JPH09122303A - 打球発射モータの制御装置 - Google Patents

打球発射モータの制御装置

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Publication number
JPH09122303A
JPH09122303A JP27367293A JP27367293A JPH09122303A JP H09122303 A JPH09122303 A JP H09122303A JP 27367293 A JP27367293 A JP 27367293A JP 27367293 A JP27367293 A JP 27367293A JP H09122303 A JPH09122303 A JP H09122303A
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Japan
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stepping motor
motor
blade body
signal
ball
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Application number
JP27367293A
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English (en)
Inventor
Toru Hayakawa
透 早川
Kazuhiko Hosotsuchi
和彦 細土
Yuichi Tsuda
裕一 津田
Noriyasu Yamazaki
規安 山崎
Hiroshi Enomoto
宏 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Hitachi Micro Devices Corp
Nidec Advanced Motor Corp
Original Assignee
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Hitachi Micro Devices Corp
Japan Servo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常時、羽根体の位置を原点角度位置に設定す
るようにステッピングモータを制御する打球発射モータ
の制御装置。 【構成】 電源の投入と同時に第1のパルス数信号を送
り、ステッピングモータ50を逆回転させ、羽根体7を
ローラ12と当接させて停止させ、次に第2のパルス数
の信号をステッピングモータ50に送り、羽根体7を時
計方向に回転させて図示のように原点角度位置に停止さ
せる。打球開始時は、羽根体7を原点角度位置から起動
し、第3のパルス数信号を送り、羽根体を360°回転
させることにより、常に羽根体7の原点角度位置で待機
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機に係り、特
にパチンコ機の打球発射モータと連動する羽根体の原点
角度位置設定に好適なパチンコ機の打球発射モータの制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から実施されている電動式パチンコ
機の打球発射モータの制御装置の一例が特開昭62−1
92187号公報に開示されている。前記技術は、パチ
ンコ玉を打球するための打球機構と、この打球機構を駆
動するための電気的駆動手段と、電源と前記電気的駆動
手段との間に設けられ、前記打球機構のパチンコ玉の打
球間隔の制御を行なう打球間隔制御手段が開示されてい
る。前記電気的駆動手段の一つとしてステッピングモー
タが使用されており、前記打球間隔の制御手段は、所定
の周波数を出力する発信器を使用することにより、ステ
ッピングモータを所定の回転速度に調整し、単位時間に
おけるパチンコ玉の発射数を、例えば、1分間あたり1
00個以内となるように制御している。
【0003】図5は、従来の打球機構の一例を示した図
である。図5において、30はパチンコ機本体、31は
打球機構、32は打球機構部の基板、5は打球用のモー
タ、6はモータの回転軸、7はモータ回転軸6に嵌着固
定された羽根体、8はパチンコ玉を弾く槌であって、接
触腕9と分岐腕11とが槌8と一体に固定されている。
10は槌の支持軸、12は分岐腕11に設けたローラ、
13は接触腕9と当接して槌8の回動を停止させるスト
ッパ、14は槌8に係止された引張りばね、15は引張
りばね14を巻き付けるドラム、16はドラム15に引
張りばね14の他端を係止するフック、17はドラムに
牽引紐を係止する連結板、18は前記牽引紐、19はハ
ンドル軸に固着したプーリ、20はハンドル軸、21は
パチンコ玉の発射レール、22は発射位置に供給された
パチンコ玉である。
【0004】次に従来の打球機構31の動作を説明す
る。基板32に打球用のモータ5と、槌8の支持軸10
と、接触腕9と当接するストッパ13と、引張りばね1
4を巻き付けるドラム15が支軸15aに支承して設け
られ、モータ5回転軸6に羽根体7が嵌合固定され、支
持軸10により回動自在の軸支された槌8の一端にパチ
ンコ玉22を打つ頭部8aが設けられ、支持軸10を中
心とする槌8の他端に一体に設けた分岐腕11の先端に
ローラ12が回動自在に固定されている。引張りばね1
4は、その一端を槌8に係止し、ドラム15に巻き付け
られた他端をドラム15と一体に設けたフック16に係
止している。さらに、ドラム15と一体に固定した連結
板17の先端に牽引紐18を係止し、牽引紐18の他端
はハンドル軸20と同軸に固着したプーリ19に巻き付
けて係止されている。またハンドル軸20は図示されな
いハンドルを固定し、このハンドルはパチンコ玉22に
与える打撃力を調整するためのものであって、パチンコ
機本体30の前面に配置されている。
【0005】図5に示すように、羽根体7は、所定の相
対回動角度を示す位置(以下角度位置と略記する)でロ
ーラ12と対接したとき、槌8先端の頭部8aがパチン
コ玉22直前の発射最適位置に停止するように調整され
ている。羽根体7の上記の角度位置を羽根体7の原点角
度位置と呼称する。
【0006】槌8は引張りばね14の付勢力により、頭
部8aの反対側の接触端9がストッパー13と当接して
おり、これにより、槌8のQ方向への回動を制止してい
る。これにより、槌8の分岐腕11に設けたローラ12
とスクロール面7aとは緩やかに接触し、この間には空
隙も負荷抵抗ない状態にある。図5の位置でモータ5に
通電すると、直ちに羽根体7のスクロール面7aに沿っ
てローラ12が転動して分岐腕11を押圧し、槌8が矢
印P方向に回転し、スクロール面7aの先端部を超える
と、ローラ12が凹部7bに落ち込み、槌8は極大値に
達した引張りばね14の付勢力で矢印Q方向に急速に回
動し、頭部8aがパチンコ玉22を打撃する。パチンコ
玉22が発射レール21に沿って飛びだし、一方槌8の
接触端9がストッパー13に当接して、再び槌8は図5
の位置、すなわち、羽根体7の原点角度位置に戻り、次
の打球操作に備え、モータ5の通電が継続する間は、槌
8によるパチンコ玉22の打球動作は連続して繰返され
るようになっている。
【0007】また、槌8に連動して設けたパチンコ玉2
2の供給機構は、すでに供給されたパチンコ玉22が発
射された後に、槌8の運動に連動して新規のパチンコ玉
一個を発射レール21の発射位置に供給するように構成
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の打球用
モータは、商用周波数の交流電源で動作するシンクロナ
スモータ、または、交流電源を整流した直流で動作する
発振器により駆動されるステッピングモータが使用され
る。シンクロナスモータは、駆動電源の周波数によりモ
ータの回転数が制御され、ステッピングモータは、発振
器の周波数により回転数が制御されるので、パチンコ玉
の発射数を一定値、例えば1分間に100個以下に押え
ることができるので、連続的にモータを回転させてパチ
ンコ玉を発射するように動作させる場合には特に問題は
ないが、遊技途中でパチンコ玉の発射を中止して再発射
の操作を行なうとき、または、パチンコ機に始めて通電
するときには次に述べるような問題が発生する。
【0009】シンクロナスモータは、回転数が高いた
め、地域によりモータに電源周波数に適合した減速比を
有する歯車を装着しているが、ロータの慣性により、モ
ータの通電を止めても直ちにモータは停止せず、結果と
して停止時の羽根体7の角度位置が一定しないという現
象が生ずる。一方、ステッピングモータでは、ロータの
慣性による停止位置のバラツキはシンクロナスモータよ
り小さいが、従来技術では停止のタイミングを制御して
いないので、停止位置が一定しないという点ではシンク
ロナスモータと同様である。前記のように、停止時にモ
ータの角度位置が一定しないという現象がパチンコ機の
打球機構部に与える不具合について説明する。
【0010】前述のように羽根体7の原点角度位置は、
パチンコ玉を打球するに最も望ましい槌8の頭部8aの
停止位置と対応して設定されている。すなわち、この位
置で打球用モータ5に通電すれば最短時間でパチンコ玉
22を発射することができるから、遊技者にとって最も
好ましい位置といえる。一方モータ5の停止により、羽
根体7が原点角度位置よりも反時計方向にずれた位置で
停止し、羽根体7のスクロール面7aとローラ12とが
接触していないと仮定すると、この状態でモータ5に通
電しても、羽根体7は、スクロール面7aとローラ12
とが接触する原点角度位置に達するまで、槌8は矢印P
方向に回動することなく停止していることになる。すな
わち、パチンコ玉22が弾き出されるまで遅れ時間が生
ずることになる。
【0011】次に羽根体7が原点角度位置よりも多少時
計方向にずれた位置で停止、すなわち、ローラ12がス
クロール面7a上の点で、モータ5の駆動電源がオフに
なったと仮定すると、槌8は、引張りばね14の付勢力
で矢印Q方向に回動すると共に、ローラ12がスクロー
ル面7aを介して羽根体7を反時計方向に押し戻し、槌
8はパチンコ玉22の発射位置に復帰する。これによ
り、槌8と連動したパチンコ玉22の供給機構から1個
のパチンコ玉22が供給される。したがって、次にモー
タ5に通電して打球操作を開始すると、パチンコ玉22
の供給機構からさらに1個のパチンコ玉22が供給さ
れ、2個のパチンコ玉22を同時に打撃することとな
り、本来1個のパチンコ玉22を弾くために設定された
打撃力では、2個のパチンコ玉22を弾くだけの力はな
いので、結局2個のパチンコ玉22は戻し通路を経てス
トッカに戻されるという現象が起ることがある。このよ
うな現象を2個玉と呼称し、遊技者にとっては、2個の
玉を失うことになり大変に不愉快な思いをすることにな
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の打球発射モータ
の制御装置においては、打球用モータにステッピングモ
ータを使用し、この回転をマイクロコンピュータにより
制御し、ステッピングモータに送るパルス信号の周期
と、一回の打球操作毎にステッピングモータに通電する
パルス数とを制御することによりステッピングモータの
速度と、一回の打撃操作毎に回転する羽根体の角度位置
が一定となるようにし、電源投入時にステッピングモー
タを、先ず逆回転させて羽根体のスクロール面の反対側
面凹部がローラに当接するまで回転させたのち停止さ
せ、以後も所定のパルス数の信号を送信し、次に前記の
停止位置から正回転させ、原点角度位置に達するまでの
回転角度に相当するパルス数の信号をステッピングモー
タに送り、前記パルス数の信号を送信し終ったときに、
ステッピングモータを停止させるように構成している。
【0013】すなわち、本発明の目的は、特許請求の範
囲に記載されているように、所定の発射位置に供給され
たパチンコ玉を弾性部材の付勢力により打球する槌と、
この槌の分岐腕と係設する羽根体と、この羽根体を駆動
するステッピングモータと、このステッピングモータに
よる駆動回路とを有する電動式パチンコ機の打球発射モ
ータの制御装置において、電源投入を検出し第1のパル
ス数の出力信号により前記ステッピングモータを逆回転
させる手段と、前記逆回転により前記羽根体を第1の角
度位置に停止させる手段と、第2のパルス数の出力信号
により前記ステッピングモータを正回転させる手段と、
前記羽根体が第2の待機角度位置に停止したことを確認
する手段と、前記確認により第3のパルス数の出力信号
により前記ステッピングモータを正回転させたのち、前
記ステッピングモータの停止信号を受信することによ
り、前記羽根体を第2の角度位置に停止させる手段を有
し、前記ステッピングモータの逆回転駆動時の供給電流
は、正回転駆動時よりも、少なくとも小さい実効電流値
に設定されることを特徴とする打球発射モータの制御装
置によって達成される。
【0014】
【作用】電源の投入と同時にステッピングモータを第1
のパルス数の出力信号により逆回転させることにより、
羽根体は第1の角度位置に強制停止する。次に第2のパ
ルス数の出力信号によりステッピングモータを正回転さ
せることにより、羽根体は第2の角度位置、すなわち、
原点角度位置に停止する。打球を開始するときには、ス
テッピングモータは前記原点角度位置から起動し、第3
のパルス数の出力信号により、ステッピングモータを正
回転させる。これにより、羽根体は、以後一打球操作毎
に一回転し、常に原点角度位置に停止して待機すること
ができ、第3のパルス数の送信途中で停止の信号が送ら
れても、所定のパルス数が全部送られてのち停止するか
ら、ステッピングモータは常に羽根体の原点角度位置で
停止するようになる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るパチンコ機の打球発射モ
ータの制御装置の構成を示すブロック図で、40は交流
電源、41は電源スイッチ、42は整流電源、43はタ
ッチセンサ、44はグリップスイッチ、1は電源が投入
されたことを検出するパワーオンリセット回路、2は中
央処理装置(以下CPUと記す)、3は水晶発振器、4
はモータドライブ回路、50はステッピングモータであ
り、パワーオンリセット回路1、CPU2、水晶発振器
3はマイクロコンピータに含まれている。
【0016】CPU2は、水晶発振器3から送られたパ
ルス列、ステッピングモータ50の回転方向の指定信
号、パルス幅を指定する信号、パルス数を指定する信
号、起動と停止を指示する信号等をモータドライブ回路
4に送り、モータドライブ回路4から出力する通電順序
に従いステッピングモータ50の巻線に通電されステッ
ピングモータ50が動作する。
【0017】図5は従来技術のパチンコ機の打球機構を
示す図であるが、本発明の一実施例の作用の説明は図5
を用いることとする。ただし、本発明のステッピングモ
ータは従来技術の打球用モータと区別してステッピング
モータ50とする。その動作手順を図2に示すCPU2
による制御フローチャートにより説明する。
【0018】羽根体7の原点角度位置の設定操作は、パ
ワーオンリセット回路1で電源が投入されたことを検出
した信号がCPU2のリセット端子に入力されると、C
PU2は予めセツトされたプログラムに従い、リセット
されてスタートステップに戻り(S002)、反時計方
向の回動を与える信号(S003)と、通電のパルス幅
を正常時より減少させる信号(S004)と、水晶発振
器3から送られたパルス列により第1のパルス数を設定
する信号(S005)と、起動信号とがモータドライブ
回路4に送られ(S006)、モータドライブ回路4
は、前記のCPU2により送られた信号に従い羽根体7
を反時計方向に回動させるシーケンスにより、ステッピ
ングモータ50の正回転時よりも幅の狭いパルス列を送
信する(S007)。図3はモータドライブ回路4から
ステッピングモータ50に送る正回転時の駆動パルス波
形図、図4は同じく逆回転時の駆動パルス波形図であ
る。図中パルス信号A、Bに対してA~、B~は反転パル
ス信号を示す。図示の通り図3は進行波、図4は後退波
で、図4のパルス信号幅は図3のパルス幅は小さい。
【0019】(S007)のステップで指定される第1
のパルス数は、ステッピングモータ50が停止したラン
ダム位置から羽根体7が反時計方向の方向に回転し、羽
根体7の凹部7bがローラ12に当接するまで必要な回
転角は360°以下で十分であるが、実施例では回転角
は360°に設定されている。したがって、図5に示し
た打球機構のモータ5の回転軸に固着された羽根体7の
凹部7bが、ローラー12に当接して羽根体7は停止す
るが、モータドライブ回路4からステッピングモータ5
0に送られるパルス通電は継続され、第1のパルス数が
送られるとCPU2の制御でパルス通電は停止するよう
に構成されている。
【0020】CPU2のプログラムは次のステップに進
み、回転方向の指定を時計方向に指定する信号(S00
9)と、通電のパルス幅を正常の幅にする信号(S01
0)と、第2のパルス数を設定する信号(S011)
と、起動信号とがモータドライブ回路4に送られ(S0
12)、モータドライブ回路4は前記のCPU2より送
られた信号に従い、羽根体7を時計方向に回動させるシ
ーケンスで、正常時のパルス幅のパルス列をステッピン
グモータ50に送り、ステッピングモータ50を時計方
向に第2のパルス数に対応して回転させ、所定数のパル
ス数が送られる(S013)とCPU2はパルス信号の
送信停止を指令し、ステッピングモータ50は停止し
(S014)、羽根体7の原点角度位置の設定が完了す
る(S015)。第2のパルス数は、図5から明らかな
ように、360°より小さい回転角に対応して設定する
ことができる。
【0021】ここで、羽根体7を反時計方向に駆動する
ときは、前記のように通電するパルス幅を減少し、ステ
ッピングモータ50の発生トルクを正回転時より小さく
設定することにより、羽根体7の凹部7bがローラ12
と当接し、ステッピングモータ50が強制的に停止させ
られても通電が継続されるので、ステッピングモータ5
0により発生する振動音を減少させ、ステッピングモー
タ50や打球機構部の破損を未然に防止することができ
る。
【0022】上記実施例においては、図4に示すように
通電するパルス幅を減少させる構成となっているが、巻
線に通電する回路の電圧を低減させることにより、実効
的な通電電流を減少させてもよい。
【0023】また、羽根体7がローラ12に当接し、ス
テッピングモータ50が強制的に停止させられている間
に、逆回転方向のパルス列は継続して送られ、第1のパ
ルス数が全部送られるとパルス信号が停止するが、この
ときの羽根体7は原点角度位置から一定の角度位置に停
止しているので、この点から正回転方向に一定のパルス
数だけ回転させることにより、常に原点角度位置に停止
させることができる。
【0024】これにより、電源を投入すれば、常時、羽
根体7の位置を原点角度位置に設定するようにステッピ
ングモータ50を制御することができ、次の打球操作時
に最短時間で初玉の発射ができると共に、いわゆる2個
玉の発生を防止することができ、これが本発明の第1の
特徴となっている。
【0025】前記第1、第2のパルス数に対応する回転
角度は、槌8、および羽根体7のスクロール面7aの形
状により異なるものであるから、原点角度位置から時計
方向に羽根体7を回動させる第1、第2のパルス数は、
槌8および羽根体7の形状に即して選定されるものであ
る。すなわち、上記実施例では羽根体7の羽根数は1枚
のものを提示したが、羽根体7の羽根数が2枚であれ
ば、第1、第2パルス数は、概ね180度回転させるに
要するパルス数を設定する。
【0026】(S015)のステップにより、原点角度
位置の設定が終るとパチンコ玉22の発射の準備が完了
するから、ステッピングモータ50の回転を正回転する
方向に(S016)、パルス幅を大に(S017)設定
し打球開始の状態とする(S018)。次に、タッチセ
ンサ43の信号を確認(S019)と、グリップスイッ
チ44の信号を確認する(S020)。
【0027】タッチプレートへの接触によりタッチセン
サ43がオン、かつ、グリップスイッチ44をオンとな
ると、CPU2からモータドライブ回路4にステッピン
グモータ50が一回転するに要する第3のパルス数が設
定され(S021)、ステッピングモータ50が起動し
(S022)、羽根体7の1回転することにより、パチ
ンコ玉22が発射される。第3のパルス数は、羽根体7
が360°回転するように設定される。
【0028】こうして、タッチセンサ43のオンと、グ
リップスイッチ44のオンの間は、第3のパルス数の信
号を確認し(S023)、送信終了まで(S018〜S
023)のステップによる動作が繰り返され、ステッピ
ングモータ50は連続駆動してパチンコ玉22の発射を
継続する。タッチプレートから手を離しタッチセンサ4
3のオフか、若しくは、グリップスイッチ44のオフを
検知すると、モータ停止信号が(S025)へ送られ、
(S021)で設定された第3のパルス数の送信が開始
されているかを判断し(S025)、送信が開始されて
いることが確認されれば、(S022)、(S023)
へ移行する。また、(S025)で送信が開始されてい
ないことを確認したときは、モータ起動(S022)の
実行以前であって羽根体7は原点角度位置にあると判断
され、(S018)に戻り、ステッピングモータ50は
直ちに停止する。
【0029】こうして、CPU2から送られるステッピ
ングモータ50を駆動する第3のパルス数が、羽根体7
を360°回転するように設定されているから、原点角
度位置から回転を開始する羽根体7は、必ず原点角度位
置で停止するように構成されている。すなわち、パチン
コ玉22の発射が開始されたから、任意時にパチンコ玉
の発射を中止しても、羽根体7が必ず原点角度位置で停
止するようにステッピングモータ50は駆動を行なうこ
とができる点に第2の特徴がある。
【0030】上記実施例の打球発射モータの制御装置の
制御回路をマイクロコンピュータにより構成することに
より、小型、堅牢でパルス数の変造を防止することがで
き実用的には最も好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明の実施により、電源の投入によ
り、常時、羽根体の位置を原点角度位置に設定するよう
にステッピングモータを制御することができ、次の打球
操作時に最短時間で初玉の発射ができると共に、2個玉
の発生を防止できる効果があり、遊技者にとって快適な
パチンコ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の打球発射モータの制
御装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の打球発射モータの制御装置のCPU2
による一実施例の制御フローチャートである。
【図3】本発明のステッピングモータの正回転時の一実
施例の駆動信号波形図である。
【図4】本発明のステッピングモータの逆回転時の一実
施例の駆動信号波形図である。
【図5】従来技術のパチンコ機の打球機構による本発明
の一実施例の作用を示す図である。
【符号の説明】
1…パワーオンリセット回路 2…CP
U 3…水晶発振器 4…モー
タドライブ回路 5…ステッピングモータ 6…モー
タ回転軸 7…羽根体 7a…スク
ロール面 8…槌 8a…頭部 9…接触腕 10…支持
軸 11…ローラ支持腕 12…ロ
ーラ 13…ストッパ 14…引
張りばね 15…ドラム 15a…支
軸 16…フック 17…連
結板 18…牽引紐 19…プ
ーリ 20…ハンドル軸 21…発
射レール 22…パチンコ玉 30…パ
チンコ機本体 31…打球機構 32…基
板 40…交流電源 41…電
源スイッチ 42…整流電源 43…タ
ッチセンサ 44…グリップスイッチ S001〜S025…制御ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 透 東京都豊島区高田3−13−2 株式会社日 立マイクロデバイス内 (72)発明者 細土 和彦 東京都豊島区高田3−13−2 株式会社日 立マイクロデバイス内 (72)発明者 津田 裕一 群馬県桐生市相生町3−93 日本サーボ株 式会社桐生工場内 (72)発明者 山崎 規安 長野県南安曇郡穂高町北穂高341−1 日 本サーボ穂高株式会社内 (72)発明者 榎本 宏 名古屋市中川区尾頭橋三丁目20番8号 京 楽産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の発射位置に供給されたパチンコ玉
    を弾性部材の付勢力により打球する槌と、この槌の分岐
    腕と係設する羽根体と、この羽根体を駆動するステッピ
    ングモータと、このステッピングモータの駆動回路とを
    有する電動式パチンコ機の打球発射モータの制御装置に
    おいて、 電源投入を検出し第1のパルス数の出力信号により前記
    ステッピングモータを逆回転させる手段と、 前記逆回転により前記羽根体を第1の角度位置に停止さ
    せる手段と、 第2のパルス数の出力信号により前記ステッピングモー
    タを正回転させる手段と、 前記羽根体が第2の角度位置に停止したことを確認する
    手段と、 前記確認により、第3のパルス数の出力信号により前記
    ステッピングモータを正回転させる手段と、正回転させ
    たのち、前記ステッピングモータの停止信号を受信する
    ことにより、前記羽根体を第2の角度位置に停止させる
    手段を有することを特徴とする打球発射モータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ステッピングモータの逆回転駆動時
    の供給電流は、正回転駆動時よりも、少なくとも小さい
    実効電流値に設定されることを特徴とする請求項1に記
    載の打球発射モータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記打球発射モータの制御装置は、電源
    投入を検知するパワーオンリセット回路、前記各部の制
    御を行なう中央処理装置、パルス信号を発信する水晶発
    振器を含むマイクロコンピータにより制御されることを
    特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の打球発射
    モータの制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230945A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Juki Corp 遊技球発射装置

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