる。
本発明の実施形態1においては、厚さ方向Zから見て、圧電体130の中心点C3と、底部111のケース110内に面している部分111Aの中心点C1とが互いに一致している。
これにより、厚さ方向Zから見て、底部111のケース110内に面している部分111Aの外形形状に対する第2電極150の外形形状の対称性が向上するため、超音波センサ100の残響特性の低下をより抑制できる。
本発明の実施形態1においては、ケース110が、導電性材料で構成されている。第1電極140は、底部111に電気的に接続されている。
これにより、ケース110を接地電位に接続することで、圧電素子120において第1電極140を接地電極とすることが可能となる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る超音波センサについて説明する。本発明の実施形態2に係る超音波センサは、圧電素子が第4電極をさらに含んでいる点で、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と異なる。よって、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
図10は、本発明の実施形態2に係る超音波センサの構成を示す断面図である。図11は、図10の超音波センサをXI-XI線矢印方向から見た断面図である。図10および図11に示すように、本発明の実施形態2に係る超音波センサ200において、圧電素子120は、第4電極280をさらに含んでいる。厚さ方向Zから見て、第4電極280は、第2面132において第2電極150とは離間している。第4電極280は、第2方向D2において第2電極150に関して第3電極160とは反対側に位置している。
上記の構成により、第2面132において、第2電極150を介して互いに隣り合って1対の電極がおよそ対称的に配置されるため、第2面132側における圧電体130の内部応力が小さくなり、圧電体130のクラックの発生が抑制され、超音波センサ200の機械的信頼性を向上できる。
また、本発明の実施形態2に係る超音波センサ200においては、具体的には、第4電極280は、厚さ方向Zから見て、圧電体130の中心点C3を通り、かつ、第1方向D1に平行な仮想線Lを対称軸として、第3電極160と線対称となるような外形を有している。これにより、第2面132における電極の対称性がより向上し、圧電体130の内部応力をより小さくできる。
(実施形態3)
以下、本発明の実施形態3に係る超音波センサについて説明する。本発明の実施形態3に係る超音波センサは、厚さ方向から見たときの圧電素子の外形形状が主に、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と異なっている。よって、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
図12は、本発明の実施形態3に係る超音波センサにおける圧電素子の構成を示す平面図である。図12においては、本発明の実施形態3に係る超音波センサの圧電素子320のみを、図2に示した本発明の実施形態1における圧電素子120と同様の方向から図示している。
図12に示すように、本発明の実施形態3において、圧電素子320は、圧電体130の厚さ方向Zから見て略円形状の外形を有している。圧電体130は、厚さ方向Zから見て円形状の外形を有している。
本発明の実施形態3に係る超音波センサにおいても、本発明の実施形態1に係る超音波センサ100と同様に、第3電極160は、第2面132に設けられている。第3電極160は、第2電極150と離間している。厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第1方向D1において第2面132の両端縁132Aまで延びており、第1方向D1に直交する第2方向D2において、第2面132の両端縁132Bと離間している。これにより、ケースなどの他の部材を介することなく電極に配線を接続可能であって、圧電素子320による振動の強度を高くしつつ残響特性の低下を抑制できる。
(実施形態4)
以下、本発明の実施形態4に係る超音波センサについて説明する。本発明の実施形態4に係る超音波センサは、厚さ方向から見たときの圧電素子の外形形状が主に、本発明の実施形態2に係る超音波センサ200と異なっている。よって、本発明の実施形態2に係る超音波センサ200と同様の構成については説明を繰り返さない。
図13は、本発明の実施形態4に係る超音波センサにおける圧電素子の構成を示す平面図である。図13においては、圧電素子を、図11に示した本発明の実施形態2における圧電素子120と同様の方向から図示している。
図13に示すように、本発明の実施形態4において、圧電素子420は、圧電体130の厚さ方向Zから見て円形状の外形を有している。圧電体130は、厚さ方向Zから見て円形状の外形を有している。
本発明の実施形態4に係る超音波センサにおいても、本発明の実施形態2に係る超音波センサ100と同様に、第3電極160は、第2面132に設けられている。第3電極160は、第2電極150と離間している。厚さ方向Zから見て、第2電極150は、第1方向D1において第2面132の両端縁132Aまで延びており、第1方向D1に直交する第2方向D2において、第2面132の両端縁132Bと離間している。これにより、ケースなどの他の部材を介することなく電極に配線を接続可能であって、圧電素子420による振動の強度を高くしつつ残響特性の低下を抑制できる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,100a,200,800,900 超音波センサ、110 ケース、111 底部、111A 部分、112 周壁部、120,320,420 圧電素子、130 圧電体、131 第1面、132 第2面、132A,132B 端縁、140 第1電極、150 第2電極、160 第3電極、170 接続電極、191 導電部材、192 充填部材、193 第1充填部材、194 第2充填部材、280 第4電極。

Claims (5)

  1. 底部および周壁部を有するケースと、
    前記ケース内にて前記底部上に配置されている圧電素子とを備え、
    前記圧電素子は、底部側に位置する第1面および該第1面とは反対側に位置する第2面を有する圧電体と、前記第1面に設けられている第1電極と、前記第2面に設けられている第2電極と、該第2電極と離間して前記第2面に設けられ、かつ、前記第1電極に電気的に接続されている第3電極とを含み、
    前記第2電極は、前記圧電体を介して前記第1電極と対向しており、
    前記第1面と前記第2面とが並ぶ方向である厚さ方向から見て、前記第2電極は、第1方向において前記第2面の両端縁まで延びており、前記第1方向に直交する第2方向において、前記第2面の両端縁と離間している、超音波センサ。
  2. 前記厚さ方向から見て、前記第2電極は、前記第1方向に平行かつ前記圧電体の中心点を通る仮想線を対称軸とする、線対称の外形を有している、請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 前記厚さ方向から見て、前記圧電体の中心点と、前記底部の前記ケース内に面している部分の中心点とが互いに一致している、請求項2に記載の超音波センサ。
  4. 前記ケースは、導電性材料で構成されており、
    前記第1電極は、前記底部に電気的に接続されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波センサ。
  5. 前記厚さ方向から見て、前記圧電素子は、前記第2面において前記第2電極とは離間している第4電極をさらに含み、
    前記第4電極は、前記第2方向において前記第2電極に関して前記第3電極とは反対側に位置している、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の超音波センサ。
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