JPH09117562A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH09117562A
JPH09117562A JP27865995A JP27865995A JPH09117562A JP H09117562 A JPH09117562 A JP H09117562A JP 27865995 A JP27865995 A JP 27865995A JP 27865995 A JP27865995 A JP 27865995A JP H09117562 A JPH09117562 A JP H09117562A
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JP
Japan
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winning
ball
game
winning ball
state
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Withdrawn
Application number
JP27865995A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大当りに基づいて遊技者に払出される景品玉
数が過剰に多くなるように遊技機の調整が行なわれるこ
とを防止する。 【解決手段】 大当りの発生に基づいて可変入賞球装置
内へパチンコ玉を入賞させることが可能となる遊技機に
おいて、可変入賞球装置内に進入したパチンコ玉数をカ
ウントし(S3,S5)、総数が多い場合には(S
7)、所定のエラー報知がなされる(S12)ととも
に、エラー解除条件が成立するまでプログラムがループ
して遊技が不能動化されるように構成した(S13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機などで代表される弾球遊技機に関し、詳し
くは、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれる弾球
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において従来から一
般的に知られているものに、たとえば、遊技領域に打玉
を打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前記
遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利となる第1の
状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに変化可
能な可変入賞球装置を有する弾球遊技機があった。そし
て、たとえば、前記可変入賞球装置への打玉の入賞が可
能となるような遊技状態により前記第1の状態が構成さ
れていた。
【0003】したがって、遊技者は前記第1の状態にお
いては、より多くの打玉を前記可変入賞球装置内へ入賞
させるべく、遊技に熱中する。
【0004】一方、遊技場においては、そのような遊技
者の遊技意欲をさらに駆り立てて一層遊技の興趣向上を
図るべく、可変入賞球装置が前記第1の状態にある場合
にはある程度打玉が容易に可変入賞球装置内に入賞する
ように弾球遊技機の調整を図る。
【0005】このように遊技者の要求にある程度応えら
れるような弾球遊技機を提供すべく、遊技場側が該弾球
遊技機の調整を行なうことにより遊技の興趣向上が図ら
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来の弾球遊技
機においては、遊技場側が専ら遊技者の遊技意欲をかき
立てるべく、前記可変入賞球装置が前記第1の状態にあ
れば該可変入賞球装置内へ極めて容易に打玉が入賞する
ように調整して遊技を提供することも可能であった。
【0007】このように調整された弾球遊技機において
は、前記可変入賞球装置が一旦前記第1の状態になりさ
えすれば遊技者は極めて容易に打玉を前記可変入賞球装
置内へ入賞させることが可能となる。したがって、遊技
者は前記可変入賞球装置を前記第1の状態にさせるべ
く、極めて多額の投資を行なう可能性が高まる。これに
より遊技の賭博性が不当に高まるおそれが生じるのであ
る。
【0008】しかしながら従来の弾球遊技機では、遊技
の賭博性を不当に高める目的をもって前述のような調整
がなされた場合であっても、それを防止する手立てが十
分に講じられていないという不都合があった。本発明は
係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、
不正に調整されることを防止可能な弾球遊技機を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれる弾球遊
技機であって、前記遊技領域に設けられ、遊技者にとっ
て有利となる第1の状態と遊技者にとって不利となる第
2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、前記可変入
賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手段
と、所定の上限を超えて前記入賞玉検出手段が入賞玉を
検出した場合に異常を判定する異常判定手段とを有する
ことを特徴とすることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記異常判定手段が異常を判
定した場合に遊技を不能動化する遊技不能動化手段を有
することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記異常判定手段が異常を判
定した場合にその旨を報知する報知手段を有することを
特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、入賞玉検出
手段の働きにより、可変入賞球装置に入賞した入賞玉が
検出される。そして異常判定手段の働きにより、所定の
上限を超えて前記入賞玉検出手段が入賞玉を検出した場
合に異常が判定される。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、遊技不能動化手段の働
きにより、前記異常判定手段が異常を判定した場合に遊
技が不能動化される。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、報知手段の働きにより、
前記異常判定手段が異常を判定した場合にその旨が報知
される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、弾球遊技機の一例として、パチンコ遊技機
を示すが本発明はこれに限られるものではなく、他にコ
イン遊技機などのような弾球遊技機についても適用する
ことが可能である。
【0016】図1は、本発明の実施の形態に係るパチン
コ遊技機の遊技盤の構成を示す正面図である。パチンコ
遊技機の遊技盤1の前面には、2本の区画レール2が円
状に植立されている。区画レール2は、外レールおよび
内レールから構成され、外レールと内レールとで囲まれ
た領域を遊技領域3という。
【0017】パチンコ遊技機には、遊技者がパチンコ玉
の打込みを操作するための打球操作ハンドル(図示省
略)が設けられている。この打球操作ハンドルを遊技者
が操作することにより、パチンコ玉が1個ずつ発射され
る。発射されたパチンコ玉は、区画レール2の間を通っ
て遊技領域3に導かれる。
【0018】遊技領域3の中央には、複数種類の識別情
報を可変表示可能な可変表示装置4が設けられている。
可変表示装置4の下方には、始動口6と、可変入賞球装
置8とが設けられている。可変表示装置4の左右両側の
通称「肩部」と呼ばれる位置には、通過口13が設けら
れており、通過口13を打玉が通過したことが通過玉検
出スイッチ22により検出される。通過口13のそれぞ
れ下方の通称「袖部」と呼ばれる位置には、入賞口11
が設けられている。可変入賞球装置8の左右両側の通称
「落とし部」と呼ばれる位置には、入賞口9が設けられ
ている。
【0019】遊技領域3には、さらに打玉の流下方向を
多様化させるための風車15、遊技効果を高めるための
サイドランプ14,レール飾りランプ21、後述する確
率向上状態などを遊技者に報知するための飾りLED2
0,28,30が設けられている。
【0020】打玉が通過口13を通過したことが通過玉
検出スイッチ22により検出されれば、その検出出力に
基づいて普通図柄表示器24が可変開始される。この普
通図柄表示器24は、たとえば7セグメントのLEDで
構成されており、この普通図柄表示器24の表示結果が
予め定められた特定の識別情報(たとえば7)となれ
ば、始動口6に設けられた左右1対の可動片7が所定期
間だけ開成して始動口6が開成状態となり、始動口6に
打玉がより入賞しやすい状態となる。普通図柄表示器2
4が可変表示中に打玉が通過口13を通過すれば、その
通過が始動入賞玉として記憶され、普通図柄表示器24
が可変停止した後再度可変開始可能な状態になってから
前記始動入賞記憶に基づいて普通図柄表示器24の可変
表示が開始される。この始動入賞記憶の上限はたとえば
「4」と定められており、現時点における始動入賞記憶
数は始動記憶表示器26により表示される。一方、始動
口6に入賞した始動入賞玉は始動玉検出器16により検
出されて、その検出出力に基づいて可変表示装置4が可
変開始される。
【0021】この可変表示装置4は、たとえばLCD表
示器35(図6参照)などで構成されており、可変表示
部5が設けられている。この可変表示部5で可変表示さ
れる識別情報(特別図柄)の停止結果が特定の組合せ
(たとえば777)となった場合には、特定遊技状態が
発生する。すなわち、ソレノイド29が励磁されること
により可変入賞球装置8の開閉板10が開成して打玉が
入賞開口59に入賞可能な遊技者にとって有利となる第
1の状態に変化する。
【0022】入賞開口59内には、特定入賞領域が設け
られており、この特定入賞領域に入賞した入賞玉が特定
玉検出器17により検出される。また、可変入賞球装置
8の入賞開口59内に入賞した入賞玉のうち、特定入賞
領域に進入しなかった入賞玉は入賞玉検出器18により
検出される。第1の状態となった可変入賞球装置8内に
進入した打玉が所定個数(たとえば10個)に到達した
場合、または第1の状態となってから所定期間(たとえ
ば30秒間)経過した場合のうちのいずれか早いほうの
条件が成立した場合に可変入賞球装置8の第1の状態が
終了して開閉板10が閉成して打玉が入賞不可能な遊技
者にとって不利な第2の状態となる。なお、入賞玉検出
器18および特定玉検出器17による入賞玉の検出個数
の総和は個数表示器23により表示される。そして、可
変入賞球装置8が第1の状態となっている期間中に進入
した打玉が特定入賞領域に入賞して特定玉検出器17に
より検出されれば、その回の第1の状態が終了するのを
待って一旦第2の状態になって再度可変入賞球装置8を
第1の状態にする繰返継続制御が実行される。この繰返
継続制御の実行上限回数は、たとえば16回と定められ
ている。
【0023】可変表示装置4が可変表示中に打玉が再度
始動口6に入賞して始動玉検出器16により検出されれ
ば、その始動入賞玉が記憶され、可変表示装置4が可変
停止した後再度可変開始可能な状態になってから前記始
動入賞記憶に基づいて可変表示装置4の可変表示が開始
される。この始動入賞記憶の上限はたとえば「4」と定
められており、現時点における始動入賞記憶数は始動記
憶表示器12により表示される。
【0024】次に、このパチンコ遊技機の遊技上の特徴
点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置4の可
変表示部5で可変表示される識別情報(特別図柄)が所
定の組合せで停止表示されたとき、大当りが発生して特
定遊技状態となるが、大当りとなる特別図柄の組合せの
中には確率向上状態を発生させる特別の組合せが含まれ
ている。この組合せを特に確率変動図柄の組合せと呼
ぶ。遊技が確率向上状態にある場合には、通常状態に比
べて大当りが発生する確率が高く調整される。また、普
通図柄表示器24における普通図柄の可変表示結果が当
りとなる確率も高く調整される。
【0025】このパチンコ遊技機では、確率変動図柄の
組合せに基づいて大当りが発生して、所定回数の繰返継
続制御がすべて終了した後に1回目の確率向上状態とな
り、さらに、その後大当りが発生して所定回数の繰返継
続制御がすべて終了した後に2回目の確率向上状態とな
る。1回目または2回目の確率向上状態において発生し
た大当りが確率変動図柄の組合せによるものである場合
には、その大当り以降、改めて1回目、2回目の確率向
上状態が発生する。すなわち、確率変動図柄の組合せに
より大当りとなった場合には、その大当り以降、少なく
とも大当りが2回発生するまでの間、繰返継続制御が行
なわれていない状態(大当り以外の状態)において確率
向上状態となる。
【0026】図2は、本実施の形態におけるパチンコ遊
技機に用いられるランダムカウンタの種類とその内容を
示す説明図である。ランダムカウンタとは、可変表示装
置4の特別図柄の変動表示制御に用いられる乱数をカウ
ントするカウンタである。本実施の形態では、WC R
ND1,WC RND L,WC RND C,WCR
ND R,WC RND RCHの5種類のランダムカ
ウンタが用いられる。これらのランダムカウンタの値が
パチンコ遊技中の所定のタイミングで読出され、その値
に基づいて可変表示装置4の可変表示動作が制御され
る。ランダムカウンタのカウンタ値の読出処理は、基本
回路46(図6参照)の内部に設けられたCPUが制御
用ROMの制御プログラムに従って実行する。
【0027】WC RND1は、可変表示装置4におけ
る特別図柄の変動表示の結果、大当りを発生させるか否
かを事前に決定するための大当り決定用ランダムカウン
タである。WC RND1は、設定1〜設定3の3種類
のカウンタ値範囲を有する。設定1では、0〜293の
範囲でカウンタ値が0.002秒毎に1つずつカウント
アップされる。そして、その上限までカウントアップさ
れると再度0からカウントアップをし直すように構成さ
れている。なお、0.002秒とは基本回路46(図6
参照)において定期リセット回路50(図6参照)から
出力された定期リセット信号に応答して制御用プログラ
ムが繰返し実行される間隔である。設定2の場合には、
0〜377の範囲でカウンタ値が設定1と同様にカウン
トアップされる。設定3では、0〜407の範囲でカウ
ンタ値が設定1と同様にカウントアップされる。
【0028】WC RND L,WC RND C,W
C RND Rは、可変表示装置4の特別図柄の変動表
示の結果、大当り以外とすることが事前に決定された場
合に左側、中央、右側の図柄表示領域のそれぞれにおい
て停止表示させる特別図柄の種類を決定するためのラン
ダムカウンタである。WC RND Lのカウント範囲
は、0〜12である。また、WC RND Cのカウン
ト範囲は0〜15である。また、WC RND Rのカ
ウント範囲は、0〜12である。WC RNDLのカウ
ント範囲は0.002秒毎に1つずつカウントアップさ
れる。WCRND Cのカウント値は0.002秒毎に
1つずつカウントアップされるとともに、基本回路46
(図6参照)の割込処理動作の余り時間を利用してカウ
ントアップされる。WC RND Rのカウンタ値はW
C RND Cの桁上げのとき1つずつカウントアップ
される。WC RND RCHは、複数のリーチ動作の
中から所定のリーチ動作を指定するためのリーチ動作指
定数を決定するためのランダムカウンタである。このW
C RND RCHにより決定されるリーチの種類の中
には、最終的に大当りの組合せとなる場合の手順も含ま
れている。WCRND RCHのカウンタ値は、0.0
02秒毎に1つずつカウントアップされるとともに、基
本回路46(図6参照)の割込処理動作の余り時間を利
用して1つずつカウントアップされる。
【0029】図3ないし図5は、ランダムカウンタWC
RND1の値により大当りを発生させるか否かを事前
に決定するための制御手順を示すフローチャートであ
る。同図を参照して、可変表示装置4における特別図柄
の変動表示の結果大当りとするかまたは大当り以外とす
るかを決定し、さらに、可変表示部5に停止表示される
左図柄、中図柄、右図柄の種類を決定するための手順に
ついて説明する。
【0030】図3は、前述した大当り発生確率が設定1
に設定されている場合のフローチャートである。WC
RND1の値が「7」であれば大当りとなり、「7」以
外であれば大当り以外となる。なお、確率向上状態にお
いてはWC RND1が「7」,「11」,「79」の
うち、いずれかであれば大当りとなり、これらの値以外
であれば大当り以外となる。大当りとすることが決定さ
れた場合には、引続いてWC RND Lの値を判定す
ることにより、大当りを発生させるための特別図柄の種
類を決定する。
【0031】一方、大当り以外とすることが決定された
場合は、引続いてWC RND L,WC RND
C,WC RND Rの各値を判定することにより、停
止表示させる左図柄、中図柄、右図柄の種類がそれぞれ
決定される。なお、大当り以外とする場合に、決定され
た停止図柄の組合せが偶然、大当りとなる組合せとなる
場合は、WC RND Cの値から「1」を減算し、強
制的にはずれ図柄の組合せで停止表示するように調整す
る。
【0032】図4は、大当り発生確率が設定2に設定さ
れている場合のフローチャートである。設定2の場合に
は、設定1と同様にWC RND1の値が「7」であれ
ば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とするこ
とが事前に決定される。なお、確率向上状態においては
設定1と異なり、「7」,「11」,「79」,「30
7」,「311」,「331」,「373」のうち、い
ずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外であれ
ば大当り以外とすることが事前に決定される。大当りと
するか大当り以外とするかが決定された後停止図柄の表
示選択制御方法については図3の設定1で述べた内容と
同様であるので省略する。
【0033】図5は、大当り発生確率が設定3に設定さ
れている場合のフローチャートである。設定3において
は、設定1と同様にWC RND1の値が「7」であれ
ば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とするこ
とが事前に決定される。なお、確率向上状態において
は、設定1と異なりWC RND1の値が、「7」,
「11」,「79」,「307」,「311」,「33
1」,「373」,「401」のうち、いずれかの値で
あれば大当りとし、これらの値以外であれば大当り以外
とすることが事前に決定される。大当りとするか大当り
以外とするかが事前に決定された後の停止図柄の表示選
択制御方法については、図3の設定1で述べた内容と同
様であるので、省略する。
【0034】図6および図7は、図1に示すパチンコ遊
技機の制御回路の構成を示すブロック図である。図を参
照して、制御回路は、基本回路46、入力回路47、L
CD回路48、初期リセット回路49、定期リセット回
路50、アドレスデコード回路51、LED回路52、
ソレノイド回路53、音声合成回路54、音量増幅回路
55、情報出力回路56、ランプ回路57、電源回路5
8、LCD表示器35を含む。
【0035】基本回路46は、制御用プログラムに従っ
てパチンコ遊技機の各種機器を制御する。基本回路46
の内部には、制御用プログラムなどを記憶しているRO
Mと、その制御用プログラムに従って制御動作を行なう
ためのCPUと、CPUのワーク用メモリとして機能す
るRAMと、I/Oポートと、クロック発生回路とが設
けられている。なお、基本回路46の内部構成について
は詳細な図示を省略する。
【0036】入力回路47は、始動口6に入賞した打玉
を検出するための始動玉検出器16と、可変入賞球装置
8の入賞開口59に入賞した打玉を検出するための入賞
玉検出器18と、特定入賞領域に入賞した打玉を検出す
るための特定玉検出器17と接続される。入力回路47
は、各検出器から出力される検出信号を基本回路46へ
送信する。
【0037】LCD回路48は、基本回路46から出力
される制御信号に従って可変表示装置4に含まれるLC
D表示器35を駆動制御するための回路である。LCD
回路48からLCD表示器35に送信される信号の中に
は、コマンド信号としてのCD0〜CD7と、初期化信
号であるINTとが含まれる。さらに、LCD回路48
とLCD表示器35とを接続する信号線には、電源供給
のための+12V線と、+13V線と、+5V線と、−
8V線と、−20V線と、グランド信号線であるGND
線とがある。
【0038】LED回路52には、始動記憶LED1
2、始動記憶LED26、飾りLED20,30,28
などの各LEDと接続される。また、普通図柄表示器2
4と接続される。LED回路52は、基本回路46から
出力される制御信号に応じて、上記各LEDなどの点灯
状態を制御する。
【0039】ソレノイド回路53は、可変入賞球装置8
の開閉板10を駆動するためのソレノイド29を制御す
るための回路である。ソレノイド回路53は、基本回路
46から出力される制御信号に応答して、所定のタイミ
ングでソレノイド29を作動させる。
【0040】ランプ回路57は、サイドランプ14、風
車15に設けられたランプ、入賞口11に設けられたラ
ンプなどと接続される。ランプ回路57は、基本回路4
6から出力される制御信号に応じて、上記各ランプの点
灯状態を制御する。
【0041】初期リセット回路49は、電源投入時に基
本回路46をリセットするための回路である。初期リセ
ット回路49から送られてきた初期リセットパルスに応
答して、基本回路46はパチンコ遊技機を初期化する。
【0042】定期リセット回路50は、基本回路46に
対し定期的(たとえば2msec毎)にリセットパルス
を与え、所定の遊技制御用プログラムを先頭から繰返し
実行させるための回路である。
【0043】アドレスデコード回路51は、基本回路4
6から送られたきたアドレス信号をデコードし、基本回
路46の内部に含まれるROM、RAM、I/Oポート
などのいずれか1つを選択するための信号を出力する回
路である。
【0044】音声合成回路54は、基本回路46から出
力される音声発生指令信号に応答して効果音データを作
成し、作成した効果音データを音量増幅回路55へ出力
する。音量増幅回路55は、与えられた効果音データを
所定のレベルに増幅してスピーカ(図示省略)に送る。
この結果、スピーカから所定の効果音が発生される。
【0045】情報出力回路56は、基本回路46から与
えられるデータ信号に基づいて、大当りの発生に関する
情報を示すための大当り情報や、始動口6へ入賞した打
玉のうち実際に可変表示に使用された打玉の個数を示す
ための有効始動情報などをホール用管理コンピュータな
どに対して出力するための回路である。
【0046】電源回路58は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V、+21V、+12V、+5V、+
13V、+8V、−20Vの複数種類の直流電圧を各回
路の供給するための回路である。このうち+13V、+
8V、−20Vの直流電圧はLCD表示器35へ出力さ
れる。
【0047】図8は、図1に示した遊技盤1のうち、特
に始動口6と可変入賞球装置8との付近を示した図であ
る。可変入賞球装置8の上部には、パチンコ玉の流下方
向を調整可能な複数の調整釘60が遊技盤面上に植立さ
れている。これらの調整釘60の調整具合により、遊技
領域3に打込まれたパチンコ玉の始動口6への入賞度合
や入賞口9への入賞度合、さらに可変入賞球装置8が前
記第1の状態にある場合には入賞開口59への入賞度合
が決定付けられる。
【0048】図8(a)は、調整釘60の調整がほとん
どなされていない状態を示す図であり、調整釘60が遊
技盤面に対してほぼ垂直に植立している。この状態で
は、可変入賞球装置8付近へ流下してきたパチンコ玉
は、調整釘60に衝突して進行方向が変化しながら、そ
の一部は入賞開口59へ進入し、残りは可変入賞球装置
8上を通過するなどしてアウト口19へ進入する。ま
た、入賞開口59に進入したパチンコ玉の一部は特定入
賞領域へ進入して特定玉検出器17で検出され、それ以
外のパチンコ玉は入賞玉検出器18で検出される。図
中、P1〜P4は、可変入賞球装置8の上方から流下中
のパチンコ玉を示している。たとえば、P1は、その時
点における流下の勢いや転動方向などに起因して調整釘
60との衝突により、実線で示す流下ルートのうち、い
ずれかのルートに沿ってA,B,Cのうち、いずれかの
位置に流下する。同様にP2は、AまたはBの位置に流
下する。Aの位置に流下したパチンコ玉は、入賞開口5
9に進入することなく、アウト玉となる可能性が高い。
また、Bの位置に流下したパチンコ玉は、入賞開口59
へ進入して入賞玉となるが、入賞開口59に対して垂直
に近い角度で入賞開口59の図面向かって左側に位置す
る特定入賞領域付近に進入するために特定玉検出器18
で検出される可能性が高い。なお、入賞開口59に進入
したパチンコ玉が特定玉検出器17で検出されることを
特にV入賞という。V入賞があれば、前述の繰返し継続
制御が実行される条件が成立することになる。
【0049】また、Cの位置に流下したパチンコ玉は入
賞開口59内へ進入するが、入賞開口59に対して鋭角
に図面向かって左から右方向に進入するために、V入賞
となる可能性は低くなる。
【0050】一方、P3は図2に実線で示した複数のル
ートのうち、いずれかのルートに沿ってD,E,Fのう
ち、いずれかの位置に流下する。同様にP4は、Eまた
はFの位置に流下する。Dの位置に流下したパチンコ玉
は入賞開口59のほぼ中央付近から入賞開口59に進入
して入賞玉となるが、入賞開口59に対して鋭角に図面
向かって右から左方向へ進入するためにV入賞となる可
能性が高くなる。
【0051】また、Eの位置に流下したパチンコ玉は、
入賞開口59へ進入して入賞玉となるが、入賞開口59
に対して垂直に近い角度で入賞開口59の図面向かって
右側に進入するためにV入賞となる可能性は低い。ま
た、Fの位置に流下したパチンコ玉は入賞開口59に進
入することなくアウト玉となる可能性が高い。
【0052】以上、パチンコ玉P1〜P4を例に挙げて
説明した調整釘60とパチンコ玉の流下ルートとの関係
を踏まえて、遊技機管理者などは調整釘60の調整を行
ない、たとえばパチンコ玉P1〜P4が適度に入賞開口
59に進入し、かつ進入したパチンコ玉が適度に特定玉
検出器17で検出されるように調整する。これにより、
遊技者に対して大当りの発生に基づいてある程度の数の
景品玉が払出されるとともに大当り状態がある程度継続
されるようにでき、遊技の興趣向上が図られる。具体的
には、たとえばP1のパチンコ玉がAに流下するよりも
BまたはCに流下する可能性が高くなるように調整し、
さらにはCよりもBに流下する可能性が高くなるように
調整するのである。P2〜P4のパチンコ玉についても
同様にAまたはFに流下する可能性が低くなるように調
整し、かつC,Eに流下するよりもB,Dに流下する可
能性が高くなるように調整するのである。
【0053】図8(b)は、可変入賞球装置8の入賞開
口59に対するパチンコ玉の入賞率を向上させる際の調
整釘60の調整方向を示している。図の矢印に示した方
向に調整釘60が湾曲されるにつれて、可変入賞球装置
8へのパチンコ玉の入賞率が高まる。特に、可変入賞球
装置8の図面向かって左肩上部に植立されている調整釘
60aを矢印方向に調整する度合が大きくなるにつれ
て、入賞開口59に入賞したパチンコ玉が特定入賞領域
に入賞して特定玉検出器17で検出される率が高まる。
【0054】パチンコ玉が可変入賞球装置8内に入賞す
る率が高まるほど、大当りが1回発生する毎に確実に遊
技者に付与される景品玉の数は多くなる。さらに、可変
入賞球装置8内に入賞した入賞玉のうち特定玉検出器1
7で検出される入賞玉が多くなれば、繰返継続制御が、
その上限まで行なわれる率が高くなり、これにより1回
の大当りで遊技者に付与される景品玉数が多くなる。
【0055】したがって遊技機管理者などは、前述のと
おり1回の大当りで遊技者に平均的に払出される景品玉
数がある程度多くなるように調整釘の調整を行ない、こ
れにより遊技者の遊技意欲の向上を図る。
【0056】しかしながら、遊技者の遊技意欲を過度に
駆り立てる目的をもって、調整釘60を図8(b)に示
す矢印方向に極端に調整した場合には、1回の大当りで
遊技者に平均的に払出される景品玉数が異常に多くな
る。すなわち、パチンコ玉P1は、ほとんどbの位置に
流下し、パチンコ玉P2は、ほとんどaの位置に流下す
ることになり、双方ともアウト玉になることなく、ほと
んどが入賞玉となってしまう。さらには、入賞開口59
への進入角度からして、そのほとんどが特定玉検出器1
7で検出されることになり容易に繰返し継続条件が成立
することになる。また、パチンコ玉P3は、ほとんどc
またはdの位置に流下し、パチンコ玉P4はほとんどd
の位置に流下することになり、双方ともアウト玉になる
ことなく、ほとんどが入賞玉となってしまう。さらに
は、入賞開口59への進入角度からして、そのほとんど
が特定玉検出器17で検出されることになり容易に繰返
し継続条件が成立することになる。これにより、遊技の
賭博性が不当に高まるおそれが生じる。
【0057】そこで本発明に係るパチンコ遊技機におい
ては、可変入賞球装置8に入賞する入賞玉数が異常に多
い場合、あるいは特定入賞領域に入賞する入賞玉数が異
常に多い場合には、その大当りの終了後に可変表示装置
4の可変表示部5にエラー表示がなされるとともに遊技
機の遊技が不能動化されるように構成している。これに
より、遊技機管理者などが不正に調整釘60の調整を行
なうことを防止できる。すなわち、遊技機管理者などが
このような悪質ともいえる調整を行なった場合には、遊
技が不能動化されることで遊技機の稼働率が低下し、却
って遊技場側にとって不利益となるのである。これによ
り、遊技機管理者などが故意にこのような調整を行なう
ことを防止できる。
【0058】図9は、可変入賞球装置8への入賞が多す
ぎる場合または特定入賞領域への入賞が多すぎる場合の
処理である入賞過多エラー処理の処理手順を示すフロー
チャートである。基本回路46のROMには、このフロ
ーチャートに基づく制御用プログラムが記憶されてお
り、基本回路46内のCPUは、制御用プログラムのメ
インルーチンの実行に付随してこのフローチャートに基
づいたプログラムを実行する。
【0059】まず、S1により大当り中であるか否かの
判断がなされる。大当り中でない場合には処理が終了
し、一方大当り中であると判断された場合にはS2に進
む。S2では、特定入賞があったか否か、すなわち特定
入賞領域に打玉が進入したことが特定玉検出器17によ
り検出されたか否かの判断がなされる。特定入賞があっ
た場合にはS3に進み、カウンタ1が更新(+1)され
る。カウンタ1は、基本回路46内のRAMに構成され
ている。
【0060】一方、特定入賞がないと判断された場合に
はS4に進み、通常入賞があったか否かが判断される。
すなわち、入賞玉検出器18により入賞玉が検出された
か否かの判断がなされる。通常入賞があった場合にはS
5に進み、カウンタ2が更新(+1)される。カウンタ
2は基本回路46内のRAMに構成されている。
【0061】一方、通常入賞がないと判断された場合、
あるいはS3,S5の処理が終了した後にS6に進む。
そして、大当り終了直後であるか否かの判断がなされ
る。すなわち、1回の大当りに基づく繰返継続制御がす
べて終了した直後であるか否かの判断がなされる。大当
り終了直後でない場合には処理が終了し、一方大当り終
了直後の場合にはS7に進む。S7では、カウンタ1の
値とカウンタ2の値との和が200よりも大きいかまた
は同じであるかの判断がなされる。すなわち、可変入賞
球装置8に入賞した入賞玉数(特定玉検出器17で検出
された個数+入賞玉検出器18で検出された個数)が2
00よりも大きいかまたは同じであるかの判断がなされ
る。200よりも大きいかまたは同じであると判断され
た場合には、S8に進み入賞過多エラーフラグがセット
される。入賞過多エラーフラグは基本回路46のRAM
内に記憶されている。入賞過多エラーフラグがセットさ
れることは、すなわち図8に示した調整釘60の調整が
極度に可変入賞球装置8へのパチンコ玉の入賞率を高め
る状態になっていることを示している。
【0062】入賞過多エラーフラグのセットの後、また
はS7でNOの判断がなされた後、S9に進む。S9で
はカウンタ1の値がカウンタ2の値よりも大きいかまた
は同じであるかの判断がなされる。そして、カウンタ1
の値がカウンタ2よりも大きいかまたは同じであるとの
判断がなされた場合にはS10に進み、V入賞過多エラ
ーフラグがセットされる。V入賞過多エラーフラグは基
本回路46のRAM内に構成されている。V入賞過多エ
ラーフラグがセットされることは、すなわち図8に示し
た調整釘60の調整が特定入賞領域へのパチンコ玉の入
賞率を極度に高めるようになされていることを示してい
る。
【0063】V入賞過多エラーフラグのセットの後、ま
たはS9でNOの判断がなされた後、S11に進みエラ
ーフラグがあるか否かの判断がなされる。すなわち、入
賞過多エラーフラグまたはV入賞過多エラーフラグのう
ち、いずれかのエラーフラグがセットされているか否か
の判断がなされる。そしてエラーフラグがないと判断さ
れた場合には、後述するS14に進み、カウンタ1およ
びカウンタ2のカウンタ値がクリアされる。一方、エラ
ーフラグがあると判断された場合にはS12に進む。S
12では、エラーフラグに対応するエラー報知が可変表
示装置4の可変表示部5に表示されるうように制御する
とともに、エラーフラグがクリアされる。もちろんエラ
ー解除条件が成立するまでエラーフラグをクリアしない
ようにしてもよい。次にS13に進み、エラー解除条件
が成立したか否かの判断がなされる。そしてエラー解除
条件が成立するまで繰返しS13の判断が実行される。
これにより、遊技機の遊技制御など、他の制御が停止状
態となり、遊技機の遊技が不能動化される。ここでエラ
ー解除条件とは、具体的には、たとえばエラー報知が開
始されてから所定期間(たとえば30分)が経過するこ
とが考えられる。あるいは、パチンコ遊技機の電源のリ
セットであってもよい。さらには、遊技機管理者の悪質
な調整を戒めるべく、遊技機メーカーなどの遊技場外部
の担当者のみにより所定の処理がなされることをエラー
解除条件としてもよい。
【0064】また、基板を交換したり基板を修理しない
限り遊技不能動化が解除されないようにしてもよい。
【0065】そしてエラー解除条件が成立すればS14
に進み、エラー報知が停止されるとともにカウンタ1お
よびカウンタ2のカウンタ値がクリアされて処理が終了
する。これにより、遊技機の不能動化状態が解除され
る。
【0066】図10は、図9で説明した入賞過多エラー
処理の処理手順において遊技が不能動化された場合に可
変表示装置4に表示される画像例を示す図である。すな
わち、図9のS12の処理がなされることで基本回路4
6からLCD回路48に対してエラー報知用の画像を表
示する旨の指令信号が送出される。これによりLCD回
路48からLCD表示器35に対してエラー報知表示用
の画像制御信号が送出される。これにより、可変表示装
置4の可変表示部5に、図に示すような画像表示がなさ
れるのである。なお、基本回路46からLCD回路48
に対して送出される指令信号の中には、エラーフラグの
種類に対応したコマンドが含まれる。これによりLCD
回路48はLCD表示器35に対して入賞開口59への
入賞が多かった場合を示す「アタッカー入賞が多すぎま
す」または特定入賞領域への入賞が多かった場合を示す
「V入賞が多すぎます」のうちいずれか、または双方を
指定した画像制御用信号が送出される。したがって、可
変表示部5には、エラーフラグの種類に応じた画像が表
示されるのである。
【0067】可変表示部5には、図に示すように「エラ
ー中」である旨の表示と、エラーフラグの種類の応じた
エラーの原因が表示される。この表示により、遊技者は
パチンコ遊技機の調整状態が異常であることを把握で
き、少なくともパチンコ遊技機の故障に基づいて遊技が
不能動化されたのではないことを知ることができる。
【0068】一方、遊技機管理者などは、この表示によ
り調整釘60の調整に不具合のあることが把握できる。
さらには、エラーフラグの種類に応じて2種類の表示が
なされるので、不具合の詳細を把握可能である。また、
調整不良が遊技者に知れてしまうために、遊技機管理者
などが故意にこのような調整を行なうことが防止でき
る。なお、エラー報知については可変表示部5に対して
図に示したような画像が表示されるとともに、パチンコ
遊技機に設けられスピーカ(図示省略)などから所定の
報知音が発生されるように構成してもよい。あるいは、
このような画像表示がされることなく、報知音のみが発
生されるように構成してもよい。
【0069】以下に、以上説明した実施の形態の変形例
や特徴点を列挙する。 (1) 本実施の形態においては、1回の大当りの発生
に基づいた繰返継続制御が終了した際に、可変入賞球装
置8内への入賞あるいは特定入賞領域への入賞が多すぎ
るか否かなどの判断がなされるように構成した。しかし
ながら、これに代えて、大当りが複数回発生する毎に各
大当り中の可変入賞球装置8内への入賞数の総和あるい
は特定入賞領域への入賞数の総和をもとにして判断がな
されるように構成してもよい。また、本実施の形態に示
したパチンコ遊技機では、1回大当りが発生すれば遊技
状態が最大16回連続して遊技者に有利となる第1の状
態となる。そこで、遊技状態が前記第1の状態から遊技
者に不利となる第2の状態に変化する毎に前記判断がな
されるように構成してもよい。すなわち、1回の大当り
で最大16回判断がなされるように構成してもよい。そ
して、その16回のうち所定回数以上可変入賞球装置8
への入賞個数あるいは特定入賞領域への入賞個数が多す
ぎる現象が検出された場合にエラー状態にして報知した
り遊技不能動化してもよい。
【0070】(2) 図9において説明したように、入
賞過多エラー処理は可変入賞球装置8へのパチンコ玉の
入賞状況に応じて行なわれるように構成した。しかしな
がらこれに代えて、遊技状態が確率向上状態、あるいは
普通図柄の可変表示時間が大幅に短縮される普電開放向
上状態にある際の始動口6へのパチンコ玉の入賞状況に
基づいて入賞過多エラー処理がなされるように構成して
もよい。すなわち、始動口6の可動片7が開成状態にあ
る際に、始動口6への入賞率が極度に高まれば可変表示
装置4にその旨が報知されるとともに遊技が不能動化さ
れるように構成するのである。パチンコ玉が始動口6へ
入賞すれば、これに基づいて可変表示装置4の可変表示
が行なわれるとともに、入賞に基づいた景品玉が払出さ
れる。したがって、遊技者はこの景品玉を用いて遊技を
継続することが可能となるのである。遊技者に新たな投
資をさせることなく、いわゆる持玉遊技をある程度可能
とするためには、遊技を継続させるのに必要となる遊技
玉がある程度払出されるようにする必要がある。すなわ
ち、このような目的を果たすために始動口6へある程度
パチンコ玉が入賞しやすいように調整される必要がある
のである。しかしながら、その調整が過度に行なわれた
結果、必要以上に多くの景品玉が遊技者に払出される場
合には遊技場にとって不利益となる。あるいは、確率向
上状態や普電開放向上状態により遊技者が受ける利益が
多すぎることとなり、不当に射倖性が高まることとな
る。このような不利益の発生や過度の射倖性を防止すべ
く、図9に示した入賞過多エラー処理が始動口6への入
賞状況に基づいて行なわれるように構成するのである。
なお、この場合にはエラーフラグがセットされた場合で
あっても遊技自体は不能動化されることなく、入賞過多
エラーが発生していることがパチンコ遊技機の情報出力
回路56からホール用管理コンピュータに通知されるよ
うに構成してもよい。
【0071】(3) 図9に示した入賞過多エラー処理
の処理手順においては、エラー条件が成立すれば可変表
示装置4の可変表示部5にエラー報知用の画面が表示さ
れるように構成した。しかしながらこれに代えて、ある
いはこれに加えて、エラーの発生したことがパチンコ遊
技機外部に出力されるように構成してもよい。具体的に
はエラー発生情報が図6に示したブロック図の情報出力
回路56から外部へ出力されるように構成する。エラー
情報の出力先として、たとえばホール用管理コンピュー
タであってもよく、または遊技機を悪質な調整状態にす
る遊技場を監視するための監視機関などであってもよ
い。 (4) 図9に示した入賞過多エラー処理の処理手順に
おいては、エラーであると判断された場合には遊技機の
遊技が不能動化されるように構成したが、遊技が不能動
化されることなくエラーの報知のみが行なわれるように
構成してもよい。
【0072】(5) さらに図9に示した入賞過多エラ
ー処理の処理手順においては、可変入賞球装置8への入
賞、あるいは特定入賞領域への入賞が異常に多い場合に
これをエラーとして処理がなされるように構成した。し
かしながら、これに加えて可変入賞球装置8または特定
入賞領域への入賞が異常に少ない場合にエラーとして所
定の処理がなされるように構成してもよい。このように
構成することにより、調整釘の誤調整を遊技場側が簡単
に発見することが可能となる。
【0073】(6) 本発明の実施の形態の説明におい
ては、特定玉検出器17で検出されたパチンコ玉と入賞
玉検出器18で検出されたパチンコ玉との総和により、
可変入賞球装置8に入賞した入賞玉数が算出されるパチ
ンコ遊技機を例に挙げた。したがって、図9に示したフ
ローチャートのS7において、カウンタ1の値とカウン
タ2の値との和数により、入賞過多エラーフラグを立て
るか否かの判断がなされるように構成した。しかしなが
ら、この種のパチンコ遊技機に代えて、入賞玉検出器1
8が可変入賞球装置8に入賞した入賞玉すべてを検出す
る検出構造を有するパチンコ遊技機を適用してもよい。
すなわち、特定玉検出器17で検出されたパチンコ玉が
再度入賞玉検出器18により検出される構造を持つパチ
ンコ遊技機にも適用可能である。この場合には、図9の
フローチャートにおいてS7ではカウンタ2の値のみが
その判断の対象となる。また、この場合には、入賞玉検
出器18のみにより、可変入賞球装置に入賞した入賞玉
を検出する入賞玉検出手段が構成されることになる。一
方、本実施の形態に示したパチンコ遊技機の場合には、
入賞玉検出器18および特定玉検出器17により、前記
入賞玉検出手段が構成されることになる。
【0074】(7) 本実施の形態においては、前述の
エラー報知の方法として、可変表示部5にエラーが発生
した旨が表示されるように構成したが、これに代えて、
あるいはこれに加えて、所定のランプ,LEDなどによ
る表示(点灯,点滅,7セグLEDによるコード表示な
ど)で行なうように構成してもよい。
【0075】
【課題を解決するための手段の具体例】図1に示す遊技
盤1を有するパチンコ遊技機により、遊技領域に打玉を
打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機が構成されてい
る。可変入賞球装置8により、前記遊技領域に設けら
れ、遊技者にとって有利となる第1の状態と遊技者にと
って不利となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装
置が構成されている。基本回路46により、前記可変入
賞球装置を前記第1の状態にした後前記第2の状態に
し、前記第1の状態となっている可変入賞球装置内に進
入した打玉が前記特定入賞領域に入賞した場合に前記第
1の状態になっている可変入賞球装置を再度第1の状態
にする繰返継続制御を行なう制御手段が構成されてい
る。特定玉検出器17により、前記特定入賞領域に入賞
した特定入賞玉を検出する特定入賞玉検出手段が構成さ
れている。入賞玉検出器18および特定玉検出器17に
より、前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する
入賞玉検出手段が構成されている。図9に示したフロー
チャートのS7により、所定の上限を超えて前記入賞玉
検出手段が入賞玉を検出した場合に異常を判定する異常
判定手段が構成されている。また、S7の「200」に
より、前記所定の上限が構成されている。しかしなが
ら、この値は例示であって、適宜定めることが可能であ
る。
【0076】図9に示したフローチャートのS9によ
り、所定の上限を超えて前記特定入賞玉検出手段が特定
入賞玉を検出した場合に異常を判定する異常判定手段が
構成されている。また、S9の「カウンタ2」により、
前記所定の上限が構成されている。なお、これは例示で
あって、適宜定めることが可能である。
【0077】図9に示したフローチャートのS13によ
り、前記異常判定手段が異常を判定した場合に遊技を不
能動化する遊技不能動化手段が構成されている。
【0078】図9に示したフローチャートのS12およ
び可変表示装置4の可変表示部5により、前記遊技不能
動化手段が遊技を不能動化した場合にその旨を報知する
報知手段が構成されている。
【0079】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、所定の上限を超えて前記入賞玉検出手段が
入賞玉を検出した場合に異常と判定されるので、これを
利用して前記可変入賞球装置への打玉の入賞が不正に多
くなるように弾球遊技機が調整されることを極力防止で
きる。
【0080】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記異常判定手段が異常を判定した場合に
遊技が不能動化されるので、前記可変入賞球装置への打
玉の入賞が不正に多くなるような調整が故意に行なわれ
ることを極力防止できる。
【0081】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、異常判定手段が異常を判定した場合にその
旨が報知されるので、遊技機管理者は異常の判定がなさ
れた旨を容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の遊技盤面を示す図である。
【図2】可変表示装置4の可変表示制御に用いられる各
種ランダムカウンタを説明するための図である。
【図3】ランダムカウンタの値により大当りを発生させ
るか否かを事前に決定するための手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】ランダムカウンタの値により大当りを発生させ
るか否かを事前に決定するための手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】ランダムカウンタの値により大当りを発生させ
るか否かを事前に決定するための手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】パチンコ遊技機に用いられる制御回路の構成を
示すブロック図である。
【図7】パチンコ遊技機に用いられる制御回路の構成を
示すブロック図である。
【図8】可変入賞球装置8付近の遊技盤面を示す図であ
る。
【図9】入賞過多エラー処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】エラー報知の画面を示す図である。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は遊技領域、4は可変表示装置、5は可
変表示部、6は始動口、7は可動片、8は可変入賞球装
置、10は開閉板、59は入賞開口、17は特定玉検出
器、18は入賞玉検出器、24は普通図柄表示部、46
は基本回路、48はLCD回路、35はLCD表示器で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利となる第
    1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに変
    化可能な可変入賞球装置と、 前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉
    検出手段と、 所定の上限を超えて前記入賞玉検出手段が入賞玉を検出
    した場合に異常を判定する異常判定手段とを有すること
    を特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記異常判定手段が異常を判定した場合
    に遊技を不能動化する遊技不能動化手段を有することを
    特徴とする、請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記異常判定手段が異常を判定した場合
    にその旨を報知する報知手段を有することを特徴とす
    る、請求項1記載の弾球遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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