JPH09120115A - シアニン色素含有写真要素 - Google Patents

シアニン色素含有写真要素

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JPH09120115A
JPH09120115A JP8171309A JP17130996A JPH09120115A JP H09120115 A JPH09120115 A JP H09120115A JP 8171309 A JP8171309 A JP 8171309A JP 17130996 A JP17130996 A JP 17130996A JP H09120115 A JPH09120115 A JP H09120115A
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photographic
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John David Mee
デビッド ミー ジョン
Derek David Chapman
デビッド チャプマン デレク
Kevin Wallace Williams
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より長い波長の光によりフィルム検知を容易
に行うことができ、しかもモノマー状態にある色素を有
するフィルムを提供することを目的とする。 【解決手段】 式: 【化1】 (式中、X1 およびX2 は各々独立して5−または6−
員の複素環式核を完成するのに必要な原子を表し;xお
よびyは独立して0〜3の整数であるが、x+yは4よ
り大きくなく;pおよびqは各々独立して0または1を
表し;各Lは独立してメチン基を表し;R1 およびR2
は各々独立してアルキル基またはアリール基を表し;そ
してR3 はアルキル基、アリール基またはヘテロアリー
ル基を表し;W1は分子の電荷バランスをとるのに要す
る対イオンである)の色素、並びにそれを含む写真要
素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鎖スルホン置換基
を有するシアニン色素、およびそのような色素を含有す
る写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】広範囲の各種色素が写真材料に使用され
る。画像を形成するためにカラー写真要素に用いられる
各種色素に加えて、分光増感色素を用いて、本来青色光
のみに感度を有するハロゲン化銀の感度を、輻射線の他
の波長にまで拡張する。色素はまた、入射輻射線を吸収
し、画像鮮鋭性を向上させるために、オーバーコート、
中間層またはアンダーコートに典型的に位置する、フィ
ルターとしてカラー写真材料に使用する。分子間(in
tergrain)吸収剤色素もまた分光増感ハロゲン
化銀乳剤に直接添加して光を吸収し、それにより乳剤の
感度を改質することができる。
【0003】写真要素に通常使用される色素にはシアニ
ンがあり、この色素についてはT.H.James 編、The Theo
ry of the Photographic Process、第4版、Macmillan,
NewYork, 1977 、第8章およびF.M.Hamer, Cyanine D
yes and Related Compounds, Wiley, New York, 1964
において検討されている。種々の用途には、各種の波長
に吸収極大を有する色素を必要とする。したがって、一
般に色素の吸収極大波長を調整できる技法は常に有用で
ある。さらに、写真要素の特定用途はグラフィックアー
ト用の写真植字フィルムとしてである。このような用途
では、フィルムは、フィルム画像セッター装置内で検知
可能なものであることが重要である:機械がフィルムを
検知できなければ、フィルムは使用不可能になるであろ
う。画像セッターの製造者により用いられる、いくつか
の異なる検知方式が知られている。しかしながら、88
0nm赤外線発光器/検知器方式を用いる一方式が特に、
フィルムの設計に関して挑戦的なものである。このよう
な方式を用いる画像セッターの例は、Linotype Hell 製
の“Herkules”であり、その検知方式には88
0nm GaAlAs発光ダイオードを包含している。こ
の方式は、フィルムが存在しない場合の検知器電流を、
フィルムが存在する場合のものと比較する理論に基づい
て作動する。フィルムが存在し、光を遮断する場合、幾
分かの照射光は散乱もしくは吸収され、それにより、検
知器に戻る赤外線の照射量を減少させ、電流変化を引き
起してフィルムの存在を示す。
【0004】“Herkules”方式のような方式で
は、ハロゲン化銀乳剤による880nm光の通常の散乱
は、フィルム検知を可能にするのに十分である。しかし
ながら、乳剤技術の進歩により、0.18μm以下の平
均エッジ長の粒子を有する乳剤(“微粒子”乳剤と称さ
れることが多い)を、銀塗布量3.5gAg/m2 以下で
使用することが可能になった。このようなフィルムの利
点は散乱が減少して画質が向上すること、および微粒子
乳剤の高被覆力の故に(比較的)低い銀塗布量で、材料
を節約できることである。欠点は、このようなフィルム
は、880nm赤外線発光/検知方式により検出されない
ことである。
【0005】米国特許第5,260,178号は、自動
現像機中のフィルムの位置の検知を容易にするといわれ
ている色素を開示しており、その検知装置は、典型的に
約950nmで最高出力を有するエネルギー源を用いる。
これらの色素は以下の式(A)に対応する構造を有す
る:
【0006】
【化6】
【0007】(前記式中、Z1 およびZ2 は各々複素環
式核を完成し、R1 およびR2 は各々アルキル基を表
し、R3 およびR5 は各々水素原子を表すか、または一
緒になって5員環を完成し、R4 は水素原子または一価
の基を表す)。このタイプの色素が900nm以上に吸収
極大を有するためには、それらの色素が凝集状態にある
ことが必要である。
【0008】モノマー吸収と比較して深色的に(すなわ
ち、より長い波長へ)吸光バンドがシフトする凝集は、
J−凝集(aggregates)として通常知られて
いる。J−凝集状態の色素を使用するとある種の欠点が
生じる。例えば、同一層内に他の成分を添加すると凝集
度を修正するか凝集を全部排除することさえ認められて
いる。さらに、ある種の凝集色素はゼラチン層の機械的
性質を損うことがある。色素凝集は、処理中の色素の除
去速度を遅らせることもある。このような問題を回避す
るために、色素をそのモノマー状態で使用することが好
ましい。しかしながら、米国特許第5,260,178
号に記載されているタイプのヘプタメチンシアニンは、
モノマー状態では、880nm照射線を用いる検知装置が
有効であるためには、短か過ぎる波長に吸収極大を有す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、写真要素
に用いる色素の吸収極大の波長を長くする手段を提供す
れば望ましいであろう。特に、より長い波長の光により
フィルム検知を容易に行うことができる色素を有するフ
ィルムを提供できれば特に望ましく、この色素はモノマ
ー状態にあることが好ましい。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は一般に、以下の
式(I)の色素、並びに感光層を有する写真要素であっ
て、前記要素が、式:
【0011】
【化7】
【0012】(前記式中、X1 およびX2 は各々独立し
て5−または6−員の複素環式核を完成するのに必要な
原子を表し;xおよびyは独立して0〜3の整数である
が、x+yは4より大きくなく;pおよびqは各々独立
して0または1を表し;各Lは独立してメチン基を表
し;R1 およびR2 は各々独立してアルキル基またはア
リール基を表し;そしてR3 はアルキル基、アリール基
またはヘテロアリール基を表し;W1は分子の電荷バラ
ンスをとるのに要する対イオン(1個以上の対イオンを
含む)である。)の色素を含有する写真要素を提供す
る。
【0013】写真要素中の前記タイプの色素は、−SO
2 3 基の代りに水素またはハロゲンを有する同一の構
造の色素と比較して、より長波長にシフトした吸収極大
波長を有する。さらに、このような色素は、適切に置換
すれば、ゼラチン塗膜中において水溶性でありかつ非凝
集性の両性質を有するものにすることができ、この性質
は処理の際、写真要素からの除去を助ける。
【0014】
【発明の実施の形態】写真要素の層構造に関する“の
下”、“の上”、“より下”、“より上”、“より低
い”等の用語は、本願においては、要素を通常の方法で
露光する際の光に対する相対的位置を意味する。“の
上”または“より上”は、要素を普通に露光した際、光
源により近いことを意味し、一方“より下”または“よ
り低い”は光源から、より離れていることを意味する。
典型的写真要素は、支持体上に各種層を塗布しているの
で、“の上”または“より上”とは支持体から、より離
れていることを意味し、一方“より下”または“の下”
は支持体により近いことを意味する。より広い式は、そ
の広い式内のより狭い式を有する化合物を含む(例え
ば、特定置換基を有するより広い式は、特に断らない限
り、可能な場合は、同一の置換基を有する、そのより広
い式内のより狭い式の可能性を含む)。
【0015】感光層または感光性ハロゲン化銀層とは、
可視光(約400〜700nm)、紫外線(約300〜4
00nm)または赤外線(約700〜1500nm)に感度
を有する層を意味する。本願においては、“基”として
“特定部分”に言及する場合は、その部分はそれ自身、
非置換かまたは1個以上の置換基(可能な最高数まで)
で置換されていてもよい。例えば、“アルキル基”は置
換もしくは非置換アルキルを意味し、一方“ベンゼン
基”は置換もしくは非置換のベンゼン(6個までの置換
基で)を意味する。一般に、特に断らない限り、本明細
書において分子上に使用しうる置換基は、置換もしくは
非置換であるか否かに拘らず、写真の有用性に必要な特
性を損わない任意の基を含む。前記基のいずれかの置換
基例としては、既知置換基、例えば、ハロゲン、例え
ば、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード;アルコキシ、
特に“低級アルコキシ”(すなわち、炭素数1〜6個
の、例えば、メトキシ、エトキシ);置換もしくは非置
換のアルキル、特に低級アルキル(例えば、メチル、ト
リフルオロメチル);チオアルキル(例えば、メチルチ
オまたはエチルチオ)、特に炭素数1〜6のもの;置換
および非置換アリール、特に炭素数6〜20(例えば、
フェニル);並びに置換もしくは非置換のヘテロアリー
ル、特にN,OもしくはSから選ばれる1〜3個のヘテ
ロ原子を含有する5−もしくは6−員の環を有するもの
(例えば、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル);
酸もしくは酸塩の基、例えば、以下に述べるもののいず
れか;そして当該技術分野で知られている他のものが挙
げられる。アルキル置換基は、具体的に“低級アルキ
ル”(すなわち、炭素数1〜6個のもの)、例えば、メ
チル、エチル等が挙げられる。さらに、アルキル基また
はアルキレン基については、枝状もしくは非枝状である
こともでき、環構造も含むことが理解される。
【0016】好ましくは、式(I)において、pおよび
qの両者は0である。示されているように、−SO2
3 のSは1つのメチンに結合してよいが、好ましくは、
示されているL基のすべてにより表されるメチン基鎖の
中央のメチン基の炭素に結合する(すなわち、xおよび
yが同一である)。式(I)の色素のメチン基L上の置
換基としては、環を形成する置換基が挙げられ、xおよ
びyは両者とも0であることができる。特に、SO2
結合するCに隣接する2個のメチン基は、式(I)の色
素が以下の式(II)のものであるように環の一部であっ
てよい:
【0017】
【化8】
【0018】(前記式中、各Mは独立してメチン基であ
り、nは2または3である)。式(I)の色素は、以下
の式(III )のものであってよい:
【0019】
【化9】
【0020】(前記式中、Z1 およびZ2 は独立してベ
ンゼンもしくはナフタレン基を完成するのに必要な原子
を表し;XおよびYは独立してO,Se,S,NR6
たは
【0021】
【化10】
【0022】を表し、前記式中、R6 ,R7 およびR8
は独立して、H、アルキル基もしくはアリール基を表
し、そしてX中のR7 およびR8 は、Y中のR7 および
8 と同一であってもまたは異っていてもよく(すべて
の式でX中のR7 はY中のR7 と同一であり、X中のR
8 はY中のR8 と同一であることが好ましいが)、R7
およびR 8 は置換アルキルであってよいので、このこと
はこれらが一緒になってシクロアルキル基を形成する可
能性を含む)。
【0023】しかしながら、Z1 およびZ2 がベンゼン
またはナフタレン基である場合は、他の縮合アリール環
をこれらが有する可能性を排除すると理解される。例え
ば、“ベンゼン基”はナフタレン基を排除し、一方、
“ナフタレン基”はアントラセン基を排除する。式
(I)の色素についての好ましい構造は、以下の式(I
V)のヘプタメチンインドロシアニン色素である:
【0024】
【化11】
【0025】(前記式中、R1 基の両者は同一であり、
スルホアルキル基を表す)。好ましくは、式(I)の色
素(再び式(II)〜(IV)を含む)は、−SO2 3
付いているLに関して対称である。対称とは、特定のL
の一方の側のすべての基および置換基が、他の側のもの
と同一である(したがって、このような場合、Z1 はZ
2 と同一であり、R1 はR2 と同一であり、R7 の両者
は互いに同一であり、R8 の両者は互いに同一である
等)。
【0026】式(I)の色素は、好ましくは少くとも2
個の酸または酸塩の基(最も好ましくは4個のであり、
3個または4個より多い、例えば6もしくは8個もまた
用いることができるが)を有する。例えば、Z1
2 ,R1 およびR2 は各々少くとも1個の酸もしくは
酸塩の基を有してよい。前記の酸もしくは酸塩の基とし
ては、カルボキシ、スルホ、ホスファト、ホスホノ、ス
ルホンアミド、スルファモイルまたはアシルスルホンア
ミド(−CH2 −CO−NH−SO2 −CH3 )のよう
な基)の基が挙げられる。酸もしくは酸塩の基とは、遊
離の酸もしくはそれらに対応する塩のみを定義するのに
用いられ、イオン化可能な、もしくはイオン化プロトン
が存在するエステルは含まないことに留意されたい。特
に好ましいものは、カルボキシおよびスルホ基(例え
ば、3−スルホブチル、4−スルホブチル、3−スルホ
プロピル、2−スルホエチル、カルボキシメチル、カル
ボキシエチル、カルボキシプロピル等)である。特に、
1 とR2 が両者ともスルホアルキル基、特に先に列挙
した基から選ばれるものであることが好ましい。W1に
ついて適切なイオン例は、ナトリウム、カリウムおよび
ヒドロトリエチルアンモニウムを含む。
【0027】式(I)の色素の本発明の写真要素からの
除去を容易にするためには、これらの色素はモノマー状
態で要素中に存在することが好ましい。モノマー状態に
ある色素とは、それらがJ−もしくはH−凝集状態にあ
る可能性は排除される。好ましくは、式(I)の色素は
本発明写真要素中に、赤外線吸収色素として存在する。
式(I)の色素は、要素の感光層または非感光層中に存
在してもよいが、好ましくは非感光層に存在することが
好ましく、これは、これらは強力な減感剤になる傾向が
あるからである。
【0028】ハロゲン化銀は、分光増感色素で分光増感
する。分光増感色素は、式(I)の色素とは異なる色素
となるであろう。分光増感色素がハロゲン化銀に吸着す
るように、既知方法で分光増感色素を用いて、ハロゲン
化銀を増感する。吸収剤色素が位置するのが好ましい非
感光層は感光層の上または下にあってよく、要素の支持
体の同一側上にあってよいが、最も好ましくは感光層が
位置する側と反対側の支持体の側にある。
【0029】前記のすべての複素環式基および芳香族基
(アリールおよびアリールチオを含む)は、特に6〜2
0個または6〜15個の炭素原子を有してよい。すべて
の複素環式基は、特に4〜7(または5もしくは6)の
炭素原子を、O,N,SもしくはSiから選ばれるヘテ
ロ原子1,2,3もしくは4個と共に有してよい。芳香
族の例としてはフェニル、トリル等であり、そのいずれ
も置換されていても置換されていなくてもよい。ヘテロ
アリールの例としてはチエニル、ピロリルおよびフリル
が挙げられる。
【0030】本明細書に述べるすべてのアルキル、アル
コキシ、アルケニル、アルキルチオ、アシル、アシルオ
キシ、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、カ
ルバモイルまたはスルファモイル基は、特に1〜20個
の炭素原子(または1〜10個もしくは1〜8個の炭素
原子;または1,2,3もしくは4個の炭素原子でさえ
も)を有する。これらの基のすべては、線状、枝状また
は環状であってよい(適切な置換基としては複素環式、
例えば、4−ピペリジルが挙げられる)。アルキルの例
としては、メチル、エチル、プロピル等が挙げられる。
【0031】X1 およびX2 の例としてはベンゾチアゾ
ール;ベンゾオキサゾール;チアゾリン;1,3,4−
チアジアゾール;2−キノリン;4−キノリン;ナフト
〔1,2−d〕チアゾール;3,3−ジメチルインドー
ルが挙げられる。X1 とX2 およびZ1 とZ2 により形
成される環は(それらは特定の“基”であるから)、場
合によりさらに置換されていてもよい(すなわち、それ
らは示された結合上の置換基以外のさらなる置換基を有
してもよい)。例えば、このような環は1個または2〜
4個のさらなる置換基を有してもよい。置換基は、例え
ば、独立して炭素数1〜18のアルキル(または1〜
6、または1〜2の炭素数のアルキル)、芳香族(例え
ば、炭素数6〜20の、特にアリール)、ヘテロアリー
ル(例えば、ピロリル、フリルまたはチエニル)、アリ
ールオキシ(例えば、炭素数6〜20)、アルコキシ
(例えば、炭素数1〜6、または1〜2のアルコキ
シ)、シアノ、またはハロゲン(例えば、FまたはC
l)である。このような置換基としてはまた、特に断ら
ない限り、それに縮合した環、例えば、ベンゼン基、ピ
ロロ基、フリル基またはチエニル基を挙げることができ
る(式(II)〜(IV)の色素は、Z1 およびZ2 につい
て、例えば、ベンゼン環もしくはナフタレン環上の縮合
環を排除する)。アルキルおよびアルコキシの置換基の
いずれも1〜5(または1〜2)個の介在する酸素、イ
オウまたは窒素原子を有してもよい。
【0032】先に定義した式(I)のタイプの色素の特
定置換基上の置換基(X1 ,X2 ,Z1 およびZ2 につ
いて、並びにL,R1 〜R3 またはR7 もしくはR8
ついての前記の置換基を含む)は、ハロゲン(例えば、
クロロ、フルオロ、ブロモまたはヨード)、アルコキシ
(特に炭素数1〜10または1〜6;例えば、メトキ
シ、エトキシ)、置換もしくは非置換のアルキル(特に
炭素数1〜10または1〜6、例えば、メチル、トリフ
ルオロメチル)、アミドまたはカルバモイル(特に炭素
数1〜10、または1〜6)、アルコキシカルボニル
(特に、炭素数1〜10または1〜6)、および他の既
知置換基、並びに置換もしくは非置換のアリール(特に
炭素数1〜10、または1〜6、例えば、フェニルまた
は5−クロロフェニル)、ヘテロアリール、例えば、
N,OもしくはSから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を
含有する5−または6−員環を有するもの(例えば、ピ
リジル、チエニル、フリルまたはピロリル)、アルキル
チオ(特に炭素数1〜10または1〜6、例えば、メチ
ルチオまたはエチルチオ)、ヒドロキシもしくはアルケ
ニル(特に炭素数1〜10または1〜6)、シアノおよ
び当該技術分野において知られている他のものを挙げる
ことができる。さらに、いずれの置換基も場合により非
−芳香族であってよい。
【0033】さらに、可能な場合は、非−芳香族置換基
のいずれも枝状であっても非枝状であってもよく、そし
て環構造を含んでよい(アルキル基またはアルキレン基
に関しては特にこのことは真実である)ことが理解され
る。このことはまた、それ自身でまたは、例えば、R1
もしくはR2 と環構造を形成するメチン基Lの可能性を
も含む。
【0034】本発明の色素例としては以下が挙げられ
る:
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】式(I)の色素は、F.M.Hamer, Cyanine
Dyes and Related Compounds, Wiley, New York, 1964
に記載されているような技法を用いて製造することがで
きる。前記の文献および本明細書中の他のすべての引用
文献は、引用することにより本明細書に包含する。特
に、式(I)の色素は、所望色素と同一の構造である
が、−SO2 3 基の代りに−Cl(または他のハロゲ
ン、例えば、Br)を有する対応色素を用い、次いでそ
のハロゲンを−SO2 3 と、以下の実施例に述べる方
法と同様の方法で置き換えることにより製造することが
できる。ハロゲン置換基を有する対応色素は、Hamer 文
献に記載されている技法により、または米国特許第5,
260,178号において言及されている方法により製
造することもできる。
【0038】式(I)の色素は、その層のビヒクル、例
えば、ゼラチン溶液に、水溶液またはアルコール溶液と
してそれらの色素を添加することにより、写真要素層中
に、配備してよい。色素は、本発明材料中に、乳剤層中
の銀1モル当り、5〜500、好ましくは50〜35
0、さらに好ましくは100〜300mgの色素量を包含
させてよい。画像セッターのような装置における検知を
助けるための色素としての好ましい用途にとっては、式
(I)の色素の量は好ましくは5〜20mg/m2であ
る。
【0039】本発明写真要素は典型的に少くとも1層の
感光性ハロゲン化銀乳剤層および支持体を有する。本発
明写真要素は、好ましくは例えば、グラフィックアート
用途に用いるような白黒要素である。典型的に、このよ
うな要素は、少くとも3層を有し、すなわち、ゲル下塗
り層、感光性乳剤層およびオーバーコート層をこの順に
支持体にコーティングしたものである。ゼラチン層
(“ペロイド”層と称されることが多い)はまた典型的
に、前述の層がその上にコーティングされている側と反
対の支持体の側に配備される。しかしながら、別のコー
ティングフォーマットを用いてもよい。例えば、ゲル中
間層を乳剤とオーバーコート間にコーティングしてもよ
く、そして/または支持体の乳剤層の間には層が存在し
なくてもよい。
【0040】本発明写真要素は、単一色要素または多色
要素であることができる。多色要素は、3種の主要領域
の可視スペクトルの各々に感光する色素画像形成単位を
含む。各単位は、所定領域のスペクトルに感光する単一
乳剤層または複数乳剤層からなることができる。要素の
各層(画像形成単位層を含む)は、写真技術分野で知ら
れるような種々の順序で配列することができる。別の態
様において、3種の主要領域の各々に感光する乳剤は、
単一の区隔層として配置することができる。
【0041】典型的な多色写真要素は、少なくとも一つ
のシアン色素形成性カプラーが組み合わさった赤感性ハ
ロゲン化銀乳剤層を少なくとも一つ含んでなるシアン色
素画像形成性単位、少なくとも一つのマゼンタ色素形成
性カプラーが組み合わさった緑感性ハロゲン化銀乳剤層
を少なくとも一つ含んでなるマゼンタ画像形成性単位お
よび少なくとも一つのイエロー色素形成性カプラーが組
み合わさった青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一
つ含んでなるイエロー色素形成性単位を、担持する支持
体を含んでなる。
【0042】本発明の要素は、フィルター層、中間層、
オーバーコート層および下塗り層などの追加の層を含ん
でよい。透明又は反射性であってよい支持体(例えば、
紙支持体)上に、本発明写真要素のすべての層をコーテ
ィングすることができる。紙材料については、蛍光増白
剤を用いることが通常行われている。これらは、材料中
に、既知方法により、例えば、ゼラチンスーパーコート
(支持体から最も離れた層)に水溶性増白剤を溶解する
ことにより包含せしめてよい。一実施態様においては、
水不溶性増白剤を用いてもよい。英国特許明細書第1,
504,949号または第1,504,950号に記載
されているようにポリマー分散体の粒子上に吸収させて
も、または材料層(例えば、オーバーコート)に包含せ
しめるのに先立ってカプラー溶剤の液滴中に溶解させて
もよい。
【0043】本発明の写真要素はまた、通常、Research
Disclosure , Item 34390、1992年11月に記載されてい
るような磁気記録材料、または米国特許第4,279,
945号および米国特許第4,302,523号に記載
されているような、透明支持体の下側上に磁性粒子を含
有する層のような透明な磁気記録層を含んでよい。要素
は典型的に、5〜30ミクロンの総厚さ(支持体を含ま
ない)を有する。
【0044】本発明要素に用いるのに適切な材料の以下
の検討は、Research Disclosure 、1994年9月、No. 36
5, Item 36544 を引用して行うであろう。前記のResear
ch Disclosure は、Kenneth Mason Publication, Ltd.,
Dudley Annex, 12a, NorthStreet, Emsworth, Hampshi
re PO10, 7DQ, Englandにより刊行されている。この刊
行物は、以下、“Research Disclosure I”と称する。
以下に参照する節は、Research Disclosure Iの節であ
る。
【0045】本発明の写真要素に用いるハロゲン化銀乳
剤は、ネガティブ作動性乳剤、例えば、表面感光性乳剤
もしくはカブらせていない内部潜像形成性乳剤である
か、または内部潜像形成性乳剤のポジティブ作動性乳剤
であってよい(すなわち、要素中でカブらせるか、また
は処理中にカブらせる)。適切な乳剤およびそれらの調
製並びに化学増感および分光増感の方法は第I節〜第V
節に記載されている。本発明要素に用いることができる
ビヒクルは第II節に、および各種添加物、例えば、蛍光
増白剤、カブリ防止剤、安定剤、光吸収剤および散乱
剤、硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、潤滑剤並びにマット剤
は、例えば、第VI節〜第XIII節に記載されている。製造
方法はすべての節に、層配列は特に第XI節に、露光代替
物は第XVI 節に、そして処理方法および処理剤は第XIX
節および第XX節に記載されている。
【0046】フィルムは、好ましくは、平均エッジ長が
0.18μm以下のハロゲン化銀を、3.5gAg/m2
以下の量、有する。このようなフィルム中のハロゲン化
銀は、粒子が小さくなるにつれ、880nmの範囲で吸収
および散乱が減少し、乳剤層にコーティングされるハロ
ゲン化銀が少い場合は、さらに低い程度まで散乱が減少
する。したがって、式(I)の吸収剤色素は、ハロゲン
化銀サイズおよび塗布量により、例えば、画像セッター
装置での検知が困難な要素では、特に有用である。
【0047】写真要素用の支持体は透明または反射性で
あることができる(例えば、紙支持体)。このような支
持体としてはポリマーフィルム、例えば、セルロースエ
ステル(例えば、セルローストリアセテートおよびジア
セテート)並びに二塩基性芳香族カルボン酸の二価アル
コールとのポリエステル(例えば、ポリ(エチレン−テ
レフタレート)、ポリ(エチレンテレフタレート)、紙
並びにポリマー被覆紙が挙げられる。このような支持体
は、Research Disclosure I、第XV節にさらに詳述され
ている。グラフィックアート要素のために好ましい支持
体は、ポリエチレンテレフタレートであって、適当な波
長の光を吸収するように設計された、従来のグラフィッ
クアート用ハレーション防止バックコートもしくは“ペ
ロイド”(すなわち、感光性ハロゲン化銀が施されてい
る側と反対の支持体の側上の)を備えたものである。
【0048】本発明写真要素は、また画質を向上させる
ために漂白または定着の処理工程を促進または修正する
材料を含んでもよい。ヨーロッパ特許第193,389
号;ヨーロッパ特許第301,477号;米国特許第
4,163,669号;米国特許第4,865,956
号;および米国特許第4,923,784号記載の漂白
促進剤は特に有用である。また現像促進剤もしくはそれ
らの前駆体(英国特許第2,097,140号;英国特
許第2,131,188号);電子移動剤(米国特許第
4,859,578号;米国特許第4,912,025
号);カブリ防止剤、例えば、ハイドロキノン、アミノ
フェノール、アミン、没食子酸の誘導体;カテコール、
アスコルビン酸;スルホンアミドフェノールの使用も意
図されている。
【0049】本発明要素は、またコロイド銀ゾルまたは
イエローおよび/もしくはマゼンタフィルター色素を、
水中油形分散体、ラテックス分散体として、または固体
粒子分散体として含んでなるフィルター色素層を含有し
てもよい。写真要素を形成するための乳剤および材料
は、米国特許第4,917,994号に記載されている
ようなpH調整支持体上に;エポキシ溶剤(ヨーロッパ特
許第0 164 961号)と共に、追加の安定剤(例
えば、米国特許第4,346,165号;第4,54
0,653号および第4,906,559号に記載され
ているような)と共に、カルシウムのような多価カチオ
ンに対する感度を低減するための、バラスト化キレート
剤、例えば、米国特許第4,994,359号に記載さ
れているものと共に;そして米国特許第5,068,1
71号および第5,096,805号に記載されている
ようなステイン低減化合物と共にコーティングしてよ
い。
【0050】本発明の要素のために用い、そして式
(I)の色素により増感されるハロゲン化銀乳剤は、好
ましくは、グラフィックアート用途において求められる
ように高コントラスト画像が得られるタイプのものであ
ることが好ましい。このような乳剤は比較的、塩化銀が
高く、ヨウ化銀が低い。これらは、塩化銀に加えて、臭
化銀とヨウ化銀の両者を含有してよい。好ましくは、こ
れらの乳剤のヨウ化物含有量は10モル%未満である。
実質的に純粋な塩化銀乳剤、すなわち、少くとも90%
以上の塩化銀(例えば、少くとも95%,98%,99
%または100%の塩化銀)を有する乳剤をこの目的の
ために用いてもよい。このような場合、塩化銀はその感
度を高めるために臭化物源で処理して等価バルク臭化物
レベルが2〜2.5%、または約0.6〜1.2%の間
にすることができる可能性が意図されている。しかしな
がら、好ましい乳剤は、少くとも50%(最も好ましく
は70%)の塩化物、そして50%(最も好ましくは3
0%)未満の臭化物を含む。前述の%の数字はモル%で
表したものである。
【0051】グラフィックアートの分野で知られている
ように、これらの粒子は、ロジウム、ルテニウム、イリ
ジウムまたは他の第VIII族の金属を、好ましくは銀1モ
ル当り10-9〜10-3、好ましくは10-6〜10-3の範
囲で用いてドーピングしてもよい。好ましい第VIII族金
属はロジウムである。ハロゲン化銀粒子のタイプとして
は、好ましくは多形性、立方体、八面体が挙げられる。
ハロゲン化銀の粒子サイズは、写真組成物において有用
であることが知られている任意の分布であってよく、多
分散もしくは単分散であってよい。本発明要素に用いら
れるハロゲン化銀乳剤は、ネガティブ作動性乳剤、例え
ば、表面感光性乳剤もしくはカブらせていない内部潜像
形成性乳剤、またはポジティブ作動性乳剤もしくは内部
潜像形成性乳剤(すなわち、要素中でカブらせるかまた
は処理中にカブらせる)であってよい。平板状粒子ハロ
ゲン化銀乳剤もまた用いることができる。平板状粒子と
は、残りの粒子面より明らかに大きい二つの平行な主面
を有する粒子であり、平板状粒子乳剤は、平板状粒子が
総粒子投影面積の少なくとも30%、さらに典型的に少
なくとも50%、好ましくは>70%、そして最適には
>90%を占めるものである。平板状粒子は、総粒子投
影面積の実質的にすべて(>97%)を占めることがで
きる。これらの平板状粒子乳剤は、高アスペクト比平板
状粒子乳剤、すなわち、ECD/t>8(ECDは粒子
投影面積と等しい面積を有する円の直径であり、tは平
板状粒子の厚さである)の乳剤;中間アスペクト比平板
状粒子、すなわち、ECD/t=5〜8の乳剤;または
低アスペクト比平板状粒子、すなわち、ECD/t=2
〜5の乳剤であることができる。これらの乳剤は、典型
的に高平板度(T)(ここでTすなわちECD/t2
25である)を示し、ECDおよびtの両者はマイクロ
メートル(μm)で測定する。これらの平板状粒子は、
平板状粒子乳剤の所望の平均アスペクト比および/また
は平均平板度を達成可能な任意の厚さのものであってよ
い。投影面積要件を満足させる平板状粒子は、好ましく
は<0.3μmの厚さを有するものであり、薄い(<
0.2μm)平板状粒子が特に好ましく、超薄(<0.
07μm)の平板状粒子が、体積に対する粒子表面比を
最高にするために意図されている。ヨードハロゲン化物
の平板状粒子のマイナス青色吸収が本来の青色スピード
に基づく場合は、より厚い平板状粒子、典型的に0.5
μmまでの厚さが意図されている。
【0052】高ヨウ化物平板状粒子乳剤は、House の米
国特許第4,490,458号、Maskaskyの米国特許第
4,459,353号およびYagi等のヨーロッパ特許第
0410 410号に具体的に説明されている。面心立
方(岩塩タイプ)結晶格子構造を形成するハロゲン化銀
からなる平板状粒子は、{100}または{111}主
面のいずれかを有することができる。{111}主面平
板状粒子を含む乳剤は、調整粒子分散性、ハロゲン化物
分散体、双晶平坦スペーシング、エッジ構造および粒子
ディスロケーション並びに吸着{111}粒子面安定剤
を有するものをふくめて、Research Disclosure I、第
I.B節(3)、第503頁に引用されている刊行物に
説明されている。
【0053】ハロゲン化銀粒子は、当該技術分野におい
て知られている方法、例えば、Research Disclosure I
およびJames のThe Theory of the Photographic Proce
ssに記載されている方法により調製してもよい。これら
としては、アンモニア性乳剤製造、中性もしくは酸性乳
剤製造、および他の当該技術分野において知られている
方法が挙げられる。これらの方法は、一般に水溶性銀塩
を水溶性ハロゲン化物塩と保護コロイドの存在下に混合
し、沈澱によるハロゲン化銀の形成の際、温度、pAg 、
pH値等を適切な値に調整することが含まれる。
【0054】ハロゲン化銀は、貴金属(例えば、金)増
感剤、中間カルコゲン(例えば、イオウ)増感剤、還元
増感剤および当該技術分野において知られている他のも
のを用いて化学増感に付すことが有利である。ハロゲン
化銀の化学増感に有用な化合物および技法は、当該技術
分野において知られており、Research Disclosure I
よびそこに引用されている文献に記載されている。
【0055】本発明の写真要素は、典型的に、乳剤形の
ハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般に写真要素
の層として乳剤を塗布するためのビヒクルを含む。有用
なビヒクルとしては、天然物質、例えば、プロテイン、
プロテイン誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロ
ースエステル)、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラ
チン、例えば、ウシ骨ゼラチンもしくは獣ゼラチン、ま
たは酸処理ゼラチン、例えば、ブタ皮ゼラチン)、ゼラ
チン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼ
ラチン等)、並びにResearch Disclosure Iに記載され
ている他のものが挙げられる。親水性水浸透性コロイド
もまたはビヒクルまたはビヒクル展開剤として有用であ
る。これらとしては、Research Disclosure Iに記載さ
れているように、合成ポリマーペプタイザー、キャリア
ー、および/またはバインダー、例えば、ポリ(ビニル
アルコール)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミ
ドポリマー、ポリビニルアセタール、アルキルおよびス
ルホアルキルアクリレートおよびメタクリレートのポリ
マー、加水分解ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポ
リビニルピリジン、メタクリルアミドコポリマー等が挙
げられる。これらのビヒクルは、写真乳剤において有用
な任意の量、乳剤中に存在せしめることができる。乳剤
は、また写真乳剤において有用なことが知られている添
加物をも含むことができる。これらとしては、化学増感
剤、例えば、活性ゼラチン、イオウ、セレン、テルル、
金、白金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、レニ
ウム、ロジウム、リンまたはそれらの組み合わせが挙げ
られる。化学増感は、ResearchDisclosure ,第IV節
(510〜511頁)およびそこに引用されている文献
に記載されているように、一般に5〜10のpAg レベ
ル、3〜6のpHレベル、30〜80℃の温度で行う。
【0056】増感色素は、ハロゲン化銀粒子および親水
性コロイドの乳剤に、写真要素上への乳剤の塗布の前の
任意の時点で(例えば、化学増感の前後に)、または塗
布と同時に添加してよい。これらの色素は、例えば、水
またはアルコールの溶液として添加してよい。式(I)
の色素は、典型的にハロゲン化銀乳剤中に(典型的にハ
ロゲン化銀乳剤含有層)、ハロゲン化銀1モル当り5〜
500mg(ハロゲン化銀乳剤1モル当り好ましくは50
〜350、さらに好ましくは100〜300mg)の量使
用する。色素/ハロゲン化銀乳剤は、発色画像形成性カ
プラーの分散体を、コーティングの直前またはコーティ
ングに先立って(例えば、2時間)混合してもよい。
【0057】写真要素は、グラフィックアートフィルム
のために知られている既知技法のいずれかを用いて像様
露光することができる。このような露光としては、約5
50〜750nm、好ましくは約600〜690nmの波長
を有する照射線への露光が挙げられる。露光は、レンズ
を介するリアル画像に対するものであってよい。しかし
ながら、露光は、発光装置(例えば、光バルブ、CRT
等により制御される光)手段によるコンピューター保存
もしくは発生の画像への露光によるものであってもよ
い。
【0058】写真要素は、任意の既知方法により処理す
ることができる。処理については、Research Disclosur
e I、第XIX 節および第XX節、またはT.H.James 編、Th
e Theory of the Photographic Process,第4版、Macm
illan, New York, 1977 に記載されている。好ましいグ
ラフィックアートフィルムの場合、写真要素に含まれる
感光性ハロゲン化銀は、可視画像を形成するための露光
に続いて、媒体中もしくは要素中に含まれる現像剤の存
在下でアルカリ性媒体とハロゲン化銀を合せることによ
り処理するのが好ましい。写真要素が内蔵現像剤を含有
する場合は、要素を活性剤の存在下で処理することがで
きる。
【0059】本発明では、すでに記載したように、ヒド
ラジン核剤および/またはアミンブースターを、要素中
に内蔵するのではなく処理溶液(特に現像剤)中に配備
することができる。しかしながら、核形成剤およびアミ
ンブースターは要素に内蔵させるのが好ましい。いずれ
の場合も、要素は、核形成剤およびアミンブースターの
存在下で現像することが理解されるであろう。
【0060】極めて高いコントラストの画像は、11〜
12.3の範囲のpH値で、しかし好ましくはより低いpH
値で処理することにより得ることができ、例えば、11
より下の、最も好ましくは、10.3〜10.5の範囲
のpH値を、前記の写真記録材料を処理するのに用いる。
好ましいグラフィックアートフィルム用の現像液は、典
型的に水溶液であるが、有機溶媒、例えば、ジエチレン
グリコールを、有機成分の溶解力を促進するために包含
させることもできる。現像剤は、従来の現像主薬、例え
ば、ポリハイドロキシベンゼン、アミノフェノール、p
−フェニレンジアミン、アスコルビン酸、ピラゾリド
ン、ピラゾロン、ピリミジン、ジチオナイト、ヒドロキ
シルアミン、または他の慣用の現像主薬の一種またはそ
れらの組合せを含有する。
【0061】本発明により構成される好ましいグラフィ
ックアートフィルムを処理する際は、ハイドロキノンお
よび3−ピラゾリドン現像主薬を組合せて用いるのが好
ましい。現像剤のpHはアルカリ金属の水酸化物および炭
酸塩、ボラックス並びに他の塩基性塩を用いて調整する
ことができる。現像中のゼラチン膨潤を低減するため
に、硫酸ナトリウムのような化合物を現像液中に包含す
ることができる。また、チオシアン酸ナトリウムのよう
な化合物を粒状度を低減するために存在させることがで
きる。キレート剤および金属イオン封鎖剤、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸またはそのナトリウム塩が存在す
ることができる。一般に、本発明のグラフィックアート
フィルムに適切な従来現像剤組成物を、本発明の好まし
いグラフィックアートフィルムの処理に用いることがで
きる。特定の具体的な写真現像液は、Handbook of Chem
istry and Physics , 第36版、表題 "Photographic F
ormulae", 3001頁以降、およびProcessing Chemica
ls and Formulae , 第6版、Eastman Kodak Company 刊
行(1963)に開示されている。グラフィックアート
要素は、当然のことであるが、リソグラフィ写真要素用
の従来の現像液(米国特許第3,573,914号およ
び英国特許第376,600号により具体的に示されて
いるように)で処理できる。
【0062】本発明のグラフィックアート要素の構成お
よび処理についてのさらなる詳細は、米国特許第4,9
75,354号に見出すことができる。しかしながら、
すでに述べたように、本発明の要素は、感光性ハロゲン
化銀乳剤を有しなければならず、および式(I)の色素
を含む層をも含まなければならない。本発明の方法はさ
らに以下の実施例に記載する。
【0063】
【実施例】実施例1:色素4の製造 色素B(3.15g、0.003モル)(以下の式を参
照)をジメチルスルホキシド(30mL)に溶解し、次い
でメタンスルフィン酸ナトリウム(0.33g、0.0
033モル)を添加した。この混合物を室温で1時間撹
拌し、ろ過し次いで撹拌アセトン150mL中に徐々に注
入した。粗色素を収集し、次いで50%エタノール水溶
液(100mL)からの再結晶により精製して色素4の金
色結晶2.28gを生成した:λmax 873nm(MeO
H)
【0064】
【化14】
【0065】実施例2:一連の典型的ペロイド層を、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムベース上にコーティ
ングしたが、0,10,20,30または40mg/m2
の塗布量で色素4を包含せしめた(それぞれペロイド層
A〜E)。各ペロイド層はまた4種類の吸収剤色素、A
BS1,ABS2,ABS3およびABS4を、30
4.5,202.4,28.0および187.5mg/m
2 でそれぞれ包含し、総ゼラチン含有量3.0g乾燥ゼ
ラチン/m2 を有した。このペロイド層を同時にゼラチ
ン塗布量0.488g乾燥ゼラチン/m2 のスーパーコ
ートでオーバーコートした。このスーパーコートはマッ
トビーズ、潤滑剤および界面活性剤を、コーティング助
成のために含有した。ペロイド層全体を、総乾燥ゼラチ
ンの4.5%で、ビス(ビニルスルホニル)メタンを用
いて硬化した。
【0066】
【化15】
【0067】880nmでのペロイド層の吸光度(A)
を、透過度(T)および反射率(R)(A=1−(R+
T)、%で表示)から算出した。5ボルト880nm検知
装置 (Linotype Hell "Herkules"画像セッターに用いら
れるものと構成が同じ) により与えられる電流検知信号
もまた測定した。この装置については、約40mAの電流
は検知するのに十分であることが知られている。結果を
第1表に示す。第1表色素4を含有するフィルムペロイド層の880
nm吸光度および検知器電流値
【0068】
【表1】
【0069】第1表の値は、30mg/m2 以上の塗布量
で、ペロイド層が容易に検知可能であることを示してい
る。コーティングA,BおよびCの各々について、その
底部層が臭塩化銀乳剤を含む、3層水性ゼラチン配合物
を、ペロイド層とは支持体の反対側上にコーティングし
た。この乳剤層は1.8g乾燥ゼラチン/m2 の塗布量
を、中間層は0.65g/m2 のゼラチン塗布量を、そ
してスーパーコート(頂部層)は0.976g/m2
ゼラチン塗布量を有した。スーパーコートはまた塗布助
剤の界面活性剤、およびマット剤をも含有した。パック
全体を、総乾燥ゼラチンの3.5%で、ビス(ビニルス
ルホニル)メタンを用いて硬化した。
【0070】以下の第2表に示すように、4種類の異な
る乳剤層(I〜IV)を、前記要素の各々に用いた。
【0071】
【表2】
【0072】得られたフィルムの各々を、実施例1に述
べたような880nm試験装置を用いて評価した。結果を
以下の第3表に示す。 第3表:層I,II,III およびIVを含む乳剤パックを塗
布した、ペロイド塗膜A,BおよびCの検知器電流(m
A)
【0073】
【表3】
【0074】標準のペロイドAを微粒子(0.13μm
エッジ長)乳剤(IまたはII)と組合せて含むフィルム
(本発明の色素を欠いている)は、画像セッターにより
検知するには不十分の電流しか生じさせず、それに対
し、より大きな粒子サイズ、例えば、0.18μmの平
均エッジ長(例えば、III またはIV)の乳剤は、十分な
散乱が生じ、40mAの域値に達し、それらは検知可能で
ある。さらに、両乳剤について、2.81と3.30g
Ag/m2 の銀塗布量間で検知レベルに比較的ほとんど差
がないことに気付くであろう。色素4の凝集状態に帰因
する赤外線吸収はいずれのコーティングにおいても検出
されなかった。
【0075】第3表のデータは、さらに微粒子乳剤含有
フィルムについて10〜20mg/m 2 の塗布量でペロイ
ドに式(I)の色素を添加すると、画像セッターでの検
知に十分な検知器電流が得られることを示している。
【0076】
【追加の実施態様】
<態様1> pおよびqが両者共0である請求項1記載
の写真要素。 <態様2> −SO2 3 のSが、示されるすべてのL
により表されるメチン基鎖の中央のメチンの炭素に結合
している請求項1記載の写真要素。 <態様3> XおよびYの両者が以下の、
【0077】
【化16】
【0078】(前記式中、X上のR7 およびR8 は、Y
上のR7 およびR8 と同一であっても異っていてもよ
い) である請求項3記載の写真要素。 <態様4> R7 基の両者が互いに同一であり、そして
8 の両者が互いに同一である態様3記載の写真要素。 <態様5> 各Lが非置換メチンである態様3記載の写
真要素。 <態様6> 前記色素が、−SO2 3 が懸垂するLに
関して対称である態様4記載の写真要素。 <態様7> 前記色素が少くとも2個の酸または酸塩の
基を有する請求項3記載の写真要素。 <態様8> Z1 ,Z2 ,R1 およびR2 が各々少くと
も1個の酸または酸塩の基を有する請求項3記載の写真
要素。 <態様9> 前記色素がモノマー状態で要素中に存在す
る請求項1記載の写真要素。 <態様10> 感光性ハロゲン化銀層を有する写真要素
であって、前記要素が、式:
【0079】
【化17】
【0080】(前記式中、X1 およびX2 は各々独立し
て5−または6−員の複素環式核を完成するのに必要な
原子を表し;xおよびyは独立して0〜3の整数である
が、x+yは4より大きくなく;pおよびqは各々独立
して0または1を表し;各Lは独立してメチン基を表
し;R1 およびR2 は各々独立してアルキル基またはア
リール基を表し;そしてR3 はアルキル基、アリール基
またはヘテロアリール基を表し;W1は分子の電荷バラ
ンスをとるのに要する対イオンである。)の色素を吸収
剤色素として含有する写真要素。 <態様11> 前記要素が非感光層をさらに有し、そし
て前記色素が前記非感光層にのみ存在する態様10記載
の写真要素。 <態様12> 前記要素が支持体をさらに含んでなり、
前記色素を含有する前記非感光層が、支持体の前記感光
層と反対の側上に位置する態様11記載の写真要素。 <態様13> 前記色素が、式:
【0081】
【化18】
【0082】(前記式中、X1 およびX2 は各々独立し
て5−または6−員の複素環式核を完成するのに必要な
原子を表し;pおよびqは各々独立して0または1を表
し;各Lは独立してメチン基を表し;R1 およびR2
各々独立してアルキル基またはアリール基を表し;そし
てR3 はアルキル基、アリール基またはヘテロアリール
基を表し;各Mは独立してメチレン基であり;nは2ま
たは3であり;そしてW1は分子の電荷バランスをとる
のに要する対イオンである)のものである請求項10記
載の写真要素。 <態様14> 前記色素がモノマー状態で存在する態様
13記載の写真要素。 <態様15> 各Lが非置換メチンである態様14記載
の写真要素。 <態様16> 前記色素が少くとも2個の酸または酸塩
の基を有する態様13記載の写真要素。 <態様17> X1 ,X2 ,R1 およびR2 が各々酸ま
たは酸塩の基を有する態様13記載の写真要素。 <態様18> 前記色素が式:
【0083】
【化19】
【0084】(前記式中、両R1 基は同一であり、そし
てスルホアルキル基を表す)のものである態様14記載
の写真要素。 <態様19> 前記フィルムが、平均エッジ長が0.1
8ミクロン以下のハロゲン化銀を、3.5gAg/m2
下の量、含有する態様14記載の写真要素。 <態様20> 式:
【0085】
【化20】
【0086】(前記式中、X1 およびX2 は各々独立し
て5−または6−員の複素環式核を完成するのに必要な
原子を表し;xおよびyは独立して0〜3の整数である
が、x+yは4より大きくなく;pおよびqは各々独立
して0または1を表し;各Lは独立してメチン基を表
し;R1 およびR2 は各々独立してアルキル基またはア
リール基を表し;そしてR3 はアルキル基、アリール基
またはヘテロアリール基を表し;W1は分子の電荷バラ
ンスをとるのに要する対イオンである。)の色素。
【0087】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
照して詳細に記載したが、本発明の精神および範囲内で
変更および修正を行うことが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09B 23/00 C09B 23/00 B // C07D 209/60 C07D 209/60 277/64 277/64 277/84 277/84 417/06 209 417/06 209 (72)発明者 デレク デビッド チャプマン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624, ロチェスター,アンドニー レーン 7 (72)発明者 ケビン ウォレス ウィリアムズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,セント ポール ブールバ ード 2595

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層を有する写真要素であって、前記
    要素が、式: 【化1】 (前記式中、 X1 およびX2 は各々独立して5−または6−員の複素
    環式核を完成するのに必要な原子を表し;xおよびyは
    独立して0〜3の整数であるが、x+yは4より大きく
    なく;pおよびqは各々独立して0または1を表し;各
    Lは独立してメチン基を表し;R1 およびR2 は各々独
    立してアルキル基またはアリール基を表し;そしてR3
    はアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表
    し;Wlは分子の電荷バランスをとるのに要する対イオ
    ンである。)の色素を含有する写真要素。
  2. 【請求項2】 前記色素が、式: 【化2】 (前記式中、 X1 およびX2 は各々独立して5−または6−員の複素
    環式核を完成するのに必要な原子を表し;pおよびqは
    各々独立して0または1を表し;各Lは独立してメチン
    基を表し;R1 およびR2 は各々独立してアルキル基ま
    たはアリール基を表し;そしてR3 はアルキル基、アリ
    ール基またはヘテロアリール基を表し;各Mは独立して
    メチレン基であり;nは2または3であり;そしてW1
    は分子の電荷バランスをとるのに要する対イオンであ
    る)のものである請求項1記載の写真要素。
  3. 【請求項3】 前記色素が、式: 【化3】 (前記式中、 XおよびYは独立してO,Se,S,NR6 または 【化4】 を表し、前記式中、 R6 ,R7 およびR8 は独立してH、アルキル基または
    アリール基を表し、XにおけるR7 およびR8 が、Yに
    おけるR7 およびR8 と同一であってもまたは異ってい
    てもよく;Z1 およびZ2 は独立してベンゼンまたはナ
    フタレン基である)のものである請求項2記載の写真要
    素。
  4. 【請求項4】 前記色素が、式: 【化5】 (前記式中、両R1 基が同一であり、そしてスルホアル
    キル基を表す)のものである請求項3記載の写真要素。
JP8171309A 1995-06-29 1996-07-01 シアニン色素含有写真要素 Pending JPH09120115A (ja)

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EP0751421B1 (en) 2002-10-23
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