JPH09125696A - 部分段差付床版架設工法と該工法に用いる梁型枠 - Google Patents

部分段差付床版架設工法と該工法に用いる梁型枠

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JPH09125696A
JPH09125696A JP30992395A JP30992395A JPH09125696A JP H09125696 A JPH09125696 A JP H09125696A JP 30992395 A JP30992395 A JP 30992395A JP 30992395 A JP30992395 A JP 30992395A JP H09125696 A JPH09125696 A JP H09125696A
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JP
Japan
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floor slab
frame
floor
partial step
forming
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JP30992395A
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English (en)
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Yoshinori Tomita
▲吉▼▲徳▼ 冨田
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H B SYST KK
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H B SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下空間の確保或いは各種機器の床落とし込
み敷設を可能にする梁建築において、充分な強度を発揮
することができる梁を作業性良く形成できるようにする
こと。 【解決手段】 梁3を用いた部分段差付床版架設工法と
その梁型枠。 前記梁3と部分段差床版1との接合部に
下部ハンチ補強部8を形成する下部コーナー金物9を、
梁枠6の部分段差床版1の上面に向けて垂下連設し、こ
の下部コーナー金物9の下端を前記部分段差床版1底部
に平行に延出して定規部9aに構成し、コンクリート打
設後に前記定規部9aにコテを当てて前記部分段差床版
1の上面のコンクリート盛り上がりを矯正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、主として鉄骨の枠組み
にコンクリートを打設して構築するところの住居用建築
において、梁によりその床版の所要箇所に部分段差付床
版を形成するところの部分段差付床版架設工法と該工法
に用いる梁型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】マンション建築等の高層建築は、土地の
有効利用という面からだけでなく、効率の良い生活空間
を提供しようとする建築物としての合理性を追求したも
ので、その工法には各所に数多くの工夫が凝らされてき
た。なかでも、建築コストの低減を図りながら、限られ
た一個当たりの占有空間をより有効に活用するための工
夫が数多くなされてきた。
【0003】その一つの方法として、床下空間を有効に
活用することは、古くから着目されており、キッチンル
ームにおける床下収納空間を形成することによって、備
蓄食品、非常用食品や生活用品を収納することができる
ようにしている。こうした床下空間は、マンション建築
においては、床版からフローリング等で床を上げて床下
空間を形成しなければ確保できないもので、格別にフロ
ーリングを施したり、居住空間を狭める結果となるとい
う問題があった。
【0004】そこで、最近に至って、逆スラブ建築(或
いは梁梁建築)が提案されはじめている。 この逆スラ
ブ建築とは、通常の床版の梁が下方に向けて突出するよ
うに、即ち、下階の天井部に突出するように敷設されて
いるのに対し、床版の梁が上方に向けて突出する形態、
即ち、床の上に突出する方式を採っている。本来、床版
を支持する梁が強度上必要なことは言うまでもないので
あるが、通常の床版の梁により形成された天井空間は、
電気配線、給排水配管、換気ダクトの敷設に利用される
が、こうした目的のスペースとしては余分な広さを持つ
ところに注目し、この天井空間を最小限としておいて、
床下空間を形成することを考えた点において、一つの優
れた考え方であると言える。
【0005】このような逆スラブ建築(逆梁建築)とし
ては、各フロアーを全て逆スラブ建築とすることが一般
的であるが、形成された床下空間の使用目的、即ち、収
納庫としたり、或いは、ユニットバス、水洗便所の落と
し込み設置の空間に利用したりすることを考えた場合、
その所要箇所のみを逆スラブ建築(逆梁建築)とするこ
とも考えられる。 この場合、前述した各種設置機器の
敷設を居住空間の一部(例えば、中央部)に集中せしめ
るといった合理的な配置を行うことにもつながることに
なる。 何れにしても、逆スラブ建築(逆梁建築)の利
点を活かすことに変わりはない。 しかし、全フロアー
を逆スラブ建築とするのは、工法的に梁型枠の施工等に
おいて非常な手間を要すると共に全て熟練工が作業しな
ければならないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の逆スラブ建築
(逆梁建築)にしても、通常の梁にしても、或いは、梁
によりその床版の所要箇所に部分段差付床版を形成する
場合にしても、床版に連続するように突出する梁を形成
するための梁枠(浮き型枠等)が用いられるが、こうし
た梁枠3は、配筋完了後に、床版の上に組み上げられ
る。 そして、コンクリートを梁枠3の上から打設した
ときに、床版1と梁3との接合部において、図4(梁を
用いた部分段差付床版を示す)に矢印で示す如く、床版
の上面側にコンクリートが盛り上がったりする現象が生
じる。
【0007】こうした接合コーナーにおけるコンクリー
トの盛り上がりは、これを放置しておくと、硬化後にハ
ツリを行わねばならず、その作業だけでも非常なコスト
高を招くことになると共にハツリによって生じた余分な
コンクリートを廃棄処分するについても、別途コストが
かかるのである。そこで、コンクリート打設時の柔らか
い時期にフラットな床版を形成するようにコテによって
余分なコンクリートを取り除いて矯正することが行われ
るが、この際、梁枠の下端と床版の上面との接合コーナ
ーの仕上げには熟練を要するという問題がある。
【0008】このようなコンクリートの盛り上がりを防
ぐ一手段としては、例えば、図5に示す如く、前記梁枠
と床版上面との接合部分にメタルラス18(波形で示
す)を敷設する方法が考えられる。しかし、こうしたメ
タルラス18によって抑え込まれたコンクリートは、局
部的にメタルラス上に浮き上がり(矢印で示す)、何れ
にしてもこれを均してやる作業が必要があると共にその
均しによって一部露出することになるメタルラス18が
腐食することになって錆びが浮き上がり、強度上の問題
はないにしても、後日、オーナー側から錆び発生という
問題を提起されることになることもしばしば見受けられ
る。
【0009】更に、従来の梁型枠(逆梁工法や部分段差
付き床版工法)では、上述した作業性の問題に加え、梁
枠の下端と床版の上面との接合コーナーが直角に形成さ
れる結果、この部分における応力集中による亀裂発生、
浸水といった強度上、耐水性の問題も有している。
【0010】本発明は、かかる問題点に鑑み、床下空間
の確保或いは各種機器の床落とし込み敷設を可能にす
る、逆梁工法や梁を用いた部分段差付き床版工法におい
て、充分な強度を発揮することができる梁を作業性良く
形成できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる部分段差
付床版架設工法は、上記目的を達成する為に、主として
鉄骨の枠組みにコンクリートを打設して構築するところ
の住居用建築において、梁によりその床版の所要箇所に
部分段差付床版を形成するところの部分段差付床版架設
工法であって、部分段差床版1用、床版2用及び梁3用
の鉄筋4を敷設した後、前記部分段差床版1を形成する
ための段差部枠5を敷設し、該段差部枠5の端部に梁3
を形成する梁枠6を連設し、該梁枠6に床版2を形成す
る床枠7を連設し、前記梁3と部分段差床版1との接合
部に下部ハンチ補強部8を形成する下部コーナー金物9
を、梁枠6の部分段差床版1の上面に向けて垂下連設
し、この下部コーナー金物9の下端を前記部分段差床版
1底部に平行に延出して定規部9aに構成し、コンクリ
ート打設後に前記定規部9aにコテを当てて前記部分段
差床版1の上面のコンクリート盛り上がりを矯正する、
という手段を講じたのである。
【0012】本発明において、下部コーナー金物9連設
は、予め梁枠6の下端に設けておいても良く、或いは、
現場において上下位置調節を行う状態で固定してもよい
ことは勿論である。また、段差部枠5、床枠7、梁枠6
の敷設の作業順序は本発明において問題はなく、現場状
況に応じて適宜選択(同時進行を含め)できることは言
うまでもない。
【0013】本発明に於いては、前記梁3の梁枠6と前
記床枠7とに亘って、両枠6・7の接合部に上部ハンチ
補強部10を形成する上部コーナー金物11を敷設し、
前記上下ハンチ補強部8・10を通る鉄筋12を敷設す
るのが好ましい。
【0014】本発明にかかる梁型枠は、上記目的を達成
するために、梁を用いてその床版の所要箇所に部分段差
付床版を形成するところの梁型枠であって、梁3と部分
段差床版1との接合部に下部ハンチ補強部8を形成する
下部コーナー金物9を、梁枠6の部分段差床版1の上面
に向けて垂下連設し、且つ、この下部コーナー金物9の
下端が部分段差床版1底部に平行に延出して定規部9a
に構成してある、という手段を講じたものである。
【0015】本発明に於いて、前記梁3の梁枠6と前記
床枠7とに亘って、両枠6・7の接合部に上部ハンチ補
強部10を形成する上部コーナー金物11を備えるのが
好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の方法によれば、梁3を形
成する際のコンクリート打設に於いて、梁枠6の下端か
ら部分段差床版1の上面へのコンクリートの食み出しに
よる盛り上がりが、下部コーナー金物9によって完全に
抑制でき、万一、水平方向に食み出して盛り上がって
も、その下部コーナー金物9の下端が部分段差床版1底
部に平行に延出した定規部9aに構成されているので、
この定規部9aにコテを当てて盛り上がりコンクリート
を均して除去することができる。そして、このコテ作業
が、定規部9aという基準面を得たことによって、この
定規部9aの上にコテを当てて水平移動させるだけで行
うことが出来、従って、熟練者でなくとも容易に均し作
業を行うことができるのである。
【0017】また、前記下部コーナー金物9が下部ハン
チ補強部8を形成するものであるから、この梁3と部分
段差床版1との接合コーナーを補強して、略直角のコー
ナーに較べて応力集中を回避し、このコーナーでの亀
裂、浸水を未然に防ぐことができるのである。
【0018】更に、前記梁枠6に上部コーナー金物11
を敷設する場合には、梁3と床版1との接合コーナーに
上部ハンチ補強部10を形成できて、強度の増大を図る
ことができるのみならず、この増大した上部ハンチ補強
部10と下部ハンチ補強部8とを通る鉄筋12を斜めに
敷設することが出来て、この鉄筋12が梁3を、縦断面
視で斜めに横切る傾きを大きく(水平方向に傾く)取っ
て、下方の部分段差床版1の水平部分から、上方の床版
1の水平部分に亘って配設することが出来、以て、三者
(部分段差床版1、梁3及び床版1)の接合強度を一層
高めることが出来るのである。
【0019】本発明にかかる梁型枠は、実質的には下部
コーナー金物9を敷設するだけで、ハンチ補強とコンク
リート打設における盛り上がりの矯正のコテの定規とし
て機能できる上述した部分段差付床版架設工法を可能に
するのであるが、その下部コーナー金物9は、格別複雑
な構造のものではなく、また、格別作業工程を複雑にす
ることなく敷設できる。そして、上部コーナー金物11
を併用する場合にも、同様に簡単に敷設できるので、上
述した部分段差床版1、梁3及び床版1の三者の接合強
度を容易に高めることが可能となる。
【0020】
【実施例】本発明にかかる部分段差付床版架設工法と該
工法に用いる梁型枠について、主として鉄骨の枠組みに
コンクリートを打設して構築するところの住居用建築住
居用建築物に適用した好適実施例を、図面を参照して以
下詳述する。 図1は、部分段差付床版架設の要部の縦
断側面図を示し、図2は、この工法が適用されたの要部
の縦断側面図であり、第3図は、その平面図である。
【0021】図1に於いて、1は、各階の床(下階の天
井)の一部を構成する梁を用いた部分段差床版を示し、
2は、床を構成する床版を示す。 3は、前記部分段差
床版1及び床版2を支持するための梁であり、前記部分
段差床版1から見ると上方に、床版2から見ると下方に
突出する状態に設けられる。4は、部分段差床版1、床
版2、梁3に組み込まれる鉄筋である。 5は、前記部
分段差床版1を形成するための段差部枠であり、6は、
前記梁3を形成するための梁枠であって、浮き枠となっ
ている。
【0022】そして、7は、床版2を形成するための床
枠であり、9は、下部コーナー金物であって、前記梁3
と部分段差床版1との接合部に下部ハンチ補強部8を形
成するための形状を備えるように折り曲げて構成されて
いる。 この下部コーナー金物9は、アルミ合金、鉄板
等の適宜の素材で構成できる。 そして、前記梁枠7
(木製)に対しては、ビス(ボルト)止めによって固定
するのがよい。 この下部コーナー金物9の下端は、前
記部分段差床版1底部に平行に延出するように折り曲げ
て定規部9aに構成してあり、コンクリート打設後に、
この定規部9aにコテを当てて余分な盛り上がり分を除
去し、均し易いようにしてある。
【0023】11は、上部コーナー金物であって、上記
下部コーナー金物9と同様に、前記梁3の梁枠6と前記
床枠7とに亘って、両枠6・7の接合部に上部ハンチ補
強部10を形成するように折り曲げて構成してある。1
2は、鉄筋であって、上述した下部ハンチ補強部8と上
部ハンチ補強部10を通過するように大きく傾斜して、
部分段差床版1、梁3及び床版2に伸びるように配設さ
れ、これら三者(部分段差床版1、梁3及び床版2)の
接合部の強度向上を図っている。 即ち、これら部分段
差床版1、梁3及び床版2が互いに略直角に繋がってい
る場合に、上記鉄筋12を斜めに入れても、その鉄筋を
三者に亘って延ばすことができないが、上述の下部ハン
チ補強部8と上部ハンチ補強部10による拡張によっ
て、その鉄筋12を、部分段差床版1と床版2とに大き
く延出でき、以て、強度向上を図ることができるのであ
る。
【0024】上述の如き構造の梁枠3、段差部枠5、床
枠7を用いて次のように部分段差付床版の架設が行われ
る。 先ず、部分段差床版1用、床版2用及び梁3用の鉄
筋4を敷設し、 次いで、前記部分段差床版1を形成するための段差
部枠5を敷設し、 そして、該段差部枠5の端部に梁3を形成する梁枠
6を連設し、 そして、該梁枠6に床版2を形成する床枠7を連設
し、 更に、前記梁3と部分段差床版1との接合部に下部
ハンチ補強部8を形成する下部コーナー金物9を、梁枠
6の部分段差床版1の上面に向けて垂下連設し、この下
部コーナー金物9の下端を前記部分段差床版1底部に平
行に延出して定規部9aに構成し、 そして、この実施例では、前記梁3の梁枠6と前記
床枠7とに亘って、両枠6・7の接合部に上部ハンチ補
強部10を形成する上部コーナー金物11を敷設し、前
記上下ハンチ補強部8・10を通る鉄筋12を敷設し、 最後に、コンクリート打設後において、前記定規部
9aにコテを当てて前記部分段差床版1の上面のコンク
リート盛り上がりを矯正している。
【0025】この工法に於いて、段差部枠5、梁枠6、
床枠7及び追加の鉄筋12の敷設は、作業状況に応じて
その施工順序を適宜入れ変えてよく、或いは同時進行で
行って良いことは勿論である。
【0026】上記工法により構築された住居用建築物の
一例の要部を図2及び図3に基づいて述べる。ここで
は、部分段差床版1が、居住空間の中央部に施工されて
いる。 この中央には、床下空間を必要とするバスルー
ム13、洗面所14、便所15、キッチン16が合理的
に配置されている。バスルーム13では、前記部分段差
床版1を利用して、バスタブを下方に落とし込み、床面
からバスタブの縁までの高さを極力低くし、以て、老
人、身体障害者、幼児等がバスタブに出入りし易いよう
にしている。
【0027】また、キッチン16には、部分段差床版1
による床下空間を、フロアーパネルの開閉でもって、使
用可能な食品、水、非常用生活用品等の収納庫17に構
成してある。その他、洗面所14、便所15等において
も、ユニット化された機器を落とし込み方式で敷設し、
部分段差床版1を利用した高さ調節のみならず、配管路
敷設が容易に行い得るようにされている。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、次の顕著な効果を奏す
る。即ち、梁3と部分段差床版1との接合部を下部ハン
チ補強部8に構成できると共にコンクリート打設に於い
て、梁枠6の下端から部分段差床版1の上面へのコンク
リートの食み出しによる盛り上がりを、下部コーナー金
物9によって完全に抑制でき、万一、水平方向に食み出
して盛り上がっても、その下部コーナー金物9の定規部
9aにコテを当てて、その盛り上がりコンクリートを、
熟練者でなくとも、容易に除去し、均すことができ利点
がある。
【0029】また、前記下部コーナー金物9が下部ハン
チ補強部8を形成できる結果、この梁3と部分段差床版
1との接合コーナーを補強して、略直角のコーナーに較
べて応力集中を回避し、このコーナーでの亀裂、浸水を
未然に防ぐことができる利点も存する。
【0030】更に、前記梁枠6に上部コーナー金物11
を敷設する場合には、梁3と床版1との接合コーナーに
上部ハンチ補強部10を形成できて、強度の増大を図る
ことができるのみならず、この増大した上部ハンチ補強
部10と下部ハンチ補強部8とを通る鉄筋12を斜めに
敷設することが出来て、この鉄筋12が梁3を、縦断面
視で斜めに横切る傾きを大きく(水平方向に傾く)取る
ことができる結果、下方の部分段差床版1の水平部分か
ら、上方の床版1の水平部分に亘って配設することが可
能となり、以て、三者(部分段差床版1、梁3及び床版
1)の接合強度を一層高めることが出来る利点がある。
【0031】本発明にかかる梁型枠は、実質的には下部
コーナー金物9を敷設するだけで、ハンチ補強とコンク
リート打設における盛り上がりの矯正のコテの定規とし
て機能できる上述した部分段差付床版架設工法を可能に
するのであるが、その下部コーナー金物9は、格別複雑
な構造のものではなく、また、格別作業工程を複雑にす
ることがないので、この工法を低コストで実施できる。
【0032】そして、上部コーナー金物11を併用する
場合にも、同様に簡単に敷設できると共に上部ハンチ補
強部10と下部ハンチ補強部8とに渡る鉄筋12の敷設
を可能にする結果、上述した部分段差床版1、梁3及び
床版1の三者の接合強度を一層高めることができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる部分段差付床版架設工法と該工
法に用いる梁型枠を示す要部の縦断側面図である。
【図2】本発明にかかる工法によって構築された建築物
の要部の縦断側面図である。
【図3】本発明にかかる工法によって構築された建築物
の要部の平面図である。
【図4】従来技術を示す梁による床版の一工法を示す要
部の縦断側面図である。
【図5】従来技術を示す梁による床版の別の工法を示す
要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 部分段差床版 2 床版 3 梁 4 鉄筋 5 段差部枠 6 梁枠 7 床枠 8 下部ハンチ補強部 9 下部コーナー金物 9a 定規部 10 上部ハンチ補強部 11 上部コーナー金物11 12 鉄筋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として鉄骨の枠組みにコンクリートを打
    設して構築するところの住居用建築において、梁により
    その床版の所要箇所に部分段差付床版を形成するところ
    の部分段差付床版架設工法であって、 部分段差床版1用、床版2用及び梁3用の鉄筋4を敷設
    した後、 前記部分段差床版1を形成するための段差部枠5を敷設
    し、 該段差部枠5の端部に梁3を形成する梁枠6を連設し、 該梁枠6に床版2を形成する床枠7を連設し、 前記梁3と部分段差床版1との接合部に下部ハンチ補強
    部8を形成する下部コーナー金物9を、梁枠6の部分段
    差床版1の上面に向けて垂下連設し、この下部コーナー
    金物9の下端を前記部分段差床版1底部に平行に延出し
    て定規部9aに構成し、 コンクリート打設後に前記定規部9aにコテを当てて前
    記部分段差床版1の上面のコンクリート盛り上がりを矯
    正する、部分段差付床版架設工法。
  2. 【請求項2】前記梁3の梁枠6と前記床枠7とに亘っ
    て、両枠6・7の接合部に上部ハンチ補強部10を形成
    する上部コーナー金物11を敷設し、前記上下ハンチ補
    強部8・10を通る鉄筋12を敷設する、請求項1の部
    分段差付床版架設工法。
  3. 【請求項3】梁を用いてその床版の所要箇所に部分段差
    付床版を形成するところの梁型枠であって、 梁3と部分段差床版1との接合部に下部ハンチ補強部8
    を形成する下部コーナー金物9を、梁枠6の部分段差床
    版1の上面に向けて垂下連設し、 且つ、この下部コーナー金物9の下端が部分段差床版1
    底部に平行に延出して定規部9aに構成してある、梁型
    枠。
  4. 【請求項4】前記梁3の梁枠6と前記床枠7とに亘っ
    て、両枠6・7の接合部に上部ハンチ補強部10を形成
    する上部コーナー金物11を備えた、請求項3の梁型
    枠。
JP30992395A 1995-11-02 1995-11-02 部分段差付床版架設工法と該工法に用いる梁型枠 Pending JPH09125696A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107143076A (zh) * 2017-07-04 2017-09-08 上海宝悦房地产开发有限公司 一种用于降板区域的带侧翻边的预制叠合楼板及其施工方法
CN107152112A (zh) * 2017-07-04 2017-09-12 上海宝岳住宅工业有限公司 一种用于降板区域的模块化预制叠合楼板及其施工方法

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