JP2011063743A - 連続式炭化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】連続式炭化装置1Aは、主として、第1ホッパー20a、第2ホッパー20b、熱風発生炉30、炭化機40、冷却機50から構成される。第1ホッパー20aの入口バルブ26aと出口バルブ29a、第2ホッパー20bの入口バルブ26bと出口バルブ29bは、交互に開放され、炭化機40に空気が混入するのを防止する。炭化機40には、上部に供給スクリューコンベア63、下部に排出スクリューコンベア65が設置され、炭化が進んだ被炭化物が排出されると、その分だけ被炭化物が供給される。炭化機40から排出された被炭化物は、冷却機50に搬送される。冷却機50のスクリューコンベア67には、交互に開閉する二つの排出用バルブ66aと66bが設置され、炭化機40への空気の混入を遮断する。
【選択図】図1
Description
前記被炭化物を炭化する炭化機であって、上部に被炭化物を投入するための供給スクリューコンベアが接続された前記炭化機は、円筒状の加熱槽の中心に設けられた回転軸に取付けられた複数段の基羽根が回転することによって前記被炭化物が遠心力で前記加熱槽内周の伝熱面に押付けられ、炭化が進んだ固形物を排出する排出スクリューコンベアが下部に接続された前記炭化機と、
前記炭化機の伝熱面を加熱する手段と、
前記炭化機により炭化された固形物を冷却し、冷却した炭化品を排出するスクリューコンベアと該スクリューコンベアの下流に接続され交互に開閉される上下2つの排出用バルブを有する冷却機を具え、
前記2つのホッパーに対する被炭化物の導入、排出を交互に行うことにより、供給される被炭化物を連続的に炭化させることを特徴とする連続式炭化装置により、前記課題を解決した。
これにより、作業が間欠的になることがなく、連続的に炭化が行われるため、従来よりも短時間でかつ大量の被炭化物を炭化させることができる。
また、炭化が進んだ固形物は、排出スクリューコンベアによって炭化機から排出され、冷却機に搬送される。冷却機のスクリューコンベアの下流に接続された上下2つの排出用バルブは、冷却機からの排出時と炭化品ホッパーへの搬送時で交互に開閉されるようになっているため、排出側から冷却機を通じて炭化機に空気が混入するのを防止できる。
請求項2のように、炭化機の伝熱面を加熱する手段を、炭化機より排出されたガスを再利用可能な熱風発生炉にすれば、燃料コストの削減となり、経済的である。
また、請求項3のように、連続式の乾燥装置を設ければ、乾燥から炭化までを連続して行うことができるため、作業時間が短縮され、燃料の節約にもなる。
さらに、請求項4のように、少なくとも、1つの補助上部スクリューコンベア及び補助下部スクリューコンベアを有する乾燥装置を用いれば、より短時間で乾燥が完了した乾燥物を排出することができるため、さらに乾燥効率が上がる。
図1は、本発明の連続式炭化装置の第1実施形態の概要フロー図、図2は、本発明の連続式炭化装置の第1ホッパー及び第2ホッパーの縦断面図、図3は、本発明の連続式炭化装置の炭化機の縦断面図、図4は、本発明の連続式炭化装置の第2実施形態の概要フロー図、図5は、本発明の連続式炭化装置の第2実施形態の乾燥装置の縦断面図、図6(A)及び(B)は本発明の連続式炭化装置の第2実施形態の乾燥装置の異なる実施形態の縦断面図、図7は、乾燥装置の回転巻上羽根の他の実施形態であって、この回転巻上羽根を乾燥槽の回転軸に取付けた乾燥装置の内部構造を示す縦断面図である。
第1実施形態の連続式炭化装置1Aは、主として、第1ホッパー20a、第2ホッパー20b、熱風発生炉30、炭化機40から構成される。
原料受入れホッパー12に被炭化物が供給され、被炭化物は第1ホッパー20a又は第2ホッパー20bに搬送される。原料受入れホッパー12と第1ホッパー20a、第2ホッパー20bは、原料受入れホッパー12に設置された排出スクリューコンベア74、配管60、第1ホッパー20aに設置された配管60a及び入口バルブ26a、第2ホッパー20bに設置された配管60b及び入口バルブ26bを介して接続されている。
また、入口バルブ26aと出口バルブ29a、入口バルブ26bと出口バルブ29bが同時に開放されることはなく、交互に開放される。入口バルブ26aが開放されているときは、出口バルブ29aは閉じられており、入口バルブ26bが開放されているときは、出口バルブ29bは閉じられている。
第1ホッパー20aに投入された被炭化物は、出口バルブ29aが開放されると、供給スクリューコンベア63により、炭化機40に搬送される。供給スクリューコンベア63の内部には、スクリューがあるため、第1ホッパー20aに被炭化物が逆流することはない。出口バルブ29aが開放されると、入口バルブ26a及び出口バルブ29bが閉じ、入口バルブ26bが開放される。
なお、外周ジャケット42の加熱手段は、図示した熱風発生炉30に限定されず、他の加熱手段でもよい。
供給スクリューコンベア63は、炭化機40の上部に設けられる。上述したとおり、被炭化物は伝熱面46の上下方向に薄膜状に押付けられることにより炭化される。炭化が進んだ被炭化物が排出スクリューコンベア65から排出されると、排出された分だけ、被炭化物の薄膜は下方に落下するから、供給スクリューコンベア63により、新たに被炭化物が供給される。新たな被炭化物は下方に落下することなく、その位置で、伝熱面46に薄膜状に押付けられる。その動作が繰返される結果、炭化機40の下部に、炭化の程度がより進んだ物が集まることになる。
なお、前述したとおり、炭化機40の上方は炭化が進んでいない被炭化物が多く存在し、炭化機40の下部には炭化が進んだ炭化物が多くなる。従って、炭化物の連続的排出用の排出スクリューコンベア65を設ける位置は、炭化機40の下部とされる。
本実施形態においては、連続式の乾燥装置10Aを設け、乾燥装置10Aにより乾燥させた乾燥物を炭化機40により炭化させる。これにより、乾燥及び炭化を連続的に行うことができる。
なお、垂直移送管17はホッパーHに直接接続してもよい。また、被乾燥物3が汚泥状や液状である場合等は、ホッパーHを設けなくてもよい。この場合、下部スクリューコンベア13の中間部には、被乾燥物3を投入するための投入口を設ける必要がある。
さらに、下部スクリューコンベア13の末端下部に乾燥装置に連通する分岐スクリューコンベアを設けてもよい。この場合、下部スクリューコンベア13の下流側端部は閉塞する。
図6(A)の乾燥装置10Bには、上部スクリューコンベア15が接続された乾燥槽4の別の外側面に、上部スクリューコンベア15の高さと同位置か又は下部スクリューコンベア13より上部に、一つ以上の補助上部スクリューコンベア31が接続されている。又、下部スクリューコンベア13と同位置か又はそれより下部に一つ以上の補助下部スクリューコンベア33が接続されている。
乾燥槽4の底部4cに近い被乾燥物3は、排出スクリューコンベア21で連続的に排出することができる。
2: 伝熱面
3: 被乾燥物
4: 乾燥槽
5 : 回転巻上羽根
5a: 基羽根
10A、10B、10C: 乾燥装置
13: 下部スクリューコンベア
15: 上部スクリューコンベア
17: 垂直移送管
20a: 第1ホッパー
20b: 第2ホッパー
21、65: 排出スクリューコンベア
26a、26b: 入口バルブ
29a、29b: 出口バルブ
30: 熱風発生炉
31: 補助上部スクリューコンベア
33: 補助下部スクリューコンベア
40: 炭化機
41: 加熱槽
43: 回転軸
44: 基羽根
46: 伝熱面
50: 冷却機
63: 供給スクリューコンベア
66a、66b: 排出用バルブ
67: スクリューコンベア
Claims (4)
- 被炭化物が投入され、交互に開閉される入口バルブと出口バルブを具えた2つのホッパーと、
前記被炭化物を炭化する炭化機であって、上部に被炭化物を投入するための供給スクリューコンベアが接続された前記炭化機は、円筒状の加熱槽の中心に設けられた回転軸に取付けられた複数段の基羽根が回転することによって前記被炭化物が遠心力で前記加熱槽内周の伝熱面に押付けられ、炭化が進んだ固形物を排出する排出スクリューコンベアが下部に接続された前記炭化機と、
前記炭化機の伝熱面を加熱する手段と、
前記炭化機により炭化された固形物を冷却し、冷却した炭化品を排出するスクリューコンベアと該スクリューコンベアの下流に接続され交互に開閉される上下2つの排出用バルブを有する冷却機を具え、
前記2つのホッパーに対する被炭化物の導入、排出を交互に行うことにより、供給される被炭化物を連続的に炭化させることを特徴とする、
連続式炭化装置。 - 前記炭化機の伝熱面を加熱する手段が熱風発生炉である、請求項1の連続式炭化装置。
- 投入される被乾燥物を乾燥する乾燥装置であって、該乾燥装置は投入された被乾燥物を、単段若しくは多段、又は一枚若しくは複数枚の基羽根上に載せて掬い上げつつ遠心力によって伝熱面に押し付けて被乾燥物を混合させ、乾燥槽の上部には、前記基羽根の回転により掬い上げられた被乾燥物を導出する上部スクリュ
ーコンベアが接続され、前記乾燥槽の中間部位には、被乾燥物を乾燥槽に投入する下部スクリューコンベアが接続され、前記上部スクリューコンベアと前記下部スクリューコンベアとの間には前記上部スクリューコンベアから導出された被乾燥物を下部スクリューコンベアに移送する垂直移送管が接続され、被乾燥物を連続的に排出する排出スクリューコンベアが接続されている乾燥装置を具えた、請求項1又は2の連続式炭化装置。 - 前記乾燥装置が、前記上部スクリューコンベアが接続された乾燥槽の別の外側面に、少なくとも、1つの補助上部スクリューコンベア及び補助下部スクリューコンベアを有する、請求項1から3いずれかの連続式炭化装置。
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