JP4330259B2 - 乾燥方法および乾燥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥する乾燥方法およびこの乾燥方法の実施に使用される乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乾燥容器と、この乾燥容器内に設けられている攪拌羽根とからなる乾燥装置は、従来周知であり、乾燥容器が水平方向に配置された横型の乾燥装置も、また垂直方向に配置された縦型の乾燥装置も、共に従来周知である。横型の乾燥装置は、図5の(イ)に示されているように、概略的には軸心が水平に配置されている乾燥容器100と、この乾燥容器100内で回転駆動される回転軸101とからなっている。そして、回転軸101には複数個の攪拌羽根102、102、…が取り付けられ、乾燥容器100の外周部には、その約下半分に加熱蒸気が供給される加熱ジャケット103が設けられている。したがって、加熱ジャケット103に加熱蒸気を供給すると共に、乾燥容器1内に被処理物Mを入れ、そして回転軸101を回転駆動すると、加熱蒸気の熱が被処理物Mに伝わり、被処理物M中の水分が蒸発する。蒸発する水蒸気をフイルタを介して、あるいは凝縮器を介して大気中へ放出すると、被処理物Mは徐々に乾燥する。所定の品位に乾燥したら、バッチ式の場合は排出蓋を開く。そうすると、乾燥した被処理物が得られる。
【0003】
縦型の乾燥装置は、図4の(ロ)に示されているように軸心が垂直になるように配置されている乾燥容器110と、この乾燥容器110内の下方で回転駆動される垂直回転軸111とからななっている。そして、垂直回転軸111には、被処理物を攪拌すると共に上方へ持ち上げる複数枚の羽根112、112、…が取り付けられている。また、乾燥容器110の全周に加熱ジャケット113が設けられている。したがって、加熱ジャケット113に加熱蒸気を供給し、モータ114により羽根112、112、…を駆動し、そしてスクリュフイーダ115から被処理物Mを供給すると、被処理物Mは乾燥容器110の内周壁に接するように押しつけられると共に上方へ持ち上げられる。このとき、加熱ジャケット113から加えられる熱により、被処理物M中の水分は蒸発し、上方へ送られながら乾燥した被処理物は、スクリュディスチャーザー116から外部へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した横型の乾燥装置によっても乾燥はできるし、特に回転軸101は比較的低速で回転駆動しても乾燥できるので、消費動力が小さくて済む利点がある。また、軸方向に長い乾燥容器を適用することにより、被処理物を一方端部から連続的に供給し、他方の端部から乾燥された被処理物を連続的に排出する、いわゆる連続運転も容易に実施できる利点もある。しかしながら、改良すべき問題点もある。例えば、被処理物中の水分は、加熱されて蒸発するが、加熱に利用される部分が乾燥容器100の表面積の約半分で、加熱効率が悪いという欠点がある。また、被処理物M中の水分は、被処理物Mの表面MYから蒸発するので、蒸発面積が狭く乾燥効率が低いという欠点もある。さらには、被処理物Mは下方に厚く体積しているので、加熱ジャケット103から加えられる熱が被処理物の温度上昇に消費され蒸発に利用され難い現象を招きやすい。蒸発に利用されずに被処理物Mの温度が上昇すると、被処理物Mの種類例えば食品によっては品質を低下させることもある。
【0005】
一方、縦型の乾燥装置によると、乾燥容器110の全周に加熱ジャケット113が設けられているので、加熱面積が広く加熱効率は高くなっている。また、被処理物は遠心力で乾燥容器110の内周壁に接触されるので、蒸発面積も広くなっている。しかしながら、被処理物Mの層は、図5の(ロ)にも示されているように、下方で厚く、上方へ行くにつれて薄くなっているので、加熱ジャケット113の熱が全高さ方向にわたって均一に利用されているとは言い難い。また、被処理物Mを乾燥容器110の内周壁に押しつけると共に、上方へ押し上げなければならないので、大きなエネルギを必要とする恐れもある。さらには、簡単な計算からも理解されるように、同一容量の乾燥容器においては、乾燥容器の径を大きくするよりは、軸方向の長さを長くする方が伝熱面積が広くなり処理能力は大きくなるが、縦型の乾燥装置では高さが高くなり、設置が困難になる。すなわち、乾燥容器110の下端部のみを基礎に固定すると、操作中に乾燥容器110が振動する恐れがあり、上方も固定するためには格別の立体構造物が必要になり、コストアップになる。また、被処理物を上方へ押し上げるエネルギがさらに大きくなる恐れもある。さらには、被処理物は含水状態にあり凝集塊が生じやすい状態になっているが、凝集塊の状態では伝熱接触面積が狭く、効率の良い乾燥は困難である。ところで、上記縦型の乾燥装置には、凝集塊に対する対策は格別に採られていない。
【0006】
本発明は、上記したような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、乾燥容器の全周が加熱に利用され、蒸発面積が広くなっているにも拘わらず、被処理物は略均一の厚さで乾燥容器の内周壁面に接し、しかも消費動力は比較的小さく、効率的に乾燥することができる乾燥方法およびこの方法の実施に使用される乾燥装置を提供することを目的としている。また、他の発明は、上記目的に加えて、乾燥に障害になる凝集塊も生じない乾燥方法および乾燥装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚のショベル形の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられているチョッパ羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥するとき、前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動し、そして層状になって回転移動する被処理物を前記チョッパ羽根により剪断・分散して、被処理物を前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥するように構成される。請求項2に記載の発明は、軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられているチョッパ羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥するとき、前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動し、そして層状になって回転移動する被処理物を前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動されるチョッパ羽根により剪断・分散して、被処理物を前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥するように構成され、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の乾燥方法において、前記チョッパ羽根を前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動するように構成される。請求項4に記載の発明は、軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚のショベル形の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられ前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動されるチョッパ羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周部には、加熱蒸気が供給される加熱ジャケットが設けられている乾燥装置であって、前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実質的に全周にわたって設けられていると共に、前記回転軸は前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動されるように構成され、請求項5に記載の発明は、軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている軸方向に長く回転方向に凸状になっている複数枚の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられ前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動されるチョッパ羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周部には、加熱蒸気が供給される加熱ジャケットが設けられている乾燥装置であって、前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実質的に全周にわたって設けられていると共に、前記回転軸は前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動されるように構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜3により本発明の実施の形態を説明する。図1の(イ)、(ロ)には、バッチ式に乾燥する本発明の第1の実施の形態に係わる乾燥装置1が示されている。本実施の形態に係わる乾燥装置1は、軸芯が水平方向に配置される横型乾燥容器2を備えている。そして、この横型乾燥容器2の内部に回転軸30が水平方向に設けられている。
【0009】
横型乾燥容器2は、略円筒状を呈している。そして、横型乾燥容器2の上方には、エア抜3と、被処理物供給用の材料供給口4が、その下方には同様に開閉蓋5を有する被処理物排出用の排出口6がそれぞれ設けられている。なお、材料供給口4は必要時には蓋で閉鎖されるようになっているが、図1には蓋は示されていない。横型乾燥容器2の両サイドは、側壁7、7で閉鎖され、この側壁7、7の下方端部が基礎に固定されている。このように構成されている横型乾燥容器2の外周部には、図1の(ロ)に示されているように、加熱蒸気が供給される加熱ジャケット10が略全周にわたって設けられている。この加熱ジャケット10は、横型乾燥容器2の内周壁11aと、この内周壁と所定の間隔をおいて設けられている外周壁11bとから構成されている。なお、この加熱ジャケット10は、材料供給口4、排出口6等は避ける形で設けられている。また、図には示されていないが、側壁7、7の内側壁にも、適宜設けられている。このように構成されている加熱ジャケット10の内部は、加熱蒸気の通過路となっているが、加熱蒸気が加熱ジャケット10内で短絡しないように邪魔板、ガイド板等が適宜設けられている。
【0010】
加熱ジャケット10の下方端部には、蒸気コネクタ12が取り付けられ、この蒸気コネクタ12に対向して、加熱ジャケット10の上方端部には排気コネクタ13が取り付けられている。そして、蒸気コネクタ12には、蒸気管14が、また排気コネクタ13には戻管15がそれぞれ接続されている。これらの蒸気管14と戻管15は、従来周知の形態をしたボイラ20に接続されている。したがって、蒸気管14に介装されているポンプ28を運転すると、加熱蒸気が加熱ジャケット10に供給され、横型乾燥容器2の全内周壁が加熱されることになる。
【0011】
上記のように構成されている横型乾燥容器2の内部に、前述したように回転軸30が水平方向に設けられている。そして、この回転軸30に、軸方向および回転角度方向に所定の間隔をおいて複数個のアーム31、31、…が固定され、これらのアーム31、31、…に攪拌乾燥羽根32、32、…が取り付けられている。攪拌乾燥羽根32、32、…は、本実施の形態では鋤形すなわちショベル形を呈し、被処理物は、これらの攪拌乾燥羽根32、32、…により、浮遊拡散混合されると共に、その遠心力により横型乾燥容器2の内周壁11aに接するように層状になって押しつけられる。このような攪拌乾燥羽根32、32、…が取り付けられている回転軸30は、横型乾燥容器2の側壁7、7に固定されている軸受33、(33)に回転自在に軸受けされ、その外側において減速機構34を介してモータ35に接続されている。したがって、モータ35を起動すると、攪拌乾燥羽根32、32、…は、減速機構34を介して所定方向に回転駆動されることになる。
【0012】
図1に示されている実施の形態によると、横型乾燥容器2の内部には、攪拌乾燥羽根32、32、…の他にチョッパー羽根40、望ましくは複数個のチョッパー羽根40が設けられている。チョッパー羽根40は、横型乾燥容器2の下部近傍に設けられ、攪拌乾燥羽根32、32、…により横型乾燥容器2の内周壁11aに押しつけられながら層状になって移動してくる被処理物を剪断、分散するもので、外部に設けられているモータ41により、攪拌乾燥羽根32、32、…とは関係なく独立的に比較的高速で回転駆動されるようになっている。なお、本実施の形態に係わる乾燥装置1も制御装置、被処理物を1次的に貯えるホッパ、被処理物を計量する計量装置等を備えているが、図1には示されていない。
【0013】
次に、上記実施の形態の作用について説明する。ボイラ20とポンプ28とを起動する。そうすると、ボイラ20により加熱蒸気が得られ、加熱蒸気は蒸気管14、加熱ジャケット10、戻管15、ボイラ20の順に循環する。その間に横型乾燥容器2の内周壁11aの全周が加熱される。モータ35を起動して撹拌乾燥羽根32、32、…を所定速度で回転駆動する。また、モータ41によりチョッパー羽根40を駆動する。そうして、材料供給口4から計量された所定量の被処理物M、例えば汚泥、スラッジ、生ゴミ、食品工場から出る食品残滓等を投入する。そうすると、被処理物Mは撹拌乾燥羽根32、32、…の遠心力により横型乾燥容器2の内周壁11aの全周に薄く層状になって接触する。このときの回転軸30は、横型乾燥容器2の頂部にある被処理物Mが重力により落下する以上の遠心力が作用するような速度で回転駆動する。被処理物Mが薄く層状になって横型乾燥容器2の内周壁11aに接している状態は、図1の(ロ)および図3に示されている。加熱ジャケット10の中の加熱蒸気中の熱が内周壁11aを介して横型乾燥容器2の内部に伝わる。層状の被処理物Mは、熱伝導あるいは輻射熱により加熱され、そして被処理物M中の水分は蒸発する。蒸発した水蒸気はエア抜3あるいは図1には示されていない凝縮器を介して大気中へ放出される。これにより、被処理物Mは乾燥される。
【0014】
上記のようにして乾燥しているとき、層状の被処理物Mは、図3に拡大して示されているように回転軸30の回転方向aと同じ方向Aに回転移動する。移動して、チョッパー羽根40に接触し、凝集塊は短時間で剪断・分散される。剪断・分散されて比表面積が広くなった被処理物Mは、上記のようにして横型乾燥容器2の内周壁11aに沿って移動しながら乾燥される。このとき、回転速度をさらに上げて積極的に層状の被処理物Mの回転移動を促進させることもできる。積極的に移動させることにより、被処理物Mと横型乾燥容器2の内周壁11aとの接触面を移動させることができる。これにより、接触面すなわち断熱層が破壊され、被処理物Mは効率的に乾燥される。乾燥されたら、開閉蓋5を開いて被処理物を取り出す。これにより1バッチの乾燥が終わる。以下同様なバッチ操作をして乾燥する。
【0015】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることがないことは明らかである。例えば、上記実施の形態ではチョッパー羽根40が設けられているので、凝集塊も短時間に剪断・分散しされ、容易に乾燥されるが、被処理物が単なる粉体で凝集の恐れのない時は、チョッパー羽根40がなくても、あるいは回転駆動しなくても乾燥できることは明らかである。また、チョッパー羽根40は、本実施の形態では横型乾燥容器2の内壁に設けられているが、他の部材例えば容器2の内部を補強する補強材、蓋体5等に設けることができることも明らかである。
【0016】
また、本実施の形態では、エア抜3は横型乾燥容器2の上方に設けられているが、エアすなわち水蒸気は横型乾燥容器2の中心部に集まる傾向があるので、エア抜3は側板7、7に設け、その開口部が横型乾燥容器2の中心部の近傍に開口するように実施することも、さらには回転軸30を管状体から構成し、回転軸30に設けた複数個の孔から、あるいはアーム31、31、…を介して回転軸30から抜くように実施することもできる。
【0017】
次に、連続的に乾燥する、本発明の第2の実施の形態を図2により説明する。なお、第1の実施の形態の構成要素と同じような構成要素には同じ参照数字にダッシュ「’」あるいは「”」を付けて簡略的に説明する。図2は、連続的に乾燥する乾燥装置1’の概略を理解するための模式的断面図であるが、同図に示されているように、第2の実施の形態によると、横型乾燥容器2’は軸方向に比較的長い。そうして、一方の端部に、第1の実施の形態と同様にモータ、減速機構等からなる駆動装置が設けられ、プーリ34’を介して駆動されるようになっている。図2において左端部近傍の中心部に連続的に被処理物を投入するための材料供給口4’が設けられている。また、他方の右端部の下方部に連続的に被処理物を排出する排出口6’が設けられている。攪拌乾燥羽根32’、32’、…は、第2の実施の形態では被処理物に遠心力を生じさせやすい形状に形成され、回転軸30’に軸方向および回転角度方向に所定の間隔をおいて取り付けられている。また、横型乾燥容器2’の右端部の内周壁11a’には、層状になって回転移動する被処理物を排出口6’の方へ案内するガイド部材11c、11c、…が設けられている。なお、本実施の形態によると、横型乾燥容器2’は軸方向に長いので、加熱ジャケット10’は複数個の室に分割され、加熱蒸気は分岐した蒸気管14”、14”、…から各室に供給されるようになっている。また、図2においてはチョッパー羽根、エア抜、モータ、ボイラ等は示されていない。
【0018】
本実施の形態も略同様に作用する。すなわち、撹拌乾燥羽根32’、32’、…と、チョッパー羽根とを駆動し、そうして材料供給口4’から所定量宛の被処理物を連続的に投入する。そうすると、被処理物Mは撹拌乾燥羽根32’、32’、…の遠心力により横型乾燥容器2’の内周壁11a’の全周に薄く層状になって接触し、回転移動する。加熱ジャケット10’の中の加熱蒸気中の熱が内周壁11a’を介して横型乾燥容器2’の内部に伝わる。層状の被処理物Mは加熱され、そして被処理物M中の水分は蒸発する。蒸発した水蒸気はエア抜を通して、あるいは図には示されていない凝縮器を介して大気中へ放出される。このようにして乾燥しているとき、層状の被処理物Mは、回転軸30’の回転方向に移動する。移動して、チョッパー羽根40に接触し、凝集塊は短時間で剪断・分散される。剪断・分散されて比表面積が広くなった被処理物Mは、上記したようにして横型乾燥容器2’の内周壁11a’に沿って移動しながら乾燥される。このとき、回転速度をさらに上げて積極的に被処理物Mの移動を促進させることもできる。これにより、被処理物Mは乾燥される。そうして、ガイド部材11c、11c、…により案内されて排出口6’から連続的に排出される。
【0019】
第2の実施の形態も色々変形可能である。例えば、撹拌乾燥羽根32’、32’、…は、第1の実施の形態と同様にショベル形の形状で実施できることは明らかである。また、撹拌乾燥羽根は被処理物が材料供給口4’から排出口6’の方へと順次送られるような形状、大きさあるいは配置に変更できることは明らかである。また、第1の実施の形態と同様に、チョッパー羽根がなくても、あるいは回転駆動しなくても実施できることは明らかである。また、排出口6’は横型乾燥容器2’の下方に設けることも、さらにはエア抜を側板7’、7’、回転軸30’等に設けることができることも明らかである。
【0020】
図4に本発明の第3の実施の形態が示されている。前述した第2の実施の形態の構成要素と同じ構成要素には同じ参照数字を付けて重複説明はしないが、本実施の形態によると、第2の実施の形態と比較して、撹拌乾燥羽根32”、32”、…が軸方向に長くなっている。また、回転方向に凸状になっている。全体として、第2の実施の形態と同様な作用効果が得られるが、第3の実施の形態によると、撹拌乾燥羽根32”、32”、…が軸方向に長く、また回転方向に凸状になっているので、被処理物を横型乾燥容器2’の内周壁11a’に押しつけ、そして沿わせて移動させる作用が大きくなっている。第3の実施の形態も、第2の実施の形態と同様な変形が可能なことは明らかである。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚のショベル形の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられているチョッパ羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥するとき、前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動し、そして層状になって回転移動する被処理物を前記チョッパ羽根により剪断・分散して、被処理物を前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥するので、すなわち、本発明によると、乾燥容器が横型であるので、縦型のように被処理物の層の厚さが上下方向で異なることなく、被処理物は略均一の厚さで乾燥容器の内周壁に接するので、横型乾燥容器の全内周壁が加熱に利用され、蒸発面積が広くなって、効率的に乾燥できるという、本発明に特有の効果が得られる。また、回転軸が、被処理物が横型乾燥容器の内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動されるので、被処理物と横型乾燥容器の内周壁との間に生じがちな断熱層が破壊され、被処理物への熱伝導が向上し、一層効果的に乾燥される。さらには、チョッパ羽根を攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動するので、凝集塊も瞬時に剪断・分散され比表面積が広くなる。したがって、攪拌により凝集塊が生じやすい被処理物も効率的に乾燥できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を模式的に示す図で、その(イ)は一部を破断して示す模式的斜視図、その(ロ)は乾燥状態の1過程も示す模式的断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の一部を断面にして示す模式的側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の作用を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を模式的に示す図で、その(イ)は一部を破断して示す側面図、その(ロ)は(イ)においてロ−ロ方向にみた断面図である。
【図5】従来例を示す図で、その(イ)は横型乾燥機の、そしてその(ロ)は縦型乾燥機の例をそれぞれ示す断面図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 乾燥装置 2、2’ 横型乾燥容器
4、4’ 材料供給口 6、6’ 乾燥物排出口
10、10’ 加熱ジャケット 20 ボイラ
30、30’ 回転軸
32、32’、32” 攪拌乾燥羽根
40 チョッパー羽根

Claims (5)

  1. 軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚のショベル形の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられているチョッパ羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥するとき、
    前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動し、そして層状になって回転移動する被処理物を前記チョッパ羽根により剪断・分散して、被処理物を前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥することを特徴とする乾燥方法。
  2. 軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられているチョッパ羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥するとき、
    前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動し、そして層状になって回転移動する被処理物を前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動されるチョッパ羽根により剪断・分散して、被処理物を前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥することを特徴とする乾燥方法。
  3. 請求項1または2に記載の乾燥方法において、前記チョッパ羽根を前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動する乾燥方法。
  4. 軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている複数枚のショベル形の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられ前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動されるチョッパ羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周部には、加熱蒸気が供給される加熱ジャケットが設けられている乾燥装置であって、
    前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実質的に全周にわたって設けられていると共に、前記回転軸は前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動されるようになっていることを特徴とする乾燥装置。
  5. 軸心が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けられている軸方向に長く回転方向に凸状になっている複数枚の攪拌乾燥羽根と、前記横型乾燥容器の下部近傍に設けられ前記攪拌乾燥羽根よりも高速で回転駆動されるチョッパ羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周部には、加熱蒸気が供給される加熱ジャケットが設けられている乾燥装置であって、
    前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実質的に全周にわたって設けられていると共に、前記回転軸は前記攪拌乾燥羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動されるようになっていることを特徴とする乾燥装置。
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