JP7298591B2 - 超音波トランスデューサ - Google Patents

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Description

本発明は、超音波トランスデューサに関する。
従来、圧電振動子を用いて超音波を出力するとともに検知対象物において反射した超音波を受信する超音波トランスデューサが知られている。
特開2019-114953号公報 国際公開2018/193892号
発明者らは、超音波トランスデューサから出力される超音波の指向角について研究を重ね、振動面積を拡大することで指向性が高まる(すなわち指向角が狭まる)との知見を得た。発明者らはさらに研究を重ね、複数の圧電振動子を用いて振動面積の拡大し、それにより指向性を高めることができる技術を新たに見出した。
本発明の一態様は、指向性の向上が図られた超音波トランスデューサを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る超音波トランスデューサは、振動領域が設けられた底蓋を有するケースと、ケース内において底蓋上の振動領域内に配置された複数の圧電振動子と、圧電振動子と電気的に接続された配線部材とを備え、複数の圧電振動子は、振動領域の中心から外れた位置に配置されている。
上記超音波トランスデューサでは、ケースの底蓋の振動領域に設けられた複数の圧電振動子は、振動領域の中心から外れた位置に配置されている。発明者らは、振動領域の中心に圧電振動子が配置されている場合に比べて、振動領域の中心に圧電振動子が配置されていない場合のほうが、振動領域における振動面積が広くなることを新たに見出した。そのため、複数の圧電振動子を振動領域の中心から外れた位置に配置することで、振動領域における振動面積の拡大が図られ、その結果、指向性の向上が図られる。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、複数の圧電振動子の設置位置が、振動領域の中心に対して対称性を有する。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、振動領域のアスペクト比が1:1.25~1:2.5である。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、底蓋の振動領域が出力時に共振振動する。
本発明の一態様によれば、指向性の向上が図られた超音波トランスデューサが提供される。
一実施形態に係る超音波検知システムを示す概略構成図である。 図1の超音波トランスデューサを示す概略斜視図である。 図1に示した超音波トランスデューサの圧電振動子を示した概略斜視図である。 図1に示した超音波トランスデューサの圧電振動子を示した概略平面図である。 シミュレーション解析の結果を示した図である。 シミュレーション解析の結果を示した図である。 シミュレーション解析の結果を示した図である。 振動領域における振動距離と指向角との関係を示したグラフである。 異なる態様の圧電振動子の配置を示した図である。 異なる態様の圧電振動子の配置を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
本実施形態では、超音波を用いて対象物の検知をおこなう超音波検知システムについて説明する。
図1に示すように、超音波検知システム1は、所定の対象物10に対して超音波を出力し、かつ、対象物10において反射した超音波を受信するものである。超音波検知システム1は、受信した超音波から、対象物10の存在を検知したり、対象物10までの距離を検知したりすることができる。
超音波検知システム1は、制御回路20および超音波トランスデューサ30を備えて構成されている。
制御回路20は、特定の周波数の信号を生成して、その信号を、信号線25を介して超音波トランスデューサ30に入力する回路である。また、制御回路20は、超音波トランスデューサ30が受信した超音波信号を、適宜増幅して、検出する回路である。制御回路20はLC回路を含むことができる。
超音波トランスデューサ30は、制御回路20から入力された信号に応じて発振し、超音波信号を出力する。また、超音波トランスデューサ30は、外部から超音波信号を受信すると、その信号を制御回路20に送信する。
図2に示すように、超音波トランスデューサ30は、ケース32と、ケース32内に収容された複数の圧電振動子(本実施形態では一対の圧電振動子34A、34B)およびフレキシブル基板36を備えた構成を有する。
ケース32は、略円筒状の筒部32aと、筒部32aの下端開口を塞ぐ底蓋部32b(底蓋)とを含んで構成されたカップ状部材である。ケース32は、たとえば金属(一例としてアルミニウム合金)で構成されている。
筒部32aの内部には収容空間が画成されており、筒部32aの延在方向に対して直交する断面における収容空間の断面形状は略楕円環状(または角丸長方形環状)である。すなわち、収容空間は一方向に延びた断面形状を有する。
底蓋部32bは、略円板状の形状を有し、筒部32aの下側開口を塞ぐ略楕円形状領域が振動領域Vとなっている。底蓋部32bの振動領域Vは、筒部32aの収容空間の断面形状と実質的に同じ形状を有し、本実施形態では振動領域Vは一方向に延びた略楕円形状を有する。振動領域Vは、平面視においてそのアスペクト比が1:1.25~1:2.5の範囲となるように設計することができる。振動領域Vにおいては底蓋部32bの厚さは均一となっている。
以下の説明では、説明の便宜上、底蓋部32bに直交する方向をZ方向とも称す。また、Z方向に対して直交する2方向であって、互いに直交する方向をX方向およびY方向とも称す。本実施形態では、X方向は振動領域Vの長軸方向であり、Y方向は振動領域Vの短軸方向である。
一対の圧電振動子34A、34Bは、図3に示すように、ケース32の底蓋部32bの振動領域V内に配置されている。一対の圧電振動子34A、34Bはいずれも矩形板状の外形を有し、外形寸法は略同一である。一対の圧電振動子34A、34Bは、矩形板状の圧電体層34aと一対の端子電極34b、34cとを備えて構成されている。上側端子電極34bは、圧電体層34aの上面の一部の非被覆領域以外を覆っている。本実施形態では、圧電体層34aの上面の非被覆領域は、振動領域Vの長軸方向(X方向)に関する端部に設けられている。下側端子電極34cは、圧電体層34aの下面の全域を覆うとともに、圧電体層34aの側面を通って上側端子電極34bが覆っていない領域の圧電体層34aの上面まで引き出されて、引出電極部34dを形成している。そのため、下側端子電極34cの引出電極部34dは、圧電体層34aの上面において上側端子電極34bと振動領域Vの長軸方向に対向している。
圧電体層21は、一層の圧電材料層を含む単層構造であってもよく、複数の圧電材料層と内部電極層とが交互に積層された多層構造であってもよい。圧電材料層は、たとえばPZT等の圧電セラミックス材料で構成することができる。圧電振動子34A、34Bは、ケース32の底蓋部32bに直接接合されていてもよく、エポキシ系樹脂等の接着材を介してケース32の底蓋部32bに接着されていてもよい。
一対の圧電振動子34A、34Bは、底蓋部32bの振動領域Vの長軸方向(X方向)に並んでいる。より具体的には、圧電振動子34A、34Bのそれぞれの下側端子電極34cの引出電極部34dが、振動領域Vの長軸方向(X方向)において互いに対向するように並んでいる。超音波トランスデューサ30の超音波出力時に、一対の圧電振動子34A、34Bが振動すると、それに伴って底蓋部32bの振動領域Vが振動(共振振動)する。
フレキシブル基板36(配線部材)は、図1に示すように、シート状を呈しており、一方の端部36aが一対の圧電振動子34A、34B上に重ねられるようにして配置されている。フレキシブル基板36は、たとえば、フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)である。すなわち、フレキシブル基板36は、ポリイミド樹脂等の樹脂からなる樹脂シートに複数の配線が設けられている。フレキシブル基板36は、複数の配線により、一対の圧電振動子34A、34Bの各端子電極(すなわち、上側端子電極34bおよび下側端子電極34c)と、フレキシブル基板36の他端部36bに接続される信号線25とを電気的に接続する。
上述した一対の圧電振動子34A、34Bは、図4に示すように、ケース32の底蓋部32bの振動領域Vの中心Cから外れた位置に配置されており、振動領域Vの中心Cを挟むように配置されている。発明者らは、振動領域Vの中心Cに圧電振動子34A、34Bが配置されている場合に比べて、振動領域Vの中心Cにいずれの圧電振動子34A、34Bも配置されていない場合のほうが、振動領域Vにおける振動面積が広くなることを新たに見出した。
図5~7は、発明者らがおこなったシミュレーション解析の結果を示した図である。図5は、ケース32単体(すなわち、圧電振動子34A、34Bを備えない構成)で、ケース32の固有振動数で振動(共振振動)させたときの底蓋部32bの変位量を示した図である。図6は、ケース32に圧電振動子34A、34Bを設けた構成で、超音波トランスデューサ30の固有振動数より低い周波数で振動(非共振振動)させたときの底蓋部32bの変位量を示した図である。図7は、ケース32に圧電振動子34A、34Bを設けた構成で、超音波トランスデューサ30の固有振動数で振動(共振振動)させたときの底蓋部32bの変位量を示した図である。
図5~7に示したシミュレーション解析の結果から、ケース32に圧電振動子34A、34Bを設けた構成における変位量(図7)は、ケース32単体における共振振動の変位(図5)とケース32に圧電振動子34A、34Bを設けた構成における非共振振動の変位量(図6)とが合成されたものとなることが確認された。そして、図5に示すように、ケース32単体での共振振動での変位量は、底蓋部32bの振動領域Vの中心C付近で最大の変位量となることも確認された。
そのため、振動領域Vの中心Cに圧電振動子34A、34Bを配置した場合には、振動領域Vの中心Cにおける変位量が顕著に高くなり、その結果、振動面積が狭まることとなる。
超音波トランスデューサ30においては、一対の圧電振動子34A、34Bを振動領域Vの中心Cから外れた位置に配置することで、振動領域Vにおける振動面積の拡大が図られている。なお、振動領域Vにおける振動面の寸法(振動距離)と振動領域Vの長軸方向に関する指向角との関係は、図8のグラフに示したとおりとなる。すなわち、振動距離が長くなるほど指向角は狭まる。たとえば、振動領域Vにおける振動面のX方向に関する寸法が相対的に長くなると、X方向に係る指向角が相対的に狭まり、X方向に関する指向性が相対的に向上する。そのため、超音波トランスデューサ30においては、振動領域Vにおける振動面積の拡大が図られて、その結果、指向性の向上が実現されている。
一対の圧電振動子34A、34Bの設置位置は、振動領域Vの中心Cに対して対称性(点対称または線対称)を有していてもよい。また、図9、10に示したように、一対の圧電振動子34A、34Bの向きは適宜変更してもよい。図9に示した圧電振動子34A、34Bでは、引出電極部34dが互いに遠くなるように配置されている。図9に示した態様では、圧電振動子34A、34Bの活性部(すなわち、上側端子電極34bと下側端子電極34cとが対面する部分)が中心C側に偏倚して配置されるため、中心Cにおける変位量が増大する。図10に示した圧電振動子34A、34Bでは、引出電極部34dが振動領域Vの短軸方向(Y方向)に沿って同じ向きとなるように配置されている。図9に示した態様では、圧電振動子34A、34Bの活性部が近接するため、かつ、フレキシブル基板36を中心に配置できるため、振動の谷が生じにくい。
30…超音波トランスデューサ、32…ケース、32b…底蓋部、34A、34B…圧電振動子、36…フレキシブル基板、C…中心、V…振動領域。

Claims (3)

  1. 振動領域が設けられた底蓋を有するケースと、
    前記ケース内において前記底蓋上の振動領域内に配置された複数の圧電振動子と、
    前記圧電振動子と電気的に接続された配線部材と
    を備え、
    前記振動領域が一方向に沿って延びる形状を有し、
    前記複数の圧電振動子は、前記振動領域の中心から外れた位置に前記一方向に沿って配置されており、
    前記底蓋の前記振動領域が出力時に共振振動する、超音波トランスデューサ。
  2. 前記複数の圧電振動子の設置位置が、前記振動領域の中心に対して対称性を有する、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記振動領域のアスペクト比が1:1.25~1:2.5である、請求項1または2に記載の超音波トランスデューサ。
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