JPH09125067A - 乾留装置 - Google Patents

乾留装置

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JPH09125067A
JPH09125067A JP30218295A JP30218295A JPH09125067A JP H09125067 A JPH09125067 A JP H09125067A JP 30218295 A JP30218295 A JP 30218295A JP 30218295 A JP30218295 A JP 30218295A JP H09125067 A JPH09125067 A JP H09125067A
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dry
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blade
dried
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JP30218295A
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Masao Kanai
金井正夫
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 乾留効率を良くする。 【解決手段】 伝熱面から被乾留物に熱を伝わり易くし
て、乾留槽内の被乾留物から生じる水蒸気の発生の効率
を良くすると共に、熱風の発生の効率を良くし、以って
被乾留物の乾留効率を上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾留装置に係り、更に詳
しくは、乾留装置本体に回転巻上羽根を備えた乾留装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、被乾留物を乾留せしめる乾
留装置が多々用いられている。上記乾留装置は、被乾留
物を乾留せしめる乾留装置本体と、上記被乾留物の乾留
によって回収した水蒸気を導いて燃焼させ、燃焼で生じ
た熱風を上記乾留装置本体に供給する熱風発生装置と、
を備えている。そして、上記乾留装置本体は、上記熱風
が供給されるジャケットと、内部が円筒形状に形成され
ていると共に、内壁面が上記ジャケット内に供給される
熱風の熱を被乾留物に伝える伝熱面と成された乾留槽
と、上記乾留槽に供給された被乾燥物を伝熱面に押し付
ける手段と、から成り、上記乾留装置本体内に供給され
た被乾留物は、上記熱風の熱によって乾留されるもので
ある。
【0003】所で、上記被乾留物を伝熱面に押し付ける
手段に着目すると、従来は乾留槽内部に配設された撹拌
手段であった。この撹拌手段によると、上記被乾留物を
かき混ぜることにより、被乾留物を上記伝熱面に接触せ
しめるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によると
次の点に於て幾つかの不具合を有する。即ち、上記乾留
装置本体が備える撹拌手段は、被乾留物をかき混ぜるこ
とによって、被乾留物を伝熱面に接触せしめることによ
り、被乾留物は均等に伝熱面に接触しにくく、乾留効率
を上げることが難しかった。
【0005】即ち、上記乾留装置本体内で生じた水蒸気
を熱風にし、この熱風を用いて乾留槽内の被乾留物を乾
留せしめようとする上記乾留装置は、上記水蒸気をいか
に効率良く回収するかが上記被乾留物の乾留効率を上げ
る上で大切であるが、上記撹拌手段によると上記水蒸気
の回収を効率良くすることに限界があり、以って熱風の
発生を効率良くすることにも限界があった。そして、上
記効率良く回収できなかった水蒸気から発生させた熱風
が上記乾留装置本体に供給されるので、伝熱面を強く熱
することが難しく、上記水蒸気の回収を効率良くするこ
とが更に難しくなるという悪循環が起こり易かった。
【0006】従って、本発明の目的とする所は、上記伝
熱面から被乾留物に熱を伝わり易くして、乾留槽内の被
乾留物から生じる水蒸気の発生の効率を良くすると共
に、熱風の発生の効率を良くし、以って被乾留物の乾留
効率を上げることができる手段を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に
対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、
本発明は被乾留物3を乾留せしめる乾留装置本体1と、
上記被乾留物3の乾留によって生じた水蒸気23を導い
て燃焼させ、燃焼で生じた熱風7を上記乾留装置本体1
に供給する熱風発生装置40と、を備えた乾留装置であ
って、上記乾留装置本体1は、上記熱風7が供給される
ジャケット22と、内部が円筒形状に形成されていると
共に、内壁面が上記ジャケット22内に供給される熱風
7の熱を被乾留物3に伝える伝熱面2と成された乾留槽
4と、上記乾留槽4に供給された被乾留物3を伝熱面2
に押し付ける手段と、から成る乾留装置に於て、上記乾
留槽4内の被乾留物3を伝熱面2に押し付ける手段は、
回転軸25に固定された回転巻上羽根5であって、上記
回転巻上羽根5は複数の基羽根6を有し、上記それぞれ
の基羽根6は、基羽根6と伝熱面2との間に、被乾留物
3を伝熱面2に接触せしめ得るようなクリアランスUを
有しつつ、上記伝熱面2に沿って、回転巻上羽根5の回
転方向Rと逆方向の斜め上方に延び、而も上記回転巻上
羽根5は、複数の基羽根6上に被乾留物3を載せて上記
被乾留物3を巻き上げつつ、遠心力Pによって伝熱面2
に押し付け、且つ伝熱面2に沿って連続して上昇させる
ことで被乾留物3を乾留させるよう構成されていること
を特徴とする乾留装置である。
【0008】
【作用】上記構成によると、上記乾留装置本体1に上記
回転巻上羽根5を設けることにより、上記被乾留物3
は、巻き上げられつつ、伝熱面2に接触するものであ
る。そして、上記伝熱面2に接触した被乾留物3は、伝
熱面2からの熱によりその場である程度の水分蒸発が起
こり、水分蒸発によって含水率が低くなった被乾留物3
は、回転巻上羽根5の遠心力によって含水率の高い被乾
留物3と入れ換わり、空間にさらされて更に水分蒸発が
進む。即ち、乾留槽4内部では上記被乾留物3が伝熱面
2に対して均等に効率良く接触することにより、被乾留
物3に熱が伝わり易く、水蒸気23を効率良く回収でき
る。そして、この効率良く回収できた水蒸気23が上記
熱風発生装置40内に導かれ、そこで発生せしめた熱風
7が上記ジャケット22内に供給されるので、伝熱面2
を強く熱し易く、被乾留物3の乾留効率が更に良くなる
ものである。
【0009】
【実施例】次に、添付図面に従い本発明の実施例を詳述
する。図1から図5までは第1の実施例を示し、1は乾
留装置本体、30は被乾留物供給槽、40は熱風発生装
置である。即ち、上記乾留装置本体1には、被乾留物供
給槽30から被乾留物3が供給される。上記乾留装置本
体1で回収した水蒸気23は、熱風発生装置40内で燃
焼させた後に、熱風7として乾留装置本体1に供給され
る。そして、この熱風7が乾留装置本体1で被乾留物3
を乾留させる為の熱源となるものである。
【0010】上記被乾留物供給槽30は、この中に被乾
留物3が投入される。上記被乾燥物3は、例えば含水廃
棄物、乾燥物、有機性のもの、汚泥等である。上記被乾
留物供給槽30の下部には、乾留装置本体1に連結され
た被乾留物供給管31が連結されている。この被乾留物
供給管31内には、供給スクリュ−32が備えられてい
て、被乾留物供給槽30内の被乾留物3を乾留装置本体
1内に運ぶものである。
【0011】次に、上記熱風発生装置40は、熱風発生
槽41を備え、この熱風発生槽41の上部に燃焼部42
を有する。また、熱風発生槽41の上部には、乾留装置
本体1に連結された水蒸気導入管43が連結されている
と共に、下部には乾留装置本体1に連結された熱風供給
管44が連結されている。
【0012】次に、上記乾留装置本体1について説明す
る。4は円筒形状の乾留槽であり、内壁面が伝熱手段か
らの熱を被乾留物3に伝える伝熱面2と成している。上
記伝熱手段は、上記乾留槽4の外周囲に形成したジャケ
ット22と、上記熱風発生装置40とを備える。上記ジ
ャケット22には、上記熱風発生装置40で発生させた
熱風7をジャケット22内に導く熱風流入部12と、熱
風7をジャケット22外に排出する熱風排出部11と
が、上記ジャケット22の下部22Aと、上部22Bと
にそれぞれ形成されている。
【0013】そして、上記熱風流入部12は上記熱風供
給管44に連続していると共に、上記熱風排出部11
は、熱風排出管45に連続している。上記熱風排出管4
5の途中には、ブロア−46が連結されていて、熱風7
を外部へ送るものである。
【0014】また、上記ジャケット22内部には、螺旋
状に取り付けられた螺旋ガイド26を備えている。この
螺旋ガイド26はジャケット22内部に供給された熱風
7の案内路を形成して、ジャケット22内部で熱風7が
スム−ズに流れ、排出されるように取り付けられたもの
である。
【0015】上記乾留槽4の底部4Aの壁面には、上記
被乾留物供給管31が連結されていて、乾留槽4内部に
被乾留物3が供給されるものである。また、乾留槽4の
上部4Bの壁面には、乾留物導出管15が連結されてい
て、乾留槽4内部で乾留させた乾留物24を導出スクリ
ュ−16によって乾留槽4外の乾留物蓄積槽(図示せ
ず)に導き出すものである。
【0016】次に、上記乾留槽4の底部4Aには、回転
巻上羽根5が配設されている。この回転巻上羽根5は、
回転軸25に連結されていて、この回転軸25は、乾留
槽4の上部4Bに取り付けられたモ−タ17に連結され
ている。つまり、上記回転巻上羽根5は、上記回転軸2
5を中心にして回転可能に配設されている。尚、上記乾
留槽4は、内部に空気が入らないように気密性を保って
いるものである。
【0017】次に、上記回転巻上羽根5に着目する。上
記回転巻上羽根5は、複数枚の基羽根6から成り、この
例では8枚の基羽根6から成る。それぞれの基羽根6は
同一形状であり、この内の1枚に着目すると、被乾留物
3を伝熱面2に接触せしめ得るようなクリアランスUを
有しつつ、上記伝熱面2に沿って回転巻上羽根5の回転
方向Rと逆方向の斜め上方に延びている。上記クリアラ
ンスUは、上記被乾留物3を基羽根6上に載せて巻き上
げると共に、この被乾留物3がクリアランスUから下に
落下しにくく、而も上記回転巻上羽根5が伝熱面2に接
触しないで良好に回転可能にする為の基羽根6の外周端
6bと伝熱面2との隙間である。
【0018】更に、上記基羽根6は平面から見て360
度の円周範囲内の長さを有する。即ち、上記基羽根6は
円筒形状の乾留槽4内壁面の伝熱面2に沿っていて、そ
の一端6Aから他端6Bまでの回転中心点Bを中心とす
る角度は360度以下である。そして、上記基羽根6の
一端部6aは、上記回転軸25に固定された円板状支持
部9の外周面9dに一体的に連続している。そして、こ
の例では、上記基羽根6と円板状支持部9とから成る回
転巻上羽根5が上下二段になるよう配設されている。
尚、上記基羽根6の一端6Aは、被乾留物3をかき取る
働きを成す部分である。
【0019】以上の構成により、上記乾留装置の動作に
ついて説明する。先ず、上記被乾留物供給管31内の供
給スクリュ−32を駆動して被乾留物供給槽30から乾
留槽4内に被乾留物3を供給する。次に、上記モ−タ1
7を駆動し、上記回転巻上羽根5を回転させる。同時
に、上記熱風発生装置40を駆動し、ジャケット22内
に熱風7を導き、伝熱面2を熱する。
【0020】そして、上記回転巻上羽根5の回転によ
り、上記被乾留物3が各基羽根6の一端6Aから基羽根
6の平坦面18上に載り、基羽根6に沿って他端6Bへ
移動してゆく。このとき、上記被乾留物3には、基羽根
6によって回転しつつ上方へ向かう作用が働き、結果、
上記基羽根6は被乾留物3を巻き上げられると共に、巻
き上げによる遠心力Pによって伝熱面2に押し付けられ
る。
【0021】上記伝熱面2に押し付けられた被乾留物3
は、一側で上記伝熱面2に接触する面を有すると共に、
他側で乾留槽4内の空間Aに面する蒸発面Fを有する。
そして、上記伝熱面2に接触した被乾留物3は、伝熱面
2からの熱によりその場である程度の水分蒸発が起こ
る。上記伝熱面2接触時の水分蒸発によって含水率が低
くなった被乾留物3は、含水率の高い被乾留物3と入れ
換わるようにして上記蒸発面Fに移動する。上記蒸発面
Fに移動した被乾留物3は、空間Aに面することで更に
水分蒸発が進む。
【0022】そして、上記被乾留物3は、伝熱面2側か
ら蒸発面Fへ移動すると同時に、上記回転巻上羽根5に
よる巻き上げにより、後から巻き上げる被乾留物3が先
に巻き上げられた被乾留物3を押し、上記被乾留物3は
伝熱面2に沿って連続して上昇してゆく。つまり、上記
被乾留物3は、伝熱面2から蒸発面Fへの移動を行ない
つつ、伝熱面2に沿って連続して上昇してゆく。
【0023】次に、上記回転巻上羽根5近傍の被乾留物
3の流れを側面から見た場合について説明する。上記回
転巻上羽根5が回転したとき、上記被乾留物3は、それ
ぞれの基羽根6によって巻き上げられ、結果、被乾留物
3が常時連続して巻き上げられる状態となる。このとき
に、上記複数枚の基羽根6の内の2枚の基羽根6近傍の
被乾燥物3に着目する。
【0024】即ち、2枚の基羽根6のうち、回転方向R
の上流側に位置する基羽根6上部に位置する被乾留物3
は、この上流の基羽根6から斜め上方に飛び出たとき、
その重さによって下方に落ちようとする。一方、下流側
に位置する基羽根6上部に位置する被乾留物3は、この
下流側の基羽根6から斜め上方に飛び出ようとしてい
る。即ち、上記2つの被乾留物3の流れが重なる部分が
生じ、重なった部分で乱流となる。
【0025】この乱流領域では、被乾留物3の流れが激
しく、同時に伝熱面2への接触速度が速くなる。そし
て、上記回転巻上羽根5の回転数及び回転速度を増すほ
ど上記乱流領域の発生回数が増える。また、上記基羽根
5の枚数を増やすことにより、発生箇所が増え、被乾留
物3の伝熱面2への接触速度が速くなる。
【0026】つまり、上記乱流領域を発生させることに
より、上記被乾留物3は、巻き上げ時の回転による、あ
る接触速度をもった接触に加えて、乱流による、ある接
触速度をもった接触が伝熱面2に対して行なわれ、双方
の接触による相乗効果でより被乾留物3が伝熱面2に接
触し易く、伝熱面2から熱が被乾留物3に伝わり易いも
のである。
【0027】次に、上記乾留槽4内の被乾留物3から出
た水蒸気23は、上記水蒸気導出管43内を通って上記
熱風発生装置40に導かれる。上記水蒸気23は、臭気
成分やCOD、BOD成分を含むものである。上記熱風
発生装置40の熱風発生槽41内に入った水蒸気23
は、燃焼することにより高温酸化し、上記臭気成分やC
OD、BOD成分が消え、脱臭される。そして、熱風7
となって、上記熱風供給管44を介して上記ジャケット
22に供給される。そして、上記熱風7の熱が伝熱面2
を介して被乾留物3に伝わるものである。
【0028】そして、上記被乾留物3は、2枚の回転巻
上羽根5により、上記伝熱面2に沿って連続して上昇
し、乾留炭化した状態の乾留物24となる。上記乾留物
24は、駆動させた導出スクリュ−16によって乾留物
導出管15内を移動し、乾留物蓄積槽(図示せず)に蓄
積される。
【0029】また、上記ジャケット22内の熱風7は、
上記螺旋ガイド26に沿って上昇しながら熱を伝熱面2
に伝えた後、上記熱風排出部11から熱風排出管45を
通って外部に排出される。
【0030】尚、上記第1の実施例では被乾留物3を連
続的に供給すると共に、乾留物24を連続的に回収し
て、連続的に乾留物24を得る例を示したが、この他
に、上記被乾留物3を乾留槽4の上部4Bに設ける等し
た蓋を開けて、ある一定量だけ乾留槽4内に投入して乾
留した後、乾留物24を乾留槽4内から取り出してバッ
チ式に乾留物24を得るようにしても良い。
【0031】次に、図6及び図7を参照して第2の実施
例を説明する。この例では上述した第1の実施例と略同
様の部分は省略し、異なる部分のみを説明し、以下の実
施例でも同様のものとする。即ち、この例の回転巻上羽
根5の基羽根6の数は3枚としている。8は上記回転軸
25を通して、回転巻上羽根5を回転軸25に固定する
為の軸取付開口部である。
【0032】次に、図8を参照して第3の実施例を説明
する。この例の回転巻上羽根5の基羽根6の数は2枚と
している。
【0033】次に、図9を参照して第4の実施例を説明
する。この例の回転巻上羽根5の基羽根6の数は4枚と
している。
【0034】次に、図10を参照して第5の実施例を説
明する。この例の回転巻上羽根5の基羽根6の数は6枚
としている。
【0035】次に、図11及び図12を参照して第6の
実施例を説明する。この例の回転巻上羽根6は、支持腕
部20と基羽根6とから成り、乾留槽4の底部4Aに位
置する回転軸27に固定されている。上記支持腕部20
は、一端部が上記回転軸27に固定され、他端部が上記
基羽根6に連続している。そして、上記基羽根6の数は
3枚である。尚、上記回転軸27は、乾留槽4の底部4
A側に取り付けられたモ−タ(図示せず)に連結するも
のである。
【0036】次に、図13及び図14を参照して第7の
実施例を説明する。この例の回転巻上羽根6も、支持腕
部20と基羽根6とから成り、乾留槽4の底部4Aに位
置する回転軸27に固定されている。そして、上記基羽
根6の数は4枚である。
【0037】次に、図15及び図16を参照して第8の
実施例を説明する。この例の回転巻上羽根5は、中央の
小円板部9Aと、支持腕部20と、基羽根6とから成
る。上記小円板部9Aには、上記回転軸25が通され、
この回転軸25に回転巻上羽根5を固定する為の軸取付
開口部8が形成されている。即ち、上記小円板部9Aの
内周面9eが上記回転軸25に接触するものである。そ
して、上記小円板部9Aの外周面9aに上記支持腕部2
0が連続して形成されている。上記基羽根6の数は3枚
である。
【0038】次に、図17を参照して第9の実施例を説
明する。この例の回転巻上羽根5は、第8の実施例の回
転巻上羽根5と略同様であり、基羽根6の数が2枚であ
る。以下同様に図18及び図19並びに図20を参照し
ての第10及び第11並びに第12の実施例のそれぞれ
の基羽根6の数は、4枚、6枚、8枚である。
【0039】尚、上記第1の実施例では、円板状支持部
9をもつ回転巻上羽根5を二段に備えた乾留装置本体1
を示したが、この他に、上記円板状支持部9をもつ回転
巻上羽根9をもつ回転巻上羽根5を一段だけ備えた乾留
装置本体1や、上述した種々の回転巻上羽根5を自由に
組み合わせた乾留装置本体1としても良い。
【0040】以上のように、上記乾留装置本体1に回転
巻上羽根5を備えていることにより、被乾留物3を効率
良く乾留せしめることができる。これにより、上記被乾
留物3から回収した水蒸気23が効率良く熱風7となっ
て乾留装置本体1に供給され、この熱風7によって被乾
留物3が効率良く乾留するものである。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明は上記乾留装
置本体に上記回転巻上羽根を設けたことにより、上記被
乾留物は、巻き上げられつつ、伝熱面に接触するもので
ある。そして、上記伝熱面に接触した被乾留物は、伝熱
面からの熱によりその場である程度の水分蒸発が起こ
り、水分蒸発によって含水率が低くなった被乾留物は、
含水率の高い被乾留物と入れ換わり、空間に面して更に
水分蒸発が進む。即ち、乾留槽内部では上記被乾留物が
伝熱面に対して効率良く接触することにより、水蒸気を
効率良く回収できる。そして、この効率良く回収された
水蒸気が上記熱風発生装置内に導かれ、そこで発生させ
た熱風が上記ジャケット内に供給されるので、伝熱面を
強く熱し易く、被乾留物の乾留効率を更に効率良くで
き、以って乾留装置全体の循環を、上記被乾留物の乾留
効率が上げることができる水蒸気及び熱風の循環とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で示した乾留装置の全体
構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例で示した乾留装置の乾留
装置本体の図である。
【図3】本発明の第1の実施例で示した乾留装置の乾留
装置本体の使用状態図である。。
【図4】本発明の第1の実施例で示した乾留装置の乾留
装置本体内の被乾留物の様子を示した図である。
【図5】本発明の第1の実施例で示した乾留装置の回転
巻上羽根の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例で示した乾留装置の回転
巻上羽根の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例で示した乾留装置の回転
巻上羽根の平面図である。
【図8】本発明の第3の実施例で示した乾留装置の回転
巻上羽根の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施例で示した乾留装置の回転
巻上羽根の斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の斜視図である。
【図11】本発明の第6の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の平面図である。
【図12】本発明の第6の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の平面図である。
【図14】本発明の第7の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の斜視図である。
【図15】本発明の第8の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の斜視図である。
【図16】本発明の第8の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の平面図である。
【図17】本発明の第9の実施例で示した乾留装置の回
転巻上羽根の斜視図である。
【図18】本発明の第10の実施例で示した乾留装置の
回転巻上羽根の斜視図である。
【図19】本発明の第11の実施例で示した乾留装置の
回転巻上羽根の斜視図である。
【図20】本発明の第12の実施例で示した乾留装置の
回転巻上羽根の斜視図である。
【符号の説明】 1 乾留装置本体 2 伝熱面 3 被乾留物 4 乾留槽 5 回転巻上羽根 6 基羽根 7 熱風 22 ジャケット 23 水蒸気 24 乾留物 30 被乾留物供給槽 40 熱風発生装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾留物3を乾留せしめる乾留装置本体
    1と、上記被乾留物3の乾留によって生じた水蒸気23
    を導いて燃焼させ、燃焼で生じた熱風7を上記乾留装置
    本体1に供給する熱風発生装置40と、を備えた乾留装
    置であって、上記乾留装置本体1は、上記熱風7が供給
    されるジャケット22と、内部が円筒形状に形成されて
    いると共に、内壁面が上記ジャケット22内に供給され
    る熱風7の熱を被乾留物3に伝える伝熱面2と成された
    乾留槽4と、上記乾留槽4に供給された被乾留物3を伝
    熱面2に押し付ける手段と、から成る乾留装置に於て、 上記乾留槽4内の被乾留物3を伝熱面2に押し付ける手
    段は、回転軸25に固定された回転巻上羽根5であっ
    て、上記回転巻上羽根5は複数の基羽根6を有し、上記
    それぞれの基羽根6は、基羽根6と伝熱面2との間に、
    被乾留物3を伝熱面2に接触せしめ得るようなクリアラ
    ンスUを有しつつ、上記伝熱面2に沿って、回転巻上羽
    根5の回転方向Rと逆方向の斜め上方に延び、而も上記
    回転巻上羽根5は、複数の基羽根6上に被乾留物3を載
    せて上記被乾留物3を巻き上げつつ、遠心力Pによって
    伝熱面2に押し付け、且つ伝熱面2に沿って連続して上
    昇させることで被乾留物3を乾留させるよう構成されて
    いることを特徴とする乾留装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011063743A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Masao Kanai 連続式炭化装置

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