JPH09118628A - アトピー性皮膚炎治療・予防剤 - Google Patents

アトピー性皮膚炎治療・予防剤

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JPH09118628A
JPH09118628A JP7300527A JP30052795A JPH09118628A JP H09118628 A JPH09118628 A JP H09118628A JP 7300527 A JP7300527 A JP 7300527A JP 30052795 A JP30052795 A JP 30052795A JP H09118628 A JPH09118628 A JP H09118628A
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JP
Japan
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atopic dermatitis
seeds
solvent
therapeutic
essence
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Application number
JP7300527A
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English (en)
Inventor
Masaharu Takatori
正治 高取
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シソ科バジルの種子のエッセンスからなるア
トピー性皮膚炎治療・予防剤。バジルの種子のエッセン
スを食品、医薬品に含有させる。 【効果】 本発明のアトピー性皮膚炎治療・予防剤は良
くアトピー性皮膚炎を抑制するので、アトピー性皮膚炎
の治療、予防に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアトピー性皮膚炎の
治療又は予防に好適な医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎は原因不明の皮膚疾患
であり、その治療法は僅かにステロイド剤等の講演症剤
の投与による対処療法的な処置が為されているのみであ
る。しかしながらその患者数は、年を追うごとに増加し
ており、深刻な社会問題となりつつある。更に、従来ま
で若年者にのみ見られていたこの疾病も近年では成人か
ら老人に至るまで全世代層に亘って罹患者が増えてお
り、問題の深刻さを更に深めている。
【0003】この様な状況下各種の治療薬の開発の試み
が為されている。例えば、保湿性の高いグリセリンとス
テロイド剤を組み合わせて用いることにより、症状の改
善が見られたが、治療と言うには至っていない。現在の
ところアトピー性皮膚炎を治療或いは予防する手段は存
在していないと言える。
【0004】一方、シソ科バジルはハーブとして良く知
られ、その葉部がポプリ或いは香草として用いられてお
り、このエッセンスにアトピー性皮膚炎を治療又は予防
する作用があることは知られていたが、香辛料としてし
かその使用方法が知られていなかった種子に葉部より更
に強いアトピー性皮膚炎に対する治療及び予防作用があ
ることは知られていなかった。従って、シソ科バジルの
種子のエッセンスを医薬組成物に配合してアトピー性皮
膚炎の治療又は予防に用いることも全く知られていなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下に行われたものであり、アトピー性皮膚炎を治療又は
予防できる医薬組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実状を
踏まえ、アトピー性皮膚炎の治療又は予防に効果のある
物質を求め、各種素材をスクリーニングした結果、シソ
科バジルのエッセンスにその様な作用を見いだし、更に
詳しくそれらの部位毎の作用を調べた結果、その種子に
著しいその様な作用を見いだし発明を完成させた。以
下、本発明について詳細に説明する。
【0007】(1)本発明のアトピー性皮膚炎の治療・
予防薬 本発明のアトピー性皮膚炎の治療・予防薬はシソ科バジ
ルの種子のエッセンスからなる。バジルにはスィートバ
ジル、ブッシュバジル、レモンバジル等様々な亜種が知
られているが本発明では、F1種の様に種子をつけない
もの以外は、これらの何れもが用いいることが出来る。
ここで種子のエッセンスとは、当該植物の種子を粉砕、
細切、乾燥させたもの、更に乾燥物を粉砕、細切したも
の等の加工物、種子又は前記加工物を溶剤で抽出した抽
出物、抽出物の溶媒を除去したもの、更に抽出物を液液
抽出やクロマトグラフィーや限外濾過等の精製手段で精
製した分画物等の総称を言う。これらの、エッセンス中
好ましいものは、溶媒抽出物、その溶媒除去物及びそれ
らの分画物である。
【0008】種子又はその加工物より抽出物を得るに
は、種子又はその加工物に1〜20倍量の溶媒を加えて
室温であれば数日、沸点付近の温度であれば数時間浸漬
し、必要に応じて不溶物を濾過等で取り除いても良い。
溶媒としては、通常抽出作業で用いられるものであれば
特段の限定を受けずに用いることが出来る。この様な溶
媒の内好ましいものは極性溶媒で、極性溶媒としては、
例えば、水、エタノールやメタノール等のアルコール
類、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、ジエ
チルエーテルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、ク
ロロホルムや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、
酢酸エチルや蟻酸メチル等のエステル類、アセトニトリ
ル等のニトリル類が例示できる。これらの溶剤は単独で
用いても、2種以上を混合して用いても良い。これらの
内最も好ましいものは水又はアルコール類である。
【0009】かくして得られたエッセンスは後記実施例
に示すように優れたアトピー性皮膚炎に対する作用を有
する。
【0010】(2)本発明の医薬組成物 本発明の医薬組成物は、上記シソ科バジルの種子のエッ
センスと製剤上の任意成分からなる。任意成分として
は、賦形剤、増量剤、結合剤、被覆剤、糖衣剤、安定
剤、崩壊剤、着色剤、滑沢剤、pH調製剤、可溶化剤、
分散剤、増粘剤、等張剤等が例示できる。更に痛みを抑
える、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤等の鎮痛抗炎症剤
や化膿を防ぐための抗菌剤、消毒剤や殺菌剤等も配合す
ることが化膿である。これらシソ科バジルの種子のエッ
センスと任意成分を常法に従って製剤化することにより
本発明の医薬組成物は得られる。又、本発明の医薬組成
物の投与経路としては、注射剤であれば、皮下投与、腹
腔内投与、動脈投与、静脈投与等が例示できる。更に本
化合物は安定性に優れるため、経口投与も可能である。
加えて、皮膚吸収性にも優れるため、経皮投与も可能で
ある。これらの経路の内最も好ましいものは疾病の部位
に直接投与できる経皮投与である。
【0011】本発明の医薬組成物の投与量は、経口投与
の場合1日成人1人当たり5〜500mgを数回に分け
て投与するのが適当である。注射剤として用いる場合
は、1〜100mgが適当である。皮膚外用剤として経
皮投与する場合は、0.01〜10重量%剤形中に配合
して、患部に適当量を一日数回一様に塗布すれば良い。
【0012】
【発明の実施の形態】後記実施例に記載の製造例で作成
した抽出物を用いて、本発明の医薬組成物の形態を例を
挙げて以下に説明する。尚、数値は全て重量部を表す。
【0013】(例1) 皮膚外用剤 表1の処方に従って皮膚外用剤(軟膏)を作成した。即
ち、処方成分をニーダー中に秤込み、良く混練りして皮
膚外用剤を得た。
【0014】
【表1】
【0015】(例2) 皮膚外用剤 表2の処方に従って皮膚外用剤(液剤)を作成した。即
ち、処方成分を室温で攪拌可溶化しローション剤を得
た。
【0016】
【表2】
【0017】(例3) 注射剤 表3の処方に従って注射剤(アンプル剤)を作成した。
即ち、処方成分を無菌下、室温で攪拌可溶化し、滅菌濾
過した後無菌充填し封入し注射剤(アンプル)を得た。
【0018】
【表3】
【0019】(例4) 経口投与剤 表4の処方に従って経口投与剤(顆粒剤)を作成した。
即ち、処方成分をグラッド造粒装置に秤込み、20重量
部の水を噴霧して流動相造粒を行い、40℃で48時間
送風乾燥し顆粒剤を得た。
【0020】
【表4】
【0021】
【実施例】
実施例1 製造例 バジルの種子1Kgを粉砕し、これに50%エタノール
水溶液10lを加え80℃で2時間加熱攪拌し、不溶物
を濾別した後、濃縮し抽出物1を3240g得た。この
うち100gをクロロホルム2lと水2lで液液抽出
し、クロロホルム層を溶媒溜去し抽出物2を51g得
た。水層を減圧濃縮し抽出物3を43g得た。更に抽出
物3の20gを水1lとブタノール1lで液液抽出し、
水層及びブタノール層を濃縮し、それぞれ抽出物4を8
g、抽出物5を9g得た。
【0022】実施例2 5HT掻痒に対する作用 ddy雄性マウスを用いて、実施例1の本発明のシソ科
バジルの種子のエッセンスの5HT掻痒に対する作用を
検討した。即ち、マウスの背部に5ーヒドロキシトリプ
タミン(5HT)を30μg/50μl/site皮内
注射して掻痒を惹起した。薬物投与群は5HT投与時
に、薬物の0.1%生理食塩水溶液を50μl皮内注射
により投与した。コントロール群は薬物の生理食塩水溶
液の代わりに生理食塩水のみを50μl皮内注射により
投与した。投与後40分間動物のひっかき行動の回数を
数えた。結果を表5に示す。これより本発明のシソ科バ
ジルの種子のエッセンスはひっかき行動の回数を抑制し
ており、5HT掻痒症モデルに対して抑制的な作用を示
している事が判る。又、皮内投与に際して、本発明のシ
ソ科バジルの種子のエッセンスは炎症や浮腫の発生など
の安全性上好ましくない反応は全く呈さなかった。これ
らのことより、本発明のシソ科キャットニップのエッセ
ンスはアトピー性皮膚炎の治療に有用であることが判
る。又、比較例としてはバジルの葉部を抽出物1と同様
の方法で抽出、濃縮したものを用いた。この比較より、
葉部よりも種子部の方が優れた作用を有していることが
判る。
【0023】
【表5】
【0024】実施例3 5HT掻痒に対する作用 実施例2と同様にして、例1の5種の皮膚外用剤につい
て、経皮投与での5HT掻痒に対する作用を検討した。
掻痒の惹起は実施例2と同様に薬物貼付を除去した1時
間後に行った。薬物の投与は、0.1%生理食塩水をパ
ッチテスト用絆創膏のリント布に含漬させ(0.05m
l)これを5HT投与部位に5HT投与の24時間前に
貼付して行った。コントロールには、生理食塩水のみを
用いた。結果は表6に示す。これより、本発明の皮膚外
用剤はアトピー性皮膚炎の予防にも有用であることが判
る。
【0025】
【表6】
【0026】実施例4 人でのテスト 軽度のアトピー性皮膚炎に罹患したパネラー1名に例2
−5の液剤を4週間使用して貰った。このパネラーのア
トピー皮膚炎は4週間後完治していた。これより本発明
の医薬組成物がアトピー性皮膚炎の治療に有用であるこ
とが判る。
【0027】
【発明の効果】本発明のシソ科バジルの種子のエッセン
スはアトピー性皮膚炎の治療・予防に著効があるので大
変有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シソ科バジルの種子のエッセンスからな
    るアトピー性皮膚炎の治療又は予防剤。
  2. 【請求項2】 エッセンスが極性溶媒抽出物又はその溶
    媒除去物である、請求項1記載の治療又は予防薬。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアトピー性皮膚炎
    の治療又は予防薬を含有する医薬組成物。
  4. 【請求項4】 剤形が皮膚外用剤であることを特徴とす
    る請求項3記載の医薬組成物。
JP7300527A 1995-10-25 1995-10-25 アトピー性皮膚炎治療・予防剤 Pending JPH09118628A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100318303B1 (ko) * 1999-12-23 2001-12-24 박명규 담배 가향용 바질 추출물 제조방법
KR20150074537A (ko) * 2013-12-24 2015-07-02 주식회사 코씨드바이오팜 바실씨앗 추출물을 함유하는 화장료 조성물

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