JP3345844B2 - 超音波送受波器 - Google Patents

超音波送受波器

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JP3345844B2 JP32101193A JP32101193A JP3345844B2 JP 3345844 B2 JP3345844 B2 JP 3345844B2 JP 32101193 A JP32101193 A JP 32101193A JP 32101193 A JP32101193 A JP 32101193A JP 3345844 B2 JP3345844 B2 JP 3345844B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空中に超音波を放射し
たり、逆に空中に放射された超音波を受波する機能を備
える超音波送受波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の音響整合層を備える超音波送受波
器は、感度を優先していた。しかし最近は、超音波送受
波器の送受波面から近接した被検出物の検知に適用され
る近距離タイプの超音波送受波器の需要が増してきた。
そして、このような用途にあって、距離測定時の測定誤
差として最も問題となるのが、送波信号の残響波と受波
信号の干渉である。したがって、近接距離にあっては、
残響特性によって、その信頼性が定まってくることとな
り、通常、かかる用途では受波信号と残響電圧の比が1/
10〜1/100 (20dB 〜40dB)のものが求められている。
【0003】ところで、この残響特性がさらに改善され
れば、超音波式近接スイッチ用としては、より近くから
の物体検知が可能になり、従来の静電,電磁方式の近接
スイッチの弱点である数cm先の物体検知も可能とな
る。また、超音波の伝播時間を用いて、音速,温度測定
を行うセンサーでは残響の問題で、小型化が困難であっ
たが、残響特性が向上することにより、この問題につい
ても、改善が行い得ることとなる。
【0004】そして、これに対応して、図7で示すよう
に、有底筒状ケースbからなる音響整合層の、その底部
上に表裏面に電極層を形成された圧電素子板cを接合
し、該ケースb内にダンピング層dを埋入した構成の超
音波送受波器aが提案された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
にあって、その特性を試験すると、残響特性の改善が必
ずしも十分ではないことが判明した。
【0006】本発明は、残響特性を更に改善し得る構成
を備えた超音波送受波器の提供を目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、音響整合板の
上面に、該音響整合板と同一平面形状の、表裏面に電極
層が形成された圧電素子板を整一状に接合し、その接合
体によりダンピング成形層を担持するとともに、接合体
上に担持されるダンピング成形層を、該接合体の周縁を
囲繞する外径として、接合体をダンピング成形層に埋入
するようにし、かつ音響整合板の下面のみを露出するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【0009】
【作用】図7の構成に比して、本発明は音響整合層の
壁がない。そして、この周壁がないために、残響特性の
向上が確認された。さらに、音響整合板の上面に、該音
響整合板と同一平面形状の圧電素子板を整一状に接合し
た構成とし、前記圧電素子板の下面にのみ音響整合層を
配設するとともに、接合体上に担持されるダンピング成
形層により該接合体の周縁を囲繞するようにしたため、
周面を露出した形態(図1参照)に比して、さらに受波
感度が優れ、残響時間が少ない。
【0010】
【実施例】添付図面について本発明を説明する。
【0011】図1は、比較例を示すものである。
【0012】この構成の超音波送受波器1aにあって、
円板状の音響整合板2aの上面には表裏面に電極層4
a,4bが形成された円板状圧電素子板3が接合されて
いる。この音響整合板2a側に位置する電極層4aはそ
の電気的引き出し端を表面側に延出し、リード線5の導
線6a,6bを圧電素子板3の表面側で、電極層4a,
4bに接続し、前記圧電素子板3の電極層4a,4bに
電圧を印加すると共に、該電極層4a,4b間に発生し
た信号電圧を取り出すようにしている。この構成にあっ
ては、前記圧電素子板3の外径は音響整合板2aの外径
よりも小さくしている。
【0013】さらに前記音響整合板2a,圧電素子板3
からなる接合体上にダンピング成形層7を担持して、前
記圧電素子板3を覆い、かつリード線5を引き出してい
る。そして、前記音響整合板2aの下面を露出して超音
波送受波面fとしている。
【0014】上述の構成にあって、音響整合板2aは、
発泡性プラスチック材料,プラスチックに無数のガラス
バルーンを混合した材料などが用いられる。またダンピ
ング成形層7は、接合体上で、モールド成形により形成
されるものであり、室温硬化型シリコンゴム、ウレタン
樹脂などの、内部摩擦の大きな材料に、チタン酸鉛,チ
タン酸ジルコン酸鉛などのセラミック粉末、金属粉末な
どの比重の大きな粉末を混合してなる材料により成形さ
れる。
【0015】このダンピング成形層7の効果は、音響イ
ンピーダンスが大きいほど、残響時間が短くなる。
【0016】ここで、図4は、音響インピーダンスと、
残響時間及び受波感度の関係を示す。この残響時間は図
5で示すように送波の立ち上り時から、周縁までの時間
を示し、受波感度は、受波の最大振幅を示す。
【0017】図2は、本発明に係る実施例を示すもので
ある。
【0018】この構成にあっても、音響整合板2b,圧
電素子板3からなる接合体上にダンピング成形層7を担
持して、前記圧電素子板3を覆い、かつリード線5を引
き出している。そして、前記音響整合板2bの下面を露
出して超音波送受波面fとしている。この構成の超音波
送受波器1bにあって、円板状の音響整合板2bは、そ
の上面に接合される圧電素子板3と平面形状(外径)を
等しくしている。そして、この接合体上に担持されるダ
ンピング成形層7は、該接合体の周縁を囲繞する外径と
して、接合体をダンピング成形層に埋入するようにし、
かつ音響整合板2bをその周面も含めて覆うようにし、
音響整合板2bの下面のみを露出するようにしている。
その他、円板状圧電素子板3の構成及び配線構造、さら
には音響整合板2b、ダンピング成形層7の材質は超音
波送受波器1aと同様であり、上述の記載を援用する。
【0019】図3は、図7にかかる従来品と、図1にか
かる比較例と図2にかかる本発明品の感度特性と、受波
感度及び残響時間を比較したものである。
【0020】ここで、図7で示すケースbとして、エポ
キシ樹脂75重量部に直径50ミクロンのガラスバルーンを
25重量部混合した複合材料(音響インピーダンス1.5 ×
106Ns/m3 )により肉厚H2 に成形したものを用い、図
1の音響整合板2aとして、前記と同じ複合材料により
外径D3 10mm,厚みH4 2.2mm の円板状に成形したもの
を用い、図2の音響整合板2bとして、前記と同じ複合
材料により外径D5 8mm ,厚みH6 2.2mm の円板状に成
形したものを用いた。
【0021】また図7のダンピング成形層d及び図1,
図2のダンピング成形層7として、いずれもウレタン樹
脂25重量部に直径10ミクロンのチタン酸鉛粉末75重量
部混合した複合材料(音響インピーダンス 3×106 Ns/m
3 )を用い、図7の場合はケース内にそれを充填し、
較例である図1の場合(図3の実施例1)は整合板の外
径D3 と同寸の10mm,高さH3 5.8mm に、本発明の図2
の場合(図3の実施例2)は外径D4 10mm,高さH5 7m
m になるようにモールド成形した。
【0022】さらに図7,図1,図2において、圧電素
子c,3はチタン酸ジルコン酸鉛より直径 8mm,厚み 1
mmの円板状に成形したものを用いた。
【0023】尚、送受波感度特性の測定は図6に示す回
路装置を用いて行なった。
【0024】この図3で理解されるように、上述の各構
成は、図7の従来構成(受波感度2.1Vpp,残響時間0.25
ms)に比して、受波感度及び残響時間のいずれも改善さ
れたことがわかる。また、図2の本発明品(実施例2)
の構成(受波感度4.1Vpp,残響時間0.10ms)にあって
は、図1の比較例(実施例1)の構成(受波感度3.1Vp
p,残響時間0.20ms)よりも更に改善されることがわか
った。
【0025】上記図1,2の構成にあって、腐食性のガ
ス雰囲気中で使用する場合には、ガスの接触面にポリイ
ミドなど耐候性の優れたフィルムを接着またはコーティ
ングする(膜厚100 μm )ことで対応が可能となる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、音響整合板2bの上面に圧電
素子板3を接合し、その接合体によりダンピング成形層
7を担持して、前記接合体をダンピング成形層7に埋入
することにより、音響整合板2bをその周面も含めて覆
うようにし、かつ音響整合板2bの下面のみを露出する
ようにしているものである。このため、受波感度を向上
し、かつ残響時間が短くなり、近距離測定に用いる場合
にも、送波信号と受波信号が干渉することはなく、超音
波式近接スイッチ用として最適となる。また、超音波の
伝播時間を用いて、音速,温度測定を行うセンサーに適
用することにより、その小型化を達成できる、等の優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例の縦断側面図である。
【図2】本発明品の縦断側面図である。
【図3】残響特性を示す対比図である。
【図4】音響インピーダンスと、残響時間及び受波感度
の関係を示すグラフである。
【図5】残響時間と受波感度の関係を示す波形図であ
る。
【図6】送受波感度の測定回路図である。
【図7】従来構成の縦断側面図である。
【符号の説明】
1a,1b 超音波送受波器 2a,2b 音響整合板 3 圧電素子板 7 ダンピング成形層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 17/00 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響整合板の上面に、該音響整合板と同一
    平面形状の、表裏面に電極層が形成された圧電素子板を
    整一状に接合し、その接合体によりダンピング成形層を
    担持するとともに、接合体上に担持されるダンピング成
    形層を、該接合体の周縁を囲繞する外径として、接合体
    をダンピング成形層に埋入するようにし、かつ音響整合
    板2bの下面のみを露出するようにしたことを特徴とす
    る超音波送受波器。
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