JP2014024293A - 押出成形装置および筒状長尺体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コア材の外周に、内部に流路を有する樹脂被覆層を形成するに際して、厳密なセッティングを不要とし、ダイスやニップルに空気孔設置など複雑な構造が必要なく、かつ、流路の断面の大きさを任意に変更することが可能な押出成形装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 コア材の外層を構成する樹脂被膜内に流体を通すための流路を形成するための押出成形装置であって、被覆用樹脂が流れる単数もしくは複数のスリットSが形成された細径の筒状体2cを有するニップル2と、前記筒状部2cを受け入れる樹脂吐出孔3cを有するダイス3との位置を、クロスヘッドのカートリッジと連動し、かつ前記ダイスの前方に配置される調整用キャップを回転させながら調整することによって、コア材の外層の樹脂被覆層内に設けられる流体の流路の断面の大きさを制御する。
【選択図】 図7

Description

この発明は、中実もしくは中空の筒状体からなるコア材の外周に樹脂被覆層を形成するに際し、当該樹脂被覆層内に流路を軸線方向に沿って連続的に形成することのできる押出成形装置と、前記コア材の外周を構成する樹脂被膜層内に流路を軸線方向に沿って有する筒状長尺体を製造する方法に関するものであって、樹脂成形技術に属するものである。
中実もしくは中空の筒状体からなるコア材の外周に樹脂被覆層を形成するに際し、当該樹脂被覆層内に、コア材の軸線方向に沿って気体や液体などの流体を通すための流路を連続的に形成したケーブル、ホース、チューブなどは、これまでも種々の用途に利用されているもので、その利用方法や成形方法について、種々の提案がなされている。
例えば、特開2010−117433号公報(特許文献1)には、自動車や航空機、船舶、電車等の移動体内の短距離通信用配線として好適な、プラスチック光ファイバケーブルが開示されている。
その構造は、コア材となるプラスチック光ファイバの外周に、ポリアミド系樹脂で被覆内層と被覆外層を設けた3層構造となっている。
その成形方法は、ニップルとダイスを備えた押出被覆装置を用い、前記ダイスとニップルの形状及び配置、特に、ニップルの先端位置を特定化して成形するというものである。
特開平11−86656号公報(特許文献2)には、平形ビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF)が提案されている。
具体的には、複数本の絶縁線を平行に配置した外周に、断面長円状のシースを押出被覆成形する際に、前記絶縁線間の谷部にシースが喰い込むことを防止するために、複数本の絶縁線を平行に挿通する通路を有するニップルの先端部に、前記絶縁線の谷間に沿う部分はチューブ押出によって、その他の部分は充実押出によりシースを形成するというものである。
さらに、特開2009−127850号公報(特許文献3)には、オイル用ホース、冷却水用ホース、ガス用ホース等の自動車用ホースとして、チューブ状の中心の流路に加えて、その外周の周壁部内に第2の流路が形成されているホースが開示されている。
この特許文献3に記載の自動車用ホースは、ニップルと、ニップルの外周に隙間を存して、前記ニップルと同軸的に設けられている略筒状のダイスとを有し、これらニップルとダイスとの間の前記隙間から押出材料を押出成形し、チューブ状に形成する押出ヘッドを備え、第2の流路形成用の、横断面が三角形状を呈するなど複雑な形状を有する上下一対の突起部が、前記ニップルとダイスとの間の隙間に位置決めされているとともに、その先端部分が、前記ダイスの先端開口付近に位置決めされていることを特徴とする自動車用ホースの製造装置によって成形されるものである。
前記特許文献3における、外周の周壁内部に第2の流路を形成させるためには、前記突起部に空気を導入する流路を設けるなど複雑な構造が不可避である。
なお、この特許文献3には、突起部をニップルと一体的に形成し、そのニップルの外周面からダイスの先端開口部付近まで延びたものとしてもよい、との記載はあるが、具体的にどのような状態でニップルに形成するかについては、開示されてない。
一方、出願人は、特開2012−16931号公報(特許文献4)おいて、筆記具用や化粧用として用いられる極細の液体供給体を提案している。
この液体供給体は、液体を誘導する中芯と、中芯の周囲に設けられた外皮体とを有し、中芯と外皮体とは一体に成形されたものである。
前記外皮体は、中芯の先端部から液体保持部までに亘り中芯の外周囲を包囲し、前記外皮体の筒壁内には、軸方向に貫通して中芯の先端側から液体保持部内まで延びる少なくとも1つの空気孔が形成されている。
ここで、従来のコア材の外周に樹脂被覆層を形成するための押出成形装置を、図13および図14によって、具体的に説明する。
図13及び14に示すように、従来の押出成形装置1は、ニップル2とダイス3を内蔵するカートリッジ4が保持されたクロスヘッド5と、前記カートリッジ4の先端部に装着され、前記ニップル2とダイス3を固定するためのキャップ6とか構成されている。
かかる構成の押出成形装置1において、前記クロスヘッド5は、押出機(図示せず)からの樹脂Rを内部に供給するための樹脂導入口5aを有している。
したがって、この押出成形装置1を使用して、中実もしくは中空のコア材7の外周に樹脂被膜層を形成するには、図13に示すように、コア材7をニップル2の内部に矢印方向から挿入し、先端部が前記ダイス3に形成された樹脂吐出孔3c内に位置する状態で、押出機から供給される樹脂Rを、樹脂供給口5aからクロスヘッド5内に供給する。
供給された樹脂Rは、図13に示すようにカートリッジ4の内部に送られ、ニップル2の外周に沿って流れる。
したがって、前記コア材7を適宜のスピードでダイス3の樹脂吐出口3aから引出すことによって、前記ダイス3の樹脂吐出孔3cないしはその直近において、樹脂Rがコア材7の外周に付着し、樹脂被覆層Rが一体的に形成された筒状長尺体8を製造することができる。
特開2010−117433号公報(特許請求の範囲) 特開平11−86656号公報(特許請求の範囲) 特開2009−127850号公報(特許請求の範囲) 特開2012−16931号公報(特許請求の範囲)
前記特許文献4に記載の液体供給体に関して、本願出願人は、従来技術を参考に種々の方法で製造してきた。
しかしながら、従来技術を踏襲した方法では、特性の優れた液体供給体、特に微小径の液体供給体の製造の際に、効率的に液体供給体を得ることが困難であった。
より具体的に説明すると、従来の製造方法では、極細の、例えば、断面直径が10mm、特に2〜4mmというような微細径状の筒状長尺体の外層に流路を形成すること自体、本質的に困難であった。
すなわち、極細の流路を有する円筒長尺体を得るために、押出成形装置を構成するダイスやニップルに精密な調製が求められるだけでなく、押出成形装置の組立においても、厳密なセッティングが必要である。
さらに、従来の押出成形装置では、ダイスやニップルに空気を導入するための孔を特別に設ける必要があるなど、構造自体が複雑なものとならざるを得ない。
加えて、ダイスの内周とニップルの外周との隙間が極端に狭く、被覆する樹脂材料の変更、樹脂ロットの変化に対応し難く、かつ樹脂材料や樹脂ロッドと得られる製品との関係が点対応であって、コア材や第二の流体の流路の断面の大きさを任意に変更することが困難であった。
この発明はかかる問題点に鑑み、コア材の外周に、内部に流路を有する樹脂被覆層を形成するに際して、厳密なセッティングを不要とし、ダイスやニップルに空気孔設置などの複雑な構造を必要とせず、かつ、流路の断面の大きさを任意に変更することが可能な押出成形装置を提供することを目的とするものである。
さらに、前記押出成形装置によって、流路の断面の大きさを用途に応じて任意に変更させて、所望の断面積を有する気体や液体などの流路を有する筒状長尺体、特に微細径状の筒状長尺体の製造方法を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の発明は、
コア材の外層を構成する樹脂被膜内に流路を形成するための押出成形装置であって、
前記押出装置を構成するニップルは、
円錐台状の縮径部の先端に付設された細径の筒状体に、その端面から前記縮径部側にニップルの軸線と平行に、単数もしくは複数のリブを形成するためのスリットが設けられてもので、
この筒状体を受入れるダイスの樹脂吐出孔との位置関係を調整することで、前記スリット内を流れる樹脂量を調整し、前記リブの先端部から流体の流路を形成するための空隙部を形成するよう構成したこと
を特徴とする押出成形装置である。
この発明の請求項2に記載の発明は、
コア材の外層を構成する樹脂被膜内に流路を形成するための押出成形装置であって、
クロスヘッドと、前記クロスヘッド内に装着されるカートリッジと、このカートリッジ内に収納されるニップルと、このニップルの先端部を受入れるダイス及び前記カートリッジと係合する調整用キャップからなるもので、
前記ダイスは、
前記ニップルの円錐台状の先端部が嵌合可能で、かつ樹脂被覆層形成のためスペースを有し、閉止端面の中央部には細径の樹脂吐出孔が、前記ニップルと同軸上に形成され、
前記ニップルは、
筒状のニップル本体に連続する円錐台状の縮径部の先端部に、前記ダイスに形成された樹脂吐出孔に内嵌可能な筒状体を有するとともに、前記筒状体の端面から前記円錐台側に向かって、単数もしくは複数のリブを形成するためのスリットが形成され、
前記調整用キャップは、
前記ニップルとダイスの位置関係を調節可能とするもので、中心部にコア材挿通部を有する袋ナット状であること
を特徴とする押出成形装置である。
この発明の請求項3に記載の発明は、
前記請求項1又は2に記載の押出成形装置において、
前記リブは、
その内周面に、空気の通過効率を向上させる空気流路が形成されていること
を特徴とするものである。
この発明の請求項4に記載の発明は、
前記請求項1又は2に記載の押出成形装置において、
前記筒状体は、
前記スリットの基部外周面に、コア材と樹脂との接触効率を向上させる樹脂流路が形成されていること
を特徴とするものである。
さらに、この発明の請求項5に記載の発明は、
被覆用樹脂が流れる単数もしくは複数のスリットが形成された細径の筒状体を有するニップルと、前記筒状部を受け入れる樹脂吐出孔を有するダイスとの位置を、クロスヘッドのカートリッジと連動し、かつ前記ダイスの前方に配置される調整用キャップを回転させながら調整することによって、コア材の外層の樹脂被覆層内に設けられる流体の流路の断面の大きさを制御すること
を特徴とする筒状長尺体の製造方法である。
この発明の請求項6に記載の発明は、
前記請求項5に記載の筒状長尺体の製造方法において、
前記長尺円筒体は、
断面直径が2〜4mmの極細であること
を特徴とするものである。
この発明の請求項7に記載の発明は、
前記請求項5又は6に記載の筒状長尺体の製造方法において、
前記流路は、
その断面積が0.01〜0.15mmの範囲内にあること
を特徴とするものである。
この発明の押出成形装置は、内部にコア材の挿通部を有するニップル本体の円錐台の先端部に、ダイスに形成された樹脂吐出孔に内嵌可能な筒状体を有するとともに、前記筒状体の端面から前記円錐台側に向かって、単数もしくは複数のリブを形成するためのスリットが形成されたニップルを有するので、コア材の外周に単数もしくは複数の流体の流路を有する筒状長尺体を、きわめて容易に製造することができる。
この押出成形装置は、前記構成を有するニップルと、このニップルの先端部に設けられたスリットを有する筒状部が挿通可能な樹脂吐出孔を有するダイスと、前記ニップルとダイスの位置関係を微妙に調整することが可能な、クロスヘッドに装着されるカートリッジと螺合する袋ナット状の調整用キャップを主要構成とするので、押出成形装置の構成が簡易で、取り扱いが容易で、実用性がきわめて高いものである。
さらに、この発明の押出成形装置によれば、例えば、断面直径が2〜4mmというような極細のコア材の外層の樹脂被覆層内に流路を形成することを可能とするものである。
さらにまた、この発明においては、流路を形成するための空気孔を形成する必要がないので、構成をきわめて簡便なものとすることができる。
一方、この発明の筒状長尺体の製造方法は、被覆用樹脂が流れる単数もしくは複数のスリットが形成された細径の筒状体を有するニップルと、前記筒状部を受入れる樹脂吐出孔を有するダイスとの位置を、クロスヘッドと連動し、前記ダイスの前方に配置される調整用キャップを回転させながら調整することによって、前記スリット内を流れる樹脂量をコントロールすることで、コア材の外層の樹脂被覆層内に設けられる流体の流路の断面を、所望の断面とすることができるものである。
特に、この発明の筒状長尺体の製造方法においては、前記樹脂被覆層内に形成される流路の大きさを、ニップルやダイスを取り替えることなく変更することができる。
この発明で製造された筒状長尺体は、コア材の周りに形成された外層の被覆樹脂層の先端側から後端側まで延びる流路が形成されているために、筆記具用を始めとして、化粧用その他の気液供給体として、要求される流体の円滑な流通を可能にするものである。
この発明にかかる押出成形装置の一例を示す一部切欠き横断面図である。 図1における押出成形装置の組立て前の要部を示す一部切欠き縦断面図である。 図1における押出成形装置の一部切欠き正面図である。 この発明におけるニップルの一例を示す断面図である。 この発明におけるニップルの他の例を示す正面図である。 この発明におけるニップルのさらに他の例を示す平面図である。 この発明におけるニップルとダイスの位置関係を示す説明図である。 この発明の押出成形装置で得られる筒状長尺体の一例を示す横断面図である。 この発明で得られる筒状長尺体の他の例を示す横断面図である。 この発明で得られる筒状長尺体のさらに他の例を示す横断面図であって、図3に示す調整用キャップが0°の位置にある状態で成形されたものである。 この発明で得られる筒状長尺体のさらに他の例を示す横断面図であって、図3に示す調整用キャップが90°の位置にある状態で成形されたものである。 この発明で得られる筒状長尺体のさらに他の例を示す横断面図であって、図3に示す調整用キャップが180°の位置にある状態で成形されたものである。 従来の樹脂被覆層形成用の押出成型装置の一部切欠き横断面図である。 従来の樹脂被覆層形成用の押出成型装置の一部切欠き正面図である。
以下、この発明のコア材の外周に形成された樹脂被覆層に、単数もしくは複数の流路を有する筒状円筒体を成形するための押出成形装置の実施の一例と、この押出成形装置を利用した筒状長尺体の製造方法を、図面および実施例に基づいて詳細に具体的に説明する。
なお、図13,14に示す名称と同一のものは、同一の符号として説明する。
この発明にかかる押出成形装置11は、図1に示すように、樹脂Rを受け入れるための樹脂導入口5aを有し、内部にニップル2と、このニップル2の先端部を受け入れるダイス3を内蔵したカートリッジ4を保持するクロスヘッド5と、このクロスヘッド5の先端面から突出したカートリッジ4の先端部外周に、進退自在に装着された調整用キャップ12とから構成されたものである。
前記押出成形装置11において、前記ニップル2は、図4に示すように、内部にコア材の挿通部を有する中空のニップル本体2aの先端側(図2の左側)を円錐台状に縮径させるとともに、この縮径部2bの端面に、細径の筒状体2cを一体的に突出形成させたものである。
この筒状体2cは、前記ダイス3に形成された樹脂吐出孔3a内に進退可能なもので、その長さは、前記ニップル2の長さの10分の1程度の長さを有するものである。
この筒状体2cの周壁には、図5、図6で明らかなように、所要の幅と深さのスリットSを軸線と平行に形成することによって、単数もしくは複数の、当該筒状体2cの長さより短い長さのリブ2dを形成したものである。
前記リブ2dの端面形状は、コア材の外層を構成する樹脂被膜内に形成する流体用の流路の断面形状の形成に大きく作用するもので、その断面形状を扇形、円形、楕円形などとすることができる。
前記リブ2dの断面を扇形とする場合には、左右の短辺の長さをスリットSの長さの1/2程度、円形とする場合には、スリットSの長さの1/2程度を直径とすることが、さらに、楕円形とする場合には、短径をスリットSの長さの1/2程度とすることが好ましい。
前記リブ2dは、当該筒状体2cの中心軸に平行な所要幅のスリットSによって形成するもので、複数のリブ2dを形成する場合には、スリットSは等間隔とするものである。
前記スリットSを筒状体2cに形成する際、その長さ(深さ)は、長いほど樹脂量をコントロールすることができるが、形成するリブ2dの強度に制約を受けることになる。
したがって、得ようとするリブ2dが細ければ加工が難しく、実用上折れや変形が生じ易くなる。そのため、得られるリブ2dの断面形状や、辺の長さなどには配慮が必要である。
このスリットSは、溶融した樹脂Rを、前記ニップル2の筒状体2c内に導入させるためのものである。
したがって、前記スリットSの形成によって構成される前記リブ2dの端面と、前記ダイス3に設けられた樹脂吐出孔3cと位置関係によって、樹脂がコア材7に触れつつも、コア材7の外周に形成される被覆層に、断面の大きさの異なる第二の流路が形成されるように構成されている。
なお、前記リブ2dの内周面には、図6に示すように、空気の流通を良好にするため、断面円弧状の空気流路2eが軸方向に形成されている。
さらに、各スリットSの基端部下方の筒状体2cの外周面には、樹脂の流通を良好にするための樹脂流路2fが形成されている。
図4〜図6に示すニップル2は、実施例においては、全長が約55.0mm、内径が約φ6で、縮径部2bの先端側に連続的に設けられる筒状体2cは、長さが約3.0mm、外形が約φ2.3、内径が約φ1.45、この筒状体2cの端面から縮径部2b方向に形成されるスリットSの深さを約1.3mmとしたものである。
この筒状体2cには、5つの前記深さのスリットSが均等間隔で形成されている。
前記構成のニップル2と係合するダイス3は、前記ニップル2の縮径部2bとの間に樹脂流路3aが形成可能な円錐状の内周面を有し、この円錐部の頂部が位置する閉鎖端面3bの中心に樹脂吐出孔3cが、前記ニップル2の軸線上に位置するように形成されたものである。
この樹脂吐出孔3cは、前記ニップル2の筒状体2cを受入れ可能な大きさの径を有するものである。(図2,図7参照)
そのため、前記樹脂吐出孔3cとニップル2の先端の筒状体2cの位置関係、具体的には、前記樹脂吐出孔3cに対して筒状体2cの先端部をどの位置させるか、換言すれば、ニップル2の筒状体2cに設けたスリットSの深さを、どの程度にするのかを調整することによって、コア材7の外周に形成する樹脂被覆層に設ける流路の断面の大きさを調整することができるものである。
前記カートリッジ4は、先端部の外周にねじ4aが形成されている。
一方、このカートリッジ4と係合する前記調整用キャップ12は、図2で明らかなように、袋ナット状を有するもので、その内周面には、前記カートリッジ4の先端部外周に形成されたねじ4aと螺合するねじ12aが形成され、閉止面の中心部には、外周部に樹脂被覆層が形成されたコア材7を挿通させるための挿通部12bが開口されている。
前記調整用キャップ12は、その外周面に90°ずつ回転させるための、4つの切欠き部12aが形成され、これら切欠き部12aに、例えば、レンチを係合させて半時計回りに回転させるよう構成されている。
なお、図3に示す前記調整用ダイヤル12において、Aは切欠き部12aが0°の位置を、Bは切欠き部12aが反時計廻りで90°の位置を、Cは切欠き部12aが同じく180°の位置を、Dは切欠き部12aが同じく270°の位置を示している。
したがって、前記調整用キャップ12を、図3で示すように矢印方向に回転させることによって、調整用キャップ12を、図1の矢印で示すように、クロスヘッド5の正面に対して離接させることができる。
このクロスヘッド5に対する調整用キャップ12の離接によって、前記ダイス3の樹脂吐出孔3aと、後述のニップル2の位置関係(より詳しくは、ニップル2の筒状体2c)の調整を可能とするものである。
なお、前記ダイス3の樹脂吐出孔3cと、ニップル2の筒状体2cとの位置関係の調整は、前記調整用キャップ12の内周部に形成するねじのピッチ幅によって制御するものである。
かかる構成を有する、この発明にかかる押出形成装置11は、外層に流体を流通させるため流路を有する筒状長尺体10、特に断面直径が2〜4mmの極細の筒状長尺体10の製造に特に有効なものである。
この筒状長尺体10に用いられる材料としては、外層を形成するものが、熱可塑性のもので押出成形が可能なものであればよく、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂を始めとして、熱可塑性樹脂が幅広く利用可能である。
さらに、コア材7としては、種々のものが適用され、棒状体、中空体、繊維束などが利用可能である。
この押出成形装置11を使用して、筒状長尺体10を成形する方法について、具体的に説明する。
まず、前記クロスヘッド5内に装着されたカートリッジ4内に、図1に示すように、ニップル2を装着するとともに、前記ニップル2の前方にダイス3を、その樹脂吐出孔3c内に前記ニップル2の筒状体2cを受入れ可能にセットする。
しかるのち、前記カートリッジ3の先端部に調整用キャップ12を螺合させて、クロスヘッド5にニップル2とダイス3を保持する。
ついで、前記クロスヘッド5の樹脂供給口5aを介して、押出機(図示せず)から供給される樹脂Rをクロスヘッド5内に供給する。
供給された樹脂Rは、前記カートリッジ4の外周部に形成された流路(図示せず)を通じてカートリッジ4の内部に供給され、その外周部に沿ってダイス3方向に流れ、ダイス3の樹脂吐出孔3cに引き出されるコア材7の外周を樹脂で被覆するものである。
その際、この発明のニップル2は、先に述べたように、ニップル2の円錐台状の縮径部2bの先端に細径のスリットSとリブ2dを有する筒状体2cが形成されている。
しかしながら、図7に示すように、前記筒状体2cが前記樹脂吐出孔3c内に挿入されていない場合、もしくはリブ2dの先端部が樹脂吐出孔3cに近接していても、ダイス3の樹脂吐出口3cの端面から一定範囲(距離)内にリブ2dの先端部が位置していない場合、具体的には、前記調整用ダイヤル12が図3の270°の位置D(図7では0.75mmの位置)にある場合、樹脂Rはすべて樹脂吐出孔3cから押し出される。
そのため、樹脂Rは、図8に示すように、コア材7の外周に一次被膜層Rを形成するが、空気や液体などを通すための流路は形成されない。
しかしながら、前記ニップル2のリブの先端部が、ダイス3の樹脂吐出口3cの端面から一定範囲内にある場合には、図9に示すように、コア材7の外周に接して流路FRを、コア材7の軸に沿って連続的に形成させることができる。
このように、この発明においては、前記ニップル2とダイス3との位置関係がきわめて重要な要因となる。
そのため、この発明においては、ニップル2とダイス3の位置関係、特に、前記ニップル2の先端部に形成されたリブ2dの先端位置と、ダイス3の樹脂吐出孔3cとの位置関係を、前記調整用キャップ12で簡単かつ容易に制御できるようにしたものである。
なお、この発明によって得られる円筒長尺体10の流路FRは、基本的に図9に示すように、コア材7の外縁に接して形成される。
そのため、コア材7の外縁に沿って流路FRを形成しない場合は、コア材7の外側に一旦一次被覆層Rを形成し、しかるのち、前記一次被覆層Rの外側に二次被覆層Rを形成すると同時に流路FRを形成することによって、被覆層の中央やその近傍に流路FRを形成することができる。
さらに、前記流路FRは、リブ2dの断面形状やスリットSの幅や深さ(深度)をコントロールすることによって、筒状体2c内を流れる樹脂の量を変えることができる。
さらにまた、前記リブ2dの断面形状を変えることによって、流路FRの断面形状を容易に変化させることができる。
かくして得られた、コア材7の外周部に形成された樹脂被膜層内に軸線方向に沿う流路FRを有する円筒長尺体10は、コア材7内に特定の色のインクを、樹脂被膜層内に形成された流路FR内に他の色のインクを流通させることによって、二色もしくは多色の筆記具とすることができる。
さらには、極細のブラシの柄をコア材の真ん中に差し込み、外周の孔から水やエアなどの流体を噴射して洗浄する、細長い管の中を洗浄するための清掃具としても利用することができる。その場合、コア材は複雑な毛管ではなく、単なる穴に近い形状とする。
さらにまた、真ん中から液体を噴射、外周の孔からバキュームして液体を回収する、深い穴など清掃具としても利用することができる。
図5および図6に示す、縮径部2bの先端部に形成した筒状体2cの外周面に、筒状体2cの軸方向に沿って5つの所要幅と深さを有するスリットSを形成して、5つのリブ2を設けたニップル2と、前記ニップル2の筒状体2cが挿通可能な樹脂吐出孔3cを有するダイス3と、前記ニップル2の筒状体2cと樹脂吐出孔3cとの位置関係を調整することが可能な調整用キャップ12を具備する押出成形装置11を使用して、コア材7の外周に流体を流通させるための流路FRを有する筒状長尺体10を、以下のようにして成形した。
なお、調整用キャップ12のねじピッチは、実施例では1mmとしている。
コア材7として、毛細管構造を有する直径1.35mmのポリアセタール樹脂製の円筒長尺体を用いた。
前記コア材7は、φ0.85の毛細管構造を有する芯体の外周に、ポリアセタール樹脂を1回被覆して0.25mm厚の被膜層を形成したものである。
なお、ポリアセタール樹脂の押出機として、スクリュー回転数が20rpm、シリンダー温度が200℃、フランジ温度が180℃、ヘッド温度が180℃の小型単軸押出機を用い、コア材の引取速度を20m/minに設定して前記ポリアセタール樹脂を押し出した。
<第1の実施例>
図1に示す押出成形装置11を使用して、まず、コア材の外周にポリアセタール樹脂を1回被覆して所要厚みを有する一次被膜層R を形成した。
この一次被覆層Rの形成に際しては、ニップル2とダイス3の関係は、図7に示すように、リブ2dの先端面がダイス3の樹脂吐出孔3cの端面から少なくとも0.75mm以上後方に位置させて行った。
ついで、図3に示す押出成形装置11の調製用ダイヤル12を図示のように、切欠き部12を12時の位置Aにセットした。
この位置Aにおけるニッルプ2の筒状体2cにおけるリブ2dの先端面は、図7の0mmの位置、すなわち、前記リブ2dの先端面は、ダイス3の樹脂吐出部3cの開口端に位置している。
この状態で樹脂Rをクロスヘッド内に供給すると、樹脂Rの一部は、前記スリットSからリブ2dに沿って樹脂吐出孔3aに流れる。
同時に、樹脂Rは空気とともにスリットSを介して筒状体2c内にも流れ込みながら樹脂吐出孔3a側に流れ込む。
その結果、前記コア材7の外周に形成された一次被膜層Rの外周に、図10に示すように、所要の厚みを有する二次被膜層Rが形成されるとともに、一次被膜層Rの外周に接して、コア材7の軸方向に沿って連続的に流路FRが5つ形成されたた円筒長尺体10を得た。
得られた流路FRの平均サイズは、0.1056mmであった。
<第2の実施例>
実施例1と同様のコア材を使用し、かつその外周に実施例1と同様の手段で、ポリアセタール樹脂を1回被覆して所要厚みを有する一次被膜層Rを形成した。
ついで、図3に示す押出成形装置11の調製用ダイヤル12を図示のように、レンチを使用して半時計方向に90°回転させ、切欠き部12を9時の位置Bにセットした。
この位置Bにおけるニッルプ2に形成されたリブ2dの先端面は、図7の0.25mmの位置、すなわち、前記リブ2dの先端面は、ダイス3の樹脂吐出部3cの開口端から0.25mm後退した位置となる。
この状態で樹脂Rをクロスヘッド内に供給すると、樹脂Rの一部は、前記スリットSからリブ2dに沿って樹脂吐出孔3aに流れると同時に、樹脂Rは空気とともにスリットSを介して筒状体2c内にも流れ込みながら樹脂吐出孔3aに流れる。
その結果、コア材7の外周に形成された一次被膜層Rの外周に接して、図11に示すように、実施例1と同様に二次被膜層Rが形成されるとともに、一次被膜層Rの外周に接して、コア材の軸方向に沿って連続的に流路FRが5つ形成されたた円筒長尺体10を得た。
得られた流路FRの平均サイズは、0.0656mmであった。
<第3の実施例>
実施例1と同様のコア材を使用し、かつその外周に実施例1と同様の手段で、ポリアセタール樹脂を1回被覆して所要厚みを有する一次被膜層Rを形成した。
ついで、図3に示す押出成形装置11の調製用ダイヤル12を図示のように、レンチを使用して半時計方向に180°回転させ、切欠き部12を6時の位置Cにセットした。
この位置Cにおけるニッルプ2形成されたリブ2dの先端面は、図7の0.50mmの位置、すなわち、前記リブ2dの先端面は、ダイス3の樹脂吐出部3cの開口端から0.50mm後退した位置とした。
この状態で樹脂Rをクロスヘッド内に供給すると、樹脂Rの一部は、前記スリットSからリブ2dに沿って樹脂吐出孔3aに流れると同時に、樹脂Rは空気とともにスリットSを介して筒状体2c内にも流れ込みながら樹脂吐出孔3aに流れる。
その結果、コア材7の外周に形成された一次被膜層Rの外周に接して、図12に示すように、実施例1と同様に二次被膜層Rが形成されるとともに、一次被膜層Rの外周に接して、コア材の軸方向に沿って連続的に流路FRが5つ形成された円筒長尺体10を得た。
得られた流路FRの平均サイズは、0.0122mmであった。
なお、図3に示す押出成形装置11の調製用ダイヤル12を図示のように、レンチを使用して半時計方向に270°回転させ、切欠き部12を3時の位置Dにセットした場合には、先に述べたようにコア材7の外周に形成した一次又は2次被覆層のいずれにも流路は形成されることはなかった。
この発明で製造される筒状長尺体は、中実もしくは中空のコア材の外周に形成した樹脂被膜層に、コア材の軸心と平行に単数もしくは複数の流路を有するので、この流路に用途に応じた流体を流すことによって、あるいは流路を使用して流体を吸引することによって、種々の用途に利用できるので、幅広い産業において用いることができる。
11 押出成形装置
12 調整用キャップ
12a 切欠き部
12b 挿通部
12c ねじ
2 ニップル
2a ニップル本体
2b 円錐状の縮径部
2c 筒状体
2d リブ
2e 空気流路
2f 樹脂流路
S スリット
3 ダイス
3a 樹脂流路
3b 閉鎖端面
3c 樹脂吐出孔
4 カートリッジ
4a ねじ
5 クロスヘッド
5a 樹脂供給口
7 コア材
R 樹脂
一次被膜層
二次被膜層
図13及び14に示すように、従来の押出成形装置1は、ニップル2とダイス3を内蔵するカートリッジ4が保持されたクロスヘッド5と、前記カートリッジ4の先端部に装着され、前記ニップル2とダイス3を固定するためのキャップ6とか構成されている。
より具体的に説明すると、従来の製造方法では、極細の、例えば、断面直径が10mm以下、特に2〜4mmというような微細径状の筒状長尺体の外層に流路を形成すること自体、本質的に困難であった。
すなわち、極細の流路を有する円筒長尺体を得るために、押出成形装置を構成するダイスやニップルに精密な調製が求められるだけでなく、押出成形装置の組立においても、厳密なセッティングが必要である。
さらに、従来の押出成形装置では、ダイスやニップルに空気を導入するための孔を特別に設ける必要があるなど、構造自体が複雑なものとならざるを得ない。
加えて、ダイスの内周とニップルの外周との隙間が極端に狭く、被覆する樹脂材料の変更、樹脂ロットの変化に対応し難く、かつ樹脂材料や樹脂ロッと得られる製品との関係が点対応であって、コア材や第二の流体の流路の断面の大きさを任意に変更することが困難であった。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の発明は、
コア材の外層を構成する樹脂被膜内に流路を形成するための押出成形装置であって、
前記押出装置を構成するニップルは、
円錐台状の縮径部の先端に付設された細径の筒状体に、その端面から前記縮径部側にニップルの軸線と平行に、単数もしくは複数のリブを形成するためのスリットが設けられもので、
この筒状体を受入れるダイスの樹脂吐出孔との位置関係を調整することで、前記スリット内を流れる樹脂量を調整し、前記リブの先端部から流体の流路を形成するための空隙部を形成するよう構成したこと
を特徴とする押出成形装置である。
図4〜図6に示すニップル2は、実施例においては、全長が約55.0mm、内径が約φ6で、縮径部2bの先端側に連続的に設けられる筒状体2cは、長さが約3.0mm、外が約φ2.3、内径が約φ1.45、この筒状体2cの端面から縮径部2b方向に形成されるスリットSの深さを約1.3mmとしたものである。
この筒状体2cには、5つの前記深さのスリットSが均等間隔で形成されている。

Claims (7)

  1. コア材の外層を構成する樹脂被膜内に流路を形成するための押出成形装置であって、
    前記押出装置を構成するニップルは、
    円錐台状の縮径部の先端に付設された細径の筒状体に、その端面から前記縮径部側にニップルの軸線と平行に、単数もしくは複数のリブを形成するためのスリットが設けられてもので、
    この筒状体を受入れるダイスの樹脂吐出孔との位置関係を調整することで、前記スリット内を流れる樹脂量を調整し、前記リブの先端部から流体の流路を形成するための空隙部を形成するよう構成したこと
    を特徴とする押出成形装置。
  2. コア材の外層を構成する樹脂被膜内に流路を形成するための押出成形装置であって、
    クロスヘッドと、前記クロスヘッド内に装着されるカートリッジと、このカートリッジ内に収納されるニップルと、このニップルの先端部を受入れるダイス及び前記カートリッジと係合する調整用キャップからなるもので、
    前記ダイスは、
    前記ニップルの円錐台状の先端部が嵌合可能で、かつ樹脂被覆層形成のためスペースを有し、閉止端面の中央部には細径の樹脂吐出孔が、前記ニップルと同軸上に形成され、
    前記ニップルは、
    筒状のニップル本体に連続する円錐台状の縮径部の先端部に、前記ダイスに形成された樹脂吐出孔に内嵌可能な筒状体を有するとともに、前記筒状体の端面から前記円錐台側に向かって、単数もしくは複数のリブを形成するためのスリットが形成され、
    前記調整用キャップは、
    前記ニップルとダイスの位置関係を調節可能とするもので、中心部にコア材挿通部を有する袋ナット状であること
    を特徴とする押出成形装置。
  3. 前記リブは、
    その内周面に、空気の通過効率を向上させる空気流路が形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の押出成形装置。
  4. 前記筒状体は、
    前記スリットの基部外周面に、コア材と樹脂との接触効率を向上させる樹脂流路が形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の押出成形装置。
  5. 被覆用樹脂が流れる単数もしくは複数のスリットが形成された細径の筒状体を有するニップルと、前記筒状部を受け入れる樹脂吐出孔を有するダイスとの位置を、クロスヘッドのカートリッジと連動し、かつ前記ダイスの前方に配置される調整用キャップを回転させながら調整することによって、コア材の外層の樹脂被覆層内に設けられる流体の流路の断面の大きさを制御すること
    を特徴とする筒状長尺体の製造方法。
  6. 前記長尺円筒体は、
    断面直径が2〜4mmの極細であること
    を特徴とする請求項5に記載の筒状長尺体の製造方法。
  7. 前記流路は、
    その断面積が0.01〜0.15mmの範囲内にあること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の筒状長尺体の製造方法。
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