JP7356708B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、開放延長機能に関する遊技性を向上させることを目的とする。
が作動する。つまり、開放延長機能の作動終了時に残存保留があれば、残存保留に基づく第2当否判定で当選する以外にも、開放延長機能を再び作動させるチャンスが存在する。このため、開放延長機能に関する遊技性が向上する。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、第1実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
2は、右打ち領域に位置し、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。また、第2始動口12は、翼片により開閉される普通電動役物を備えており、この翼片が開放しないと遊技球は規制部材40に阻害され、第2始動口12に入球できない構成となっている。なお、翼片が開放していない場合にも、稀に第2始動口12に入球可能な構成としても良い。第2始動口12である普通電動役物は、普通図柄抽選に当選した際に開放され、開放時には右打ちされた遊技球の入球が容易になる。
第1始動口11の下方には、特定領域106を有する振分役物100(図3参照)が配置されている。この振分役物100には、第2大入賞口21へ入賞した全ての遊技球が誘導される。すなわち、振分役物100の内側上部にはワープ出口103が設けられており、第2大入賞口21に入球した全ての遊技球は、ワープ通路16を通過してワープ出口103に向かい、ワープ出口103から振分役物100内に流入する。ワープ出口103の下方には開閉動作が可能な一対の可動片105が設けられており、通常時は、図3の(a)に示すように閉状態で停止している。さらに、可動片105の下方には、入球可能な3穴106,107を備えた回転体110が配設され、常時一定速度で同一方向に回転動作を行っている。この回転体110の3穴106,107の内、Vで示した一つが特定領域106となる。
しかし、図3(b)に示すように可動片105が開状態であれば、ワープ出口103から開状態の可動片105の間を通り一対の支えピン108の間まで落下する。落下した遊技球は、回転体110の回転位置により、回転体110の側面と一対の支えピン108とで構成される待機位置に停留し、3穴106,107のいずれかの穴が真上に向けて開く位置まで回転するとその穴に入球する。既に待機位置に遊技球が待機している時に、可動
片105間を遊技球が落下してくると、待機中の遊技球はそのままで、落下してきた遊技球は左右のいずれかに転動しハズレ口109から遊技盤裏面に排出される。
なお、第1実施形態では、一例として、小当り遊技中、第2大入賞口21に入球した遊技球がほぼ確実に特定領域106に進入するように、可動片105及び回転体110が動作する。このため、大当り抽選で小当りが発生すると、実質的に役物当りが発生する構成となっている。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合
制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
設定表示装置80aは、7セグメントLED表示器等を有する。詳細は後述するが、第1実施形態のパチンコ機は、設定1~6の6段階の設定値に応じて、第1又は第2始動口11、12への入球により行われる特図の当否判定で大当り(以後、図柄当りとも記載)となる確率を段階的に変更可能となっている。設定表示装置80aは、現在の設定値を表示する。なお、設定表示装置80aを設けない構成としても良い。
また、設定キーSW80cは、設定キーを挿入可能な部位である。設定キーSW80cは、ON状態とOFF状態とを有し、設定キーを設定キーSW80cに挿入して回すことで、ON状態とOFF状態との切り替えが可能となる。設定キーSW80cがON状態である場合に、大当りの設定変更が可能となる。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
なお、第1実施形態のパチンコ機50は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても、何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
(1)設定変更機能について
上述したように、第1実施形態のパチンコ機50は、設定1~設定6の6段階で図柄当りの設定値を変更可能となっており、詳細は後述するが、設定値が高くなるに従い、図柄当りが発生する確率が高くなる。無論、これに限らず、5段階以下、又は、7段階以上の設定値の変更が可能となっていても良い。また、例えば、設定変更機能を設けつつも、1段階の設定値しか設定できない構成としても良い。設定値は、主制御装置80における不揮発性メモリに保存される。主制御装置80は、電源投入時に不揮発性メモリに保存されている設定値をRAMに保存し、該設定値を現在の設定値とする。
第1実施形態のパチンコ機50は、所謂1種2種混合機として構成されている。すなわち、図6に示すように、第1始動口11への入球に起因して行われる第1特図の大当り抽選では、図柄当り(換言すれば、大当り)に当選し、第2始動口12への入球に起因して行われる第2特図の大当り抽選では、大当りと小当りとに当選する。大当りの確率は、現
在の設定値に応じて変化する。なお、図6では、一例として、大当り確率が1/199と記載されているが、該大当り確率は現在の設定値が所定値である場合の値である。一方、小当りの確率は、現在の設定値に関わらず、1/8となっている。
また、大当り図柄又は小当り図柄の種類により、大当り又は小当りに起因して行われる大当り遊技の種類が定められる。図7に示すように、第1実施形態では、一例として、第1特図の大当り抽選で大当りとなった場合には、大当り遊技の総ラウンド数は4Rとなり、第2特図の大当り抽選で図柄当りとなった場合には、大当り遊技の総ラウンド数は10Rとなる。また、一例として、小当り図柄が特2小当り図柄1である小当りに起因して役物当りが生じた場合には、大当り遊技の総ラウンド数は4Rとなり、小当り図柄が特2小当り図柄2である小当りに起因して役物当りが生じた場合には、大当り遊技の総ラウンド数は10Rとなる。
回行われる。そして、電サポに移行した後、予め定められた継続回数の大当り抽選が行われるという終了条件が充足されると、電サポが終了し、通常状態に移行する。
これに対し、第2始動口12は、普図遊技が行われていない場合には、遊技球の入球が困難又は不可能となっている。したがって、通常状態中に第2始動口12への遊技球の入球が生じるのは、稀である。しかしながら、電サポ中には、第2始動口12への入球が容易となり、上述したようにして右打ちが行われ、電サポ終了後においても第2保留記憶が残存し得る。なお、詳細は後述するが、第1実施形態では、第1及び第2特図の大当り抽選において、それぞれ、最大で4個の保留記憶が生じ得る。このため、電サポ終了後には、最大で4個の第2保留記憶が残存し得る。
良い。具体的には、例えば、特定ハズレが発生した時点における電サポの残り回数に、所定回数を加算しても良いし、該時点における電サポの残り回数を所定回数へと増加させても良い。なお、電サポの残り回数とは、電サポが終了するまでに行われる大当り抽選の回数を意味する。
次に、この遊技進行を実現する処理について説明する。まず、図8にパチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンを示す。このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるが、2ms以外の割り込み周期で起動しても良い。
S10では、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:yes)、S20に移行し、否定判定が得られた場合には(S10:no)、S15にてCPUやI/O等の初期設定を行い、S70に移行する。S10で肯定判定が得られた場合には、初期値乱数の更新(S20)、大当り決定用乱数の更新(S25)、大当り図柄決定用乱数の更新(S30)、当り決定用乱数の更新(S35)、リーチ判定用乱数の更新(S40)、変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
次に、主制御装置80が実行する始動入賞確認処理について、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は、S105に処理を移行し、第1特図についての保留記憶の数が最大値(一例として4)か否かを判定する。否定判定の場合は(S105:no)、S110に処理を移行する。
S125で行なう処理は、S110にて第1特図に関して行なった処理を第2特図に関して行なうものである。そして、抽出した乱数を、第2特図についての保留記憶として記憶し、現在の第2特図の保留記憶数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、当処理を終了する。なお、S125では、抽出した乱数が特定値であるか否かを判定することで、上述した先読み判定が行われると共に、先読み判定の結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置83に送信される。また、S120が肯定判定された場合も当処理を終了する。
次に、主制御装置80が実行する当否判定処理について、図10~12に記載のフローチャートを用いて説明する。
当否判定処理を開始すると、特別電動役物が作動中か否か、すなわち、大当り遊技及び小当り遊技のうちのいずれかが実行中か否かを判定し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、特別遊技処理に移行し、大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S203)、変動中でなければ(S203:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S205)、確定表示中でなければ(S205:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S208)、否定判定なら(S208:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S210)、否定判定なら(S210:no)特別遊技処理に移行し、S208、又はS210が肯定判定なら(S208:yes,S210:yes)、S213に進む。このS208とS210の判定順序により、第2保留記憶の大当り抽選が優先的に実施される。
S213に続いては、大当り抽選の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数の値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S215)。これにより、該保留記憶が消化され、該保留記憶に基づく大当り抽選が行われる。
るため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容(電サポへの移行の有無や継続期間)は記憶せず、複数種類の具体的な遊技内容のそれぞれに対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S203が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S203:yes)、図11のS243に進み、特別図柄の変動時間が経過したか否か判定する。否定判定なら
(S243:no)特別遊技処理に移行し、肯定判断なら(S243:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS223、S230、又はS233で選択した確定図柄を確定表示させる(S245)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と、演出図柄表示装置6に表示される擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S282では、開放延長カウンタが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S282:yes)、開放延長フラグをクリアして電サポを終了すると共に(S284)、電サポ終了演出を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S286)、S292に移行する。一方、開放延長カウンタが0でない場合には(S282:no)、S292に移行する。
S292では、上記処理の結果に基づく遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、特別遊技処理に移行する。具体的には、主制御装置80は、開放延長フラグ及び開放延長カウンタの値に基づき、遊技状態が、通常状態、電サポ1回、電サポ7回のうちのいずれかを判定する。そして、現在の遊技状態を示す状態指定コマンドが、サブ統合制御装置83に送信される。
(S294:no)特別遊技処理に移行し、肯定判定なら(S294:yes)、確定図柄表示終了処理(S296)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特図の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に擬似図柄の確定表示を終了させる指示信号を送信して特別遊技処理に移行する。
次に、主制御装置80が当否判定処理に続いて実行する特別遊技処理について、図13~16に記載のフローチャートを用いて説明する。
S300にて、条件装置が未作動、即ち、大当り遊技中ではないか否か判定する。肯定判定なら(S300:yes)、小当り遊技中か否か判定し(S302)、否定判定なら(S302:no)リターンし、肯定判定なら(S302:yes)、小当り開始演出中か否か判定し(S304)、肯定判定なら(S304:yes)、小当り開始演出の終了
時間か否か判定する(S306)。S306が否定判定なら(S306:no)リターンし、肯定判定なら(S306:yes)、第2大入賞口21を開放する小当り開放処理(S308)を行い、特定領域有効フラグをセットし(S310)、可動片ソレノイド105aの動作を開始させ(S312)本処理をリターンする。
中)か否か判定し(S314)、肯定判定なら(S314:yes)、第2カウントスイッチ21aの検出球数(第2大入賞口21への入球数)が所定数(一例として、10個)未満か否か判定し(S322)、否定判定なら(S322:no)、小当り遊技としての第2大入賞口21の開放時間が終了したか否か判定し(S324)、否定判定なら(S324:no)リターンする。S322が肯定判定、又はS324が肯定判定なら(S322:yes、S324:yes)、第2大入賞口21の閉鎖処理を行い(S326)、小当り終了演出処理を行い(S328)リターンする。なお、第2大入賞口21の閉鎖処理の際には、特定領域106の有効時間の終了後に、特定領域有効フラグをクリアすると共に、可動片ソレノイド105aの動作を停止させる。
当り開始演出中でも開放間インターバル中でもないなら(S338:no)、大当り終了演出中か否か判定し(S348)、否定判定なら(S348:no)、サブ統合制御装置83に大当り開始演出を指示するコマンドを送信する大当り開始演出処理を行い(S350)リターンする。一方、肯定判定なら(S348:yes)、図16のS380に移行する。
S356が肯定判定、又はS354が否定判定なら(S356:yes、S354:no)、第1大入賞口20の開放時間が終了したか否か判定し(S358)、否定判定なら(S358:no)リターンし、S358が肯定判定、又はS356が否定判定なら(S358:yes、S356:no)、第1大入賞口20の閉鎖処理を行う(S360)。そして、最終ラウンドか否かを判定し(S362)、最終ラウンドである場合には(S362:yes)、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信する大当り終了演出処理を行い(S364)、リターンする。一方、最終ラウンドでない場合には(S362:no)、ラウンド間インターバル処理を行いサブ統合制御装置83にラウンド間インターバル演出を指示するコマンドを送信し(S366)、リターンする。
次に、主制御装置80が実行する役物当り検出処理について、図17に記載のフローチャートを用いて説明する。役物当り検出処理は、周期的に実行される。なお、役物当り検出処理は、メインルーチンからコールされても良い。
S400では、特定領域有効フラグがセットされているか否かが判定される。肯定判定の場合には(S400:yes)、S405に移行し、否定判定の場合には(S400:no)、リターンする。S405では、特定領域スイッチ106aが遊技球を検出したか否か判定し、否定判定なら(S405:no)リターンし、肯定判定なら(S405:yes)、小当り図柄を参照し(S410)、参照した小当り図柄の種類に応じてS225と同様のモードバッファ設定処理(S415)を行い、大入賞口の開放パターンの設定を行う役物当り遊技設定処理(S420)を行う。
S450、又はS445の否定判定(S445:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S455)、役物連続作動装置作動開始処理(S460)を行い、大当りフラグをセットし(S465)、大当り開始演出指示コマンドと状態指示コマンドとをサブ統合制御装置83に送信し(S470、S475)リターンする。なお、大当り開始演出指示コマンドは、役物当りにより大当り遊技が開始されること(換言すれば、V入賞が生じたこ
と)を示すと共に、大当り遊技の総ラウンド数や第2大入賞口21の開放パターン等を示しても良い。
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに従い、演出図柄表示装置6の演出画面等を介して各種演出を行う。演出では、例えば、遊技の進行状況が示されたり、大当り抽選の結果が示唆又は報知されたり、現在の設定値が示唆されたりする。これらの演出として、例えば、図柄演出や、保留演出や、予告演出や、先読み演出等が行われても良い。
先読み演出は、保留記憶に基づく大当り抽選で当選することの期待度を示す演出であり、該保留記憶の発生後から該保留記憶が消化されるまでの間に行われる。先読み演出では、異なる期待度が設定された複数の先読み保留図柄が用いられる。そして、先読み保留図柄が保留記憶に対応して表示されると、表示された先読み保留図柄の種類により、該保留記憶の期待度が示される。
(9)演出モードについて
第1実施形態の演出では、演出モードとして、少なくとも通常モードと、達吉チャンスと、達吉RUSHと、達吉ファイナルチャンスとが設けられており、遊技状態等に応じて演出モードが変化する(図18参照)。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドが示す遊技状態等に基づき、演出モードを変化させる。
ても、達吉チャンスが継続され、その後、残存保留に基づく大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、同様にして達吉RUSHに移行する。また、残存保留に基づく大当り抽選にて特定ハズレが生じると、電サポ7回が付与されると共に、達吉RUSHに移行する。これに対し、残存保留に基づく大当り抽選が全て通常ハズレの場合には、通常モードに移行する。
また、達吉ファイナルチャンス中には、達吉RUSH中に生じた残存保留が消化される。そして、該残存保留に基づく大当り抽選により大当り又は小当りが生じると、これらに起因して行われる大当り遊技の終了後、電サポ7回が付与され、達吉RUSHに再び移行する。また、該残存保留に基づく大当り抽選により特定ハズレが生じると、電サポ7回が付与され、再び達吉RUSHに移行する。これに対し、残存保留に基づく大当り抽選が全て通常ハズレの場合には、通常モードに移行する。
次に、達吉チャンス中の演出について説明する。達吉チャンスでは、電サポ中に行われる1回の第2特図の大当り抽選の結果と、最大4個の残存保留に基づく大当り抽選の結果とが、1の演出である達吉チャンス演出によりまとめて報知される。
達吉チャンス演出では、演出画面500に、空手家の主人公510が表示されると共に、演出画面500の右上にて図柄演出520が行われる(図19(a)参照)。そして、主人公510が岩530を破壊できるか否かと、図柄演出520にて確定表示された演出図柄とにより、これらの大当り抽選の結果が報知される。
このように、達吉チャンス演出では、複数回の大当り抽選の結果がまとめて報知される。このため、達吉チャンス演出では、通常の図柄演出や、先読み演出や、予告演出等に比べ、遊技者に特典が付与されることが報知される確率が高く、遊技者に対しより高い期待を抱かせることができる。無論、達吉チャンス演出に限らず、例えば、各大当り抽選の結果を個別に報知又は示唆する演出が行われても良い。
次に、達吉RUSH中に行われる演出について説明する。達吉RUSHでは、電サポ7回中に行われる第2特図の大当り抽選の結果の各々が、個別に報知される。具体的には、達吉RUSHでは、大当り抽選が行われる度に、演出画面500の右上にて図柄演出520が行われると共に、演出画面500にて、主人公510と敵540とが対戦する対戦演
出が行われる(図19(d)参照)。そして、図柄演出520により確定表示された演出図柄により、大当り抽選の結果が報知されると共に、主人公510が敵540に勝利することで、大当り抽選で大当り又は小当りが発生したことが示される。また、主人公510が敵540に敗北することで、大当り抽選がハズレであったことが示される。
次に、達吉ファイナルチャンス中に行われる演出について説明する。達吉ファイナルチャンスにおいても、残存保留に基づく大当り抽選の結果の各々が、個別に報知される。具体的には、達吉ファイナルチャンスでは、演出画面500の右下にて図柄演出520が行われると共に、演出画面500に、動物のキャラクタである熊の達吉550と、「V」の文字560と、「時」の文字570とが表示される(図19(e)参照)。また、大当り抽選が行われる度に、図柄演出520が行われると共に、熊の達吉550が、「V」の文字560と「時」の文字570とを捕まえようとする演出が行われる。そして、図柄演出520により確定表示された演出図柄により、大当り抽選の結果が報知されると共に、熊の達吉550が「V」の文字560を捕まえると、大当り抽選で大当り又は小当りが発生したことが示され、熊の達吉550が「時」の文字570を捕まえると、大当り抽選で特定ハズレが発生したことが示される。
第1実施形態のパチンコ機50では、通常モード(通常状態)中においても、右打ちを行うことにより普通図柄抽選に当選し、普図遊技が行われて第2始動口12が開放され、第2始動口12に遊技球が入球するという可能性がある。このような場合には、通常状態中に第2保留記憶が生じることになり、該第2保留記憶に基づく大当り抽選により特定ハズレが生じ、電サポ7回が付与される可能性がある。
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からの状態指定コマンドに基づき演出モードを設定する。以下では、サブ統合制御装置83が演出モードを設定すると共に、各演出モードでの演出を制御する演出モード処理について、図20、21のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S605では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、遊技状態が電サポ1回に移行したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S605:Yes)、演出モードを達吉チャンスに設定して(S610)本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S605:No)、S615に移行する。
なお、達吉チャンス中、サブ統合制御装置83は、上述した達吉チャンス演出を行う(図19(a)~(c)参照)。達吉チャンス演出中のサブ統合制御装置83の処理については、後述する。
達吉RUSH中、サブ統合制御装置83は、上述したようにして、主人公510と敵540との対戦演出と、図柄演出とを行う(図19(d)参照)。具体的には、例えば、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンドを受信すると、該変動指示コマンドが示す変動時間にわたってこれらの演出を行うと共に、変動指示コマンドから把握される大当り抽選の結果に従い、これらの演出の態様を定めても良い。
であるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S675:Yes)、S680に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S675:No)、本処理を終了する。
達吉ファイナルチャンス中、サブ統合制御装置83は、上述したようにして、熊の達吉550による演出と、図柄演出とを行う(図19(e)参照)。具体的には、例えば、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンドを受信すると、該変動指示コマンドが示す変動時間にわたってこれらの演出を行うと共に、変動指示コマンドから把握される大当り抽選の結果に従い、判定結果に従いこれらの演出の態様を定めても良い。
次に、達吉チャンス中の制御について詳しく説明する(図22参照)。達吉チャンス中、電サポ1回の継続中に第2保留記憶が生じると、最初に生じた第2保留記憶(以後、当該保留)は電サポ中に消化されると共に、残りの第2保留記憶は残存保留となり、これらは、達吉チャンス中における通常状態である期間に消化される。そして、当該保留が消化されると、主制御装置80からサブ統合制御装置83に対し、変動指示コマンドが送信される。また、上述したように、主制御装置80は、第2保留記憶の先読み判定の結果を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
[第2実施形態]
第2実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様、第1及び第2特図の大当り抽選を行う構成となっているが、第2特図の大当り抽選において、特定ハズレが設けられておらず、これに替えて、特定小当りが設けられている点で相違する。以下では、この相違
点を中心に、第2実施形態のパチンコ機50について説明する。
第3実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、左打ち領域にも普通図柄作動ゲートが設けられている点と、第2特図に関しては少なくとも通常状態では保留記憶が溜まらない点と、第2特図の大当り抽選でのハズレが全て特定ハズレとして構成されている点とにおいて、第1実施形態と相違する。また、第3実施形態では、第1実施形態とは異なる演出モードが設けられている。以下では、これらの相違点を中心に、第3実施形態のパチンコ機50の構成について説明する。
また、電サポ7回中には、第2特図の大当り抽選にて大当り又は小当りが生じると、電サポ7回が継続となり、7回の大当り抽選が行われると、通常状態に移行する。
[他の実施形態]
(1)第1~第3実施形態のパチンコ機50は、1種2種混合機として構成されているが、これに限らず、本発明は、様々な種類のパチンコ機に適用され得る。具体的には、本発明は、例えば、開放延長機能と確変機能とが設けられた所謂1種と呼ばれるパチンコ機に適用しても良い。
このような場合であっても、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能の作動終了後、これらの機能の作動中に生じた残存保留に基づく大当り抽選により、再び開放延長機能を作動させることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
(3)第1、第2実施形態のパチンコ機50において、第1特図の保留記憶機能を設けないようにしても良い。すなわち、第1特図の変動表示中、第1始動口11に遊技球が入球しても、該入球により第1特図の大当り抽選を行わないようにしても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果が得られる。
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に、第1、第2始動口11、12が第1、第2始動領域の一例に、始動入賞確認処理のS125で抽出される乱数が、数値データの一例に相当する。また、第1当否判定が、第1特図の大当り抽選の一例に相当し、第2当否判定が、第2特図の大当り抽選の一例に相当する。また、始動入賞確認処理のS125が保留記憶手段の一例に相当する。また、当否判定処理のS215が第1、第2当否判定手段の一例に、S284、S290が作動手段の一例に相当する。また、特別遊技処理のS336、S346が開放手段の一例に、S388、S390が作動手段の一例に相当する。
Claims (1)
- 開放延長機能を備える弾球遊技機であって、
前記開放延長機能の作動の有無に関わらず遊技球の進入が可能な第1始動領域と、
前記開放延長機能の非作動時には遊技球の進入が困難又は不可能であると共に、前記開放延長機能の作動時には前記第1始動領域に比べ遊技球の進入が容易になる第2始動領域と、
遊技球が前記第1始動領域に進入したことに起因して第1当否判定を行う第1当否判定手段と、
遊技球が前記第2始動領域に進入したことに起因して第2当否判定を行う第2当否判定手段と、
前記第1又は第2当否判定での当選を契機として、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放する大当り遊技と、前記大入賞口を開放する小当り遊技とを行う手段であって、前記小当り遊技により開放された前記大入賞口に進入した遊技球が特定領域に進入すると前記大当り遊技を行う手段である開放手段と、
前記大当り遊技後に前記開放延長機能を作動させると共に、前記開放延長機能の作動中、予め定められた終了条件が充足されると前記開放延長機能を停止させる作動手段と、を備え、
前記第2当否判定の結果に通常ハズレと特定ハズレを少なくとも備えるとともに、前記第1当否判定の結果には前記特定ハズレを備えず、
前記作動手段は、前記開放延長機能の非作動時に前記第2当否判定により前記特定ハズレが選択されると前記開放延長機能を作動させ、前記開放延長機能の作動時に前記第2当否判定により前記特定ハズレが選択されると前記終了条件を変更すること
を特徴とする弾球遊技機。
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