JP7356708B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
始動口を構成する普通電動役物を有する弾球遊技機において、例えば、普通電動役物の開放時間を長くしたり、普図の変動時間を短縮したりすることで、普通電動役物への入球頻度を向上させる開放延長機能が知られている。開放延長機能は、一般的に、大当り抽選での当選に起因して大当り遊技が行われた後に起動される。その一方で、特許文献1に記載されているように、大当り抽選にてハズレとなった場合に開放延長機能を作動させることも提案されている。
特開2005-211430号公報
特許文献1に開示された技術によれば、開放延長機能を作動させる契機を多様化させることができる。しかしながら、特許文献1に開示された技術を採用したとしても、必ずしも遊技性が向上するとは限らない。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、開放延長機能に関する遊技性を向上させることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に記載の発明は、開放延長機能を備える弾球遊技機であって、前記開放延長機能の作動の有無に関わらず遊技球の進入が可能な第1始動領域と、前記開放延長機能の非作動時には遊技球の進入が困難又は不可能であると共に、前記開放延長機能の作動時には前記第1始動領域に比べ遊技球の進入が容易になる第2始動領域と、遊技球が前記第1始動領域に進入したことに起因して第1当否判定を行う第1当否判定手段と、遊技球が前記第2始動領域に進入したことに起因して数値データを抽出し、該数値データの保留記憶を行う保留記憶手段と、前記保留記憶がなされた前記数値データに基づき第2当否判定を行う第2当否判定手段と、前記第1又は第2当否判定での当選を契機として、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放する大当り遊技と、前記大入賞口を開放する小当り遊技とを行う手段であって、前記小当り遊技により開放された前記大入賞口に進入した遊技球が特定領域に進入すると前記大当り遊技を行う手段である開放手段と、前記大当り遊技後に前記開放延長機能を作動させると共に、前記開放延長機能の作動中、予め定められた終了条件が充足されると前記開放延長機能を停止させる作動手段と、を備え、前記第2当否判定の結果として複数の種類のハズレが設けられており、一部の前記種類の前記ハズレを特定ハズレとして設けるとともに、前記第1当否判定の結果として前記特定ハズレは設けられておらず、前記作動手段は、前記開放延長機能の非作動時に、前記第2当否判定により前記特定ハズレが選択されることに基づいて前記開放延長機能を作動させるが、前記開放延長機能の作動時に、前記第2当否判定により前記特定ハズレが選択されても前記開放延長機能は作動させない。
上記構成によれば、開放延長機能の非作動時には、第2始動領域への遊技球の進入は困難又は不可能であるため、第2保留記憶の発生は困難又は不可能となる。一方、開放延長機能の作動時には、第2始動口への入球が容易になるため、第2始動口を狙い打ち、第2当否判定での当選を狙う遊技が行われ得る。そして、このような遊技が行われた結果、開放延長機能の作動終了時には、第2当否判定の保留記憶が残存した状態となり得る。
そして、上記構成によれば、開放延長機能の作動終了後、残存した保留記憶(以後、残存保留)に基づく第2当否判定で当選しなくても、特定ハズレが生じれば、開放延長機能
が作動する。つまり、開放延長機能の作動終了時に残存保留があれば、残存保留に基づく第2当否判定で当選する以外にも、開放延長機能を再び作動させるチャンスが存在する。このため、開放延長機能に関する遊技性が向上する。
なお、開放延長機能を備える弾球遊技機であって、開放延長機能の作動の有無に関わらず遊技球の進入が可能な第1始動領域と、開放延長機能の非作動時には遊技球の進入が困難又は不可能であると共に、開放延長機能の作動時には、第1始動領域に比べ、遊技球の進入が容易になる第2始動領域と、遊技球が第1始動領域に進入したことに起因して第1当否判定を行う第1当否判定手段と、遊技球が第2始動領域に進入したことに起因して数値データを抽出し、該数値データの保留記憶を行う保留記憶手段と、保留記憶がなされた数値データに基づき第2当否判定を行う第2当否判定手段と、第1又は第2当否判定での当選を契機として、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放する大当り遊技を行う開放手段と、大当り遊技後に開放延長機能を作動させると共に、開放延長機能の作動中、予め定められた終了条件が充足されると、開放延長機能を停止させる作動手段と、を備える。また、第2当否判定では、特定小当りが生じ、開放手段は、特定小当りが生じると、大入賞口を開放し、作動手段は、開放延長機能の非作動時に、第2当否判定により特定小当りが選択されることに基づいて、開放延長機能を作動させることを特徴とする弾球遊技機を構成しても良い。
上記構成においても、開放延長機能の作動時には、第2始動口を狙い打つ遊技が行われ得、このような遊技が行われた結果、開放延長機能の作動終了時には、第2当否判定の残存保留が生じた状態となり得る。そして、上記構成によれば、開放延長機能の作動終了後、残存保留に基づく第2当否判定にて当選して大当り遊技が行われなくても、特定小当りが生じれば、開放延長機能が作動する。つまり、開放延長機能の作動終了時に残存保留があれば、残存保留に基づく第2当否判定で当選する以外にも、開放延長機能を再び作動させるチャンスが存在する。このため、開放延長機能に関する遊技性が向上する。
第1実施形態のパチンコ機の正面図である。 第1実施形態の遊技盤の正面図である。 第1実施形態の振分役物の正面図である。 第1実施形態のパチンコ機の裏面図である。 第1実施形態のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態のパチンコ機のスペックを示す表である。 第1実施形態にて付与される大当り遊技及び電サポの内容を示す表である。 第1実施形態のメインルーチンのフローチャートである。 第1実施形態の始動入賞確認処理のフローチャートである。 第1実施形態の当否判定処理のフローチャートである。 第1実施形態の当否判定処理のフローチャートである。 第1実施形態の当否判定処理のフローチャートである。 第1実施形態の特別遊技処理のフローチャートである。 第1実施形態の特別遊技処理のフローチャートである。 第1実施形態の特別遊技処理のフローチャートである。 第1実施形態の特別遊技処理のフローチャートである。 第1実施形態の役物当り検出処理のフローチャートである。 第1実施形態における演出モードの遷移を示す説明図である。 第1実施形態の演出画面の説明図である。 第1実施形態の演出モード処理のフローチャートである。 第1実施形態の演出モード処理のフローチャートである。 第1実施形態における達吉チャンス中の演出の制御についての説明図である。 第3実施形態のパチンコ機のスペックを示す表である。 第3実施形態にて付与される大当り遊技及び電サポの内容を示す表である。 第3実施形態における遊技状態の遷移を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、第1実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着される。センターケース5の直下には、第1始動口11が設置され、第1始動口11への遊技球の入球に起因して、第1特別図柄(第1特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(換言すれば、当否判定)が行われる。第1始動口11は、左打ち(センターケース5の左側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(左打ち領域)に配置されており、常時遊技球が入球可能な通常始動口として構成されている。第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶される。
センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。なお、普通図柄作動ゲート22は、右打ち(センターケース5の右側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(右打ち領域)に位置する。
普通図柄作動ゲート22の真下には、第2始動口12が設置されている。第2始動口1
2は、右打ち領域に位置し、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。また、第2始動口12は、翼片により開閉される普通電動役物を備えており、この翼片が開放しないと遊技球は規制部材40に阻害され、第2始動口12に入球できない構成となっている。なお、翼片が開放していない場合にも、稀に第2始動口12に入球可能な構成としても良い。第2始動口12である普通電動役物は、普通図柄抽選に当選した際に開放され、開放時には右打ちされた遊技球の入球が容易になる。
第2始動口12の左下、換言すれば、センターケース5の下方には、特別電動役物からなる第1大入賞口20及び第2大入賞口21が、上下に並んで配置されている。第1及び第2大入賞口20,21は、右打ち領域に位置し、第2大入賞口21は第1大入賞口20の上側に位置する。また、普通図柄作動ゲート22、第2始動口12、及び、第1並びに第2大入賞口20,21は、右打ち領域に位置する。第1大入賞口20は、大当り遊技(換言すれば、特別遊技)の際に開放され、第2大入賞口21は、小当り遊技の際に開放される。
第1始動口11の左方には、一般入賞口25,26,27が配置されていると共に、第2始動口12の下方(換言すれば、第1及び第2大入賞口20,21の右方)には、一般入賞口28が配置されており、これらは、常時遊技球が入球可能に構成されている。
第1始動口11の下方には、特定領域106を有する振分役物100(図3参照)が配置されている。この振分役物100には、第2大入賞口21へ入賞した全ての遊技球が誘導される。すなわち、振分役物100の内側上部にはワープ出口103が設けられており、第2大入賞口21に入球した全ての遊技球は、ワープ通路16を通過してワープ出口103に向かい、ワープ出口103から振分役物100内に流入する。ワープ出口103の下方には開閉動作が可能な一対の可動片105が設けられており、通常時は、図3の(a)に示すように閉状態で停止している。さらに、可動片105の下方には、入球可能な3穴106,107を備えた回転体110が配設され、常時一定速度で同一方向に回転動作を行っている。この回転体110の3穴106,107の内、Vで示した一つが特定領域106となる。
詳細は後述するが、大当り抽選で小当りに当選し、小当り遊技が行われると、第2大入賞口21が開放される。一対の可動片105は、小当り遊技の際、所定回数にわたって開閉動作を行い、最終的に閉状態に変化する。可動片105と特定領域106との間に回転体110が配置されていることにより、可動片105が開状態であれば特定領域106への入球は可能となるが、回転体110の形状や動作が異なれば特定領域106への入球率は容易にも困難にもなる。また、回転体110等を用いた振分を行わず、左右の可動片105の間を遊技球が下方に落下すれば特定領域106に入球する構成とすれば、可動片105が開状態であれば特定領域106への入球は容易となり、可動片105が開状態となる時間設定(開状態と閉状態とを交互に行う間欠動作を行う場合の開状態の時間設定)により特定領域106への入球が困難にも容易にもなる。
小当り遊技の際、第2大入賞口21に遊技球が入球すると、図3(a)に示すように可動片105が閉状態であれば、ワープ出口103から振分役物100に流入した遊技球は閉状態の可動片105よりも下方には流下できずハズレ口104に転動し、そのまま遊技盤裏面に排出される。
しかし、図3(b)に示すように可動片105が開状態であれば、ワープ出口103から開状態の可動片105の間を通り一対の支えピン108の間まで落下する。落下した遊技球は、回転体110の回転位置により、回転体110の側面と一対の支えピン108とで構成される待機位置に停留し、3穴106,107のいずれかの穴が真上に向けて開く位置まで回転するとその穴に入球する。既に待機位置に遊技球が待機している時に、可動
片105間を遊技球が落下してくると、待機中の遊技球はそのままで、落下してきた遊技球は左右のいずれかに転動しハズレ口109から遊技盤裏面に排出される。
図3(c)に示すように、遊技球が回転体110のV(特定領域106)穴に入球すると、後述する特定領域スイッチ106aに検出され、後述する役物当りが発生して大当り遊技が行われる。一方、遊技球がハズレ穴107に入球すると特定領域スイッチ106aに検出されることなく遊技盤裏面に排出される。
なお、第1実施形態では、一例として、小当り遊技中、第2大入賞口21に入球した遊技球がほぼ確実に特定領域106に進入するように、可動片105及び回転体110が動作する。このため、大当り抽選で小当りが発生すると、実質的に役物当りが発生する構成となっている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、該領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。普通図柄表示装置7は、普通図柄抽選が行われると普通図柄の変動表示を行い、いずれかの普通図柄を停止表示させることで、普通図柄抽選の結果を報知する。
センターケース5には、中央に演出図柄表示装置6のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘(図示されているのはその一部)が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
図4にパチンコ機50の裏側を示す。パチンコ機50の裏側には、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図4に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、第1実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図4では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合
制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、一般入賞口25~27に入球した遊技球を検出する入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。また、この他にも、第1大入賞口20に入球した遊技球を計数するための第1カウントSW20a、第2大入賞口21に入球した遊技球を計数するための第2カウントSW21a、特定領域106への遊技球の進入を検出する特定領域SW106a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド20bを制御することで第1大入賞口20の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド21bを制御することで第2大入賞口21の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。また、主制御装置80は、可動片ソレノイド105aを制御することで可動片105を制御し、回転体モータ110bを制御することで回転体110を制御する。
また、主制御装置80には、設定表示装置80aと、RAMクリアSW80bと、設定キーSW80cとが設けられている。設定表示装置80a、RAMクリアSW80b、及び、設定キーSW80cは、遊技者による視認や操作が不可能な位置に配置されており、内枠を開放することで、これらの視認及び操作が可能となる。
設定表示装置80aは、7セグメントLED表示器等を有する。詳細は後述するが、第1実施形態のパチンコ機は、設定1~6の6段階の設定値に応じて、第1又は第2始動口11、12への入球により行われる特図の当否判定で大当り(以後、図柄当りとも記載)となる確率を段階的に変更可能となっている。設定表示装置80aは、現在の設定値を表示する。なお、設定表示装置80aを設けない構成としても良い。
また、RAMクリアSW80bは、主制御装置80のRAMを初期化(クリア)するためのスイッチである。また、RAMクリアSW80bは、設定値の変更(以後、設定変更とも記載)にも用いられる。
また、設定キーSW80cは、設定キーを挿入可能な部位である。設定キーSW80cは、ON状態とOFF状態とを有し、設定キーを設定キーSW80cに挿入して回すことで、ON状態とOFF状態との切り替えが可能となる。設定キーSW80cがON状態である場合に、大当りの設定変更が可能となる。
また、主制御装置80は、現在の設定値を記憶するための図示しない不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)を備える。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。第1実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW45,内枠閉鎖SW46,球切れSW33,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。一方、サブ統合制御装置83から主制御装置80への送信は、不可能となっている。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ65を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67およびジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67を押した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。遊技者がジョグダイヤル68を回転させた際には、その回転方向や回転速度を示す信号がサブ統合制御装置83に入力される。サブ統
合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
また、サブ統合制御装置83には、触覚を介して遊技者に刺激を与える触覚デバイス69が接続されている。触覚デバイス69は、パチンコ機50における遊技者の体の一部と接触又は近接する部位に設けられる。具体的には、触覚デバイス69は、例えば、発射ハンドル64や、演出ボタン67や、ジョグダイヤル68等といった操作部に設けられても良い。
そして、触覚デバイス69は、アクチュエータにより当該触覚デバイス69が設けられた部位を振動させることで、該部位に接触している遊技者の体の一部を振動させても良い。また、触覚デバイス69は、例えば、アクチュエータにより構成要素を突出させることで、該部位に接触又は近接する遊技者の体の一部を押圧しても良い。この他にも、触覚デバイス69は、例えば、該部位に接触又は近接する遊技者の体の一部に向けて風を吹き出すことで、触覚を介して遊技者に刺激を与えても良い。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
なお、第1実施形態のパチンコ機50は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても、何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
[動作について]
(1)設定変更機能について
上述したように、第1実施形態のパチンコ機50は、設定1~設定6の6段階で図柄当りの設定値を変更可能となっており、詳細は後述するが、設定値が高くなるに従い、図柄当りが発生する確率が高くなる。無論、これに限らず、5段階以下、又は、7段階以上の設定値の変更が可能となっていても良い。また、例えば、設定変更機能を設けつつも、1段階の設定値しか設定できない構成としても良い。設定値は、主制御装置80における不揮発性メモリに保存される。主制御装置80は、電源投入時に不揮発性メモリに保存されている設定値をRAMに保存し、該設定値を現在の設定値とする。
パチンコ機50では、電源投入時におけるRAMクリアSW80b及び設定キーSW80cの操作により、設定変更が行われる。具体的には、RAMクリアSW80bがオンされており、且つ、設定キーSW80cがON状態である場合に、パチンコ機の電源が投入されると、主制御装置80は設定変更モードに移行する。設定変更モードでは、まず、現在の設定値が設定表示装置80aに表示され、設定キーSW80cが操作される度に、設定表示装置80aに表示される設定値が順番に変更する。そして、設定キーSW80cがOFF状態となるように操作されると、その時に設定表示装置80aに表示されていた設定値が、新たに、パチンコ機の現在の設定値となる。この時、主制御装置80は、新たな現在の設定値を不揮発性メモリに保存すると共に、現在の設定値を示す設定値コマンドと、設定変更がなされた旨を示す設定変更コマンドとを、サブ統合制御装置83に送信する。
(2)概要について
第1実施形態のパチンコ機50は、所謂1種2種混合機として構成されている。すなわち、図6に示すように、第1始動口11への入球に起因して行われる第1特図の大当り抽選では、図柄当り(換言すれば、大当り)に当選し、第2始動口12への入球に起因して行われる第2特図の大当り抽選では、大当りと小当りとに当選する。大当りの確率は、現
在の設定値に応じて変化する。なお、図6では、一例として、大当り確率が1/199と記載されているが、該大当り確率は現在の設定値が所定値である場合の値である。一方、小当りの確率は、現在の設定値に関わらず、1/8となっている。
小当りが発生すると、所定回数及び所定期間(一例として、1回、6秒間)にわたって第2大入賞口21を開放する小当り遊技が行われる。小当り遊技の際、振分役物100の可動片105及び回転体110は、所定のパターンで動作する。なお、第1実施形態では、小当り遊技の際、第2大入賞口21に入球した遊技球が、ほぼ100%の確率で特定領域106に進入するように、可動片105及び回転体110が動作する。そして、小当り遊技の際、遊技球が特定領域106に進入すると(以後、V入賞とも記載)、大当りが発生する。以後、該大当りを、役物当りとも記載する。
また、図柄当り又は役物当りが発生すると、複数のラウンドにわたって第1大入賞口20を開放する大当り遊技が行われる。また、これらの大当り遊技における各ラウンドの最大開放時間は、29秒となっている。但し、役物当りにより行われる大当り遊技においては、小当り遊技による第2大入賞口21の開放が、1ラウンド目としてカウントされる。このため、該大当り遊技では、総ラウンド数-1回にわたり、第1大入賞口20が開放される。換言すれば、該大当り遊技では、実質的な総ラウンド数は、総ラウンド数-1となる。
ここで、第1及び第2特図には、それぞれ、複数の種類が設けられている。また、大当り、小当り、ハズレが生じた際に確定表示される特図を、それぞれ、大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄と記載する。また、第1実施形態では、一例として、第1特図は、特1大当り図柄1、2と、特1ハズレ図柄1とに分類され、第2特図は、特2大当り図柄1と、特2小当り図柄1、2と、特2ハズレ図柄1、2とに分類される(図7参照)。各分類は、1又は複数の種類の特図を含む。なお、特1大当り図柄1、2は、第1特図の大当り抽選の大当り図柄であり、特1ハズレ図柄1は、該大当り抽選のハズレ図柄である。また、特2大当り図柄1は、第2特図の大当り抽選の大当り図柄であり、特2小当り図柄1、2は、該大当り抽選の小当り図柄であり、特2ハズレ図柄1、2は、第2特図の大当り抽選のハズレ図柄である。
つまり、第2特図の大当り抽選には、ハズレ図柄を特2ハズレ図柄1とするハズレと、ハズレ図柄を特2ハズレ図柄2とするハズレとの2種類が設けられている。以後、ハズレ図柄を特2ハズレ図柄2とするハズレを、特定ハズレと記載する。また、特定ハズレ以外のハズレを、通常ハズレとも記載する。
また、大当り図柄又は小当り図柄の種類により、大当り又は小当りに起因して行われる大当り遊技の種類が定められる。図7に示すように、第1実施形態では、一例として、第1特図の大当り抽選で大当りとなった場合には、大当り遊技の総ラウンド数は4Rとなり、第2特図の大当り抽選で図柄当りとなった場合には、大当り遊技の総ラウンド数は10Rとなる。また、一例として、小当り図柄が特2小当り図柄1である小当りに起因して役物当りが生じた場合には、大当り遊技の総ラウンド数は4Rとなり、小当り図柄が特2小当り図柄2である小当りに起因して役物当りが生じた場合には、大当り遊技の総ラウンド数は10Rとなる。
そして、大当り遊技が終了すると、開放延長機能が作動する。以後、開放延長機能の作動時の遊技状態を、電サポと記載し、開放延長機能の非作動時の遊技状態を、通常状態と記載する。電サポ中は、通常状態に比べ第2始動口12への入球が容易になると共に、第1始動口11よりも第2始動口12の入球が容易になる。一例として、電サポ中は、普通図柄抽選に当選した際、第2始動口12の1秒間の開放が2回にわたって行われるのに対し、通常状態では、普通図柄抽選に当選した際、第2始動口12の0.2秒間の開放が1
回行われる。そして、電サポに移行した後、予め定められた継続回数の大当り抽選が行われるという終了条件が充足されると、電サポが終了し、通常状態に移行する。
なお、電サポ中は、普通図柄抽選での当選確率は通常状態と同一であるが、通常状態に比べ、普通図柄抽選での当選確率が増加しても良い。また、電サポ中には、大当り抽選が行われた際の第1及び第2特図の変動表示の時間と、普通図柄抽選が行われた際の普通図柄の変動表示の時間とが短縮される時短機能が作動する。しかし、電サポ中、時短機能が作動しない構成としても良い。
第1実施形態では、一例として、大当り遊技終了後、必ず電サポに移行するが、大当り図柄や小当り図柄の種類に応じて継続回数が定められる(図7参照)。具体的には、例えば、大当り図柄が特1大当り図柄1である場合の継続回数は、1回であり、大当り図柄が特1大当り図柄2又は特2大当り図柄1である場合の継続回数は、7回である。また、役物当りに起因して電サポに移行する場合には、小当り図柄の種類に関わらず、電サポ回数は7回である。以後、電サポ回数が1回、7回である電サポを、それぞれ、電サポ1回、電サポ7回と記載する。
このため、第1実施形態のパチンコ機50では、通常状態中には、左打ちを行って遊技球を第1始動口11に入球させ、該入球に起因して行われる大当り抽選で図柄当りを発生させることを狙う遊技が行われる。一方、電サポ中には、右打ちを行って遊技球を第2始動口12に入球させ、該入球に起因して行われる大当り抽選で大当り又は小当りを発生させることを狙う遊技が行われる。そして、小当り遊技中にも、右打ちを継続して第2大入賞口21を狙い打ち、遊技球を特定領域106に進入させて役物当りを発生させる遊技が行われる。
さらに、第1実施形態では、通常状態中(換言すれば、開放延長機能の非作動時に)、第2特図の大当り抽選で上述した特定ハズレが生じた場合には、電サポ7回に移行する(図7参照)。
これに対し、第2始動口12は、普図遊技が行われていない場合には、遊技球の入球が困難又は不可能となっている。したがって、通常状態中に第2始動口12への遊技球の入球が生じるのは、稀である。しかしながら、電サポ中には、第2始動口12への入球が容易となり、上述したようにして右打ちが行われ、電サポ終了後においても第2保留記憶が残存し得る。なお、詳細は後述するが、第1実施形態では、第1及び第2特図の大当り抽選において、それぞれ、最大で4個の保留記憶が生じ得る。このため、電サポ終了後には、最大で4個の第2保留記憶が残存し得る。
そして、詳細は後述するが、第1実施形態のパチンコ機50は、第1保留記憶と第2保留記憶とが存在する場合には、第2保留記憶から先に消化される。また、言うまでも無く、電サポ終了後に残存した第2保留記憶に基づく大当り抽選は、通常状態中に実行される。このため、これらの大当り抽選で特定ハズレが発生すると、再び電サポ7回が付与される。したがって、通常状態中、特1大当り図柄1を大当り図柄とする大当りが生じた場合、電サポ中に行われる1回の大当り抽選と、残存した第2保留記憶による最大で4回の大当り抽選が付与されるため、遊技者には、最大5回の大当り抽選にわたって電サポ7回を獲得するチャンスが付与される。一方、通常状態中、特1大当り図柄2を大当り図柄とする大当りが生じた場合や、電サポ中、大当りや役物当りが生じた場合には、電サポ7回が付与されるため、遊技者には、最大11回の大当り抽選にわたって電サポ7回を再度獲得するチャンスが付与される。
なお、第1実施形態では、電サポ中に特定ハズレが発生しても、電サポ回数は増加しない。しかしながら、電サポ中に特定ハズレが発生した場合に、新たに電サポを付与しても
良い。具体的には、例えば、特定ハズレが発生した時点における電サポの残り回数に、所定回数を加算しても良いし、該時点における電サポの残り回数を所定回数へと増加させても良い。なお、電サポの残り回数とは、電サポが終了するまでに行われる大当り抽選の回数を意味する。
(3)メインルーチンについて
次に、この遊技進行を実現する処理について説明する。まず、図8にパチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンを示す。このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるが、2ms以外の割り込み周期で起動しても良い。
S10では、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:yes)、S20に移行し、否定判定が得られた場合には(S10:no)、S15にてCPUやI/O等の初期設定を行い、S70に移行する。S10で肯定判定が得られた場合には、初期値乱数の更新(S20)、大当り決定用乱数の更新(S25)、大当り図柄決定用乱数の更新(S30)、当り決定用乱数の更新(S35)、リーチ判定用乱数の更新(S40)、変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
そして、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理(S50)と、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理(S55)と、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理(S60)と、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理(S65)とを行う。
なお、これ以外にも、遊技球の普通図柄作動ゲート22の通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理や、普通図柄抽選での当選に応じて普通電動役物(第2始動口12)を開放する普図遊技を行う普図遊技処理等が行われる。また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。そして、S70では、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(4)始動入賞確認処理について
次に、主制御装置80が実行する始動入賞確認処理について、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は、S105に処理を移行し、第1特図についての保留記憶の数が最大値(一例として4)か否かを判定する。否定判定の場合は(S105:no)、S110に処理を移行する。
S110では、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出でリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を、第1特図についての保留記憶として記憶し、現在の第1特図の保留記憶数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、S115に処理を移行する。なお、S110では、抽出した乱数が特定値であるか否かを判定することで、新たに生じた保留記憶により図柄当りや小当りや特定ハズレが生じるか否かや、図柄演出にて期待度の高い演出(例えば、SPリーチ)が生じるか否かを判定する先読み判定が行われる。そして、先読み判定の結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置83に送信される。また、S100が否定判定された場合またはS105が肯定判定された場合もS115に移行する。
S115では、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S115:yes)、S120に処理を移行し、第2特図についての保留記憶の数が、最大値(一例として4)か否かを判定する。否定判定の場合は(S120:no)、S125に処理を移行する。
S125で行なう処理は、S110にて第1特図に関して行なった処理を第2特図に関して行なうものである。そして、抽出した乱数を、第2特図についての保留記憶として記憶し、現在の第2特図の保留記憶数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、当処理を終了する。なお、S125では、抽出した乱数が特定値であるか否かを判定することで、上述した先読み判定が行われると共に、先読み判定の結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置83に送信される。また、S120が肯定判定された場合も当処理を終了する。
(5)当否判定処理について
次に、主制御装置80が実行する当否判定処理について、図10~12に記載のフローチャートを用いて説明する。
当否判定処理を開始すると、特別電動役物が作動中か否か、すなわち、大当り遊技及び小当り遊技のうちのいずれかが実行中か否かを判定し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、特別遊技処理に移行し、大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S203)、変動中でなければ(S203:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S205)、確定表示中でなければ(S205:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S208)、否定判定なら(S208:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S210)、否定判定なら(S210:no)特別遊技処理に移行し、S208、又はS210が肯定判定なら(S208:yes,S210:yes)、S213に進む。このS208とS210の判定順序により、第2保留記憶の大当り抽選が優先的に実施される。
続くS213では、判定対象となる第1又は第2保留記憶のシフト処理を行う。これにより最も古い第1又は第2保留記憶を大当り抽選の対象とするとともに、保留記憶数を示す第1又は第2保留記憶カウンタから1を減算する。
S213に続いては、大当り抽選の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数の値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S215)。これにより、該保留記憶が消化され、該保留記憶に基づく大当り抽選が行われる。
続くS218では、大当り判定用乱数の比較処理(S215)の結果が大当り(判定値と同一)であるか否か判定する。肯定判定なら(S218:yes)、大当り(換言すれば、図柄当り)が生じたものとして、図柄モード設定処理を行う(S220)。図柄モード設定処理では、判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する。続いて、設定した図柄モードの種類と判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S223)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当りの種類(大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態)と大当り図柄との関連付けを行うために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定図柄を決定する処理となる。
次にS220で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S225)。モードバッファは大当り抽選時に決定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する開放延長フラグ(電サポ中であることを示すフラグ)をクリアする必要があ
るため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容(電サポへの移行の有無や継続期間)は記憶せず、複数種類の具体的な遊技内容のそれぞれに対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S220で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる第1大入賞口20の開放パターンの設定処理を行う(S235)。続いて、大当り抽選の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での特図の変動表示、及び演出図柄表示装置6での図柄演出における演出図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S238)。なお、図柄の変動時間が長い場合には、該大当り抽選に対応して行われる後述する図柄演出において、SPリーチ等といった期待度の高いリーチ演出が発生しても良い。また、第1又は第2特図に対応する保留記憶数が3個以上である場合等には、そうでない場合に比べて変動時間が短縮されても良い。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S240)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、大当り図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S218が否定判定なら(S218:no)、判定の対象が第2保留記憶であれば、S215の比較処理の結果が小当りであるか否か判定し(S228)、肯定判定なら(S228:yes)、特図の種類、遊技状態、及び小当り図柄決定用乱数に基づいて確定図柄となる小当り図柄を選択し(S230)、続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S235)、小当り遊技における第2大入賞口21の開放パターンと可動片105の動作を設定する。その後、小当り図柄に対応する前述した変動パターン選択処理を行い(S238)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S240)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9、又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S228が否定判定なら(S228:no)、確定図柄となるハズレ図柄を選択し(S233)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S238)、ハズレ図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S240)。なお、変動パターンをハズレ図柄の種類に応じて決定しても良い。すなわち、変動パターンに応じて、図柄演出にてノーマルリーチやSPリーチ等に移行するか否かが決定されても良い。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に基づいた擬似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
そして、S240の実行後、特別遊技処理に移行する。
次に、S203が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S203:yes)、図11のS243に進み、特別図柄の変動時間が経過したか否か判定する。否定判定なら
(S243:no)特別遊技処理に移行し、肯定判断なら(S243:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS223、S230、又はS233で選択した確定図柄を確定表示させる(S245)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と、演出図柄表示装置6に表示される擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S245に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が、図柄当りの場合に表示される大当り図柄か否か判定し(S248)、肯定判定なら(S248:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S250)、開放延長フラグが1か否か判定し(S253)、肯定判定なら(S253:yes)、開放延長フラグをクリアし(S255)、S255、又はS253の否定判定(S253:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S258)と、役物連続作動装置作動開始処理(S260)を行い、大当りフラグをセットし(S263)、大当り演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S265)。
一方、S248が否定判定、即ち、確定図柄が大当りでなければ(S248:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行う(S268)。そして、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が、小当り図柄か否か(換言すれば、小当りが発生したか否か)を判定する(S270)。小当りの場合(S270:yes)、小当り遊技の内容を設定すると共に(S273)、小当りフラグをセットする(S275)。そして、小当り開始演出を指示するコマンドを、サブ統合制御装置83に送信し(S278)、S280に移行する。一方、小当りでない場合(S270:no)、S280に移行する。
続くS280では、開放延長フラグが1か否か(換言すれば、電サポ中か否か)を判定し、肯定判定の場合(S280:yes)、電サポの継続期間をカウントするための開放延長カウンタをデクリメントし(S281)、S282に移行する。一方、開放延長フラグが0の場合(S280:no)、S288に移行する。
S282では、開放延長カウンタが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S282:yes)、開放延長フラグをクリアして電サポを終了すると共に(S284)、電サポ終了演出を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S286)、S292に移行する。一方、開放延長カウンタが0でない場合には(S282:no)、S292に移行する。
S288では、ハズレ図柄が特2ハズレ図柄2であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S288:Yes)、開放延長フラグをセットすると共に開放延長カウンタを設定し(S290)、開放延長機能を作動させてS292に移行する。一方、否定判定の場合には(S288:No)、S292に移行する。
S292では、上記処理の結果に基づく遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、特別遊技処理に移行する。具体的には、主制御装置80は、開放延長フラグ及び開放延長カウンタの値に基づき、遊技状態が、通常状態、電サポ1回、電サポ7回のうちのいずれかを判定する。そして、現在の遊技状態を示す状態指定コマンドが、サブ統合制御装置83に送信される。
図10に戻り、S205が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S205:yes)、図12のS294に進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し、否定判定なら
(S294:no)特別遊技処理に移行し、肯定判定なら(S294:yes)、確定図柄表示終了処理(S296)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特図の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に擬似図柄の確定表示を終了させる指示信号を送信して特別遊技処理に移行する。
(6)特別遊技処理について
次に、主制御装置80が当否判定処理に続いて実行する特別遊技処理について、図13~16に記載のフローチャートを用いて説明する。
S300にて、条件装置が未作動、即ち、大当り遊技中ではないか否か判定する。肯定判定なら(S300:yes)、小当り遊技中か否か判定し(S302)、否定判定なら(S302:no)リターンし、肯定判定なら(S302:yes)、小当り開始演出中か否か判定し(S304)、肯定判定なら(S304:yes)、小当り開始演出の終了
時間か否か判定する(S306)。S306が否定判定なら(S306:no)リターンし、肯定判定なら(S306:yes)、第2大入賞口21を開放する小当り開放処理(S308)を行い、特定領域有効フラグをセットし(S310)、可動片ソレノイド105aの動作を開始させ(S312)本処理をリターンする。
S304が否定判定なら(S304:no)、小当り動作中(第2大入賞口21の開放
中)か否か判定し(S314)、肯定判定なら(S314:yes)、第2カウントスイッチ21aの検出球数(第2大入賞口21への入球数)が所定数(一例として、10個)未満か否か判定し(S322)、否定判定なら(S322:no)、小当り遊技としての第2大入賞口21の開放時間が終了したか否か判定し(S324)、否定判定なら(S324:no)リターンする。S322が肯定判定、又はS324が肯定判定なら(S322:yes、S324:yes)、第2大入賞口21の閉鎖処理を行い(S326)、小当り終了演出処理を行い(S328)リターンする。なお、第2大入賞口21の閉鎖処理の際には、特定領域106の有効時間の終了後に、特定領域有効フラグをクリアすると共に、可動片ソレノイド105aの動作を停止させる。
S314が否定判定、即ち、小当り遊技となる第2大入賞口21の開放が終了していたなら(S314:no)、小当り終了演出の時間が終了したか否か判定し(S316)、否定判定なら(S316:no)リターンし、肯定判定なら(S316:yes)、小当り遊技終了処理を行い(S318)、小当りフラグをクリアして(S320)リターンする。
S300が否定判定、即ち、大当り遊技中であれば(S300:no)、図14のS330に進み、第1大入賞口20及び第2大入賞口21が閉鎖中か否か判定し、肯定判定なら(S330:yes)、大当り開始演出中か否か判定し(S332)、肯定判定なら(S332:yes)、大当り開始演出時間が終了したか否か判定し(S334)、否定判定なら(S334:no)リターンし、肯定判定なら(S334:yes)、第1大入賞口20の開放処理を行って(S336)リターンする。これにより、大当り遊技の初回のラウンド遊技で、第1大入賞口20が開放される。
S332が否定判定、即ち、大当り開始演出中ではないなら(S332:no)、開放間インターバル中か否か判定し(S338)、肯定判定なら(S338:yes)、インターバルの終了時間か否か判定し(S340)、否定判定なら(S340:no)リターンし、肯定判定なら(S340:yes)、第1大入賞口20の開放処理を行う(S346)。これにより、大当り遊技の2ラウンド目以降では、常に第1大入賞口20が開放される。
S338が否定判定、即ち、第1大入賞口20及び第2大入賞口21は閉鎖中だが、大
当り開始演出中でも開放間インターバル中でもないなら(S338:no)、大当り終了演出中か否か判定し(S348)、否定判定なら(S348:no)、サブ統合制御装置83に大当り開始演出を指示するコマンドを送信する大当り開始演出処理を行い(S350)リターンする。一方、肯定判定なら(S348:yes)、図16のS380に移行する。
S330が否定判定、即ち、第1大入賞口20が開放中なら(S330:no)、図15のS354に移行し、第1カウントスイッチ20aが遊技球を検出したか否か判定し(S354)、肯定判定なら(S354:yes)、第1カウントスイッチ20aの検出数が10個未満か否か判定する(S356)。
S356が肯定判定、又はS354が否定判定なら(S356:yes、S354:no)、第1大入賞口20の開放時間が終了したか否か判定し(S358)、否定判定なら(S358:no)リターンし、S358が肯定判定、又はS356が否定判定なら(S358:yes、S356:no)、第1大入賞口20の閉鎖処理を行う(S360)。そして、最終ラウンドか否かを判定し(S362)、最終ラウンドである場合には(S362:yes)、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信する大当り終了演出処理を行い(S364)、リターンする。一方、最終ラウンドでない場合には(S362:no)、ラウンド間インターバル処理を行いサブ統合制御装置83にラウンド間インターバル演出を指示するコマンドを送信し(S366)、リターンする。
S348が肯定判定である場合に移行する図16のS380は、大当り終了演出の時間が終了したか否か判定し、否定判定なら(S380:no)リターンし、肯定判定なら(S380:yes)、役物連続作動装置の停止処理(S382)、条件装置の作動停止処理(S384)を行い、S225で設定したモードバッファを参照し(S386)、開放延長フラグをセットし(S388)、開放延長カウンタを設定し(S390)、モードバッファをクリアし(S392)、終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S394)、遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S396)、大当りフラグをクリアして(S398)リターンする。
(7)役物当り検出処理について
次に、主制御装置80が実行する役物当り検出処理について、図17に記載のフローチャートを用いて説明する。役物当り検出処理は、周期的に実行される。なお、役物当り検出処理は、メインルーチンからコールされても良い。
S400では、特定領域有効フラグがセットされているか否かが判定される。肯定判定の場合には(S400:yes)、S405に移行し、否定判定の場合には(S400:no)、リターンする。S405では、特定領域スイッチ106aが遊技球を検出したか否か判定し、否定判定なら(S405:no)リターンし、肯定判定なら(S405:yes)、小当り図柄を参照し(S410)、参照した小当り図柄の種類に応じてS225と同様のモードバッファ設定処理(S415)を行い、大入賞口の開放パターンの設定を行う役物当り遊技設定処理(S420)を行う。
続いて、第2大入賞口21の閉鎖処理を行い(S425)、可動片ソレノイド105bの駆動を停止し(S430)、特定領域有効フラグをクリアし(S435)、小当りフラグをクリアし(S440)、開放延長フラグが1か否か判定し(S445)、肯定判定なら(S445:yes)開放延長フラグをクリアする(S450)。
S450、又はS445の否定判定(S445:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S455)、役物連続作動装置作動開始処理(S460)を行い、大当りフラグをセットし(S465)、大当り開始演出指示コマンドと状態指示コマンドとをサブ統合制御装置83に送信し(S470、S475)リターンする。なお、大当り開始演出指示コマンドは、役物当りにより大当り遊技が開始されること(換言すれば、V入賞が生じたこ
と)を示すと共に、大当り遊技の総ラウンド数や第2大入賞口21の開放パターン等を示しても良い。
(8)演出について
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに従い、演出図柄表示装置6の演出画面等を介して各種演出を行う。演出では、例えば、遊技の進行状況が示されたり、大当り抽選の結果が示唆又は報知されたり、現在の設定値が示唆されたりする。これらの演出として、例えば、図柄演出や、保留演出や、予告演出や、先読み演出等が行われても良い。
図柄演出は、演出図柄の変動表示を行った後に演出図柄を確定表示させ、確定表示された演出図柄の組合せにより、大当り抽選の結果を報知する。図柄演出では、例えばリーチを発生させたりすることで、当該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選で大当り又は小当り(以後、単に当りとも記載)となることの期待度(換言すれば、確率)が相対的に高いことが示される。なお、第1実施形態では、リーチの形態として、少なくともノーマルリーチとSPリーチとが設けられており、SPリーチはノーマルリーチよりも高い期待度を示す。
保留演出は、保留記憶に対応して保留図柄を表示する演出である。なお、第1実施形態では、一例として、保留図柄として、通常保留図柄と、先読み演出にて用いられる先読み保留図柄とが設けられている。
先読み演出は、保留記憶に基づく大当り抽選で当選することの期待度を示す演出であり、該保留記憶の発生後から該保留記憶が消化されるまでの間に行われる。先読み演出では、異なる期待度が設定された複数の先読み保留図柄が用いられる。そして、先読み保留図柄が保留記憶に対応して表示されると、表示された先読み保留図柄の種類により、該保留記憶の期待度が示される。
予告演出は、図柄演出と共に実行され、図柄演出により大当り抽選の結果が報知される前に、該大当り抽選の期待度を示す。予告演出では、例えば、演出画面に所定のキャラクタを登場させることで期待度を示しても良いし、背景画像等を所定の色に変化させることで期待度を示しても良い。
(9)演出モードについて
第1実施形態の演出では、演出モードとして、少なくとも通常モードと、達吉チャンスと、達吉RUSHと、達吉ファイナルチャンスとが設けられており、遊技状態等に応じて演出モードが変化する(図18参照)。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドが示す遊技状態等に基づき、演出モードを変化させる。
通常モードとは、遊技状態が通常状態である場合の演出モードである。通常モード中、特1大当り図柄1を大当り図柄とする大当りが生じると、該大当りに起因して行われる大当り遊技の終了後、遊技状態が電サポ1回に移行すると共に、演出モードが達吉チャンスに移行する。一方、通常モード中、特1大当り図柄2を大当り図柄とする大当りが生じると、同様にして、遊技状態が電サポ7回に移行すると共に、演出モードが達吉RUSHに移行する。
そして、詳細は後述するが、達吉チャンスは、電サポ1回中と、電サポ1回中に生じた最大4個の第2保留記憶(以後、残存保留)が消化される期間とに跨って継続する。すなわち、達吉チャンス中、電サポ1回中に行われる1回の第2特図の大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、これらに起因して行われる大当り遊技の終了後、電サポ7回が付与されると共に、達吉RUSHに移行する。一方、達吉チャンス中、電サポ1回が終了し
ても、達吉チャンスが継続され、その後、残存保留に基づく大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、同様にして達吉RUSHに移行する。また、残存保留に基づく大当り抽選にて特定ハズレが生じると、電サポ7回が付与されると共に、達吉RUSHに移行する。これに対し、残存保留に基づく大当り抽選が全て通常ハズレの場合には、通常モードに移行する。
また、達吉RUSHは、電サポ7回が終了するまで継続する。具体的には、達吉RUSH中、第2特図の大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、これらに起因して行われる大当り遊技の終了後、電サポ7回が付与され、達吉RUSHが継続する。一方、達吉RUSH中、電サポ7回が終了すると、達吉ファイナルチャンスに移行する。
また、達吉ファイナルチャンス中には、達吉RUSH中に生じた残存保留が消化される。そして、該残存保留に基づく大当り抽選により大当り又は小当りが生じると、これらに起因して行われる大当り遊技の終了後、電サポ7回が付与され、達吉RUSHに再び移行する。また、該残存保留に基づく大当り抽選により特定ハズレが生じると、電サポ7回が付与され、再び達吉RUSHに移行する。これに対し、残存保留に基づく大当り抽選が全て通常ハズレの場合には、通常モードに移行する。
(10)達吉チャンスについて
次に、達吉チャンス中の演出について説明する。達吉チャンスでは、電サポ中に行われる1回の第2特図の大当り抽選の結果と、最大4個の残存保留に基づく大当り抽選の結果とが、1の演出である達吉チャンス演出によりまとめて報知される。
達吉チャンス演出では、演出画面500に、空手家の主人公510が表示されると共に、演出画面500の右上にて図柄演出520が行われる(図19(a)参照)。そして、主人公510が岩530を破壊できるか否かと、図柄演出520にて確定表示された演出図柄とにより、これらの大当り抽選の結果が報知される。
具体的には、電サポ中の大当り抽選と、残存保留に基づく大当り抽選とのうちの少なくとも1つにて大当り又は小当りが生じるか、又は、残存保留に基づく少なくとも1つの大当り抽選にて特定ハズレが生じ、遊技者に特典が付与される場合には、達吉チャンス演出では、主人公510が岩530の破壊に成功すると共に、図柄演出520では、遊技者に特典が付与されることを示す演出図柄が確定表示される(図19(b)参照)。なお、達吉チャンス演出にて、例えば、岩530が破壊される際の態様や、確定表示された図柄演出等により、大当り、小当り、特定ハズレのいずれが生じたかや、大当り遊技の総ラウンド数等を示唆又は報知しても良い。これにより、遊技者を喜ばせることができる。
一方、電サポ中の大当り抽選がハズレであると共に、残存保留に基づく大当り抽選が全て通常ハズレである場合には、達吉チャンス演出では、主人公510が岩530の破壊に失敗すると共に、図柄演出520では、遊技者に特典が付与されないことを示す演出図柄が確定表示される(図19(c)参照)。
このように、達吉チャンス演出では、複数回の大当り抽選の結果がまとめて報知される。このため、達吉チャンス演出では、通常の図柄演出や、先読み演出や、予告演出等に比べ、遊技者に特典が付与されることが報知される確率が高く、遊技者に対しより高い期待を抱かせることができる。無論、達吉チャンス演出に限らず、例えば、各大当り抽選の結果を個別に報知又は示唆する演出が行われても良い。
(11)達吉RUSHについて
次に、達吉RUSH中に行われる演出について説明する。達吉RUSHでは、電サポ7回中に行われる第2特図の大当り抽選の結果の各々が、個別に報知される。具体的には、達吉RUSHでは、大当り抽選が行われる度に、演出画面500の右上にて図柄演出520が行われると共に、演出画面500にて、主人公510と敵540とが対戦する対戦演
出が行われる(図19(d)参照)。そして、図柄演出520により確定表示された演出図柄により、大当り抽選の結果が報知されると共に、主人公510が敵540に勝利することで、大当り抽選で大当り又は小当りが発生したことが示される。また、主人公510が敵540に敗北することで、大当り抽選がハズレであったことが示される。
(12)達吉ファイナルチャンスについて
次に、達吉ファイナルチャンス中に行われる演出について説明する。達吉ファイナルチャンスにおいても、残存保留に基づく大当り抽選の結果の各々が、個別に報知される。具体的には、達吉ファイナルチャンスでは、演出画面500の右下にて図柄演出520が行われると共に、演出画面500に、動物のキャラクタである熊の達吉550と、「V」の文字560と、「時」の文字570とが表示される(図19(e)参照)。また、大当り抽選が行われる度に、図柄演出520が行われると共に、熊の達吉550が、「V」の文字560と「時」の文字570とを捕まえようとする演出が行われる。そして、図柄演出520により確定表示された演出図柄により、大当り抽選の結果が報知されると共に、熊の達吉550が「V」の文字560を捕まえると、大当り抽選で大当り又は小当りが発生したことが示され、熊の達吉550が「時」の文字570を捕まえると、大当り抽選で特定ハズレが発生したことが示される。
(13)通常モード時における演出について
第1実施形態のパチンコ機50では、通常モード(通常状態)中においても、右打ちを行うことにより普通図柄抽選に当選し、普図遊技が行われて第2始動口12が開放され、第2始動口12に遊技球が入球するという可能性がある。このような場合には、通常状態中に第2保留記憶が生じることになり、該第2保留記憶に基づく大当り抽選により特定ハズレが生じ、電サポ7回が付与される可能性がある。
第1実施形態では、通常モード(通常状態)中に特定ハズレが生じ、電サポ7回が付与される場合には、達吉RUSHに移行する。この時、図19(f)に示す演出画面500により、達吉RUSHへの移行が報知されても良い。該演出画面500では、キャラクタ580が表示されると共に、図柄演出520が行われ、図柄演出520で確定表示された演出図柄や、該演出画面500に記載されたメッセージやキャラクタ580によって、特定ハズレが生じたことが示される。これにより、通常モード中に大当りが生じた場合や、達吉チャンス中に電サポ7回が付与された場合とは異なる特典が付与されるように見せかけることができ、遊技者を楽しませることができる。
(14)演出モード処理について
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からの状態指定コマンドに基づき演出モードを設定する。以下では、サブ統合制御装置83が演出モードを設定すると共に、各演出モードでの演出を制御する演出モード処理について、図20、21のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S600では、サブ統合制御装置83は、現在の演出モードが通常モードであるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S600:Yes)、S605に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S600:No)、S625に移行する。
S605では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、遊技状態が電サポ1回に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S605:Yes)、演出モードを達吉チャンスに設定して(S610)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S605:No)、S615に移行する。
S615では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、遊技状態が電サポ7回に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S615:Yes)、演出モードを達吉RUSHに設定して(S620)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S615:No)、本処理を終了する。
S625では、サブ統合制御装置83は、現在の演出モードが達吉チャンスであるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S625:Yes)、S630に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S625:No)、図21のS650に移行する。
なお、達吉チャンス中、サブ統合制御装置83は、上述した達吉チャンス演出を行う(図19(a)~(c)参照)。達吉チャンス演出中のサブ統合制御装置83の処理については、後述する。
S630では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、遊技状態が電サポ7回に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S630:Yes)、演出モードを達吉RUSHに設定して(S635)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S630:No)、S640に移行する。
S640では、サブ統合制御装置83は、達吉チャンス中における残存保留に基づく大当り抽選についての第2特図の変動表示が全て終了したか否かを判定する。具体的には、例えば、サブ統合制御装置83は、第2特図についての保留数コマンドに基づき残存保留の数を把握すると共に、変動指示コマンドに基づき変動表示が全て終了したか否かを把握しても良い。そして、サブ統合制御装置83は、変動表示が全て終了した場合には(S640:Yes)、演出モードを通常モードに設定して(S645)本処理を終了し、そうでない場合には(S640:No)、本処理を終了する。
S650では、サブ統合制御装置83は、現在の演出モードが達吉RUSHであるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S650:Yes)、S655に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S650:No)、S675に移行する。
達吉RUSH中、サブ統合制御装置83は、上述したようにして、主人公510と敵540との対戦演出と、図柄演出とを行う(図19(d)参照)。具体的には、例えば、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンドを受信すると、該変動指示コマンドが示す変動時間にわたってこれらの演出を行うと共に、変動指示コマンドから把握される大当り抽選の結果に従い、これらの演出の態様を定めても良い。
S655では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、遊技状態が電サポ7回に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S655:Yes)、達吉RUSHを継続して(S660)本処理を終了する。なお、この時、サブ統合制御装置83は、達吉RUSHが継続される旨を演出画面に表示しても良い。一方、否定判定が得られた場合には(S655:No)、S665に移行する。
S665では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、電サポ7回が終了し、遊技状態が通常状態に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S665:Yes)、達吉ファイナルチャンスに移行して(S670)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S665:No)、本処理を終了する。
S675では、サブ統合制御装置83は、現在の演出モードが達吉ファイナルチャンス
であるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S675:Yes)、S680に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S675:No)、本処理を終了する。
達吉ファイナルチャンス中、サブ統合制御装置83は、上述したようにして、熊の達吉550による演出と、図柄演出とを行う(図19(e)参照)。具体的には、例えば、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンドを受信すると、該変動指示コマンドが示す変動時間にわたってこれらの演出を行うと共に、変動指示コマンドから把握される大当り抽選の結果に従い、判定結果に従いこれらの演出の態様を定めても良い。
S680では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、遊技状態が電サポ7回に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S680:Yes)、達吉RUSHに移行して(S685)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S680:No)、S690に移行する。
S690では、サブ統合制御装置83は、S640と同様にして、達吉ファイナルチャンス中における残存保留に基づく大当り抽選についての第2特図の変動表示が全て終了したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S690:Yes)、演出モードを通常モードに設定して(S695)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S690:No)、本処理を終了する。
(15)達吉チャンスモード中の制御について
次に、達吉チャンス中の制御について詳しく説明する(図22参照)。達吉チャンス中、電サポ1回の継続中に第2保留記憶が生じると、最初に生じた第2保留記憶(以後、当該保留)は電サポ中に消化されると共に、残りの第2保留記憶は残存保留となり、これらは、達吉チャンス中における通常状態である期間に消化される。そして、当該保留が消化されると、主制御装置80からサブ統合制御装置83に対し、変動指示コマンドが送信される。また、上述したように、主制御装置80は、第2保留記憶の先読み判定の結果を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
一方、サブ統合制御装置83は、当該保留の消化に対応する変動指示コマンドを受信すると、達吉チャンス演出を開始し、当該保留に対応する第2特図の変動表示期間にわたって達吉チャンス演出を実行する。換言すれば、達吉チャンス演出は、達吉チャンスにて電サポが終了するまでの期間にわたって行われる。また、この時、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンドに基づき、当該保留に基づく大当り抽選で大当り又は小当りが生じるか否かを把握していると共に、先読みコマンドに基づき、残存保留に基づく大当り抽選で、大当り、小当り、又は特定ハズレが生じるか否かを把握している。サブ統合制御装置83は、これらの大当り抽選の結果に基づき、達吉チャンス演出の態様を決定する。つまり、最大で5回分の大当り抽選の中に、当選(換言すれば、大当り又は小当り)が少なくとも1つ存在すれば、達吉チャンス演出は当選が生じた場合の態様で行われる。このため、達吉チャンス演出は、従来行われていたような1つの大当り抽選の結果を報知する図柄演出等の演出よりも、当選が報知される期待度が高くなる。
そして、達吉チャンス演出が終了すると、当該保留に対応する第2特図の変動表示が終了し、残存保留に対応する第2特図の変動表示が実行される。残存保留に対応する変動表示が全て終了するまでの間、サブ統合制御装置83は、達吉チャンスを継続すると共に、該変動表示が終了するまでの時間差を吸収するためのつなぎの演出を行う。
[第2実施形態]
第2実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様、第1及び第2特図の大当り抽選を行う構成となっているが、第2特図の大当り抽選において、特定ハズレが設けられておらず、これに替えて、特定小当りが設けられている点で相違する。以下では、この相違
点を中心に、第2実施形態のパチンコ機50について説明する。
第2実施形態では、第2特図の大当り抽選の小当り図柄として、特2小当り図柄1~3の3種類が設けられており、小当り図柄が特2小当り図柄3である小当りが特定小当りとなる。また、特定小当りにより行われる小当り遊技は、第2大入賞口21の開放時間が短く、第2大入賞口21への遊技球の進入は極めて困難となっている。また、仮に第2大入賞口21に遊技球が進入したとしても、V入賞する確率が実質的に0%となるように、可動片105及び回転体110が動作する。つまり、第1特図の大当り抽選にて小当りが生じても、実質的に役物当りが生じず、大当り遊技は行われない。しかしながら、遊技状態が通常状態である場合(換言すれば、開放延長機能の非作動時)に特定小当りが生じると、遊技状態が電サポ7回となる。
このため、第2実施形態では、達吉チャンス中や達吉ファイナルチャンス中において、残存保留に基づく大当り抽選にて、特定ハズレではなく特定小当りが生じると、達吉RUSHに移行する点で、第1実施形態と相違する。なお、特定小当りが生じた際、V入賞が生じ得る小当り遊技が行われるようにしても良い。この場合、特定小当りにより行われる小当り遊技では、通常の小当り遊技と同じ確率でV入賞が生じても良いし、通常の小当り遊技よりもV入賞の確率が低くなっていても良い。
[第3実施形態]
第3実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、左打ち領域にも普通図柄作動ゲートが設けられている点と、第2特図に関しては少なくとも通常状態では保留記憶が溜まらない点と、第2特図の大当り抽選でのハズレが全て特定ハズレとして構成されている点とにおいて、第1実施形態と相違する。また、第3実施形態では、第1実施形態とは異なる演出モードが設けられている。以下では、これらの相違点を中心に、第3実施形態のパチンコ機50の構成について説明する。
第3実施形態では、第2特図の変動表示中、第2始動口12に遊技球が入球しても、該入球により第2特図の大当り抽選は行われない。ただし、第1特図の変動表示中、第2始動口12に遊技球が入球した場合には、該第1特図の変動表示の終了後、該入球に起因して第2特図の大当り抽選が行われる構成とする。なお、この構成以外にも、第2特図の保留記憶機能を設けずに、第1及び第2特図が同時変動可能な構成としても良いし、普通図柄が当選して普通電動役物(第2始動口)が開放しても、普通電動役物に遊技球が1個しか入賞できない構成にしても良い。
また、右打ち領域に設けられた普通図柄作動ゲート22に加え、左打ち領域にも普通図柄作動ゲートが設けられているため、通常状態中、左打ちを行っている際にも、普通図柄抽選が行われる可能性がある。そして、通常状態時における普通図柄抽選の当選確率は、1/300であり、電サポ時における普通図柄抽選の当選確率は、1/1となっている(図23参照)。また、第2特図の大当り抽選でのハズレは全て特定ハズレとして構成されているため、通常状態中、該大当り抽選でハズレになると、必ず電サポ7回が付与される。また、第2特図の大当り抽選で大当り又は小当りが生じた場合には、大当り遊技後に電サポ7回が付与される。
つまり、第3実施形態では、第1実施形態と同様、特1大当り図柄1、2と、特1ハズレ図柄1と、第2大当り図柄1と、特2小当り図柄1、2とが設けられている(図24参照)。また、第3実施形態では、第2特図の大当り抽選におけるハズレ図柄として、特定ハズレが生じたことを示す特2ハズレ図柄1という種類のみが設けられている。なお、第1実施形態と同様、電サポ中に第2特図の大当り抽選にて特定ハズレが生じたとしても、電サポは付与されないという点を、念のため付言しておく。
したがって、通常状態中、普通図柄抽選に当選すると、普図遊技が行われて普通電動役物として構成された第2始動口12が開放される。この時、右打ちを行うことで、第2始動口12への入球が可能となるが、第2特図の保留記憶が溜まらない構成であるため、第2特図の大当り抽選が実質的に1回のみ行われる。そして、通常状態中、第2特図の大当り抽選が行われると、大当り又は特定ハズレが生じた場合には、遊技状態が電サポ7回に移行し、小当りが生じた場合にも、役物当りが生じれば、遊技状態が電サポ7回に移行する。したがって、通常状態中、普通図柄抽選に当選すると、実質的に100%の確率で電サポ7回に移行する。
このため、図25に示すように、通常状態中には、第1特図の大当り抽選にて、特1大当り図柄1を大当り図柄とする大当りが生じると、遊技状態が電サポ1回となり、第2特図の大当り抽選にて、特1大当り図柄2を大当り図柄とする大当りが生じると、遊技状態が電サポ7回となる。また、通常状態中、普通図柄抽選にて当選し、第2特図の大当り抽選が行われると、ほぼ確実に遊技状態が電サポ7回となる。
また、電サポ1回中には、第2特図の大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、遊技状態が電サポ7回となり、1回の大当り抽選が行われると、通常状態に移行する。
また、電サポ7回中には、第2特図の大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、電サポ7回が継続となり、7回の大当り抽選が行われると、通常状態に移行する。
[他の実施形態]
(1)第1~第3実施形態のパチンコ機50は、1種2種混合機として構成されているが、これに限らず、本発明は、様々な種類のパチンコ機に適用され得る。具体的には、本発明は、例えば、開放延長機能と確変機能とが設けられた所謂1種と呼ばれるパチンコ機に適用しても良い。
具体的には、1種2種混合機以外のパチンコ機においても、上記実施形態と同様にして、第2特図の大当り抽選において特定ハズレや特定小当りを設けても良い。そして、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能の作動終了後、これらの機能の作動中に生じた第2特図の残存保留に基づく大当り抽選にて特定ハズレや特定小当りが生じた場合には、開放延長機能を再び作動させても良い。なお、開放延長機能及び確変機能が作動している場合においては、確変機能を作動させたまま開放延長機能の作動を終了させても良い。そして、開放延長機能の作動中に生じた第2特図の残存保留に基づく大当り抽選にて特定ハズレや特定小当りが生じた場合には、開放延長機能を再び作動させても良い。
また、このような場合においては、開放延長機能の作動の終了条件とは、上記実施形態と同様、所定回数の大当り抽選が行われることであっても良いし、例えば、第2特図の大当り抽選の結果、特定の第2特図が確定表示されることであっても良い。
このような場合であっても、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能の作動終了後、これらの機能の作動中に生じた残存保留に基づく大当り抽選により、再び開放延長機能を作動させることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
(2)第1~第3実施形態において示した大当り抽選の確率や、大当り遊技のラウンド数や、小当り遊技における第2大入賞口21や可動片105及び回転体110の作動態様や、大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の種類は、電サポの継続回数等は、一例であり、これらは適宜設定され得る。
(3)第1、第2実施形態のパチンコ機50において、第1特図の保留記憶機能を設けないようにしても良い。すなわち、第1特図の変動表示中、第1始動口11に遊技球が入球しても、該入球により第1特図の大当り抽選を行わないようにしても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果が得られる。
[特許請求の範囲との対応]
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に、第1、第2始動口11、12が第1、第2始動領域の一例に、始動入賞確認処理のS125で抽出される乱数が、数値データの一例に相当する。また、第1当否判定が、第1特図の大当り抽選の一例に相当し、第2当否判定が、第2特図の大当り抽選の一例に相当する。また、始動入賞確認処理のS125が保留記憶手段の一例に相当する。また、当否判定処理のS215が第1、第2当否判定手段の一例に、S284、S290が作動手段の一例に相当する。また、特別遊技処理のS336、S346が開放手段の一例に、S388、S390が作動手段の一例に相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、6…演出図柄表示装置、9…第1特別図柄表示装置、10…第2特別図柄表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、20…第1大入賞口、21…第2大入賞口、22…普通図柄作動ゲート、50…パチンコ機、80…主制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置。

Claims (1)

  1. 開放延長機能を備える弾球遊技機であって、
    前記開放延長機能の作動の有無に関わらず遊技球の進入が可能な第1始動領域と、
    前記開放延長機能の非作動時には遊技球の進入が困難又は不可能であると共に、前記開放延長機能の作動時には前記第1始動領域に比べ遊技球の進入が容易になる第2始動領域と、
    遊技球が前記第1始動領域に進入したことに起因して第1当否判定を行う第1当否判定手段と、
    遊技球が前記第2始動領域に進入したことに起因して第2当否判定を行う第2当否判定手段と、
    前記第1又は第2当否判定での当選を契機として、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放する大当り遊技と、前記大入賞口を開放する小当り遊技とを行う手段であって、前記小当り遊技により開放された前記大入賞口に進入した遊技球が特定領域に進入すると前記大当り遊技を行う手段である開放手段と、
    前記大当り遊技後に前記開放延長機能を作動させると共に、前記開放延長機能の作動中、予め定められた終了条件が充足されると前記開放延長機能を停止させる作動手段と、を備え、
    前記第2当否判定の結果に通常ハズレと特定ハズレを少なくとも備えるとともに、前記第1当否判定の結果には前記特定ハズレを備えず
    前記作動手段は、前記開放延長機能の非作動時に前記第2当否判定により前記特定ハズレが選択されると前記開放延長機能を作動させ、前記開放延長機能の作動時に前記第2当否判定により前記特定ハズレが選択されると前記終了条件を変更すること
    を特徴とする弾球遊技機。
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