JPH09119433A - 複列外向き円すいころ軸受 - Google Patents

複列外向き円すいころ軸受

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JPH09119433A
JPH09119433A JP28052795A JP28052795A JPH09119433A JP H09119433 A JPH09119433 A JP H09119433A JP 28052795 A JP28052795 A JP 28052795A JP 28052795 A JP28052795 A JP 28052795A JP H09119433 A JPH09119433 A JP H09119433A
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JP
Japan
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row
double
inner ring
ring
roller bearing
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Pending
Application number
JP28052795A
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English (en)
Inventor
Masao Ito
正夫 伊藤
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複列外向き円すいころ軸受を内輪回転で使用
する場合、軸と内輪は締まりばめで使用されるのが一般
的であるが、締まりばめの場合、その取り扱いが容易で
はない。この形式の軸受を取り扱いの容易な隙間ばめで
使用する場合には、軸方向に内輪が広がらないよう、両
端から十分に押さえ付ける必要がある。 【解決手段】 1個の複列外輪または2個の単列外輪
と、1個の複列内輪とを有し、前記外輪の軸方向両端部
に前記外輪に接してつば輪を設けたことを特徴とする複
列外向き円すいころ軸受。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば製鉄設備等にお
ける産業台車用の車輪を支持するために好適な複列外向
き円すいころ軸受に関する。より詳細には、内輪一体型
の複列外向き円すいころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複列外向き円すいころ軸受は、
モーメント剛性が高いので、製鉄設備や一般産業機械に
広く用いられている。
【0003】この形式の軸受では、軸受の機能や寿命に
最も大きく影響する軸受内部すきまは、一対の単列内輪
の軸方向に間座を介して間座で寸法調整をする。あるい
は、一対の単列内輪を直接突き合わせ、その突き合わせ
面の寸法調整で作っている。
【0004】また、この形式の軸受はラジアル荷重が負
荷されると接触角の関係で、内輪は各々外側へ移動しよ
うとする。そのため形成された適正内部すきまを維持す
るためには、一対の内輪を両側から締め上げ、軸方向へ
のずれを押さえられる軸受回りの構造が必要となる。
【0005】更に、内輪回転でこの形式の軸受を使用す
る場合、すきまばめではクリープの問題で軸方向に完全
に押さえ込むことが出来ないので、一般的にはしまりば
めで使用されている。しかし、しまりばめの作業及び取
り扱いは容易ではなく、また、クリープを完全に防止す
ることも難しいのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
複列外向き円すいころ軸受では、軸受内部すきまは、複
列外輪に対する、一対の単列内輪ところ組み立て品に対
して軸方向位置を調整することで形成している。そのた
め内輪の軸方向位置が外側にずれた場合には、内部すき
まが増大し、負荷圏が減り軸受寿命が低下する。それを
防止するため、通常は一対の内輪を両端から締め上げて
いる。更に、内輪回転で使用される場合は、両端から締
め上げるのは勿論であるが、クリープによる内輪押さえ
部品の摩耗があるため、一般的にはしまりばめで使用さ
れている。
【0007】しかし、製鉄設備や一般産業機械で、軸受
のメンテナンスが頻繁に行われる様な使用箇所では、す
きまばめにして作業効率をあげる必要がある。特にしま
りばめの様に、軸への取り付け、取り外しの際、毎回プ
レス機械や過熱装置を使用しなくてはならないものは効
率が非常に悪い。
【0008】そこで、本発明の目的は、この複列外向き
円すいころ軸受を、内輪を一体型とすることで作業効率
の良いすきまばめで使用可能であると同時に内輪の両端
からの締め付けも特に必要としない構造を有する複列外
向き円すいころ軸受を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の複列外向き円すいころ軸受は、1個の複
列外輪または2個の単列外輪と、1個の複列内輪とを有
し、前記外輪の軸方向両端部に前記外輪に接してつば輪
を設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、内輪を一体型にすることで、
内輪の軸方向のずれはなくなり、内輪を両端から締め上
げる必要もなく、又、内輪回転でも、しまりばめにする
必要がなく、すきまばめで使用でき、使用機械への組み
込みの作業の効率が大幅に向上する。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の各実施例
を説明する。尚、図面において同一部材は同一符号で示
してある。また、各実施例は本発明を例示として説明す
るためのものであり、本発明を限定するものではないこ
とは言うまでもない。
【0012】図1は、本発明の第1実施例を示す複列外
向き円すいころ軸受50の軸方向断面図である。複列外
向き円すいころ軸受50は、2つの単列外輪1および
1’と複列内輪4と、内外輪間に配置されその間で転動
する複数のころ2と、ころ2を保持する環状の保持器3
とから成っている。
【0013】2つの単列外輪1及び1’との間には隙間
出し用の間座5が介装されている。間座5には半径方向
に貫通し軸受内を潤滑する潤滑油を導入するための潤滑
油入口5aが設けられている。複列内輪4は一体型とな
っているので、軸方向外側にずれることがなく両端から
締め上げる必要はない。
【0014】単列外輪1及び1’は、間座5を挟んだ状
態で軸方向広にがってずれないよう軸方向の両端から軸
箱であるハウジング10及び押さえ部材11によってつ
ば輪6を介して締結されている。この構成により、ころ
2の頭部がつば輪6の内側縁部6aにより保持される。
【0015】尚、外輪1及び1’とつば輪6はハウジン
グ10と押さえ部材11との間に保持され、軸方向にず
れることを防止されている。また、内輪4は軸12と押
さえ部材13との間に保持され、外輪に対して軸方向に
相対的にずれることを防止している。これらの構成は以
下説明する第2及び第3の実施例においても同様であ
る。
【0016】図2は、本発明の第2実施例を示す複列外
向き円すいころ軸受60の軸方向断面図である。複列外
向き円すいころ軸受60は、複列外輪7、複列内輪4、
外輪7と内輪4との間に配置される複数のころ2、ころ
2を保持する環状の保持器3とから成っている。
【0017】複列外輪7の軸方向の両端にはつば輪16
が設けられている。この構成により、ころ2の頭部がつ
ば輪16の内側縁部16aにより保持される。複列内輪
4は一体型となっているので、軸方向外側にずれること
がなく両端から締め上げる必要はない。
【0018】複列外輪7の半径方向外側の両端部には、
円周方向に延在する溝7aが刻設されている。また、つ
ば輪16の外輪7寄りの半径方向外側の端部には円周方
向の溝16cが設けられている。溝7aと溝16cに
は、環状のリテーナ14が嵌合し、外輪7と2つのつば
輪16とを締結状態に保持している。
【0019】両つば輪16の半径方向外側には、更に溝
16bが設けられており、O−リング15が嵌合してい
る。また、外輪7と内輪4との間であって軸方向の両端
には、その一端をつば輪16の内径部に固定されたゴム
などから形成されるシール部材17、17′が介装され
ている。シール部材17、17′の他端は、スプリング
21の付勢力により内輪4の外周面に密に接触してい
る。
【0020】従って、外輪7の外周面とハウジング10
の内周面との間および内輪4と外輪7との間は封止され
ている。よって、複列外向き円すいころ軸受60は全体
として封止されていることになる。潤滑油は初めから軸
受内部に封入しておく。
【0021】図3は、本発明の第3実施例を示す複列外
向き円すいころ軸受70の軸方向断面図である。複列外
向き円すいころ軸受70は、複列外輪18、複列内輪
4、外輪18と内輪4との間に配置される複数のころ
2、ころ2を保持する環状の保持器23とから成ってい
る。外輪18の軸方向中央部には、外輪18を半径方向
に貫通する軸受内部を潤滑する潤滑油を導入する潤滑油
入り口18bが設けられている。
【0022】複列外輪18の軸方向の両端にはつば輪1
9が設けられている。この構成により、ころ2の頭部が
つば輪19の内側縁部19aにより保持される。複列内
輪4は一体型となっているので、軸方向外側にずれるこ
とがなく両端から締め上げる必要はない。
【0023】複列外輪18の半径方向外側の両端部に
は、円周方向に延在する溝18aが刻設されている。ま
た、つば輪19の外輪18寄りの半径方向外側の端部に
は円周方向の溝19bが設けられている。溝18aと溝
19bには、環状のリテーナ20が嵌合し、外輪18と
2つのつば輪19とを締結状態に保持している。
【0024】第3実施例においては、保持器23の構造
が前述の第1および第2実施例の場合と異なる。環状の
保持器23は、図4に示すように分割面23aで、2分
割されたそれぞれ半円形の同一形状を有する2つの部分
24及び25から成っている。
【0025】図5は、図4のA−A線に沿った断面図で
ある。保持器23の断面は、内輪4の外周面および外輪
18の内周面にほぼ沿った中央部で折れた屈曲形状を有
しており、ころ2を収容する半径方向に貫通した2つの
窓部26を有する第1部分27と、窓部の設けられてい
ない第2部分28とからなる。図4から明らかなよう
に、第1部分27と第2部分28とは円周方向で交互に
同数設けられている。
【0026】上記各実施例において、保持器は一体型ま
たは分離型などのいろいろな形式のものが使用可能であ
るが、円周方向に一体型の場合は、内径寸法を内輪のこ
ろ頭部側外径寸法と同等もしくは若干小さくする(弾性
変形できる範囲で内輪大径側外径寸法をクリアできる程
度の大きさ)とする。また、円周方向に少なくとも1ケ
所以上で分離した分離型の場合は組み立て可能なすべて
の形式に適用可能である。但し、分割した場合は一体形
保持器環24と分割保持器部品23をピン25で締結す
ることで一体形保持器と同じ機能が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、次のよう
な効果が得られる。
【0028】(1)内輪を一体型にすることで、内輪の軸
方向のずれはなくなり、内輪を両端から締め上げる必要
がなくなる。また、内輪回転でも、しまりばめにする必
要がなく、すきまばめで使用でき、使用機械への組み込
みの作業の効率が大幅に向上する。
【0029】(2)従来内輪に形成されていた、ころ頭部
側のつばは、外輪側で、つば輪という形で形成している
ので。内輪回転で使用する場合は、潤滑剤が遠心力で外
輪側へ飛ばされ、円すいころ軸受でもっとも潤滑剤の必
要なつば部への潤滑が有利となる。
【0030】(3)つば輪の採用により、軸受点検時、つ
ば輪を外せばころ頭部、つば部の点検、更にころ、保持
器の分解、潤滑剤の塗布等、軸受のメンテナンスを含
め、取り扱いが容易になり、更に機能向上も果たせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の複列外向き円すいころ軸
受の軸方向断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の複列外向き円すいころ軸
受の軸方向断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の複列外向き円すいころ軸
受の軸方向断面図である。
【図4】分離型保持器の正面図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1、1’、7、18 外輪 4 内輪 6、16、19 つば輪 3、23 保持器 50、60、70 複列外向き円すいころ軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の複列外輪または2個の単列外輪
    と、1個の複列内輪とを有し、前記外輪の軸方向両端部
    に前記外輪に接してつば輪を設けたことを特徴とする複
    列外向き円すいころ軸受。
JP28052795A 1995-10-27 1995-10-27 複列外向き円すいころ軸受 Pending JPH09119433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28052795A JPH09119433A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 複列外向き円すいころ軸受

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JP28052795A JPH09119433A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 複列外向き円すいころ軸受

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JPH09119433A true JPH09119433A (ja) 1997-05-06

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ID=17626349

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JP28052795A Pending JPH09119433A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 複列外向き円すいころ軸受

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JP (1) JPH09119433A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104533267A (zh) * 2014-12-31 2015-04-22 北京国际建设集团有限公司 一种新型轴承组件
CN104791380A (zh) * 2014-01-17 2015-07-22 舍弗勒技术股份两合公司 调心滚子轴承

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104791380A (zh) * 2014-01-17 2015-07-22 舍弗勒技术股份两合公司 调心滚子轴承
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