JP6496097B1 - 超音波トランスデューサー及びその製造方法 - Google Patents

超音波トランスデューサー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6496097B1
JP6496097B1 JP2018557163A JP2018557163A JP6496097B1 JP 6496097 B1 JP6496097 B1 JP 6496097B1 JP 2018557163 A JP2018557163 A JP 2018557163A JP 2018557163 A JP2018557163 A JP 2018557163A JP 6496097 B1 JP6496097 B1 JP 6496097B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
elastic plate
plate
vibration
ultrasonic transducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018557163A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019234854A1 (ja
Inventor
高杉 知
知 高杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANCALL CORPORATION
Original Assignee
SANCALL CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANCALL CORPORATION filed Critical SANCALL CORPORATION
Application granted granted Critical
Publication of JP6496097B1 publication Critical patent/JP6496097B1/ja
Publication of JPWO2019234854A1 publication Critical patent/JPWO2019234854A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/521Constructional features
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R31/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of transducers or diaphragms therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

本発明に係る超音波トランスデューサーは、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、前記弾性板の第1面に並列状態で固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の圧電素子がそれぞれ装着される複数の振動領域と、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有している。

Description

本発明は、複数の圧電素子が並列配置されてなり、フェイズドアレイセンサーとして好適に利用可能な超音波トランスデューサー及びその製造方法に関する。
圧電素子及び振動板を含む複数の振動体が並列配置されてなる超音波トランスデューサーは、物体の形状を検知したり又は広範囲に亘って物体の有無を検知する為のフェイズドアレイセンサーとして好適に利用可能であるが、この場合には前記超音波トランスデューサーには下記事項が求められている。
即ち、複数の振動体間においてグレーティングローブ現象が発生することを抑制する為には、前記複数の振動体の配列ピッチを当該振動体が放射する超音波の波長λの1/2以下にする必要がある。
一方、数メートル先の物体を検知する為には、超音波トランスデューサーに用いられる振動体が放射する超音波の周波数を40kHz程度の低周波数に設定する必要がある。
周波数40kHzの超音波の波長λは8.6mmであるから、振動体が放射する超音波の周波数を40kHzとしつつ、グレーティングローブ現象の発生を抑制する為には、複数の振動体の配列ピッチを8.6mm/2=4.3mm以下にする必要がある。
しかしながら、現状、40kHzの超音波を放射可能な振動体の直径は10mm程度であり、従って、現状の振動体を用いて前記要望を満たすことは不可能である。
この点に関し、40kHzの超音波を放射する通常の振動体に導波管(音響管)を組み合わせた構成(以下、第1従来構成という)が提案されている。
前記第1従来構成は、並列配置された複数の振動体のそれぞれに導波管の一端側開口を連結させ、且つ、前記導波管の他端側開口の配列ピッチを前記振動体が放射する超音波の波長の1/2以下とさせ得るように構成されている。
しかしながら、前記第1従来構成においては、導波管を含むセンサーの全体サイズが大きくなるという問題がある。
また、導波管内において生じる超音波の反射が、超音波の放射プロファイルに悪影響を及ぼすという問題もある。
前記第1従来構成とは異なる構成として、MEMS(Mico Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造した複数の振動体を備えた超音波トランスデューサー(以下、第2従来構成という)が提案されている(例えば、下記特許文献1及び2参照)。
前記第2従来構成においては、圧電素子によって振動される振動板のサイズを400〜800μmとすることができ、複数の振動体をλ/2以下の配列ピッチで配列させることが可能となる。
しかしながら、前記第2従来構成においては、振動板のサイズが小さくなり過ぎてしまい、数メートル先の物体を検知する為に必要な40kHz程度の低周波数の超音波を発生させることが困難となる。
また、製造工程の複雑化に伴って製造コストが高騰化するという問題も生じる。
特開2010−164331号公報 特開2013−046086号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、並列配置された複数の圧電素子を備えた超音波トランスデューサーであって、前記複数の圧電素子がそれぞれ形成する複数の振動体の配列ピッチを狭めつつ、前記複数の振動体間における振動伝播を可及的に防止し得る超音波トランスデューサーの提供を目的とする。
また、本発明は、前記超音波トランスデューサーを効率良く製造し得る製造方法の提供を他の目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1態様は、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、前記弾性板の第1面に並列状態で固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の圧電素子がそれぞれ装着される複数の振動領域と、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有している超音波トランスデューサーを提供する。
前記第1態様に係る超音波トランスデューサーによれば、前記複数の振動領域の配列ピッチを狭めつつ、前記複数の振動体間における振動伝播を可及的に防止することができる。
従って、前記複数の圧電素子間の相互干渉を有効に防止乃至は低減しつつ、低周波数の超音波を有効に放射することができる。
前記第1態様においては、好ましくは、前記弾性板のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域は、当該領域の径方向内方に位置する前記振動領域及び当該領域の径方向外方に位置する前記拘束領域に比して剛性が低い低剛性領域とされる。
斯かる構成によれば、前記振動領域が前記低剛性領域によってフレキシブルに支持されることになり、従って、前記振動領域の面積を小さくしても低い共振周波数を実現でき、前記振動領域の音圧を高めることができる。
前記低剛性領域は、前記弾性板の第1面のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域に設けられた溝によって形成され得る。
斯かる構成によれば、前記溝を、前記振動領域に前記圧電素子を実装させる際のアライメントマークとして利用することができる。
これに代えて、前記弾性板のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域に、当該振動領域の内外を分断する開口部及び当該振動領域の内外を連結する連結部を周方向に交互に設けることができ、前記開口部及び前記連結部によって前記低剛性領域を形成することも可能である。
斯かる構成によれば、前記開口部及び前記連結部を、前記振動領域に前記圧電素子を実装させる際のアライメントマークとして利用することができる。
前記目的を達成するために、本発明の第2態様は、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な導電性金属板によって形成された弾性板と、それぞれが圧電本体及び前記圧電本体の厚み方向両側に配置された一対の上面電極層及び下面電極層を有し、前記下面電極層が前記弾性板の第1面に対向された状態で前記弾性板の第1面に並列状態で固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを間隙を存しつつ覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の圧電素子がそれぞれ装着される複数の振動領域と、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の低剛性領域と、前記複数の低剛性領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有しており、前記低剛性領域は、第1面が前記振動領域及び前記拘束領域の第1面よりも第2面に近接される溝領域とされており、前記圧電素子は、前記振動領域の第1面に絶縁性接着剤によって固着される中央部と、前記中央部から径方向外方へ延び、平面視において前記低剛性領域内において終焉する延在部とを含み、前記延在部おける下面電極層が導電性接着剤によって前記低剛性領域の第1面に電気的に接続されている超音波トランスデューサーを提供する。
前記第2態様に係る超音波トランスデューサーによれば、前記複数の振動領域の配列ピッチを狭めつつ、前記複数の振動体間における振動伝播を可及的に防止することができる。
従って、前記複数の圧電素子間の相互干渉を有効に防止乃至は低減しつつ、低周波数の超音波を有効に放射することができる。
また、前記振動領域が前記低剛性領域によってフレキシブルに支持されるので、前記振動領域の面積を小さくしても低い共振周波数を実現でき、前記振動領域から放射される音波の音圧を高めることができる。
さらに、前記低剛性領域の外周縁を、前記振動領域に前記圧電素子を実装させる際のアライメントマークとして利用することができる。
前記第2態様においては、好ましくは、前記低剛性領域を形成する溝領域の底面に前記振動領域の第1面よりも低い隆起部であって、前記溝領域の内側面と共働して接着剤滞留領域を形成する隆起部を設け、前記延在部における下面電極層と前記低剛性領域の第1面とを電気的に接続する前記導電性接着剤を前記接着剤滞留領域内に設けることができる。
斯かる構成によれば、前記圧電素子の中央部及び前記振動領域を機械的に接合する絶縁性接着剤と、前記圧電素子の延在部の下面電極層及び前記低剛性領域を電気的に接続する導電性接着剤との意に反した混合を有効に防止することができ、前記圧電素子の下面電極層と前記弾性板との電気接続の信頼性を高めることができる。
前記第1及び第2態様の種々の構成において、好ましくは、前記封止部材の内表面のうち前記圧電素子の上面と対向する部分に、前記圧電素子の上面との間に間隙を存する状態で吸音材を固着させることができる。
斯かる構成によれば、前記弾性板の第1面の側からの音波漏洩を効果的に抑制することができる。
これに代えて、前記収容空間には発泡性樹脂によって形成される吸音材を充填することも可能である。
斯かる構成によっても、前記弾性板の第1面の側からの音波漏洩を効果的に抑制することができる。
また、前記第1及び第2態様の種々の構成に係る前記超音波トランスデューサーは、好ましくは、さらに、平面視において前記振動領域を囲繞するように前記拘束領域の第1面に固着された質量部材を備えることができる。
斯かる構成によれば、前記拘束領域の振動を抑制し、前記複数の振動領域間のクロスストロークを低減できると共に、前記振動領域の振動振幅を増大させて発生音波の音圧を高めることができる。
また、前記第1及び第2態様の種々の構成に係る前記超音波トランスデューサーは、好ましくは、さらに、前記弾性板の第2面に接合された防護部材であって、前記振動領域を外方に開放する開口を有する防護部材を備えることができる。
斯かる構成によれば、前記弾性板への外部からの接触を有効に防止でき、前記弾性板の損傷を有効に防止することができる。
好ましくは、前記防護部材の外端面には、前記開口に対応した貫通孔を有する剛性の防護板を接合することができる。
斯かる構成によれば、前記防護部材表面の損傷を有効に防止できると共に、前記防護部材の表面の振動を抑制することができる。
前記第1及び第2態様の種々の構成に係る前記超音波トランスデューサーにおいて、前記封止部材は、前記振動領域の全周を覆う筒状部であって、基端面が前記境界領域を含む位置で前記弾性板の第1面に接合され且つ自由端側の端面が前記圧電素子の上面よりも前記弾性板の第1面から離間された筒状部と、前記圧電素子の上面との間に間隙を存しつつ前記筒状部の自由端側の開口を閉塞して前記収容空間を形成する閉塞部とを有し得る。
この場合、好ましくは、前記閉塞部の外表面には剛性補強板が固着される。
より好ましくは、前記超音波トランスデューサーは、平面視において前記振動領域を囲繞する筒状の隔壁部材であって、軸線方向一端側が前記剛性補強板に連結され且つ軸線方向他端側が前記弾性板の第1面との間に間隙を存する状態で前記筒状部内に埋設された隔壁部材をさらに備え得る。
斯かる構成によれば、前記振動領域の振動動作を阻害することなく、隣接する振動領域間における振動伝搬を有効に防止乃至は低減できる。
前記第1及び第2態様の種々の構成に係る前記超音波トランスデューサーにおいて、例えば、前記弾性板は導電性金属板とされ、前記圧電素子は、圧電本体と、前記圧電本体の厚み方向両側に配置された一対の上面電極層及び下面電極層とを有するものとされる。
この場合において、好ましくは、前記弾性板には、前記第1面上に設けられる絶縁層及び前記絶縁層上に積層される複数の配線導体を含む配線体が設けられ、前記下面電極層は導電性接着剤によって前記弾性板の第1面に機械的且つ電気的に接合され、前記上面電極層は導電性接着剤又ははんだによって対応する前記配線導体に電気的に接続される。
斯かる構成によれば、簡易な構造で前記圧電素子と外部電圧との電気的接続を実現することができる。
好ましくは、前記上面電極層及び対応する前記配線導体の間を電気的に接続する前記導電性接着剤又ははんだと前記弾性板の第1面との間には絶縁性接着剤が介挿される。
斯かる構成によれば、前記導電性接着剤又は前記はんだが前記弾性板の第1面に意に反して接触して前記上面電極層及び前記下面電極層が短絡することを有効に防止することができる。
前記第1及び第2態様の種々の構成に係る前記超音波トランスデューサーにおいて、例えば、前記複数の拘束領域は、前記弾性板の第1板面方向に沿って配列されたm個(mは1以上整数)の拘束領域によって形成される拘束領域群が前記第1板面方向と直交する第2板面方向にn行(nは1以上の整数)、設けられることによって現出されるm×n個の拘束領域を有するものとされる。
この場合、好ましくは、前記スリット部は、前記一の拘束領域内の振動領域に装着される一の圧電素子の第2板面方向両側に位置し、前記第1板面方向に沿って延びる一対の第1板面方向スリットと、前記一の圧電素子の第1板面方向両側に位置し、前記第2板面方向に沿って延びる一対の第2板面方向スリットとを含むものとされ、前記一対の第1板面方向スリットは前記一の圧電素子の第1板面方向長さよりも長く且つ前記一対の第2板面方向スリットは前記一対の圧電素子の第2板面方向長さよりも長いものとされ、周方向に隣接する前記第1板面方向スリット及び前記第2板面方向スリットの端部同士の間によって画される4箇所が前記ブリッジ部を形成するように構成される。
より好ましくは、隣接する拘束領域の間には単一の共通スリットが設けられ、前記単一の共通スリットが隣接する拘束領域の双方の外周縁を画するものとされる。
また、本発明は、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、それぞれが圧電本体並びに前記圧電本体の厚み方向両側に配置された上面電極層及び下面電極層を有し、前記弾性板に設けられた複数の振動領域の第1面に前記下面電極層が固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有しており、前記弾性板の第1面には、絶縁層及び前記絶縁層上に積層され、前記複数の圧電素子の上面電極層に電気的に接続される複数の配線導体を含む配線体が設けられている超音波トランスデューサーの製造方法であって、前記弾性板を形成する導電性の弾性板形成体を用意する工程と、前記弾性板形成体の板厚方向一方側の第1面に前記絶縁層を形成する絶縁層形成部材及び前記複数の配線導体を形成する配線導体形成部材を設け、前記絶縁層形成部材及び前記配線導体形成部材の不要部分をエッチング除去して前記絶縁層及び前記複数の配線導体を形成する工程と、前記弾性板形成体に対してエッチングを行って前記スリット部を形成する弾性板エッチング工程と、前記複数の振動領域の第1面に前記複数の圧電素子の下面電極層をそれぞれ導電性接着剤によって接着させる工程と、前記複数の配線導体の先端部を対応する前記圧電素子の上面電極層に導電性接着剤又ははんだによって電気的に接続する電気接続工程と、前記封止部材を前記弾性板の第1面上に設ける封止部材設置工程とを含む超音波トランスデューサーの製造方法を提供する。
斯かる製造方法によれば、前記構成を備えた超音波トランスデューサーを低コストで歩留まり良く製造することができる。
好ましくは、前記弾性板エッチング工程は、前記スリット部の形成に加えて、前記弾性板の第1面のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域への溝の形成、又は、前記振動領域の外周縁に沿った複数の開口部であって、周方向に隣接する開口部の間に連結部が残された複数の開口部の形成を行うように構成される。
また、本発明は、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、それぞれが圧電本体並びに前記圧電本体の厚み方向両側に配置された上面電極層及び下面電極層を有し、前記弾性板に設けられた複数の振動領域の第1面に前記下面電極層がそれぞれ固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の低剛性領域と、前記複数の低剛性領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記低剛性領域は、当該低剛性領域の第1面が前記振動領域及び前記拘束領域の第1面よりも第2面に近接された、第1面側に開く溝領域とされ、前記溝領域の底面には、前記振動領域及び前記拘束領域の第1面よりも低い隆起部であって、前記溝領域の内側面と共働して接着剤滞留領域を形成する隆起部が設けられ、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有しており、前記圧電素子は、平面視において前記振動領域と重合し、絶縁性接着剤によって前記振動領域の第1面に接合される中央部と、前記中央部から径方向外方へ延び且つ平面視において前記低剛性領域内において終焉し、前記接着剤滞留領域に配設された導電性接着剤によって前記低剛性領域の第1面に接合される延在部とを有しており、前記弾性板の第1面には、絶縁層及び前記絶縁層上に積層され、前記複数の圧電素子の上面電極層に電気的に接続される複数の配線導体を含む配線体が設けられている超音波トランスデューサーの製造方法であって、前記弾性板を形成する導電性の弾性板形成体を用意する工程と、前記弾性板形成体の板厚方向一方側の第1面に前記絶縁層を形成する絶縁層形成部材及び前記複数の配線導体を形成する配線導体形成部材を設け、前記絶縁層形成部材及び前記配線導体形成部材の不要部分をエッチング除去して前記絶縁層及び前記複数の配線導体を形成する工程と、前記弾性板形成体に対してエッチングを行って前記スリット部を形成すると共に、前記低剛性領域に相当する領域に対して第1面の側からハーフエッチングを行って溝領域である前記低剛性領域を形成する弾性板エッチング工程と、前記振動領域の第1面及び前記接着剤滞留領域の第1面にそれぞれ塗布された絶縁性接着剤及び導電性接着剤によって前記複数の圧電素子を接着させる圧電素子接着工程と、前記複数の配線導体の先端部を対応する前記圧電素子の上面電極層に導電性接着剤又ははんだによって電気的に接続する電気接続工程と、前記封止部材を前記弾性板の第1面上に設ける封止部材設置工程とを含み、溝領域である前記低剛性領域を形成する為のハーフエッチング処理は、前記振動領域に対応した領域及び前記拘束領域に対応した領域をマスクで覆うと共に、前記隆起部に対応した領域をサイドエッチング量の2倍よりも狭い幅を有するマスクで覆った状態で行うことにより、前記低剛性領域を第1面側に開く溝領域としつつ、前記溝領域の底面に前記振動領域及び前記拘束領域よりも低い前記隆起部を残すように構成されている超音波トランスデューサーの製造方法を提供する。
斯かる製造方法によれば、前記構成を備えた超音波トランスデューサーを低コストで歩留まり良く製造することができる。
本発明の種々の構成に係る前記製造方法は、好ましくは、前記電気接続工程の前に、前記複数の配線導体の先端部及び対応する前記圧電素子の間に絶縁性樹脂を塗布する工程を備え、前記電気接続工程における前記導電性接着剤又は前記はんだは、当該導電性接着剤又は当該はんだと前記弾性板の第1面との間に前記絶縁性樹脂が介挿された状態で、前記複数の配線導体の先端部を対応する前記圧電素子の上面電極層に電気的に接続するように設けられる。
本発明に係る前記製造方法の一態様においては、前記封止部材は、前記振動領域の全周を覆う筒状部であって、基端面が前記境界領域を含む位置で前記弾性板の第1面に接合とされ且つ自由端側の端面が前記圧電素子の上面電極層よりも前記弾性板の第1面から離間されるように形成された筒状部と、前記筒状部の自由端側の開口を閉塞して前記収容空間を形成する閉塞部とを有するものとされ、前記封止部材設置工程は、前記封止部材を用意する工程と、前記封止部材の閉塞部の外表面に剛性補強板を固着する工程と、前記剛性補強板の固着工程の前又は後に、前記封止部材を前記弾性板の第1面に固着させた状態において前記圧電素子の上面電極層との間に間隙が存するように前記閉塞部の内表面に吸音材を固着させる工程と、前記剛性補強板及び前記吸音材が固着された状態の前記封止部材を前記弾性板の第1面に固着する工程とを含むものとされる。
他形態においては、前記封止部材設置工程は、前記筒状部を前記弾性板の第1面に接合する工程と、前記筒状部内に吸音材として作用する発泡性シリコーンを充填する工程と、前記閉塞部を形成する工程と、前記閉塞部の外表面に剛性補強板を固着する工程とを含むものとされる。
好ましくは、本発明に係る前記製造方法は、前記封止部材設置工程の後に、前記弾性板の第2面に、前記振動領域を外方に開放する開口を有する樹脂製の防護部材を接合させる工程を含み得る。
より好ましくは、本発明に係る製造方法は、さらに、前記防護部材の接合工程の後に、前記防護部材の外端面に前記開口に対応した貫通孔を有する剛性の防護板を接合する工程を備えることができる。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る超音波トランスデューサーの平面図であり、一部の構成部材を取り除いた状態を示している。 図2は、図1におけるII部拡大図である。 図3は、図2におけるIII-III線に沿った断面図である。 図4は、前記実施の形態1の第1変形例に係る超音波トランスデューサーの部分拡大平面図であり、一部の構成部材を取り除いた状態を示している。 図5は、前記実施の形態1の第2変形例に係る超音波トランスデューサーの部分拡大平面図であり、一部の構成部材を取り除いた状態を示している。 図6は、前記実施の形態1の第3変形例に係る超音波トランスデューサーの部分拡大平面図であり、一部の構成部材を取り除いた状態を示している。 図7は、前記実施の形態1の第4変形例に係る超音波トランスデューサーの平面図であり、一部の構成部材を取り除いた状態を示している。 図8は、前記実施の形態1の第5変形例に係る超音波トランスデューサーの部分縦断面図である。 図9(a)〜(c)は、前記実施の形態1に係る超音波トランスデューサーの製造方法の工程図である。 図10(a)〜(c)は、図9(c)に続く前記製造方法の工程図である。 図11(a)〜(c)は、図10(c)に続く前記製造方法の工程図である。 図12(a)〜(c)は、図11(c)に続く前記製造方法の工程図である。 図13(a)〜(c)は、前記実施の形態1に係る超音波トランスデューサーにおける封止部材、補強板及び吸音材によって形成されるアッセンブリの製造方法の工程図である。 図14(a)〜(c)は、前記第5変形例に係る超音波トランスデューサーの製造方法の工程図である。 図15(a)〜(c)は、図14(c)に続く前記製造方法の工程図である。 図16は、本発明の第2実施の形態に係る超音波トランスデューサーの部分縦断面図である。 図17は、本発明の第3実施の形態に係る超音波トランスデューサーの部分縦断面図である。 図18は、本発明の第4実施の形態に係る超音波トランスデューサーの平面図であり、一部の構成部材を取り除いた状態を示している。 図19は、図18におけるIX-IX線に沿った断面図である。 図20(a)〜(c)は、前記実施の形態4に係る超音波トランスデューサーの製造方法の工程図である。
実施の形態1
以下、本発明に係る超音波トランスデューサーの一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aの平面図であって、下記封止部材40及び補強板60を取り除いた状態の平面図を示す。
また、図2及び図3に、それぞれ、図1におけるII部拡大図及び図2におけるIII-III線に沿った断面図を示す。
本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aは、物体の形状の検知や広範囲に渡る物体の検知等に用いられるフェイズドアレイセンサーとして好適に利用される。
具体的には、図1〜図3に示すように、前記超音波トランスデューサー1Aは、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面10a及び第2面10bを有する弾性板10と、前記弾性板10の第1面10aに板面方向に並列状態で固着された複数の圧電素子30と、前記複数の圧電素子30のそれぞれを間隙を存しつつ覆う複数の収容空間40aを形成するように前記弾性板10の第1面10aに設けられた封止部材40とを備えている。
前記弾性板10は、板厚方向に振動可能な弾性を有する限り、ステンレス、Ni-Fe合金、アルミ合金、チタン合金等の金属板や、炭素繊維強化プラスチック及びセラミックス等の種々の材質で形成され得る。
前記弾性板10は、例えば、厚さ0.05mm〜0.1mmとされる。
本実施の形態においては、前記弾性板10は導電性金属板によって形成されている。
前記圧電素子30は、PZT(チタン酸ジリコン酸鉛)からなる圧電本体と、前記圧電本体の厚み方向両側に配置された一対の上面電極層及び下面電極層とを有している。
前記圧電本体は、例えば厚さ0.05mm〜0.3mmとされ、前記上面電極層及び前記下面電極層は、例えば厚さ0.05μm〜数μmのAgやAuによって形成される。
前記複数の圧電素子30は、前記下面電極層が前記弾性板10の第1面10aに対向された状態で前記第1面10aに並列状態で固着されている。
詳しくは、図1〜図3に示すように、前記弾性板10には、前記複数の圧電素子30がそれぞれ装着される複数の振動領域12と、前記複数の振動領域12をそれぞれ囲む複数の拘束領域14と、一の拘束領域14と当該一の拘束領域14より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域16とが設けられている。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記複数の振動領域12をそれぞれ平面視において囲繞する前記複数の拘束領域14は、前記弾性板10の第1板面方向D1に沿って配列されたm個(図示の形態においては5個)の拘束領域14によって形成される拘束領域群14Aが前記第1板面方向D1と直交する第2板面方向D2にn行(図示の形態においては3行)、設けられることによって現出されるm×n個(図示の形態においては、5×3=15個)の拘束領域14を有している。
前記複数の拘束領域14によってそれぞれ囲繞される前記複数の振動領域12も、同様に、m×n個の振動領域12を有している。
そして、前記m×n個の複数の圧電素子30が、前記m×n個の振動領域12のそれぞれに装着されている。
なお、本実施の形態においては、図1に示すように、前記複数の振動領域12(前記複数の拘束領域14)は格子状に配列されているが、当然ながら、前記複数の振動領域12(前記複数の拘束領域14)は斯かる配置に限定されるものではなく、千鳥状や放射状等に配置され得る。
本実施の形態においては、前述の通り、前記弾性板10は導電性金属板とされており、前記圧電素子30は、導電性接着剤38(図3参照)によって前記下面電極層が前記弾性板10の第1面10aに電気的に接続された状態で当該弾性板10の第1面10aに機械的に固着されている。
前記境界領域16は、図2に示すように、当該境界領域が外周縁を画する一の拘束領域14及び当該一の拘束領域14の径方向外方に隣接する前記外方領域を分断するスリット部17と、前記一の拘束領域14の前記外方領域に対する機械的連結を維持するブリッジ部18とを有している。
前記封止部材40は、図3に示すように、前記複数の振動領域12のそれぞれを平面視において覆う複数の筒状部42であって、基端面が前記境界領域16を含む位置で前記弾性板10の第1面10aに接合され且つ自由端側の端面が前記圧電素子30の上面電極層よりも前記弾性板10の第1面10aから離間された複数の筒状部42と、前記圧電素子30の上面電極層との間に間隙を存しつつ前記複数の筒状部42の自由端側の開口を閉塞して前記複数の圧電素子30を収容する複数の収容空間40aを形成する閉塞部44とを有している。
前記閉塞部44の内表面と前記圧電素子30との間に間隙を設けることにより、前記封止部材40が前記圧電素子30及び前記振動領域12の振動を制約しないようになっている。
前記封止部材40は、例えば、シリコーン等の高分子材料によって形成され、接着剤によって前記弾性板10に接合される。
このように、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aにおいては、一枚の前記弾性板10上に複数の圧電素子30を装着することによって当該複数の圧電素子30によって振動される複数の振動領域12間の可及的な近接配置を実現しつつ、一の振動領域12の振動が当該一の振動領域12の径方向外方に位置する外方領域に伝搬することを前記スリット部17によって有効に防止乃至は低減することができる。
従って、前記圧電素子30及び前記振動領域12から低周波数(例えば、30kHz〜40kHz)の超音波を放射させることができ、且つ、前記複数の圧電素子30の間でグレーティングローブ現象が生じることを有効に防止乃至は低減できる。
本実施の形態においては、図2に示すように、前記スリット部17は、前記一の拘束領域14内の振動領域12に装着される一の圧電素子30の第2板面方向D2両側に位置し、前記第1板面方向D1に沿って延びる一対の第1板面方向スリット17aと、前記一の圧電素子30の第1板面方向D1両側に位置し、前記第2板面方向D2に沿って延びる一対の第2板面方向スリット17bとを含んでいる。
前記一対の第1板面方向スリット17aは前記一の圧電素子30の第1板面方向長さ30aよりも長く且つ前記一対の第2板面方向スリット17bは前記一の圧電素子30の第2板面方向長さ30bよりも長いものとされ、且つ、周方向に隣接する前記第1板面方向スリット17a及び前記第2板面方向スリット17bの端部同士の間によって画される4箇所に前記ブリッジ部18が設けられている。
斯かる構成によれば、矩形配置された前記複数の圧電素子30の間で振動が伝搬することを有効に防止しつつ、前記複数の拘束領域14を安定的に保持することができる。
また、本実施の形態においては、図1及び図2に示すように、隣接する拘束領域14の間には単一の共通スリット17が設けられており、前記単一の共通スリット17が隣接する拘束領域14の双方の外周縁を画するように構成されている。
斯かる構成によれば、前記複数の圧電素子30間の振動伝搬を有効に防止しつつ、前記複数の拘束領域14の設置面積を可及的に低減することができる。
なお、前記スリット部17及び前記ブリッジ部18は、種々の構成を取り得る。
図4に、異なる構成のスリット部21及びブリッジ部22を備えた変形例に係る超音波トランスデューサー1Bの部分拡大平面図を示す。
図4に示す前記変形例1Bにおいては、前記スリット部21は円弧状とされている。
そして、一の拘束領域14を4つの前記スリット部21が囲繞するように構成されており、周方向に隣接する2つの前記スリット部21の間に前記ブリッジ部22が設けられている。
また、図5に、さらに異なる構成のスリット部23及びブリッジ部24を備えた他の変形例に係る超音波トランスデューサー1Cの部分拡大平面図を示す。
図5に示す前記変形例1Cにおいては、前記スリット部23は平面視略L字状とされている。
そして、一の拘束領域14を4つの前記スリット部23が囲繞するように構成されている。
詳しくは、周方向に隣接する2つのL字状スリット23は、一方のスリット23の一部23aが他方のスリット23の一部23bよりも径方向内方に位置する状態で周方向に関しオーバーラップするように配置されており、前記一方のスリット23の一部23a及び前記他方のスリット23の一部23bの間の径方向間隙が前記ブリッジ部24を形成している。
種々の構成のスリット部17(21、23)及びブリッジ部18(22、24)において、好ましくは、前記境界領域16の周方向長さをLとした場合に、前記複数のスリット部17(21、23)の周方向の合計長さLaがLa≧0.9×Lを満たすように構成することができる。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aは、さらに、前記弾性板10のうち前記振動領域12の外周縁に沿った領域が、当該領域の径方向内方に位置する前記振動領域12及び当該領域の径方向外方に位置する前記拘束領域14に比して低剛性の低剛性領域26となるように、構成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記振動領域12の振動特性を高めることができる。
従って、前記振動領域12のサイズを小さくして前記複数の振動領域12の配列ピッチを小さくしつつ、低周波数の音波を発生させることができる。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記振動領域12の外形状と前記圧電素子30の外形状とを同一としつつ、前記弾性板10の第1面10aのうち前記振動領域12の外周縁に沿った領域に溝27を設け、前記溝27によって前記低剛性領域26を形成している。
斯かる構成によれば、前記溝27によって前記低剛性領域26を形成しつつ、前記溝27を前記振動領域12に前記圧電素子30を実装させる際のアライメントマークとしても利用することができる。
図6に、前記低剛性領域26が異なる構造によって形成されている変形例に係る超音波トランスデューサー1Dの部分拡大平面図を示す。
図6に示す変形例1Dにおいては、前記弾性板10のうち前記振動領域12の外周縁に沿った領域に、当該振動領域12の内外を分断する開口部28a及び当該振動領域12の内外を連結する連結部28bが周方向に交互に設けられており、前記開口部28a及び前記連結部28bによって前記低剛性領域26が形成されている。
前記開口部28a及び前記連結部28bも、前記溝27と同様に、前記振動領域12に前記圧電素子30を実装させる際のアライメントマークとしても利用することができる。
なお、本実施の形態においては、前記振動領域12は平面視円形状とされ、且つ、前記圧電素子30はこれと同一形状の平面視円形状とされているが、当然ながら、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
図7に、平面視矩形状の振動領域12及び圧電素子30を備えた変形例に係る超音波トランスデューサー1Eの平面図を示す。
図3に示すように、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aは、さらに、前記封止部材40の内表面のうち前記圧電素子30の上面電極層と対向する部分に、前記圧電素子30の上面電極層との間に間隙を存する状態で固着された吸音材50を備えている。
前記吸音材50は、例えば、発泡性シリコーンによって形成される。
前記吸音材50を備えることにより、前記振動領域12から後方(前記弾性板1の板厚方向に関し第1面10a側)への超音波の漏洩を防止乃至は低減できると共に、バースト状の超音波が放射された後において、当該超音波の残響を有効に抑制することができる。
図8に、前記吸音材50に代えて吸音材55が備えられた変形例に係る超音波トランスデューサー1Fの部分縦断面図を示す。
図8に示す変形例1Fにおいては、例えば、発泡性シリコーンによって形成される前記吸音材55が前記収容空間40a内に充填されている。
図3に示すように、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aは、さらに、前記封止部材40の閉塞部44の外表面に固着された補強板60を有している。
前記補強板60はステンレス等の剛性板によって形成される。
前記補強板60を備えることにより、振動特性を阻害することなく前記超音波トランスデューサー1Aの強度を高めることができる。
本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aは、さらに、前記弾性板10の第2面10bに接合された防護部材70であって、前記振動領域12を外方に開放する開口72を有する防護部材70を備えている。
前記防護部材70は、例えば、シリコーンによって形成される。
前記防護部材70を備えることにより、振動特性を阻害することなく前記弾性板10を保護することができる。
前記超音波トランスデューサー1Aは、さらに、前記防護部材70の外端面に接合された剛性の防護板75を有している。
前記防護板75には、前記防護部材70の前記開口72に対応した貫通孔77が設けられている。
前記防護板75は、例えば、ステンレス、Ni-Fe合金、アルミ合金、チタン合金等の金属板によって形成される。
前記防護板75を備えることにより、前記防護部材70の損傷を有効に防止乃至は低減しつつ、前記防護部材70が意に反して振動することを有効に抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー1Aは、図1〜図3等に示すように、前記圧電素子30の前記上面電極層に電圧を印可する為の配線体80を一体的に備えている。
前記配線体80は、前記弾性板10の第1面10a上に固着された絶縁層82と、前記絶縁層82上に積層される導体層84とを有している。
前記絶縁層82は、例えば、ポリイミドによって形成される。
前記導体層84は、例えば、Cu/Auによって形成される。
前記導体層84は、前記複数の圧電素子30の上面電極層にそれぞれ電気的に接続される複数の配線導体85を有している。
図3に示すように、前記複数の配線導体85は、先端部が対応する前記圧電素子30の上面電極層に導電性接着剤又ははんだ87を介して電気的に接続され、且つ、基端部が外部との接続用パッド86(図1参照)を形成している。
本実施の形態においては、図3に示すように、前記配線導体85の先端部及び前記圧電素子30の上面電極層を電気的に接続する前記導電性接着剤又は前記はんだ87と前記弾性板10の第1面10aとの間には絶縁性樹脂88が介挿されており、これにより、前記配線導体85及び上面電極層が前記弾性板10に短絡することを有効に防止している。
なお、前述の通り、前記複数の圧電素子30の下面電極層は、導電性接着剤38を介して導電性の前記弾性板10に電気的に接続されている。
そして、前記弾性板10には、当該弾性板10に電気的に接続された状態の下面電極層用パッド89が設けられている。
前記配線体80には、前記導体層84が外部に接触することを有効に防止する為に前記導体層84を囲繞する絶縁性カバー層(図略)が設けられ得る。
次に、前記超音波トランスデューサー1Aの製造方法について説明する。
前記製造方法は、前記弾性板10を形成する導電性の弾性板形成体110を用意する工程と、前記弾性板形成体110の板厚方向一方側の第1面に前記絶縁層82を形成する絶縁層形成部材182及び前記複数の配線導体85を形成する配線導体形成部材185を含む配線体形成部材180を設ける工程(図9(a))と、前記配線体形成体180の不要部分をエッチング除去して前記絶縁層82及び前記複数の配線導体85を含む前記配線体80を形成する工程(図9(b)及び(c))とを有している。
本実施の形態においては、前記配線体80を形成する工程は、まず、前記配線導体形成部材185の不要部分をエッチング除去して前記複数の配線導体85を形成し(図9(b))、その後に、前記絶縁層形成部材182の不要部分をエッチング除去して前記絶縁層82を形成するように構成されている(図9(c))。
前記製造方法は、さらに、前記弾性板形成体110に対してエッチングを行って前記スリット部17を形成する弾性板エッチング工程(図10(a)及び(b))を有している。
本実施の形態においては、前記弾性板エッチング工程は、前記スリット部17の形成に加えて、前記弾性板10の第1面10aのうち前記振動領域12の外周縁に沿った領域への溝27の形成を行うように構成されている(図10(a)参照)。
なお、本実施の形態においては、まず、ハーフエッチングによって前記溝27を形成し、その後に、前記スリット部17を形成しているが、前記溝27及び前記スリット部17の形成順序は問わない。
また、前記変形例1Dにおけるように、前記低剛性領域26を前記複数の開口部28aによって現出させる場合には、前記弾性板エッチング工程は、前記溝27の形成に代えて、前記振動領域12の外周縁に沿った複数の開口部28aであって、周方向に隣接する開口部28aの間に前記連結部28bが残された複数の開口部28aの形成を行うように構成される。
前記製造方法は、さらに、前記複数の振動領域12の第1面10aに前記複数の圧電素子30の下面電極層をそれぞれ導電性接着剤38によって接着させる圧電素子実装工程を有している。
具体的には、前記圧電素子実装工程は、前記複数の振動領域12の第1面10aに導電性接着剤38を塗布する工程(図10(c))と、前記導電性接着剤38の上に前記圧電素子30を装着させ、前記導電性接着剤38を硬化させる工程(11(a))とを有している。
なお、図10(a)〜(c)中の符号39は、前記導電性接着剤38の塗布前に前記振動領域12の第1面10aに設けられる金メッキであり、前記導電性接着剤38と前記振動領域12の第1面10aとの電気的接続の信頼性を向上させる為のものである。
前記製造方法は、さらに、前記複数の配線導体85の先端部を対応する前記圧電素子30の上面電極層に導電性接着剤又ははんだ87によって電気的に接続する電気接続工程(図11(c))を有している。
ここで、本実施の形態においては、前記導電性接着剤87が前記弾性板10に接触して、前記上面電極層及び前記下面電極層が短絡することを有効に防止する為に、前記製造方法は、前記電気接続工程の前に、前記複数の配線導体85の先端部及び対応する前記圧電素子30の間に絶縁性接着剤88を塗布する工程(図11(b))を有している。
この場合、前記電気接続工程における前記導電性接着剤又は前記はんだ87は、当該導電性接着剤又は当該はんだ87と前記弾性板10の第1面10aとの間に前記絶縁性接着剤88が介挿された状態で、前記複数の配線導体85の先端部を対応する前記圧電素子30の上面電極層に電気的に接続するように、塗布される。
前記製造方法は、さらに、前記封止部材40を前記弾性板10の第1面10a上に設ける封止部材設置工程(図12(a))を有している。
ここで、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー1Aは、図3に示すように、前記封止部材40に固着された前記吸音材50及び前記剛性補強板60を有している。
この場合、前記封止部材設置工程は、前記筒状部42及び前記閉塞部44を一体的に備えた封止部材40を用意する工程(図13(a))と、前記封止部材40の閉塞部44の外表面に前記剛性補強板60を固着する工程(図13(b))と、前記剛性補強板60の固着工程の前又は後に、前記封止部材40を前記弾性板10の第1面10aに固着させた状態において前記圧電素子30の上面電極層との間に間隙が存するように前記閉塞部44の内表面に前記吸音材50を固着させる工程(図13(c))と、前記剛性補強板60及び前記吸音材50が固着された状態の前記封止部材40を前記弾性板の第1面に固着する工程(図12(a)とを含むものとされる。
なお、前記収容空間40aが前記吸音材55によって充填されている図8に示す前記変形例1Fを製造する場合には、前記封止部材設置工程は、前記弾性板10の第1面10aに前記筒状部42を接合する工程(図14(a))と、前記筒状部42内に吸音材55として作用する発泡性シリコーンを充填する工程(図14(b))と、前記閉塞部44を形成する工程(図14(c))と、前記閉塞部44の外表面に剛性補強板60を固着する工程(図15(a))とを含むものとされる。
前記製造方法は、さらに、前記封止部材設置工程の後に、前記弾性板10の第2面10bに、前記振動領域12を外方に開放する開口72を有する樹脂製の防護部材70を接合させる工程(図12(b)及び図15(b))と、前記防護部材70の外端面に前記開口72に対応した貫通孔77を有する剛性の防護板75を接合する工程(図12(c)及び図15(c))とを有している。
実施の形態2
以下、本発明に係る超音波トランスデューサーの他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図16に、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー2の縦断面図であって、前記実施の形態1における図3に対応した縦断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
図16に示すように、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー2は、前記実施の形態1に係る超音波トランスデューサー1Aに比して、さらに、平面視において前記振動領域12を囲繞するように前記拘束領域14の第1面10aに固着された質量部材210を備えている。
前記質量部材210は、前記振動領域12を平面視において囲繞する筒状とされており、ステンレス等の金属部材によって形成される。
前記質量部材210を備えることにより、前記振動領域12の振動が前記拘束領域14に伝搬して当該拘束領域14が振動することを有効に有効乃至は低減することができる。
前記質量部材210は、基端面が前記拘束領域14の第1面10aに当接された状態で接着剤又はレーザーによるスポット溶接によって当該第1面10aに接合される。
前記質量部材210の前記拘束領域14への接合は、前記封止部材設置工程の前に行われる。
前記質量部材210の前記拘束領域14への接合が接着剤によって行われる場合には、接着剤の分布のバラツキに起因して前記振動領域12の共振周波数に影響を与えるおそれがある。
これに対し、前記質量部材210の前記拘束領域14への接合がスポット溶接によって行われる場合には、前記質量部材210の設置姿勢の安定化を図ることができ、前記振動領域12の共振周波数のバラツキを有効に抑制することができる。
前記質量部材210の基端面のうち前記配線体80上の位置する部分には、前記配線体80を覆うような凹みを形成することができる。
斯かる構成を備えることにより、前記質量部材210を前記振動領域12の全周に亘って設けつつ、前記質量部材210と前記配線体80との接触を有効に防止することができる。
本実施の形態においては、図16に示すように、前記質量部材210の外周面及び上端面が前記封止部材40の内表面に当接される。
斯かる構成を備えることにより、前記質量部材210による前記拘束領域14の振動防止効果をより向上させることができる。
なお、図16に示すように、本実施の形態においては、前記質量部材210の外周縁と前記境界領域16の内周縁とが一致するように、前記質量部材210が構成されている。
実施の形態3
以下、本発明に係る超音波トランスデューサーのさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図17に、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー3の縦断面図であって、前記実施の形態1における図3及び前記実施の形態2における図16に対応した縦断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1及び2におけると同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
図17に示すように、本実施の形態に係る前記超音波トランスデューサー3は、前記実施の形態1に係る超音波トランスデューサー1Aに比して、さらに、隔壁部材230を備えている。
図17に示すように、前記隔壁部材230は、平面視において前記振動領域12を囲繞する筒状とされており、軸線方向一端側が前記剛性補強板60に連結され且つ軸線方向他端側が前記弾性板10の第1面10aとの間に間隙を存する状態で前記封止部材40の筒状部42内に埋設されている。
前記隔壁部材230は、前記剛性補強板60と一体形成することも可能であるし、前記剛性補強板60とは別体形成し、前記剛性補強板60に接着又は溶接等によって接合させることも可能である。
前記隔壁部材230は、アルミニウムを用いた鋳造や、ステンレス等の鉄系部材への切削又はエッチングによって形成され得る。
前記隔壁部材230を備えることにより、前記封止部材40の筒状部42による閉塞性を向上させることができると共に、前記振動領域12からの振動伝搬を防止乃至は低減しつつ前記拘束領域14の動きを抑制でき、前記振動領域12の振動特性を向上させることができる。
なお、当然ながら、前記実施の形態2に係る超音波トランスデューサー2に前記隔壁部材230を備えることも可能である。
実施の形態4
以下、本発明に係る超音波トランスデューサーのさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図18に、本実施の形態に係る超音波トランスデューサー4の平面図であって、前記封止部材40及び前記補強板60を取り除いた状態の平面図を示す。
また、図19に、図18におけるIXX-IXX線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1〜3におけると同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る超音波トランスデューサー4は、主として、前記弾性板10及び前記複数の圧電素子30の代わりに弾性板310及び複数の圧電素子330を有している点において、前記実施の形態1に係る超音波トランスデューサー1Aと相違している。
前記弾性板310は、板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面310a及び第2面310bを有し、板厚方向に振動可能な導電性金属板によって形成されている。
図18及び図19に示すように、前記弾性板310は、板面方向に並列状態で設けられ、前記複数の圧電素子330がそれぞれ装着される複数の振動領域312と、前記複数の振動領域312をそれぞれ平面視において囲む複数の低剛性領域326と、前記低剛性領域326を平面視において囲む拘束領域314と、一の拘束領域314と当該一の拘束領域314より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域316とを有している。
前記境界領域316は、前記境界領域16と同様、前記スリット部17及び前記ブリッジ部18を有している。
前記低剛性領域326は、第1面310aの側に開く溝を有する溝領域とされており、対応する前記振動領域312及び対応する前記拘束領域314よりも薄肉とされることで当該振動領域312及び拘束領域314よりも低剛性とされている。
即ち、前記弾性板310の第2面310bは、前記振動領域312、前記低剛性領域326及び前記拘束領域314に亘って面一とされる一方で、前記第1面310aは前記低剛性領域326において凹まされている。
即ち、前記低剛性領域326は、当該低剛性領域326の第1面が前記振動領域312及び前記拘束領域314の第1面よりも第2面に近接された、第1面側に開く溝領域とされている。
前記圧電素子330は、前記振動領域312よりも大きく且つ前記低剛性領域326よりも小さい外径を有している。
即ち、前記圧電素子330は、前記振動領域312の第1面に絶縁性接着剤340によって固着される中央部331と、前記中央部331から径方向外方へ延び、平面視において前記低剛性領域326内において終焉する延在部333とを有している。
なお、本実施の形態においては、図18に示すように、前記振動領域312は平面視円形状とされ、前記圧電素子330は平面視矩形状とされ、且つ、前記低剛性領域326は平面視矩形状とされているが、当然ながら、本発明は斯かる形状に限定されるものではない。
即ち、前記圧電素子330の外径が、前記振動領域312の外径よりも大で且つ前記低剛性領域326の外径よりも小である限り、前記振動領域312、前記圧電素子330及び前記低剛性領域326の全てを平面視円形状とする等、種々の形状が可能である。
好ましくは、前記低剛性領域326は、前記圧電素子330と同一外形状で且つ前記圧電素子330の外径より若干大きい外径を有するものとされる。
斯かる構成によれば、前記低剛性領域326の外周縁を、前記振動領域312に前記圧電素子330を実装させる際のアライメントマークとして利用することができる。
さらに、図19に示すように、前記延在部333の下面電極層が導電性接着剤345によって前記低剛性領域326の第1面310aに電気的に接続されている。
なお、前記圧電素子330の上面電極層と対応する前記配線導体85とは、前記実施の形態1におけると同様に、導電性接着剤又ははんだ87によって行われており、前記導電性接着剤又ははんだ87と前記弾性板310の第1面310a及び前記導電性接着剤345との間には絶縁性接着剤88が介挿されている。
このように、本実施の形態においては、前記振動領域312と前記圧電素子330の中央部331との機械的接合を絶縁性接着剤340によって行うことで前記圧電素子330の支持安定化を図りつつ、前記低剛性領域326と前記圧電素子330の延在部333の下面電極層とを導電性接着剤345によって連結することで前記圧電素子330の下面電極層と前記弾性板310との電気的連結を得ている。
さらに、前記超音波トランスデューサー4においては、図19に示すように、前記低剛性領域326を形成する溝領域の底面には、前記振動領域312の第1面310aよりも低い隆起部328であって、前記溝領域の内側面と共働して接着剤滞留領域を形成する隆起部328が設けられている。
そして、前記延在部333における下面電極層と前記低剛性領域326の第1面310aとを電気的に接続する前記導電性接着剤345は前記接着剤滞留領域内に設けられている。
斯かる構成によれば、前記圧電素子330の中央部331及び前記振動領域312を機械的に接合する絶縁性接着剤340と、前記圧電素子330の延在部333の下面電極層及び前記低剛性領域326を電気的に接続する導電性接着剤345とが意に反して混合し、前記圧電素子330の下面電極層と前記弾性板310との電気接続の信頼性が損なわれることを有効に防止することができる。
なお、本実施の形態においては、図18に示すように、前記隆起部328は2箇所において設けられているが、当然ながら、本発明は斯かる形態に限定されるものでは無く、前記隆起部328を1箇所のみ又は3箇所以上設けることも可能である。
本実施の形態に係る超音波トランスデューサー4は、例えば、前記実施の形態1に係る超音波トランスデューサー1Aの製造方法に比して、下記変更を加えた製造方法によって好適に製造され得る。
即ち、本実施の形態の製造方法においては、前記スリット部17を形成する前記弾性板エッチング工程は、前記スリット部17をエッチング除去することに加えて、前記低剛性領域326をハーフエッチングするように構成される(図20(a))。
この際、前記隆起部328に対応した領域については、サイドエッチング量の2倍よりも若干狭い幅を有するレジストマスクで覆っておく。これにより、前記隆起部328をその頂上の位置が前記振動領域312及び前記拘束領域314の第1面310aより低くなるように残すことができ、圧電素子330の下面との接触を防止することができる。
次に、前記接着剤滞留領域内に導電性接着剤328を、前記振動領域312に絶縁性接着剤340をそれぞれ塗布し(図20(b))、前記圧電素子330を装着後(図20(c))、導電性接着剤328及び絶縁性接着剤340の硬化処理を行う。
なお、図19中の符号346は、導電性接着剤345及び前記弾性板310間の電気接続の信頼性を向上させる為に、前記接着剤滞留領域への導電性接着剤345の塗布前に、前記接着剤滞留領域の第1面に設けられるAuメッキである。
1A〜1F、2〜4 超音波トランスデューサー
10、310 弾性板
10a、310a 第1面
10b、310b 第2面
12、312 振動領域
14、314 拘束領域
16、316 境界領域
17 スリット部
17a、17b 第1及び第2板面方向スリット
18 ブリッジ部
26、326 低剛性領域
27 溝
28a 開口部
28b 連結部
30、330 圧電素子
40 封止部材
42 筒状部
44 閉塞部
50、55 吸音材
60 剛性補強板
70 防護部材
72 開口
75 防護板
77 貫通孔
80 配線体
82 絶縁層
85 配線導体
87 導電性接着剤又ははんだ
88 絶縁性接着剤
110 弾性板形成体
182 絶縁層形成部材
185 配線導体形成部材
210 質量部材
230 隔壁部材
328 隆起部
331 中央部
333 延在部
340 絶縁性接着剤
345 導電性接着剤

Claims (25)

  1. 板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、
    前記弾性板の第1面に並列状態で固着された複数の圧電素子と、
    前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、
    前記弾性板は、前記複数の圧電素子がそれぞれ装着される複数の振動領域と、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、
    前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有していることを特徴とする超音波トランスデューサー。
  2. 前記弾性板のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域は、当該領域の径方向内方に位置する前記振動領域及び当該領域の径方向外方に位置する前記拘束領域に比して剛性が低い低剛性領域とされていることを特徴とする請求項1に記載の超音波トランスデューサー。
  3. 前記弾性板の第1面のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域には溝が設けられており、前記溝が前記低剛性領域を形成していることを特徴とする請求項2に記載の超音波トランスデューサー。
  4. 前記弾性板のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域には、当該振動領域の内外を分断する開口部及び当該振動領域の内外を連結する連結部が周方向に交互に設けられており、前記開口部及び前記連結部が前記低剛性領域を形成していることを特徴とする請求項2に記載の超音波トランスデューサー。
  5. 板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な導電性金属板によって形成された弾性板と、
    それぞれが圧電本体及び前記圧電本体の厚み方向両側に配置された一対の上面電極層及び下面電極層を有し、前記下面電極層が前記弾性板の第1面に対向された状態で前記弾性板の第1面に並列状態で固着された複数の圧電素子と、
    前記複数の圧電素子のそれぞれを間隙を存しつつ覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、
    前記弾性板は、前記複数の圧電素子がそれぞれ装着される複数の振動領域と、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の低剛性領域と、前記複数の低剛性領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、
    前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有しており、
    前記低剛性領域は、第1面が前記振動領域及び前記拘束領域の第1面よりも第2面に近接される溝領域とされており、
    前記圧電素子は、前記振動領域の第1面に絶縁性接着剤によって固着される中央部と、前記中央部から径方向外方へ延び、平面視において前記低剛性領域内において終焉する延在部とを含み、
    前記延在部おける下面電極層が導電性接着剤によって前記低剛性領域の第1面に電気的に接続されていることを特徴とする超音波トランスデューサー。
  6. 前記低剛性領域を形成する溝領域の底面には前記振動領域の第1面よりも低い隆起部であって、前記溝領域の内側面と共働して接着剤滞留領域を形成する隆起部が設けられ、
    前記延在部における下面電極層と前記低剛性領域の第1面とを電気的に接続する前記導電性接着剤は前記接着剤滞留領域内に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の超音波トランスデューサー。
  7. 前記封止部材の内表面のうち前記圧電素子の上面と対向する部分には、前記圧電素子の上面との間に間隙を存する状態で吸音材が固着されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  8. 前記収容空間には発泡性樹脂によって形成される吸音材が充填されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  9. 平面視において前記振動領域を囲繞するように前記拘束領域の第1面に固着された質量部材を備えていることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  10. 前記弾性板の第2面には、前記振動領域を外方に開放する開口を有する防護部材が接合されていることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  11. 前記防護部材の外端面には、前記開口に対応した貫通孔を有する剛性の防護板が接合されていることを特徴とする請求項10に記載の超音波トランスデューサー。
  12. 前記封止部材は、前記振動領域の全周を覆う筒状部であって、基端面が前記境界領域を含む位置で前記弾性板の第1面に接合され且つ自由端側の端面が前記圧電素子の上面よりも前記弾性板の第1面から離間された筒状部と、前記圧電素子の上面との間に間隙を存しつつ前記筒状部の自由端側の開口を閉塞して前記収容空間を形成する閉塞部とを有し、
    前記閉塞部の外表面には剛性補強板が固着されていることを特徴とする請求項1から11の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  13. 平面視において前記振動領域を囲繞する筒状の隔壁部材であって、軸線方向一端側が前記剛性補強板に連結され且つ軸線方向他端側が前記弾性板の第1面との間に間隙を存する状態で前記筒状部内に埋設された隔壁部材をさらに備えていることを特徴とする請求項12に記載の超音波トランスデューサー。
  14. 前記弾性板は導電性金属板とされており、
    前記圧電素子は、圧電本体と、前記圧電本体の厚み方向両側に配置された一対の上面電極層及び下面電極層とを有し、
    前記弾性板には、前記第1面上に設けられる絶縁層及び前記絶縁層上に積層される複数の配線導体を含む配線体が設けられ、
    前記下面電極層は導電性接着剤によって前記弾性板の第1面に機械的且つ電気的に接合され、前記上面電極層は導電性接着剤又ははんだによって対応する前記配線導体に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から13の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  15. 前記上面電極層及び対応する前記配線導体の間を電気的に接続する前記導電性接着剤又ははんだと前記弾性板の第1面との間には絶縁性接着剤が介挿されていることを特徴とする請求項14に記載の超音波トランスデューサー。
  16. 前記複数の拘束領域は、前記弾性板の第1板面方向に沿って配列されたm個(mは1以上整数)の拘束領域によって形成される拘束領域群が前記第1板面方向と直交する第2板面方向にn行(nは1以上の整数)、設けられることによって現出されるm×n個の拘束領域を有し、
    前記スリット部は、前記一の拘束領域内の振動領域に装着される一の圧電素子の第2板面方向両側に位置し、前記第1板面方向に沿って延びる一対の第1板面方向スリットと、前記一の圧電素子の第1板面方向両側に位置し、前記第2板面方向に沿って延びる一対の第2板面方向スリットとを含み、
    前記一対の第1板面方向スリットは前記一の圧電素子の第1板面方向長さよりも長く且つ前記一対の第2板面方向スリットは前記一対の圧電素子の第2板面方向長さよりも長いものとされ、
    周方向に隣接する前記第1板面方向スリット及び前記第2板面方向スリットの端部同士の間によって画される4箇所が前記ブリッジ部を形成していることを特徴とする請求項1から15の何れかに記載の超音波トランスデューサー。
  17. 隣接する拘束領域の間には単一の共通スリットが設けられており、前記単一の共通スリットが隣接する拘束領域の双方の外周縁を画していることを特徴とする請求項16に記載の超音波トランスデューサー。
  18. 板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、それぞれが圧電本体並びに前記圧電本体の厚み方向両側に配置された上面電極層及び下面電極層を有し、前記弾性板に設けられた複数の振動領域の第1面に前記下面電極層が固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有しており、前記弾性板の第1面には、絶縁層及び前記絶縁層上に積層され、前記複数の圧電素子の上面電極層に電気的に接続される複数の配線導体を含む配線体が設けられている超音波トランスデューサーの製造方法であって、
    前記弾性板を形成する導電性の弾性板形成体を用意する工程と、
    前記弾性板形成体の板厚方向一方側の第1面に前記絶縁層を形成する絶縁層形成部材及び前記複数の配線導体を形成する配線導体形成部材を設け、前記絶縁層形成部材及び前記配線導体形成部材の不要部分をエッチング除去して前記絶縁層及び前記複数の配線導体を形成する工程と、
    前記弾性板形成体に対してエッチングを行って前記スリット部を形成する弾性板エッチング工程と、
    前記複数の振動領域の第1面に前記複数の圧電素子の下面電極層をそれぞれ導電性接着剤によって接着させる工程と、
    前記複数の配線導体の先端部を対応する前記圧電素子の上面電極層に導電性接着剤又ははんだによって電気的に接続する電気接続工程と、
    前記封止部材を前記弾性板の第1面上に設ける封止部材設置工程とを含むことを特徴とする超音波トランスデューサーの製造方法。
  19. 前記弾性板エッチング工程は、前記スリット部の形成に加えて、前記弾性板の第1面のうち前記振動領域の外周縁に沿った領域への溝の形成、又は、前記振動領域の外周縁に沿った複数の開口部であって、周方向に隣接する開口部の間に連結部が残された複数の開口部の形成を含むことを特徴とする請求項18に記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  20. 板厚方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1面及び第2面を有し、板厚方向に振動可能な弾性板と、それぞれが圧電本体並びに前記圧電本体の厚み方向両側に配置された上面電極層及び下面電極層を有し、前記弾性板に設けられた複数の振動領域の第1面に前記下面電極層がそれぞれ固着された複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれを覆う複数の収容空間を形成するように前記弾性板の第1面に設けられた封止部材とを備え、前記弾性板は、前記複数の振動領域をそれぞれ囲む複数の低剛性領域と、前記複数の低剛性領域をそれぞれ囲む複数の拘束領域と、一の拘束領域と当該一の拘束領域より径方向外方に位置する外方領域とを区画する境界領域とを含み、前記低剛性領域は、当該低剛性領域の第1面が前記振動領域及び前記拘束領域の第1面よりも第2面に近接された、第1面側に開く溝領域とされ、前記溝領域の底面には、前記振動領域及び前記拘束領域の第1面よりも低い隆起部であって、前記溝領域の内側面と共働して接着剤滞留領域を形成する隆起部が設けられ、前記境界領域は、前記一の拘束領域及び前記外方領域を分断するスリット部と、前記一の拘束領域を前記外方領域に機械的に連結するブリッジ部とを有しており、前記圧電素子は、平面視において前記振動領域と重合し、絶縁性接着剤によって前記振動領域の第1面に接合される中央部と、前記中央部から径方向外方へ延び且つ平面視において前記低剛性領域内において終焉し、前記接着剤滞留領域に配設された導電性接着剤によって前記低剛性領域の第1面に接合される延在部とを有しており、前記弾性板の第1面には、絶縁層及び前記絶縁層上に積層され、前記複数の圧電素子の上面電極層に電気的に接続される複数の配線導体を含む配線体が設けられている超音波トランスデューサーの製造方法であって、
    前記弾性板を形成する導電性の弾性板形成体を用意する工程と、
    前記弾性板形成体の板厚方向一方側の第1面に前記絶縁層を形成する絶縁層形成部材及び前記複数の配線導体を形成する配線導体形成部材を設け、前記絶縁層形成部材及び前記配線導体形成部材の不要部分をエッチング除去して前記絶縁層及び前記複数の配線導体を形成する工程と、
    前記弾性板形成体に対してエッチングを行って前記スリット部を形成すると共に、前記低剛性領域に相当する領域に対して第1面の側からハーフエッチングを行って溝領域である前記低剛性領域を形成する弾性板エッチング工程と、
    前記振動領域の第1面及び前記接着剤滞留領域の第1面にそれぞれ塗布された絶縁性接着剤及び導電性接着剤によって前記複数の圧電素子を接着させる圧電素子接着工程と、
    前記複数の配線導体の先端部を対応する前記圧電素子の上面電極層に導電性接着剤又ははんだによって電気的に接続する電気接続工程と、
    前記封止部材を前記弾性板の第1面上に設ける封止部材設置工程とを含み、
    溝領域である前記低剛性領域を形成する為のハーフエッチング処理は、前記振動領域に対応した領域及び前記拘束領域に対応した領域をマスクで覆うと共に、前記隆起部に対応した領域をサイドエッチング量の2倍よりも狭い幅を有するマスクで覆った状態で行うことにより、前記低剛性領域を第1面側に開く溝領域としつつ、前記溝領域の底面に前記振動領域及び前記拘束領域よりも低い前記隆起部を残すように構成されていることを特徴とする超音波トランスデューサーの製造方法。
  21. 前記電気接続工程の前に、前記複数の配線導体の先端部及び対応する前記圧電素子の間に絶縁性樹脂を塗布する工程を備え、
    前記電気接続工程における前記導電性接着剤又は前記はんだは、当該導電性接着剤又は当該はんだと前記弾性板の第1面との間に前記絶縁性樹脂が介挿された状態で、前記複数の配線導体の先端部を対応する前記圧電素子の上面電極層に電気的に接続していることを特徴とする請求項18から20の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  22. 前記封止部材は、前記振動領域の全周を覆う筒状部であって、基端面が前記境界領域を含む位置で前記弾性板の第1面に接合とされ且つ自由端側の端面が前記圧電素子の上面電極層よりも前記弾性板の第1面から離間されるように形成された筒状部と、前記筒状部の自由端側の開口を閉塞して前記収容空間を形成する閉塞部とを有するものとされ、
    前記封止部材設置工程は、前記封止部材を用意する工程と、前記封止部材の閉塞部の外表面に剛性補強板を固着する工程と、前記剛性補強板の固着工程の前又は後に、前記封止部材を前記弾性板の第1面に固着させた状態において前記圧電素子の上面電極層との間に間隙が存するように前記閉塞部の内表面に吸音材を固着させる工程と、前記剛性補強板及び前記吸音材が固着された状態の前記封止部材を前記弾性板の第1面に固着する工程とを含むことを特徴とする請求項18から21の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  23. 前記封止部材は、前記振動領域の全周を覆う筒状部であって、基端面が前記境界領域を含む位置で前記弾性板の第1面に接合とされ且つ自由端側の端面が前記圧電素子の上面電極層よりも前記弾性板の第1面から離間されるように形成された筒状部と、前記筒状部の自由端側の開口を閉塞して前記収容空間を形成する閉塞部とを有するものとされ、
    前記封止部材設置工程は、前記筒状部を前記弾性板の第1面に接合する工程と、前記筒状部内に吸音材として作用する発泡性シリコーンを充填する工程と、前記閉塞部を形成する工程と、前記閉塞部の外表面に剛性補強板を固着する工程とを含むことを特徴とする請求項18から21の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  24. 前記封止部材設置工程の後に、前記弾性板の第2面に、前記振動領域を外方に開放する開口を有する樹脂製の防護部材を接合させる工程を含むことを特徴とする請求項18から23の何れかに記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
  25. 前記防護部材の外端面に前記開口に対応した貫通孔を有する剛性の防護板を接合する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項24に記載の超音波トランスデューサーの製造方法。
JP2018557163A 2018-06-06 2018-06-06 超音波トランスデューサー及びその製造方法 Active JP6496097B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/021717 WO2019234854A1 (ja) 2018-06-06 2018-06-06 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6496097B1 true JP6496097B1 (ja) 2019-04-03
JPWO2019234854A1 JPWO2019234854A1 (ja) 2020-06-18

Family

ID=65999199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018557163A Active JP6496097B1 (ja) 2018-06-06 2018-06-06 超音波トランスデューサー及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6496097B1 (ja)
WO (1) WO2019234854A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7176286B2 (ja) * 2018-08-09 2022-11-22 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイス及び超音波センサー
EP4099718A4 (en) * 2020-01-30 2024-02-14 Suncall Corporation ELECTROSTATIC TRANSDUCER AND METHOD FOR PRODUCING THEREOF
JP7486670B2 (ja) 2021-09-28 2024-05-17 サンコール株式会社 圧電素子アッセンブリ及びその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007099696A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-07 Olympus Medical Systems Corp. 超音波振動子及びそれを搭載した体腔内超音波診断装置
US20130336095A1 (en) * 2010-12-20 2013-12-19 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Sensor and a sensor system
JP2017099566A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 セイコーエプソン株式会社 圧電デバイス、圧電モジュール及び電子機器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007099696A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-07 Olympus Medical Systems Corp. 超音波振動子及びそれを搭載した体腔内超音波診断装置
US20130336095A1 (en) * 2010-12-20 2013-12-19 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Sensor and a sensor system
JP2017099566A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 セイコーエプソン株式会社 圧電デバイス、圧電モジュール及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019234854A1 (ja) 2020-06-18
WO2019234854A1 (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6496097B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP4917401B2 (ja) 障害物検出装置
US10639676B2 (en) Vibration device
JP6776481B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
KR101528890B1 (ko) 초음파 센서
CN111465455B (zh) 高频超声波换能器
US20220040736A1 (en) Piezoelectric device and ultrasonic transducer
JP6598417B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP7023436B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
JP6552149B1 (ja) 超音波トランスデューサー及びその製造方法
US9853578B2 (en) Ultrasonic generator
WO2019021815A1 (ja) 振動装置及びその駆動方法
JP6107940B2 (ja) 超音波発生装置
WO2016042972A1 (ja) 電子部品及び樹脂モールド型電子部品装置
JP7139545B1 (ja) 超音波トランスデューサー
JP2003325526A (ja) 超音波トランスジューサ及び超音波トランスジューサの製造方法
JP6624697B2 (ja) 音響信号を送受信するための音響センサ
WO2024122021A1 (ja) 超音波トランスデューサーアレイ及び超音波フェイズドアレイセンサー
JP5889121B2 (ja) 超音波トランスデューサ
JP6274385B2 (ja) 超音波素子およびパラメトリックスピーカ
WO2023095829A1 (ja) 超音波トランスデューサ
JP2022059286A (ja) 超音波トランスデューサ
WO2013122048A1 (ja) 超音波発生装置
JP2022166536A (ja) 超音波センサ
JP2010148768A (ja) 超音波プローブの圧電振動子、超音波プローブ、超音波診断装置及び超音波プローブにおける圧電振動子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181031

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181031

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181031

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6496097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250