JPH0912436A - 歯磨剤 - Google Patents
歯磨剤Info
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- JPH0912436A JPH0912436A JP16520695A JP16520695A JPH0912436A JP H0912436 A JPH0912436 A JP H0912436A JP 16520695 A JP16520695 A JP 16520695A JP 16520695 A JP16520695 A JP 16520695A JP H0912436 A JPH0912436 A JP H0912436A
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Abstract
ュ篩を通過しない粒径サイズを有し、1個当りの崩壊強
度が30〜800gf/mm2であり、研磨力がRDA
値150以下である湿式法シリカ顆粒を含む歯磨剤。 【効果】 本発明の歯磨剤に配合されている顆粒は結合
剤を使用しないものであるため、安価にかつ容易に製造
することができ、歯磨剤のコストを低減し得る利点があ
る。
Description
歯磨剤に関し、詳しくは顆粒の審美的効果と口腔内での
顆粒の感触により汚れ落とし効果を認識でき、また、こ
の顆粒が口腔内で触知できる程度の強度と大きさを有し
ているにもかかわらず、歯磨の過程で徐々に崩壊してい
くために不愉快な異物感を与えない歯磨剤に関する。
従来から知られている。かかる顆粒には、薬剤、酵素
剤、研磨剤等の機能性材料を含有させたものや、その審
美的効果を目的としたものがある。これら顆粒の結合剤
としてはメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等の水溶性結合剤やワックス、エチルセルロース等の
水不溶性結合剤が使われてきたが、上記水溶性結合剤を
用いた場合、歯磨製造時の混合過程で顆粒が崩壊したり
する等の問題があり、また、上記水不溶性結合剤を用い
た場合、触知し得る程度に顆粒の硬度と大きさを調整す
ると、顆粒が口腔内で異物感として捉えられたりする等
の問題があった。
解消した歯磨剤として、ゼオライト等の水不溶性粉末材
料を水不溶性無機結合剤で結着させて得られる顆粒入り
の歯磨剤を提案した(特開平1−299211号公
報)。この歯磨剤は、水不溶性粉末材料を水不溶性結合
剤で造粒し、一定の大きさと強度を保持した顆粒を配合
したものであるため、口腔内において顆粒を触知でき、
効果感を認識できるにもかかわらず、異物感をほとんど
感ずることがなく、また、歯を傷つけることなく研磨力
が増強されたものである。
磨剤に配合されている顆粒は、その製造の際に結合剤を
必要とするために高価であるという問題がある。従っ
て、結合剤を使用しないで製造した顆粒を配合し、かつ
上記歯磨剤と同程度又はそれ以上の性能を有する歯磨剤
が要望されている。
て、本発明者は鋭意検討を行った結果、湿式法シリカが
結合剤なしで顆粒状とすることができ、この顆粒を配合
した歯磨剤は口腔内において顆粒を触知でき、効果感を
認識できるにもかかわらず、異物感をほとんど感ずるこ
とがなく、また、歯を傷つけることなく研磨力が増強さ
れたものであることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
IS規格)を通過するが、200メッシュ篩(JIS規
格)を通過しない粒径サイズを有し、1個当りの崩壊強
度が30〜800gf/mm2 であり、研磨力がRDA
値150以下である湿式法シリカ顆粒を含む歯磨剤を提
供するものである。
メッシュ篩を通過するが、200メッシュ篩を通過しな
い粒径サイズ(75〜500μm)であることが必要で
ある。肉眼的に認知し、口腔内で触知するには75μm
以上の粒径を必要とし、粒径が500μmを超えると口
腔内でのざらつきが強くなり、使用感が悪くなる。ま
た、平均粒径は150〜250μm であるのが好まし
い。
1個当り30〜800gf/mm2で崩壊する強度であ
るが、40〜500gf/mm2 であることが特に好ま
しい。シリカ顆粒1個当りの崩壊強度が30gf/mm
2 未満の場合、研磨力が十分ではなく、また、800g
f/mm2 を超えると、異物としてしか感じられず、ブ
ラッシングによっても全く崩壊しないため、歯のエナメ
ル質を傷つける恐れがある。
dioactive Dentine Abrasio
n values)150以下であることが必要であ
り、特に100以下であることが好ましい。RDA値が
150を超えると歯を必要以上に削る恐れがある。
及び細孔容積は、顆粒の崩壊強度、薬効成分及び香料の
吸着量を制御する上で、それぞれ150〜450m2/
g及び1〜2.5ml/gであることが好ましく、特に好
ましくは200〜400m2/g及び1.5〜2.0ml
/gである。
ゲル法により例えば次のような製造法に従って製造する
ことができる。
ロゾルを、これとは非親和性の油のような媒体中に懸濁
させ、懸濁中に固化させて、不純物を洗浄除去後、乾燥
する方法。 (2)シリカヒドロゾルを空気中に噴霧させてゲル化
し、不純物を洗浄除去後、乾燥する方法。
カ顆粒はこれらのどの方法によって得られたものであっ
てもよい。
は、練り歯磨剤、粉歯磨剤など各種歯磨剤に配合できる
が、顆粒の審美性を表現できる上で特に練り歯磨剤に配
合することが好適である。顆粒の配合量は歯磨剤中に1
〜50重量%とすることが好ましく、3〜30重量%と
することが特に好ましい。
リカ顆粒に薬用成分や香料を吸着させて歯磨剤に配合す
ることにより、歯磨き時に崩壊したシリカ片が口腔内に
吸着、残留し得るため、薬用成分や香料を徐放させるこ
とができる。
のであればよく、特に限定されるものではないが、例え
ば虫歯予防剤、抗微生物剤、ビタミン、酵素、抗炎症剤
等が挙げられ、具体的にはフッ化ナトリウム、フッ化
錫、モノフルオロリン酸ナトリウム、ビタミンE、ビタ
ミンC、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、塩化ナトリウ
ム、グリチルレチン酸、アズレン、β−グリチルレチン
酸、ジヒドコレステロール、クロルヘキシジン、エピジ
ヒドコレステロール、イソプロピルメチルフェノール、
トリクロロカルバニリド、ハロカルバン、ヒノキチオー
ル、アラントイン、トラネキサム酸、プロポリス、塩化
セチルピリジニウム等が挙げられ、これらは単独で又は
2種以上を組み合わせて使用することができる。
メントールを含む天然物;バジル、カンファー、キャラ
ウェイ、カルダモン、コリアンダー、ゼラニウム、ジン
ジャー、ローレル、ラベンダー、メース、ナツメグ、ペ
ッパー、ローズ、ローズマリー、タイム、イランイラ
ン、ジャスミン、バニラ、ヒソップ、ラバンジン、オリ
ス、キャロットシード、ダバナ、エレミ、オスマンタス
の精油及び抽出物;ボルネオール及びその誘導体;ヘリ
オトロピン;α−、β−、γ−、δ−イオノン及びこれ
らの誘導体;チモール、バニリン、エチルバニリン、マ
ルトール並びにエチルマルトール等が挙げられ、これら
は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。
れ、通常の歯磨剤に配合される他の成分を配合すること
ができる。例えば粘結剤としては、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒド
ロキシエチルセルロース、増粘性シリカ、モンモリロナ
イト、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、グアガ
ム、ペクチンなどが挙げられる。界面活性剤としては、
アシルグルタミン酸ナトリウム、アシルサルコシンナト
リウム等のアシルアミノ酸の塩類;ラウリルリン酸ナト
リウム等のアルキルリン酸の塩類;ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブッロク共重合体などが挙げられる。その他、前記と
同様の薬用成分及び香料、湿潤剤、甘味剤、防腐剤等を
配合することができる。
結合剤を使用しないものであるため、安価にかつ容易に
製造することができ、歯磨剤のコストを低減し得る利点
がある。
れらの実施例に限定されるものではない。
させてゲル化させ、精製水で洗浄後、乾燥させることに
より湿式法シリカ顆粒を製造した。
るが、200メッシュ篩を通過しない粒径(平均粒径2
00μm )を有し、200gf/mm2 の荷重を加えた
ときに崩壊し、研磨力はRDA値60であり、比表面積
は280m2 /gであり、細孔容積は1.90ml/g
のものであった。
粒をそのまま表1に示す組成の歯磨剤に配合した。歯磨
剤は香料の安定化のために製造後1週間放置した。その
後、20人のパネラーにこの歯磨剤を使用してもらい、
その直後に顆粒の感触について評価した。ハブラシは通
常のラウンドカットハブラシを用いた。顆粒の口腔内の
認知度及び顆粒の感触については次のように分類した。
なお、顆粒の感触については顆粒を口腔内で認知したパ
ネラーによって評価した。結果を表2に示す。
できなくなった。 3;顆粒を触知できなかった。
において湿式法シリカ顆粒の代わりに粒径10μm の湿
式法シリカ15.0重量%を配合した歯磨剤(比較品)
について清浄作用を調べた。歯磨剤1gを黒のマジック
インキを塗布したガラス板に塗布してブラッシングし、
肉眼で見てガラス板上のマジックシンキが完全に除去さ
れたときのブラッシングの回数(試験を10回行ったと
きの平均)で判定した。ブラッシングの回数は、本発明
品は4.7回、比較品は30.5回であった。
成の練歯磨剤を調製した。これらの練歯磨は感触、清浄
作用ともに良好であった。
Claims (5)
- 【請求項1】 30メッシュ篩を通過するが、200メ
ッシュ篩を通過しない粒径サイズを有し、1個当りの崩
壊強度が30〜800gf/mm2 であり、研磨力がR
DA値150以下である湿式法シリカ顆粒を含む歯磨
剤。 - 【請求項2】 湿式法シリカ顆粒のBET法による比表
面積が150〜450m2 /gである請求項1記載の歯
磨剤。 - 【請求項3】 湿式法シリカ顆粒の細孔容積が1〜2.
5ml/gである請求項1又は2記載の歯磨剤。 - 【請求項4】 湿式法シリカ顆粒の含有量が1〜30重
量%である請求項1〜3のいずれかに記載の歯磨剤。 - 【請求項5】 湿式法シリカ顆粒が沈降法又はゲル法に
より合成されたものである請求項1〜4のいずれかに記
載の歯磨剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16520695A JPH0912436A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 歯磨剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16520695A JPH0912436A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 歯磨剤 |
Related Child Applications (1)
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Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16520695A Pending JPH0912436A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 歯磨剤 |
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---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-06-30 JP JP16520695A patent/JPH0912436A/ja active Pending
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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A521 | Written amendment |
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