JP6776481B1 - 超音波トランスデューサー及びその製造方法 - Google Patents

超音波トランスデューサー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6776481B1
JP6776481B1 JP2020519467A JP2020519467A JP6776481B1 JP 6776481 B1 JP6776481 B1 JP 6776481B1 JP 2020519467 A JP2020519467 A JP 2020519467A JP 2020519467 A JP2020519467 A JP 2020519467A JP 6776481 B1 JP6776481 B1 JP 6776481B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
electrode
region
inner electrode
conductor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020519467A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021152776A1 (ja
Inventor
高杉 知
知 高杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANCALL CORPORATION
Original Assignee
SANCALL CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANCALL CORPORATION filed Critical SANCALL CORPORATION
Application granted granted Critical
Publication of JP6776481B1 publication Critical patent/JP6776481B1/ja
Publication of JPWO2021152776A1 publication Critical patent/JPWO2021152776A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/30Piezoelectric or electrostrictive devices with mechanical input and electrical output, e.g. functioning as generators or sensors
    • H10N30/302Sensors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0607Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements
    • B06B1/0622Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements on one surface
    • B06B1/0629Square array
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/85Piezoelectric or electrostrictive active materials
    • H10N30/857Macromolecular compositions
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/87Electrodes or interconnections, e.g. leads or terminals
    • H10N30/871Single-layered electrodes of multilayer piezoelectric or electrostrictive devices, e.g. internal electrodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/87Electrodes or interconnections, e.g. leads or terminals
    • H10N30/875Further connection or lead arrangements, e.g. flexible wiring boards, terminal pins
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/88Mounts; Supports; Enclosures; Casings
    • H10N30/883Additional insulation means preventing electrical, physical or chemical damage, e.g. protective coatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

本発明に係る超音波トランスデューサーは、下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子とを備える。好ましくは、前記複数の開口部は配列ピッチが4.3mm以下とされ、前記圧電素子は、平面視縦横寸法の最大値が4.0mm以下の平面視矩形状、直径が4.0mm以下の平面視円形状、又は、長径が4.0mm以下の平面視楕円形状とされる。好ましくは、前記圧電素子は、全周において前記剛性基板に重合され、前記圧電素子と前記基板との重合幅は、0.03mm〜0.07mmとされる。

Description

本発明は、複数の圧電素子が並列配置されてなり、フェイズドアレイセンサーとして好適に利用可能な空中超音波トランスデューサー及びその製造方法に関する。
圧電素子及び振動板を含む複数の振動体が並列配置されてなる超音波トランスデューサーは、物体の形状を検知したり又は広範囲に亘って物体の有無を検知する為のフェイズドアレイセンサーとして好適に利用可能であるが、この場合には前記超音波トランスデューサーには下記事項が求められている。
即ち、複数の振動体によって放射される音波においてグレーティングローブが発生することを抑制する為には、前記複数の振動体の配列ピッチを当該振動体が放射する超音波の波長λの1/2以下にする必要がある。
また、空気中において数メートル先の物体を検知する為には、超音波トランスデューサーに用いられる振動体が放射する超音波の周波数を40kHz程度の低周波数に設定する必要がある。
室温(20℃)の空気中における周波数40kHzの超音波の波長λは8.6mmであるから、振動体が放射する超音波の周波数を40kHzとしつつ、グレーティングローブの発生を抑制する為には、複数の振動体の配列ピッチを8.6mm/2=4.3mm以下にする必要がある。
それに加えて、前記複数の振動体のそれぞれが所望の周波数及び位相の超音波を放射する為には、前記複数の振動体間における振動伝播を可及的に防止することが必要となる。
この点に関し、本願出願人は、板厚方向に振動可能な剛性弾性板と、前記弾性板に並列配置された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆うように前記弾性板に設けられた封止部材とを備えた超音波トランスデューサーであって、前記弾性板は、前記複数の圧電素子がそれぞれ装着される複数の振動領域と、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記境界領域が、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有している超音波トランスデューサーに関する出願を行い、特許権を取得している(下記特許文献1〜3参照)。
前記超音波トランスデューサーは、前記圧電素子が装着され、前記圧電素子と共に振動する前記振動領域と前記拘束領域との間に溝等の低剛性領域を設けることで、前記振動領域の剛性を弱めつつ、前記スリット部の存在によって一の振動領域の振動が他の振動領域へ伝播することを有効に防止できる点において有用であるが、下記点において改善の余地がある。
即ち、前記低剛性領域を設けることによって、前記振動領域の剛性を弱めることができるものの、前記圧電素子を、当該圧電素子が装着される前記振動領域の剛性に抗して伸縮動作させる必要がある。
この点に関し、複数の圧電素子が剛性弾性板に装着されているタイプの超音波トランスデューサーにおいては、圧電素子に印加する駆動電圧の周波数を、前記剛性弾性板とこれに実装された圧電素子とによって形成される前記振動体の共振周波数近傍に設定することで、前記振動体を共振させて必要な振幅量を確保することが行われている。
ここで、前記超音波トランスデューサーをフェイズドアレイセンサーとして用いるためには、複数の振動体から放射される音波の位相を精密に制御する必要があるが、圧電素子に印加する電圧に対する、前記振動体の振動動作の周波数応答は、当該実装状態の圧電素子の共振周波数近傍において位相が大きく変化する。
従って、複数の圧電素子への印加電圧の周波数を当該圧電素子が実装されてなる振動体の共振周波数近傍に設定しつつ、前記複数の振動体から放射される音波の位相を精密に制御する為には、前記振動体の共振周波数の「ばらつき」を極限まで抑制する必要があるが、これは非常に難しい。
特許第6499097号公報 特許第6552149号公報 特許第6598417号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、並列配置された複数の圧電素子を備えた超音波トランスデューサーであって、前記複数の圧電素子に印加する駆動電圧の周波数を、前記圧電素子が実装されてなる振動体の共振周波数近傍に設定することなく、前記振動体の共振周波数より低く設定しても、前記振動体の振動振幅を有効に確保し得る超音波トランスデューサーの提供を第1の目的とする。
また、本発明は、前記超音波トランスデューサーを効率良く製造し得る製造方法の提供を第2の目的とする。
本発明は、前記第1の目的を達成するために、下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の積層型圧電素子とを備え、前記可撓性樹脂膜は膜厚25〜75μmのポリイミドによって形成されている超音波トランスデューサーを提供する。
本発明に係る超音波トランスデューサーによれば、複数の圧電素子に印加する電圧の周波数を、前記複数の圧電素子がそれぞれ実装されてなる複数の振動体の共振周波数近傍に設定することなく、前記振動体の共振周波数より低く設定しても、前記複数の振動体の振動振幅を有効に確保することができる。
従って、前記複数の振動体の共振周波数を厳格に一致させることなく、前記複数の振動体から放射される超音波の位相の精密制御を行うことができる。
また、本発明は、下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子と、前記基板のうち前記複数の開口部が形成された開口部形成領域を囲む大きさの中央開口を有し、平面視において前記中央開口が前記開口部形成領域を囲むように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された下側封止板と、前記下側封止板の上面に固着された配線アッセンブリとを備え、前記配線アッセンブリは、絶縁性のベース層と、前記ベース層に設けられ、前記圧電素子における一対の第1及び第2印加電極にそれぞれ接続される第1及び第2導体層であって、それぞれが外部側端子領域及び圧電素子側端子領域を有する第1及び第2導体層と、少なくとも前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域へのアクセスを許容しつつ前記第1及び第2導体層を覆う絶縁性のカバー層とを有している超音波トランスデューサーを提供する。
好ましくは、前記ベース層は、前記複数の圧電素子のそれぞれに平面視において部分的に重合する複数の圧電素子重合部位と、前記複数の圧電素子重合部位を一体的に保持する先端部位とを有し、前記圧電素子重合部位は、前記圧電素子の第1及び第2印加電極にそれぞれ対応した第1及び第2タブ領域を含み、前記第1及び第2タブ領域の各々は接続用開口を有するものとされる。
この場合、前記第1導体層の前記圧電素子側端子領域は、前記第1タブ領域の前記接続用開口を跨いで延び、先端側が前記第1タブ領域に支持されたブリッジ形状とされ、前記第2導体層の前記圧電素子側端子領域は、前記第2タブ領域の前記接続用開口を跨いで延び、先端側が前記第2タブ領域に支持されたブリッジ形状とされる。
前記圧電素子は、上方から前記第1及び第2印加電極に電気接続可能に形成され、前記配線アッセンブリは、平面視において、前記第1タブ領域の接続用開口が前記第1印加電極の電気接続可能部に重合し且つ前記第2タブ領域の接続用開口が前記第2印加電極の電気接続可能部に重合した状態で、前記下側封止板の上面に固着され、前記第1導体層の前記圧電素子側端子領域のうち前記第1タブ領域の前記接続用開口を跨ぐ部分が、対応する前記圧電素子の前記第1印加電極の電気接続可能部に電気的に接続され、前記第2導体層の前記圧電素子側端子領域のうち前記第2タブ領域の前記接続用開口を跨ぐ部分が、対応する前記圧電素子の前記第2印加電極の電気接続可能部に電気的に接続される。
前記カバー層は、前記ベース層における前記第1タブ領域、前記第2タブ領域及び前記先端部位にそれぞれ対応したカバー側第1タブ領域、カバー側第2タブ領域及びカバー側先端部位を有するものとされ得る。
前記第1導体層の前記圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の前記第1印加電極における電気接続可能部との電気的接続、並びに、前記第2導体層の前記圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の前記第2印加電極における電気接続可能部との電気的接続は、導電性接着剤、はんだ又は超音波融合によって行われ得る。
好ましくは、前記下側封止板の中央開口によって囲まれる空間のうち、前記複数の圧電素子の側方部分には、柔軟性樹脂が充填される。
前記種々の構成に係る超音波トランスデューサーは、好ましくは、さらに、前記下側封止板及び前記配線アッセンブリの上面に柔軟性樹脂を介して固着された上側封止板を備え得る。
前記上側封止板は、前記複数の圧電素子のそれぞれに対応した位置に開口部を有するものとされる。
前記超音波トランスデューサーは、さらに、前記上側封止板の複数の開口部を覆うように前記上側封止板の上面に固着された吸音材を備え得る。
前記超音波トランスデューサーは、さらに、前記吸音材の上面に固着された補強板を備え得る。
また、本発明は、下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子と、前記基板の下面に固着された防護板を備え、前記防護板は、前記基板における前記複数の開口部に対応した複数の開口部を有するものとされている超音波トランスデューサーを提供する
本発明に係る前記超音波トランスデューサーの種々の構成において、好ましくは、前記複数の開口部は配列ピッチが4.3mm以下とされる。
この場合、前記圧電素子は、平面視縦横寸法の最大値が4.0mm以下の平面視矩形状、直径が4.0mm以下の平面視円形状、又は、長径が4.0mm以下の平面視楕円形状とされる。
より好ましくは、前記圧電素子は、全周において前記基板に重合され、前記圧電素子と前記基板との重合幅は、0.03mm〜0.07mmとされる。
また、本発明の第2態様は、前記第1の目的を達成する為に、下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、平面視において前記開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子と、前記基板のうち前記複数の開口部が形成された開口部形成領域を囲む大きさの中央開口を有し、平面視において前記中央開口が前記開口部形成領域を囲むように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された下側封止板と、前記下側封止板の上面に固着された配線アッセンブリとを備えた超音波トランスデューサーを提供する。
前記第2態様に係る超音波トランスデューサーにおいては、前記圧電素子は、圧電素子本体と、前記圧電素子本体を厚み方向に関し上方側の第1圧電部位及び下方側の第2圧電部位に区画する内側電極と、前記第1圧電部位の上面の一部に固着された上面電極と、前記第2圧電部位の下面に固着され、前記上面電極と共に外側電極を形成する下面電極と、一端部が前記内側電極に電気的に接続され且つ他端部が前記上面電極とは絶縁状態で前記第1圧電部位の上面においてアクセス可能な内側電極端子を形成する内側電極用接続部材と、一端部が前記下面電極に電気的に接続され且つ他端部が前記上面電極及び前記内側電極とは絶縁状態で前記第1圧電部位の上面においてアクセス可能な下面電極端子を形成する下面電極用接続部材とを有するものとされる。
本発明の第2態様に係る超音波トランスデューサーによれば、複数の圧電素子に印加する電圧の周波数を前記複数の圧電素子がそれぞれ実装されてなる複数の振動体の共振周波数近傍に設定することなく、前記振動体の共振周波数より低く設定しても、前記複数の振動体の振動振幅を有効に確保することができる。
従って、前記複数の振動体の共振周波数を厳格に一致させることなく、前記複数の振動体から放射される超音波の位相の精密制御を行うことができる。
前記配線アッセンブリは、絶縁性のベース層と、前記ベース層に設けられ、それぞれが外部側端子領域及び圧電素子側端子領域を有する外側電極用導体層及び内側電極用導体層と、少なくとも前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域がアクセス可能な状態で前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層を覆うカバー層とを有するものとされる。
前記ベース層は、前記複数の圧電素子のそれぞれに平面視において部分的に重合する複数の圧電素子重合部位と、前記複数の圧電素子重合部位を一体的に保持する先端部位とを有し、前記圧電素子重合部位は、外側電極接続用開口を有する外側電極用タブ領域と、内側電極接続用開口を有する内側電極用タブ領域とを含むものとされる。
前記外側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の外側電極用延在片と、前記一対の外側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の外側電極用延在片と共働して前記外側電極接続用開口を形成する外側電極用連結片とを有し、前記内側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の内側電極用延在片と、一対の内側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の内側電極用延在片と共働して前記内側電極接続用開口を形成する内側電極用連結片とを有するものとされる。
前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記外側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記外側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされ、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記内側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記内側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされる。
前記配線アッセンブリは、平面視において、前記外側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子と重合し且つ前記内側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の内側電極端子と重合した状態で、前記下側封止板の上面に固着され、前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記外側電極接続用開口を跨ぐ部分が対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子に電気的に接続され、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記内側電極接続用開口を跨ぐ部分が対応する前記圧電素子の内側電極端子に電気的に接続されている。
前記第2態様において、好ましくは、前記カバー層は、前記ベース層における前記外側電極用タブ領域、前記内側電極用タブ領域及び前記先端部位にそれぞれ対応したカバー側外側電極用タブ領域、カバー側内側電極用タブ領域及びカバー側先端部位を有し得る。
例えば、前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子との間の電気的接続、並びに、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の内側電極端子との間の電気的接続は、導電性接着剤、はんだ又は超音波融合によって行われる。
前記第2態様の種々の構成において、好ましくは、前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の一方は、前記複数の圧電素子の対応する電極にそれぞれ電気的に接続された複数の個別配線であって、互いに対して独立された複数の個別配線を有するものとされる一方で、前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の他方は、前記複数の圧電素子の対応する電極に接続された単一配線を有するものとされる。
より好ましくは、前記ベース層は、前記先端部位及び前記複数の圧電素子重合部位に加えて、前記外側電極導体層及び前記内側電極用導体層の前記外部側端子領域を支持する基端部位と、前記先端部位及び前記基端部位を連結する中間部位とを有するものとされる。
前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の配線は、前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域に加えて、前記先端部位に支持され、前記圧電素子側端子領域の基端側が連結される先端領域と、前記中間部位に支持され、前記先端領域及び前記外部側端子領域の間を連結する中間領域とを含むものとされる。
この場合において、前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の一方における前記複数の個別配線は、前記外部側端子領域から前記圧電素子側端子領域へ至る全体に亘って、前記ベース層のうち前記圧電素子と対向する下面及び前記圧電素子とは反対側の上面の一方である基準面に固着される。
一方、前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の他方における前記単一配線は、前記外部側端子領域においては前記ベース層の基準面に固着され、前記中間領域においては前記ベース層の基準面とは反対側の裏面に固着され、且つ、前記先端領域及び前記圧電素子側端子領域においては前記ベース層の基準面に固着されており、前記中間領域は前記ベース層に形成された貫通孔を介して前記外部側端子領域及び前記先端領域に電気的に接続される。
また、本発明は、前記第2の目的を達成する為に、剛性板材にエッチングによって下面及び上面の間を貫通する複数の開口部を有する剛性基板を形成する剛性基板形成工程と、前記複数の開口部を覆うように可撓性樹脂膜を接着剤又は熱圧着によって前記基板の上面に固着する可撓性樹脂膜固着工程と、上方から、上面電極、前記上面電極と共に外側電極を形成する下面電極に接続された下面電極端子、及び、内側電極に接続された内側電極端子にアクセス可能な2層積層型の複数の圧電素子を用意し、平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記複数の圧電素子を前記可撓性樹脂膜の上面に絶縁性接着剤によって固着して、圧電体アッセンブリを形成する圧電体アッセンブリ形成工程と、前記剛性基板のうち前記複数の開口部が形成された開口部形成領域を囲む大きさの中央開口を有する剛性の下側封止板を用意し、平面視において前記中央開口が前記開口部形成領域を囲むように前記下側封止板を接着剤によって前記可撓性樹脂の上面に固着する下側封止板設置工程と、絶縁性のベース層、前記ベース層に設けられ、それぞれが外部側端子領域及び圧電素子側端子領域を有する外側電極用導体層及び内側電極用導体層、並びに、少なくとも前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域がアクセス可能な状態で前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層を覆うカバー層を有する配線アッセンブリであって、前記ベース層は、前記複数の圧電素子のそれぞれに平面視において部分的に重合可能な複数の圧電素子重合部位と前記複数の圧電素子重合部位を一体的に保持する先端部位とを有し、前記圧電素子重合部位は、外側電極接続用開口を有する外側電極用タブ領域と内側電極接続用開口を有する内側電極用タブ領域とを含み、前記外側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の外側電極用延在片と、前記一対の外側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の外側電極用延在片と共働して前記外側電極接続用開口を形成する外側電極用連結片とを有し、前記内側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の内側電極用延在片と、一対の内側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の内側電極用延在片と共働して前記内側電極接続用開口を形成する内側電極用連結片とを有し、前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記外側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記外側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされ、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記内側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記内側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされている配線アッセンブリを用意する配線アッセンブリ用意工程と、平面視において、前記外側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子と重合し且つ前記内側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の内側電極端子と重合した状態で、前記配線アッセンブリを絶縁性接着剤によって前記下側封止板の上面に固着させる配線アッセンブリ固着工程と、前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記外側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子の双方に電気的に接続し、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記内側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の内側電極端子に電気的に接続する電気接続工程とを備え、前記配線アッセンブリ用意工程は、少なくとも前記配線アッセンブリ固着工程より前の段階において、前記剛性基板形成工程、前記可撓性樹脂固着工程、前記圧電体アッセンブリ形成工程及び前記下側封止板設置工程とは独立して実行される超音波トランスデューサーの製造方法を提供する。
本発明に係る前記製造方法によれば、複数の圧電素子に印加する駆動電圧の周波数を、前記複数の振動体がそれぞれ実装されてなる複数の振動体の共振周波数近傍に設定することなく、前記振動体の共振周波数より低く設定しても、前記複数の振動体の振動振幅を有効に確保することができ、前記複数の振動体の共振周波数を厳格に一致させることなく、前記複数の振動体から放射される超音波の位相の精密制御を行うことができる超音波トランスデューサーを、効率良く製造することができる。
前記製造方法は、前記配線アッセンブリ固着工程及び前記電気接続工程を一括して同時に行う接合工程を備え得る。
前記接合工程は、前記下側封止板の上面のうち前記配線アッセンブリが位置する部分に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子に跨るように熱硬化型導電性接着剤を塗布する処理と、前記圧電素子の内側電極端子に熱硬化型導電性接着剤を塗布する処理と、前記配線アッセンブリを前記下側封止板の上面の所定位置に配置させてプリアッセンブリを形成する処理と、前記プリアッセンブリを加熱処理して熱硬化型絶縁性接着剤及び熱硬化型導電性接着剤を硬化させる処理とを含む。
前記製造方法において、前記電気接続工程は、前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記外側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子の双方にはんだ又は超音波ボンディングによって電気的に接続する処理と、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記内側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の内側電極端子にはんだ又は超音波ボンディングによって電気的に接続する処理とを含むことができる。
本発明に係る製造方法は、好ましくは、前記下側封止板設置工程の後で且つ前記配線アッセンブリ固着工程の前に、前記下側封止板の中央開口によって画される空間のうち前記複数の圧電素子の側方部分に熱硬化型封止樹脂を流し込み、加熱処理して硬化させる封止樹脂設置工程を備え得る。
本発明に係る製造方法は、好ましくは、前記圧電体アッセンブリ形成工程の後の任意タイミングにおいて行う防護板固着工程を備えることができる。
前記防護板固着工程は、前記剛性基板における前記複数の開口部に対応した複数の防護板開口部を有する剛性の防護板を接着剤によって前記剛性基板の下面に固着するように構成される。
本発明に係る製造方法は、好ましくは、前記電気接続工程の後に、上側封止板設置工程を備え得る。
前記上側封止板設置工程は、前記配線アッセンブリの上面に熱硬化型柔軟性樹脂を塗布する処理と、前記柔軟性樹脂の上に、前記複数の圧電素子のそれぞれに対応した位置に開口部を有する剛性の上側封止板を配置する処理と、加熱により前記柔軟性樹脂を硬化させる処理とを含むものとされる。
本発明に係る製造方法は、好ましくは、さらに、前記上側封止板設置工程の後に、吸音材設置工程及び補強板設置工程を備え得る。
前記吸音材設置工程は、前記上側封止板の上面に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、前記熱硬化型絶縁性接着剤の上に吸音材を配置する処理と、加熱により前記熱硬化型絶縁性接着剤を硬化させる処理とを含むものとされる。
前記補強板設置工程は、前記吸音材の上面に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、前記熱硬化型絶縁性接着剤の上に剛性の補強板を配置する処理と、加熱により前記熱硬化型絶縁性接着剤を硬化させる処理とを含むものとされる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る超音波トランスデューサーの平面図である。 図2は、図1におけるII-II線に沿った前記超音波トランスデューサーの部分縦断正面図である。 図3(a)〜(e)は、それぞれ、前記超音波トランスデューサーの構成部材である、防護板、剛性基板、可撓性樹脂膜、複数の圧電素子及び下側封止板の平面図であり、図2に示す状態において、図3(a)〜(e)の構成部材は下から上に順に積層されている。 図4(a)〜(e)は、それぞれ、前記超音波トランスデューサーの構成部材である、カバー層、導体層、ベース層、前記導体層における外側電極用導体層の中間領域及び裏面側カバー層の平面図であり、図2に示す状態において、図4(a)〜(e)の構成部材は下から上に順に積層されている。 図5(a)〜(c)は、それぞれ、前記超音波トランスデューサーの構成部材である、上側封止板、吸音材及び補強板の平面図であり、図2に示す状態において、図5(a)〜(c)の構成部材は下から上に順に積層されている。 図6(a)は、前記超音波トランスデューサーの主要構成部材である前記剛性基板、前記可撓性樹脂及び前記複数の圧電素子が組付けられてなる圧電体アッセンブリの平面図であり、図6(b)は、図6(a)におけるVI部拡大図である。 図7(a)は、前記圧電素子の平面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるVII-VII線に沿った断面図である。 図8(a)〜(c)は、それぞれ、前記実施の形態に係る超音波トランスデューサーにおける前記圧電体アッセンブリに対して行った解析に用いたモデルの縦断面図、平面図及び底面図である。 図9は、図8に示すモデルを用いて行った圧電素子の位置ずれに関する解析結果を示すグラフである。 図10は、図8に示すモデルを用いて行った、剛性基板に形成された開口部の開口幅に関する解析結果を示すグラフである。 図11は、図8に示すモデルを用いて行った、可撓性樹脂膜の厚さに関する解析結果を示すグラフである。 図12は、前記実施の形態に係る超音波トランスデューサーにおける配線アッセンブリの平面図であり、一部の構成部材の図示を省略している。 図13は、前記配線アッセンブリの底面図であり、一部の構成部材の図示を省略している。 図14は、前記圧電体アッセンブリに前記配線アッセンブリを固着させたプリアッセンブリの部分平面図であり、図2におけるXIV−XIV線に沿って視た状態に相当する。 図15は、図14におけるXV部拡大図である。
以下、本発明に係る超音波トランスデューサーの一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1の平面図を示す。
なお、図1においては、理解容易化の為に一部の構成部材の図示を省略している。
また、図2に、図1におけるII-II線に沿った前記超音波トランスデューサー1の部分縦断正面図を示す。
さらに、図3〜図5に、前記超音波トランスデューサー1の構成部材毎の平面図を示す。
詳細は後述するが、前記超音波トランスデューサー1においては、図2の断面図を基準にして下から上に順に、図3(a)に示す防護板80、図3(b)に示す剛性基板10、図3(c)に示す可撓性樹脂膜20、図3(d)に示す複数の圧電素子30、図3(e)に示す下側封止板40、図4(a)に示すカバー層150、図4(b)に示す導体層120、図4(c)に示すベース層10、図4(d)に示す前記導体層120における外側電極用導体層130aの一部である中間領域137a、図4(e)に示す裏面側カバー層160、図5(a)に示す上側封止板60、図5(b)に示す吸音材70、及び、図5(c)に示す補強板75が配置されている。
なお、図3(a)〜(e)、図4(a)〜(e)及び図5(a)〜(c)において、各構成部材の相対位置関係の理解容易化の為に平面視同一位置に中心線を記載している。
図1〜図5に示すように、前記超音波トランスデューサー1は、主要構成部材として、下面及び上面の間を貫通する複数の開口部15(図3(b)参照)が設けられた前記剛性基板10と、前記複数の開口部15を覆うように前記基板10の上面に固着された前記可撓性樹脂膜20と、平面視において前記複数の開口部15とそれぞれ重合するように前記樹脂膜20の上面に固着された複数の前記圧電素子30とを備えている。
図6(a)に、前記超音波トランスデューサー1の主要構成部材である前記剛性基板10、前記可撓性樹脂20及び前記複数の圧電素子30が組付けられてなる圧電体アッセンブリ3の平面図を示す。
また、図6(b)に、図6(a)におけるVI部拡大図を示す。
図3等に示すように、本実施の形態においては、前記剛性基板10には前記開口部15が3×3の9か所において設けられ、前記可撓性樹脂膜20を挟んだ状態で9か所の開口部15とそれぞれ平面視において重合するように9個の圧電素子30が配列されており、これにより、前記9個の圧電素子がそれぞれ実装されてなる3×3の9個の振動体が備えられているが、当然ながら、本発明は斯かる構成に限定されるものではない。
放射音波の指向性を鋭くし、強度を高めるためには 3×3 より多い振動体を配列することが望ましい。
前記剛性基板10は、例えば、厚さ0.1mm〜0.4mmのステンレス等の金属基板や炭素繊維強化プラスチック及びセラミックス等によって形成される。
前記可撓性樹脂膜20は、例えば、厚さ20μm〜100μmのポリイミド等の絶縁性樹脂によって形成される。
前記可撓性樹脂膜20は、接着剤又は熱圧着等の種々の方法によって前記剛性基板10に固着される。
図7(a)に、前記圧電素子30の平面図を示す。
また、図7(b)に、図7(a)におけるVII-VII線に沿った断面図を示す。
前記圧電素子30は、圧電素子本体32と、一対の第1及び第2印加電極とを有し、前記第1及び第2印加電極の間に電圧が印加されると伸縮するように構成されている。
好ましくは、前記圧電素子30は積層型とされている。
積層型圧電素子は、単層型圧電素子に比して、同一電圧印加時に電界強度を高めることができ、印加電圧当たりの伸縮変位を大きくすることができる。
図7(b)に示すように、本実施の形態においては、前記圧電素子30は、2層の積層型とされている。
詳しくは、前記圧電素子30は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材によって形成される前記圧電素子本体32と、前記圧電素子本体32を厚み方向に関し上方側の第1圧電部位32a及び下方側の第2圧電部位32bに区画する内側電極34と、前記第1圧電部位32aの上面の一部に固着された上面電極36と、前記第2圧電部位32bの下面に固着された下面電極37と、一端部が前記内側電極34に電気的に接続され且つ他端部が前記上面電極36とは絶縁状態で前記第1圧電部位32aの上面においてアクセス可能な内側電極端子34Tを形成する内側電極用接続部材35と、一端部が前記下面電極37に電気的に接続され且つ他端部が前記上面電極36及び前記内側電極34とは絶縁状態で前記第1圧電部位32aの上面においてアクセス可能な下面電極端子37Tを形成する下面電極用接続部材38とを有している。
この場合、前記上面電極36及び前記下面電極37によって形成される外側電極が第1印加電極として作用し、前記内側電極34が第2印加電極として作用する。
前記圧電素子30においては、前記第1及び第2圧電部位32a、32bは、分極方向が厚み方向に関し同一とされており、これにより、前記外側電極及び前記内側電極34の間に所定の電圧を所定周波数で印加することによって、前記第1及び第2圧電部位32a、32bには互いに対して逆方向の電界が加わるようになっている。
前述の通り、前記上面電極36及び前記下面電極37は互いに対して絶縁されており、従って、前記圧電素子30を作成する際には、前記上面電極36及び前記下面電極37の間に電圧を印加することによって、前記第1及び第2圧電部位32a、32bの分極方向を同一とすることができる。
前記圧電体アッセンブリ3構成を備えた前記超音波トランスデューサー1は下記効果を有する。
即ち、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1におけるように、振動体を形成する複数の圧電素子が並列配置されているフェイズドアレイによって、数メートル先の物体を検知する為には、前記複数の圧電素子30がそれぞれ実装されてなる複数の振動体から放射される音波の位相を精密に制御する必要がある。
ここで、ステンレス等の剛性基板に直接的に複数の圧電素子が並列配置されている従来のフェイズドアレイにおいては、前記剛性基板の剛性に抗して前記圧電素子を伸縮させ、それによって前記振動体を所定の振幅でたわみ振動させて、発生音圧の大きさを確保する必要がある。
その為には、前記圧電素子への印加電圧の周波数(駆動周波数)を、当該圧電素子が実装されてなる振動体の共振周波数の近傍に設定する必要がある。
しかしながら、前記圧電素子への印加電圧に対する、当該圧電素子が実装されてなる振動体の振動動作の周波数応答は、当該振動体の共振周波数近傍において位相が大きく変化する。
従って、フェイズドアレイセンサーとして機能させるべく、前記複数の圧電素子が発生する音波の位相を精密に制御する為には、前記複数の振動体間における共振周波数に関する「ばらつき」を極限まで抑制する必要があるが、これは非常に難しい。
この点に関し、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1は、前述の通り、前記複数の開口部15が設けられた前記剛性基板10と、前記複数の開口部15を覆うように前記基板10の上面に固着された前記可撓性樹脂膜20と、平面視において前記複数の開口部15とそれぞれ重合するように前記樹脂膜20の上面に固着された前記複数の圧電素子30とを有している。
斯かる構成によれば、前記圧電素子30が実装されてなる前記振動体のたわみ振動の共振周波数を、当該圧電素子30へ印加する駆動電圧の周波数の近傍に設定することなく、前記振動体の共振周波数を駆動電圧の周波数よりも高くなるように設定しても、前記振動体の振動振幅を十分に確保することができる。
しかも、前記複数の振動体の共振周波数が前記圧電素子30への印加電圧の周波数よりも高いと、前記複数の振動体間において共振周波数の「ばらつき」があったとしても、前記複数の振動体のたわみ振動の周波数応答の位相に大きな差異は生じない。
従って、前記複数の振動体が発生する音波の位相を精密に制御することができる。
以下、この効果に関し、有限要素法(FEM)を用いて行った解析の結果を説明する。
図8(a)〜(c)に、それぞれ、本解析に用いたモデル300の縦断面図、平面図及び底面図を示す。
図8(a)〜(c)に示すように、前記モデル300は下記構成を有している。
圧電素子330:一層の厚さが0.13mmの2層積層型(合計厚さ0.26mm)
一辺長さa1=3.4mm×3.4mmの平面視正方形状
不感領域幅a2=0.2mm
可撓性樹脂膜320:ポリイミドフィルム
剛性基板310:開口部315を有する厚さ0.3mmのSUS板
一辺長さb=4.4mm×4.4mmの平面視正方形状
前述の通り、前記超音波トランスデューサー1をフェイズドアレイセンサーとして用いて、数メートル先の物体を検知する為には、前記圧電素子30が実装されてなる振動体が放射する超音波の周波数を40kHz程度の低周波数とする必要がある。
前記振動体の共振周波数を、前記圧電素子30へ印加する電圧の周波数(40kHz)よりも十分に高い共振周波数(例えば、70kHz)とした場合、前記圧電素子30の平面視縦横寸法を大きくした方が、前記振動体が発生する超音波の音圧を高くすることができる。
しかしながら、その一方で、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1におけるように、複数の圧電素子30が並列配置されてなる場合においては、前記複数の圧電素子30がそれぞれ実装されてなる複数の振動体から放射される音波においてグレーティングローブの発生を抑制する為に、前記複数の圧電素子30の配列ピッチを当該圧電素子30が放射する超音波の波長λの1/2以下にする必要がある。
ここで、周波数40kHzの超音波の波長λは8.6mmであるから、前記圧電素子30が放射する超音波の周波数を40kHzとしつつ、グレーティングローブの発生を抑制する為に、前記複数の圧電素子30の配列ピッチP(図6(a)参照)を8.6mm/2=4.3mm以下にする必要がある。
従って、好ましくは、前記圧電素子30の平面視縦横寸法は、音圧の確保の観点では3.0mm以上で、且つ、グレーティングローブの発生を抑制する観点では4.0mm以下とされる。
この点を踏まえて、本解析に用いた前記モデル300は、一辺長さa1が3.4mmの平面視正方形状としている。
なお、当然ながら、これに代えて、前記圧電素子30を、平面視縦横寸法の最大値が4.0mm以下の長方形を含む平面視矩形状、直径が4.0mm以下の平面視円形状、又は、長径が4.0mm以下の平面視楕円形状とすることも可能である。
(1)圧電素子330の位置ずれに関する解析(以下、解析1という)
前記開口部315の開口幅cを3.3mmとし且つ前記可撓性樹脂膜320の厚さを0.05mmとした状態で、前記圧電素子330の平面視一方向(図8においてy方向)へ変位量がゼロの場合(モデル1−1)、0.05mmの場合(モデル1−2)及び0.1mmの場合(モデル1−3)における、前記圧電素子330を含む振動体の共振周波数と前記圧電素子330への印加電圧の周波数40kHz時における発生音圧(SPL)とを、有限要素法解析を用いて算出した。
算出結果を図9に示す。
モデル1−1は、圧電素子330のy方向一方側への変位量がゼロであるから、圧電素子330のy方向一方側の辺及びy方向他方側の辺のそれぞれが0.05mmの幅で剛性基板310に重合されている状態を意味している。
モデル1−2は、圧電素子330のy方向一方側への変位量が0.05mmであるから、圧電素子130のy方向一方側の辺が0.1mmの幅で剛性基板310に重合する一方で、y方向他方側の辺は開口部315のエッジに沿っている状態を意味している。
モデル1−3は、圧電素子330のy方向一方側への変位量が0.1mmであるから、圧電素子330のy方向一方側の辺が0.15mmの幅で剛性基板310に重合する一方で、y方向他方側の辺と開口部315のエッジとの間に0.05mmの幅の隙間が生じている状態を意味している。
解析1の結果から、平面視において前記圧電素子330の全周が前記剛性基板310に重合するように、前記圧電素子330を配置させることが好ましいと考えられる。
(2)開口部315の開口幅cの大きさに関する解析(以下、解析2という)
前記可撓性樹脂膜320の厚さを0.05mmとした状態で、前記開口部315の開口幅cを3.2mmとした場合(モデル2−1)、3.3mmとした場合(モデル2−2)及び3.4mmとした場合(モデル3−3)における、前記圧電素子330を含む振動体の共振周波数と前記圧電素子330への印加電圧の周波数40kHz時における発生音圧(SPL)とを、有限要素法解析を用いて算出した。
算出結果を図10に示す。
モデル2−1は、圧電素子330の周縁が全周に亘って幅0.1mmで剛性基板310に重合されている状態を意味している。
モデル2−2は、圧電素子330の周縁が全周に亘って幅0.05mmで剛性基板310に重合されている状態を意味している。
モデル2−3は、圧電素子330の周縁が全周に亘って開口部315のエッジに沿っている状態を意味している。
解析2の結果から、圧電素子330と剛性基板310との重合幅が0.1mmの場合(モデル2−1)においては、音圧レベルが低下し過ぎており、又、前記重合幅がゼロ(モデル2−3)においては、共振周波数が目標値に達しておらず、前記重合幅が0.05mm(モデル2−2)において共振周波数及び音圧レベルの双方のバランスが取れている。
解析1及び2の結果から、前記圧電素子330は全周に亘って剛性基板310に重合し、且つ、その重合幅は0.05mmであることが好ましいと考えられる。
さらに、前記圧電素子330を接着剤によって前記可撓性樹脂膜320に実装する際には、製造誤差として最大で0.03mmの位置ずれが生じ得ると考えられる。
これを踏まえると、前記圧電素子330の全周が重合幅0.03mm〜0.07mmで前記剛性基板310に重合するように設計を行うことが好ましい。
(3)可撓性樹脂膜320の厚さに関する解析(以下、解析3という)
前記開口部315の開口幅cを3.3mmとした状態で、前記可撓性樹脂膜320の厚さを0.013mmとした場合(モデル3−1)、0.025mmとした場合(モデル3−2)、0.05mmとした場合(モデル3−3)及び0.075mmとした場合(モデル3−4)における、前記圧電素子330を含む振動体の共振周波数と前記圧電素子330への印加電圧の周波数40kHz時における発生音圧(SPL)とを、有限要素法解析を用いて算出した。
算出結果を図11に示す。
解析3の結果から、可撓性樹脂膜120としてポリイミド膜を用いる場合には、膜厚を0.025mm以上で且つ0.075mm以下とすることが好ましいと考えられる。
これは、膜厚が薄すぎると(0.025mm未満では)、圧電素子130の周縁部に対する前記剛性基板110の剛性の影響が強くなり過ぎて圧電素子130の振動振幅が小さくなる一方で、膜厚が厚すぎると(膜厚0.075mmを超えると)、ポリイミド膜自体の剛性が強くなり過ぎて、圧電素子130の振動振幅が小さくなる為、と考えられる。
本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1は、図1〜図4に示すように、前記圧電体アッセンブリ3に加えて、下側封止板40及び配線アッセンブリ100を有している。
前記下側封止板40は、前記剛性基板10のうち前記複数の開口部15が形成された開口部形成領域12(図3(b)参照)を囲む大きさの中央開口42を有しており、平面視において前記中央開口42が前記複数の開口部15を囲むように前記可撓性樹脂膜20の上面に固着されている。
前記下側封止板40は、図2に示すように、前記圧電素子30と略同一の厚さを有しており、接着剤又は熱圧着等によって前記可撓性樹脂膜20の上面に固着される。
前記下側封止板40は、好ましくは、ステンレス等の金属や炭素繊維強化プラスチック及びセラミックス等によって形成される。
前記下側封止板40は、前記複数の圧電素子30を含む圧電素子群の側方を封止するとともに、前記配線アッセンブリ100が固着される基台として作用する。
本実施の形態においては、図2に示すように、前記下側封止板40の中央開口42によって囲まれる空間のうち、前記複数の圧電素子30の側方部分には、柔軟性樹脂50が充填されている。
前記柔軟性樹脂50は、例えば、シリコーンとされる。
前記柔軟性樹脂50を備えることにより、前記複数の圧電素子30に対する外部からの影響を効果的に遮断することができる。
また、前記圧電素子30の振動減衰を大きくすることができ、前記複数の圧電素子30によってバースト状に発生した音波の残響を抑制して、反射波による物体の距離検知可能範囲を可及的に広げることができる。
前記配線アッセンブリ100は、外部から供給される印加電圧を前記複数の圧電素子30へ伝達する為のものである。
図12及び図13に、それぞれ、前記配線アッセンブリ100の平面図(前記圧電素子30とは反対側から視た図)及び底面図(前記圧電素子30の側から視た図)を示す。
なお、理解容易化の為に、図12及び図13においては下記カバー層150の図示を省略している。
図4、図12及び図13等に示すように、前記配線アッセンブリ100は、絶縁性ベース層110と、前記ベース層110に固着された導体層120と、導体層120における基端側の外部接続領域138a、138b及び先端側の圧電素子接続領域131a、131bを外方に開放させた状態で前記導体層120を囲繞する絶縁性のカバー層150とを有している。
前記ベース層110及び前記カバー層150は、例えば、ポリイミド等の絶縁性樹脂によって形成される。
図4、図12及び図13等に示すように、前記ベース層110は、前記複数の圧電素子30のそれぞれに平面視において部分的に重合する複数の圧電素子重合部位111と、前記複数の圧電素子重合部位111を一体的に保持する先端部位116とを有している。
本実施の形態においては、前記ベース層110は、さらに、基端部位118と、前記先端部位116及び前記基端部位118の間を連結する中間部位117とを有している。
本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1は、第1〜第9の9個の圧電素子30を有している。従って、前記ベース層110は、前記9個の圧電素子30にそれぞれ対応する9個の圧電素子重合部位111を有している。
前記複数の圧電素子重合部位111の各々は、対応する圧電素子30における一対の印加電極の一方及び他方にそれぞれ対応した第1及び第2タブ領域112a、112bを有している。
前述の通り、本実施の形態においては、前記圧電素子30は2層積層型とされており、上面電極36及び下面電極37によって形成される外側電極と圧電素子本体32の厚み方向中間に介挿された内側電極34とが、一対の第1及び第2印加電極として作用する。
この場合、前記第1及び第2タブ領域112a、112bは、それぞれ、外側電極用タブ領域及び内側電極用タブ領域として作用する。
図14に、前記圧電体アッセンブリ3に前記配線アッセンブリ100を固着させたプリアッセンブリの部分平面図を示す。図14は、図2におけるXIV−XIV線に沿って視た状態に相当する。
図15に、図14におけるXV部拡大図を示す。
図15に示すように、前記外側電極用タブ領域112aは、前記先端部位116から延びる一対の外側電極用延在片113aと、一対の外側電極用延在片113aの自由端側を連結し、前記先端部位116及び前記一対の外側電極用延在片113aと共働して外側電極接続用開口115aを形成する外側電極用連結片114aとを有している。
同様に、前記内側電極用タブ領域112bは、前記先端部位116から延びる一対の内側電極用延在片113bと、一対の内側電極用延在片113bの自由端側を連結し、前記先端部位116及び前記一対の内側電極用延在片113bと共働して内側電極接続用開口115bを形成する内側電極用連結片114bとを有している。
前記導体層120は、例えば、Cu等の導電性金属によって形成される。
前記導体層120は、前記ベース層110上に積層された厚さ12〜25μm程度のCu箔に対して不要部分をエッチング除去することによって形成可能である。
好ましくは、前記導体層120を形成するCuの露出部分にNi/Auメッキを施すことができる。
本実施の形態においては、前記導体層120は、前記複数の圧電素子30の外側電極及び内側電極34にそれぞれ接続される外側電極用導体層130a及び内側電極用導体層130bを含んでいる。
図4、図12及び図13に示すように、前記外側電極用導体層130aは、前記ベース層の基端部位118に支持され、外部からの電圧供給を受ける外部側端子領域138aと、前記の圧電素子30の対応する電極に接続される圧電素子側端子領域131aと、前記外部側端子領域138a及び前記圧電素子側端子領域131aの間に延びる連結領域135aとを有している。
同様に、前記内側電極用導体層130bは、前記ベース層の基端部位118に支持され、外部からの電圧供給を受ける外部側端子領域138bと、前記の圧電素子30の対応する電極に接続される圧電素子側端子領域131bと、前記外部側端子領域138b及び前記圧電素子側端子領域131bの間に延びる連結領域135bとを有している。
本実施の形態においては、前記連結領域135a、135bは、前記ベース層110の先端部位116に支持されて、前記圧電素子側端子領域131a、131bが連結される先端領域136a、136bと、前記先端領域136a、136b及び前記外部側端子領域138a、138bの間に延びる中間領域137a、137bとを有している。
図15等に示すように、前記外側電極用導体層130aの圧電素子側端子領域131aは、前記外側電極接続用開口115aを跨いで延び、先端側が前記外側電極用連結片114aに固着されたブリッジ形状とされている。
同様に、前記内側電極用導体層130bの圧電素子側端子領域131bは、前記内側電極接続用開口115bを跨いで延び、先端側が前記内側電極用連結片114bに固着されたブリッジ形状とされている。
図2、図14及び図15等に示すように、前記配線アッセンブリ100は、平面視において、前記外側電極接続用開口115aが対応する前記圧電素子30の前記下面電極端子37T及び前記上面電極36の一部と重合し且つ前記内側電極用接続開口115bが前記内側電極端子34Tと重合した状態で、接着剤によって前記下側封止板40の上面に固着されている。
本実施の形態においては、図2、図4及び図14等に示すように、前記配線アッセンブリ100は、前記カバー層150が前記下側封止板40と対向する状態で、接着剤によって前記下側封止板40の上面に固着されている。
これに代えて、前記ベース層110が前記下側封止板40と対向する状態で、前記配線アッセンブリ100を前記下側封止板40の上面に固着することも可能である。
前記圧電体アッセンブリ3及び前記配線アッセンブリ100が固着されてなるプリアッセンブリにおいて、図14及び図15に示すように、前記外側電極用導体層130aの圧電素子側端子領域131aのうち前記外側電極接続用開口115aを跨ぐ部分(以下、外側電極用導体ブリッジ部という)が対応する前記圧電素子30の外側電極に電気的に接続され、且つ、前記内側電極用導体層130bの圧電素子側端子領域131bのうち前記内側電極接続用開口115bを跨ぐ部分(以下、内側電極用導体ブリッジ部という)が対応する前記圧電素子30の内側電極37に電気的に接続されている。
詳しくは、図14及び図15に示すように、前記外側電極用導体ブリッジ部が、前記外側電極接続用開口115a内において前記上面電極36の一部及び前記下面電極端子37Tの双方に電気的に接続され、且つ、前記内側電極用導体ブリッジ部が前記内側電極接続用開口115b内において前記内側電極端子34Tにのみ電気的に接続されている。
前記外側電極用導体ブリッジ部の電気的接続は、例えば、前記外側電極用導体ブリッジ部、前記上面電極36の一部及び前記下面電極端子37Tをつなぐように前記外側電極接続用開口115a内において導電性接着剤又ははんだを塗布することや、又は、前記外側電極用導体ブリッジ部及び前記上面電極36の一部の間並びに前記外側電極用導体ブリッジ部及び前記下面電極端子37Tの間をそれぞれ前記外側電極接続用開口115a内において超音波ボンディングすることによって行うことができる。
前記内側電極用導体ブリッジ部の電気的接続は、例えば、前記内側電極用導体ブリッジ部を前記上面電極36には絶縁状態で前記内側電極端子34Tにつなぐように前記内側電極接続用開口115b内において導電性接着剤又ははんだを塗布することや、又は、前記内側電極用導体ブリッジ部を前記上面電極36には絶縁状態で前記内側電極接続用開口115b内において前記内側電極端子34Tに超音波ボンディングによって接続することによって行うことができる。
このように、前記外側電極用導体ブリッジ部及び前記内側電極用導体ブリッジ部の電気的接続を、前記対応する接続用開口115a、115b内で行うことによって、前記圧電素子側端子領域131a、131bの損傷を有効に防止しつつ、電気的接続の状態を視覚的に確認することが可能となる。
即ち、導電性接着剤又ははんだの塗布位置、拡がり状態、前記ブリッジ部との接触状態、もしくは、超音波ボンディング痕の状態等を容易に確認することができ、接触不良の発生を可及的に低減することができる。
本実施の形態においては、図4等に示すように、前記カバー層150は、前記ベース層110と実質的に同一構成を有している。
詳しくは、前記カバー層150は、前記外部側端子領域138a、138bの一部を覆うカバー側基端部位158と、前記先端領域136a、136bを覆うカバー側先端部位156と、前記中間領域135bを覆うカバー側中間部位155と、前記圧電素子重合部位111に重合されるカバー側圧電素子重合部位151とを有している。
前記カバー側圧電素子重合部位151は、前記圧電素子重合部位111と同一構成を有している。
即ち、前記カバー側圧電素子重合部位151は、平面視において前記外側電極用タブ領域112a及び内側電極用タブ領域112bにそれぞれ重合するカバー側外側電極用タブ領域152a及びカバー側内側電極用タブ領域152bを有している。
この場合、前記外側電極用導体ブリッジ部の前記電気的接続は、前記ベース層110における前記外側電極用タブ領域112aの前記外側電極接続用開口115a及び前記カバー層150における前記カバー側外側電極用タブ領域152aの外側電極接続用開口155a(図4参照)を介して行われる。
同様に、前記内側電極用導体ブリッジ部の前記電気的接続は、前記ベース層110における前記内側電極用タブ領域112bの前記内側電極接続用開口115b及び前記カバー層150における前記カバー側内側電極用タブ領域152bの内側電極接続用開口155b(図4参照)を介して行われる。
好ましくは、前記外側電極用導体層130a及び前記内側電極用導体層130bの一方は、前記複数の圧電素子30の対応する電極にそれぞれ電気的に接続される複数の個別配線であって、互いに対して独立された複数の個別配線を有するものとされ、前記外側電極用導体層130a及び前記内側電極用導体層130bの他方は、前記複数の圧電素子30の対応する電極に接続された単一配線を有するものとされる。
斯かる構成によれば、導体層の小型化を図ることができる。
図4、図12及び図13に示すように、本実施の形態においては、前記外側電極用導体層130aが前記複数の圧電素子30の全ての外側電極に接続される単一配線を有するものとされ、前記内側電極用導体層130bが前記複数の圧電素子30の内側電極34にそれぞれ独立して接続される複数の個別配線を有するものとされている。
なお、本実施の形態においては、前記外側電極用導体層130aは、2つの外部側端子領域138aを有しているが、そのうちの一つを削除することも可能である。
さらに、前記外側電極用導体層130a及び前記内側電極用導体層130bの一方(本実施の形態においては前記内側電極用導体層130b)における前記複数の個別配線は、前記外部側端子領域138bから前記圧電素子側端子領域131bへ至る全体に亘って、前記ベース層110のうち前記圧電素子30と対向する下面及び前記圧電素子30とは反対側の上面の一方(本実施の形態においては下面)である基準面に固着されている。
そして、前記外側電極用導体層130a及び前記内側電極用導体層130bの他方(本実施の形態においては外側電極用導体層130a)における前記単一の配線は、前記外部側端子領域138aにおいては前記ベース層110の基準面に固着され、前記中間領域137aにおいては前記ベース層110の基準面とは反対側の裏面に固着され、且つ、前記先端領域136a及び前記圧電素子側端子領域131aにおいては前記ベース層110の基準面に固着されており、前記中間領域137aは前記ベース層110に形成された貫通孔108、109を介して前記外部側端子領域138a及び前記先端領域136aに電気的に接続されている。
斯かる構成によれば、前記外側電極用導体層130a及び前記内側電極用導体層130bの抵触を防止しつつ、前記配線アッセンブリ100の小型化を図ることができる。
なお、この場合、前記配線アッセンブリ100には、前記導体層130a、130bのうち、前記ベース層110の裏面上に設けられた部分を覆う裏面側カバー層160(図4参照)が備えられる。
図2及び図5等に示すように、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1は、さらに、前記下側封止板40及び前記配線アッセンブリ100の上面に柔軟性樹脂55を介して固着された上側封止板60を有している。
前記上側封止板60は、前記複数の圧電素子30のそれぞれに対応した位置に開口部65を有している。
前記上側封止板60を備えることにより、前記振動体のたわみ振動動作への影響を可及的に防止しつつ、前記配線アッセンブリ100の支持安定化を図ることができる。
前記上側封止板60は、例えば、厚さ0.1mm〜0.3mmのステンレス等の金属や炭素繊維強化プラスチック及びセラミックス等によって形成される。
本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1は、さらに、前記上側封止板60の複数の開口部65を覆うように前記上側封止板60の上面に接着等によって固着された吸音材70を備えている。
前記吸音材70は、例えば、厚さ0.3mm〜1.5mm程度のシリコーン樹脂又は他の発泡性樹脂によって形成される。
前記吸音材70を備えることにより、前記圧電素子30によって生成される音波が放射されるべき側(図2において下側)とは反対側へ放射されることを有効に抑制することができる。
前記超音波トランスデューサー1は、さらに、前記吸音材70の上面に接着等によって固着された補強板75を備えている。
前記補強板75は、例えば、厚さ0.2mm〜0.5mm程度のステンレス等の金属や炭素繊維強化プラスチック及びセラミックス等によって形成される。
前記補強板75を備えることにより、外力が前記基板10及び前記圧電素子30に影響を与えることを可及的に防止することができる。
前記超音波トランスデューサー1は、さらに、前記基板10の下面に接着等によって固着された防護板80を備えている。
前記防護板80は、前記基板10における前記複数の開口部15に対応した複数の開口部82を有している。
前記防護板80は、例えば、厚さ0.1mm〜0.4mm程度のステンレス等の金属や炭素繊維強化プラスチック及びセラミックス等によって形成される。
前記防護板80を備えることにより、外力によって前記基板10及び前記可撓性樹脂膜20が損傷することを有効に防止することができる。
前記基板10及び前記可撓性樹脂膜20の保護の観点では、前記防護板80の開口部82の開口幅は、前記基板10の開口部15の開口幅よりも小さく、例えば、60%〜90%とすることが好ましい。
例えば、前記基板10の開口部が一辺3.3mmの正方形状である場合には、前記防護板80の開口部82は、一辺が2.0mm〜3.0mm程度の正方形状又は直径2.0mm〜3.0mm程度の円形状とすることができる。
前記圧電素子30の振動振幅は、当該圧電素子30の周縁では小さく、中央部が最も大きくなり、音波は主として中央部の振動によって発生する。従って、前記防護板80の開口部82の開口幅を前記基板10の開口部15の開口幅よりも小さくしても、圧電素子30によって発生されて放射される音波の音圧に実質的な影響は与えない。
以下、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1の製造方法について説明する。
前記製造方法は、
・剛性板材にエッチングによって、前記複数の開口部15を有する前記剛性基板10を形成する剛性基板形成工程と、
・前記複数の開口部15を覆うように前記可撓性樹脂膜20を接着剤又は熱圧着によって前記剛性基板10の上面に固着する可撓性樹脂膜固着工程と、
・平面視において前記複数の開口部15とそれぞれ重合するように前記複数の圧電素子30を前記可撓性樹脂膜20の上面に絶縁性接着剤によって固着して、前記圧電体アッセンブリ3を形成する圧電体アッセンブリ形成工程と、
・平面視において前記中央開口42が前記開口部形成領域12を囲むように前記下側封止板40を接着剤によって前記可撓性樹脂20の上面に固着する下側封止板設置工程と、
・前記配線アッセンブリ100を用意する配線アッセンブリ用意工程と、
・平面視において、前記外側電極接続用開口115aが対応する前記圧電素子30の上面電極36の一部及び下面電極端子37Tと重合し且つ前記内側電極接続用開口115bが対応する前記圧電素子30の内側電極端子34Tと重合した状態で、前記配線アッセンブリ100を絶縁性接着剤によって前記下側封止板40の上面に固着させる配線アッセンブリ固着工程と、
・前記外側電極用導体層130aの圧電素子側端子領域131aの前記ブリッジ部を対応する前記圧電素子30の上面電極36の一部及び下面電極端子37Tの双方に電気的に接続し、前記内側電極用導体層130bの圧電素子側端子領域131bの前記ブリッジ部を対応する前記圧電素子30の内側電極端子34Tに電気的に接続する電気接続工程と
を備えている。
好ましくは、前記製造方法は、前記配線アッセンブリ固着工程及び前記電気接続工程を一括して同時に行う接合工程を備えることができる。
前記接合工程は、前記下側封止板40の上面のうち前記配線アッセンブリ100が位置する部分に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、前記圧電素子30の上面電極36の一部及び下面電極端子37Tに跨るように熱硬化型導電性接着剤を塗布する処理と、前記圧電体30の内側電極端子34Tに熱硬化型導電性接着剤を塗布する処理と、前記配線アッセンブリ100を前記下側封止板40の上面の所定位置に配置させてプリアッセンブリを形成する処理と、前記プリアッセンブリを、例えば、120℃〜150℃程度で数十分間、加熱処理して熱硬化型絶縁性接着剤及び熱硬化型導電性接着剤を硬化させる処理とを含むものとされる。
前記接合工程を備えることにより、前記配線アッセンブリ100及び前記下側封止板40の固着と、前記配線アッセンブリ100及び前記圧電素子30の電気接続を同時に行うことができ、効率化を図ることができる。
当然ながら、前記電気接続工程を、前記配線アッセンブリ固着工程の後に行うことも可能である。
この場合、前記電気接続工程は、前記配線アッセンブリ100が接着剤によって前記下側封止板40に接着された状態において、前記外側電極用導体層130aの圧電素子側端子領域131aの前記ブリッジ部を対応する前記圧電素子30の上面電極36の一部及び下面電極端子37Tの双方に導電性接着剤、はんだ又は超音波ボンディングによって電気的に接続する処理と、前記内側電極用導体層130bの圧電素子側端子領域131bの前記ブリッジ部を対応する前記圧電素子30の内側電極端子34Tに導電性接着剤、はんだ又は超音波ボンディングによって電気的に接続する処理とを含むものとされる。
前記製造方法は、さらに、前記下側封止板設置工程の後で且つ前記配線アッセンブリ固着工程の前に、前記下側封止板の中央開口によって画される空間のうち前記複数の圧電素子の側方部分に液状のシリコーン樹脂等の熱硬化型封止樹脂を流し込み、例えば、100℃〜150℃程度で数十分間、加熱処理して硬化させる封止樹脂設置工程を備えている。
前記製造方法は、さらに、前記圧電体形成アッセンブリ形成工程の後の任意タイミングにおいて、前記防護板80を固着する防護板固着工程を備えている。
前記防護板固着工程は、前記防護板80を接着剤によって前記剛性基板10の下面に固着するように構成される。
前記製造方法は、さらに、前記電気接続工程の後に、前記上側封止板60を設置する上側封止板設置工程を備えている。
前記上側封止板設置工程は、前記配線アッセンブリ100の上面にシリコーン樹脂等の熱硬化型の柔軟性樹脂を塗布する処理と、前記柔軟性樹脂の上に前記上側封止板60を配置する処理と、例えば、100℃〜150℃程度で数十分間、加熱により前記柔軟性樹脂を硬化させる処理とを含む。
前記製造方法は、さらに、前記上側封止板設置工程の後に、前記吸音材70を設置する工程及び前記補強板75を設置する工程を備えている。
前記吸音材設置工程は、前記上側封止板60の上面に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、前記熱硬化型絶縁性接着剤の上にシリコーン樹脂又は他の発泡性樹脂等の前記吸音材70を配置する処理と、例えば、120℃〜150℃程度で数十分間、加熱により前記熱硬化型絶縁性接着剤を硬化させる処理とを含む。
前記補強板設置工程は、前記吸音材70の上面に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、前記熱硬化型絶縁性接着剤の上に前記補強板75を配置する処理と、例えば、120℃〜150℃程度で数十分間、加熱により前記熱硬化型絶縁性接着剤を硬化させる処理とを含む。
1 超音波トランスデューサー
10 剛性基板
12 開口部形成領域
15 開口部
20 可撓性樹脂
30 圧電素子
40 下側封止板
42 中央開口
50、55 柔軟性樹脂
60 上側封止板
65 開口部
70 吸音材
75 補強板
80 防護板
82 開口部
100 配線アッセンブリ
108、109 貫通孔
110 ベース層
111 圧電素子重合部位
116 先端部位
112a 外側電極用タブ領域(第1タブ領域)
112b 内側電極用タブ領域(第2タブ領域)
115a 外側電極接続用開口(第1タブ領域の接続用開口)
115b 内側電極接続用開口(第2タブ領域の接続用開口)
116 先端部位
117 中間部位
118 基端部位
120 導体層
130a 外側電極用導体層(第1導体層)
130b 内側電極用導体層(第2導体層)
131a、131b 圧電素子側端子領域
136a、136b 先端領域
137a、137b 中間領域
138a、138b 外部側端子領域
150 カバー層
152a カバー側外側電極用タブ領域(カバー側第1タブ領域)
152b カバー側内側電極用タブ領域(カバー側第2タブ領域)
156 カバー側先端部位
160 裏面側カバー層

Claims (24)

  1. 下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、
    前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、
    平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の積層型圧電素子とを備え
    前記可撓性樹脂膜は膜厚25〜75μmのポリイミドによって形成されていることを特徴とする超音波トランスデューサー。
  2. 下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、
    前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、
    平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子と
    前記基板のうち前記複数の開口部が形成された開口部形成領域を囲む大きさの中央開口を有し、平面視において前記中央開口が前記開口部形成領域を囲むように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された下側封止板と、
    前記下側封止板の上面に固着された配線アッセンブリとを備え
    前記配線アッセンブリは、絶縁性のベース層と、前記ベース層に設けられ、前記圧電素子における一対の第1及び第2印加電極にそれぞれ接続される第1及び第2導体層であって、それぞれが外部側端子領域及び圧電素子側端子領域を有する第1及び第2導体層と、少なくとも前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域へのアクセスを許容しつつ前記第1及び第2導体層を覆う絶縁性のカバー層とを有していることを特徴とする超音波トランスデューサー。
  3. 前記ベース層は、前記複数の圧電素子のそれぞれに平面視において部分的に重合する複数の圧電素子重合部位と、前記複数の圧電素子重合部位を一体的に保持する先端部位とを有し、
    前記圧電素子重合部位は、前記圧電素子の第1及び第2印加電極にそれぞれ対応した第1及び第2タブ領域を含み、
    前記第1及び第2タブ領域の各々は接続用開口を有し、
    前記第1導体層の前記圧電素子側端子領域は、前記第1タブ領域の前記接続用開口を跨いで延び、先端側が前記第1タブ領域に支持されたブリッジ形状とされており、
    前記第2導体層の前記圧電素子側端子領域は、前記第2タブ領域の前記接続用開口を跨いで延び、先端側が前記第2タブ領域に支持されたブリッジ形状とされており、
    前記圧電素子は、上方から前記第1及び第2印加電極に電気接続可能とされており、
    前記配線アッセンブリは、平面視において、前記第1タブ領域の接続用開口が前記第1印加電極の電気接続可能部に重合し且つ前記第2タブ領域の接続用開口が前記第2印加電極の電気接続可能部に重合した状態で、前記下側封止板の上面に固着され、
    前記第1導体層の前記圧電素子側端子領域のうち前記第1タブ領域の前記接続用開口を跨ぐ部分が、対応する前記圧電素子の前記第1印加電極の電気接続可能部に電気的に接続され、
    前記第2導体層の前記圧電素子側端子領域のうち前記第2タブ領域の前記接続用開口を跨ぐ部分が、対応する前記圧電素子の前記第2印加電極の電気接続可能部に電気的に接続されていることを特徴とする請求項に記載の超音波トランスデューサー。
  4. 前記カバー層は、前記ベース層における前記第1タブ領域、前記第2タブ領域及び前記先端部位にそれぞれ対応したカバー側第1タブ領域、カバー側第2タブ領域及びカバー側先端部位を有していることを特徴とする請求項に記載の超音波トランスデューサー。
  5. 前記第1導体層の前記圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の前記第1印加電極における電気接続可能部との電気的接続、並びに、前記第2導体層の前記圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の前記第2印加電極における電気接続可能部との電気的接続は、導電性接着剤、はんだ又は超音波融合によって行われていることを特徴とする請求項又はに記載の超音波トランスデューサー。
  6. 前記下側封止板の中央開口によって囲まれる空間のうち、前記複数の圧電素子の側方部分には、柔軟性樹脂が充填されていることを特徴とする請求項からの何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  7. 前記下側封止板及び前記配線アッセンブリの上面に柔軟性樹脂を介して固着された上側封止板を備え、
    前記上側封止板は、前記複数の圧電素子のそれぞれに対応した位置に開口部を有していることを特徴とする請求項からの何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  8. 前記上側封止板の複数の開口部を覆うように前記上側封止板の上面に固着された吸音材を備えていることを特徴とする請求項に記載の超音波トランスデューサー。
  9. 前記吸音材の上面に固着された補強板を備えていることを特徴とする請求項に記載の超音波トランスデューサー。
  10. 下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、
    前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、
    平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子と、
    前記基板の下面に固着された防護板を備え、
    前記防護板は、前記基板における前記複数の開口部に対応した複数の開口部を有していることを特徴とする超音波トランスデューサー。
  11. 前記複数の開口部は配列ピッチが4.3mm以下とされており、
    前記圧電素子は、平面視縦横寸法の最大値が4.0mm以下の平面視矩形状、直径が4.0mm以下の平面視円形状、又は、長径が4.0mm以下の平面視楕円形状とされていることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  12. 前記圧電素子は、全周において前記基板に重合されており、
    前記圧電素子と前記基板との重合幅は、0.03mm〜0.07mmとされていることを特徴とする請求項11に記載の超音波トランスデューサー。
  13. 下面及び上面の間を貫通する複数の開口部が設けられた剛性基板と、
    前記複数の開口部を覆うように前記基板の上面に固着された可撓性樹脂膜と、
    平面視において前記開口部とそれぞれ重合するように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された複数の圧電素子と、
    前記基板のうち前記複数の開口部が形成された開口部形成領域を囲む大きさの中央開口を有し、平面視において前記中央開口が前記開口部形成領域を囲むように前記可撓性樹脂膜の上面に固着された下側封止板と、
    前記下側封止板の上面に固着された配線アッセンブリとを備え、
    前記圧電素子は、圧電素子本体と、前記圧電素子本体を厚み方向に関し上方側の第1圧電部位及び下方側の第2圧電部位に区画する内側電極と、前記第1圧電部位の上面の一部に固着された上面電極と、前記第2圧電部位の下面に固着され、前記上面電極と共に外側電極を形成する下面電極と、一端部が前記内側電極に電気的に接続され且つ他端部が前記上面電極とは絶縁状態で前記第1圧電部位の上面においてアクセス可能な内側電極端子を形成する内側電極用接続部材と、一端部が前記下面電極に電気的に接続され且つ他端部が前記上面電極及び前記内側電極とは絶縁状態で前記第1圧電部位の上面においてアクセス可能な下面電極端子を形成する下面電極用接続部材とを有し、
    前記配線アッセンブリは、絶縁性のベース層と、前記ベース層に設けられ、それぞれが外部側端子領域及び圧電素子側端子領域を有する外側電極用導体層及び内側電極用導体層と、少なくとも前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域がアクセス可能な状態で前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層を覆うカバー層とを有し、
    前記ベース層は、前記複数の圧電素子のそれぞれに平面視において部分的に重合する複数の圧電素子重合部位と、前記複数の圧電素子重合部位を一体的に保持する先端部位とを有し、
    前記圧電素子重合部位は、外側電極接続用開口を有する外側電極用タブ領域と、内側電極接続用開口を有する内側電極用タブ領域とを含み、
    前記外側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の外側電極用延在片と、前記一対の外側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の外側電極用延在片と共働して前記外側電極接続用開口を形成する外側電極用連結片とを有し、
    前記内側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の内側電極用延在片と、一対の内側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の内側電極用延在片と共働して前記内側電極接続用開口を形成する内側電極用連結片とを有し、
    前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記外側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記外側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされており、
    前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記内側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記内側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされており、
    前記配線アッセンブリは、平面視において、前記外側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子と重合し且つ前記内側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の内側電極端子と重合した状態で、前記下側封止板の上面に固着され、
    前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記外側電極接続用開口を跨ぐ部分が対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子に電気的に接続され、
    前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記内側電極接続用開口を跨ぐ部分が対応する前記圧電素子の内側電極端子に電気的に接続されていることを特徴とする超音波トランスデューサー。
  14. 前記カバー層は、前記ベース層における前記外側電極用タブ領域、前記内側電極用タブ領域及び前記先端部位にそれぞれ対応したカバー側外側電極用タブ領域、カバー側内側電極用タブ領域及びカバー側先端部位を有していることを特徴とする請求項13に記載の超音波トランスデューサー。
  15. 前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子との間の電気的接続、並びに、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域と対応する前記圧電素子の内側電極端子との間の電気的接続は、導電性接着剤、はんだ又は超音波融合によって行われていることを特徴とする請求項13に記載の超音波トランスデューサー。
  16. 前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の一方は、前記複数の圧電素子の対応する電極にそれぞれ電気的に接続された複数の個別配線であって、互いに対して独立された複数の個別配線を有し、
    前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の他方は、前記複数の圧電素子の対応する電極に接続された単一配線を有していることを特徴とする請求項13から15の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  17. 前記ベース層は、前記先端部位及び前記複数の圧電素子重合部位に加えて、前記外側電極導体層及び前記内側電極用導体層の前記外部側端子領域を支持する基端部位と、前記先端部位及び前記基端部位を連結する中間部位とを有し、
    前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の配線は、前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域に加えて、前記先端部位に支持され、前記圧電素子側端子領域の基端側が連結される先端領域と、前記中間部位に支持され、前記先端領域及び前記外部側端子領域の間を連結する中間領域とを含み、
    前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の一方における前記複数の個別配線は、前記外部側端子領域から前記圧電素子側端子領域へ至る全体に亘って、前記ベース層のうち前記圧電素子と対向する下面及び前記圧電素子とは反対側の上面の一方である基準面に固着されており、
    前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層の他方における前記単一配線は、前記外部側端子領域においては前記ベース層の基準面に固着され、前記中間領域においては前記ベース層の基準面とは反対側の裏面に固着され、且つ、前記先端領域及び前記圧電素子側端子領域においては前記ベース層の基準面に固着されており、前記中間領域は前記ベース層に形成された貫通孔を介して前記外部側端子領域及び前記先端領域に電気的に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の超音波トランスデューサー。
  18. 剛性板材にエッチングによって下面及び上面の間を貫通する複数の開口部を有する剛性基板を形成する剛性基板形成工程と、
    前記複数の開口部を覆うように可撓性樹脂膜を接着剤又は熱圧着によって前記基板の上面に固着する可撓性樹脂膜固着工程と、
    上方から、上面電極、前記上面電極と共に外側電極を形成する下面電極に接続された下面電極端子、及び、内側電極に接続された内側電極端子にアクセス可能な2層積層型の複数の圧電素子を用意し、平面視において前記複数の開口部とそれぞれ重合するように前記複数の圧電素子を前記可撓性樹脂膜の上面に絶縁性接着剤によって固着して、圧電体アッセンブリを形成する圧電体アッセンブリ形成工程と、
    前記剛性基板のうち前記複数の開口部が形成された開口部形成領域を囲む大きさの中央開口を有する剛性の下側封止板を用意し、平面視において前記中央開口が前記開口部形成領域を囲むように前記下側封止板を接着剤によって前記可撓性樹脂の上面に固着する下側封止板設置工程と、
    絶縁性のベース層、前記ベース層に設けられ、それぞれが外部側端子領域及び圧電素子側端子領域を有する外側電極用導体層及び内側電極用導体層、並びに、少なくとも前記外部側端子領域及び前記圧電素子側端子領域がアクセス可能な状態で前記外側電極用導体層及び前記内側電極用導体層を覆うカバー層を有する配線アッセンブリであって、前記ベース層は、前記複数の圧電素子のそれぞれに平面視において部分的に重合可能な複数の圧電素子重合部位と、前記複数の圧電素子重合部位を一体的に保持する先端部位とを有し、前記圧電素子重合部位は、外側電極接続用開口を有する外側電極用タブ領域と、内側電極接続用開口を有する内側電極用タブ領域とを含み、前記外側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の外側電極用延在片と、前記一対の外側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の外側電極用延在片と共働して前記外側電極接続用開口を形成する外側電極用連結片とを有し、前記内側電極用タブ領域は、前記先端部位から延びる一対の内側電極用延在片と、一対の内側電極用延在片の自由端側を連結し、前記先端部位及び前記一対の内側電極用延在片と共働して前記内側電極接続用開口を形成する内側電極用連結片とを有し、前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記外側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記外側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされ、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域は、前記内側電極接続用開口を跨いで延び、先端側が前記内側電極用連結片に支持されたブリッジ形状とされている配線アッセンブリを用意する配線アッセンブリ用意工程と、
    平面視において、前記外側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子と重合し且つ前記内側電極接続用開口が対応する前記圧電素子の内側電極端子と重合した状態で、前記配線アッセンブリを絶縁性接着剤によって前記下側封止板の上面に固着させる配線アッセンブリ固着工程と、
    前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記外側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子の双方に電気的に接続し、前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記内側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の内側電極端子に電気的に接続する電気接続工程とを備え、
    前記配線アッセンブリ用意工程は、少なくとも前記配線アッセンブリ固着工程より前の段階において、前記剛性基板形成工程、前記可撓性樹脂固着工程、前記圧電体アッセンブリ形成工程及び前記下側封止板設置工程とは独立して実行されることを特徴とする超音波トランスデューサーの製造方法。
  19. 前記配線アッセンブリ固着工程及び前記電気接続工程を一括して同時に行う接合工程を備え、
    前記接合工程は、
    前記下側封止板の上面のうち前記配線アッセンブリが位置する部分に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、
    前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子に跨るように熱硬化型導電性接着剤を塗布する処理と、
    前記圧電素子の内側電極端子に熱硬化型導電性接着剤を塗布する処理と、
    前記配線アッセンブリを前記下側封止板の上面の所定位置に配置させてプリアッセンブリを形成する処理と、
    前記プリアッセンブリを加熱処理して熱硬化型絶縁性接着剤及び熱硬化型導電性接着剤を硬化させる処理とを含むことを特徴とする請求項18に記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  20. 前記電気接続工程は、
    前記外側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記外側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の上面電極の一部及び下面電極端子の双方にはんだ又は超音波ボンディングによって電気的に接続する処理と、
    前記内側電極用導体層の圧電素子側端子領域のうち前記内側電極接続用開口を跨ぐ部分を対応する前記圧電素子の内側電極端子にはんだ又は超音波ボンディングによって電気的に接続する処理とを含むことを特徴とする請求項18に記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  21. 前記下側封止板設置工程の後で且つ前記配線アッセンブリ固着工程の前に、前記下側封止板の中央開口によって画される空間のうち前記複数の圧電素子の側方部分に熱硬化型封止樹脂を流し込み、加熱処理して硬化させる封止樹脂設置工程を備えていることを特徴とする請求項18から20の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  22. 前記圧電体アッセンブリ形成工程の後の任意タイミングにおいて行う防護板固着工程を備え、
    前記防護板固着工程は、前記剛性基板における前記複数の開口部に対応した複数の防護板開口部を有する剛性の防護板を接着剤によって前記剛性基板の下面に固着するように構成されていることを特徴とする請求項18から21の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  23. 前記電気接続工程の後に、上側封止板設置工程を備え、
    前記上側封止板設置工程は、
    前記配線アッセンブリの上面に熱硬化型の柔軟性樹脂を塗布する処理と、
    前記柔軟性樹脂の上に、前記複数の圧電素子のそれぞれに対応した位置に開口部を有する剛性の上側封止板を配置する処理と、
    加熱により前記柔軟性樹脂を硬化させる処理とを含むことを特徴とする請求項18から22の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  24. 前記上側封止板設置工程の後に、吸音材設置工程及び補強板設置工程を備え、
    前記吸音材設置工程は、
    前記上側封止板の上面に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、
    前記熱硬化型絶縁性接着剤の上に吸音材を配置する処理と、
    加熱により前記熱硬化型絶縁性接着剤を硬化させる処理とを含み、
    前記補強板設置工程は、
    前記吸音材の上面に熱硬化型絶縁性接着剤を塗布する処理と、
    前記熱硬化型絶縁性接着剤の上に剛性の補強板を配置する処理と、
    加熱により前記熱硬化型絶縁性接着剤を硬化させる処理とを含むことを特徴とする請求項23に記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
JP2020519467A 2020-01-30 2020-01-30 超音波トランスデューサー及びその製造方法 Active JP6776481B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/003454 WO2021152776A1 (ja) 2020-01-30 2020-01-30 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6776481B1 true JP6776481B1 (ja) 2020-10-28
JPWO2021152776A1 JPWO2021152776A1 (ja) 2021-08-05

Family

ID=72916120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020519467A Active JP6776481B1 (ja) 2020-01-30 2020-01-30 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230034997A1 (ja)
EP (1) EP4099718A4 (ja)
JP (1) JP6776481B1 (ja)
WO (1) WO2021152776A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7023436B1 (ja) * 2021-02-03 2022-02-21 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP7139545B1 (ja) * 2021-09-01 2022-09-20 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー
WO2023153271A1 (ja) * 2022-02-09 2023-08-17 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7486670B2 (ja) 2021-09-28 2024-05-17 サンコール株式会社 圧電素子アッセンブリ及びその製造方法
WO2023095243A1 (ja) * 2021-11-25 2023-06-01 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013156246A (ja) * 2011-12-27 2013-08-15 General Electric Co <Ge> 材料の厚さを測定するための装置
JP2017169161A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイス、超音波測定装置、超音波画像処理装置
JP2019146020A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 超音波センサー、超音波装置、及び超音波センサーの製造方法
WO2019234854A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59110978A (ja) 1982-12-16 1984-06-27 Keihin Seiki Mfg Co Ltd 制御弁
JP6442821B2 (ja) * 2013-09-30 2018-12-26 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイス及び電子機器
JP6229431B2 (ja) * 2013-10-28 2017-11-15 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイス、超音波プローブヘッド、超音波プローブ、電子機器および超音波画像装置
JP6499097B2 (ja) 2016-02-15 2019-04-10 日本電信電話株式会社 リソース割当計算装置、リソース割当計算方法、及びプログラム
JP6801328B2 (ja) * 2016-04-27 2020-12-16 セイコーエプソン株式会社 実装構造体、超音波デバイス、超音波探触子、超音波装置、及び電子機器
JP6836121B2 (ja) * 2016-08-19 2021-02-24 セイコーエプソン株式会社 実装構造体、超音波デバイス、超音波探触子、超音波装置、電子機器、及び実装構造体の製造方法
WO2020202351A1 (ja) 2019-03-29 2020-10-08 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013156246A (ja) * 2011-12-27 2013-08-15 General Electric Co <Ge> 材料の厚さを測定するための装置
JP2017169161A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイス、超音波測定装置、超音波画像処理装置
JP2019146020A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 超音波センサー、超音波装置、及び超音波センサーの製造方法
WO2019234854A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7023436B1 (ja) * 2021-02-03 2022-02-21 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法
WO2022168188A1 (ja) * 2021-02-03 2022-08-11 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP7139545B1 (ja) * 2021-09-01 2022-09-20 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー
WO2023032064A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 サンコール株式会社 超音波トランスデューサー
WO2023153271A1 (ja) * 2022-02-09 2023-08-17 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021152776A1 (ja) 2021-08-05
EP4099718A1 (en) 2022-12-07
JPWO2021152776A1 (ja) 2021-08-05
US20230034997A1 (en) 2023-02-02
EP4099718A4 (en) 2024-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6776481B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
US20220040736A1 (en) Piezoelectric device and ultrasonic transducer
JP6496097B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
US20240082877A1 (en) Ultrasonic transducer and method for manufacturing the same
JP7268477B2 (ja) 音響デバイス
JP6598417B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP6024655B2 (ja) 発振装置、および電子機器
WO2023053160A1 (ja) 圧電素子アッセンブリ及びその製造方法
JP6035775B2 (ja) パラメトリックスピーカおよびその製造方法
JP7088099B2 (ja) 超音波センサ
JP7139545B1 (ja) 超音波トランスデューサー
JP7154462B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP6514079B2 (ja) 音響発生器
EP3851164A1 (en) Ultrasound emission device and ultrasound apparatus
JP6552149B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JPWO2023053160A5 (ja)
WO2023095829A1 (ja) 超音波トランスデューサ
JP7316924B2 (ja) 超音波放射器具及び超音波装置
JP7288562B1 (ja) 超音波トランスデューサーアレイ及び超音波フェイズドアレイセンサー
JP7298591B2 (ja) 超音波トランスデューサ
US20210147217A1 (en) Mems device
JP6595248B2 (ja) 音響発生器
JP6346075B2 (ja) 音響発生器
JP2014049992A (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
CN114786591A (zh) 超声波辐射器具以及超声波装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200403

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200422

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6776481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250