JP7329232B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、役物当りが発生した際の遊技の興趣を高めることを目的とする。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
第1始動口11の下方には、特定領域106を有する振分役物100(図3参照)が配置されている。この振分役物100には、第2大入賞口21へ入賞した全ての遊技球が誘導される。すなわち、振分役物100の内側上部にはワープ出口103が設けられており、第2大入賞口21に入球した全ての遊技球は、ワープ通路16を通過してワープ出口103に向かい、ワープ出口103から振分役物100内に流入する。ワープ出口103の下方には開閉動作が可能な一対の可動片105が設けられており、通常時は、図3の(a)に示すように閉状態で停止している。さらに、可動片105の下方には、入球可能な3穴106,107を備えた回転体110が配設され、常時一定速度で同一方向に回転動作を行っている。この回転体110の3穴106,107の内、Vで示した一つが特定領域106となる。
しかし、図3(b)に示すように可動片105が開状態であれば、ワープ出口103から開状態の可動片105の間を通り一対の支えピン108の間まで落下する。落下した遊技球は、回転体110の回転位置により、回転体110の側面と一対の支えピン108とで構成される待機位置に停留し、3穴106,107のいずれかの穴が真上に向けて開く位置まで回転するとその穴に入球する。既に待機位置に遊技球が待機している時に、可動片105間を遊技球が落下してくると、待機中の遊技球はそのままで、落下してきた遊技球は左右のいずれかに転動しハズレ口109から遊技盤裏面に排出される。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、該領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。普通図柄表示装置7は、普通図柄抽選が行われると普通図柄の変動表示を行い、いずれかの普通図柄を停止表示させることで、普通図柄抽選の結果を報知する。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
設定表示装置80aは、7セグメントLED表示器等を有する。詳細は後述するが、本実施形態のパチンコ機は、設定1~6の6段階の設定値に応じて、第1又は第2始動口11、12への入球により行われる特図の当否判定で大当り(以後、図柄当りとも記載)となる確率を段階的に変更可能となっている。設定表示装置80aは、現在の設定値を表示する。なお、設定表示装置80aを設けない構成としても良い。
また、設定キーSW80cは、設定キーを挿入可能な部位である。設定キーSW80cは、ON状態とOFF状態とを有し、設定キーを設定キーSW80cに挿入して回すことで、ON状態とOFF状態との切り替えが可能となる。設定キーSW80cがON状態である場合に、大当りの設定変更が可能となる。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
なお、本実施形態のパチンコ機50は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても、何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
(1)設定変更機能について
上述したように、本実施形態のパチンコ機50は、設定1~設定6の6段階で図柄当りの設定値を変更可能となっており、詳細は後述するが、設定値が高くなるに従い、図柄当りが発生する確率が高くなる。無論、これに限らず、5段階以下、又は、7段階以上の設定値の変更が可能となっていても良い。設定値は、主制御装置80における不揮発性メモリに保存される。主制御装置80は、電源投入時に不揮発性メモリに保存されている設定値をRAMに保存し、該設定値を現在の設定値とする。
本実施形態のパチンコ機50は、所謂1種2種混合機として構成されている。すなわち、図6に示すように、第1始動口11への入球に起因して行われる第1特図の大当り抽選では、図柄当りに当選し、第2始動口12への入球に起因して行われる第2特図の大当り抽選では、図柄当りと小当りとに当選する。図柄当りの確率は、一例として、図6に示すようにして現在の設定値に応じて変化する。一方、小当りの確率は、現在の設定値に関わらず、1/8となっている。
次に、この遊技進行を実現する処理について説明する。まず、図7にパチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンを示す。このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるが、2ms以外の割り込み周期で起動しても良い。
S10では、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に移行し、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15にてCPUやI/O等の初期設定を行い、S70に移行する。S10で肯定判定が得られた場合には、初期値乱数の更新(S20)、大当り決定用乱数の更新(S25)、大当り図柄決定用乱数の更新(S30)、当り決定用乱数の更新(S35)、リーチ判定用乱数の更新(S40)、変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
次に、主制御装置80が実行する始動口入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は、S105に処理を移行し、第1特図についての保留記憶の数が最大値(一例として4)未満か否かを判定する。肯定判定の場合は(S105:yes)、S110に処理を移行する。
S125で行なう処理は、S110にて第1特図に関して行なった処理を第2特図に関して行なうものである。そして、抽出した乱数を、第2特図についての保留記憶として記憶し、当処理を終了する。なお、S120が否定判定された場合も当処理を終了する。
次に、主制御装置80が実行する当否判定処理について、図9~11に記載のフローチャートを用いて説明する。
当否判定処理を開始すると、特別電動役物が作動中か否か、すなわち、大当り遊技及び小当り遊技のうちのいずれかが実行中か否かを判定し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、特別遊技処理に移行し、大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S203)、変動中でなければ(S203:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S205)、確定表示中でなければ(S205:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S208)、否定判定なら(S208:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S210)、否定判定なら(S210:no)特別遊技処理に移行し、S208、又はS210が肯定判定なら(S208:yes,S210:yes)、S213に進む。このS208とS210の判定順序により、第2保留記憶の大当り抽選が優先的に実施される。
S213に続いては、大当り抽選の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数の値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S215)。
次に、S203が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S203:yes)、図10のS243に進み、特別図柄の変動時間が経過したか否か判定する。否定判定なら(S243:no)特別遊技処理に移行し、肯定判断なら(S243:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS223、S230、又はS233で選択した確定図柄を確定表示させる(S245)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と、演出図柄表示装置6に表示される擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S286では、開放延長カウンタが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S286:Yes)、S288に移行し、否定判定の場合には(S286:No)、S292に移行する。S288では、開放延長フラグをクリアして電サポを終了し、続くS290では、電サポ終了演出を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S292に移行する。
図9に戻り、S205が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S205:yes)、図11のS294に進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し、否定判定なら(S294:no)特別遊技処理に移行し、肯定判定なら(S294:yes)、確定図柄表示終了処理(S296)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特図の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に擬似図柄の確定表示を終了させる指示信号を送信して特別遊技処理に移行する。
次に、主制御装置80が当否判定処理に続いて実行する特別遊技処理について、図12~15に記載のフローチャートを用いて説明する。
S300にて、条件装置が未作動、即ち、大当り遊技中ではないか否か判定する。肯定判定なら(S300:yes)、小当り遊技中か否か判定し(S302)、否定判定なら(S302:no)リターンし、肯定判定なら(S302:yes)、小当り開始演出中か否か判定し(S304)、肯定判定なら(S304:yes)、小当り開始演出の終了
時間か否か判定する(S306)。S306が否定判定なら(S306:no)リターンし、肯定判定なら(S306:yes)、第2大入賞口21を開放する小当り開放処理(S308)を行い、特定領域有効フラグをセットし(S310)、可動片ソレノイド105aの動作を開始させ(S312)本処理をリターンする。
中)か否か判定し(S314)、肯定判定なら(S314:yes)、第2カウントスイッチ21aの検出球数(第2大入賞口21への入球数)が所定数(一例として、10個)未満か否か判定し(S322)、否定判定なら(S322:No)、小当り遊技としての第2大入賞口21の開放時間が終了したか否か判定し(S324)、否定判定なら(S324:no)リターンする。S322が肯定判定、又はS324が肯定判定なら(S322:Yes、S324:Yes)、第2大入賞口21の閉鎖処理を行い(S326)、小当り終了演出処理を行い(S328)リターンする。なお、第2大入賞口21の閉鎖処理の際には、特定領域106の有効時間の終了後に、特定領域有効フラグをクリアすると共に、可動片ソレノイド105aの動作を停止させる。
S356が肯定判定、又はS354が否定判定なら(S356:yes、S354:no)、第1大入賞口20の開放時間が終了したか否か判定し(S358)、否定判定なら(S358:no)リターンし、S358が肯定判定、又はS356が否定判定なら(S358:yes、S356:no)、第1大入賞口20の閉鎖処理を行う(S360)。そして、最終ラウンドか否かを判定し(S362)、最終ラウンドである場合には(S362:Yes)、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信する大当り終了演出処理を行い(S364)、リターンする。一方、最終ラウンドでない場合には(S362:No)、ラウンド間インターバル処理を行いサブ統合制御装置83にラウンド間インターバル演出を指示するコマンドを送信し(S366)、リターンする。
ッファをクリアし(S392)、終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S394)、遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S396)、大当りフラグをクリアして(S398)リターンする。
次に、主制御装置80が実行する役物当り検出処理について、図16に記載のフローチャートを用いて説明する。役物当り検出処理は、周期的に実行される。なお、役物当り検出処理は、メインルーチンからコールされても良い。
S400では、特定領域有効フラグがセットされているか否かが判定される。肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に移行し、否定判定の場合には(S400:No)、リターンする。S405では、特定領域スイッチ106aが遊技球を検出したか否か判定し、否定判定なら(S405:no)リターンし、肯定判定なら(S405:yes)、小当り図柄を参照し(S410)、参照した小当り図柄の種類に応じてS225と同様のモードバッファ設定処理(S415)を行い、大入賞口の開放パターンの設定を行う役物当り遊技設定処理(S420)を行う。
S450、又はS445の否定判定(S445:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S455)、役物連続作動装置作動開始処理(S460)を行い、大当りフラグをセットし(S465)、大当り開始演出指示コマンドと状態指示コマンドとをサブ統合制御装置83に送信し(S470、S475)リターンする。なお、大当り開始演出指示コマンドは、役物当りにより大当り遊技が開始されること(換言すれば、V入賞が生じたこと)を示すと共に、大当り遊技の総ラウンド数や第2大入賞口21の開放パターン等を示しても良い。
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに従い、演出図柄表示装置6の演出画面や、スピーカ66や、LED、ランプ26等を介して演出を行う。演出により遊技の進行状況が示されたり、大当り抽選の結果が示唆されたり、現在の設定値が示唆されたりする。具体的には、例えば、図柄演出や予告演出等といった演出により、大当り抽選の結果が示唆されても良い。
例えば、電サポの継続回数が1回の場合において、大当り遊技の種類及び抽選回数に応じて、図18に示す確率(具体例1)でV入賞演出の種類が定められても良い。また、例えば、電サポの継続回数が100回の場合において、大当り遊技の種類及び抽選回数に応じて、図19に示す確率(具体例2)でV入賞演出の種類が定められても良い。
また、総ラウンド数は同じであるが、第1大入賞口20の開放パターンが異なる大当り遊技が設けられている場合が想定される。一例として、10R大当りとして、10R大当りA及び10R大当りBが設けられていても良い。そして、10R大当りA、Bが発生した際に行われる10R大当り遊技A、Bでは、各ラウンドの第1大入賞口20の最大開放時間は、ぞれぞれ、29秒、4秒であっても良い。但し、上述したように、役物当りの場合、小当り遊技による第2大入賞口21の開放が1ラウンド目としてカウントされる。このため、役物当りにより行われる10R大当り遊技A、Bでは、1ラウンド目の最大開放時間は上記とは異なる時間となることを、念のため付言しておく。
また、V入賞演出の種類の選択確率は、常に一定であるのが好適である。
具体例1、4では、抽選回数が少なくなるに従い、V入賞演出にて総ラウンド数や開放パターンが正確に示される確率が高くなるが、反対に、抽選回数が少なくなるに従い、該確率が低くなっても良い。また、具体例1、4では、抽選回数が少なくなるに従い特定V入賞演出の信頼度が高くなるが、反対に、抽選回数が少なくなるに従い、信頼度が低くなっても良い。なお、信頼度とは、演出にて示唆される内容が正しいことの確率である。
上記具体例以外にも、主制御装置40は、小当り遊技の際、所定の時点からV入賞が発生するまでの経過時間を計測し、計測時間をサブ統合制御装置83に送信しても良い。なお、所定の時点とは、例えば、特定領域有効フラグがセットされ、特定領域106への入球が有効となった時点であっても良い。そして、サブ統合制御装置83は、計測時間をさらに加味してV入賞演出の種類を選択しても良い。具体的には、経過時間が長くなるに従い、V入賞演出にて総ラウンド数等が正確に示される確率や、特定V入賞演出の信頼度が高くなっても良いし、反対に低くなっても良い。
次に、V入賞演出を実行するV入賞演出処理について、図22により説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S600では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信したコマンドに基づき、基準時点が到来したか否かを判定する。一例として、大当り終了演出を指示するコマンドを受信した場合に、基準時点が到来したとみなしても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S600:Yes)、基準時点フラグをセットして(S605)、S610に移行する。一方、否定判定が得られた場合には(S600:No)、S610に移行する。
S615では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から第2特図の変動指示コマンドを受信したか否か、換言すれば、第2特図の大当り抽選が行われたか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S615:Yes)、S620に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S615:No)、S625に移行する。
S625では、サブ統合制御装置83は、V入賞演出の実行期間か否かを判定する。V入賞演出の実行期間とは、電サポにより開放した第2始動口21への入球により第2特図の大当り抽選が行われ得る期間である。具体的には、例えば、電サポが継続する期間を、V入賞演出の実行期間としても良い。また、例えば、本パチンコ機50の第2特図の最大保留数は4であるため、カウントされた抽選回数が電サポの継続回数+4(換言すれば、具体例1、3における抽選回数5回目)を超えるまでの期間を、V入賞演出の実行期間としても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S625:Yes)、S630に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S625:No)、S645に移行する。
S635では、サブ統合制御装置83は、例えば、主制御装置80からV入賞の発生を示すコマンドを受信したタイミングで抽出した乱数を用いた抽選により、V入賞演出の種類を選択する。また、該選択は、主制御装置80からのコマンドが示す総ラウンド数、開放パターン、現在の設定値や、抽選回数に基づき、上述した具体例1~4等のように行われても良い。そして、S640では、サブ統合制御装置83は、S635で選択された種類のV入賞演出を実行し、本処理を終了する。
[効果]
上記実施形態によれば、特定V入賞演出が行われた際には遊技者を喜ばせることができると共に、特定V入賞演出により示唆される総ラウンド数が多い場合には、さらに遊技者を喜ばせることができる。また、V入賞演出の種類は、基準時点から、V入賞の原因となった小当り発生時までの期間における第2特図の抽選回数に基づき定められる。このため、遊技者は、基準時点からV入賞発生時までの抽選回数に対しても一喜一憂するようになり、役物当りが発生した際の遊技の興趣を高めることができる。
(1)上記実施形態のパチンコ機50において、例えば、電サポ中、所定の開始条件が充足された場合に、特定V入賞演出及び通常V入賞演出が行われるようにしても良い。開始条件とは、例えば、所定の演出が行われたこと、より詳しくは、図柄当りへの期待度の高い所定の演出(例えば、図柄演出における所定の態様のリーチ演出)が行われたことであっても良い。また、開始条件とは、例えば、電サポ中に所定回数の小当りが発生したことであっても良いし、電サポ中における小当り遊技で第2大入賞口21に入球した遊技球が、所定数に達したことであっても良い。また、開始条件とは、例えば、特定の演出において演出ボタン67が操作されたことであっても良い。また、このような場合には、例えば、開始条件が充足された時点を基準時点として、第2特図の抽選回数に基づき、V入賞演出の種類が選択されても良い。
[特許請求の範囲との対応]
特別遊技処理のS308が、小当り遊技手段の一例に、S336、S346が、大当り遊技手段の一例に相当する。また、演出図柄制御装置82、V入賞演出処理のS635、S640が、演出手段の一例に相当する。
Claims (1)
- 1又は複数の始動口を備え、前記始動口への入球に起因して当否判定を行うよう構成された弾球遊技機であって、
前記当否判定で小当りと判定されると、第1大入賞口を開放する小当り遊技を行う小当り遊技手段と、
前記小当り遊技中に遊技球が特定領域に進入するV入賞が生じた場合に、複数のラウンドにわたって第2大入賞口を開放する大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
前記大当り遊技の終了に続いて、始動口への入球を容易にする入球容易状態を設定する入球容易手段と、
前記V入賞に起因してV入賞演出を行う演出手段と、を備え、
入球容易状態として、継続期間の異なる複数の種類が設けられており、
前記V入賞演出の種類として、当該V入賞演出を生じさせた前記V入賞に応じて行われる前記入球容易状態の前記継続期間を示唆する特定V入賞演出と、該継続期間を示唆しない通常V入賞演出とが設けられており、
前記演出手段は、前記V入賞演出を行う際、予め定められた基準時点から該V入賞演出に対応する前記小当りが生じるまでの期間において、少なくとも、予め定められた前記始動口への入球に起因して前記当否判定が行われた回数に基づき、該V入賞演出の種類を定めること、
を特徴とする弾球遊技機。
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