JPH09123145A - 舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方法 - Google Patents

舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方法

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JPH09123145A
JPH09123145A JP30377095A JP30377095A JPH09123145A JP H09123145 A JPH09123145 A JP H09123145A JP 30377095 A JP30377095 A JP 30377095A JP 30377095 A JP30377095 A JP 30377095A JP H09123145 A JPH09123145 A JP H09123145A
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mold
hardness
mold body
carburizing
hardened layer
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JP30377095A
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Taisuke Azekawa
泰典 畔川
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Mishima Kosan Co Ltd
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Mishima Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浸炭硬化処理された金型本体の有効硬化層の
組織中に残留する残留オーステナイトの殆どをマルテン
サイトに誘起変態させることができ、これによって、高
硬度値及び高衝撃値を有し、耐久性や耐摩耗性に優れた
舗装用コンクリートブロック製造用金型を高い生産性や
量産性で製造することができる舗装用コンクリートブロ
ック製造用金型の製造方法を提供する。 【解決手段】 所定形状に下型加工された金型本体10
を浸炭処理する浸炭処理工程と、浸炭処理した金型本体
10を焼入れする焼入れ工程と、焼入れした金型本体1
0を焼戻しする焼戻し工程と、焼戻しした金型本体10
をショットピーニング処理して、更に表面硬化させるシ
ョットピーニング処理工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装用コンクリー
トブロック製造用金型の製造方法に係り、更に詳しく
は、高硬度値及び高衝撃値を有し、耐久性や耐摩耗性に
優れた舗装用コンクリートブロック製造用金型を高い生
産性や量産性で製造することができる舗装用コンクリー
トブロック製造用金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、公園や広場、歩道等には、美観を
向上させるために、カラフルな舗装用コンクリートブロ
ックが敷設されている。この舗装用コンクリートブロッ
クは、通常、圧縮成形法で製造されている。詳述する
と、図13〜図15に示すように、舗装用コンクリート
ブロック50は、まず、下型52の空隙部52a内に水
やセメント、砂等からなるブロック用骨材53を入れた
後、下型52を振動させて空隙部52a内にブロック用
骨材53を緻密に充填し、その後、充填されたブロック
用骨材53を上型51で大荷重をかけて圧縮した後、空
隙部52a内から離型して、製造されている。
【0003】このため、下型52には、前記大荷重に耐
え得る高硬度値や高衝撃値、更に高耐久性や、前記ブロ
ック用骨材に対する耐土砂摩耗性等の高耐摩耗性が要求
されている。そこで、本発明者等は、実公昭64−62
60号公報記載の舗装用コンクリートブロック製造用型
枠に示すように、舗装用コンクリートブロック製造用金
型の下型52の原型となる金型本体を浸炭硬化処理し
て、下型52を製造していた。詳述すると、下型52
は、金型本体を約950℃のACM点以上の温度で数時
間、浸炭処理して有効硬化層を形成した後、焼入れ処理
して有効硬化層の組織をオーステナイト(面心立方晶)
からマルテンサイト(体心正方晶又は体心立方晶)に変
態させ、その後、焼戻し処理を行って、製造されてい
た。なお、浸炭処理、焼入れ処理及び焼戻し処理するこ
とを浸炭硬化処理という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
舗装用コンクリートブロック製造用金型の下型では、次
のような問題点を有していた。すなわち、 有効硬化層の硬度値を高めるために、例えば固体浸炭
法を適用して浸炭処理を行い、炭素濃度(CC )が1.
0wt%≦CC ≦1.1wt%で、有効硬化層深さが表
面下1.7mm〜2mmの、高炭素濃度の有効硬化層を
形成した場合、通常、図17に示すように、有効硬化層
中の炭素濃度が高くなることによって、高硬度値が得ら
れるが、図16に示すように、有効硬化層の衝撃値が低
下するという問題点を有していた。 一方、有効硬化層の衝撃値を高めるために、例えばガ
ス浸炭法を適用して浸炭処理を行った場合、炭素濃度が
約0.9wt%で、有効硬化層深さが表面下0.9mm
〜1.0mmの、低炭素濃度の有効硬化層を形成した場
合、図16に示すように、有効硬化層中の炭素濃度が低
くなることによって、高い衝撃値が得られるが、図17
に示すように、有効硬化層の硬度値が低下するという問
題点を有していた。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、浸炭硬化処理された金型本体の有効硬化層の組織中
に残留する残留オーステナイトの殆どをマルテンサイト
に誘起変態させることができ、これによって、高硬度値
及び高衝撃値を有し、耐久性や耐摩耗性に優れた舗装用
コンクリートブロック製造用金型を高い生産性や量産性
で製造することができる舗装用コンクリートブロック製
造用金型の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方
法は、所定形状に下型加工された金型本体を浸炭処理す
る浸炭処理工程と、前記浸炭処理した金型本体を焼入れ
する焼入れ工程と、前記焼入れした金型本体を焼戻しす
る焼戻し工程と、前記焼戻しした金型本体をショットピ
ーニング処理して、更に表面硬化させるショットピーニ
ング処理工程とを備えている。請求項2記載の舗装用コ
ンクリートブロック製造用金型の製造方法は、請求項1
記載の舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方
法において、前記金型本体の材質にクロムモリブデン鋼
を適用すると共に、前記浸炭処理工程に固体浸炭法を適
用し、前記金型本体に有効硬化層深さ(DC )が0mm
<DC ≦2mmの有効硬化層を形成する。
【0007】ここで、本発明の舗装用コンクリートブロ
ック製造用金型の製造方法を適用する舗装用コンクリー
トブロック製造用金型とは、例えば直方体状や平面視し
てジグザグ形状等の各種形状の空隙部(キャビティとい
う)が1乃至複数形成された下型(受型又はダイとい
う)及び前記下型の空隙部に詰められた各種骨材を押圧
するための上型(押型又はパンチという)を具備するも
のである。また、本発明の舗装用コンクリートブロック
製造用金型の製造方法は、前記下型だけでなく、前記上
型に適用されてもよい。上型及び下型にそれぞれ本発明
の舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方法を
適用することによって、上型及び下型の硬さを上げて耐
久性を向上させることができるだけでなく、舗装用コン
クリートブロックの圧縮成形時の骨材の圧縮荷重を大き
くすることができ、舗装用コンクリートブロックの圧縮
率を上げて耐久性や耐候性を向上させることができる。
【0008】また、本発明の舗装用コンクリートブロッ
ク製造用金型の製造方法を施す下型(又は上型)の原型
である金型本体の材質としては、SCM415やSCM
418、SCM420、SCM421、SCM430、
SCM432、SCM435、SCM440、SCM4
45、SCM882等のクロムモリブデン鋼、S9CK
やS20CK等の炭素鋼、SCr415等のクロム鋼、
SNC415等のニッケルクロム鋼、SNCM220や
SNCM616等のニッケルクロムモリブデン鋼等の肌
焼鋼が挙げられる。また、金型本体の大きさや形状は、
特に規定されるものではなく、例えば浸炭処理工程や焼
入れ工程、焼戻し工程、ショットピーニング処理工程に
使用される各装置、更に取扱い性等に応じて適宜選定さ
れてよい。
【0009】浸炭処理工程とは、金型本体の表面層の炭
素濃度(炭素量という)を増加させるために、金型本体
を各種浸炭材中で加熱処理して、活性の高い炭素を金型
本体の表面に拡散させて、金型本体の表面層にビッカー
ス硬さ(HV )がHV 550(HRC52.5)以上の
有効硬化層を形成する浸炭処理法を施すものである。こ
の浸炭処理法としては、硬質の木炭、コークス、骨炭等
の含炭材等の固体状の浸炭材を使用する固体浸炭法(固
形浸炭法という)や、一酸化炭素(CO)又はメタン
(CH4 )等の炭化水素を主成分とする天然ガス、石炭
ガス等のガス状の浸炭材を用いるガス浸炭法、青化ソー
ダを主成分とする溶融塩等の液体状の浸炭材を用いる液
体浸炭、真空中で浸炭処理を行う真空浸炭、更にイオン
浸炭や電解浸炭等、各種浸炭処理法を使用することがで
きる。なお、金型本体の材質としては、SCM435、
SCM440等の高炭素鋼を使用するときは、この浸炭
処理工程を経ずに焼入れ処理や焼戻し処理を行ってもよ
い。また、固体浸炭法では、この固体浸炭を促進するた
めの促進材として、炭酸バリウムや炭酸ソーダ等を用い
てもよい。
【0010】また、浸炭処理工程で形成される有効硬化
層の炭素濃度(CC )としては、0.8wt%≦CC
1.2wt%とされるのが好ましい。有効硬化層の炭素
濃度が0.8wt%未満では有効硬化層の硬度値が低下
すると共に、図12に示すように、ACM点が低くなって
焼入れ温度が低下することによって硬度値が低下する傾
向が現れる一方、有効硬化層の炭素濃度が1.2wt%
を越えると有効硬化層の硬度値が高くなるが、浸炭処理
時間が長くなってランニングコストが増加する傾向が現
れるので、いずれも好ましくない。
【0011】また、浸炭処理工程で形成される有効硬化
層の深さ(有効硬化層深さ:DC )としては、0mm<
C ≦2mm、好適には0mm<DC ≦1.7mmとさ
れるのが好ましい。有効硬化層深さが1.7mmを越え
ると浸炭処理時間が長くなってランニングコストが増加
する傾向が現れ、特に2mmを越えるとその傾向が著し
くなるので、好ましくない。
【0012】焼入れ工程とは、前記浸炭処理工程で浸炭
された金型本体をオーステナイト温度から急冷させる焼
入れ処理法を施すものである。勿論、この焼入れ処理法
によって金型本体を硬化させることもできる。この焼入
れ処理法としては、前記浸炭処理法で加熱された金型本
体を水で急冷させる水焼入れ(水冷)法や、前記金型本
体を油で冷却する油焼入れ(油冷)法、更に、真空中で
油、水等で急冷する真空焼入れ(真空冷却)法等、各種
焼入れ処理法を使用することができる。
【0013】また、焼入れ工程の焼入れ速度(冷却速
度:VC )としては、金型本体の有効硬化層の組織をマ
ルテンサイトのみとする最小の冷却速度(上部臨界冷却
速度)以上とされるのが好ましいが、通常は、金型本体
の有効硬化層の組織に初めてマルテンサイトが生じる最
小の冷却速度(下部臨界冷却速度)以上、具体的には、
50℃/min≦VC ≦90℃/minとされるのが好
ましい。焼入れ速度が50℃/min未満では有効硬化
層の組織内の残留オーステナイトの割合が高くなる傾向
が現れる一方、焼入れ速度が90℃/minを越えると
有効硬化層の組織内の残留オーステナイトの割合を極め
て低下させることができるが、この焼入れ速度を高める
ために油等の冷却媒体をドライアイス等で冷却する必要
がある等ランニングコストが増加する傾向が現れるの
で、いずれも好ましくない。
【0014】焼戻し工程とは、前記焼入れ工程で焼入れ
された金型本体に生じた組織を変態又は析出の進行を促
進させることによって、安定な組織に近づけて所要の性
質を付与するために、A1 点(鋼の共析変態点)未満の
適当な温度に適当な時間加熱した後、冷却する焼戻し処
理を施すものである。
【0015】ショットピーニング処理工程とは、小さな
鋼球等のショットを金型本体の有効硬化層に圧縮空気又
は遠心力を利用して、高速で打ちつけて、金型本体の有
効硬化層に圧縮残留応力を生じさせ、疲れ強さを向上さ
せると共に、前記焼入れ工程及び焼戻し工程で少なくと
も金型本体の有効硬化層のオーステナイトがマルテンサ
イトに変態されずにそのまま残留された、所謂残留オー
ステナイトを、前記圧縮残留応力によってマルテンサイ
トに変態させるショットピーニング処理を施すものであ
る。勿論、このショットピーニング処理によって、有効
硬化層の応力の均一化を行うことで、金型本体の表面を
正常化させることもできる。
【0016】なお、本発明の舗装用コンクリートブロッ
ク製造用金型の製造方法では、浸炭硬化処理後、ショッ
トピーニング処理工程を施したが、焼戻し工程後に、ド
ライアイス(昇華温度:−78℃)や液体窒素(沸点:
−195℃)、冷凍機等を用いて、金型本体を0℃以下
の低温度に冷却する、換言すると金型本体の温度を、有
効硬化層の組織中の残留オーステナイトがマルテンサイ
トへの変態を終了する所謂Mf 点以下とするサブゼロ処
理(深冷処理という)工程を備えてもよい。これによ
り、前記ショットピーニング処理法に比べてランニング
コストが増大するが、確実に残留オーステナイトをマル
テンサイトに変態させることができ、金型本体の硬度を
上昇させて耐久性や耐摩耗性を向上させることができ
る。
【0017】
【作用】本発明者等は、鋭意研究を進めた結果、舗装用
コンクリートブロック製造用金型の硬度値及び衝撃値に
有効硬化層の組織中の残留オーステナイト(残留γR
いう)が極めて大きく影響していることを知見し得た。
すなわち、浸炭硬化処理して得られた有効硬化層中の組
織が全てオーステナイトからマルテンサイトに変態する
ならば、このマルテンサイトが体心正方晶又は体心立方
晶であるために、硬度値及び衝撃値(換言すると靱性
値)を高くすることができるが、有効硬化層の組織中の
オーステナイトを全てマルテンサイトに変態することが
できないために面心立方晶の残留オーステナイトによっ
て、有効硬化層の硬度値及び衝撃値を低下させているこ
とを知見し得た。また、有効硬化層の組織中の残留オー
ステナイトの硬度が低いために、有効硬化層中に低硬度
値の残留オーステナイトが点在すると金型本体が部分劣
化を起こす等、耐久性や耐摩耗性が著しく低下すると共
に、有効硬化層の組織中の残留オーステナイトが、経時
変化を起こして金型本体の寸法精度を狂わせてしまうこ
とも知見し得た。
【0018】更に、表1から明らかなように、金型本体
の表面の硬度を高めるために、通常、前述した如く有効
硬化層を形成する等、炭素濃度を高める方法が採用され
ているが、この炭素が、他の添加元素に比較して、有効
硬化層の組織がオーステナイトからマルテンサイトに変
態開始する所謂MS 点(Ar″点という)に極めて大き
な影響を与えることを知見し得た。すなわち、表1に示
すように、有効硬化層中の炭素濃度1wt%当たり−3
61℃MS 点を低下させるために、炭素濃度を高くする
と、有効硬化層のMS 点が低下して、有効硬化層のオー
ステナイトがマルテンサイトに変態できなくなるという
ことを知見し得た。
【0019】
【表1】
【0020】そこで、本発明者等は、更に実験を進めた
結果、浸炭硬化処理された金型本体にショットピーニン
グ処理を施すことによって、有効硬化層に圧縮残留応力
を生じせしめ、この圧縮残留応力によって、残留オース
テナイトをマルテンサイトに誘起変態させることができ
ることを知見し得た。なお、誘起変態とは、前述したよ
うに、圧縮残留応力等の応力を加えることによって、オ
ーステナイト(又は残留γR )からマルテンサイトへの
変態が誘起されることをいう。
【0021】以上、説明したように、請求項1、2記載
の舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方法に
おいては、浸炭硬化処理された金型本体にショットピー
ニング処理を施すことによって、金型本体の有効硬化層
に歪みを生じさせて硬度値を高くすることができるだけ
でなく、有効硬化層中の残留オーステナイトをマルテン
サイトに誘起変態させて、有効硬化層の前面に亘って略
均一に硬度値や衝撃値を高くすることができる。
【0022】特に、請求項2記載の舗装用コンクリート
ブロック製造用金型の製造方法においては、金型本体の
材質にクロムモリブデン鋼を適用することによって、こ
のクロムモリブデン鋼中に含有されるクロム(Cr)、
モリブデン(Mo)により焼入れ性を向上することがで
きると共に、硬度値のバラツキを少なくすることができ
る。従って、特に、有効硬化層深さ1.5mm以上の有
効硬化層を形成する場合、製造原価や製造工期を短縮す
ることができる。また、固体浸炭法を適用することによ
って、他の浸炭処理法に比し極めて有効硬化層深さの制
御を容易とすることができる。更に、有効硬化層深さ
(DC )を0mm<DC ≦2mmの範囲とすることによ
って、金型本体の耐久性や耐摩耗性を向上させることが
できる。
【0023】
【発明の効果】請求項1、2記載の舗装用コンクリート
ブロック製造用金型の製造方法においては、浸炭硬化処
理された金型本体にショットピーニング処理を施すこと
によって、金型本体の有効硬化層の硬度値や衝撃値を高
くすることができるので、金型本体の長寿命化や耐土砂
摩耗性の向上を図ることができる。また、有効硬化層の
残留オーステナイトをマルテンサイトに誘起変態させる
ことができるので、金型本体の経年変形を防止すること
ができ、舗装用コンクリートブロック製造用金型の品質
の向上を図ることができる。
【0024】特に、請求項2記載の舗装用コンクリート
ブロック製造用金型の製造方法においては、クロムモリ
ブデン鋼からなる金型本体を、固体浸炭法で浸炭処理
し、有効硬化層深さ(DC )が0mm<DC ≦2mmの
有効硬化層を形成することによって、金型本体の耐久性
や耐摩耗性を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造
方法を適用した金型本体の外観斜視図、図2は同舗装用
コンクリートブロック製造用金型の製造方法の浸炭処理
工程、焼入れ工程及び焼戻し工程の説明図、図3は本発
明の一実施の形態に係る舗装用コンクリートブロック製
造用金型の製造方法の硬度確認試験に用いた試験片の説
明図、図4は同硬度確認試験で得られた試験片のショッ
ト投射時間と硬度値の関係を示す特性図、図5は同硬度
確認試験に用いた金型本体の説明図、図6は同硬度確認
試験で得られた金型本体の各空隙部のショットピーニン
グ処理前後の硬度値を示す特性図、図7は同硬度確認試
験で得られた金型本体の各空隙部のショットピーニング
処理前後の硬度上昇値を示す特性図、図8は同硬度確認
試験に用いた他の金型本体の説明図、図9は同硬度確認
試験で得られた他の金型本体の各空隙部のショットピー
ニング処理前後の硬度値を示す特性図、図10は同硬度
確認試験で得られた他の金型本体の各空隙部のショット
ピーニング処理前後の硬度上昇値を示す特性図、図11
は同硬度確認試験で得られたショット投射時間と硬度上
昇値の関係を示す特性図である。
【0026】本発明の一実施の形態に係る舗装用コンク
リートブロック製造用金型の製造方法は、所定形状に下
型加工された金型本体10を浸炭処理する浸炭処理工程
と、前記浸炭処理工程で浸炭処理された金型本体10を
焼入れする焼入れ工程と、前記焼入れ工程で焼入れされ
た金型本体10を焼戻しする焼戻し工程と、前記焼戻し
工程で焼戻しされた金型本体10をショットピーニング
処理するショットピーニング処理工程とを有する。以下
これらについて詳しく説明する。
【0027】まず、直方体状等の所定形状とされたSC
M415等のクロムモリブデン鋼の鋼材(図示せず)
に、ワイヤカット放電加工機の切断機で、所定形状の空
隙部10aを複数形成する(これを下型加工という)こ
とによって、図1に示すように、金型本体10を作成し
た。なお、本発明の一実施の形態では、平面視してジグ
ザグ形状の空隙部10aを形成した。
【0028】次に、前工程で所定形状に下型加工された
金型本体10を、固体浸炭炉(TEC社製;商品名:台
車式熱処理炉)の浸炭用ケース(図示せず)内に入れる
と共に、すきまに木炭等の浸炭材(図示せず)を250
kg〜350kg充填した後、図2中Tcaで示すよう
に、約950℃で約6時間加熱した。これによって、浸
炭材の表面で下記(1)〜(3)式の反応によってCO
ガスが生成されると共に、この生成されたCOガスが金
型本体10の表面で下記(4)式の反応によって原子状
炭素(C)が生成され、更に、この原子状炭素(C)が
金型本体10の表面に固溶して、金型本体10の表面下
1.7mmから2.0mmの範囲に亘って、炭素濃度が
1.0〜1.1wt%の有効硬化層(図示せず)を形成
することができた。 2C+O2 →2CO ・・・・・・・・・・・・(1) C+O2 →CO2 ・・・・・・・・・・・・(2) C+CO2 →2CO ・・・・・・・・・・・・(3) 2CO→C+CO2 ・・・・・・・・・・・・(4)
【0029】次に、前記浸炭処理工程で浸炭された金型
本体10を浸炭用ケースから取り出した後、図2中Tco
で示すように、常温の油に約7分〜約10分間漬けて、
油焼入れした。これによって、金型本体10の有効硬化
層のオーステナイトをマルテンサイトに変態させた。な
お、金型本体10を前記浸炭用ケースから取り出した
後、油浴まで搬送する間に約2分間の搬送時間を要した
ことによって、約230℃〜約270℃放冷された。こ
れによって、実質約680℃〜約720℃からMS
(SCM415の場合、MS 点=約124℃)まで、約
55.6℃/min〜85℃/minの冷却速度で油焼
入れした。
【0030】次に、前記焼入れ工程で焼入れされた金型
本体10を、電気炉等の恒温炉(図示せず)に入れた
後、図2中Treで示すように、空気雰囲気下で、約20
0℃で2時間加熱して、金型本体10を焼戻しした(焼
戻し工程)。これによって、金型本体10の残留熱応力
を除去し、有効硬化層の残留オーステナイトやマルテン
サイトを安定化させることができ、経年変形を防止する
ことができた。
【0031】次に、前記焼戻し工程で焼戻しされた金型
本体10を、恒温炉から取り出して放冷させた後、イン
ペラー式ショットブラスト装置(新東工業社製;商品
名:SNT2SB3)のブラスト用ケース(図示せず)
内に入れて、20〜30分間ショットピーニング処理を
行った。なお、インペラー式ショットブラスト装置に
は、粒径2.0mmで、ロックウェル硬さHRC40〜
HRC50の鋼球のショットを用いて、インペラーの回
転速度73m/minの高速度で投射した。これによっ
て、金型本体10の有効硬化層に歪みを生じさせて硬度
値を高めると共に、有効硬化層の残留オーステナイトを
マルテンサイトに誘起変態させることができた。
【0032】
【実施例】次に、本発明の一実施の形態に係る舗装用コ
ンクリートブロック製造用金型の製造方法の硬度確認試
験を行った。以下、その結果について説明する。
【0033】(実施例1)まず、図3に示すように、縦
幅100mm、横幅200mm、厚さ15mmの、SC
M415製の試験片11を準備した。次に、この準備さ
れた試験片11に、前述した本発明の一実施の形態に係
る舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方法を
施した後、JIS Z 2246に準拠して、図3中1
〜9で示す各測定ポイントのショア硬度を測定した。な
お、ショットの総投射時間は30分間とし、その投射時
間5分経過毎にショア硬度を測定するものとした。ま
た、得られたショア硬度値はロックウェル硬度値(HR
C)に換算するものとした。その結果を表2及び図4に
示す。なお、図4中実線aは試験片11の平均硬度値、
図4中破線bは試験片11の最大硬度値、図4中破線c
は試験片11の最小硬度値を示す。
【0034】
【表2】
【0035】この表2及び図4から明らかなように、シ
ョットの総投射時間が長くなると共に試験片11の硬度
値が高くなることが確認された。また、ショットの総投
射時間が20分を越えると、硬度値の上昇は見られず、
約HRC64程度でほぼ一定値となることが確認され
た。
【0036】(実施例2)次に、図5に示すように、縦
幅1300mm、横幅1100mm、厚さ73mm、空
隙部の形成数40個、上端面(又は下端面)の総面積
1.0m2 の、SCM415製の金型本体12を準備し
た。次いで、この準備された金型本体12に、前述した
本発明の一実施の形態に係る舗装用コンクリートブロッ
ク製造用金型の製造方法を施した後、実施例1と同様
に、図5中1〜40で示す各空隙部の内周面のショア硬
度を測定した。なお、金型本体12のショットの総投射
時間は20分間とし、上下両面それぞれ10分間ずつ、
ショットを投射するものとした。また、得られたショア
硬度値はロックウェル硬度値に換算するものとした。こ
の結果を表3、図6、図7に示す。なお、図6中白抜き
枠はショットピーニング処理前の硬度値、図6中斜線枠
はショットピーニング処理後の硬度上昇値、図6中実線
dはショットピーニング処理前の金型本体12の最大硬
度値、図6中実線eはショットピーニング処理前の金型
本体12の最小硬度値、図6中実線fはショットピーニ
ング処理後の金型本体12の最大硬度値、図6中実線g
はショットピーニング処理後の金型本体12の最小硬度
値、図7中実線hはショットピーニング処理後の金型本
体12の平均硬度上昇値を示している。
【0037】
【表3】
【0038】この表3、図6、図7から明らかなよう
に、金型本体12の各空隙部のショットピーニング処理
前のロックウェル硬さは、最小硬度値HRC52.8
(図6中実線e)、最大硬度値HRC55.7(図6中
実線d)であったが、ショットピーニング処理後のロッ
クウェル硬さは、最小硬度値HRC55.1(図6中実
線g)、最大硬度値HRC58.2(図6中実線f)
と、最小硬度上昇値HRC0.2、最大硬度上昇値HR
C4.7と、高くなっていることが確認された。換言す
ると、ショットピーニング処理後のロックウェル硬さ
は、ショットピーニング処理前のロックウェル硬さに比
較し、平均してHRC2.7高くなっており(平均硬度
上昇値HRC2.7)、4.4%〜4.5%上昇してい
ることが確認された。
【0039】(実施例3)次に、図8に示すように、縦
幅1000mm、横幅850mm、厚さ73mm、空隙
部の形成数12個、上端面(又は下端面)の総面積0.
3m2 の、SCM415製の金型本体13を準備した。
次いで、この準備された金型本体13に、前述した本発
明の一実施の形態に係る舗装用コンクリートブロック製
造用金型の製造方法を施した後、実施例1、2と同様
に、図8中1〜12で示す各空隙部の内周面のショア硬
度を測定した。なお、金型本体13のショットの総投射
時間は40分間とし、上下両面それぞれ20分間ずつ、
ショットを投射するものとした。また、得られたショア
硬度値はロックウェル硬度値に換算するものとした。こ
の結果を表3、図9、図10に示す。なお、図9中白抜
き枠はショットピーニング処理前の硬度値、図9中斜線
枠はショットピーニング処理後の硬度上昇値、図9中実
線iはショットピーニング処理前の金型本体13の最大
硬度値、図9中実線jはショットピーニング処理前の金
型本体13の最小硬度値、図9中実線kはショットピー
ニング処理後の金型本体13の最大硬度値、図9中実線
mはショットピーニング処理後の金型本体13の最小硬
度値、図10中実線nはショットピーニング処理後の金
型本体13の平均硬度上昇値を示している。
【0040】この表3、図9、図10から明らかなよう
に、金型本体13の各空隙部のショットピーニング処理
前のロックウェル硬さは、最小硬度値HRC53.3
(図9中実線i)、最大硬度値HRC55.9(図9中
実線j)であったが、ショットピーニング処理後のロッ
クウェル硬さは、最小硬度値HRC57.6(図9中実
線m)、最大硬度値HRC60.2(図9中実線k)
と、最小硬度上昇値HRC3.2、最大硬度上昇値HR
C6.3と、高くなっていることが確認された。換言す
ると、ショットピーニング処理後のロックウェル硬さ
は、ショットピーニング処理前のロックウェル硬さに比
較し、平均してHRC4.3高くなっており(平均硬度
上昇値HRC4.3)、8%〜9.6%上昇しているこ
とが確認された。
【0041】(実施例4)更に、前記前記金型本体1
2、13に、前述した本発明の一実施の形態に係る舗装
用コンクリートブロック製造用金型の製造方法を施した
後、実施例2、3と同様に、各空隙部の内周面のショア
硬度を測定した。なお、金型本体12、13のショット
の総投射時間は30分間とし、上下両面それぞれ5分間
ずつ、ショットを投射した後(総投射時間10分経過
後)、更に、上下両面それぞれ5分間ずつ、ショットを
投射し(総投射時間20分経過後)、その後、更に、上
下両面それぞれ5分間ずつ、ショットを投射した後(総
投射時間30分経過後)に、それぞれショア硬度を測定
した。この結果を図11に示す。なお、図11中実線q
は試験片11の平均硬度上昇値、図11中実線pは金型
本体12、13の平均硬度上昇値を示している。
【0042】図11から明らかなように、ロックウェル
硬度値の上昇度は異なるが、総投射時間約20分で略同
じ上昇値となっていることが確認された。これは、試験
片11のショット面が、ショットの投射方向に略垂直に
設置されるのに対し、金型本体12、13のショット面
(内周面)が、ショットの投射方向に略平行に設置され
ることにあると考えられるが、それでも試験片11と略
同じ総投射時間で略同じ硬度上昇値を得られることが確
認された。
【0043】以上のように本発明の舗装用コンクリート
ブロック製造用金型の製造方法によれば、舗装用コンク
リートブロック製造用金型の硬度値を高くすることがで
きたので、舗装用コンクリートブロック製造用金型の耐
久性や耐土砂摩耗性等の耐摩耗性を向上させることがで
き、金型本体の寿命(耐用回数)を従来に比べて30%
上昇させることができた。
【0044】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る舗装用コンクリー
トブロック製造用金型の製造方法を適用した金型本体の
外観斜視図である。
【図2】同舗装用コンクリートブロック製造用金型の製
造方法の浸炭処理工程、焼入れ工程及び焼戻し工程の説
明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る舗装用コンクリー
トブロック製造用金型の製造方法の硬度確認試験に用い
た試験片の説明図である。
【図4】同硬度確認試験で得られた試験片のショット投
射時間と硬度値の関係を示す特性図である。
【図5】同硬度確認試験に用いた金型本体の説明図であ
る。
【図6】同硬度確認試験で得られた金型本体の各空隙部
のショットピーニング処理前後の硬度値を示す特性図で
ある。
【図7】同硬度確認試験で得られた金型本体の各空隙部
のショットピーニング処理前後の硬度上昇値を示す特性
図である。
【図8】同硬度確認試験に用いた他の金型本体の説明図
である。
【図9】同硬度確認試験で得られた他の金型本体の各空
隙部のショットピーニング処理前後の硬度値を示す特性
図である。
【図10】同硬度確認試験で得られた他の金型本体の各
空隙部のショットピーニング処理前後の硬度上昇値を示
す特性図である。
【図11】同硬度確認試験で得られたショット投射時間
と硬度上昇値の関係を示す特性図である。
【図12】Fe−C二元系状態図である。
【図13】従来例に係る舗装用コンクリートブロックの
製造方法の説明図である。
【図14】同製造方法の説明図である。
【図15】同製造方法で製造された舗装用コンクリート
ブロックの外観斜視図である。
【図16】SCM415、SCM420のJIS3号試
験片を浸炭焼入れしたものの有効硬化層深さと衝撃値の
関係を示す特性図である。
【図17】直径25mmの炭素丸棒鋼の圧延のままの炭
素濃度と機械的性質の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10 金型本体 10a 空隙部 11 試験片 12 金型本体 13 金型本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に下型加工された金型本体を浸
    炭処理する浸炭処理工程と、前記浸炭処理した金型本体
    を焼入れする焼入れ工程と、前記焼入れした金型本体を
    焼戻しする焼戻し工程と、前記焼戻しした金型本体をシ
    ョットピーニング処理して、更に表面硬化させるショッ
    トピーニング処理工程とを備えたことを特徴とする舗装
    用コンクリートブロック製造用金型の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金型本体の材質にクロムモリブデン
    鋼を適用すると共に、前記浸炭処理工程に固体浸炭法を
    適用し、前記金型本体に有効硬化層深さ(DC )が0m
    m<DC ≦2mmの有効硬化層を形成することを特徴と
    する請求項1記載の舗装用コンクリートブロック製造用
    金型の製造方法。
JP30377095A 1995-10-26 1995-10-26 舗装用コンクリートブロック製造用金型の製造方法 Pending JPH09123145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011071124A1 (ja) * 2009-12-09 2011-06-16 本田技研工業株式会社 摺動部材およびその製造方法
JP2013532583A (ja) * 2010-08-05 2013-08-19 新東工業株式会社 ショットピーニング方法

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JP2011122190A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Honda Motor Co Ltd 摺動部材およびその製造方法
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