JP3001808B2 - 縦型乾燥装置 - Google Patents
縦型乾燥装置Info
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- JP3001808B2 JP3001808B2 JP8155565A JP15556596A JP3001808B2 JP 3001808 B2 JP3001808 B2 JP 3001808B2 JP 8155565 A JP8155565 A JP 8155565A JP 15556596 A JP15556596 A JP 15556596A JP 3001808 B2 JP3001808 B2 JP 3001808B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は縦型乾燥装置(以
下、乾燥装置という。)に関し、詳しくは、有機汚泥
(有機質汚泥)などの泥状の被処理物を効率良く乾燥さ
せることのできる乾燥装置の改良に係わるものである。
下、乾燥装置という。)に関し、詳しくは、有機汚泥
(有機質汚泥)などの泥状の被処理物を効率良く乾燥さ
せることのできる乾燥装置の改良に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工場排水より生ずる有機汚泥は自
然環境に悪影響を及ぼさない状態に処理される。この種
の汚泥処理としては、水分が含まれる有機汚泥をその含
水率が所定値以下になるまで脱水処理し、これを所定の
廃棄物処理場に投棄するか、あるいは埋設している。し
かし、環境問題が叫ばれている近年では、廃棄物処理場
そのものの確保が困難となっているので、前記有機汚泥
は脱水処理した後、乾燥装置で乾燥させ、焼却炉で焼却
した灰を耐火物などの原料にしている。
然環境に悪影響を及ぼさない状態に処理される。この種
の汚泥処理としては、水分が含まれる有機汚泥をその含
水率が所定値以下になるまで脱水処理し、これを所定の
廃棄物処理場に投棄するか、あるいは埋設している。し
かし、環境問題が叫ばれている近年では、廃棄物処理場
そのものの確保が困難となっているので、前記有機汚泥
は脱水処理した後、乾燥装置で乾燥させ、焼却炉で焼却
した灰を耐火物などの原料にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
乾燥装置は有機汚泥等の泥状の被処理物の乾燥効率が良
くなかった。更に、同様の技術的課題が問題となる乾燥
食品の泥状原料の乾燥作業においても、該泥状原料の乾
燥効率が低いという欠点があった。また、従来、この種
の乾燥装置は上部に供給した泥状の被処理物を下方へ落
下させながら乾燥する縦型構造の装置が使用されるが、
本発明は縦型の装置の乾燥効率の良化を図ったものであ
る。
乾燥装置は有機汚泥等の泥状の被処理物の乾燥効率が良
くなかった。更に、同様の技術的課題が問題となる乾燥
食品の泥状原料の乾燥作業においても、該泥状原料の乾
燥効率が低いという欠点があった。また、従来、この種
の乾燥装置は上部に供給した泥状の被処理物を下方へ落
下させながら乾燥する縦型構造の装置が使用されるが、
本発明は縦型の装置の乾燥効率の良化を図ったものであ
る。
【0004】そこで、本発明の課題は、上述した従来の
欠点を解消し、汚泥、食品原料等の泥状の被処理物を効
率良く乾燥することができる乾燥装置を提供することに
ある。
欠点を解消し、汚泥、食品原料等の泥状の被処理物を効
率良く乾燥することができる乾燥装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、請求項1の発明の乾燥装置は、側面を加熱した
縦長の筒状本体内に滞留板を配置して上下に区画した各
加熱室を形成し、前記加熱室に配置されかつ回転される
攪拌羽根にて泥状の被処理物を加熱した筒状本体内の側
面に接触させ、かつ上段の加熱室より下段の加熱室へ落
下させながら被処理物を乾燥処理する乾燥装置であっ
て、前記加熱室は上段より下段の加熱室が挟く形成さ
れ、加熱室における前記攪拌羽根は各羽根が上向きの傾
斜面を有し、かつ各羽根が下方より上方へ高位になるよ
うに回転軸周りに取付けられかつ被処理物を跳ね上げる
方向に回転される構造とされ、 前記滞留板は外周部ある
いはその板面に被処理物の落下部を有しかつ攪拌羽根に
て当接した被処理物を分散させる当接片を滞留板外周部
に設けてなることを特徴とする。
ために、請求項1の発明の乾燥装置は、側面を加熱した
縦長の筒状本体内に滞留板を配置して上下に区画した各
加熱室を形成し、前記加熱室に配置されかつ回転される
攪拌羽根にて泥状の被処理物を加熱した筒状本体内の側
面に接触させ、かつ上段の加熱室より下段の加熱室へ落
下させながら被処理物を乾燥処理する乾燥装置であっ
て、前記加熱室は上段より下段の加熱室が挟く形成さ
れ、加熱室における前記攪拌羽根は各羽根が上向きの傾
斜面を有し、かつ各羽根が下方より上方へ高位になるよ
うに回転軸周りに取付けられかつ被処理物を跳ね上げる
方向に回転される構造とされ、 前記滞留板は外周部ある
いはその板面に被処理物の落下部を有しかつ攪拌羽根に
て当接した被処理物を分散させる当接片を滞留板外周部
に設けてなることを特徴とする。
【0006】請求項1の乾燥装置において、加熱室は側
面より加熱された状態にされる。加熱室の被処理物は攪
拌羽根にて加熱した側面に跳ね飛ばされて周面と接触す
る。被処理物は上段の加熱室より下段の加熱室に落下し
て乾燥される。下段の加熱室は室空間が狭くされていて
乾燥効率がよい。また、この乾燥装置において、被処理
物は攪拌羽根により加熱した側面に跳ね飛ばされ、加熱
した周面と接触して乾燥される。跳ね飛ばされた被処理
物の一部は当接片により分散され、攪拌羽根にて再び跳
ね飛ばされ、この間に乾燥される。各加熱室における被
処理物は攪拌羽根によって落下部より下段の加熱室に落
下される。
面より加熱された状態にされる。加熱室の被処理物は攪
拌羽根にて加熱した側面に跳ね飛ばされて周面と接触す
る。被処理物は上段の加熱室より下段の加熱室に落下し
て乾燥される。下段の加熱室は室空間が狭くされていて
乾燥効率がよい。また、この乾燥装置において、被処理
物は攪拌羽根により加熱した側面に跳ね飛ばされ、加熱
した周面と接触して乾燥される。跳ね飛ばされた被処理
物の一部は当接片により分散され、攪拌羽根にて再び跳
ね飛ばされ、この間に乾燥される。各加熱室における被
処理物は攪拌羽根によって落下部より下段の加熱室に落
下される。
【0007】前記課題を解決するために、請求項2の発
明の乾燥装置は、請求項1に記載の装置において、滞留
板外周部の当接片は上段の加熱室では上側の突出長を小
さく、下段の加熱室では上側の突出長を大きく取付けら
れていることを特徴とする。
明の乾燥装置は、請求項1に記載の装置において、滞留
板外周部の当接片は上段の加熱室では上側の突出長を小
さく、下段の加熱室では上側の突出長を大きく取付けら
れていることを特徴とする。
【0008】請求項2の乾燥装置においては、請求項1
に記載の作用効果に加えて以下の作用効果がなされる。
跳ね飛ばされた被処理物の一部は当接片により分散さ
れ、攪拌羽根にて再び跳ね飛ばされ、この間に乾燥され
る。各加熱室における被処理物は攪拌羽根によって落下
部より下段の加熱室に落下される。
に記載の作用効果に加えて以下の作用効果がなされる。
跳ね飛ばされた被処理物の一部は当接片により分散さ
れ、攪拌羽根にて再び跳ね飛ばされ、この間に乾燥され
る。各加熱室における被処理物は攪拌羽根によって落下
部より下段の加熱室に落下される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、本発明一実施形態の乾
燥装置1の縦断面の構造を示している。この乾燥装置1
は外周部に加熱部2を設けた縦長の筒状本体10内の上下
方向に加熱室30を複数個設けた構造を主体とする。
面を参照して説明する。図1は、本発明一実施形態の乾
燥装置1の縦断面の構造を示している。この乾燥装置1
は外周部に加熱部2を設けた縦長の筒状本体10内の上下
方向に加熱室30を複数個設けた構造を主体とする。
【0010】図1に示すように、筒状本体10は直径が、
例えば500mm 、長さ(高さ)が1500mmの縦長の筒体より
なり、その軸線(中心軸)がほぼ垂直になるように立設
され、上端には天板11が、下端には底板12が被着されて
いる。筒状本体10外周にはその長さの殆どを被うよう
に、被い板3が周設されて筒状本体10を加熱するための
加熱部2が形成されている。
例えば500mm 、長さ(高さ)が1500mmの縦長の筒体より
なり、その軸線(中心軸)がほぼ垂直になるように立設
され、上端には天板11が、下端には底板12が被着されて
いる。筒状本体10外周にはその長さの殆どを被うよう
に、被い板3が周設されて筒状本体10を加熱するための
加熱部2が形成されている。
【0011】加熱部2の上端部には加熱用蒸気の蒸気供
給口4が設けられ、加熱部2の下端部には蒸気排出口5
が設けられている。なお、加熱部2の底部には凝縮水を
抜くためのドレイントリップが設けられている(図示し
ない)。筒状本体10の上端付近には被処理物を供給する
供給口13が形成され、筒状本体10の下端には乾燥した被
処理物の排出口14が形成されている。また、天板11の一
部には内部に生じた水蒸気などの蒸発成分を排出するガ
ス排出口15が設けられ、ガス排出口15は図示しない管路
により熱交換器の高温側に送られて凝縮水にされるよう
になっている。
給口4が設けられ、加熱部2の下端部には蒸気排出口5
が設けられている。なお、加熱部2の底部には凝縮水を
抜くためのドレイントリップが設けられている(図示し
ない)。筒状本体10の上端付近には被処理物を供給する
供給口13が形成され、筒状本体10の下端には乾燥した被
処理物の排出口14が形成されている。また、天板11の一
部には内部に生じた水蒸気などの蒸発成分を排出するガ
ス排出口15が設けられ、ガス排出口15は図示しない管路
により熱交換器の高温側に送られて凝縮水にされるよう
になっている。
【0012】筒状本体10内の軸芯位置には、両端部が外
部へ突出した縦向きの回転軸17が配置され、下側の軸受
け18および上側の軸受け19により回転可能に支持されて
いる。筒状本体10の所定の上方位置には駆動用のモ−タ
20(例えば誘電電動機)が図示しない支持部材により設
置され、モ−タ20の回転は減速機21を介して、筒状本体
10より突出した回転軸17の上端部と接続(接続部22参
照。)され、回転軸17が例えば分速400 回転の所定の回
転数に一定方向(時計方向)に回転されるようになって
いる。
部へ突出した縦向きの回転軸17が配置され、下側の軸受
け18および上側の軸受け19により回転可能に支持されて
いる。筒状本体10の所定の上方位置には駆動用のモ−タ
20(例えば誘電電動機)が図示しない支持部材により設
置され、モ−タ20の回転は減速機21を介して、筒状本体
10より突出した回転軸17の上端部と接続(接続部22参
照。)され、回転軸17が例えば分速400 回転の所定の回
転数に一定方向(時計方向)に回転されるようになって
いる。
【0013】回転軸17の筒状本体10内の下端部には底板
12面の処理後の被処理物を排出口14より排出するための
十字形の排出羽根23が取付けられている。そして排出羽
根23より上部の回転軸17には滞留板31と攪拌羽根36が取
付けられて、各加熱室30が形成される。
12面の処理後の被処理物を排出口14より排出するための
十字形の排出羽根23が取付けられている。そして排出羽
根23より上部の回転軸17には滞留板31と攪拌羽根36が取
付けられて、各加熱室30が形成される。
【0014】すなわち、回転軸17は筒状本体10内におい
て大径に加工した大径軸部17A とされ、大径軸部17A に
は下方より上方へ円形の滞留板31が上下に所定間隔に取
付けられている。各滞留板31は筒状本体10の内径より所
定寸法小さくされていて滞留板31の外周と筒状本体10内
周面との隙間部分は被処理物の落下部32A とされる。ま
た、各滞留板31には被処理物を落下させるための落下部
32B が貫設されている。この落下部32B は各滞留板31に
おいて位置が一致しないように形成されている。
て大径に加工した大径軸部17A とされ、大径軸部17A に
は下方より上方へ円形の滞留板31が上下に所定間隔に取
付けられている。各滞留板31は筒状本体10の内径より所
定寸法小さくされていて滞留板31の外周と筒状本体10内
周面との隙間部分は被処理物の落下部32A とされる。ま
た、各滞留板31には被処理物を落下させるための落下部
32B が貫設されている。この落下部32B は各滞留板31に
おいて位置が一致しないように形成されている。
【0015】滞留板31は下段より上段へ、下段の間隔が
狭く、上段側の間隔が順次広くなるように、複数個、こ
の実施の形態においては5個、取付けられている。二枚
の滞留板31,31間に囲まれる空間が各加熱室30とされ
る。
狭く、上段側の間隔が順次広くなるように、複数個、こ
の実施の形態においては5個、取付けられている。二枚
の滞留板31,31間に囲まれる空間が各加熱室30とされ
る。
【0016】加熱室30は最下段の室空間が最も狭く、上
方段が順次広くなるようにされている。ただし、最上段
の加熱室30A は予熱室とされるため、上側に位置する滞
留板31が配置されておらず、供給口13の高さ位置に供給
される被処理物を取り込むための案内羽根35が取付けら
れている。案内羽根35は大径軸部17A の周りに対称に4
〜8枚の被処理物を内部に取込み得る傾斜角(羽根
角)、例えば下向きの45度の角度、にて取付けられてい
る。各加熱室30には攪拌羽根36が取付けられている。
方段が順次広くなるようにされている。ただし、最上段
の加熱室30A は予熱室とされるため、上側に位置する滞
留板31が配置されておらず、供給口13の高さ位置に供給
される被処理物を取り込むための案内羽根35が取付けら
れている。案内羽根35は大径軸部17A の周りに対称に4
〜8枚の被処理物を内部に取込み得る傾斜角(羽根
角)、例えば下向きの45度の角度、にて取付けられてい
る。各加熱室30には攪拌羽根36が取付けられている。
【0017】攪拌羽根36は図2、図3に示すように、大
径軸部17A の周りに等間隔にかつ下方より上方へ高位に
なるように複数個、この実施の形態においては8枚、取
付けられている。攪拌羽根36はその回転方向に対し被処
理物を跳ね上げ得る傾斜角(羽根角)、例えば上向きの
30度の角度、にされている。回転軸17すなわち大径軸部
17A は図2、図3の矢印にて示すように攪拌羽根36によ
り被処理物を跳ね上げる方向に回転される。各加熱室30
において被処理物は下方より上方へ跳ね上げられる。
径軸部17A の周りに等間隔にかつ下方より上方へ高位に
なるように複数個、この実施の形態においては8枚、取
付けられている。攪拌羽根36はその回転方向に対し被処
理物を跳ね上げ得る傾斜角(羽根角)、例えば上向きの
30度の角度、にされている。回転軸17すなわち大径軸部
17A は図2、図3の矢印にて示すように攪拌羽根36によ
り被処理物を跳ね上げる方向に回転される。各加熱室30
において被処理物は下方より上方へ跳ね上げられる。
【0018】滞留板31の外周部には被処理物を分散させ
るための当接片33が取付けられている。当接片33は図
4、図5に示すように金属板のチップを滞留板31の外周
部に溶接等にて固着される。当接片33は滞留板31の外周
部の落下部32A を塞ぐものではなく、落下部32A の隙間
は当接片33に係わらず、充分に保有される。
るための当接片33が取付けられている。当接片33は図
4、図5に示すように金属板のチップを滞留板31の外周
部に溶接等にて固着される。当接片33は滞留板31の外周
部の落下部32A を塞ぐものではなく、落下部32A の隙間
は当接片33に係わらず、充分に保有される。
【0019】図4に示すように、当接片33は上段の加熱
室30では上側の突出長を小さく、下段の加熱室30では上
側の突出長を大きくなるように取付けられている。この
実施の形態では各滞留板31には同形のチップを上下の位
置をずらせて同数取付けてあるが、チップの形状、取付
ける数、チップ間隔は被処理物の泥状状態、組成等を考
慮して適宜に定めることができる。
室30では上側の突出長を小さく、下段の加熱室30では上
側の突出長を大きくなるように取付けられている。この
実施の形態では各滞留板31には同形のチップを上下の位
置をずらせて同数取付けてあるが、チップの形状、取付
ける数、チップ間隔は被処理物の泥状状態、組成等を考
慮して適宜に定めることができる。
【0020】なお、当接片33はチップの溶接により形成
したが、他の手段によって形成してもよい。例えば、滞
留板31の外周部に短形状、ノコ刃あるいは波形状等の連
続した突出片(図6参照。)あるいは不連続の突出片
(図示せず。)を形出し、この突出片を曲げ加工するこ
とで、当接片33となし得る。図6(イ)は滞留板31とな
る円形板の外周部に連続したノコ刃状の突出片34A を形
成したものであり、図6(ロ)はこの突出片34A を一つ
おきに曲げ加工し当接片34を設けた所定の滞留板31を示
す。
したが、他の手段によって形成してもよい。例えば、滞
留板31の外周部に短形状、ノコ刃あるいは波形状等の連
続した突出片(図6参照。)あるいは不連続の突出片
(図示せず。)を形出し、この突出片を曲げ加工するこ
とで、当接片33となし得る。図6(イ)は滞留板31とな
る円形板の外周部に連続したノコ刃状の突出片34A を形
成したものであり、図6(ロ)はこの突出片34A を一つ
おきに曲げ加工し当接片34を設けた所定の滞留板31を示
す。
【0021】滞留板31の当接片33,34は滞留板31の外周
部の上下に形成してもよいし、上下の一方側にのみ形成
してもよい。当接片33,34の数、形状、大きさは被処理
物の性状、含水量等により適宜に定め得る。乾燥装置1
は例えばステンレス等の不錆性材質にて形成することが
望ましい。
部の上下に形成してもよいし、上下の一方側にのみ形成
してもよい。当接片33,34の数、形状、大きさは被処理
物の性状、含水量等により適宜に定め得る。乾燥装置1
は例えばステンレス等の不錆性材質にて形成することが
望ましい。
【0022】乾燥装置1は使用に先だって、加熱部2に
加熱用の蒸気が供給されて筒状本体10は周部より加熱さ
れた状態にされる。また、駆動用のモ−タ20が駆動さ
れ、回転軸17が一定方向に回転され、各滞留板31及び各
攪拌羽根36、案内羽根35、排出羽根23が回転される。
加熱用の蒸気が供給されて筒状本体10は周部より加熱さ
れた状態にされる。また、駆動用のモ−タ20が駆動さ
れ、回転軸17が一定方向に回転され、各滞留板31及び各
攪拌羽根36、案内羽根35、排出羽根23が回転される。
【0023】しかして、泥状の被処理物、例えば有機汚
泥が、図示しない送り装置により供給口13に供給され
る。供給口13より供給された被処理物は案内羽根35によ
り筒状本体10内に取入れられ、各加熱室30において乾燥
される。
泥が、図示しない送り装置により供給口13に供給され
る。供給口13より供給された被処理物は案内羽根35によ
り筒状本体10内に取入れられ、各加熱室30において乾燥
される。
【0024】すなわち、各加熱室30においては被処理物
に次の作用がなされる。案内羽根35により取り込まれた
被処理物は自然落下する途中において攪拌羽根36により
攪拌され筒状本体10の加熱された内周面に跳ね飛ばさ
れ、内周面に接触して脱水を主体とした乾燥処理が行わ
れる。
に次の作用がなされる。案内羽根35により取り込まれた
被処理物は自然落下する途中において攪拌羽根36により
攪拌され筒状本体10の加熱された内周面に跳ね飛ばさ
れ、内周面に接触して脱水を主体とした乾燥処理が行わ
れる。
【0025】攪拌羽根36は上向きの傾斜面を有し、大径
軸部17A の下部より上部に配置されていることより、被
処理物を上方へ浮かせるように攪拌させて乾燥性を良く
することができる。また、攪拌羽根36により跳ね飛ばさ
れた被処理物の一部は当接片33に当たり、分散されるの
で、被処理物の滞留時間を長くする。
軸部17A の下部より上部に配置されていることより、被
処理物を上方へ浮かせるように攪拌させて乾燥性を良く
することができる。また、攪拌羽根36により跳ね飛ばさ
れた被処理物の一部は当接片33に当たり、分散されるの
で、被処理物の滞留時間を長くする。
【0026】乾燥の一部処理を受けた被処理物は、滞留
板31の落下部32A ,32B より、下部の加熱室30に入り、
同様に加熱処理を受け、乾燥される。各加熱室30は下方
段の加熱室30ほど室空間を小さくしてあり、被処理物の
乾燥性が順次高められるようにされている。
板31の落下部32A ,32B より、下部の加熱室30に入り、
同様に加熱処理を受け、乾燥される。各加熱室30は下方
段の加熱室30ほど室空間を小さくしてあり、被処理物の
乾燥性が順次高められるようにされている。
【0027】加熱室30は上下に複数段配設されているの
で、泥状の被処理物の乾燥が良好に行われる。各加熱室
30は加熱部2により間接的に加熱されていて、被処理物
の水分等の蒸発成分は筒状本体10内を上昇しガス排出口
15より排出される。なお、ガス排出口15には図示しない
管路が接続され、熱交換器の高温側に送られる。一方、
加熱部2において生じた凝縮水は図示しないスチ−ムト
ラップを経てボイラ給水として利用される。
で、泥状の被処理物の乾燥が良好に行われる。各加熱室
30は加熱部2により間接的に加熱されていて、被処理物
の水分等の蒸発成分は筒状本体10内を上昇しガス排出口
15より排出される。なお、ガス排出口15には図示しない
管路が接続され、熱交換器の高温側に送られる。一方、
加熱部2において生じた凝縮水は図示しないスチ−ムト
ラップを経てボイラ給水として利用される。
【0028】しかして、各加熱室30の処理を受けて乾燥
された被処理物は底板12上に落下し、排出羽根23により
排出口14より排出される。この実施形態の乾燥装置1に
よれば、泥状の被処理物を効率良く連続して乾燥するこ
とができる。
された被処理物は底板12上に落下し、排出羽根23により
排出口14より排出される。この実施形態の乾燥装置1に
よれば、泥状の被処理物を効率良く連続して乾燥するこ
とができる。
【0029】なお、上記した実施の形態においては有機
汚泥よりなる泥状の被処理物を乾燥する場合について説
明したが、被処理物は食品の泥状原料を乾燥して乾燥食
品とする場合等においても広く適用することができる。
汚泥よりなる泥状の被処理物を乾燥する場合について説
明したが、被処理物は食品の泥状原料を乾燥して乾燥食
品とする場合等においても広く適用することができる。
【0030】本実施の形態では加熱室30を複数段形成し
たが、加熱室30の数は一段以上、望ましくは二段以上設
けられていれば良い。攪拌羽根36の数は本実施の形態に
限るものではなく、被処理物の物性、組成、含水率等を
考慮の上適宜に定め得る。
たが、加熱室30の数は一段以上、望ましくは二段以上設
けられていれば良い。攪拌羽根36の数は本実施の形態に
限るものではなく、被処理物の物性、組成、含水率等を
考慮の上適宜に定め得る。
【0031】加熱部2は蒸気による加熱の他、電熱ヒ−
タ、ガス等による加熱手段によるものとしてもよい。ま
た、回転軸17(大径軸部17A )の駆動手段はモ−タ20に
限らず、他の駆動手段としてもよい。加熱部2は必ずし
も筒状本体10の周面全体となくても、周面を所定間隔に
加熱してもよい。加熱部2は所定の側面を加熱するもの
であればよい。
タ、ガス等による加熱手段によるものとしてもよい。ま
た、回転軸17(大径軸部17A )の駆動手段はモ−タ20に
限らず、他の駆動手段としてもよい。加熱部2は必ずし
も筒状本体10の周面全体となくても、周面を所定間隔に
加熱してもよい。加熱部2は所定の側面を加熱するもの
であればよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の乾燥装置によれば、汚泥、食品
原料等の泥状の被処理物を効率良く乾燥することができ
る。
原料等の泥状の被処理物を効率良く乾燥することができ
る。
【0033】すなわち、請求項1の発明によれば、上段
より下段の加熱室の室空間を狭くし、一部乾燥して容量
の少なくなった被処理物を加熱効率の良い狭い加熱室に
移して加熱するので効率良く乾燥させることができる。
より下段の加熱室の室空間を狭くし、一部乾燥して容量
の少なくなった被処理物を加熱効率の良い狭い加熱室に
移して加熱するので効率良く乾燥させることができる。
【0034】そして、各加熱室の滞留板において被処理
物が当接片にて分散されるので乾燥効率を良くすること
ができる。
物が当接片にて分散されるので乾燥効率を良くすること
ができる。
【0035】請求項2の発明によれば、請求項1の前記
効果に加え、上段の加熱室の当接片は上側の突出長を小
さく、下段の加熱室の当接片は上側の突出長を大きくし
たことにより、各加熱室の被処理物の乾燥効率を良くす
ることができる。
効果に加え、上段の加熱室の当接片は上側の突出長を小
さく、下段の加熱室の当接片は上側の突出長を大きくし
たことにより、各加熱室の被処理物の乾燥効率を良くす
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態における乾燥装置の縦断面
図である。
図である。
【図2】図1の部分拡大詳細図である。
【図3】図2のIII −III 線における断面図である。
【図4】乾燥室の間隔を示す略体図である。
【図5】滞留板の形状図である。
【図6】滞留板当接片の加工工程図であり、(イ)は打
抜きした滞留板の形状図、(ロ)は当接片を形成した滞
留板の形状図を示す。
抜きした滞留板の形状図、(ロ)は当接片を形成した滞
留板の形状図を示す。
1 乾燥装置 2 加熱部 10 筒状本体 13 供給口 14 排出口 15 ガス排出口 17 回転軸 17A 大径軸部 20 モ−タ 30 加熱室 31 滞留板 32A ,32B 落下部 33,34 当接片 36 攪拌羽根
Claims (2)
- 【請求項1】 側面を加熱した縦長の筒状本体内に滞留
板を配置して上下に区画した各加熱室を形成し、前記加
熱室に配置されかつ回転される攪拌羽根にて泥状の被処
理物を加熱した筒状本体内の側面に接触させ、かつ上段
の加熱室より下段の加熱室へ落下させながら被処理物を
乾燥処理する乾燥装置であって、前記加熱室は上段より
下段の加熱室が挟く形成され、加熱室における前記攪拌羽根は各羽根が上向きの傾斜面
を有し、かつ各羽根が下方より上方へ高位になるように
回転軸周りに取付けられかつ被処理物を跳ね上げる方向
に回転される構造とされ 、前記滞留板は外周部あるいはその板面に被処理物の落下
部を有しかつ攪拌羽根にて当接した被処理物を分散させ
る当接片を滞留板外周部に設けてなる ことを特徴とした
縦型乾燥装置。 - 【請求項2】 滞留板外周部の当接片は上段の加熱室で
は上側の突出長を小さく、下段の加熱室では上側の突出
長を大きく取付けられていることを特徴とした請求項1
に記載の縦型乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8155565A JP3001808B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 縦型乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8155565A JP3001808B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 縦型乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102669A JPH102669A (ja) | 1998-01-06 |
JP3001808B2 true JP3001808B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=15608835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8155565A Expired - Fee Related JP3001808B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 縦型乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001808B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200001105U (ko) * | 2018-05-31 | 2020-05-28 | 박병상 | 폐기물 건조장치의 교반날개 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103363790B (zh) * | 2013-08-01 | 2016-02-17 | 河南省德耀节能科技有限公司 | 一种双热源立式烘干机及使用该烘干机的烘干系统 |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP8155565A patent/JP3001808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200001105U (ko) * | 2018-05-31 | 2020-05-28 | 박병상 | 폐기물 건조장치의 교반날개 |
KR200493786Y1 (ko) * | 2018-05-31 | 2021-06-03 | 박병상 | 폐기물 건조장치의 교반날개 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH102669A (ja) | 1998-01-06 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |