JPH09126200A - 送風装置 - Google Patents
送風装置Info
- Publication number
- JPH09126200A JPH09126200A JP28278495A JP28278495A JPH09126200A JP H09126200 A JPH09126200 A JP H09126200A JP 28278495 A JP28278495 A JP 28278495A JP 28278495 A JP28278495 A JP 28278495A JP H09126200 A JPH09126200 A JP H09126200A
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- JP
- Japan
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- impeller
- blade
- side plate
- blades
- electric motor
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来よりも小型化でき、小型化による乱流騒
音を主体とした騒音上昇を防ぐことのできる換気装置を
提供する。 【解決手段】 外部形状が略円柱状または略4角柱状で
内部形状が略円柱側面の吸音材1が充填された枠体2の
内部空間3に軸方向に設置された略円筒状の電動機ケー
ス4と、この電動機ケース4の外皮から放射状に複数の
脚部4aを有し、この脚部4aの放射方向の端部4bが前
記枠体2の内面に接続され、電動機ケース4内部に軸方
向に設置された電動機103と、主板5と環状の側板6
ではさむように取り付けられた複数のブレード7を有
し、前記側板6から前記主板5に向かって羽根外径が一
定の羽根車8を備え、この羽根車8が前記電動機の回転
軸の端部に係止され、前記側板6の近傍に羽根内径と同
一の内径を有し、断面が略2円弧状の吸込オリフィス9
を配してなる構成としたもの。
音を主体とした騒音上昇を防ぐことのできる換気装置を
提供する。 【解決手段】 外部形状が略円柱状または略4角柱状で
内部形状が略円柱側面の吸音材1が充填された枠体2の
内部空間3に軸方向に設置された略円筒状の電動機ケー
ス4と、この電動機ケース4の外皮から放射状に複数の
脚部4aを有し、この脚部4aの放射方向の端部4bが前
記枠体2の内面に接続され、電動機ケース4内部に軸方
向に設置された電動機103と、主板5と環状の側板6
ではさむように取り付けられた複数のブレード7を有
し、前記側板6から前記主板5に向かって羽根外径が一
定の羽根車8を備え、この羽根車8が前記電動機の回転
軸の端部に係止され、前記側板6の近傍に羽根内径と同
一の内径を有し、断面が略2円弧状の吸込オリフィス9
を配してなる構成としたもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おもに居住・非居
住分野の換気のために用いられる換気装置に関する。
住分野の換気のために用いられる換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅やビル等の高気密化にともな
い換気の必要性が高まってきている。これまでのダクト
換気用の送風装置では、高静圧を得ることのできる機器
性能の仕様範囲の広い遠心型羽根車を用いることが多か
った。しかし、建築構造において、天井裏空間スペース
が減少しつつある中で、あらゆる天井裏スペースに可能
な限り設置できる小型で低騒音の送風装置が強く要望さ
れている。
い換気の必要性が高まってきている。これまでのダクト
換気用の送風装置では、高静圧を得ることのできる機器
性能の仕様範囲の広い遠心型羽根車を用いることが多か
った。しかし、建築構造において、天井裏空間スペース
が減少しつつある中で、あらゆる天井裏スペースに可能
な限り設置できる小型で低騒音の送風装置が強く要望さ
れている。
【0003】従来この種の送風装置は、図28および図
29に示す構成が一般的であった。以下、その構成につ
いて図を参照しながら説明する。
29に示す構成が一般的であった。以下、その構成につ
いて図を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように送風装置本体101は、渦
巻ケーシング102とこの内部に、電動機103の回転
軸端部に係止された遠心型羽根車104と、渦巻ケーシ
ング102と電動機103を囲む箱体105とこの箱体
105の一面に吸込側のダクト106に接続された吸込
口107iと、対向した面に吐出側のダクト106に接
続された吐出口107oを有した構成となっている。
巻ケーシング102とこの内部に、電動機103の回転
軸端部に係止された遠心型羽根車104と、渦巻ケーシ
ング102と電動機103を囲む箱体105とこの箱体
105の一面に吸込側のダクト106に接続された吸込
口107iと、対向した面に吐出側のダクト106に接
続された吐出口107oを有した構成となっている。
【0005】上記構成において、電動機103の回転軸
が回転することにより遠心型羽根車104が回転し、空
気108が吸込口107iより吸い込まれ、渦巻ケーシ
ング102内に流入し、遠心型羽根車104の回転によ
って昇圧され、吐出口107oから吐出されることとな
る。
が回転することにより遠心型羽根車104が回転し、空
気108が吸込口107iより吸い込まれ、渦巻ケーシ
ング102内に流入し、遠心型羽根車104の回転によ
って昇圧され、吐出口107oから吐出されることとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の送風
装置では、箱体105内に渦巻ケーシング102が設置
されることおよび吸込空間109を確保する必要がある
ことにより、ダクト径に対し送風装置本体101の高さ
が少なくとも2倍程度高くなるとともに容積も大きくな
り、せまい天井裏スペースには設置できないという問題
があった。
装置では、箱体105内に渦巻ケーシング102が設置
されることおよび吸込空間109を確保する必要がある
ことにより、ダクト径に対し送風装置本体101の高さ
が少なくとも2倍程度高くなるとともに容積も大きくな
り、せまい天井裏スペースには設置できないという問題
があった。
【0007】また、この送風装置本体101内の吸込空
間109の一部に吸音材を充填すると、送風装置本体1
01内の圧力損失が増加し静圧性能が悪化することか
ら、吸音材を充填できず騒音が高いという問題があっ
た。
間109の一部に吸音材を充填すると、送風装置本体1
01内の圧力損失が増加し静圧性能が悪化することか
ら、吸音材を充填できず騒音が高いという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、従来
の送風装置と同等の静圧・風量特性で装置本体を小型化
し、施工性を向上させることを第1の目的とする。
の送風装置と同等の静圧・風量特性で装置本体を小型化
し、施工性を向上させることを第1の目的とする。
【0009】第2の目的は、小型化した際に懸念される
騒音の上昇を吸音材で抑制することにある。
騒音の上昇を吸音材で抑制することにある。
【0010】第3の目的は、小型化した際に懸念される
騒音の上昇を吸音材とともに羽根車および周辺部品の形
状により更に抑制することにある。
騒音の上昇を吸音材とともに羽根車および周辺部品の形
状により更に抑制することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の送風装置は上記
第1および第2の目的を達成するための第1の手段は、
外部形状が略円柱状または略4角柱状で内部形状が略円
柱側面の吸音材が充填された枠体の内部空間に、軸方向
に設置された略円筒状の電動機ケースと、この電動機ケ
ースの外皮から放射状に複数の脚部を有し、この脚部の
放射方向の端部が前記枠体の内面に接続され、前記電動
機ケース内部に軸方向に設置された電動機と、主板と環
状の側板ではさむように取り付けられた複数のブレード
を有し、前記側板から前記主板に向かって羽根外径が一
定の羽根車を備え、この羽根車が前記電動機の回転軸の
端部に係止され、前記側板の近傍に羽根内径と同一の内
径を有し、断面が略2円弧状の吸込オリフィスを配して
なる構成とする。
第1および第2の目的を達成するための第1の手段は、
外部形状が略円柱状または略4角柱状で内部形状が略円
柱側面の吸音材が充填された枠体の内部空間に、軸方向
に設置された略円筒状の電動機ケースと、この電動機ケ
ースの外皮から放射状に複数の脚部を有し、この脚部の
放射方向の端部が前記枠体の内面に接続され、前記電動
機ケース内部に軸方向に設置された電動機と、主板と環
状の側板ではさむように取り付けられた複数のブレード
を有し、前記側板から前記主板に向かって羽根外径が一
定の羽根車を備え、この羽根車が前記電動機の回転軸の
端部に係止され、前記側板の近傍に羽根内径と同一の内
径を有し、断面が略2円弧状の吸込オリフィスを配して
なる構成とする。
【0012】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第2の手段は、主板と円錐台側面状の側板とではさ
むようにように取り付けられた複数のブレードを備え、
側板から主板に向かって羽根外径が小さくなる羽根車と
した構成とする。
めの第2の手段は、主板と円錐台側面状の側板とではさ
むようにように取り付けられた複数のブレードを備え、
側板から主板に向かって羽根外径が小さくなる羽根車と
した構成とする。
【0013】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第3の手段は、主板と側板との間に中間側板を設
け、この中間側板に対して前記主板側のブレード枚数
が、前記側板側のブレード枚数よりも少なくなる羽根車
とした構成とする。
めの第3の手段は、主板と側板との間に中間側板を設
け、この中間側板に対して前記主板側のブレード枚数
が、前記側板側のブレード枚数よりも少なくなる羽根車
とした構成とする。
【0014】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第4の手段は、側板から主板に向かって、ブレード
の幅が小さくなるとともに前記ブレードの出口角が小さ
くなる羽根車とした構成とする。
めの第4の手段は、側板から主板に向かって、ブレード
の幅が小さくなるとともに前記ブレードの出口角が小さ
くなる羽根車とした構成とする。
【0015】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第5の手段は、ブレードの任意の断面において、羽
根内径が異なる主ブレードと補助ブレードを交互に配設
してなる羽根車とした構成とする。
めの第5の手段は、ブレードの任意の断面において、羽
根内径が異なる主ブレードと補助ブレードを交互に配設
してなる羽根車とした構成とする。
【0016】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第6の手段は、主板と側板とではさむようにように
取り付けられた複数のブレードが、羽根車の回転方向に
傾斜してなる傾斜ブレードを有する羽根車とした構成と
する。
めの第6の手段は、主板と側板とではさむようにように
取り付けられた複数のブレードが、羽根車の回転方向に
傾斜してなる傾斜ブレードを有する羽根車とした構成と
する。
【0017】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第7の手段は、ブレードが配設される羽根内径から
羽根外径の空間において、略円筒または略円錐台円筒状
の非金属の通気性を有する多孔質材をブレードに変えて
またはブレード間に充填してなる羽根車とした構成とす
る。
めの第7の手段は、ブレードが配設される羽根内径から
羽根外径の空間において、略円筒または略円錐台円筒状
の非金属の通気性を有する多孔質材をブレードに変えて
またはブレード間に充填してなる羽根車とした構成とす
る。
【0018】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第8の手段は、電動機ケースの脚部の羽根車側の軸
方向端部から前記羽根車の主板までの間に、軸方向に対
し垂直な任意の断面において枠体内面側端部と前記電動
機ケースの外皮側端部が前記電動機ケースの中心からの
放射方向と合致する状態を維持しながら前記軸方向端部
から前記主板に向かって羽根車の反回転方向にひねられ
た静翼を複数枚配設してなる構成とする。
めの第8の手段は、電動機ケースの脚部の羽根車側の軸
方向端部から前記羽根車の主板までの間に、軸方向に対
し垂直な任意の断面において枠体内面側端部と前記電動
機ケースの外皮側端部が前記電動機ケースの中心からの
放射方向と合致する状態を維持しながら前記軸方向端部
から前記主板に向かって羽根車の反回転方向にひねられ
た静翼を複数枚配設してなる構成とする。
【0019】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第9の手段は、静翼の羽根車側端部から前記羽根車
の側板に向かって、一方の端部がブレード出口部と一定
の距離を保ちながら前記羽根車の反回転方向にひねられ
た張り出し部を付加した張り出し静翼を配設してなる構
成とする。
めの第9の手段は、静翼の羽根車側端部から前記羽根車
の側板に向かって、一方の端部がブレード出口部と一定
の距離を保ちながら前記羽根車の反回転方向にひねられ
た張り出し部を付加した張り出し静翼を配設してなる構
成とする。
【0020】また、第1および第3の目的を達成するた
めの第10の手段は、静翼を吸音部材で形成してなる構
成とする。
めの第10の手段は、静翼を吸音部材で形成してなる構
成とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は上記した第1の手段の構
成により枠体の内部空間を、接続するダクトの内径と同
一の内径とする円柱状の空間とし、この空間内部に電動
機ケースと電動機とこの電動機の回転軸端部に羽根車が
係止されることにより、空気の吸込および吐出がストレ
ート方向に送風され、大幅な送風装置の小型化となり、
施工性が向上すると共に、内部空間をとりまく枠体に吸
音材が充填されていることにより、騒音の上昇を抑制で
きる。
成により枠体の内部空間を、接続するダクトの内径と同
一の内径とする円柱状の空間とし、この空間内部に電動
機ケースと電動機とこの電動機の回転軸端部に羽根車が
係止されることにより、空気の吸込および吐出がストレ
ート方向に送風され、大幅な送風装置の小型化となり、
施工性が向上すると共に、内部空間をとりまく枠体に吸
音材が充填されていることにより、騒音の上昇を抑制で
きる。
【0022】また、第2の手段の構成により大幅な送風
装置の小型化となり、施工性が向上し、環状の側板から
主板に向かって羽根外径が小さくなることによりブレー
ドを通過した空気は枠体の軸方向に流出しやすくなり、
枠体内の吸音材の円柱側面状の内壁面への衝突時の乱流
騒音および衝突ロスが軽減されると共に内部空間をとり
まく枠体に吸音材が充填されていることにより、騒音の
上昇を更に抑制できる。
装置の小型化となり、施工性が向上し、環状の側板から
主板に向かって羽根外径が小さくなることによりブレー
ドを通過した空気は枠体の軸方向に流出しやすくなり、
枠体内の吸音材の円柱側面状の内壁面への衝突時の乱流
騒音および衝突ロスが軽減されると共に内部空間をとり
まく枠体に吸音材が充填されていることにより、騒音の
上昇を更に抑制できる。
【0023】また、第3、第4および第5の手段の構成
により大幅な送風装置の小型化となり、施工性が向上
し、主板側のブレード入口部におけるブレード詰まりを
軽減し、ブレードを通過した空気は枠体の軸方向に更に
流出しやすくなるとともに内部空間をとりまく枠体に吸
音材が充填されていることにより、騒音の上昇を更に抑
制できる。
により大幅な送風装置の小型化となり、施工性が向上
し、主板側のブレード入口部におけるブレード詰まりを
軽減し、ブレードを通過した空気は枠体の軸方向に更に
流出しやすくなるとともに内部空間をとりまく枠体に吸
音材が充填されていることにより、騒音の上昇を更に抑
制できる。
【0024】また、第6の手段の構成により大幅な送風
装置の小型化となり、施工性が向上し、ブレードが回転
方向に傾斜していることにより空気がブレード通過時に
枠体の軸方向に流出する力が更に加わり、より軸方向に
流出しやすくなるとともに内部空間をとりまく枠体に吸
音材が充填されていることにより、騒音の上昇を更に抑
制できる。
装置の小型化となり、施工性が向上し、ブレードが回転
方向に傾斜していることにより空気がブレード通過時に
枠体の軸方向に流出する力が更に加わり、より軸方向に
流出しやすくなるとともに内部空間をとりまく枠体に吸
音材が充填されていることにより、騒音の上昇を更に抑
制できる。
【0025】また、第7の手段の構成により大幅な送風
装置の小型化となり、施工性が向上し、多孔質材を通過
する際の乱流渦は、ブレードのみが配設されている時の
ブレード間において発生する乱流渦よりも小さく分解さ
れることによりブレード通過時の乱流騒音が軽減される
とともに内部空間をとりまく枠体に吸音材が充填されて
いることにより、騒音の上昇を更に抑制できる。
装置の小型化となり、施工性が向上し、多孔質材を通過
する際の乱流渦は、ブレードのみが配設されている時の
ブレード間において発生する乱流渦よりも小さく分解さ
れることによりブレード通過時の乱流騒音が軽減される
とともに内部空間をとりまく枠体に吸音材が充填されて
いることにより、騒音の上昇を更に抑制できる。
【0026】また、第8の手段の構成により大幅な送風
装置の小型化となり、施工性が向上し、羽根車のブレー
ドから流出した旋回成分をもつ流れは、静翼により効率
よく回収し圧力(静圧)回復されるので、静翼がないと
きに比して同じ静圧・風量特性の得る回転数を大幅に軽
減でき、騒音上昇を抑制できると共に内部空間をとりま
く枠体に吸音材が充填されていることにより、騒音の上
昇を更に抑制できる。
装置の小型化となり、施工性が向上し、羽根車のブレー
ドから流出した旋回成分をもつ流れは、静翼により効率
よく回収し圧力(静圧)回復されるので、静翼がないと
きに比して同じ静圧・風量特性の得る回転数を大幅に軽
減でき、騒音上昇を抑制できると共に内部空間をとりま
く枠体に吸音材が充填されていることにより、騒音の上
昇を更に抑制できる。
【0027】また、第9の手段の構成により大幅な送風
装置の小型化となり、施工性が向上し、羽根車のブレー
ドから流出した旋回成分をもつ流れは、ブレードからの
流出直後から張り出し部をもつ張り出し静翼により直ち
に効率よく回収し圧力(静圧)回復されるので、第8の
手段の静翼に比して同じ静圧・風量特性の得る回転数を
更に軽減でき、騒音上昇を抑制できると共に内部空間を
とりまく枠体に吸音材が充填されていることにより、騒
音の上昇を更に抑制できる。
装置の小型化となり、施工性が向上し、羽根車のブレー
ドから流出した旋回成分をもつ流れは、ブレードからの
流出直後から張り出し部をもつ張り出し静翼により直ち
に効率よく回収し圧力(静圧)回復されるので、第8の
手段の静翼に比して同じ静圧・風量特性の得る回転数を
更に軽減でき、騒音上昇を抑制できると共に内部空間を
とりまく枠体に吸音材が充填されていることにより、騒
音の上昇を更に抑制できる。
【0028】また、第10の手段の構成により大幅な送
風装置の小型化となり、施工性が向上し、静翼を通過す
るときに発生すると懸念される乱流騒音は吸音部材によ
って吸音されるとともに内部空間をとりまく枠体に吸音
材が充填されていることにより、騒音の上昇を更に抑制
できる。
風装置の小型化となり、施工性が向上し、静翼を通過す
るときに発生すると懸念される乱流騒音は吸音部材によ
って吸音されるとともに内部空間をとりまく枠体に吸音
材が充填されていることにより、騒音の上昇を更に抑制
できる。
【0029】以下、本発明の第1実施例について、図1
〜図3を参照しながら説明する。なお、従来例と同一箇
所には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
〜図3を参照しながら説明する。なお、従来例と同一箇
所には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0030】図に示すように、外部形状が略円柱状また
は略4角柱状で内部形状が略円柱側面の吸音材1が充填
された枠体2の内部空間3に軸方向に設置された略円筒
状の電動機ケース4と、この電動機ケース4の外皮から
放射状に複数の脚部4aを有し、この脚部4aの放射方向
の端部4bが前記枠体2の内面に接続され、電動機ケー
ス4内部に軸方向に設置された電動機103と、主板5
と環状の側板6ではさむように取り付けられた複数のブ
レード7を有し、前記側板6から前記主板5に向かって
羽根外径が一定の羽根車8を備え、この羽根車8が前記
電動機の回転軸の端部に係止され、前記側板6の近傍に
羽根内径と同一の内径を有し、断面が略2円弧状の吸込
オリフィス9を配してなる構成となっている。
は略4角柱状で内部形状が略円柱側面の吸音材1が充填
された枠体2の内部空間3に軸方向に設置された略円筒
状の電動機ケース4と、この電動機ケース4の外皮から
放射状に複数の脚部4aを有し、この脚部4aの放射方向
の端部4bが前記枠体2の内面に接続され、電動機ケー
ス4内部に軸方向に設置された電動機103と、主板5
と環状の側板6ではさむように取り付けられた複数のブ
レード7を有し、前記側板6から前記主板5に向かって
羽根外径が一定の羽根車8を備え、この羽根車8が前記
電動機の回転軸の端部に係止され、前記側板6の近傍に
羽根内径と同一の内径を有し、断面が略2円弧状の吸込
オリフィス9を配してなる構成となっている。
【0031】上記構成により、この送風装置の枠体2に
接続される吸込および吐出のダクト106と内部空間3
は同一内径で、ダクト106および内部空間3が略直線
状に配置され、渦巻ケーシングを使用しないので空気1
08の吸込および吐出がストレート方向に送風され、し
たがって送風装置の大きさ(高さ・幅)を大幅に小型化
でき、施工性を向上させることができる。また、内部空
間3で発生する乱流騒音を主体とした騒音は吸音材1に
よって吸音されることにより騒音の上昇を抑制できる。
接続される吸込および吐出のダクト106と内部空間3
は同一内径で、ダクト106および内部空間3が略直線
状に配置され、渦巻ケーシングを使用しないので空気1
08の吸込および吐出がストレート方向に送風され、し
たがって送風装置の大きさ(高さ・幅)を大幅に小型化
でき、施工性を向上させることができる。また、内部空
間3で発生する乱流騒音を主体とした騒音は吸音材1に
よって吸音されることにより騒音の上昇を抑制できる。
【0032】なお、従来の送風装置の羽根車より羽根外
径が小さくなることより同じ動作点(静圧・風量)を得
るために高回転が必要となるが、電動機103に直流電
動機を用いることにより可能となる。
径が小さくなることより同じ動作点(静圧・風量)を得
るために高回転が必要となるが、電動機103に直流電
動機を用いることにより可能となる。
【0033】また、吸音材1の内部空間3と接する内面
に、空気は通しにくく音は透過する薄膜シートを貼布す
ることにより静圧・風量特性を損なうことはない。
に、空気は通しにくく音は透過する薄膜シートを貼布す
ることにより静圧・風量特性を損なうことはない。
【0034】このように本発明の第1実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、騒音の上昇を抑制することができる。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、騒音の上昇を抑制することができる。
【0035】つぎに本発明の第2実施例について図4〜
図6を参照しながら説明する。なお、従来例および第1
実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細な説明は省
略する。
図6を参照しながら説明する。なお、従来例および第1
実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細な説明は省
略する。
【0036】図に示すように、主板5と円錐台側面状の
側板6aとではさむように取り付けられた複数のブレー
ド7を備え、前記側板6aから前記主板5に向かって羽
根外径が小さくなり、平均羽根外径が第1実施例の羽根
車8の羽根外径と等しい羽根車8aとした構成となって
いる。
側板6aとではさむように取り付けられた複数のブレー
ド7を備え、前記側板6aから前記主板5に向かって羽
根外径が小さくなり、平均羽根外径が第1実施例の羽根
車8の羽根外径と等しい羽根車8aとした構成となって
いる。
【0037】上記構成により、ブレード7が傾斜してい
ることから吸込オリフィスを通過した空気108はブレ
ード7の入口部7aへ均等に流入し、出口部7bを流出し
た際絶対流出速度の軸方向成分はブレード7の傾斜角γ
1を90度から差し引いた角度に相当する角度の軸方向
成分をもつこととなり、従って第1実施例よりも軸方向
に流れやすくなり枠体2内の吸音材1の円柱側面状内壁
面への衝突力および衝突による圧損や乱流騒音は軽減さ
れ、騒音上昇を更に抑制できる。
ることから吸込オリフィスを通過した空気108はブレ
ード7の入口部7aへ均等に流入し、出口部7bを流出し
た際絶対流出速度の軸方向成分はブレード7の傾斜角γ
1を90度から差し引いた角度に相当する角度の軸方向
成分をもつこととなり、従って第1実施例よりも軸方向
に流れやすくなり枠体2内の吸音材1の円柱側面状内壁
面への衝突力および衝突による圧損や乱流騒音は軽減さ
れ、騒音上昇を更に抑制できる。
【0038】なお、傾斜角γ1は20度から40度に設
定するのが最も効果的である。また、ブレードの出口角
は通常の渦巻ケーシング付きの遠心型(前向きブレー
ド)羽根車の出口角の2倍から4倍の角度に設定するの
が最も効果的である。
定するのが最も効果的である。また、ブレードの出口角
は通常の渦巻ケーシング付きの遠心型(前向きブレー
ド)羽根車の出口角の2倍から4倍の角度に設定するの
が最も効果的である。
【0039】このように本発明の第2実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレードを傾斜させて羽根外径を軸方向に変化させ
ることにより軸流方向へ送風しやすくなり同動作点にお
ける騒音の発生を第1実施例以上に抑制することができ
る。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレードを傾斜させて羽根外径を軸方向に変化させ
ることにより軸流方向へ送風しやすくなり同動作点にお
ける騒音の発生を第1実施例以上に抑制することができ
る。
【0040】つぎに本発明の第3実施例について図7〜
図9を参照しながら説明する。なお、従来例および第1
および第2実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
図9を参照しながら説明する。なお、従来例および第1
および第2実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0041】図に示すように主板5と側板6aとの間に
中間側板10を設け、この中間側板10に対して主板5
側のブレード枚数が、側板6a側のブレード枚数よりも
少なくなる羽根車8bとした構成となっている。
中間側板10を設け、この中間側板10に対して主板5
側のブレード枚数が、側板6a側のブレード枚数よりも
少なくなる羽根車8bとした構成となっている。
【0042】上記構成により、空気108が主板5側の
ブレード7lに流入する際、隣接し合うブレード7lの入
口部7alの間隔は密にならず、中間側板10が無いとき
の入口部間隔よりも大きくなり空気108が効率よく通
過し軸方向へ流出するので、入口部が密による通風抵抗
の増加にともなう乱流騒音の発生を防ぐことができる。
ブレード7lに流入する際、隣接し合うブレード7lの入
口部7alの間隔は密にならず、中間側板10が無いとき
の入口部間隔よりも大きくなり空気108が効率よく通
過し軸方向へ流出するので、入口部が密による通風抵抗
の増加にともなう乱流騒音の発生を防ぐことができる。
【0043】なお、通常の中間側板10を用いない羽根
枚数Zに対して、主板5側の羽根枚数は、1.1から1.
3倍、また側板6側の羽根枚数は0.6から0.8倍の枚
数が静圧・風量特性を損なわず適している。
枚数Zに対して、主板5側の羽根枚数は、1.1から1.
3倍、また側板6側の羽根枚数は0.6から0.8倍の枚
数が静圧・風量特性を損なわず適している。
【0044】また、中間側板10の位置は羽根高さHに
対して側板6aから主板5に向かって0.4H〜0.6H
が最も効果的である。
対して側板6aから主板5に向かって0.4H〜0.6H
が最も効果的である。
【0045】このように本発明の第3実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、主板側のブレードの入口部にて懸念される乱流騒音
の発生を防ぐことができ、第2実施例以上に騒音を抑制
することができる。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、主板側のブレードの入口部にて懸念される乱流騒音
の発生を防ぐことができ、第2実施例以上に騒音を抑制
することができる。
【0046】つぎに本発明の第4実施例について図9〜
図11を参照しながら説明する。なお、従来例および第
1〜第3実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細な
説明は省略する。
図11を参照しながら説明する。なお、従来例および第
1〜第3実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細な
説明は省略する。
【0047】図に示すように側板6aから主板5に向か
って、ブレード7の幅が小さくなるとともに前記ブレー
ドの出口角β2が小さくなる羽根車8cとした構成となっ
ている。
って、ブレード7の幅が小さくなるとともに前記ブレー
ドの出口角β2が小さくなる羽根車8cとした構成となっ
ている。
【0048】上記構成において、空気108がブレード
7に流入する際、ブレード7の幅が小さくなることより
主板5側のブレード7の入口部7aの羽根内径は大きく
なるので隣接する入口部7a間の空間は密にならず空気
108が効率よくブレード7を通過し、通風抵抗の増加
にともなう乱流騒音の発生を防ぐことができる。また、
ブレード7の幅が小さくなることにより圧力上昇のため
の仕事量が減ることが懸念されるが、出口角β2を側板
6aから主板5に向かうにしたがって、小さく設定する
ことにより改善される。
7に流入する際、ブレード7の幅が小さくなることより
主板5側のブレード7の入口部7aの羽根内径は大きく
なるので隣接する入口部7a間の空間は密にならず空気
108が効率よくブレード7を通過し、通風抵抗の増加
にともなう乱流騒音の発生を防ぐことができる。また、
ブレード7の幅が小さくなることにより圧力上昇のため
の仕事量が減ることが懸念されるが、出口角β2を側板
6aから主板5に向かうにしたがって、小さく設定する
ことにより改善される。
【0049】このように本発明の第4実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、主板側のブレードの入口部にて懸念される乱流騒音
の発生を防ぐことができ、第2実施例以上に騒音を抑制
することができる。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、主板側のブレードの入口部にて懸念される乱流騒音
の発生を防ぐことができ、第2実施例以上に騒音を抑制
することができる。
【0050】つぎに本発明の第5実施例について図9、
図12および図13を参照しながら説明する。なお、従
来例および第1〜第4実施例と同一箇所には同一番号を
付し、詳細な説明は省略する。
図12および図13を参照しながら説明する。なお、従
来例および第1〜第4実施例と同一箇所には同一番号を
付し、詳細な説明は省略する。
【0051】上記構成において、ブレードの任意の断面
において、羽根内径が異なる主ブレード11と補助ブレ
ード12を交互に配設してなる羽根車8dとした構成と
なっている。
において、羽根内径が異なる主ブレード11と補助ブレ
ード12を交互に配設してなる羽根車8dとした構成と
なっている。
【0052】上記構成において、補助ブレード12の羽
根内径を主ブレードの羽根内径より大きくしているた
め、空気108が流入する際、特に主板5側の主ブレー
ド11の隣接する入口部11a間の空間を大きくできる
ことから、この空間が密にならず空気108が効率よく
ブレード7を通過し、通風抵抗の増加にともなう乱流騒
音の発生を防ぐことができる。また、補助ブレード12
の幅が小さくなることより圧力上昇のための仕事量が減
ることが懸念されるが、羽根枚数を増加させることで改
善できる。
根内径を主ブレードの羽根内径より大きくしているた
め、空気108が流入する際、特に主板5側の主ブレー
ド11の隣接する入口部11a間の空間を大きくできる
ことから、この空間が密にならず空気108が効率よく
ブレード7を通過し、通風抵抗の増加にともなう乱流騒
音の発生を防ぐことができる。また、補助ブレード12
の幅が小さくなることより圧力上昇のための仕事量が減
ることが懸念されるが、羽根枚数を増加させることで改
善できる。
【0053】なお、羽根枚数の増加は通常の羽根枚数の
約1.3倍以内が良い。このように本発明の第5実施例
の送風装置によれば、送風装置の大幅な小型化により施
工性が向上し、主板側のブレードの入口部にて懸念され
る乱流騒音の発生を防ぐことができ、第2実施例以上に
騒音を抑制することができる。
約1.3倍以内が良い。このように本発明の第5実施例
の送風装置によれば、送風装置の大幅な小型化により施
工性が向上し、主板側のブレードの入口部にて懸念され
る乱流騒音の発生を防ぐことができ、第2実施例以上に
騒音を抑制することができる。
【0054】つぎに本発明の第6実施例について図14
〜図16を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第5実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
〜図16を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第5実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0055】図に示すように、主板5と側板6aとでは
さむようにように取り付けられた複数のブレードが、羽
根車の回転方向に傾斜してなる傾斜ブレード13を有す
る羽根車8eとした構成となっている。
さむようにように取り付けられた複数のブレードが、羽
根車の回転方向に傾斜してなる傾斜ブレード13を有す
る羽根車8eとした構成となっている。
【0056】上記構成において、第2実施例での傾斜角
γ1に加えて回転方向への傾斜角γ2を設定することによ
り絶対流出速度が更に主板5側へ向くこととなりこの絶
対流出速度の軸方向成分が増加し、更に軸流方向へ流れ
やすくなり枠体2内の吸音材1の円柱側面状内壁面への
衝突力および衝突による圧損や乱流騒音は軽減され、騒
音上昇を更に抑制できる。
γ1に加えて回転方向への傾斜角γ2を設定することによ
り絶対流出速度が更に主板5側へ向くこととなりこの絶
対流出速度の軸方向成分が増加し、更に軸流方向へ流れ
やすくなり枠体2内の吸音材1の円柱側面状内壁面への
衝突力および衝突による圧損や乱流騒音は軽減され、騒
音上昇を更に抑制できる。
【0057】なお、傾斜角γ2は5〜10度の設定が最
も効果的である。このように本発明の第6実施例の送風
装置によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が
向上し、軸流方向へ更に流れやすくすることで第2実施
例以上に騒音を抑制できる。
も効果的である。このように本発明の第6実施例の送風
装置によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が
向上し、軸流方向へ更に流れやすくすることで第2実施
例以上に騒音を抑制できる。
【0058】つぎに本発明の第7実施例について図17
〜図19を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第6実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
〜図19を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第6実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0059】図に示すように、ブレードが配設される羽
根内径から羽根外径の空間において、略円錐台円筒状の
非金属の通気性を有する多孔質材14をブレードに変え
て充填してなる羽根車8fとした構成となっている。
根内径から羽根外径の空間において、略円錐台円筒状の
非金属の通気性を有する多孔質材14をブレードに変え
て充填してなる羽根車8fとした構成となっている。
【0060】上記構成により、空気108は径方向流入
速度Cm1(絶対流入速度C1)で多孔質材14に流入
し、この多孔質材14内部で乱流渦を極力小さくした状
態で後ろ向きブレード配設時のように流れ、多孔質材1
4通過後、絶対流出速度C2を得ることとなるので、ブ
レード通過時におけるブレード間の乱流渦および乱流騒
音の発生を防ぐことができる。
速度Cm1(絶対流入速度C1)で多孔質材14に流入
し、この多孔質材14内部で乱流渦を極力小さくした状
態で後ろ向きブレード配設時のように流れ、多孔質材1
4通過後、絶対流出速度C2を得ることとなるので、ブ
レード通過時におけるブレード間の乱流渦および乱流騒
音の発生を防ぐことができる。
【0061】なお、回転数の増加による騒音上昇が懸念
されるが、多孔質材14内にブレードを複数枚配設する
ことで改善される。
されるが、多孔質材14内にブレードを複数枚配設する
ことで改善される。
【0062】このように本発明の第7実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレードに変えて多孔質材を用いることによりブレ
ード間で発生する乱流渦を軽減し、第2実施例以上に騒
音を抑制できる。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレードに変えて多孔質材を用いることによりブレ
ード間で発生する乱流渦を軽減し、第2実施例以上に騒
音を抑制できる。
【0063】つぎに本発明の第8実施例について図20
〜図22を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第7実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
〜図22を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第7実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0064】図に示すように、電動機ケース4の脚部4
aの羽根車8a側の軸方向端部4cから前記羽根車8aの主
板5までの間に、軸方向に対し垂直な任意の断面におい
て吸音材1側の端部15aと前記電動機ケースの外皮側
の端部15bが前記電動機ケース4の中心からの放射方
向と合致する状態を維持しながら前記軸方向端部4cか
ら前記主板5に向かって羽根車8aの反回転方向にひね
られた静翼15を複数枚配設してなる構成となってい
る。
aの羽根車8a側の軸方向端部4cから前記羽根車8aの主
板5までの間に、軸方向に対し垂直な任意の断面におい
て吸音材1側の端部15aと前記電動機ケースの外皮側
の端部15bが前記電動機ケース4の中心からの放射方
向と合致する状態を維持しながら前記軸方向端部4cか
ら前記主板5に向かって羽根車8aの反回転方向にひね
られた静翼15を複数枚配設してなる構成となってい
る。
【0065】上記構成において、ブレードを通過した絶
対流出速度は旋回角度を有している。この静翼15の羽
根車8a側の端部15cにおいて旋回角度に合致した流入
角を設定することで、旋回流れが効率よく軸方向流れに
変換されることとなり、静翼15がないときの脚部4a
への衝突圧損が軽減され、同動作点における回転数を大
幅に低減でき、乱流騒音を主体とした騒音も更に低減で
きる。
対流出速度は旋回角度を有している。この静翼15の羽
根車8a側の端部15cにおいて旋回角度に合致した流入
角を設定することで、旋回流れが効率よく軸方向流れに
変換されることとなり、静翼15がないときの脚部4a
への衝突圧損が軽減され、同動作点における回転数を大
幅に低減でき、乱流騒音を主体とした騒音も更に低減で
きる。
【0066】なお、静翼15の設計に関しては、静翼1
5の根元部の接合ラインを平面に展開したときに曲率R
および旋回角度に合致した流入角αを規定することで各
種必要寸法が決定することとなる。たとえば、静翼15
の軸方向に対し垂直な任意の断面におけるひねり角度θ
は、L=π・r・θ/180で定義できる。
5の根元部の接合ラインを平面に展開したときに曲率R
および旋回角度に合致した流入角αを規定することで各
種必要寸法が決定することとなる。たとえば、静翼15
の軸方向に対し垂直な任意の断面におけるひねり角度θ
は、L=π・r・θ/180で定義できる。
【0067】このように本発明の第8実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレードを通過した旋回角度を有する流れを静翼で
効率よく回収することにより同動作点における回転数を
大幅に低減でき第2実施例以上に騒音発生を抑制するこ
とができる。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレードを通過した旋回角度を有する流れを静翼で
効率よく回収することにより同動作点における回転数を
大幅に低減でき第2実施例以上に騒音発生を抑制するこ
とができる。
【0068】つぎに本発明の第9実施例について図23
〜図25を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第8実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
〜図25を参照しながら説明する。なお、従来例および
第1〜第8実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0069】図に示すように、静翼15の羽根車8a側
の端部15cから前記羽根車8aの側板6aに向かって、
一方の端部16aがブレード7の出口部7bと一定の距離
tを保ちながら前記羽根車8aの反回転方向にひねられ
た張り出し部16を付加した張り出し静翼17を配設し
てなる構成となっている。
の端部15cから前記羽根車8aの側板6aに向かって、
一方の端部16aがブレード7の出口部7bと一定の距離
tを保ちながら前記羽根車8aの反回転方向にひねられ
た張り出し部16を付加した張り出し静翼17を配設し
てなる構成となっている。
【0070】上記構成により、出口部7bから流出する
旋回角度をもった旋回流れは直ちに端部16aに迎えら
れ旋回成分を更に効率よく軸方向成分へ変換できるので
張り出し部16が無いときに比して更に圧力損失を軽減
でき、同動作点における回転数および乱流騒音を主体と
した騒音も更に低減できる。
旋回角度をもった旋回流れは直ちに端部16aに迎えら
れ旋回成分を更に効率よく軸方向成分へ変換できるので
張り出し部16が無いときに比して更に圧力損失を軽減
でき、同動作点における回転数および乱流騒音を主体と
した騒音も更に低減できる。
【0071】なお、設計に関しては張り出し部16の側
板6a側の端部16bの流入角αを旋回角度と合致させて
設計すればよい。
板6a側の端部16bの流入角αを旋回角度と合致させて
設計すればよい。
【0072】このように本発明の第9実施例の送風装置
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレード通過後の旋回角度を持った旋回流れをブレ
ード通過直後から張り出し静翼の張り出し部にて回収
し、軸方向へ変換させ、乱流発生に伴う渦や乱流騒音を
第8実施例以上に抑制できる。
によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向上
し、ブレード通過後の旋回角度を持った旋回流れをブレ
ード通過直後から張り出し静翼の張り出し部にて回収
し、軸方向へ変換させ、乱流発生に伴う渦や乱流騒音を
第8実施例以上に抑制できる。
【0073】つぎに本発明の第10実施例について図2
6および図27を参照しながら説明する。なお、従来例
および第1〜第9実施例と同一箇所には同一番号を付
し、詳細な説明は省略する。
6および図27を参照しながら説明する。なお、従来例
および第1〜第9実施例と同一箇所には同一番号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0074】図に示すように張り出し静翼17を吸音部
材18で形成してなる構成となっている。
材18で形成してなる構成となっている。
【0075】上記構成により、張り出し部16で旋回流
れを回収できなかった乱流渦や張り出し静翼17面上で
の流れの剥離に伴う乱流騒音の発生に対し、この張り出
し静翼17が吸音部材18で形成されることより、容易
に吸音でき更なる騒音の低減が可能となる。
れを回収できなかった乱流渦や張り出し静翼17面上で
の流れの剥離に伴う乱流騒音の発生に対し、この張り出
し静翼17が吸音部材18で形成されることより、容易
に吸音でき更なる騒音の低減が可能となる。
【0076】このように本発明の第10実施例の送風装
置によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向
上し、吸音部材の吸音効果により更なる騒音の抑制が可
能となる。
置によれば、送風装置の大幅な小型化により施工性が向
上し、吸音部材の吸音効果により更なる騒音の抑制が可
能となる。
【0077】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、動作点性能(静圧−風量)を維持させた状
態で、小型化を可能とし、小型化に伴う騒音の上昇を抑
制できる効果のある送風装置が提供できる。
明によれば、動作点性能(静圧−風量)を維持させた状
態で、小型化を可能とし、小型化に伴う騒音の上昇を抑
制できる効果のある送風装置が提供できる。
【図1】本発明の第1実施例の送風装置の側断面図
【図2】(a)同外部形状が略4角柱状の送風装置の正
面図 (b)同外部形状が略円柱状の送風装置の正面図
面図 (b)同外部形状が略円柱状の送風装置の正面図
【図3】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図4】同第2実施例の側断面図
【図5】(a)同第2実施例の羽根車の要部断面図 (b)同第1実施例の羽根車の要部断面図
【図6】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図7】(a)同第3実施例の羽根車の要部断面図 (b)同第3実施例の羽根車のブレードのA−A断面図 (c)同第3実施例の羽根車のブレードのB−B断面図
【図8】同側断面図
【図9】同第3、第4および第5実施例の風量比と比騒
音レベルの特性図
音レベルの特性図
【図10】(a)同第4実施例の羽根車の要部断面図 (b)同第4実施例の羽根車のブレードのA−A断面図 (c)同第4実施例の羽根車のブレードのB−B断面図
【図11】同側断面図
【図12】(a)同第5実施例の羽根車の要部断面図 (b)同第5実施例の羽根車のブレードのA−A断面図
【図13】同側断面図
【図14】(a)同第6実施例の羽根車の要部側面 (b)同第6実施例の羽根車の絶対流出速度説明図
【図15】同側断面図
【図16】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図17】(a)同第7実施例の羽根車の要部断面面 (b)同第7実施例の羽根車のA−A断面図
【図18】同側断面図
【図19】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図20】(a)同第8実施例の要部側断面図 (b)同A−O−A断面図
【図21】同要部断面図
【図22】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図23】(a)同第9実施例の要部側断面図 (b)同A−O−A断面図
【図24】同要部断面図
【図25】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図26】(a)同第10実施例の要部側断面図 (b)同A−O−A断面図
【図27】同風量比と比騒音レベルの特性図
【図28】従来の送風装置の側面図
【図29】同正面図
1 吸音材 2 枠体 3 内部空間 4 電動機ケース 4a 脚部 4b 端部 4c 軸方向端部 5 主板 6 側板 6a 円錐台側面状の側板 7 ブレード 7b 出口部 8 羽根車 8a 羽根車 8b 羽根車 8c 羽根車 8d 羽根車 8e 羽根車 8f 羽根車 9 吸込オリフィス 10 中間側板 β2 出口角 11 主ブレード 12 補助ブレード 13 傾斜ブレード 14 多孔質材 15 静翼 15a 端部 15b 端部 15c 端部 16 張り出し部 16a 端部 17 張り出し静翼 18 吸音部材 103 電動機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】同第7実施例の羽根車の要部断面図
Claims (10)
- 【請求項1】 外部形状が略円柱状または略4角柱状で
内部形状が略円筒側面の吸音材が充填された枠体の内部
空間に、軸方向に設置された略円筒状の電動機ケース
と、この電動機ケースの外皮から放射状に複数の脚部を
有し、この脚部の放射方向の端部が前記枠体の内面に接
続され、前記電動機ケース内部に軸方向に設置された電
動機と、主板と環状の側板ではさむように取り付けられ
た複数のブレードを有し、前記側板から前記主板に向か
って羽根外径が一定の羽根車を備え、この羽根車が前記
電動機の回転軸の端部に係止され、前記側板の近傍に羽
根内径と同一の内径を有し、断面が略2円弧状の吸込オ
リフィスを配してなる送風装置。 - 【請求項2】 主板と円錐台側面状の側板とではさむよ
うにように取り付けられた複数のブレードを備え、前記
側板から前記主板に向かって羽根外径が小さくなる羽根
車とした請求項1記載の送風装置。 - 【請求項3】 主板と側板との間に中間側板を設け、こ
の中間側板に対して前記主板側のブレード枚数が、前記
側板側のブレード枚数よりも少なくなる羽根車とした請
求項2記載の送風装置。 - 【請求項4】 側板から主板に向かって、ブレードの幅
が小さくなるとともに前記ブレードの出口角が小さくな
る羽根車とした請求項2または3記載の送風装置。 - 【請求項5】 ブレードの任意の断面において、羽根内
径が異なる主ブレードと補助ブレードを交互に配設して
なる羽根車とした請求項2または3記載の送風装置。 - 【請求項6】 主板と側板とではさむようにように取り
付けられた複数のブレードが、羽根車の回転方向に傾斜
してなる傾斜ブレードを有する羽根車とした請求項1、
2、3、4または5記載の送風装置。 - 【請求項7】 ブレードが配設される羽根内径から羽根
外径の空間において、略円筒または略円錐台円筒状の非
金属の通気性を有する多孔質材をブレードに変えてまた
はブレード間に充填してなる羽根車とした請求項1また
は2記載の送風装置。 - 【請求項8】 電動機ケースの脚部の羽根車側の軸方向
端部から前記羽根車の主板までの間に、軸方向に対し垂
直な任意の断面において枠体内面側端部と前記電動機ケ
ースの外皮側端部が前記電動機ケースの中心からの放射
方向と合致する状態を維持しながら前記軸方向端部から
前記主板に向かって羽根車の反回転方向にひねられた静
翼を複数枚配設してなる請求項1、2、3、4、5、6
または7記載の送風装置。 - 【請求項9】 静翼の羽根車側端部から前記羽根車の側
板に向かって、一方の端部がブレードの出口部と一定の
距離を保ちながら前記羽根車の反回転方向にひねられた
張り出し部を付加した張り出し静翼を配設してなる請求
項2、3、4、5、6または7記載の送風装置。 - 【請求項10】 静翼を吸音部材で形成してなる請求項
8または9記載の送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28278495A JPH09126200A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28278495A JPH09126200A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 送風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126200A true JPH09126200A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17657044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28278495A Pending JPH09126200A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 送風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09126200A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001295793A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-26 | Toto Ltd | 軸流送風装置 |
JP2014020273A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-03 | Panasonic Corp | 送風装置 |
WO2020090005A1 (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | 三菱電機株式会社 | ターボファン、送風装置、空気調和装置及び冷凍サイクル装置 |
WO2023281994A1 (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-12 | ダイキン工業株式会社 | 送風装置及びそれを備えた空気調和システム |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP28278495A patent/JPH09126200A/ja active Pending
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JP2023008054A (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-19 | ダイキン工業株式会社 | 送風装置及びそれを備えた空気調和システム |
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