JP2002071269A - 乾燥方法および乾燥装置 - Google Patents
乾燥方法および乾燥装置Info
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Abstract
広くなっているにも拘わらず、被処理物は略均一の厚さ
で乾燥容器の内周壁面に接し、効率的に乾燥することが
できる乾燥方法を提供する。 【解決手段】軸心が水平な横型乾燥容器(2)と、この
横型乾燥容器内で回転駆動される水平な回転軸(30)
と、この回転軸に取り付けられているショベル形羽根
(32、32、…)と、比較的高速で回転駆動されるチ
ョッパ羽根(40、40、…)とからなる乾燥装置を使
用して被処理物(M)を乾燥するとき、横型乾燥容器
(2)の全内周壁(11a)を加熱ジャケット(10)
により加熱する。また、羽根(32、32、…)の遠心
力により被処理物(M)を横型乾燥容器の内周壁に層状
になって接触させる。これにより、被処理物(M)を横
型乾燥容器(2)の全内周壁(11a)で加熱・乾燥す
る。このとき凝集塊をチョッパ羽根(40、40、…)
で剪断、分散する。
Description
ように配置される横型乾燥容器と、該横型乾燥容器内で
その軸心が水平になるようにして回転駆動される回転軸
と、該回転軸に取り付けられている羽根とからなる乾燥
装置を使用して被処理物を乾燥する乾燥方法およびこの
乾燥方法の実施に使用される乾燥装置に関するものであ
る。
ている攪拌羽根とからなる乾燥装置は、従来周知であ
り、乾燥容器が水平方向に配置された横型の乾燥装置
も、また垂直方向に配置された縦型の乾燥装置も、共に
従来周知である。横型の乾燥装置は、図5の(イ)に示
されているように、概略的には軸心が水平に配置されて
いる乾燥容器100と、この乾燥容器100内で回転駆
動される回転軸101とからなっている。そして、回転
軸101には複数個の攪拌羽根102、102、…が取
り付けられ、乾燥容器100の外周部には、その約下半
分に加熱蒸気が供給される加熱ジャケット103が設け
られている。したがって、加熱ジャケット103に加熱
蒸気を供給すると共に、乾燥容器1内に被処理物Mを入
れ、そして回転軸101を回転駆動すると、加熱蒸気の
熱が被処理物Mに伝わり、被処理物M中の水分が蒸発す
る。蒸発する水蒸気をフイルタを介して、あるいは凝縮
器を介して大気中へ放出すると、被処理物Mは徐々に乾
燥する。所定の品位に乾燥したら、バッチ式の場合は排
出蓋を開く。そうすると、乾燥した被処理物が得られ
る。
ているように軸心が垂直になるように配置されている乾
燥容器110と、この乾燥容器110内の下方で回転駆
動される垂直回転軸111とからななっている。そし
て、垂直回転軸111には、被処理物を攪拌すると共に
上方へ持ち上げる複数枚の羽根112、112、…が取
り付けられている。また、乾燥容器110の全周に加熱
ジャケット113が設けられている。したがって、加熱
ジャケット113に加熱蒸気を供給し、モータ114に
より羽根112、112、…を駆動し、そしてスクリュ
フイーダ115から被処理物Mを供給すると、被処理物
Mは乾燥容器110の内周壁に接するように押しつけら
れると共に上方へ持ち上げられる。このとき、加熱ジャ
ケット113から加えられる熱により、被処理物M中の
水分は蒸発し、上方へ送られながら乾燥した被処理物
は、スクリュディスチャーザー116から外部へ排出さ
れる。
置によっても乾燥はできるし、特に回転軸101は比較
的低速で回転駆動しても乾燥できるので、消費動力が小
さくて済む利点がある。また、軸方向に長い乾燥容器を
適用することにより、被処理物を一方端部から連続的に
供給し、他方の端部から乾燥された被処理物を連続的に
排出する、いわゆる連続運転も容易に実施できる利点も
ある。しかしながら、改良すべき問題点もある。例え
ば、被処理物中の水分は、加熱されて蒸発するが、加熱
に利用される部分が乾燥容器100の表面積の約半分
で、加熱効率が悪いという欠点がある。また、被処理物
M中の水分は、被処理物Mの表面MYから蒸発するの
で、蒸発面積が狭く乾燥効率が低いという欠点もある。
さらには、被処理物Mは下方に厚く体積しているので、
加熱ジャケット103から加えられる熱が被処理物の温
度上昇に消費され蒸発に利用され難い現象を招きやす
い。蒸発に利用されずに被処理物Mの温度が上昇する
と、被処理物Mの種類例えば食品によっては品質を低下
させることもある。
110の全周に加熱ジャケット113が設けられている
ので、加熱面積が広く加熱効率は高くなっている。ま
た、被処理物は遠心力で乾燥容器110の内周壁に接触
されるので、蒸発面積も広くなっている。しかしなが
ら、被処理物Mの層は、図4の(ロ)にも示されている
ように、下方で厚く、上方へ行くにつれて薄くなってい
るので、加熱ジャケット113の熱が全高さ方向にわた
って均一に利用されているとは言い難い。また、被処理
物Mを乾燥容器110の内周壁に押しつけると共に、上
方へ押し上げなければならないので、大きなエネルギを
必要とする恐れもある。さらには、簡単な計算からも理
解されるように、同一容量の乾燥容器においては、乾燥
容器の径を大きくするよりは、軸方向の長さを長くする
方が伝熱面積が広くなり処理能力は大きくなるが、縦型
の乾燥装置では高さが高くなり、設置が困難になる。す
なわち、乾燥容器110の下端部のみを基礎に固定する
と、操作中に乾燥容器110が振動する恐れがあり、上
方も固定するためには格別の立体構造物が必要になり、
コストアップになる。また、被処理物を上方へ押し上げ
るエネルギがさらに大きくなる恐れもある。さらには、
被処理物は含水状態にあり凝集塊が生じやすい状態にな
っているが、凝集塊の状態では伝熱接触面積が狭く、効
率の良い乾燥は困難である。ところで、上記縦型の乾燥
装置には、凝集塊に対する対策は格別に採られていな
い。
鑑みてなされたものであって、乾燥容器の全周が加熱に
利用され、蒸発面積が広くなっているにも拘わらず、被
処理物は略均一の厚さで乾燥容器の内周壁面に接し、し
かも消費動力は比較的小さく、効率的に乾燥することが
できる乾燥方法およびこの方法の実施に使用される乾燥
装置を提供することを目的としている。また、他の発明
は、上記目的に加えて、乾燥に障害になる凝集塊も生じ
ない乾燥方法および乾燥装置を提供することを目的とし
ている。
成するために、 軸心が水平になるように配置される横
型乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平にな
るようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り
付けられている羽根とからなる乾燥装置を使用して被処
理物を乾燥するとき、前記横型乾燥容器の実質的に全内
周壁を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記
羽根の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾
燥容器の実質的に全内周壁に接触するような速度で回転
駆動して、被処理物を前記横型乾燥容器の実質的に全内
周面で加熱・乾燥するように構成される。請求項2に記
載の発明は、軸心が水平になるように配置される横型乾
燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるよ
うにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付け
られている羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理物
を乾燥するとき、前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁
を外周部から加熱すると共に、前記回転軸を、前記羽根
の回転による遠心力により、被処理物が前記横型乾燥容
器の実質的に全内周壁に接触し、そして内周壁に沿って
回転方向に移動するような速度で回転駆動して、被処理
物を前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥
するように構成される。請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載の乾燥方法において、回転軸に取り
付けられている羽根を回転駆動すると共に、前記羽根と
別に設けられているチョッパ羽根を比較的高速で回転駆
動するように構成され、請求項4に記載の発明は、軸心
が水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型
乾燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動
される回転軸と、該回転軸に取り付けられている羽根と
からなり、前記横型乾燥容器の外周部には、加熱蒸気が
供給される加熱ジャケットが設けられている乾燥装置で
あって、前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実
質的に全周にわたって設けられている。請求項5に記載
の発明は、軸心が水平になるように配置される横型乾燥
容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になるよう
にして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付けら
れている羽根と、比較的高速で回転駆動されるチョッパ
羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周部には、加熱
蒸気が供給される加熱ジャケットが設けられている乾燥
装置であって、前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容
器の実質的に全周にわたって設けられている。
施の形態を説明する。図1の(イ)、(ロ)には、バッ
チ式に乾燥する本発明の第1の実施の形態に係わる乾燥
装置1が示されている。本実施の形態に係わる乾燥装置
1は、軸芯が水平方向に配置される横型乾燥容器2を備
えている。そして、この横型乾燥容器2の内部に回転軸
30が水平方向に設けられている。
る。そして、横型乾燥容器2の上方には、エア抜3と、
被処理物供給用の材料供給口4が、その下方には同様に
開閉蓋5を有する被処理物排出用の排出口6がそれぞれ
設けられている。なお、材料供給口4は必要時には蓋で
閉鎖されるようになっているが、図1には蓋は示されて
いない。横型乾燥容器2の両サイドは、側壁7、7で閉
鎖され、この側壁7、7の下方端部が基礎に固定されて
いる。このように構成されている横型乾燥容器2の外周
部には、図1の(ロ)に示されているように、加熱蒸気
が供給される加熱ジャケット10が略全周にわたって設
けられている。この加熱ジャケット10は、横型乾燥容
器2の内周壁11aと、この内周壁と所定の間隔をおい
て設けられている外周壁11bとから構成されている。
なお、この加熱ジャケット10は、材料供給口4、排出
口6等は避ける形で設けられている。また、図には示さ
れていないが、側壁7、7の内側壁にも、適宜設けられ
ている。このように構成されている加熱ジャケット10
の内部は、加熱蒸気の通過路となっているが、加熱蒸気
が加熱ジャケット10内で短絡しないように邪魔板、ガ
イド板等が適宜設けられている。
コネクタ12が取り付けられ、この蒸気コネクタ12に
対向して、加熱ジャケット10の上方端部には排気コネ
クタ13が取り付けられている。そして、蒸気コネクタ
12には、蒸気管14が、また排気コネクタ13には戻
管15がそれぞれ接続されている。これらの蒸気管14
と戻管15は、従来周知の形態をしたボイラ20に接続
されている。したがって、蒸気管14に介装されている
ポンプ28を運転すると、加熱蒸気が加熱ジャケット1
0に供給され、横型乾燥容器2の全内周壁が加熱される
ことになる。
2の内部に、前述したように回転軸30が水平方向に設
けられている。そして、この回転軸30に、軸方向およ
び回転角度方向に所定の間隔をおいて複数個のアーム3
1、31、…が固定され、これらのアーム31、31、
…に攪拌乾燥羽根32、32、…が取り付けられてい
る。攪拌乾燥羽根32、32、…は、本実施の形態では
鋤形すなわちショベル形を呈し、被処理物は、これらの
攪拌乾燥羽根32、32、…により、浮遊拡散混合され
ると共に、その遠心力により横型乾燥容器2の内周壁1
1aに接するように層状になって押しつけられる。この
ような攪拌乾燥羽根32、32、…が取り付けられてい
る回転軸30は、横型乾燥容器2の側壁7、7に固定さ
れている軸受33、(33)に回転自在に軸受けされ、
その外側において減速機構34を介してモータ35に接
続されている。したがって、モータ35を起動すると、
攪拌乾燥羽根32、32、…は、減速機構34を介して
所定方向に回転駆動されることになる。
横型乾燥容器2の内部には、攪拌乾燥羽根32、32、
…の他にチョッパー羽根40、望ましくは複数個のチョ
ッパー羽根40が設けられている。チョッパー羽根40
は、横型乾燥容器2の下部近傍に設けられ、攪拌乾燥羽
根32、32、…により横型乾燥容器2の内周壁11a
に押しつけられながら層状になって移動してくる被処理
物を剪断、分散するもので、外部に設けられているモー
タ41により、攪拌乾燥羽根32、32、…とは関係な
く独立的に比較的高速で回転駆動されるようになってい
る。なお、本実施の形態に係わる乾燥装置1も制御装
置、被処理物を1次的に貯えるホッパ、被処理物を計量
する計量装置等を備えているが、図1には示されていな
い。
する。ボイラ20とポンプ28とを起動する。そうする
と、ボイラ20により加熱蒸気が得られ、加熱蒸気は蒸
気管14、加熱ジャケット10、戻管15、ボイラ20
の順に循環する。その間に横型乾燥容器2の内周壁11
aの全周が加熱される。モータ35を起動して撹拌乾燥
羽根32、32、…を所定速度で回転駆動する。また、
モータ41によりチョッパー羽根40を駆動する。そう
して、材料供給口4から計量された所定量の被処理物
M、例えば汚泥、スラッジ、生ゴミ、食品工場から出る
食品残滓等を投入する。そうすると、被処理物Mは撹拌
乾燥羽根32、32、…の遠心力により横型乾燥容器2
の内周壁11aの全周に薄く層状になって接触する。こ
のときの回転軸30は、横型乾燥容器2の頂部にある被
処理物Mが重力により落下する以上の遠心力が作用する
ような速度で回転駆動する。被処理物Mが薄く層状にな
って横型乾燥容器2の内周壁11aに接している状態
は、図1の(ロ)および図3に示されている。加熱ジャ
ケット10の中の加熱蒸気中の熱が内周壁11aを介し
て横型乾燥容器2の内部に伝わる。層状の被処理物M
は、熱伝導あるいは輻射熱により加熱され、そして被処
理物M中の水分は蒸発する。蒸発した水蒸気はエア抜3
あるいは図1には示されていない凝縮器を介して大気中
へ放出される。これにより、被処理物Mは乾燥される。
の被処理物Mは、図3に拡大して示されているように回
転軸30の回転方向aと同じ方向Aに回転移動する。移
動して、チョッパー羽根40に接触し、凝集塊は短時間
で剪断・分散される。剪断・分散されて比表面積が広く
なった被処理物Mは、上記のようにして横型乾燥容器2
の内周壁11aに沿って移動しながら乾燥される。この
とき、回転速度をさらに上げて積極的に層状の被処理物
Mの回転移動を促進させることもできる。積極的に移動
させることにより、被処理物Mと横型乾燥容器2の内周
壁11aとの接触面を移動させることができる。これに
より、接触面すなわち断熱層が破壊され、被処理物Mは
効率的に乾燥される。乾燥されたら、開閉蓋5を開いて
被処理物を取り出す。これにより1バッチの乾燥が終わ
る。以下同様なバッチ操作をして乾燥する。
ことがないことは明らかである。例えば、上記実施の形
態ではチョッパー羽根40が設けられているので、凝集
塊も短時間に剪断・分散しされ、容易に乾燥されるが、
被処理物が単なる粉体で凝集の恐れのない時は、チョッ
パー羽根40がなくても、あるいは回転駆動しなくても
乾燥できることは明らかである。また、チョッパー羽根
40は、本実施の形態では横型乾燥容器2の内壁に設け
られているが、他の部材例えば容器2の内部を補強する
補強材、蓋体5等に設けることができることも明らかで
ある。
乾燥容器2の上方に設けられているが、エアすなわち水
蒸気は横型乾燥容器2の中心部に集まる傾向があるの
で、エア抜3は側板7、7に設け、その開口部が横型乾
燥容器2の中心部の近傍に開口するように実施すること
も、さらには回転軸30を管状体から構成し、回転軸3
0に設けた複数個の孔から、あるいはアーム31、3
1、…を介して回転軸30から抜くように実施すること
もできる。
実施の形態を図2により説明する。なお、第1の実施の
形態の構成要素と同じような構成要素には同じ参照数字
にダッシュ「’」あるいは「”」を付けて簡略的に説明
する。図2は、連続的に乾燥する乾燥装置1’の概略を
理解するための模式的断面図であるが、同図に示されて
いるように、第2の実施の形態によると、横型乾燥容器
2’は軸方向に比較的長い。そうして、一方の端部に、
第1の実施の形態と同様にモータ、減速機構等からなる
駆動装置が設けられ、プーリ34’を介して駆動される
ようになっている。図2において左端部近傍の中心部に
連続的に被処理物を投入するための材料供給口4’が設
けられている。また、他方の右端部の下方部に連続的に
被処理物を排出する排出口6’が設けられている。攪拌
乾燥羽根32’、32’、…は、第2の実施の形態では
被処理物に遠心力を生じさせやすい形状に形成され、回
転軸30’に軸方向および回転角度方向に所定の間隔を
おいて取り付けられている。また、横型乾燥容器2’の
右端部の内周壁11a’には、層状になって回転移動す
る被処理物を排出口6’の方へ案内するガイド部材11
c、11c、…が設けられている。なお、本実施の形態
によると、横型乾燥容器2’は軸方向に長いので、加熱
ジャケット10’は複数個の室に分割され、加熱蒸気は
分岐した蒸気管14”、14”、…から各室に供給され
るようになっている。また、図2においてはチョッパー
羽根、エア抜、モータ、ボイラ等は示されていない。
ち、撹拌乾燥羽根32’、32’、…と、チョッパー羽
根とを駆動し、そうして材料供給口4’から所定量宛の
被処理物を連続的に投入する。そうすると、被処理物M
は撹拌乾燥羽根32’、32’、…の遠心力により横型
乾燥容器2’の内周壁11a’の全周に薄く層状になっ
て接触し、回転移動する。加熱ジャケット10’の中の
加熱蒸気中の熱が内周壁11a’を介して横型乾燥容器
2’の内部に伝わる。層状の被処理物Mは加熱され、そ
して被処理物M中の水分は蒸発する。蒸発した水蒸気は
エア抜を通して、あるいは図には示されていない凝縮器
を介して大気中へ放出される。このようにして乾燥して
いるとき、層状の被処理物Mは、回転軸30’の回転方
向に移動する。移動して、チョッパー羽根40に接触
し、凝集塊は短時間で剪断・分散される。剪断・分散さ
れて比表面積が広くなった被処理物Mは、上記したよう
にして横型乾燥容器2’の内周壁11a’に沿って移動
しながら乾燥される。このとき、回転速度をさらに上げ
て積極的に被処理物Mの移動を促進させることもでき
る。これにより、被処理物Mは乾燥される。そうして、
ガイド部材11c、11c、…により案内されて排出口
6’から連続的に排出される。
例えば、撹拌乾燥羽根32’、32’、…は、第1の実
施の形態と同様にショベル形の形状で実施できることは
明らかである。また、撹拌乾燥羽根は被処理物が材料供
給口4’から排出口6’の方へと順次送られるような形
状、大きさあるいは配置に変更できることは明らかであ
る。また、第1の実施の形態と同様に、チョッパー羽根
がなくても、あるいは回転駆動しなくても実施できるこ
とは明らかである。また、排出口6’は横型乾燥容器
2’の下方に設けることも、さらにはエア抜を側板
7’、7’、回転軸30’等に設けることができること
も明らかである。
ている。前述した第2の実施の形態の構成要素と同じ構
成要素には同じ参照数字を付けて重複説明はしないが、
本実施の形態によると、第2の実施の形態と比較して、
撹拌乾燥羽根32”、32”、…が軸方向に長くなって
いる。また、回転方向に凸状になっている。全体とし
て、第2の実施の形態と同様な作用効果が得られるが、
第3の実施の形態によると、撹拌乾燥羽根32”、3
2”、…が軸方向に長く、また回転方向に凸状になって
いるので、被処理物を横型乾燥容器2’の内周壁11
a’に押しつけ、そして沿わせて移動させる作用が大き
くなっている。第3の実施の形態も、第2の実施の形態
と同様な変形が可能なことは明らかである。
水平になるように配置される横型乾燥容器と、該横型乾
燥容器内でその軸心が水平になるようにして回転駆動さ
れる回転軸と、該回転軸に取り付けられている羽根とか
らなる乾燥装置を使用して被処理物を乾燥するとき、前
記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱す
ると共に、前記回転軸を、前記羽根の回転による遠心力
により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内周
壁に接触するような速度で回転駆動して、被処理物を前
記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥するの
で、すなわち、本発明によると、乾燥容器が横型である
ので、縦型のように被処理物の層の厚さが上下方向で異
なることなく、被処理物は略均一の厚さで乾燥容器の内
周壁に接するので、横型乾燥容器の全内周壁が加熱に利
用され、蒸発面積が広くなって、効率的に乾燥できると
いう、本発明に特有の効果が得られる。また、他の発明
によると、回転軸が、被処理物が横型乾燥容器の内周壁
に沿って回転方向に移動するような速度で回転駆動され
るので、被処理物と横型乾燥容器の内周壁との間に生じ
がちな断熱層が破壊され、被処理物への熱伝導が向上
し、一層効果的に乾燥される。さらに他の発明による
と、チョッパ羽根を比較的高速で回転駆動するので、凝
集塊も瞬時に剪断・分散され比表面積が広くなる。した
がって、攪拌により凝集塊が生じやすい被処理物も効率
的に乾燥できる効果が得られる。
で、その(イ)は一部を破断して示す模式的斜視図、そ
の(ロ)は乾燥状態の1過程も示す模式的断面図であ
る。
示す模式的側面図である。
断面図である。
で、その(イ)は一部を破断して示す側面図、その
(ロ)は(イ)においてロ−ロ方向にみた断面図であ
る。
の、そしてその(ロ)は縦型乾燥機の例をそれぞれ示す
断面図である。
横型乾燥容器 4、4’ 材料供給口 6、6’
乾燥物排出口 10、10’ 加熱ジャケット 20
ボイラ 30、30’ 回転軸 32、32’、32” 攪拌乾燥羽根 40 チョッパー羽根
Claims (5)
- 【請求項1】 軸心が水平になるように配置される横型
乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になる
ようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付
けられている羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理
物を乾燥するとき、 前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱
すると共に、前記回転軸を、前記羽根の回転による遠心
力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内
周壁に接触するような速度で回転駆動して、被処理物を
前記横型乾燥容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥する
ことを特徴とする乾燥方法。 - 【請求項2】 軸心が水平になるように配置される横型
乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になる
ようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付
けられている羽根とからなる乾燥装置を使用して被処理
物を乾燥するとき、 前記横型乾燥容器の実質的に全内周壁を外周部から加熱
すると共に、前記回転軸を、前記羽根の回転による遠心
力により、被処理物が前記横型乾燥容器の実質的に全内
周壁に接触し、そして内周壁に沿って回転方向に移動す
るような速度で回転駆動して、被処理物を前記横型乾燥
容器の実質的に全内周面で加熱・乾燥することを特徴と
する乾燥方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の乾燥方法にお
いて、回転軸に取り付けられている羽根を回転駆動する
と共に、前記羽根と別に設けられているチョッパ羽根を
比較的高速で回転駆動する乾燥方法。 - 【請求項4】 軸心が水平になるように配置される横型
乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になる
ようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付
けられている羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周
部には、加熱蒸気が供給される加熱ジャケットが設けら
れている乾燥装置であって、 前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実質的に全
周にわたって設けられていることを特徴とする乾燥装
置。 - 【請求項5】 軸心が水平になるように配置される横型
乾燥容器と、該横型乾燥容器内でその軸心が水平になる
ようにして回転駆動される回転軸と、該回転軸に取り付
けられている羽根と、比較的高速で回転駆動されるチョ
ッパ羽根とからなり、前記横型乾燥容器の外周部には、
加熱蒸気が供給される加熱ジャケットが設けられている
乾燥装置であって、 前記加熱ジャケットは、前記横型乾燥容器の実質的に全
周にわたって設けられていることを特徴とする乾燥装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000260963A JP4330259B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 乾燥方法および乾燥装置 |
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