JPH09117953A - 押出成形用クロスヘッド - Google Patents
押出成形用クロスヘッドInfo
- Publication number
- JPH09117953A JPH09117953A JP7275473A JP27547395A JPH09117953A JP H09117953 A JPH09117953 A JP H09117953A JP 7275473 A JP7275473 A JP 7275473A JP 27547395 A JP27547395 A JP 27547395A JP H09117953 A JPH09117953 A JP H09117953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nipple
- main body
- resin
- holder
- die
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来よりも高速の樹脂の流れで、正確な形状の
成形品を製造できる押出成形用クロスヘッドを提供す
る。 【解決手段】樹脂流入口を備えた中空の本体と、その本
体の内部に支持されたニップルホルダーと、そのニップ
ルホルダーの先端部に連結されたニップルと、ニップル
ホルダーと本体との間に形成され、樹脂流入口に連通す
る押出流路と、その押出流路の先端部に設けられたダイ
スと、を有する押出成形用クロスヘッドにおいて、本体
１の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔは、ニップルホルダー
３の中心軸線Ｌに対してニップル又はダイスの回転方向
にずれた位置に配置される。
成形品を製造できる押出成形用クロスヘッドを提供す
る。 【解決手段】樹脂流入口を備えた中空の本体と、その本
体の内部に支持されたニップルホルダーと、そのニップ
ルホルダーの先端部に連結されたニップルと、ニップル
ホルダーと本体との間に形成され、樹脂流入口に連通す
る押出流路と、その押出流路の先端部に設けられたダイ
スと、を有する押出成形用クロスヘッドにおいて、本体
１の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔは、ニップルホルダー
３の中心軸線Ｌに対してニップル又はダイスの回転方向
にずれた位置に配置される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形用クロス
ヘッドに関し、特に、内周面又は外周面にスパイラル状
の突起又は溝を有するパイプ、ホース、ケーブル、光フ
ァイバーケーブル用スペーサー等の長尺物を押出成形し
て製造するために用いられる押出成形用クロスヘッドに
関する。
ヘッドに関し、特に、内周面又は外周面にスパイラル状
の突起又は溝を有するパイプ、ホース、ケーブル、光フ
ァイバーケーブル用スペーサー等の長尺物を押出成形し
て製造するために用いられる押出成形用クロスヘッドに
関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、内周面にスパイラル状の溝を有
するパイプを押出成形する場合、従来では、図９に示す
ような押出成形用クロスヘッドが用いられていた。
するパイプを押出成形する場合、従来では、図９に示す
ような押出成形用クロスヘッドが用いられていた。
【０００３】従来の押出成形用クロスヘッドは、樹脂流
入口５０ａを備えた中空の本体５０を有する。本体５０
は、押出機のヘッドフランジ５１に連結され、樹脂流入
口５０ａは、ヘッドフランジ５１の樹脂流通路５１ａに
連通している。本体５０の内部には、円筒状のニップル
ホルダー５２が挿入されており、軸受５３によって回転
可能に支持されている。ニップルホルダー５２の基端側
には駆動用スプロケット５４が取り付けられており、図
示しない回転駆動源からの回転力が、駆動用スプロケッ
ト５４に伝達されて、ニップルホルダー５２を所定方向
に回転させる。
入口５０ａを備えた中空の本体５０を有する。本体５０
は、押出機のヘッドフランジ５１に連結され、樹脂流入
口５０ａは、ヘッドフランジ５１の樹脂流通路５１ａに
連通している。本体５０の内部には、円筒状のニップル
ホルダー５２が挿入されており、軸受５３によって回転
可能に支持されている。ニップルホルダー５２の基端側
には駆動用スプロケット５４が取り付けられており、図
示しない回転駆動源からの回転力が、駆動用スプロケッ
ト５４に伝達されて、ニップルホルダー５２を所定方向
に回転させる。
【０００４】ニップルホルダー５２の先端部にはほぼ円
錐状に形成され外周面に複数の突起部を備えたニップル
５５が連結されている。ニップルホルダー５２の外周面
には本体５０に固定されているガイドリング５６が嵌合
され、ガイドリング５６よりも先端側では、本体５０の
内周面にウェッジリング５７が取り付けられている。
錐状に形成され外周面に複数の突起部を備えたニップル
５５が連結されている。ニップルホルダー５２の外周面
には本体５０に固定されているガイドリング５６が嵌合
され、ガイドリング５６よりも先端側では、本体５０の
内周面にウェッジリング５７が取り付けられている。
【０００５】ウェッジリング５７の先端部にはダイスホ
ルダー５８が配置され、そのダイスホルダー５８の内周
面にダイス５９が取り付けられている。ダイス５９とニ
ップル５５との間の隙間を調整するために、ダイスホル
ダー５８は、本体５０に挿入された偏肉調整ボルト６０
によって支持されている。
ルダー５８が配置され、そのダイスホルダー５８の内周
面にダイス５９が取り付けられている。ダイス５９とニ
ップル５５との間の隙間を調整するために、ダイスホル
ダー５８は、本体５０に挿入された偏肉調整ボルト６０
によって支持されている。
【０００６】ガイドリング５６の端面とウェッジリング
５７の端面との間、ウェッジリング５７の内周面とニッ
プルホルダー５２の外周面との間、ニップル５５の外周
面とダイスホルダー５８の内周面との間には、樹脂が流
れるように所定幅の押出流路６１が形成される。
５７の端面との間、ウェッジリング５７の内周面とニッ
プルホルダー５２の外周面との間、ニップル５５の外周
面とダイスホルダー５８の内周面との間には、樹脂が流
れるように所定幅の押出流路６１が形成される。
【０００７】ヘッドフランジ５１の樹脂流通路５１ａか
ら本体５０の樹脂流入口５０ａに供給された樹脂は、押
出流路６１を通り、ダイス５９内に入り、出口側に押出
される。ニップル５５は、その外周面に突起部が形成さ
れており、ニップルホルダー５２と一体に回転しながら
押出が行われるので、内周面にスパイラル状の溝を有す
るパイプが製造される。
ら本体５０の樹脂流入口５０ａに供給された樹脂は、押
出流路６１を通り、ダイス５９内に入り、出口側に押出
される。ニップル５５は、その外周面に突起部が形成さ
れており、ニップルホルダー５２と一体に回転しながら
押出が行われるので、内周面にスパイラル状の溝を有す
るパイプが製造される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従来の押出成形用クロ
スヘッドの場合、図１０に示すように、本体の樹脂流入
口５０ａの中心軸線Ｔがニップルホルダーの中心軸線Ｌ
に交差するように配置されている。そのため、樹脂流入
口５０ａを出た樹脂は、ニップルホルダー５２にぶつか
った後、矢印方向に示すように、ニップルホルダー５０
の回転方向Ｋ（反時計方向）と反回転方向Ｈ（時計方
向）に半分づつ分流して、ニップル５５、ダイス５９に
至る。この反回転方向の樹脂の流れは、製造すべき樹脂
成形品のスパイラル溝の方向と逆になるため、従来で
は、高速の樹脂の流れ（即ち、速い引取速度）で正確な
成形品を製造できないという問題があった。
スヘッドの場合、図１０に示すように、本体の樹脂流入
口５０ａの中心軸線Ｔがニップルホルダーの中心軸線Ｌ
に交差するように配置されている。そのため、樹脂流入
口５０ａを出た樹脂は、ニップルホルダー５２にぶつか
った後、矢印方向に示すように、ニップルホルダー５０
の回転方向Ｋ（反時計方向）と反回転方向Ｈ（時計方
向）に半分づつ分流して、ニップル５５、ダイス５９に
至る。この反回転方向の樹脂の流れは、製造すべき樹脂
成形品のスパイラル溝の方向と逆になるため、従来で
は、高速の樹脂の流れ（即ち、速い引取速度）で正確な
成形品を製造できないという問題があった。
【０００９】なお、外側にスパイラル状の突起を備えた
樹脂成形品を製造できるダイス回転型の押出成形用クロ
スヘッドの場合も同様な問題があった。
樹脂成形品を製造できるダイス回転型の押出成形用クロ
スヘッドの場合も同様な問題があった。
【００１０】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたも
のであり、本体の樹脂流入口の中心軸線が、ニップルホ
ルダーの中心軸線に対してニップル又はダイスの回転方
向にずれた位置に配置されることにより、従来よりも高
速の樹脂の流れで、正確な形状の成形品を製造できる押
出成形用クロスヘッドを提供することを目的とする。
のであり、本体の樹脂流入口の中心軸線が、ニップルホ
ルダーの中心軸線に対してニップル又はダイスの回転方
向にずれた位置に配置されることにより、従来よりも高
速の樹脂の流れで、正確な形状の成形品を製造できる押
出成形用クロスヘッドを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の押出成形用クロ
スヘッドは、上記課題を解決するため、樹脂流入口を備
えた中空の本体と、その本体の内部に回転可能に支持さ
れたニップルホルダーと、そのニップルホルダーの先端
部に連結されたニップルと、ニップルホルダーと本体と
の間に形成され、樹脂流入口に連通する押出流路と、そ
の押出流路の先端部に設けられたダイスとを有する押出
成形用クロスヘッドにおいて、本体の樹脂流入口の中心
軸線が、ニップルホルダーの中心軸線に対してニップル
の回転方向にずれた位置に配置されることを特徴とする
ものである。
スヘッドは、上記課題を解決するため、樹脂流入口を備
えた中空の本体と、その本体の内部に回転可能に支持さ
れたニップルホルダーと、そのニップルホルダーの先端
部に連結されたニップルと、ニップルホルダーと本体と
の間に形成され、樹脂流入口に連通する押出流路と、そ
の押出流路の先端部に設けられたダイスとを有する押出
成形用クロスヘッドにおいて、本体の樹脂流入口の中心
軸線が、ニップルホルダーの中心軸線に対してニップル
の回転方向にずれた位置に配置されることを特徴とする
ものである。
【００１２】本発明の他の形態の押出成形用クロスヘッ
ドは、樹脂流入口を備えた中空の本体と、その本体の内
部に支持されたニップルホルダーと、そのニップルホル
ダーの先端部に連結されたニップルと、ニップルホルダ
ーと本体との間に形成され、樹脂流入口に連通する押出
流路と、その押出流路の先端部に回転可能に設けられた
ダイスとを有する押出成形用クロスヘッドにおいて、本
体の樹脂流通口の中心軸線が、ニップルホルダーの中心
軸線に対してダイスの回転方向にずれた位置に配置され
ることを特徴とするものである。
ドは、樹脂流入口を備えた中空の本体と、その本体の内
部に支持されたニップルホルダーと、そのニップルホル
ダーの先端部に連結されたニップルと、ニップルホルダ
ーと本体との間に形成され、樹脂流入口に連通する押出
流路と、その押出流路の先端部に回転可能に設けられた
ダイスとを有する押出成形用クロスヘッドにおいて、本
体の樹脂流通口の中心軸線が、ニップルホルダーの中心
軸線に対してダイスの回転方向にずれた位置に配置され
ることを特徴とするものである。
【００１３】本発明によれば、本体の樹脂流入口の中心
軸線が、ニップルホルダーの中心軸線に対して、ニップ
ル又はダイスの回転方向にずれた位置に配置されるの
で、樹脂流入口から入った樹脂のうちニップルホルダー
の反回転方向に分流する樹脂の量が大幅に減少し、大半
の樹脂をニップル又はダイスの回転方向に流すことがで
きる。
軸線が、ニップルホルダーの中心軸線に対して、ニップ
ル又はダイスの回転方向にずれた位置に配置されるの
で、樹脂流入口から入った樹脂のうちニップルホルダー
の反回転方向に分流する樹脂の量が大幅に減少し、大半
の樹脂をニップル又はダイスの回転方向に流すことがで
きる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の押出成形
用クロスヘッドを示す断面図である。
に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の押出成形
用クロスヘッドを示す断面図である。
【００１５】図１に示すように、本発明の押出成形用ク
ロスヘッドＡは、樹脂流入口１ａを備えた中空の本体１
を有する。本体１は、押出機のヘッドフランジ２に連結
され、樹脂流入口１ａは、ヘッドフランジ２の樹脂流通
路２ａに連通している。本体１の内部には、円筒状のニ
ップルホルダー３が挿入されており、本体１の外部に取
り付けられた支持体４の軸受５によって回転可能に支持
されている。支持体４は本体１の基端部にボルト６で連
結されている。ニップルホルダー３の基端側には駆動用
スプロケット７が取り付けられており、図示しない電動
機からの回転力が、駆動用スプロケット７に伝達され
て、ニップルホルダー３を所定方向に回転させる。ニッ
プルホルダー３の先端部にはほぼ円錐状に形成されたニ
ップル８が連結されている。また、ニップルホルダー３
の外周面と本体１の内周面との間にはガイドリング９が
嵌合されている。
ロスヘッドＡは、樹脂流入口１ａを備えた中空の本体１
を有する。本体１は、押出機のヘッドフランジ２に連結
され、樹脂流入口１ａは、ヘッドフランジ２の樹脂流通
路２ａに連通している。本体１の内部には、円筒状のニ
ップルホルダー３が挿入されており、本体１の外部に取
り付けられた支持体４の軸受５によって回転可能に支持
されている。支持体４は本体１の基端部にボルト６で連
結されている。ニップルホルダー３の基端側には駆動用
スプロケット７が取り付けられており、図示しない電動
機からの回転力が、駆動用スプロケット７に伝達され
て、ニップルホルダー３を所定方向に回転させる。ニッ
プルホルダー３の先端部にはほぼ円錐状に形成されたニ
ップル８が連結されている。また、ニップルホルダー３
の外周面と本体１の内周面との間にはガイドリング９が
嵌合されている。
【００１６】ガイドリング９よりも先端側には本体１の
内周面にウェッジリング１１が取り付けられている。ウ
ェッジリング１１の先端部にはダイスホルダー１２が配
置され、そのダイスホルダー１２の内周面にダイス１３
が取り付けられている。ガイドリング９の端面とウェッ
ジリング１１の端面との間、ウェッジリング１１の内周
面とニップルホルダー３の外周面との間、ニップル８の
外周面とダイスホルダー１２の内周面との間には、樹脂
が流れるように所定幅の押出流路１４が形成される。
内周面にウェッジリング１１が取り付けられている。ウ
ェッジリング１１の先端部にはダイスホルダー１２が配
置され、そのダイスホルダー１２の内周面にダイス１３
が取り付けられている。ガイドリング９の端面とウェッ
ジリング１１の端面との間、ウェッジリング１１の内周
面とニップルホルダー３の外周面との間、ニップル８の
外周面とダイスホルダー１２の内周面との間には、樹脂
が流れるように所定幅の押出流路１４が形成される。
【００１７】ダイス１３とニップル８との間の隙間を調
整するために、ダイスホルダー１２は、本体１に挿入さ
れた偏肉調整ボルト１５によって支持されている。ま
た、ダイスホルダー１２の先端側は、支持リング１６に
よって軸線方向に支持されている。
整するために、ダイスホルダー１２は、本体１に挿入さ
れた偏肉調整ボルト１５によって支持されている。ま
た、ダイスホルダー１２の先端側は、支持リング１６に
よって軸線方向に支持されている。
【００１８】図２は、本体１の樹脂流入口１ａとニップ
ルホルダー３との位置関係を示す断面図である。図２に
示すように、本体１の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔは、
ニップルホルダー３の中心軸線Ｌに対してニップル８の
回転方向（反時計方向）にずれた位置に配置されている
（図２の例では、本体１の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔ
が従来のクロスヘッドの場合よりも上側、すなわちニッ
プル８の回転方向にずれている）。なお、樹脂成形品に
形成される溝のスパイラル方向が逆の場合には、本体１
の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔをニップルホルダー３の
中心軸線Ｌに対して下側にずらして配置する。
ルホルダー３との位置関係を示す断面図である。図２に
示すように、本体１の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔは、
ニップルホルダー３の中心軸線Ｌに対してニップル８の
回転方向（反時計方向）にずれた位置に配置されている
（図２の例では、本体１の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔ
が従来のクロスヘッドの場合よりも上側、すなわちニッ
プル８の回転方向にずれている）。なお、樹脂成形品に
形成される溝のスパイラル方向が逆の場合には、本体１
の樹脂流入口１ａの中心軸線Ｔをニップルホルダー３の
中心軸線Ｌに対して下側にずらして配置する。
【００１９】図３は、ニップルホルダ３、ニップル８及
びガイドリング９の構造を示す斜視図である。図３に示
すように、ガイドリング９の基端側には円形のフランジ
部９ａが設けられており、そのフランジ部９ａは本体１
の基端側にボルト１０で取り付けられている（図１参
照）。また、ガイドリング９の先端部は、ニップルホル
ダー３の反回転方向への樹脂流れを防ぐための突出部９
ｂを有するように切欠されているのが好ましい。ニップ
ル８の外周面には長手方向に細長い複数の突起部８ａが
円周方向に所定間隔を隔てて形成されている。
びガイドリング９の構造を示す斜視図である。図３に示
すように、ガイドリング９の基端側には円形のフランジ
部９ａが設けられており、そのフランジ部９ａは本体１
の基端側にボルト１０で取り付けられている（図１参
照）。また、ガイドリング９の先端部は、ニップルホル
ダー３の反回転方向への樹脂流れを防ぐための突出部９
ｂを有するように切欠されているのが好ましい。ニップ
ル８の外周面には長手方向に細長い複数の突起部８ａが
円周方向に所定間隔を隔てて形成されている。
【００２０】次に、本発明の押出成形用クロスヘッドＡ
の作動について説明する。溶融された熱可塑性合成樹脂
が押出機により押出されて、ヘッドフランジ２の樹脂流
通路２ａを通って本体１の樹脂流入口１ａに供給され
る。本体１の樹脂流入口１ａに供給された樹脂は、ニッ
プルホルダー３にぶつかった後、押出流路１４を通っ
て、ダイス１３の内部に入り、出口側に押出される。ニ
ップル８は、その外周面に突起部８ａが形成されてお
り、ニップルホルダー３と一体に回転しながら押出が行
われるので、図４に示すように、内周面にスパイラル状
の溝を有するパイプＤが製造される。
の作動について説明する。溶融された熱可塑性合成樹脂
が押出機により押出されて、ヘッドフランジ２の樹脂流
通路２ａを通って本体１の樹脂流入口１ａに供給され
る。本体１の樹脂流入口１ａに供給された樹脂は、ニッ
プルホルダー３にぶつかった後、押出流路１４を通っ
て、ダイス１３の内部に入り、出口側に押出される。ニ
ップル８は、その外周面に突起部８ａが形成されてお
り、ニップルホルダー３と一体に回転しながら押出が行
われるので、図４に示すように、内周面にスパイラル状
の溝を有するパイプＤが製造される。
【００２１】本発明の実施の形態では、本体１の樹脂流
入口１ａの中心軸線Ｔが、ニップルホルダー３の中心軸
線Ｌに対してニップル８の回転方向にずれた位置に配置
されているので（図２参照）、本体１の樹脂流入口１ａ
を出た樹脂のうちニップルホルダー３の反回転方向に分
流する樹脂の量が大幅に減少し、大半の樹脂はニップル
８の回転方向に流れる。従って、本発明によれば、従来
の場合よりも高速の樹脂の流れで、正確な形状の成形品
を製造できる。
入口１ａの中心軸線Ｔが、ニップルホルダー３の中心軸
線Ｌに対してニップル８の回転方向にずれた位置に配置
されているので（図２参照）、本体１の樹脂流入口１ａ
を出た樹脂のうちニップルホルダー３の反回転方向に分
流する樹脂の量が大幅に減少し、大半の樹脂はニップル
８の回転方向に流れる。従って、本発明によれば、従来
の場合よりも高速の樹脂の流れで、正確な形状の成形品
を製造できる。
【００２２】又、ニップルホルダー３の軸方向に流れる
樹脂の速度と円周方向に回転して流れる樹脂の速度との
比率を、製造すべき成形品のスパイラル状の溝のピッチ
や樹脂の粘度に応じて変更する必要がある。そこで、適
当な大きさに設計された別のガイドリング９に交換する
こと等により、ガイドリング９とウェッジリング１１と
の間隔を適度に調整するのが好ましい。そして、樹脂流
入口１ａの近くでは幅広にし、円周上の回転方向にした
がって次第に狭くして、傾斜状の隙間にすることによ
り、回転して流れる樹脂の速度が速くなる。
樹脂の速度と円周方向に回転して流れる樹脂の速度との
比率を、製造すべき成形品のスパイラル状の溝のピッチ
や樹脂の粘度に応じて変更する必要がある。そこで、適
当な大きさに設計された別のガイドリング９に交換する
こと等により、ガイドリング９とウェッジリング１１と
の間隔を適度に調整するのが好ましい。そして、樹脂流
入口１ａの近くでは幅広にし、円周上の回転方向にした
がって次第に狭くして、傾斜状の隙間にすることによ
り、回転して流れる樹脂の速度が速くなる。
【００２３】図５及び図６は、本発明の他の実施の形態
を示す断面図である。図５及び図６に示すように、この
押出成形用クロスヘッドＢは、その樹脂流入口１ａの中
心軸線Ｔを図１の押出成形用クロスヘッドＡの場合より
もさらに上側にずらしており、かつ、本体１の樹脂流入
口１ａのアールと同じアール溝２０が設けられている。
本体１に設けられた溝２０は、例えば、ニップルホルダ
ー３の中心軸線に対して、偏心した円状で形成され、樹
脂流入口１ａより平滑に接続し、円周方向に進むに従い
溝が浅くなるように形成するのが好ましい。このように
構成することにより、図１に示す押出成形用クロスヘッ
ドＡよりも、さらに樹脂の流れの速度を速くすることが
できる。
を示す断面図である。図５及び図６に示すように、この
押出成形用クロスヘッドＢは、その樹脂流入口１ａの中
心軸線Ｔを図１の押出成形用クロスヘッドＡの場合より
もさらに上側にずらしており、かつ、本体１の樹脂流入
口１ａのアールと同じアール溝２０が設けられている。
本体１に設けられた溝２０は、例えば、ニップルホルダ
ー３の中心軸線に対して、偏心した円状で形成され、樹
脂流入口１ａより平滑に接続し、円周方向に進むに従い
溝が浅くなるように形成するのが好ましい。このように
構成することにより、図１に示す押出成形用クロスヘッ
ドＡよりも、さらに樹脂の流れの速度を速くすることが
できる。
【００２４】本発明は、図７に示すようなダイス回転型
の押出成形用クロスヘッドＣにおいても適用することが
できる。
の押出成形用クロスヘッドＣにおいても適用することが
できる。
【００２５】ダイス１３の内周面に長手方向に細長い複
数の凹溝部１３ａが円周方向に間隔を隔てて形成されて
いる。また、ダイス１３を支持するダイスホルダー３０
は軸受３１によって回転可能に支持されており、ダイス
ホルダー３０の先端部には駆動用スプロケット３２が取
り付けられている。そして、図示しない電動機からの回
転力が、駆動用スプロケット３２に伝達されて、ダイス
ホルダー３０及びダイス１３を回転させる。なお、ダイ
スホルダー３０の基端側には樹脂の漏れを防止するため
にシール部３３が設けられている。
数の凹溝部１３ａが円周方向に間隔を隔てて形成されて
いる。また、ダイス１３を支持するダイスホルダー３０
は軸受３１によって回転可能に支持されており、ダイス
ホルダー３０の先端部には駆動用スプロケット３２が取
り付けられている。そして、図示しない電動機からの回
転力が、駆動用スプロケット３２に伝達されて、ダイス
ホルダー３０及びダイス１３を回転させる。なお、ダイ
スホルダー３０の基端側には樹脂の漏れを防止するため
にシール部３３が設けられている。
【００２６】ニップル８を支持するニップルホルダー３
は、本体１等に固定されていてもよく、また、ダイス１
３と同時に回転するように構成してもよい。
は、本体１等に固定されていてもよく、また、ダイス１
３と同時に回転するように構成してもよい。
【００２７】図８に示すように、本体１の樹脂流入口１
ａの中心軸線Ｔは、ニップルホルダー３の中心軸線Ｌに
対してダイス１３の回転方向（図８では上側）にずらし
て配置されている。
ａの中心軸線Ｔは、ニップルホルダー３の中心軸線Ｌに
対してダイス１３の回転方向（図８では上側）にずらし
て配置されている。
【００２８】本発明を適用したダイス回転型押出成形用
クロスヘッドＣでは、例えば、光ファイバー用溝付スペ
ーサー等のように外側にスパイラル状の溝（突起）を備
えた樹脂成形品を、高速の樹脂の流れで、正確な形状に
製造できる。
クロスヘッドＣでは、例えば、光ファイバー用溝付スペ
ーサー等のように外側にスパイラル状の溝（突起）を備
えた樹脂成形品を、高速の樹脂の流れで、正確な形状に
製造できる。
【００２９】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【００３０】
【発明の効果】本発明によれば、本体の樹脂流入口の中
心軸線が、ニップルホルダーの中心軸線に対して、ニッ
プル又はダイスの回転方向にずれた位置に配置されるの
で、樹脂流入口から入った樹脂のうちニップルホルダー
の反回転方向に分流する樹脂の量が大幅に減少し、大半
の樹脂をニップル又はダイスの回転方向に流すことがで
きる。
心軸線が、ニップルホルダーの中心軸線に対して、ニッ
プル又はダイスの回転方向にずれた位置に配置されるの
で、樹脂流入口から入った樹脂のうちニップルホルダー
の反回転方向に分流する樹脂の量が大幅に減少し、大半
の樹脂をニップル又はダイスの回転方向に流すことがで
きる。
【００３１】従って、本発明の押出成形用クロスヘッド
は、従来の場合よりも高速の樹脂の流れで、正確な形状
の成形品を製造することができる。
は、従来の場合よりも高速の樹脂の流れで、正確な形状
の成形品を製造することができる。
【図１】本発明の押出成形用クロスヘッドを示す側断面
図である。
図である。
【図２】本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位置
関係を示す断面図である。
関係を示す断面図である。
【図３】ニップル、ニップルホルダー及びガイドリング
の構造を示す斜視図である。
の構造を示す斜視図である。
【図４】内周面にスパイラル状の溝を有する樹脂成形品
としてのパイプを示す斜視図である。
としてのパイプを示す斜視図である。
【図５】本発明の他の実施の形態を示す側断面図であ
る。
る。
【図６】図５に示す押出成形用クロスヘッドにおいて、
本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位置関係を示
す断面図である。
本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位置関係を示
す断面図である。
【図７】本発明のダイス回転型押出成形用クロスヘッド
を示す側断面図である。
を示す側断面図である。
【図８】図７に示すダイス回転型押出成形用クロスヘッ
ドにおける本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位
置関係を示す断面図である。
ドにおける本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位
置関係を示す断面図である。
【図９】従来の押出成形用クロスヘッドを示す側断面図
である。
である。
【図１０】図９に示す従来の押出成形用クロスヘッドに
おいて、本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位置
関係を示す断面図である。
おいて、本体の樹脂流入口とニップルホルダーとの位置
関係を示す断面図である。
Ａ：押出成形用クロスヘッド（ニップル回転型） Ｂ：押出成形用クロスヘッド（ニップル回転型） Ｃ：押出成形用クロスヘッド（ダイス回転型） Ｌ：ニップルホルダーの中心軸線 Ｔ：樹脂流入口の中心軸線 １ａ：樹脂流入口 １：本体 ２：ヘッドフランジ ３：ニップルホルダー ８：ニップル ９：ガイドリング １１：ウェッジリング １２：ダイスホルダー １３：ダイス １４：押出流路
Claims (2)
- 【請求項１】樹脂流入口を備えた中空の本体と、 その本体の内部に回転可能に支持されたニップルホルダ
ーと、 そのニップルホルダーの先端部に連結されたニップル
と、 前記ニップルホルダーと前記本体との間に形成され、前
記樹脂流入口に連通する押出流路と、 その押出流路の先端部に設けられたダイスと、を有する
押出成形用クロスヘッドにおいて、 前記本体の樹脂流入口の中心軸線は、ニップルホルダー
の中心軸線に対してニップルの回転方向にずれた位置に
配置されることを特徴とする押出成形用クロスヘッド。 - 【請求項２】樹脂流入口を備えた中空の本体と、 その本体の内部に支持されたニップルホルダーと、 そのニップルホルダーの先端部に連結されたニップル
と、 前記ニップルホルダーと前記本体との間に形成され、前
記樹脂流入口に連通する押出流路と、 その押出流路の先端部に回転可能に設けられたダイス
と、を有する押出成形用クロスヘッドにおいて、 前記本体の樹脂流通口の中心軸線は、ニップルホルダー
の中心軸線に対してダイスの回転方向にずれた位置に配
置されることを特徴とする押出成形用クロスヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7275473A JPH09117953A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 押出成形用クロスヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7275473A JPH09117953A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 押出成形用クロスヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09117953A true JPH09117953A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17556030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7275473A Pending JPH09117953A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 押出成形用クロスヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09117953A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL1033919C2 (nl) * | 2007-05-31 | 2008-12-02 | Draka Comteq Bv | Kabel, alsmede een netwerk en het gebruik van een dergelijke kabel. |
| WO2014020810A1 (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | オーベクス株式会社 | 押出成形装置および筒状長尺体の製造方法 |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP7275473A patent/JPH09117953A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL1033919C2 (nl) * | 2007-05-31 | 2008-12-02 | Draka Comteq Bv | Kabel, alsmede een netwerk en het gebruik van een dergelijke kabel. |
| WO2008147194A1 (en) * | 2007-05-31 | 2008-12-04 | Draka Comteq B.V. | Cable, and a network and the use of such a cable |
| JP2010528342A (ja) * | 2007-05-31 | 2010-08-19 | ドラカ・コムテツク・ベー・ベー | ケーブル、ネットワークおよびこのケーブルの使用 |
| US8374471B2 (en) | 2007-05-31 | 2013-02-12 | Draka Comteq B.V. | Cable, and a network and the use of such a cable |
| WO2014020810A1 (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | オーベクス株式会社 | 押出成形装置および筒状長尺体の製造方法 |
| JP2014024293A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Aubex Corp | 押出成形装置および筒状長尺体の製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5046938A (en) | Improved multiple layer die head with adjustable gaps | |
| KR0175521B1 (ko) | 압출 성형 가능한 플라스틱으로부터 호스 또는 파이프 형태의 예비 성형품을 생산하기 위한 압출 성형 헤드 | |
| JPH09117953A (ja) | 押出成形用クロスヘッド | |
| US4017244A (en) | Device for the molding of corrugated pipe from extruded thermoplastic materials | |
| US3784339A (en) | Disk extruder | |
| US7381042B2 (en) | Nozzle head for an extruder | |
| US7036974B2 (en) | Mixing device for extruders | |
| FI79802B (fi) | Foerfarande och presshuvud foer framstaellning av en roerformad extrusionsprodukt ur smaelt plastmassa. | |
| SE435598B (sv) | Forfarande och anordning for framstellning av extruderade ror | |
| JPH07504854A (ja) | 押出し成形用金型 | |
| JP2001269411A (ja) | カテーテル用チューブ | |
| JP4511138B2 (ja) | 樹脂製薄肉チューブの成形方法 | |
| SE430670B (sv) | Forfarande vid framstellning av plastprodukt och munstycke for extruder for framstellning av slangformad produkt | |
| JP3310586B2 (ja) | 断面形状可変異形押出成形用ダイ機構 | |
| JP2838665B2 (ja) | リブ付きホースの製造装置 | |
| JP3442799B2 (ja) | 高混練ミキシングエレメント | |
| US7357890B2 (en) | Apparatus and method for extruding a multilayered structure | |
| JP2877790B1 (ja) | 二軸押出機における混練度調整装置 | |
| JP4369925B2 (ja) | 押し出し成形機用のノズルヘッド | |
| GB1573940A (en) | Extrusion head incorporating a mixing means | |
| KR100206167B1 (ko) | 나선파이프의 성형장치 | |
| JPS6364296B2 (ja) | ||
| JP3398407B2 (ja) | 内面螺旋リブまたは溝付き合成樹脂管の押出成形方法 | |
| JP3374986B2 (ja) | ホースの製造装置 | |
| SU927528A1 (ru) | Экструзионна головка дл изготовлени трубчатых изделий из полимерных материалов |