JPH0912571A - (ピリジルアルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体およびそれを含有する医薬製剤 - Google Patents

(ピリジルアルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体およびそれを含有する医薬製剤

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JPH0912571A
JPH0912571A JP15952095A JP15952095A JPH0912571A JP H0912571 A JPH0912571 A JP H0912571A JP 15952095 A JP15952095 A JP 15952095A JP 15952095 A JP15952095 A JP 15952095A JP H0912571 A JPH0912571 A JP H0912571A
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JP
Japan
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pyridyl
ethyl
group
synthesis
pyrrole
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JP15952095A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Onishi
浩之 大西
Harue Kitamura
春恵 北村
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホ
ンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロ
ール−5−イル}アクリル酸などの下記式に構造を示す
(ピリジルアルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロ
ール誘導体。 【化1】 XはH、ハロゲンなど、R'とR''は一方が、−(C
2)a−CO2−R1、−CR2=CR3−CO2−R1
−CR23−CR45−CO2−R1(R1〜R2はH、ア
ルキル基、フェニル基など、aは0〜5)を示し他方が
式2を示す。Yはオレフィン、−NR6−(R6はH,ア
ルキル基など)など、bは0〜5を示す。 【効果】抗血栓剤、抗アレルギー剤などのトロンボキサ
ンA2が起因する疾患の治療薬として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な(ピリジルアルキ
ル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体、およ
びそれを含有する医薬製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】心筋梗塞や脳梗塞とい
った血栓症は、近年増加の一途をたどっており、これら
を有効に予防する抗血栓薬の出現が強く望まれている。
これらの疾患の原因としては、血小板等の細胞より生成
され強力な血小板凝集物質作用を持つトロンボキサンA
2(TXA2)が重要な働きをしており、この作用を阻害
することが血栓形成を阻止する上で有効な手段であるこ
とが知られている。また、アレルギーや喘息にも、TX
2やロイコトリエンD4(LTD4)などのケミカルメ
ディエーターが関与することが知られており、TXA2
の作用を抑えることが遅発性喘息治療に有効な手段の一
つである。
【0003】TXA2の生成を阻害する合成阻害剤やT
XA2拮抗剤等がすでに知られているが、いずれも問題
を含んでいる。例えばダゾキシベン(Dazoxibe
n)、オザグレール(Ozagrel)等の生合成阻害
剤は、TXA2合成酵素を阻害するため、逆にこの酵素
の基質であるプロスタグランディンH2(PGH2)を蓄
積することになる。PGH2自身もTXA2と同様に血小
板凝集作用や平滑筋収縮作用をもち、さらにPGH2
ら生成されるPGE2等のプロスタグランディンも同様
の作用をもっている。従って、TXA2の生成を阻害し
たにもかかわらず、これに代わる凝集物質や収縮物質を
生み出すことになり、このことが、実際の薬剤の効果を
半減させてしまうことになっている。一方、S−145
やダルトロバン(Daltroban)等のTXA2
抗薬はTXA2レセプターに拮抗するため、TXA2の生
成量が少ない場合にはこれに拮抗して有効な阻害作用を
示すが、TXA2の生成が過剰になると、その有効性は
減少する。従って、このような場合には、TXA2の生
成そのものを阻害することが必要となってくる。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、上述し
た合成阻害剤や拮抗剤がもつ問題点を鑑みて、TXA2
合成阻害作用とともに、TXA2及びPGH2拮抗作用を
有する医薬品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、新規な
(ピリジルアルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロ
ール誘導体を合成し、それらの薬理活性を鋭意検討した
結果、特定の誘導体が、TXA2合成阻害作用ととも
に、TXA2及びPGH2拮抗作用を有することを見いだ
した。上記目的は、以下の本発明によって解決される。
【0006】(1) 下記に示す式1で示される(ピリ
ジルアルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘
導体である。
【0007】
【化3】
【0008】(式1中、Xは水素原子、ハロゲン原子
(好ましくは塩素またはフッ素)、低級アルキル基(好
ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、tert-ブチル基)、低級アルコキシ基(好ましく
はメトキシ基またはエトキシ基)、ヒドロキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、またはトリフルオロメチル基を示す。
R'は−(CH2)a−CO2−R1、−CR2=CR3−C
2−R1、または −CR23−CR45−CO2−R1
(R1,R2,R3,R4,R5は水素原子または低級アル
キル基(好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、tert-ブチル基)または置換していて
もよいフェニル基を示し、aは0〜5の整数を示す)を
示し、R''は下記式2を示す。あるいは、R'が下記式
2を示し、R''が−(CH2)a−CO2−R1、−CR2
=CR3−CO2−R1、または−CR23−CR45
CO2−R1を示す。nは0〜5の整数を示す。)
【0009】
【化4】
【0010】(式2中、Yは酸素原子、硫黄原子、オレ
フィン、−NR6−(ただし、R6は、低級アルキルまた
は置換していてもよいフェニル基または置換していても
よいベンジル基、アルキルオキシカルボニル、あるいは
水素原子を示す)、または直接結合していることを示
し、bは0〜5の整数を示す。)
【0011】(2) 上記(1)に記載の(ピリジルア
ルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を
含有するトロンボキサンA2合成阻害剤である。 (3) 上記(1)に記載の(ピリジルアルキル)(フ
ェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有するトロ
ンボキサンA2拮抗剤である。 (4) 上記(1)に記載の(ピリジルアルキル)(フ
ェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有するプロ
スタグランディンH2拮抗剤である。 (5) 上記(1)に記載の(ピリジルアルキル)(フ
ェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有する抗血
栓剤である。
【0012】(6) 上記(1)に記載の(ピリジルア
ルキル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を
含有する抗アレルギー剤である。 (7) 上記(1)に記載の(ピリジルアルキル)(フ
ェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有する腎症
治療薬である。 (8) 上記(1)に記載の(ピリジルアルキル)(フ
ェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有するトロ
ンボキサンA2に関わる疾患の治療薬または予防薬であ
る。
【0013】本化合物は、TXA2合成阻害作用をもつ
ためTXA2の産生抑制とともに前述したPGH2の産生
を増大させる。しかしながら、本化合物はTXA2拮抗
作用も併せもつため、PGH2の作用をレセプター部位
においてTXA2と同様に阻害する。従って、本化合物
は有効な血栓予防剤および抗アレルギー剤となりうる。
さらに血小板内等に蓄積したPGH2は血管壁において
PGI2に変換され、これが血栓形成を阻害することか
ら、本化合物は血栓形成により有効な予防薬となる。ま
た、TXA2が関与する様々な病態の治療薬あるいは予
防薬として有効である。
【0014】本発明の化合物は薬学的に許容しうるその
塩であってもよく、このような塩としては例えばナトリ
ウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム
塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、有機塩基との塩、例えば、トリエチルアミン
塩、ピリジン塩、トロメタミン塩、ジシクロヘキシルア
ミン塩等や、有機あるいは無機酸との塩、例えば、酢酸
塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、蟻酸塩、トルエン
スルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、塩酸塩、硫酸塩、
硝酸塩等や、アルギニン、リジン、アスパラギン酸など
のアミノ酸塩等が含まれる。
【0015】本発明の化合物は以下の式3に示す方法に
より合成できる。ピリジン−3−アルデヒドと適当なH
orner−Wittig試薬(ジエチル ホスホノク
ロトン酸エチル等)を適当な塩基(tert−ブトキシカリ
ウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミ
ド等)存在下、Horner−Wittig反応を行
い、不飽和エステルとした後、適当な触媒(パラジウム
−炭素、ラネーニッケル等)存在下、水素添加し、飽和
エステルとし、次いで、適当な還元剤(LAH等)によ
る還元でアルコールを得る。または、公知の方法で適当
な炭素数を有し、式2に対応するアルコールを得る。当
該アルコールは、適当なハロゲン化剤と反応(臭化水素
酸と加熱する方法等)させ、3−(ハロゲノアルキル)
ピリジンを得る。ピロール−2−カルバルデヒドと3−
(ハロゲノアルキル)ピリジンを、適当な塩基(tert−
ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソ
プロピルアミド等)存在下反応させて、1−アルキルピ
ロールを得て、酢酸アンモニウム存在下、ニトロメタン
とアルドール型の反応をして、ニトロビニル体を得る。
当該化合物は、適当な還元剤による還元(水素化ホウ素
ナトリウムにて還元を行い引き続きラネーニッケルの存
在下接触還元する、または、LAHで処理する等)して
アミンとする。当該化合物に、対応する置換基を有する
ベンゼンスルホニルクロリドでスルホン化し、スルホン
アミドを得て、引き続き、Vilsmeier−Haa
ck反応を行いアルデヒドを得る。当該化合物と適当な
Horner−Wittig試薬((ジエチルホスホ
ノ)酢酸エチル等)を適当な塩基(tert−ブトキシカリ
ウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミ
ド等)存在下、Horner−Wittig反応を行
い、不飽和エステルを得て、必要ならば、適当な触媒
(パラジウム−炭素、ラネーニッケル等)存在下水素添
加し飽和エステルとし、必要に応じて常法に従い加水分
解すると得られる。または、当該アルデヒド化合物を適
当な炭素数を有するエステルに変換した後、必要に応じ
て加水分解する事によって得られる。
【0016】
【化5】
【0017】また、本発明の化合物は以下の式4に示す
方法によっても合成できる。1−(3−ピリジルアルキ
ル)ピロール−3−カルバルデヒドを、適当なHorn
er−Wittig試薬(4−(ジエチルホスホノ)ク
ロトン酸エチル等)を適当な塩基(tert−ブトキシカリ
ウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミ
ド等)存在下、Horner−Wittig反応を行
い、不飽和エステルとした後、当該化合物を適当な触媒
(パラジウム−炭素、ラネーニッケル等)存在下、水素
添加し、飽和エステルとし、引き続くVilsmeie
r−Haack反応でホルミル化し、酢酸アンモニウム
存在下、ニトロメタンとアルドール型反応を行い、ニト
ロビニル体とする。当該化合物は、適当な還元剤による
還元(水素化ホウ素ナトリウムにて還元を行い引き続き
ラネーニッケルの存在下接触還元する、またはLAHで
処理する、または水素化ホウ素ナトリウムで飽和ニトロ
体に還元し更に亜鉛−アマルガムで還元する等)してア
ミンを得る。対応する置換基を有するベンゼンスルホニ
ルクロリドでスルホン化し、スルホンアミドとし、必要
に応じてこれを常法に従って加水分解する事によって得
られる。
【0018】
【化6】
【0019】また、本発明の化合物は以下の式5に示す
方法によっても合成できる。ピロール−2−カルバルデ
ヒドを適当な塩基(トリトンB等)存在下、アクリル酸
エチルとMichael反応させて、ついで適当なHo
rner−Wittig試薬(ジエチル シアノメチル
ホスホネート等)を適当な塩基(tert−ブトキシカリウ
ム、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミド
等)存在下、Horner−Wittig反応を行い、
不飽和ニトリルとした後、適当な触媒(好ましくはパラ
ジウム−炭素、ラネーニッケル等)存在下、必要ならば
加圧して水素添加し、アミンとし、対応する置換基を有
するベンゼンスルホニルクロリドでスルホン化し、スル
ホンアミドを得て、引き続きVilsmeier−Ha
ack反応(オキシ塩化リン−DMF試薬、ついで加水
分解する)を行うとホルミル化され、さらに加水分解を
受けた5−ホルミルピロールのカルボン酸を得る。適当
な塩基(水酸化ナトリウム等)存在下、3−アセチルピ
リジンとアルドール反応させて得ることができる。ま
た、適当な方法でエステル化(トリメチルシリルジアゾ
メタンでのエステル化等)した後、必要ならば適当な触
媒(好ましくはパラジウム−炭素、ラネーニッケル等)
存在下水素添加し飽和エステルとし、必要に応じて常法
に従い加水分解すると得られる。
【0020】
【化7】
【0021】本発明の(ピリジルアルキル)(フェニル
スルホンアミド)ピロール誘導体は、トロンボキサンA
2拮抗剤、プロスタグランディンH2拮抗剤、トロンボキ
サンA2合成阻害剤、およびトロンボキサンA2に起因さ
れる疾患に有効な予防剤および治療剤として使用でき、
例えば抗血栓剤、血小板凝集阻害剤、抗アレルギー剤と
して使用され、投与量は症状により異なるが、一般に成
人一日量0.10〜600mg、好ましくは1〜200mg
であり、症状に応じて必要により1〜3回に分けて投与
するのがよい。投与方法は投与に適した任意の形態をと
ることができ、特に経口投与が望ましいが静注も可能で
ある。
【0022】本発明の化合物は有効成分もしくは有効成
分の1つとして単独または製剤担体と共に公知の製剤技
術によって錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ
剤、水剤、懸濁剤、注射剤、点眼剤、もしくは座剤等の
投与に適した任意の製剤形態をとることができる。具体
的な製剤担体としては、でんぷん類、ショ糖、乳糖、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウ
ム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、
および合成ケイ酸アルミニウム等の賦形剤、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ゼラチンおよびポリビニルピロリドン等の結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、架橋カル
ボキシメチルセルロースナトリウムおよび架橋ポリビニ
ルピロリドン等の崩解剤、ステアリン酸マグネシウムお
よびタルク等の滑沢剤、セルロースアセテートフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、メタアクリル酸およびメタアクリル酸メチ
ルコーポリマー等の被覆剤、ポリエチレングリコール等
の溶解補助剤、ラウリル硫酸ナトリウム、レシチン、ソ
ルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油およびグリセリルモノステアレート等の乳化
剤、EDTAなどのキレート剤、緩衝剤、保湿剤、防腐
剤、カカオ脂およびウイテブゾールW35等の基剤を挙
げることが出来る。
【0023】
【実施例】次に実施例および試験例を示して本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定さ
れるものではない。
【0024】(実施例1)3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}アクリル酸の合成 1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−カルバル
デヒドの合成 窒素雰囲気下、鉱油中60%水素化ナトリウム2.94
gをヘキサンで洗浄し、DMF30mlに懸濁し、0℃で
2−ピロールカルバルデヒド7.00gのDMF20ml
の溶液を滴下し、30分間撹拌した。ピコリルクロリド
塩酸塩12.07gを2N水酸化ナトリウム水溶液でア
ルカリ性にしてエーテルで抽出し無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、このエーテル溶液を0℃で滴下し、室温にて
23時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水を加え、酢
酸エチルで抽出し、充分に水洗後、さらに飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣をシリカゲルカイルカラムクロマ
トグラフィーに付し、メタノール−塩化メチレン(2:
98v/v)溶出画分より、1−(3−ピリジル)メチル
ピロール−2−カルバルデヒド13.97g(定量的)
を得た。
【0025】2−(2−ニトロビニル)−1−(3−
ピリジル)メチルピロールの合成 1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−カルバルデ
ヒド6.87gと酢酸アンモニウム3.98gを150ml
のニトロメタンに懸濁し、75℃で5時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、塩化メチレンで抽出し、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカイルカラムク
ロマトグラフィーに付し、メタノール−塩化メチレン
(2:98v/v)溶出画分より、2−(2−ニトロビニ
ル)−1−(3−ピリジル)メチルピロール5.38g
(64%)を得た。
【0026】2−(2−ニトロエチル)−1−(3−
ピリジル)メチルピロールの合成 2−(2−ニトロビニル)−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール2.78gの200mlエタノール溶液に0℃
で水素化ほう素ナトリウム1.00gを加え、1時間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、飽和食塩水で希釈し、塩酸
を加え中性にし、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、メタノール−塩化メチレン(5:95v/
v)溶出画分より2−(2−ニトロエチル)−1−(3
−ピリジル)メチルピロール2.04g(73%)を得
た。
【0027】2−(2−アミノエチル)−1−(3−
ピリジル)メチルピロールの合成 2−(2−ニトロエチル)−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール2.04gとラネーニッケル1.0gの70ml
エタノールに懸濁させ、常温常圧で5日間水素添加し
た。反応混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、(25〜28%アンモニア水:メタノール:クロ
ロホルム 1:10:100v/v)溶出画分より原料0.
98g(回収率48%)と2−(2−アミノエチル)−
1−(3−ピリジル)メチルピロール0.46g(23
%)を得た。
【0028】2−[2−(4−クロロベンゼンスルホ
ンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロ
ールの合成 2−(2−アミノエチル)−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール0.80gとトリエチルアミン0.44gとp
−クロロベンゼンスルホニルクロリド0.92gの30m
l塩化メチレン溶液を24時間室温で撹拌した。反応混
合物に飽和食塩水を加え有機層を分離し、水層から塩化
メチレンで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、メタノール−塩化メチレン(5:95v/v)
溶出画分より2−[2−(4−クロロベンゼンスルホン
アミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロー
ル1.29g(86%)を得た。
【0029】2−[2−(4−クロロベンゼンスルホ
ンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロ
ール−5−カルバルデヒドの合成 窒素雰囲気下、DMF3mlに0℃でオキシ塩化リン0.
21mlを滴下し10分間撹拌し、2−[2−(4−クロ
ロベンゼンスルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリ
ジル)メチルピロール0.78gを0℃で滴下し、室温
で65時間撹拌した。反応混合物に2N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出
し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、メタ
ノール−塩化メチレン(5:95v/v)溶出画分より2
−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)エチ
ル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−5−カル
バルデヒド0.55g(65%)を得た。
【0030】3−{2−[2−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール−5−イル}アクリル酸メチルの合成 ジメチルフォスホノ酢酸メチル0.46gを8mlのTH
Fに溶解し、0.32gのtert−ブトキシカリウムを加
え1時間撹拌し、2−[2−(4−クロロベンゼンスル
ホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピ
ロール−5−カルバルデヒド0.45gの4mlのTHF
溶液を加え、室温で30時間撹拌した。反応混合物に飽
和食塩水を加え有機層を分離し、水層から酢酸エチルで
抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
メタノール−塩化メチレン(3:97v/v)溶出画分よ
り3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}アクリル酸メチル0.41g(79%)を得
た。
【0031】3−{2−[2−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール−5−イル}アクリル酸の合成 3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}アクリル酸メチル0.16gを10mlのメタ
ノールに溶解し、1mlの水酸化ナトリウム水溶液を加
え、12時間還流した。溶媒を減圧留去し、2N塩酸を
加え液性を中性にした後、析出した結晶を濾取すると、
3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}アクリル酸0.11g(69%)を得た。こ
のものの分光学的データは下記の構造式6を支持する。
【0032】1H−NMR(DMSO d6) δ:2.
50−3.50(4H,m),4.90(2H,s),5.
20−5.50(1H,m),6.08(1H,d,J=1
6Hz),6.14(1H,d,J=5Hz),6.77(1
H,d,J=5Hz),7.30−7.80(7H,m),8.
00−8.55(2H,m)
【0033】
【化8】
【0034】(実施例2)3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}プロピオン酸の合成 3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}プロピオン酸メチルの合成 3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}アクリル酸メチル99mgと10%パラジウム
−炭素0.10gの酢酸エチル:メタノール(1:1v/
v)20mlの混合溶媒に懸濁させ、室温で25時間常温
常圧で水素添加した。反応混合物を濾過し溶媒を減圧留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、メタノール−塩化メチレン(5:95v/
v)溶出画分より3−{2−[2−(4−クロロベンゼ
ンスルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メ
チルピロール−5−イル}プロピオン酸メチル46.6m
g(47%)を得た。
【0035】3−{2−[2−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール−5−イル}プロピオン酸の合成 3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}プロピオン酸メチル46.6mgを1mlのメタ
ノールに溶解し、0.5mlの2N水酸化ナトリウム水溶
液を加え、18時間還流した。溶媒を減圧留去し、2N
塩酸を加え液性を中性にした後、析出した結晶を濾取す
ると、3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホン
アミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロー
ル−5−イル}プロピオン酸21.6mg(46%)をア
モルファスとして得た。このものの分光学的データは下
記の構造式7を支持する。
【0036】1H−NMR(DMSO d6) δ:2.
25−3.24(8H,m),5.10(2H,s),5.
67−5.98(2H,m),6.93−7.85(6H,
m),8.00−8.56(2H,m)
【0037】
【化9】
【0038】(実施例3)3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−[3−(3−ピリジル)プロピル]
ピロール−5−イル}アクリル酸の合成 3−(3−ピリジン)プロピルブロミドの合成 3−(3−ピリジル)プロパノール5.00gと47%
臭化水素酸28.8mlを24時間還流し、氷冷下、2N
水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、エ
ーテルで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥しこのエー
テル溶液を次の反応に使用した。
【0039】実施例1と同様に反応を行い、3−{2
−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)エチ
ル]−1−[3−(3−ピリジル)プロピル]ピロール
−5−イル}アクリル酸を淡黄色粉末結晶として得た。
このものの分光学的データは下記の構造式8を支持す
る。
【0040】1H−NMR(Methanol d4
δ:1.63−2.37(2H,m),2.42−3.47
(6H,m),3.75−4.35(2H,m),5.92
(1H,d,J=5Hz),6.04(1H,d,J=16H
z),6.60(1H,d,J=5Hz),7.20−8.00
(7H,m),8.20−8.65(2H,m)
【0041】
【化10】
【0042】(実施例4)3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−[3−(3−ピリジル)プロピル]
ピロール−5−イル}プロピオン酸の合成 3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−[3−(3−ピリジル)プロピル]
ピロール−5−イル}アクリル酸60mgと10%パラジ
ウムー炭素0.1gをTHF5mlとメタノール2mlの混
合溶媒に懸濁し、常温常圧で90時間水素添加した。反
応混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧留去し、残渣を
シリカゲルプレパラティブTLCに付し、3−{2−
[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)エチル]
−1−[3−(3−ピリジル)プロピル]ピロール−5
−イル}プロピオン酸20mg(34%)を白色結晶(再
結晶溶媒ヘキサン−塩化メチレン)として得た。このも
のの分光学的データは下記の構造式9を支持する。
【0043】1H−NMR(CDCl3:Methano
l d4(9:1)) δ:1.63−2.32(2H,
m),2.43−3.37(10H,m),3.53−4.
10(2H,m),5.61−5.90(2H,m),7.
12−8.00(6H,m),8.30-8.60(2H,m)
【0044】
【化11】
【0045】(実施例5)3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−[5−(3−ピリジル)ペンチル]
ピロール−5−イル}アクリル酸の合成 5−(3−ピリジル)ペンタジエン酸エチルの合成 窒素雰囲気下、ジエチルホスホノクロトン酸エチル1
5.42gのTHF200ml溶液に、tert−ブトキシカ
リウム7.68gを加え10分間撹拌した。ピリジン−
3−アルデヒド6.00gのTHF10mlの溶液を滴下
し、室温で35時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水
を加え有機層を分離し、水層から酢酸エチルで抽出し、
合わせた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル溶出画分より5−(3−ピリジル)ペンタジ
エン酸エチル7.90g(69%)を得た。
【0046】5−(3−ピリジル)吉草酸エチルの合
成 5−(3−ピリジル)ペンタジエン酸エチル7.90g
と10%パラジウムー炭素を150mlメタノールに懸濁
し、常温常圧で17時間水素添加した。反応混合物を濾
過し、濾液から溶媒を減圧留去すると5−(3−ピリジ
ル)吉草酸エチル7.25g(92%)を得た。
【0047】5−(3−ピリジル)ペンタノールの合
成 窒素雰囲気下、5−(3−ピリジル)吉草酸エチル7.
25gの150mlのTHF溶液に0℃で0.73g水素
化アルミニウムリチウムを加え、2時間撹拌後、0.0
7gを追加しさらに1時間撹拌した。反応混合物に酢酸
エチルを加え、飽和食塩水を加え有機層を分離し、水層
から酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(5:95v/
v)溶出画分より5−(3−ピリジル)ペンタノール5.
20g(91%)を得た。
【0048】5−(3−ピリジル)ペンチルブロミド
の合成 5−(3−ピリジル)ペンタノール5.20gと47%
臭化水素酸30.0mlを18時間還流し、氷冷下、2N
水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、エ
ーテルで抽出視無水硫酸マグネシウムで乾燥しこのエー
テル溶液を次の反応に使用した。
【0049】実施例1と同様に反応を行い2−(2−
ニトロビニル)−1−[5−(3−ピリジル)ヘキシ
ル]ピロールを得た。
【0050】2−(2−アミノエチル)−1−[5−
(3−ピリジル)ヘキシル]ピロールの合成 窒素雰囲気下、2−(2−ニトロビニル)−1−[5−
(3−ピリジル)ヘキシル]ピロール3.52gの60m
lのTHFに0℃で水素化アルミニウムリチウム0.98
gを加え、室温で5時間撹拌し、反応混合物に2N水酸
化ナトリウム水溶液を加え、さらにセニエット塩水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、25〜28%アンモニア水−メタノール
−クロロホルム(1:10:100v/v)溶出画分より
2−(2−アミノエチル)−1−[5−(3−ピリジ
ル)ヘキシル]ピロール0.78g(25%)を得た。
【0051】実施例1と同様に反応を行い、3−{2
−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)エチ
ル]−1−[5−(3−ピリジル)ペンチル]ピロール
−5−イル}アクリル酸(TER−920419)を得
た。このものの分光学的データは下記の構造式10を支
持する。
【0052】1H−NMR(CDCl3:Methano
l d4(9:1)) δ:1.11−2.00(6H,
m),2.36−4.20(8H,m),5.85(1H,
d,J=5Hz),6.06(1H,d,J=16Hz),6.
58(1H,d,J=5Hz),7.15−8.00(7H,
m),8.21−8.62(2H,m)
【0053】
【化12】
【0054】(実施例6)3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−[5−(3−ピリジル)ペンチル]
ピロール−5−イル}プロピオン酸の合成 実施例4と同様にして3−{2−[2−(4−クロロベ
ンゼンスルホンアミド)エチル]−1−[5−(3−ピ
リジル)ペンチル]ピロール−5−イル}アクリル酸よ
り3−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−[5−(3−ピリジル)ペンチル]
ピロール−5−イル}プロピオン酸を淡黄色油状物とし
て得た。このものの分光学的データは下記の構造式11
を支持する。
【0055】1H−NMR(CDCl3:Methano
l d4(4:1)) δ:1.13−2.00(6H,
m),2.35−4.15(12H,m),5.58−5.
96(2H,m),7.12−8.00(6H,m),8.
20−8.58(2H,m)
【0056】
【化13】
【0057】(実施例7)5−{2−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
5−イル}吉草酸の合成 5−[1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−イ
ル]ペンタジエン酸エチルの合成 窒素雰囲気下、ジエチルホスホノクロトン酸エチル1
4.03gとtert−ブトキシカリウム6.29gと1−
(3−ピリジル)メチルピロール−2−カルバルデヒド
9.40gのDMF20mlおよびTHF200mlの混合
溶液を24時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水を加
え有機層を分離し、水層から酢酸エチルで抽出し、合わ
せた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、メタ
ノール−塩化メチレン(2:98v/v)溶出画分より5
−[1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−イル]
ペンタジエン酸エチル5.84g(41%)を得た。
【0058】5−[1−(3−ピリジル)メチルピロ
ール−2−イル]吉草酸エチルの合成 5−[1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−イ
ル]ペンタジエン酸エチル5.84gと10%パラジウ
ム−炭素1.00gを100mlエタノールに懸濁し、常
温常圧で17時間水素添加した。反応混合物を濾過し、
濾液から溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマログラフィーに付し、メタノール−塩化メ
チレン(5:95v/v)溶出画分より5−[1−(3−
ピリジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチル
5.09g(87%)を得た。
【0059】5−[5−ホルミル−1−(3−ピリジ
ル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチルの合成 DMF20mlに0℃でオキシ塩化リン1.74mlを滴下
し10分間撹拌し、5−[1−(3−ピリジル)メチル
ピロール−2−イル]吉草酸エチル5.09gを0℃で
滴下し、室温で21時間撹拌した。反応混合物に2N水
酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、30
分間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、メタノール−塩化メチレン
(3:97v/v)溶出画分より5−[5−ホルミル−1
−(3−ピリジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸
エチル4.07g(69%)を得た。
【0060】5−[5−(2−ニトロビニル)−1−
(3−ピリジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エ
チルの合成 5−[5−ホルミル−1−(3−ピリジル)メチルピロ
ール−2−イル]吉草酸エチル2.00gと酢酸アンモ
ニウム0.69gを50mlのニトロメタンに懸濁し、7
5℃で6時間撹拌した。反応混合物に水を加え、塩化メ
チレンで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
シリカゲルカイルカラムクロマトグラフィーに付し、メ
タノール−塩化メチレン(3:97v/v)溶出画分よ
り、5−[5−(2−ニトロビニル)−1−(3−ピリ
ジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチル1.8
6g(82%)を得た。
【0061】5−[5−(2−ニトロエチル)−1−
(3−ピリジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エ
チルの合成 5−[5−(2−ニトロビニル)−1−(3−ピリジ
ル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチル1.84
gのメタノール−塩化メチレン(1:50v/v)50ml
溶液に0℃で水素化ほう素ナトリウム0.39gを加
え、室温で6時間撹拌した。水を加え、塩化メチレンで
抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−塩化
メチレン(2:98v/v)溶出画分より5−[5−(2
−ニトロエチル)−1−(3−ピリジル)メチルピロー
ル−2−イル]吉草酸エチル0.71g(39%)を得
た。
【0062】5−[5−(2−アミノエチル)−1−
(3−ピリジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エ
チルの合成 塩化第二水銀0.52gと亜鉛5.20gを2N塩酸中5
分間撹拌した。上澄みをとり得られたアマルガムを粉砕
し、5−[5−(2−ニトロエチル)−1−(3−ピリ
ジル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチル0.5
2gの20mlメタノール溶液と、2N塩酸20mlを加
え、4時間還流した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルと
水を加え、2N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性と
し、析出した固形物を濾取し、濾液の水層から酢酸エチ
ルで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去すると
5−[5−(2−アミノエチル)−1−(3−ピリジ
ル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチル0.14
g(30%)を得た。
【0063】5−{5−[2−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール−2−イル}吉草酸エチルの合成 5−[5−(2−アミノエチル)−1−(3−ピリジ
ル)メチルピロール−2−イル]吉草酸エチル0.14
gとトリエチルアミン0.05gとp−クロロベンゼン
スルホニルクロリド0.09gの20ml塩化メチレン溶
液を18時間室温で撹拌した。反応混合物に飽和食塩水
を加え有機層を分離し、水層から塩化メチレンで抽出
し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残
渣をシリカゲルプレパラティブTLCに付し、メタノー
ル−塩化メチレン(3:97v/v)で展開し、5−{5
−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)エチ
ル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−イ
ル}吉草酸エチル0.11g(52%)を得た。
【0064】5−{5−[2−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチ
ルピロール−2−イル}吉草酸の合成 5−{5−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)エチル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−
2−イル}吉草酸エチル0.11gを10mlのエタノー
ルに溶解し、1mlの水酸化ナトリウム水溶液を加え、1
6時間還流した。溶媒を減圧留去し、2N塩酸を加え液
性を中性にした後、析出した結晶を濾取すると、5−
{5−[2−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)エ
チル]−1−(3−ピリジル)メチルピロール−2−イ
ル}吉草酸0.07gを得た。このものの分光学的デー
タは下記の構造式12を支持する。
【0065】1H−NMR(DMSO d6) δ:1.
17−1.73(4H,m),1.90−4.07(8H,
m),4.99(2H,br s),5.60−5.90
(2H,m),6.73−7.86(6H,m),7.97
−8.12(1H,m),8.18−8.47(1H,m)
【0066】
【化14】
【0067】(実施例8)3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジ
ル)プロペニル]ピロール−1−イル}プロピオン酸の
合成 3−(2−ホルミルピロール)プロピオン酸エチルの
合成 ピロール−2−カルバルデヒド5.00gとアクリル酸
メエチルと、40%Toriton Bのメタノール溶液0.5
0mlを1,4−ジオキサン80mlに溶解し、5時間室温
で撹拌した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカゲ
ルカイルカラムクロマトグラフィーに付し、塩化メチレ
ン溶出画分より、3−(2−ホルミルピロール)プロピ
オン酸エチル10.02g(98%)を得た。
【0068】3−[2−(2ーシアノエテニル)ピロ
ール]プロピオン酸エチルの合成 窒素雰囲気下、無水エタノール200mlに金属ナトリウ
ム1.24gを加え、1時間撹拌した。ジエチル シア
ノメチルホスホノネート9.52gと3−(2−ホルミ
ルピロール)プロピオン酸エチル10.00gを加え、
室温で5時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸に加え酸
性にした後、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、塩化メチレン溶出画分より3
−[2−(2ーシアノエテニル)ピロール]プロピオン
酸エチル3.06g(26%)を得た。
【0068】3−[2−(3−アミノプロピル)ピロ
ール]プロピオン酸エチルの合成 3−[2−(2ーシアノエテニル)ピロール]プロピオ
ン酸エチル1.50gとラネーニッケル(W−2)0.3
0gの飽和アンモニア性エタノール20mlに懸濁させ、
オートクレーブ中、室温で24時間常温15気圧で水素
添加した。反応混合物を濾過し溶媒を減圧留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、25〜28%アンモニア水−メタノール−クロロホ
ルム(1:10:100v/v)溶出画分より3−[2−
(3−アミノプロピル)ピロール]プロピオン酸エチル
0.76g(51%)を得た。
【0070】3−{2−[3−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)プロピル]ピロール}プロピオン酸エ
チルの合成 3−[2−(3−アミノプロピル)ピロール]プロピオ
ン酸エチル0.76gとトリエチルアミン0.38gとp
−クロロベンゼンスルホニルクロリド0.79gを20m
l塩化メチレン中、17時間撹拌した。反応混合物に飽
和食塩水を加え有機層を分離し、水層から塩化メチレン
で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、メタノール−塩化メチレン(5:95v/v)溶出画
分より3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホン
アミド)プロピル]ピロール}プロピオン酸エチル1.
17g(82%)を得た。
【0071】3−{2−[3−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)プロピル]−5−ホルミルピロール}
プロピオン酸の合成 窒素雰囲気下、DMF10mlに0℃でオキシ塩化リン
0.59mlを滴下し5分間撹拌し、3−{2−[3−
(4−クロロベンゼンスルホンアミド)プロピル]ピロ
ール}プロピオン酸エチル1.17gを0℃で滴下し、
室温で2時間撹拌した。反応混合物に2N水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽
出した。水層を2N−塩酸で酸性にした後,酢酸エチル
で抽出し,飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧留去した。3−{2−[3−(4
−クロロベンゼンスルホンアミド)プロピル]−5−ホ
ルミルピロール}プロピオン酸1.18g(94%)を
得た。
【0072】3−{2−[3−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)プロペニル]−5−[3−オキソ−3
−(3−ピリジル)プロピル]ピロール}プロピオン酸
の合成 3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロピル]−5−ホルミルピロール}プロピオン酸
0.77gと3−アセチルピリジン0.25gのメタノー
ル10ml溶液に2N水酸化ナトリウム2.50mlを加
え、40〜42℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混
合物に2N塩酸を加え中性にした後、水で希釈しメタノ
ール−塩化メチレン(5:95v/v)で抽出し、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、2%酢酸−酢酸エチルでトリチュレート
し、母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸−酢酸エチル(2:98v/v)溶出画分より3
−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)
プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジル)
プロペニル]ピロール}プロピオン酸を合計0.36g
(37%)を黄色粉末として得た。m.p.180.8〜
182.8℃(2%酢酸−酢酸エチルでトリチュレー
ト)だった。このものの分光学的データは下記の構造式
13を支持する。
【0073】1H−NMR(Py d5) δ:2.02
(2H,f,J=6.4Hz),2.62−3.50(6H,
m),4.43(2H,d,J=8Hz),6.09(1H,
d,J=5Hz),7.00−7.82(10H,m),9.
46(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3400−2400,3090,
2875,1742,1582,1558,1328,
1290
【0074】
【化15】
【0075】(実施例9)3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジ
ル)プロピル]ピロール}プロピオン酸の合成 3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロペニル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリ
ジル)プロピル]ピロール}プロピオン酸メチルの合成 3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロペニル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリ
ジル)プロペニル]ピロール}プロピオン酸0.17g
をベンゼン−メタノール(1:1v/v)10mlに溶解
し、トリメチルシリルジアゾメタンの10%ヘキサン溶
液を1.5ml滴下し、1時間撹拌した。反応混合物を濾
過し、濾液から溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−
塩化メチレン(5:95v/v)溶出画分より3−{2−
[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)プロピ
ル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジル)プロペ
ニル]ピロール}プロピオン酸メチル0.10g(59
%)を得た。
【0076】3−{2−[3−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−
(3−ピリジル)プロピル]ピロール}プロピオン酸メ
チルの合成 3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジ
ル)プロペニル]ピロール}プロピオン酸メチル11
4.0mgと10%パラジウム−炭素0.12gを50mlメ
タノールに懸濁させ、常温常圧で3時間撹拌した。反応
混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムプレパラティブTLCに付し、
メタノール−塩化メチレン(5:95v/v)で展開し、
3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジ
ル)プロピル]ピロール}プロピオン酸メチル36.8m
gを得た。
【0077】3−{2−[3−(4−クロロベンゼン
スルホンアミド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−
(3−ピリジル)プロピル]ピロール}プロピオン酸の
合成 3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピリジ
ル)プロピル]ピロール}プロピオン酸メチル67mgを
20mlメタノールに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶
液1mlを加え、30分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、
2N塩酸で中和し、飽和食塩水で希釈し、酢酸エチルで
抽出後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去しエーテルでトリチュレート
し、母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、メタノール−塩化メチレン(5:95v/v)溶出画
分より3−{2−[3−(4−クロロベンゼンスルホン
アミド)プロピル]−5−[3−オキソ−3−(3−ピ
リジル)プロピル]ピロール}プロピオン酸を合計4
0.6mg(45%)得た。m.p.133.5〜135.0
℃(エーテルでトリチュレート)であった。このものの
分光学的データは下記の構造式14を支持する。
【0078】1H−NMR(CDCl3:Methano
l d4(9:1)) δ:1.55−2.20(2H,
m),2.38−3.68(10H,m),3.85−4.
45(2H,m),5.55−6.05(2H,m),7.
18−9.50(10H,m)
【0079】
【化16】
【0080】(試験例1)血小板凝集抑制作用 ヒト前腕部より1/10容3.8%クエン酸ナトリウム
採血後、該血液を遠心分離し、血小板に富む血漿(PR
P:血小板数2×105個/μl)を得る。該PRP20
0μlおよびトリス緩衝生理食塩水(25mM Tris−
HCl,130mM NaCl,10mM CaCl2,pH7.
4(以下、TBSと称す))24μlをキュベットに入
れ、アグリゴメーターにセットして37℃で2分間保温
し、本発明化合物のジメチルスルホキシド(dimethyl s
ulfoxide:DMSO)溶液1μlを加え3分間インキュ
ベートした後、PGG2/H2の安定誘導体であり、強力
な血小板の凝集惹起作用を有するU−46619(ケイ
マン・ケミカル・カンパニー(Cayman Chemical Camp.)
社製)を加え、血小板凝集をアグリゴメーター(ヘマト
レーサーVI:二光バイオサイエンス(株))で測定した。
U−46619(1μM)によって惹起される血小板凝
集に対する50%抑制濃度を表1に示す。
【0081】
【表1】
【0082】表1に示すように、本発明化合物は顕著な
抗血小板凝集活性を示した。なお、表1中の50%阻害
濃度とは、本発明の化合物の導入により前記血小板の凝
集能を100%とした場合、本発明の化合物の導入によ
り前記血小板の凝集能を50%まで抑制するために要し
た本発明化合物溶液濃度を意味する。
【0083】(試験例2)トロンボキサン合成酵素阻害
作用 ヒト前腕部より1/10容3.8%クエン酸ナトリウム
採血後、該血液を遠心分離し、血小板に富む血漿(PR
P:血小板数2×105個/μl)を得る。該PRP20
0μlおよびTBS24μlをキュベットに入れ、アグリ
ゴメーターにセットして37℃で2分間保温し、本発明
の化合物のDMSO溶液1μlを加え3分間インキュベ
ートした後、20U/mlのトロンビン溶液を加え血小板
凝集を惹起せしめた。凝集後の血漿を分取し、酢酸エチ
ルを加えて、生成したトロンボキサンB2を抽出し、R
IA法(Amersham社製キットを使用)で定量した。結果
を表2に示す。
【0084】
【表2】
【0085】表2に示されるように、本発明の化合物は
優れたトロンボキサン合成酵素阻害作用を示した。な
お、本発明の他の化合物も同様な優れた作用を示した。
【0086】(急性毒性)ICR系雄性マウス(5週
令)を用いて、経口投与による急性毒性試験を行った。
本発明の化合物のLD50値はいずれも300mg/kg以上
であり、高い安全性が確認された。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば新規な(ピリジルアルキ
ル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体が提供
される。本発明の(ピリジルアルキル)(フェニルスル
ホンアミド)ピロール誘導体は、抗血小板凝集作用、ト
ロンボキサンA2およびプロスタグランディンH2拮抗作
用ならびにトロンボキサンA2合成阻害作用を有するた
め、トロンボキサンA2が起因する疾患の予防剤および
治療薬として有効である。特に抗血栓剤および抗アレル
ギー剤として有効である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記に示す式1で示される(ピリジルアル
    キル)(フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体。 【化1】 (式1中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シア
    ノ基、またはトリフルオロメチル基を示す。R'は−
    (CH2)a−CO2−R1、−CR2=CR3−CO2−R
    1、または−CR23−CR45−CO2−R1(R1,R
    2,R3,R4,R5は水素原子または低級アルキル基また
    は置換していてもよいフェニル基を示し、aは0〜5の
    整数を示す)を示し、R''は下記式2を示す。あるい
    は、R'が下記式2を示し、R''が−(CH2)a−CO
    2−R1、−CR2=CR3−CO2−R1、または−CR2
    3−CR45−CO2−R1を示す。nは0〜5の整数
    を示す。) 【化2】 (式2中、Yは酸素原子、硫黄原子、オレフィン、−N
    6−(ただし、R6は、低級アルキルまたは置換してい
    てもよいフェニル基または置換していてもよいベンジル
    基、アルキルオキシカルボニル、あるいは水素原子を示
    す)、または直接結合していることを示し、bは0〜5
    の整数を示す。)
  2. 【請求項2】請求項1に記載の(ピリジルアルキル)
    (フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有する
    トロンボキサンA2合成阻害剤。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の(ピリジルアルキル)
    (フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有する
    トロンボキサンA2拮抗剤。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の(ピリジルアルキル)
    (フェニルスルホンアミド)ピロール誘導体を含有する
    プロスタグランディンH2拮抗剤。
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