JPH09118157A - 車両における座席の旋回・スライド装置 - Google Patents

車両における座席の旋回・スライド装置

Info

Publication number
JPH09118157A
JPH09118157A JP13544696A JP13544696A JPH09118157A JP H09118157 A JPH09118157 A JP H09118157A JP 13544696 A JP13544696 A JP 13544696A JP 13544696 A JP13544696 A JP 13544696A JP H09118157 A JPH09118157 A JP H09118157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
slide
lock
turning
lock mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13544696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3924334B2 (ja
Inventor
Toyokichi Hirakawa
豊吉 平川
Kenji Tamaoki
健治 玉置
Yoshikazu Kawai
義和 河井
Koji Koshirae
弘次 栫
Nobuo Sei
信夫 瀬井
Hiroshi Orito
宏 折戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd, Toyooki Kogyo Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP13544696A priority Critical patent/JP3924334B2/ja
Publication of JPH09118157A publication Critical patent/JPH09118157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3924334B2 publication Critical patent/JP3924334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回ロック機構及びスライドロック機構の解
除操作を簡単に行い得る車両における座席の旋回・スラ
イド装置を提供すること。 【解決手段】 座席Sが原位置(図3の位置)または旋
回位置(図3の位置から反時計方向へ90度旋回した位
置)にある状態でのハンドルシャフト21のハンドル部
21aが下方となる回動操作(操作部材による一操作)
により旋回ロック機構20のロック解除を可能とし、ま
た座席Sが旋回位置に旋回した状態で定位置またはスラ
イド位置にある状態でのハンドルシャフト21のハンド
ル部21aが上方となる回動操作(操作部材による他操
作)によりスライドロック機構40のロック解除を可能
とし、かつ座席Sが原位置にある状態でのハンドルシャ
フト21のハンドル部21aが上方となる回動操作によ
りスライドロック機構40のロック解除を不能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席を原位置と旋
回位置間にて旋回可能で各位置にて旋回ロック機構にて
旋回をロック可能な旋回装置と、前記座席を定位置とス
ライド位置間にてスライド(直線移動)可能で各位置に
てスライドロック機構にてスライドをロック可能なスラ
イド装置とを備えて、前記座席を旋回及びスライド可能
とした車両における座席の旋回・スライド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の車両における座席の旋回・スラ
イド装置は、例えば特開平7−89382号公報に示さ
れていて、同公報の装置においては旋回ロック機構の解
除レバーとスライドロック機構の解除レバーが別個に設
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平7−8
9382号公報の装置においては、旋回ロック機構の解
除レバーとスライドロック機構の解除レバーが別個に設
けられていて、座席の旋回及びスライド時には各解除レ
バーを選択して操作する必要があって煩わしい。また、
座席を旋回させた後にスライドさせる場合、あるいは座
席をスライドさせた後に旋回させる場合には、作業の途
中で各解除レバーを持ちかえる必要があって操作性が悪
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その目的は旋回ロッ
ク機構及びスライドロック機構の解除操作を簡単に行い
得る車両における座席の旋回・スライド装置を提供する
ことにあり、座席を原位置と旋回位置間にて旋回可能で
各位置にて旋回ロック機構にて旋回をロック可能な旋回
装置と、前記座席を定位置とスライド位置間にてスライ
ド可能で各位置にてスライドロック機構にてスライドを
ロック可能なスライド装置とを備えて、前記座席を旋回
及びスライド可能とした車両における座席の旋回・スラ
イド装置において、前記座席が原位置または旋回位置に
ある状態での操作部材による一操作により前記旋回ロッ
ク機構のロック解除を可能とし、また前記座席が旋回位
置に旋回した状態で定位置またはスライド位置にある状
態での前記操作部材による他操作により前記スライドロ
ック機構のロック解除を可能とし、かつ前記座席が原位
置にある状態での前記操作部材による他操作により前記
スライドロック機構のロック解除を不能としたことを特
徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による車両における座席の
旋回・スライド装置においては、座席が原位置または旋
回位置にある状態での操作部材による一操作により旋回
ロック機構のロック解除を行うことができ、また座席が
旋回位置に旋回した状態で定位置またはスライド位置に
ある状態での前記操作部材による他操作によりスライド
ロック機構のロック解除を行うことができるものであ
り、座席を旋回させた後にスライドさせる場合、あるい
は座席をスライドさせた後に旋回させる場合にも、単一
の操作部材による二つの操作(一操作と他操作)にて作
業を極めて容易に行うことができる。
【0006】また、本発明による車両における座席の旋
回・スライド装置においては、座席が原位置にある状態
での前記操作部材による他操作ではスライドロック機構
のロック解除が不能であるため、座席が原位置にある状
態で座席をスライドさせることができず、座席が原位置
にある状態で座席をスライドすることに支障のある使用
箇所にて最適に実施することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図13に示した本発明の実
施形態においては、スライドドア91によって開閉され
るドア開口92が形成されている部位に配置されている
座席Sと車室のフロア93間に、座席Sを図1の実線で
示した原位置(図2の位置)と二点鎖線で示した旋回位
置(図11の位置)間にて旋回可能な旋回装置Aと、旋
回位置にある座席S(図1の二点鎖線位置)を定位置
(図11の位置)とスライド位置(図12の位置)間に
て左右方向にスライド可能なスライド装置Bと、座席S
をそのスライド位置(上昇位置)より下方に下降可能か
つ同スライド位置に上昇可能な昇降装置Cが設けられて
いる。
【0008】旋回装置Aは、図3に示したように、スラ
イド装置Bの支持台32に固着した固定リング12と、
座席Sを支持するシート取付台31に固着され固定リン
グ12上にベアリング(図示省略)を介して回動自在に
組付けた回転リング13と、シート取付台31を原位置
(図3の位置)と旋回位置(図6の位置)にて支持台3
2に対して解除可能に固定して座席Sの旋回をロックす
る旋回ロック機構20によって構成されていて、回転リ
ング13の回転中心O1を中心として座席S(ヒップポ
イントO2)が旋回可能となっている。
【0009】旋回ロック機構20は、図3〜図6に示し
たように、シート取付台31に回動可能に組付けたハン
ドルシャフト21と、このハンドルシャフト21とシー
ト取付台31間に介装されてハンドルシャフト21を中
立位置(ハンドル部21aを略水平とする位置)に保持
するバランススプリング22と、固定リング12の内周
に固着した円弧状のロックプレート23と、ハンドルシ
ャフト21の略中央に回動可能に組付けられてシート取
付台31に設けた切欠31aを通してロックプレート2
3の切欠23aまたは23b(旋回方向にて90度変位
して設けられている)に係合するロックレバー24と、
このロックレバー24に近接してハンドルシャフト21
にピン25を介して一体的に組付けられて、図4の反時
計方向への回動時にはロックレバー24と係合して一体
的に回動させ、また図4の時計方向への回動時にはロッ
クレバー24から離れる解除レバー26と、シート取付
台31とロックレバー24間に介装されてロックレバー
24を図4の時計方向へ付勢するスプリング27と、ロ
ックレバー24の図4反時計方向への回動量を所定量に
規定するストッパピン28によって構成されている。
【0010】この旋回ロック機構20においては、ハン
ドルシャフト21が操作されていないとき、ハンドルシ
ャフト21は図3及び図4または図6に示した中立位置
にあって、ロックレバー24がスプリング27の作用に
よってロックプレート23の切欠23aまたは23bに
係合しているため、シート取付台31は支持台32に対
して回動不能であり、座席Sは原位置(図3の二点鎖線
にて示した位置)または旋回位置(図6の二点鎖線にて
示した位置)にて旋回をロックされる。また、ハンドル
シャフト21がそのハンドル部21aを下方とするよう
にして図4の反時計方向へ所定量回動されたとき、図5
に示したようにロックレバー24が解除レバー26によ
り所定量回動されてロックプレート23の切欠23a
(または23b)から外れるため、シート取付台31は
支持台32に対して回動可能となり、座席Sは原位置と
旋回位置間にて旋回可能となる。
【0011】スライド装置Bは、図2に概略的に示し図
8に詳細に示したように、昇降装置Cの上部リンクアー
ム52と、この上部リンクアーム52の先端に連結した
昇降台54に形成されて上部リンクアーム52と一直線
状に連続するレール部54aとによって構成される左右
一対のレールと、これら各レールに4個のローラ33〜
36を介して左右方向へ移動可能に組付けられて座席S
を旋回装置Aとともに支持する支持台32と、支持台3
2を定位置(図11の位置)とスライド位置(図12の
位置)にてベースプレート51または昇降台54に解除
可能に固定して座席Sのスライドをロックするスライド
ロック機構40によって構成されている。
【0012】スライドロック機構40は、図6〜図10
に示したように、支持台32に回動可能に組付けられて
旋回ロック機構20のハンドルシャフト21に設けたク
ランク部21bによって回動されるレバーシャフト41
と、このレバーシャフト41と支持台32間に介装され
てレバーシャフト41を図8の時計方向へ付勢する一対
のリターンスプリング42と、レバーシャフト41に一
体的に組付けられて一体的に回転する一対の解除レバー
43と、各解除レバー43に設けた切欠43aに係合す
るピン44aを有して支持台32にシャフト45及びピ
ン46を介して回動可能に組付けられて支持台32に設
けた貫通孔32aを通して上部リンクアーム52に設け
た係合孔52aまたは昇降台54のレール部54aに設
けた係合孔(図示省略)に係合するロックレバー44に
よって構成されていて、ロックレバー44には支持台3
2との当接によって図9の反時計方向への回動を規制す
るストッパ44b(図6参照)が形成されている。
【0013】このスライドロック機構40においては、
座席Sが旋回位置に旋回した状態でハンドルシャフト2
1が操作されていないとき、レバーシャフト41及び解
除レバー43はスプリング42の作用によって図6〜図
9に示した復帰位置にあって、ロックレバー44が上部
リンクアーム52に設けた係合孔52aまたは昇降台5
4のレール部54aに設けた係合孔(図示省略)に係合
しているため、支持台32は移動不能であり、座席Sは
定位置(図6の二点鎖線及び図11にて示した位置)ま
たはスライド位置(図12にて示した位置)にて左右方
向へのスライドをロックされる。また、ハンドルシャフ
ト21がそのハンドル部21aを上方とするようにして
所定量回動されたとき、図10に示したようにロックレ
バー44が解除レバー43により所定量回動されて上部
リンクアーム52の係合孔52a(または昇降台54の
係合孔)から外れるため、支持台32は移動可能とな
り、座席Sは定位置とスライド位置間にてスライド可能
となる。
【0014】また、このスライドロック機構40におい
ては、座席Sが旋回位置に旋回した状態でハンドルシャ
フト21がそのハンドル部21aを上方とするようにし
て所定量回動されたとき、ハンドルシャフト21のクラ
ンク部21bにてレバーシャフト41及び解除レバー4
3が回動されてスライドロックが解除されるように構成
されていて、座席Sが原位置(図3の二点鎖線にて示し
た位置)にある状態にてハンドルシャフト21がそのハ
ンドル部21aを上方とするようにして所定量回動され
たときには、ハンドルシャフト21のクランク部21b
がレバーシャフト41と係合していないので、レバーシ
ャフト41及び解除レバー43が回動されなくてスライ
ドロックが解除されないようになっている。
【0015】昇降装置Cは、図2及び図8に示したよう
に、車室のフロア93に固着した取付台11に設けた前
後一対の断面コ字状ガイドレール14に左右一対のガイ
ドローラ58,59を介して左右方向へ移動可能に組付
けたベースプレート51と、このベースプレート51の
上部に基部にて回動可能に組付けられて各ガイドレール
14に沿って延び図2の収納状態では略水平な直線状の
上部リンクアーム52と、ベースプレート51の下部に
基部にて回動可能に組付けられて各ガイドレール14に
沿って延びる湾曲状の下部リンクアーム53と、これら
各アーム52,53の先端部が回動可能に連結された昇
降台54とからなる左右一対の四節リンク機構と、各ガ
イドレール14の先端下面に固着されて下部リンクアー
ム53の下面(カム面)に摺動可能に係合するガイドピ
ン55によって構成されていて、ベースプレート51が
電気モータを備えた駆動装置(図示省略)により各ガイ
ドレール14に沿って移動されることにより昇降台54
が図12及び図13に示したように昇降移動されるよう
になっている。
【0016】また、この実施形態においては、図13に
示した座席Sの下降位置にて回動支点が上方に位置する
四節リンク機構の上部リンクアーム52の支点間距離よ
り下方に位置する下部リンクアーム53の支点間距離が
所定量短くしてあり、図12に示したように上昇位置に
て水平状態にある座席Sを四節リンク機構により図13
に示した下降位置まで下降動作させると、両リンクアー
ム52,53の揺動軌跡差により座席Sが図13に示し
たように傾動するようになっている。
【0017】なお、昇降装置Cの駆動装置は、取付台1
1に左右両端にて支持されてガイドレール14に沿って
延び上面にラック歯を有するラック軸(図示省略)と、
ベースプレート51に固着したボックス(図示省略)内
に回転自在に組付けられてラック軸のラック歯と噛合す
るピニオン(図示省略)と、ボックスの側部に組付けら
れてピニオンを正逆回転させる減速機付の電気モータ
(図示省略)によって構成されていて、電気モータによ
ってピニオンを正回転させることによりベースプレート
51を図13に示したように側方へ前進させることがで
き、また電気モータ63によってピニオンを逆回転させ
ることによりベースプレート51を後退させることがで
きるようになっている。
【0018】上記のように構成したこの実施形態におい
ては、以下に示す(1)〜(3)の各操作を順次行うことによ
り、図1の実線及び図2に示した原位置にある座席Sを
図13に示した車外下降位置に移動させることができ、
また逆の操作を順次行うことにより元に戻すことができ
る。 (1) 図1の実線及び図2に示した原位置にある座席Sに
おいて、ハンドルシャフト21をそのハンドル部21a
が下方となるように所定量回動してシート取付台31の
支持台32に対する固定を解除し、かかる状態にて座席
Sを図1の二点鎖線及び図11にて示した位置まで旋回
させ、その状態にてハンドルシャフト21のハンドル部
21aから手は外して取付台31を旋回位置にて支持台
32に対して固定させる。 (2) 図1の二点鎖線及び図11にて示した旋回定位置に
ある座席Sにおいて、ハンドルシャフト21をそのハン
ドル部21aが上方となるように所定量回動して支持台
32と上部リンクアーム52の係合を解除し、かかる状
態にて座席Sをシート取付台31,旋回装置A,支持台
32等とともに図12に示したスライド位置までスライ
ドさせ、その状態にてハンドルシャフト21のハンドル
部21aから手は外して支持台32を昇降台54に連結
させる。 (3) 図12にて示したスライド位置にある座席Sにおい
て、駆動装置の電気モータを駆動させてピニオンを正回
転させ、ベースプレート51を図13に示した位置まで
前進させる。このときには、昇降装置Cの下部リンクア
ーム53の下面がガイドピン55上を滑り、支持台32
にシート取付台31,旋回装置A等とともに支持された
座席Sが傾斜しながら下降する。
【0019】上記した説明から明らかなように、この実
施形態においては、座席Sが原位置または旋回位置にあ
る状態でのハンドルシャフト21のハンドル部21aが
下方となる回動操作(操作部材による一操作)により旋
回ロック機構Aのロック解除を行うことができ、また座
席Sが旋回位置に旋回した状態で定位置またはスライド
位置にある状態でのハンドルシャフト21のハンドル部
21aが上方となる回動操作(操作部材による他操作)
によりスライドロック機構Bのロック解除を行うことが
できるものであり、座席Sを旋回させた後にスライドさ
せる場合、あるいは座席をスライドさせた後に旋回させ
る場合にも、単一のハンドルシャフト21による二つの
操作(下方への回動操作と上方への回動操作)にて作業
を極めて容易に行うことができる。
【0020】また、座席Sが原位置にある状態でのハン
ドルシャフト21のハンドル部21aが上方となる回動
操作ではスライドロック機構Bのロック解除が不能であ
るため、座席Sが原位置にある状態で座席Sをスライド
させることができず、座席Sが原位置にある状態で座席
Sをスライドすることに支障のある上記実施形態のよう
な使用箇所(図1から明らかなように座席Sが左方にス
ライドするとシートバックSbが車体と干渉する箇所)
にて最適に実施することができる。
【0021】また、上記実施形態においては、上部リン
クアーム52の支点間距離より下部リンクアーム53の
支点間距離を所定量短くしたため、図12に示した上昇
位置にて水平状態にある座席Sを四節リンク機構により
下降動作させると、両リンクアーム52,53の揺動軌
跡差により四節リンク機構の下降動作に伴って座席Sが
傾動する。したがって、この座席Sの傾動を利用して、
図13に示したように下降位置にて座席Sの先端側を下
方に傾斜させることができ、座席Sのシートクッション
SaがシートバックSb側から先端に向けて上方に傾斜
しているものでは、シートクッションSaの上面を略水
平として乗り降りを容易とすることができる。また、四
節リンク機構の下降動作によってシートクッションSa
の先端位置を基端位置に比して多く下降させることがで
きるため、座席Sの座部(シートクッションSaの略中
央上面)を所定の下降位置まで下降させるための昇降装
置Cによる昇降ストロークを小さくすることが可能であ
り、これによって両リンクアーム52,53のアーム長
(支点間距離)を全体的に短くすることができて、当該
昇降装置Cの小型化を図ることができ、車両への搭載性
を向上させることができる。
【0022】また、上記実施形態においては、図1にて
示した位置にある座席SのシートクッションSaと取付
台11間に旋回装置Aとスライド装置Bと昇降装置Cが
収容されていて、座席SのシートバックSb後方には旋
回装置Aとスライド装置Bと昇降装置Cの構成部材が全
く配置されないため、シートバックSb後方にシートク
ッションSaに対してシートバックSbをリクライニン
グさせるためのスペースを確保することが可能であり、
シートクッションSaに対してシートバックSbをリク
ライニングさせることが可能である。また、図1にて示
した位置にある座席SのシートクッションSaと取付台
11間に旋回装置Aとスライド装置Bと昇降装置Cが収
容されていて、座席前後方向のコンパクト化を図ること
ができるため、当該座席Sの後方に大きなスペースを確
保することが可能であり、同スペースを後部座席のレッ
グスペースあるいはラゲッジスペース等に有効に利用す
ることができる。
【0023】図14〜図28は本発明の他の実施形態を
示していて、この実施形態においては、座席S2と車室
のフロア193間に、座席S2を図14に示した旋回定
位置とこの旋回定位置から車両前方に90度旋回した原
位置間にて旋回可能かつ旋回定位置と旋回定位置から車
両後方に90度旋回した対面位置間にて旋回可能な旋回
装置A2と、座席S2を旋回定位置とスライド位置(図
24の位置)間にて座席S2の前後方向(車両の左右方
向)にスライド可能なスライド装置B2と、座席S2を
そのスライド位置(上昇位置)より下方に下降可能かつ
同スライド位置に上昇可能な昇降装置C2と、座席S2
を旋回装置A2,スライド装置B2及び昇降装置C2と
ともに車両の前後方向へ所定量移動可能な移動装置Dが
設けられている。
【0024】旋回装置A2は、図14〜図17に示した
ように、スライド装置B2の上方支持台132に固着し
た固定リング112と、座席S2を支持するシート取付
台131に固着され固定リング112にベアリング11
3を介して回動自在に組付けた上下2枚の回転リング1
14と、シート取付台131を原位置(図15に示した
状態から時計方向に90度旋回した前向き位置)と旋回
定位置(図15に示した横向き位置)と対面位置(図1
5に示した状態から反時計方向に90度旋回した後向き
位置)にて上方支持台132に対して解除可能に固定し
て座席S2の旋回をロックする旋回ロック機構120に
よって構成されていて、回転リング114の回転中心を
中心として座席S2が旋回可能となっている。
【0025】旋回ロック機構120は、図15及び図1
6に示したように、シート取付台131に回動可能に組
付けたハンドルシャフト121と、このハンドルシャフ
ト121とシート取付台131間に介装されてハンドル
シャフト121を中立位置(ハンドル部121aを略水
平とする位置)に保持するバランススプリング122
と、固定リング112の内周にてシート取付台131の
下面に固着したスリーブ129に移動可能に組付けられ
て固定リング112の内周に設けた切欠112a,11
2bまたは112c(原位置と旋回定位置と対面位置に
対応して旋回方向にてそれぞれ90度変位して設けられ
ている)に離脱可能に係合するロックピン123と、こ
のロックピン123とシート取付台131間に介装され
てロックピン123を固定リング112の内周すなわた
各切欠112a,112bまたは112cに向けて付勢
するスプリング124と、シート取付台131に図15
の上下方向に移動可能に組付けられて図16に示したよ
うにハンドルシャフト121の中間部に設けたピン部1
21aとハンドルシャフト121の図16時計方向への
回動によって係合し図15の上方へ移動されるリンク1
25と、シート取付台131に揺動可能に組付けられて
一端にてリンク125に連結され他端にてロックピン1
23に連結されたベルクランク126によって構成され
ている。
【0026】この旋回ロック機構120においては、ハ
ンドルシャフト121が操作されていないとき、ハンド
ルシャフト121は図14及び図15に示した中立位置
にあって、ロックピン123がスプリング124の作用
によって固定リング112の切欠112a,112bま
たは112cに係合している(図15では切欠112b
に係合している)ため、シート取付台131は上方支持
台132に対して回動不能であり、座席S2は原位置、
旋回位置または対面位置にて旋回をロックされる。ま
た、ハンドルシャフト121がそのハンドル部121a
にて図16の時計方向へ所定量回動されたとき、ロック
ピン123がリンク125とベルクランク126により
スプリング129に抗して所定量移動されて固定リング
112の切欠112a,112bまたは112cから外
れるため、シート取付台131は上方支持台132に対
して回動可能となり、座席S2は原位置と旋回位置と対
面位置間にて旋回可能となる。
【0027】スライド装置B2は、図14〜図19に示
したように、昇降装置C2の上部リンクアーム152
と、この上部リンクアーム152の先端に連結した昇降
プレート154に形成されて上部リンクアーム152と
一直線状に連続するレール部154aとによって構成さ
れる左右一対のレールと、これら各レールに2個のロー
ラ133,134を介してレールの長手方向(車両の左
右方向)へ移動可能に組付けられて座席S2を旋回装置
A2とともに支持する上方支持台132と、基台171
に組付けられて車両の左右方向に延びる前後一対のレー
ル135と、これら各レール135に2個のローラ13
6,137を介してレール135の長手方向へ移動可能
に組付けられて座席S2,旋回装置A2及び昇降装置C
2を支持する下方支持台138と、ベースプレート15
1と昇降プレート154にそれぞれ組付けられて上方移
動台132に固着したストッパ片132aとの係合によ
り上方移動台132の移動量を規定するストッパ15
6,157と、上方支持台132を定位置(図14の位
置)とスライド位置(図24の位置)にてベースプレー
ト151または昇降プレート154に解除可能に固定す
るとともに下方支持台138を定位置とスライド位置に
て基台171に解除可能に固定して座席S2のスライド
をロックするスライドロック機構140によって構成さ
れている。
【0028】スライドロック機構140は、図15及び
図17〜図20に示したように、上方支持台132に回
動可能に組付けられて旋回ロック機構120のハンドル
シャフト121に設けたクランク部121bによって回
動される解除シャフト141と、この解除シャフト14
1と上方支持台132間に介装されて解除シャフト14
1を図18の時計方向へ付勢するスプリング142(図
15参照)と、解除シャフト141に一体的に組付けら
れて一体的に回転する一対の解除バー143と、各解除
バー143に連結されて上方支持台132に設けた貫通
孔を通してベースプレート151に設けた係合孔151
aまたは昇降プレート154に設けた係合孔154bに
係合する上方ロックピン144を備えている。
【0029】また、スライドロック機構140は、ベー
スプレート151に送りねじ軸161を介して連結され
た下方支持台138にブラケット138a(図17参
照)を介して上下動可能に組付けられてベースプレート
151の端部に形成した切欠151bを貫通して上方支
持台132の端部に形成した押動突片132bに離脱可
能に係合するロッド145と、このロッド145の中間
部に設けた鍔部とブラケット138a間に介装されてロ
ッド145を上方へ付勢するスプリング146と、ロッ
ド145の下端にピンを介して一体的に組付けられてロ
ッド145と一体的に移動し基台171上に固着したロ
ックレール172の端部に設けた円弧状切欠172a
(図19参照)と係合可能な段付のロックスリーブ14
7と、ロックレール172にブラケット173(図19
及び図20参照)を介して上下動可能に組付けられてロ
ックスリーブ147に離脱可能に係合する鍔付の下方ロ
ックピン148と、この下方ロックピン148とロック
レール172間に介装されて下方ロックピン148を上
方へ付勢するスプリング149(図20参照)によって
構成されている。
【0030】このスライドロック機構140において
は、座席S2が旋回定位置に旋回した状態でハンドルシ
ャフト121が操作されていないとき(図14〜図20
に示した状態のとき)、解除シャフト141及び解除バ
ー143はスプリング142の作用によって図17及び
図18に示した復帰位置にあって、上方ロックピン14
4がベースプレート151に設けた係合孔151aに係
合しているため、ベースプレート151に対して上方支
持台132は移動不能であり、またロッド145とロッ
クスリーブ147が押動突片132bにより所定量下方
に押された状態に維持されてロックレール172と非接
触状態に維持され、下方ロックピン148がロックスリ
ーブ147に係合しているため、ベースプレート151
に送りねじ軸161を介して連結された下方支持台13
8が基台171に対して移動不能であり、座席S2は旋
回定位置にて左右方向へのスライドをロックされる。
【0031】また、座席S2がスライド位置にあってハ
ンドルシャフト121が操作されていないとき(図24
に示した状態のとき)、解除シャフト141及び解除バ
ー143はスプリング142の作用によって復帰位置に
あって、上方ロックピン144が昇降プレート154に
設けた係合孔154bに係合しているため、昇降装置C
2の上部リンクアーム152及び下部リンクアーム15
3を介してベースプレート151に連結されている昇降
プレート154に対して上方支持台132は移動不能で
あり、また押動突片132bがロッド145から離れて
いて、ロッド145とロックスリーブ147が上方に移
動した状態に維持され、ロックスリーブ147がロック
レール172の円弧状切欠172aに係合しているた
め、基台171に対して下方支持台138がスライド位
置にて移動不能であり、座席S2はスライド位置にて左
右方向へのスライドをロックされる。
【0032】ところで、スライドロック機構140にお
いては、座席S2が旋回定位置に旋回した状態でハンド
ルシャフト121が図16の反時計方向に回動されたと
き(このとき、ピン部121aはリンク125に設けた
長孔内を回動してリンク125と係合せず、リンク12
5はピン部121aによって動かされない)、ハンドル
シャフト121のクランク部121bにて解除シャフト
141及び解除バー143が回動されてスライドロック
が解除されるように構成されていて、座席S2が原位置
及び反転位置にある状態にてハンドルシャフト121が
図16の反時計方向に回動されたときには、ハンドルシ
ャフト121のクランク部121bが解除シャフト14
1と係合していないので、解除シャフト141及び解除
バー143が回動されなくてスライドロックが解除され
ないようになっている。なお、ハンドルシャフト121
のクランク部121bにて解除シャフト141及び解除
バー143が回動されてスライドロックが解除された状
態では、座席S2は旋回定位置とスライド位置間にてス
ライド可能となる。
【0033】昇降装置C2は、下方支持台138に設け
た前後一対の断面コ字状ガイドレール139に左右一対
のガイドローラ158,159を介して左右方向へ移動
可能に組付けたベースプレート151と、このベースプ
レート151の上部に基部にて回動可能に組付けられて
各ガイドレール139に沿って延び図14の収納状態で
は略水平な直線状の上部リンクアーム152と、ベース
プレート151の下部に基部にて回動可能に組付けられ
て各ガイドレール139に沿って延びる湾曲状の下部リ
ンクアーム153と、これら各アーム152,153の
先端部が回動可能に連結された昇降プレート154とか
らなる左右一対の四節リンク機構と、各ガイドレール1
39の先端部下面に固着されて下部リンクアーム153
の下面(カム面)に摺動可能に係合するガイドピン15
5によって構成されていて、ベースプレート151が電
気モータを備えた駆動装置160により各ガイドレール
139に沿って移動されることにより昇降プレート15
4が図24及び図26に示したように昇降移動されるよ
うになっている。
【0034】駆動装置160は、図18及び図19に示
したように、下方支持台138に回転自在かつ軸方向移
動不能に組付けられてガイドレール139に沿って延び
る送りねじ軸161と、ベースプレート151の下面に
固着されて送りねじ軸161に螺合し送りねじ軸161
の回転によって送りねじ軸161に沿って移動するナッ
ト162と、送りねじ軸161に一体回転可能に組付け
たドリブンギヤ163と、下方支持台138に組付けた
正逆回転可能な減速機付の電気モータ164と、この電
気モータ164の出力軸に一体回転可能に組付けられて
ドリブンギヤ163に噛合するドライブギヤ165によ
って構成されていて、電気モータ164を正回転させる
ことによりベースプレート151を図24の位置から図
26の位置に移動でき、また電気モータ164を逆回転
させることによりベースプレート151を図26の位置
から図24の位置に移動できるようになっている。
【0035】また、この実施形態においては、図26に
示した座席S2の下降位置にて回動支点が上方に位置す
る四節リンク機構の上部リンクアーム152の支点間距
離より下方に位置する下部リンクアーム153の支点間
距離が所定量短くしてあり、図24に示したように上昇
位置にて水平状態にある座席S2を四節リンク機構によ
り図26に示した下降位置まで下降動作させると、両リ
ンクアーム152,153の揺動軌跡差により座席S2
が図26に示したように傾動するようになっている。
【0036】移動装置Dは、座席S2が原位置または対
面位置とされたときに座席S2の前方に十分なレッグス
ペースを確保するために設けたものであり、図14及び
図21に示したように、車室のフロア193に取付板1
94を介して組付けられて車両の前後方向に延びる左右
一対のレール174と、基台171の下面に固着されて
各レール174上に移動可能に組付けた前後一対のスラ
イダ175,176と、取付板194に組付けられて基
台171の下面に固着した前後一対の各ストッパ片17
1a,171bとの係合により基台171の移動量を規
定するストッパ177と、基台171を取付板194に
対して解除可能に固定する移動ロック機構180によっ
て構成されている。
【0037】移動ロック機構180は、取付板194に
固着されてレール174に沿って延びる左右一対のロッ
クプレート181と、基台171の下面に組付けられて
各ロックプレート181に設けた前後一対の係合孔18
1a,181bに離脱可能に嵌合するロック片182
と、各ロック片182を係合孔181aまたは181b
に係合する位置まで付勢するスプリング183と、基台
171の下面に揺動可能に組付けられて各リンク184
を介して各ロック片182に連結された解除レバー18
5によって構成されていて、解除レバー185を図21
の仮想線にて示した位置に揺動することにより両ロック
片182を係合孔181aまたは181bから離脱させ
ることができるようになっており、基台171を前方位
置と後方位置にて固定可能である。
【0038】上記のように構成したこの実施形態におい
ては、例えば図14〜図21に示した状態(座席S2が
旋回定位置にある状態)にてハンドルシャフト121を
図16の時計方向へ所定量回動操作すれば、旋回ロック
機構120のロックピン123が切欠112bから外れ
てシート取付台131が上方支持台132に対して旋回
可能となる。このため、かかる状態で座席S2を原位置
または対面位置に旋回させることができ、各位置にてハ
ンドルシャフト121を戻せば(手を離せば)、ロック
ピン123が切欠112aまたは112cに係合してシ
ート取付台131が上方支持台132に対して旋回不能
となり、座席S2が原位置または対面位置にて固定され
る。なお、座席S2を原位置または対面位置から他の位
置に旋回させる場合にも同様の操作にて行うことができ
る。
【0039】また、この実施形態においては、図14〜
図21に示した状態にてハンドルシャフト121を図1
6の反時計方向へ所定量回動操作すれば、スライドロッ
ク機構140の上方ロックピン144がベースプレート
151の係合孔151aから外れて上方支持台132が
ベースプレート151に対してスライド可能となる。こ
のため、座席S2をその前方に向けて移動すれば、座席
S2はシート取付台131及び上方支持台132ととも
に上部リンクアーム152とレール部154aからなる
レールに沿って移動する。
【0040】この移動時には、上方支持台132の移動
により押動突片132bが図22にて示したようにロッ
ド145から外れると、図23に示したようにロッド1
45がスプリング146によって上動して、ロックスリ
ーブ147の下方ロックピン148によるロックが解除
されるとともに、ロックスリーブ147がその段部にて
ロックレール172にスライド可能に当接するため、ベ
ースプレート151,両リンクアーム152,153及
び昇降プレート154が下方支持台138と一体で基台
171に固着したレール135に対してスライド可能と
なる。したがって、その後においては、座席S2がシー
ト取付台131及び上方支持台132とともに上部リン
クアーム152とレール部154aからなるレールに沿
って図24に示した位置に向けて移動するとともに、ベ
ースプレート151,両リンクアーム152,153及
び昇降プレート154が下方支持台138と一体でレー
ル135に沿って図24に示した位置に向けて移動す
る。
【0041】座席S2,シート取付台131及び上方支
持台132等が図24に示した位置に移動した状態でハ
ンドルシャフト121を戻せば(手を離せば)、上方ロ
ックピン144が昇降プレート154の係合孔154b
に係合して、座席S2がシート取付台131及び上方支
持台132とともに昇降プレート154に連結固定され
る。また、図24に示した状態では、図25に示したよ
うにロックスリーブ147がロックレール172の切欠
172aにスプリング146の作用によって自動的に係
合して、ベースプレート151,両リンクアーム15
2,153及び昇降プレート154が下方支持台138
とともに基台171に連結固定される。したがって、座
席S2は図24に示したスライド位置に固定される。
【0042】また、図24に示した状態で駆動装置16
0の電気モータ164を正回転させると、送りねじ軸1
61が回転してベースプレート151が下方支持台13
8に固着したレール139に沿って移動し、このベース
プレート151の移動によって両リンクアーム152,
153及び昇降プレート154が図26に示したように
下降移動する。このため、昇降プレート154に連結固
定されている上方支持台132及びこれと一体のシート
取付台131と座席S2を図26に示した車外下降位置
に移動させることができる。なお、図26に示した車外
下降位置の座席S2は、駆動装置160の電気モータ1
64を逆回転させることにより、図24に示したスライ
ド位置に戻すことができる。
【0043】また、図24に示した状態にてハンドルシ
ャフト121を図16の反時計方向へ所定量回動操作す
れば、スライドロック機構140の上方ロックピン14
4が昇降プレート154の係合孔154bから外れて上
方支持台132が昇降プレート154に対してスライド
可能となる。このため、座席S2をその後方に向けて移
動すれば、座席S2はシート取付台131及び上方支持
台132とともに上部リンクアーム152とレール部1
54aからなるレールに沿って移動する。
【0044】この移動により上方支持台132が図27
に示した位置に至ると、上方支持台132の押動突片1
32bにより図28に示したようにロッド145がスプ
リング146に抗して下動されて、ロックスリーブ14
7がロックレール172の切欠172aとの係合を解か
れ、下方支持台138が基台171に対してスライド可
能となる。したがって、その後においては、座席S2が
シート取付台131及び上方支持台132、並びにベー
スプレート151,両リンクアーム152,153及び
昇降プレート154と一体でレール135に沿って図1
4に示した旋回定位置に向けて移動する。なお、ロック
スリーブ147が図17及び図20に示した位置(下方
ロックピン148によってスライド不能に固定される位
置)に戻る直前では、下方ロックピン148がロックス
リーブ147の下端に設けたテーパ面にてスプリング1
49に抗して押動されて一時的に退避する。
【0045】座席S2等が図14に示した旋回定位置に
移動した状態でハンドルシャフト121を戻せば(手を
離せば)、上方ロックピン144がベースプレート15
1の係合孔151aに係合して、座席S2がシート取付
台131及び上方支持台132とともにベースプレート
151に連結固定される。したがって、座席S2は図1
4に示した旋回定位置に固定される。
【0046】また、この実施形態においては、座席S2
が図14〜図21に示した旋回定位置から90度旋回さ
れた原位置または対面位置とされている状態にて、移動
ロック機構180の解除レバー185を操作して各ロッ
ク片182を各ロックプレート181の各係合孔181
aまたは181bから外せば、基台171が取付板19
4に対して車両の前後方向に移動可能となる。したがっ
て、座席S2が原位置にあるとき基台171を後方位置
に移動させ、また座席S2が対面位置にあるとき基台1
71を前方位置に移動させれば、座席S2の前方に十分
なレッグスペースを確保することができる。なお、基台
171が前方位置または後方位置に移動した状態で解除
レバー185の操作を解除すれば、各ロック片182が
スプリング183の作用にて各ロックプレート181の
各係合孔181aまたは181bに係合して、基台17
1が取付板194に対して移動不能に固定される。
【0047】以上の説明から明らかなように、図14〜
図28に示した実施形態においては、図1〜図13に示
した実施形態と同様の作用効果が期待できることは勿論
のこと、上方支持台132を移動させるためのレールを
構成する上部リンクアーム152と昇降プレート154
のレール部154aが略コ字状に形成されていて側方に
開口する凹部を備えていて、この凹部にローラ133,
134が配置されているため、図1〜図13に示した実
施形態に比して、当該装置全体の高さを図8に示したレ
ール(52)の上面に接して配置されているローラ3
3,35の高さに相当する分抑制でき、限られた高さの
車室で座席S2を良好に支持することができる。
【0048】また、図14〜図28に示した実施形態に
おいては、昇降装置C2のベースプレート151が電気
モータ164によって回転駆動される送りねじ軸161
の回転によって移動されるように構成されていて、昇降
装置C2の駆動時には電気モータ164がその配設位置
を移動しないため、電気モータ164への配線(図示省
略)が昇降装置Cの駆動時に移動する他部材と干渉しに
くく、電気モータ164への配線の他部材との干渉によ
る断線を抑制することができる。
【0049】上記した各実施形態においては、旋回装置
及びスライド装置とともに昇降装置を備えた装置に本発
明を実施したが、本発明は座席を原位置と旋回位置間に
て旋回可能で各位置にて旋回ロック機構にて旋回をロッ
ク可能な旋回装置と、前記座席を定位置とスライド位置
間にてスライド可能で各位置にてスライドロック機構に
てスライドをロック可能なスライド装置とを備えて、前
記座席を旋回及びスライド可能とした車両における座席
の旋回・スライド装置には全て実施可能であり、上記実
施形態に限定されるものではない。
【0050】また、上記した各実施形態においては、操
作部材であるハンドルシャフトの一方への回動操作によ
り旋回ロック機構のロック解除を可能とし、またハンド
ルシャフトの他方への回動操作によりスライドロック機
構のロック解除を可能としたが、操作部材による二つの
操作は回動操作以外の他の操作(例えば押動操作、引張
り操作、捩り操作等)であってもよく、これらを適宜組
み合わせて実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による旋回・スライド装置によって旋
回及びスライドされる座席の一実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】 図1の2−2線に沿った縦断背面図である。
【図3】 図2の矢印3方向からみて座席を二点鎖線に
て示した拡大平面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】 座席の旋回ロックを解除した状態を示す図4
に相当する断面図である。
【図6】 座席を原位置から旋回位置に旋回した状態を
示す図3に相当する拡大平面図である。
【図7】 図6の7−7線に沿った断面図である。
【図8】 図6の矢印8方向からみた拡大背面図であ
る。
【図9】 図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】 座席のスライドロックを解除した状態を示
す図9に相当する断面図である。
【図11】 座席が旋回位置にある状態を示す作動説明
図である。
【図12】 座席がスライド位置(上昇位置)にある状
態を示す作動説明図である。
【図13】 座席が下降位置にある状態を示す作動説明
図である。
【図14】 本発明による装置の他の実施形態を示す図
である。
【図15】 図14にて座席を外した状態の平面図であ
る。
【図16】 図14に示した装置の座席前方からみた一
部破断図である。
【図17】 図14に示した装置の座席後方からみた一
部破断図である。
【図18】 図16の18−18線に沿った断面図であ
る。
【図19】 図16の19−19線に沿った断面図であ
る。
【図20】 図17に示したロックレール,下方ロック
ピン,ロックスリーブ等の関係を示す拡大断面図であ
る。
【図21】 図14の21−21線に沿った断面図であ
る。
【図22】 図15においてシート取付台と上方支持台
がベースプレートに対してスライド位置方向へ僅かに移
動した状態の平面図である。
【図23】 図22に示した装置の座席後方からみた一
部破断図である。
【図24】 座席がスライド位置(上昇位置)にある状
態を示す作動説明図である。
【図25】 図24の25−25線に沿った断面図であ
る。
【図26】 座席が下降位置にある状態を示す作動説明
図である。
【図27】 座席がスライド位置から旋回定位置に向け
て移動される途中での状態を示す作動説明図である。
【図28】 図27の28−28線に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
20…旋回ロック機構、21…ハンドルシャフト(操作
部材)、40…スライドロック機構、A…旋回装置、B
…スライド装置、S…座席、120…旋回ロック機構、
121…ハンドルシャフト(操作部材)、140…スラ
イドロック機構、A2…旋回装置、B2…スライド装
置、S2…座席。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河井 義和 愛知県幡豆郡吉良町大字乙川字九郎三26番 地 (72)発明者 栫 弘次 愛知県岡崎市鉢地町字新井沢9−1 (72)発明者 瀬井 信夫 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 折戸 宏 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席を原位置と旋回位置間にて旋回可能
    で各位置にて旋回ロック機構にて旋回をロック可能な旋
    回装置と、前記座席を定位置とスライド位置間にてスラ
    イド可能で各位置にてスライドロック機構にてスライド
    をロック可能なスライド装置とを備えて、前記座席を旋
    回及びスライド可能とした車両における座席の旋回・ス
    ライド装置において、前記座席が原位置または旋回位置
    にある状態での操作部材による一操作により前記旋回ロ
    ック機構のロック解除を可能とし、また前記座席が旋回
    位置に旋回した状態で定位置またはスライド位置にある
    状態での前記操作部材による他操作により前記スライド
    ロック機構のロック解除を可能とし、かつ前記座席が原
    位置にある状態での前記操作部材による他操作により前
    記スライドロック機構のロック解除を不能としたことを
    特徴とする車両における座席の旋回・スライド装置。
JP13544696A 1995-08-22 1996-05-29 車両における座席の旋回・スライド装置 Expired - Fee Related JP3924334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13544696A JP3924334B2 (ja) 1995-08-22 1996-05-29 車両における座席の旋回・スライド装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21381895 1995-08-22
JP7-213818 1995-08-22
JP13544696A JP3924334B2 (ja) 1995-08-22 1996-05-29 車両における座席の旋回・スライド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09118157A true JPH09118157A (ja) 1997-05-06
JP3924334B2 JP3924334B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=26469295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13544696A Expired - Fee Related JP3924334B2 (ja) 1995-08-22 1996-05-29 車両における座席の旋回・スライド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3924334B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034813A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Araco Corp 車両用シート
CN109421553A (zh) * 2017-09-01 2019-03-05 丰田车体株式会社 车辆用座椅装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5021490B2 (ja) 2004-12-22 2012-09-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ シェービングヘッドのための改良された駆動及び支持構造を備える回転シェーバー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034813A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Araco Corp 車両用シート
CN109421553A (zh) * 2017-09-01 2019-03-05 丰田车体株式会社 车辆用座椅装置
CN109421553B (zh) * 2017-09-01 2021-07-13 丰田车体株式会社 车辆用座椅装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3924334B2 (ja) 2007-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6557919B2 (en) Rotating vehicle seat
KR101194914B1 (ko) 모노 레그 변형 시트
JP3716838B2 (ja) 車両用シート
JPH05278506A (ja) 自動車などにおける座席を180゜回転することを可能にする安全回転基部
KR101063387B1 (ko) 차량용 더블 폴딩 장치
KR20060074413A (ko) 워크인과 폴딩기능을 가지는 자동차용 리클라이너
JPH09118157A (ja) 車両における座席の旋回・スライド装置
JP2013154772A (ja) シート装置
JP3881720B2 (ja) 車両における座席のスライド・昇降装置
JPH01226448A (ja) 折畳シート
JP3809479B2 (ja) 車両における座席のスライド・昇降装置
JP4006053B2 (ja) 車両における座席のスライド・昇降装置
JP7062710B2 (ja) 座席装置
JP7051253B2 (ja) 座席装置
JPH0412821Y2 (ja)
JP2000000270A (ja) 車両用リフトアップシート
JP2000103271A (ja) 倒立シート
JP3801237B2 (ja) 車両における座席の昇降装置
JPH09118156A (ja) 車両における座席のスライド・昇降装置
JPH09109746A (ja) 車両のシート装置
DE102006031466B4 (de) Sitz für ein Kraftfahrzeug
JPH0629000B2 (ja) 自動車の座席装置
JPS6242833Y2 (ja)
JP2024086029A (ja) 座席装置
JP2024081252A (ja) 車両用ステップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20041126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050128

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20050324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20060529

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070226

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees