JP2614703B2 - 遊技球発射装置 - Google Patents

遊技球発射装置

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JP2614703B2
JP2614703B2 JP5458795A JP5458795A JP2614703B2 JP 2614703 B2 JP2614703 B2 JP 2614703B2 JP 5458795 A JP5458795 A JP 5458795A JP 5458795 A JP5458795 A JP 5458795A JP 2614703 B2 JP2614703 B2 JP 2614703B2
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▲祥▼伍 福島
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Fukushima Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に装着される遊
技球発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパチンコ機やアレンジボー
ル式遊技機(アレパチ)等の鋼製の遊技球を使用する遊
技機には、遊技盤面に遊技球を発射するための遊技球発
射装置が備えられている。この遊技球発射装置は、揺動
変位して遊技球を打撃する打球槌、打球槌を打撃位置側
に付勢するばね材、打球槌をばね材の付勢力に抗して後
退位置に揺動駆動しその位置で解放する駆動機構および
駆動機構の稼動を制御する駆動制御手段を備えている。
また、この遊技球発射装置は、遊技機の前面側に設けら
れた発射ハンドルが遊技者に把持されていることを検出
するタッチセンサ、発射ハンドルが所定量以上回動され
たことを検出する回動センサおよび発射位置と停止位置
とに切換操作される停止スイッチとが設けられており、
停止スイッチが発射位置にあり発射ハンドルが遊技者に
よって把持され且つ発射ハンドルが所定量以上回動され
た際に駆動制御手段が駆動機構を稼動させ、停止スイッ
チが停止位置とされた際には、駆動制御手段は駆動機構
の稼動を停止させる。
【0003】停止スイッチは、例えば発射ハンドルに組
み込まれており、通常は発射位置にあるが、遊技者が押
すことで停止位置とされ、その押圧力を解除されれば発
射位置に復帰する構造である。このような停止スイッチ
が設けられている理由は、発射ハンドルの操作位置(回
動量)を好適な位置に保持したままで、遊技球の発射を
一時停止するためであり、この停止スイッチを停止位置
とすることでいわゆるむだ玉の発射を回避できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、停止ス
イッチは遊技者が余計な遊技球を発射するのを避けるた
めに設けられているのであるが、この任意のタイミング
で遊技球を発射し、その停止を実行できるという特性を
利用して、特定のリズムに従って停止スイッチをオン/
オフ操作する遊技客もある。
【0005】これは、例えば特別電導役物の作動を高確
率で得ようとするものであるが、計算外の遊技球の挙動
など、不確実な要素が多いことがパチンコ遊技の面白味
でもあり、特定のリズムに従って遊技球を発射すること
で有利な入賞確率を得ようとする行為はパチンコ遊技の
面白味を損なっていた。
【0006】この発明は、特定のリズムに従って停止ス
イッチを操作する等のパチンコ遊技本来の面白味を損な
う行為を困難とすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の遊技球発射装置は、遊技
盤面に発射された遊技球の挙動により入賞が成立した際
に設定数の遊技球を賞球として払出す遊技機に装着され
て、打撃位置に置かれた前記遊技球を打撃して前記遊技
盤面に発射する遊技球発射装置であって、揺動変位して
前記遊技球を打撃する打球槌と、前記打球槌を前記打撃
位置から離隔する方向に後退駆動し所定の後退位置で解
放する駆動機構と、前記打球槌を前記打撃位置側に付勢
し該後退位置で解放された前記打球槌を前記打撃位置側
に駆動するばね材と、発射ハンドルが遊技者によって把
持されたことを検出するタッチセンサと、該発射ハンド
ルが所定量以上回動されたことを検出する回動センサ
と、発射位置と停止位置とに切換操作される停止スイッ
チと、前記停止スイッチが発射位置にあり前記発射ハン
ドルが遊技者によって把持されていることがタッチセン
サにて検出され且つ前記発射ハンドルが所定量以上回動
されたことが回動センサにて検出された際に前記駆動機
構を稼動させ、前記停止スイッチが停止位置とされた際
に前記駆動機構の稼動を停止させる駆動制御手段とを備
える遊技球発射装置において、前記駆動制御手段は、前
記発射ハンドルが遊技者によって把持されていることが
タッチセンサにて検出され且つ前記発射ハンドルが所定
量以上回動されたことが回動センサにて検出されている
際に前記停止スイッチが前記停止位置から発射位置とさ
れてから所定の発射遅れ時間後に前記打球槌を前記後退
位置で解放すべく前記駆動機構を稼動させる発射遅れ制
御と、前記発射ハンドルが遊技者によって把持されてい
ることがタッチセンサにて検出され且つ前記発射ハンド
ルが所定量以上回動されたことが回動センサにて検出さ
れている際に前記停止スイッチが前記発射位置から停止
位置とされてから所定の停止遅れ時間後に前記駆動機構
の稼動を停止させる停止遅れ制御とのいずれか一方また
は双方を実行することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の遊技球発射装置は、請求項
1記載の遊技球発射装置において、前記駆動制御手段
は、前記発射遅れ制御において、前記停止スイッチが前
記停止位置から発射位置とされてから第1の発射遅れ時
間後に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく前記駆動
機構を稼動させ、該第1の発射遅れ時間に続く第2の発
射遅れ時間後に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく
前記駆動機構を稼動させる制御を実行することを特徴と
する。
【0009】請求項3記載の遊技球発射装置は、請求項
1または2記載の遊技球発射装置において、前記駆動制
御手段は、前記停止遅れ制御において、前記停止スイッ
チが前記発射位置から停止位置とされてから第1の停止
遅れ時間後に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく前
記駆動機構を稼動させ、該第1の停止遅れ時間に続く第
2の停止遅れ時間後に前記打球槌を前記後退位置で解放
すべく前記駆動機構を稼動させた後に前記駆動機構の稼
動を停止させる制御を実行することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成になる請求項1記載の遊技球発射装
置においては、駆動制御手段は、発射ハンドルが遊技者
によって把持されていることがタッチセンサにて検出さ
れ且つ発射ハンドルが所定量以上回動されたことが回動
センサにて検出されている際に停止スイッチが停止位置
から発射位置とされてから所定の発射遅れ時間後に打球
槌を後退位置で解放すべく駆動機構を稼動させる発射遅
れ制御と、発射ハンドルが遊技者によって把持されてい
ることがタッチセンサにて検出され且つ発射ハンドルが
所定量以上回動されたことが回動センサにて検出されて
いる際に停止スイッチが発射位置から停止位置とされて
から所定の停止遅れ時間後に駆動機構の稼動を停止させ
る停止遅れ制御とのいずれか一方または双方を実行す
る。
【0011】発射ハンドルが遊技者によって把持されて
いることがタッチセンサにて検出され且つ発射ハンドル
が所定量以上回動されたことが回動センサにて検出され
ていて停止スイッチが停止位置にあれば、遊技球の発射
を一時停止している状態(以下スタンバイ状態という)
にあるわけで、このスタンバイ状態で停止スイッチが停
止位置から発射位置とされることは、遊技球の発射を再
開することになる。
【0012】この際に、発射遅れ制御が実行されると、
遊技者が期待したタイミングとは異なるタイミングで遊
技球が発射される。したがって、例えば特定のリズムに
従って停止スイッチをオン/オフ操作しても、その特定
のリズム通りの遊技球の発射とはならず、特定のリズム
に従って停止スイッチを操作する等のパチンコ遊技本来
の面白味を損なう行為は困難となる。
【0013】また、発射ハンドルが遊技者によって把持
されていることがタッチセンサにて検出され且つ発射ハ
ンドルが所定量以上回動されたことが回動センサにて検
出されていて停止スイッチが発射位置にあれば、遊技球
の発射が実行されている状態(以下発射状態という)に
あるわけで、この発射状態で停止スイッチが発射位置か
ら停止位置とされることは、スタンバイ状態に移行する
ことになる。
【0014】この際に停止遅れ制御が実行されると、遊
技者が期待したタイミングとは異なるタイミングで遊技
球の発射が停止される。したがって、例えば特定のリズ
ムに従って停止スイッチをオン/オフ操作しても、その
特定のリズム通りに遊技球の発射を停止することとはな
らず、特定のリズムに従って停止スイッチを操作する等
のパチンコ遊技本来の面白味を損なう行為は困難とな
る。
【0015】請求項2記載の遊技球発射装置において
は、駆動制御手段は、発射遅れ制御において、停止スイ
ッチが停止位置から発射位置とされてから第1の発射遅
れ時間後に打球槌を後退位置で解放すべく駆動機構を稼
動させ、第1の発射遅れ時間に続く第2の発射遅れ時間
後に打球槌を後退位置で解放すべく駆動機構を稼動させ
る制御を実行する。
【0016】つまり、スタンバイ状態からの発射再開時
には、遊技者が期待するのとは異なるタイミングで2球
の遊技球が発射されることになる。このため、請求項1
記載の構成による効果を一層確実にできる。請求項3記
載の遊技球発射装置においては、駆動制御手段は、停止
遅れ制御において、停止スイッチが発射位置から停止位
置とされてから第1の停止遅れ時間後に打球槌を後退位
置で解放すべく駆動機構を稼動させ、第1の停止遅れ時
間に続く第2の停止遅れ時間後に打球槌を後退位置で解
放すべく駆動機構を稼動させた後に駆動機構の稼動を停
止させる制御を実行する。
【0017】つまり、遊技者が期待するのとは異なるタ
イミングで2球の遊技球が発射された後に発射状態から
スタンバイ状態に切り換わることになる。このため、請
求項1または2記載の構成による効果を一層確実にでき
る。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1に示
すように、遊技機10の前面側には、遊技盤12の前面
側を覆うガラス14を保持する金枠16および金枠16
の下方に配された上皿18が、前枠20に開閉自在に装
着され、遊技盤12とガラス14との間に遊技領域22
が形成されている。
【0019】また、前枠20の下部には、下皿24およ
び発射ハンドル26が取り付けられている。この発射ハ
ンドル26の周縁部には導電性のタッチ部28が設けら
れており、周縁部に頭部29aを突出させて停止スイッ
チ29が組み込まれている。この停止スイッチ29は、
図示のように頭部29aを発射ハンドル26の周縁から
突出させているときが発射位置であり、この頭部29a
を発射ハンドル26の内部側へ押し込まれると停止位置
となり、この押し込み力を解除されると停止位置から発
射位置に復帰する。
【0020】さらに、この前枠20は、ヒンジ30、3
2を介して本体枠34に保持され、ヒンジ30、32を
軸として本体枠34に対して開閉自在となっている。図
2に示すように、上皿18の裏面側には、上皿18の遊
技球を図示しない発射レールへ1球ずつ送出する送出機
構36が設置されている。
【0021】一方、図3に示すように、遊技機10の背
面側には、遊技機設置島の球供給路(図示略)から供給
される遊技球を貯留する賞球タンク38が設置され、賞
球タンク38の下部には遊技球が流出可能な賞球流出口
40が設けられている。賞球流出口40の下方には遊技
球を整列させながら流下させる賞球誘導樋42が配され
ている。
【0022】この賞球誘導樋42には、賞球流出口40
のほぼ直下に、図示しないばねで上向きに付勢された荷
重受け部材44が設置されている。この荷重受け部材4
4は、賞球タンク38に十分な量の遊技球が貯留されて
いる場合にはその荷重によって下降位置とされ、賞球タ
ンク38の遊技球の量が設定量を下回れば、ばねの付勢
力によって上昇位置とされる。また、賞球誘導樋42の
下面には、荷重受け部材44の昇降に応じてオン/オフ
されるリミットスイッチ46が取り付けられており、賞
球タンク38の遊技球が減少して荷重受け部材44が上
昇位置となった際にはリミットスイッチ46がオンとな
り、不足信号が出力される。この不足信号が図示しない
ホール管理コンピュータへ入力されると、ホール管理コ
ンピュータは図示しない補給機構に対して遊技球の供給
を指示し、球供給路から賞球タンク38へと遊技球が供
給される構成である。なお、不足信号は遊技機10に設
置されている周知の制御基板48へも入力され、制御基
板48からの指令により遊技機10の前面に設けられた
玉切れランプ(図示略)が点灯される。
【0023】さらに、賞球誘導樋42には、周知の賞球
払出装置50(詳細は図示しない)が接続されている。
この賞球払出装置50の下方に接続された賞球振分部5
2内には、上皿18に遊技球を導く上皿樋54が開口
し、上皿樋54に隣接して開口する下皿樋56が設置さ
れている。この下皿樋56は下皿24に連通されてお
り、上皿18に多量の遊技球が蓄積されて上皿樋54が
閉塞状態となった際には、賞球払出装置50から排出さ
れる遊技球を下皿24へと導くものである。
【0024】下皿樋56の側壁58には、ピン60を介
して振子部材62が取り付けられている。振子部材62
には板状部64および錘部66が設けられており、ピン
60を軸として錘部66を振子として揺動可能である。
振子部材62は、通常は錘部66の重量により、板状部
64をを下皿樋56の側壁58から離脱させる側(下皿
樋56の内側)に変位させているが、例えば板状部64
を押圧されると錘部66の重量による力に抗して板状部
64を側壁58に接近させる方向に変位する。また、下
皿樋56の側壁58の外面にはリミットスイッチ68が
設置されており、前述のように振子部材62が板状部6
4を側壁58に接近させる方向に変位した際にはリミッ
トスイッチ68がオンとなり、満杯信号を制御基板48
に出力する構成である。このリミットスイッチ68から
の満杯信号が入力されると、制御基板48からの指令に
より、遊技機10の前面に設けられた満杯ランプ(図示
略)が点灯され、同時にブザ(図示略)から警報音が発
される構成である。
【0025】また、遊技機10の背面側下部には、遊技
球を打撃して遊技領域22へ発射するための遊技球発射
装置(以下、単に発射装置という)70が取り付けられ
ている。図3、図4および図5に示すように、発射装置
70には、ベースプレート72に保持されたモータケー
ス74、発射レール上の遊技球を打撃する打球槌76お
よび打球槌76の揺動に伴って昇降駆動されて送出機構
36を駆動する昇降部材78が備えられている。また、
図3および図4に示すように、ベースプレート72に
は、打球槌76の前進側(打撃位置側)の移動範囲を制
限するための上ストッパ80および下ストッパ82が装
着されており、打球槌76の前進側への揺動は、打球槌
76のアーム部84または反転部86が上下ストッパ8
0、82に当接する位置で規制される。なお、打球槌7
6の先端には打撃ばね87が装着されている。
【0026】図5に示すように、モータケース74の内
部にはパルスモータ88が収容されており、ベースプレ
ート72を貫通するパルスモータ88の出力軸には、出
力ギヤ90が取り付けられている。また、モータケース
74の蓋部92内にはパルスモータ88の稼動を制御す
るための本発明の駆動制御手段としてのモータ制御回路
94が組み込まれている。詳細の図示は省略するが、こ
のモータ制御回路94は周知のマイクロコンピュータと
しての構造を備えている。図3、図4および図5に示す
ように、蓋部92にはモータ制御回路94と外部とを接
続するためのコネクタ部96が設けられており、図3に
示すように遊技機10本体側からの信号線や電源線が接
続されている。
【0027】図6に示すように、モータ制御回路94に
は、発射ハンドル26に設けられたタッチ部28からの
タッチ信号、停止スイッチ29のポジション(発射位置
または停止位置)に対応してレベル変化する停止スイッ
チ信号、発射ハンドル26が所定以上に回動された際に
発射ハンドル26の内部に設置された回動リミットスイ
ッチ98から出力される回動信号、賞球誘導樋42の下
面に設置されたリミットスイッチ46からの不足信号お
よび下皿樋56の側壁58に設置されたリミットスイッ
チ68からの満杯信号が入力される。また、モータ制御
回路94は、パルスモータ88への駆動用電流の供給を
調節することにより、パルスモータ88の回転方向およ
び回転量(ステップ数)を制御でき、トルクセンサ95
の出力によりパルスモータ88のトルクを検知できる。
【0028】図5に示すように、ベースプレート72に
は、ベースプレート72と一体に鋳造された保持筒10
0が連接されており、保持筒100に内嵌された軸受1
02、102にはシャフト104が回動自在に軸支され
ている。シャフト104は外筒106と外筒106に内
嵌された軸108とで一体的に構成されている。外筒1
06には打球槌76が外嵌、固定されており、シャフト
104の回動に応じて打球槌76が揺動される。
【0029】保持筒100の外側には、コイルばね11
0が巻回されており、コイルばね110の一方の端部1
12は保持筒100の外周に沿って設けられたガイド枠
114に係合されている。また、コイルばね110の他
方の端部116は、ナット118、118によりシャフ
ト104に連結されたトルクキャップ120を貫通して
いる。図7に示すように、このトルクキャップ120に
は、円弧状の長穴122が設けられており、コイルばね
110の端部116は、この長穴122を貫通してい
る。
【0030】図5および図7に示すように、トルクキャ
ップ120の上面側には湾曲部材124が、ビス126
によって、ビス126を軸として揺動可能に取り付けら
れており、コイルばね110の端部116は、湾曲部材
124の保持穴128に挿通されている。さらに、シャ
フト104には、湾曲部材124に外周を接する軸端カ
ム130が取り付けられいる。この軸端カム130は、
図7において時計廻り、反時計廻りに回動することで湾
曲部材124を揺動変位させて、コイルばね110の端
部116を長穴122内で移動させることができる。
【0031】一方、図5に示すように、シャフト104
の他端側には、ばね力調節機構132が装着されてい
る。このばね力調節機構132は、シャフト104に連
結されている回動部134と回動部134を保持するケ
ース部136とからなり、回動部134に連結された爪
138を矢印A方向に引き起こせば、回動部134を回
動させることができる。この回動部134の回動は、シ
ャフト104を介して軸端カム130に伝達され、上述
のように湾曲部材124を変位させ、さらにコイルばね
110の端部116の位置を変動させることができる。
このようにコイルばね110の端部116の位置を変動
させると、コイルばね110の両端部112、116の
相対位置が変動するので、コイルばね110の捻れ変位
量が変化することになる。
【0032】図5および図7に示すように、トルクキャ
ップ120には、半径方向に沿って突出するローラアー
ム140が設けられており、ローラアーム140の先端
にはローラ142が回転自在に取り付けられている。ま
た、ベースプレート72には、減速ギヤ144が回転自
在に取り付けられており、減速ギヤ144はパルスモー
タ88の出力ギヤ90と歯合している。さらに、減速ギ
ヤ144には、共軸の駆動カム146が固着されてお
り、減速ギヤ144の回転に伴って駆動カム146が回
動される構造である。
【0033】この駆動カム146は図7に示されるよう
に外円弧部148と内円弧部150とを有する弧状で、
減速ギヤ144が図7において反時計廻り(矢印B)に
回動すると、外円弧部148をローラ142に当接して
ローラアーム140に力を及ぼすことにより、トルクキ
ャップ120を時計廻り(矢印C)に回転変位させる。
このトルクキャップ120の回転変位により、シャフト
104が回転され、打球槌76が後退方向に変位する。
なお、この際、コイルばね110は捻れ変位され、コイ
ルばね110が打球槌76を前進方向に付勢する力は強
められている。駆動カム146がさらに反時計廻りに回
動すると、ローラ142が駆動カム146から離脱する
ので、トルクキャップ120、シャフト104および打
球槌76は、コイルばね110の付勢力によって図7に
おける時計廻り方向に回動される。この打球槌76の回
動運動により、遊技球が打撃されることになる。以上の
動作を繰り返せば、打球槌76を繰り返し揺動させて、
次々と遊技球を打撃できる。なお、減速ギヤ144と出
力ギヤ90とのギヤ比は5:1で、出力ギヤ90の1回
転(=パルスモータ88の1回転)はパルスモータ88
の48ステップに相当する。したがって、パルスモータ
88を240ステップ回転させれば減速ギヤ144が1
回転し、打球槌76が1往復揺動されることになる。
【0034】図7に示すように、ベースプレート72に
は、発射ハンドル26によって回動される調整ギヤ15
2、調整ギヤ152に連なる伝達ギヤ154、156が
回転自在に取り付けられており、伝達ギヤ156はガイ
ド枠114に設けられたギヤ部158と歯合している。
この構造により、発射ハンドル26を回動変位させれ
ば、調整ギヤ152、伝達ギヤ154、156を介して
ガイド枠114を回動変位させることができる。ガイド
枠114はコイルばね110の端部112を保持してい
るので、上述のガイド枠114の回動変位によってコイ
ルばね110の捻れ量を調節でき、上述した打球槌76
の打撃力を調整できる。
【0035】これらの説明から明らかなように、パルス
モータ88、出力ギヤ90、減速ギヤ144、駆動カム
146、ローラアーム140、ローラ142、トルクキ
ャップ120、シャフト104等で本発明の駆動機構が
形成されている。次に、モータ制御回路94にて実行さ
れる制御について図8および図9のフローチャートを参
照して説明し併せて発射装置70の動作について説明す
る。
【0036】遊技機10の電源が入れられると、モータ
制御回路94は、図8に示される原点決定ルーチンを開
始する。まず、モータ制御回路94は、パルスモータ8
8に272ステップまでの逆転を指令する(ステップ1
100)。これに従ってパルスモータ88が逆転する
と、駆動カム146は図7における時計廻り方向(矢印
Bと逆方向)に回動する。
【0037】この回動に伴って駆動カム146の内円弧
部150がローラ142に当接されると、トルクキャッ
プ120には、シャフト104および打球槌76を反時
計廻り(矢印Cと逆方向)に回動する力が及ぼされる。
このため打球槌76が打撃方向に移動されるが、打球槌
76が上下ストッパ80、82に当接して前進を阻まれ
ると、それ以上の回動変位はできない。したがって、パ
ルスモータ88を回転を阻止されるのでトルクは増大す
る。このトルクが設定値以上となれば(ステップ120
0でYES)、打球槌76が最前進位置(打撃位置)に
至ったことになるのでモータ制御回路94はパルスモー
タ88を停止させる(ステップ1300)。また、トル
クが設定値に至ったことが検出されなくても、272ス
テップ分回転した場合には、パルスモータ88を停止さ
せる。これは、駆動カム146がどの位置にあろうと
も、パルスモータ88を272ステップ回転させれば打
球槌76が打撃位置に至るためである。
【0038】次に、モータ制御回路94は、パルスモー
タ88を192ステップ分正回転させる(ステップ14
00)。このパルスモータ88の正回転により、駆動カ
ム146は、内円弧部150に接していたローラ142
から離脱した後、外円弧部148をローラ142に当接
させ、ローラ142を介してトルクキャップ120、シ
ャフト104および打球槌76を時計廻り方向に回動さ
せる。この際の打球槌76の時計廻り回動は、上述の打
撃位置を基準として約11°45’で、打撃ばね87の
移動量としては約15mmである。この打球槌76のポ
ジションが原点位置となり、この位置から起算して24
0ステップを一つの単位としてパルスモータ88を回転
させて停止させれば、打球槌76は、常にこの原点位置
に停止させられることになる。こうして原点位置を決定
した発射装置70は、遊技客による遊技機10の操作開
始を待機する。
【0039】次に、遊技客により遊技機10が操作され
る場合について、図9に示す発射制御ルーチンに従って
説明する。なお、この発射制御ルーチンは、上述の原点
決定ルーチンが終了された後、遊技機10の電源が切ら
れるまで、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0040】発射装置70のモータ制御回路94は、遊
技客が発射ハンドル26のタッチ部28に接触すると入
力されるタッチ信号がオンとなったかを判定し(ステッ
プ2100)、否定判断であれば、一旦このルーチンを
終了する。ここで肯定判断であれば次のステップ220
0で、発射ハンドル26内部の回動リミットスイッチ9
8から出力される回動信号がオンであるかを判断する。
ステップ2200で否定判断であればステップ2100
へ回帰し、肯定判断であればステップ2300へ進む。
ステップ2300では、モータ制御回路94は、停止ス
イッチ29の停止スイッチ信号により停止スイッチ29
が発射位置にあるかを判断し、否定判断であればステッ
プ2100へ回帰し、肯定判断であれば次のステップ2
400へ進む。
【0041】ステップ2400では、モータ制御回路9
4は、賞球誘導樋42の下面に設置されたリミットスイ
ッチ46からの不足信号がオンであるかを判断し、肯定
判断であればステップ2500でブザおよびランプで玉
不足を警告して、一旦このルーチンを終了し、否定判断
であればステップ2600へ進む。ステップ2600で
は、モータ制御回路94は、下皿樋56の側壁58に設
置されたリミットスイッチ68からの満杯信号がオンで
あるかを判断し、肯定判断であればステップ2700で
ブザおよびランプで下皿24の満杯を警告して、一旦こ
のルーチンを終了し、否定判断であればステップ280
0へ進む。
【0042】ステップ2800では、モータ制御回路9
4は一定間隔での遊技球発射処理を実行する。具体的に
は、モータ制御回路94は、一定の時間毎にパルスモー
タ88に240ステップ分の正回転を指令する。これに
より、パルスモータ88は240ステップを単位として
正回転し、その回転は駆動カム146を介してローラア
ーム140からトルクキャップ120に伝達され、トル
クキャップ120を時計廻り(矢印C)に回転変位させ
る。このトルクキャップ120の回転変位により、シャ
フト104が回転され、打球槌76が後退方向に変位す
る。なお、この際、コイルばね110は捻れ変位され、
コイルばね110が打球槌76を前進方向に付勢する力
は強められている。駆動カム146がさらに反時計廻り
に回動し打球槌76が後退位置に達すると、ローラ14
2が駆動カム146から離脱するので、打球槌76は後
退駆動から解放され、コイルばね110の付勢力によっ
て図7における時計廻り方向に回動される。この打球槌
76の回動運動により、遊技球が打撃されることにな
る。
【0043】モータ制御回路94が、パルスモータ88
の回転量が240パルス分に達する毎に240ステップ
分の回転を指令することにより、パルスモータ88は連
続して正回転させる。これにより打球槌76が繰り返し
揺動駆動され、一定間隔で遊技球を発射することにな
る。
【0044】次のステップ2900では、モータ制御回
路94は、停止スイッチ信号により停止スイッチ29が
停止位置にあるかを判断し、否定判断であればステップ
3000へ進んで状況判定サブルーチンを実行する。ま
たステップ2900で肯定判断であれば、モータ制御回
路94はステップ3100へ進む。
【0045】ここで、図10を参照して状況判定サブル
ーチンの処理について説明する。まず、モータ制御回路
94は、タッチ部28からのタッチ信号がオフとされた
かを判断する(ステップ4100)。ステップ4100
で肯定判断であればステップ4200へ進み、パルスモ
ータ88を240ステップを単位とする回転量まで正回
転させて停止させ、このルーチンを終了する。
【0046】既に述べたように、パルスモータ88は、
打球槌76を原点位置とする位置を基準として240ス
テップつまり原点位置にあった打球槌76が再度原点位
置に至るまでを単位として回転しているので、ステップ
4200の処理によりパルスモータ88が停止した際に
は打球槌76は原点位置とされる。したがって、次に発
射装置70が稼動される際には、打球槌76は原点位置
にある。
【0047】ステップ4100で否定判断であれば、モ
ータ制御回路94はステップ4300に進んで、回動リ
ミットスイッチ98からの回動信号がオフであるかを判
断し、肯定判断であればステップ4200へ進み、パル
スモータ88を240ステップを単位とする回転量まで
正回転させて停止させ、打球槌76を原点位置としてこ
のルーチンを終了する。また、ステップ4300で否定
判断であれば、モータ制御回路94は、ステップ440
0へ進む。
【0048】ステップ4400では、モータ制御回路9
4は、リミットスイッチ46からの不足信号がオンであ
るかを判断し、肯定判断であればステップ4500でブ
ザおよびランプで玉不足を警告して、ステップ4200
へ進む。またステップ4400で否定判断であればステ
ップ4600へ進んでリミットスイッチ68からの満杯
信号がオンであるかを判断し、肯定判断であればステッ
プ4700でブザおよびランプで下皿24の満杯を警告
して、ステップ4200へ進む。一方、ステップ460
0で否定判断であれば、メインルーチンにリターンす
る。
【0049】このように、この状況判定サブルーチンで
は、タッチ信号オフ、回動信号オフ、不足信号オンある
いは満杯信号オンのいずれかになれば、モータ制御回路
94は、パルスモータ88に240ステップ単位の回転
をさせて打球槌76を原点位置に停止させる。なお、不
足信号オンおよび満杯信号オンの場合には、警報が発さ
れる。一方、タッチ信号オフ、回動信号オフ、不足信号
オンあるいは満杯信号オンのいずれの条件も成立しなけ
れば(ステップ4100、4300、4400、460
0でいずれもNO)、モータ制御回路94はメインルー
チンの処理に戻る。
【0050】ここで、図9に示される発射制御ルーチン
の説明に戻る。状況判定ルーチンから回帰すると、モー
タ制御回路94は、再びステップ2800〜2900を
実行する。このステップ2900で肯定判断となりステ
ップ3100に進んだ場合には、モータ制御回路94
は、停止スイッチ信号により停止スイッチ29が停止位
置にあることを検知してから第1の停止遅れ時間を経過
した際に打球槌76を後退位置で解放すべくパルスモー
タ88を稼動させる。続いて、モータ制御回路94は、
第1の停止遅れ時間に続く第2の停止遅れ時間後に打球
槌76を後退位置で解放すべくパルスモータ88を稼動
させる(ステップ3200)。その後、モータ制御回路
94は、打球槌76を原点位置とするまでパルスモータ
88を回転させて停止させる(ステップ3300)。
【0051】このステップ2900〜3300の処理に
伴う打球槌76の挙動について、図11を参照して説明
する。ステップ3100に至るまでは、ステップ280
0の処理によりほぼ一定の間隔t(約0.61秒)で打
球槌76が後退(解放)と前進(打撃)を繰り返し、遊
技球を発射している。このとき停止スイッチ29が停止
位置とされると(ステップ2900でYES)、打球槌
76は第1の停止遅れ時間t1を経過した際に後退位置
で解放され、コイルばね110の付勢力によって前進さ
せられ遊技球を打撃する(ステップ3100)。さら
に、打球槌76は、第1の停止遅れ時間t1に続く第2
の停止遅れ時間t2を経過した際に後退位置で解放さ
れ、同様に前進して打球する(ステップ3200)。そ
の後、打球槌76は、前進位置(打撃位置)から後退さ
せられ、原点で停止させられる(ステップ3300)。
この実施例では、第1の停止遅れ時間t1は約0.5
秒、第2の停止遅れ時間t2は約0.3秒に設定されて
いるが、これらの設定は任意である。
【0052】ここで図9に示される発射制御ルーチンの
説明に戻る。上述のように打球槌76を原点位置とさせ
た後、モータ制御回路94は、再び前述の状況判定サブ
ルーチンを実行し(ステップ3400)、このサブルー
チンからリターンすると停止スイッチ29が発射位置に
あるかを判断する(ステップ3500)。ここで否定判
断であれば、モータ制御回路94はステップ3300に
回帰し、肯定判断であればステップ3600に進む。
【0053】ステップ3600では、モータ制御回路9
4は、停止スイッチ信号により停止スイッチ29が停止
位置にあることを検知してから第1の発射遅れ時間t3
(図11参照)を経過した際に打球槌76を後退位置で
解放すべくパルスモータ88を稼動させる。打球槌76
は第1の発射遅れ時間t3を経過した際に後退位置で解
放され、コイルばね110の付勢力によって前進させら
れ遊技球を打撃する。
【0054】続いて、モータ制御回路94は、第1の発
射遅れ時間t3に続く第2の発射遅れ時間t4(図11
参照)後に打球槌76を後退位置で解放すべくパルスモ
ータ88を稼動させる(ステップ3700)。打球槌7
6は第2の発射遅れ時間t4を経過した際に後退位置で
解放され、コイルばね110の付勢力によって前進させ
られ遊技球を打撃する。
【0055】その後、モータ制御回路94はステップ2
800に回帰し、上述と同様に一定の間隔tで遊技球の
発射が繰り返される。以上のように、モータ制御回路9
4は、一定間隔tでの発射を継続している発射状態にあ
るときに停止スイッチ29が発射位置から停止位置とさ
れた場合には、第1の停止遅れ時間t1後に打球槌76
を後退位置で解放すべくパルスモータ88を稼動させ、
この第1の停止遅れ時間t1に続く第2の停止遅れ時間
t2後に打球槌76を後退位置で解放すべくパルスモー
タ88を稼動させ、その後にパルスモータ88の稼動を
停止させる。
【0056】このため発射状態からスタンバイ状態に移
行する際には、遊技者が期待したタイミングとは異なる
タイミングで遊技球の発射が停止される。したがって、
例えば特定のリズムに従って停止スイッチ29をオン/
オフ操作しても、その特定のリズム通りに遊技球の発射
を停止することとはならず、特定のリズムに従って停止
スイッチ29を操作する等のパチンコ遊技本来の面白味
を損なう行為は困難となる。
【0057】また、モータ制御回路94は、スタンバイ
状態で停止スイッチ29が停止位置から発射位置とされ
て発射状態に移行する際には、停止スイッチ29の切換
から第1の発射遅れ時間t3後に打球槌76を後退位置
で解放すべくパルスモータ88を稼動させ、第1の発射
遅れ時間t3に続く第2の発射遅れ時間t4後に打球槌
76を後退位置で解放すべくパルスモータ88を稼動さ
せる。
【0058】このためスタンバイ状態から発射状態に移
行する際には、遊技者が期待したタイミングとは異なる
タイミングで遊技球の発射が停止される。したがって、
例えば特定のリズムに従って停止スイッチ29をオン/
オフ操作しても、その特定のリズム通りに遊技球の発射
を開始することとはならず、特定のリズムに従って停止
スイッチ29を操作する等のパチンコ遊技本来の面白味
を損なう行為は困難となる。
【0059】そのほか、モータ制御回路94は、遊技機
10が起動された際にパルスモータ88を逆転→正転さ
せることにより、打球槌76を打撃位置から約11°4
5’、打撃ばね87の移動量としては約15mmだけ後
退位置側に変位させた原点位置に停止させる。また、原
点位置を基準にパルスモータ88を240ステップ単位
で回転させることで、打球槌76を常に原点位置に停止
させる。このため、打球槌76の停止時に発射レール上
に送り込まれた遊技球が打球槌76と接触することは回
避される。しかも、発射装置70が再稼動する場合に
は、打球槌76は常に原点位置から動き始めるので、発
射レール上の遊技球の位置と打球槌76の動きとが整合
し、確実に正常な発射がなされる。
【0060】さらに、賞球タンク38内の遊技球が所定
量を下回った際(不足信号オンの時)および下皿24に
設定量以上の遊技球が蓄積された際(満杯信号オンの
時)にも打球槌76を原点位置に停止させる。これによ
り、賞球タンク38の遊技球がきわめて少量または空と
なった際や下皿24に過剰の遊技球が蓄積された場合
に、新たな遊技球が遊技盤面に発射されることはなく、
賞球タンク38の玉切れにも関わらず入賞が発生する
(=賞球の払出しを要する)ことは回避される。
【0061】なお、以上の説明から明らかなように、モ
ータ制御回路94は駆動制御手段として機能している。
以上、実施例に従って、本発明について説明したが、本
発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できるこ
とは言うまでもない。例えば、実施例では発射遅れ制
御、停止遅れ制御のそれぞれにより遊技球を2球発射し
ているが、これらの制御下で発射される遊技球を1球あ
るいは3球以上としてもよい。また、第1の発射遅れ時
間、第2の発射遅れ時間、第1の停止遅れ時間、第2の
停止遅れ時間の設定は任意であり、それぞれを異ならせ
ることやいずれかを同じ時間とすることも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の遊
技球発射装置によれば、スタンバイ状態で停止スイッチ
が停止位置から発射位置とされ遊技球の発射を再開する
際には、発射遅れ制御が実行され、遊技者が期待したタ
イミングとは異なるタイミングで遊技球が発射される。
また、発射状態で停止スイッチが発射位置から停止位置
とされスタンバイ状態に移行する際には、停止遅れ制御
が実行され、遊技者が期待したタイミングとは異なるタ
イミングで遊技球の発射が停止される。したがって、い
ずれの場合も、例えば特定のリズムに従って停止スイッ
チをオン/オフ操作しても、その特定のリズム通りに遊
技球の発射を停止あるいは再開することとはならず、特
定のリズムに従って停止スイッチを操作する等のパチン
コ遊技本来の面白味を損なう行為は困難となる。
【0063】請求項2記載の遊技球発射装置によれば、
スタンバイ状態からの発射再開時には、遊技者が期待す
るのとは異なるタイミングで2球の遊技球が発射される
ことになる。このため、請求項1記載の構成による効果
を一層確実にできる。請求項3記載の遊技球発射装置に
よれば、遊技者が期待するのとは異なるタイミングで2
球の遊技球が発射された後に発射状態からスタンバイ状
態に切り換わることになる。このため、請求項1または
2記載の構成による効果を一層確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の遊技機の正面図である。
【図2】 実施例の遊技機の上皿部分の正面および背面
を示す斜視図である。
【図3】 実施例の遊技機の背面図である。
【図4】 実施例の発射装置の背面図である。
【図5】 実施例の発射装置の一部断面図である。
【図6】 実施例の発射装置のモータ制御回路に関連す
る構成のブロック図である。
【図7】 実施例の発射装置の正面図である。
【図8】 実施例の発射装置のモータ制御回路で実行さ
れる原点決定ルーチンのフローチャートである。
【図9】 実施例の発射装置のモータ制御回路で実行さ
れる発射制御ルーチンのフローチャートである。
【図10】 実施例の発射装置のモータ制御回路で実行
される状況判定サブルーチンのフローチャートである。
【図11】 実施例の発射装置における打球槌の変位を
説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10・・・遊技機、12・・・遊技盤、22・・・遊技
領域、24・・・下皿、26・・・発射ハンドル、28
・・・タッチ部、29・・・停止スイッチ、46・・・
リミットスイッチ、68・・・リミットスイッチ、70
・・・発射装置、76・・・打球槌、88・・・パルス
モータ(駆動機構)、94・・・モータ制御回路(駆動
制御手段)、95・・・トルクセンサ、98・・・回動
リミットスイッチ(回動センサ)、104・・・シャフ
ト(駆動機構)、110・・・コイルばね(ばね材)、
120・・・トルクキャップ(駆動機構)、140・・
・ローラアーム(駆動機構)、142・・・ローラ(駆
動機構)、144・・・減速ギヤ(駆動機構)、146
・・・駆動カム(駆動機構)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に発射された遊技球の挙動によ
    り入賞が成立した際に設定数の遊技球を賞球として払出
    す遊技機に装着されて、打撃位置に置かれた前記遊技球
    を打撃して前記遊技盤面に発射する遊技球発射装置であ
    って、 揺動変位して前記遊技球を打撃する打球槌と、前記打球
    槌を前記打撃位置から離隔する方向に後退駆動し所定の
    後退位置で解放する駆動機構と、前記打球槌を前記打撃
    位置側に付勢し該後退位置で解放された前記打球槌を前
    記打撃位置側に駆動するばね材と、発射ハンドルが遊技
    者によって把持されたことを検出するタッチセンサと、
    該発射ハンドルが所定量以上回動されたことを検出する
    回動センサと、発射位置と停止位置とに切換操作される
    停止スイッチと、前記停止スイッチが発射位置にあり前
    記発射ハンドルが遊技者によって把持されていることが
    タッチセンサにて検出され且つ前記発射ハンドルが所定
    量以上回動されたことが回動センサにて検出された際に
    前記駆動機構を稼動させ、前記停止スイッチが停止位置
    とされた際に前記駆動機構の稼動を停止させる駆動制御
    手段とを備える遊技球発射装置において、 前記駆動制御手段は、 前記発射ハンドルが遊技者によって把持されていること
    がタッチセンサにて検出され且つ前記発射ハンドルが所
    定量以上回動されたことが回動センサにて検出されてい
    る際に前記停止スイッチが前記停止位置から発射位置と
    されてから所定の発射遅れ時間後に前記打球槌を前記後
    退位置で解放すべく前記駆動機構を稼動させる発射遅れ
    制御と、 前記発射ハンドルが遊技者によって把持されていること
    がタッチセンサにて検出され且つ前記発射ハンドルが所
    定量以上回動されたことが回動センサにて検出されてい
    る際に前記停止スイッチが前記発射位置から停止位置と
    されてから所定の停止遅れ時間後に前記駆動機構の稼動
    を停止させる停止遅れ制御とのいずれか一方または双方
    を実行することを特徴とする遊技球発射装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御手段は、 前記発射遅れ制御において、前記停止スイッチが前記停
    止位置から発射位置とされてから第1の発射遅れ時間後
    に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく前記駆動機構
    を稼動させ、該第1の発射遅れ時間に続く第2の発射遅
    れ時間後に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく前記
    駆動機構を稼動させる制御を実行することを特徴とする
    請求項1記載の遊技球発射装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動制御手段は、 前記停止遅れ制御において、前記停止スイッチが前記発
    射位置から停止位置とされてから第1の停止遅れ時間後
    に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく前記駆動機構
    を稼動させ、該第1の停止遅れ時間に続く第2の停止遅
    れ時間後に前記打球槌を前記後退位置で解放すべく前記
    駆動機構を稼動させた後に前記駆動機構の稼動を停止さ
    せる制御を実行することを特徴とする請求項1または2
    記載の遊技球発射装置。
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