JPH09116756A - ディジタル階調変換装置 - Google Patents
ディジタル階調変換装置Info
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Abstract
データを、濃度情報が失われる濃度レンジを発生させる
ことなく、対数特性の画像濃度データに変換する。 【解決手段】フィルムスキャナ1からの12ビットの光強
度データを、第1の階調変換手段2において、高濃度部
を強度比例変換し、低濃度部を対数変換する特性の変換
カーブに基づいて8ビットのデータに変換する。更に、
前記変換後のデータを、今度は第2の階調変換手段5に
おいて、高濃度部を対数変換し、低濃度部を強度比例変
換する特性の変換カーブに基づいて変換することで、全
レンジが対数特性の画像濃度データを得る。
Description
装置に関し、詳しくは、対数特性の画像濃度データを得
るための階調変換技術に関する。
次元イメージセンサで主走査方向に光電走査しつつ、前
記1次元イメージセンサと原稿とを相対的に副走査方向
に移動させて、前記原稿の光透過率(又は反射率)とし
て画像濃度情報を読み取るスキャナが知られている。
ば図1に示すような処理装置によって階調変換されてい
た。図1において、フィルムスキャナ1からの光強度デ
ータは、第1の階調変換手段2に送られ、ここで対数変
換される。そして、前記対数変換により得られた対数特
性の画像濃度データは、一旦画像メモリ3に蓄えられ、
CPU4は、前記画像メモリ3に蓄えられた画像濃度デ
ータに基づき、適切な画像の色バランス,濃度を検出
し、かかる検出結果に基づいて第2の階調変換手段5に
おける比例的な変換特性をシフトさせることで、等価的
にスキャン時の露光量を変化させる効果を得られるよう
にする。
の画像濃度データは、更に、後段の色変換手段6によっ
てCRT等の表示装置7用のデータに変換された後、表
示装置7に出力されたり、又は、CD−ROMドライブ
装置やMDドライブ装置などの記録装置8に記録され
る。尚、図1において、9は、濃度補正データなどをオ
ペレータが入力するためのキーボードである。
な階調変換処理においては、第1の階調変換手段におけ
る対数変換によって、高濃度部分の画像情報が欠落して
しまうという問題があった。例えば図5に示すように、
スキャナからの12ビットの光強度データを、対数変換に
よって8ビットの画像濃度データに変換する場合、変換
後のデータにおいて高濃度部は負となる。
として扱うため、前記負の値に変換される高濃度域は実
際の変換においては0として丸められ変換されることに
なってしまい、高濃度域の濃度情報が失われることにな
っていたものである。尚、図5に示す例では、90/4095
(=2.2 %)以下の透過率である高濃度部の情報は失わ
れることになる。
数変換するレンジを広くとり、負になる高濃度部分を減
らすことは可能である。しかし、この場合でも、負にな
る濃度レンジが存在することに変わりはなく、更に、負
になる濃度レンジを減らすために現実の濃度使用レンジ
が狭くなってしまい、実際の画像レンジに対する量子化
効率が悪化するという問題が発生する。
強度比で1:20程度であるから、前記図6に示すように
して、高濃度部まで対数化しようとすると、使用できる
レンジが狭くなってしまう。即ち、1コマの画像の強度
レンジが前述のように1:20程度であったとすると、図
5に示す対数変換特性では、変換後の使用レンジは、0
〜255 のうち200 程度の範囲(56〜255 )になるが、図
6に示す対数変換特性では、使用レンジは0〜255 のう
ち140 程度の範囲(155 〜255 )となり、残りの115 の
範囲は使用されずに無駄になってしまう。更に、図6に
示す対数変換の場合は、図5に示す対数変換よりも負に
なる高濃度部分を減らすことができるものの、17/4095
(=0.4 %)以下は対数値が負になり、高濃度部分の情
報が失われることに変わりはない。
高濃度の画像に対しては比例変換における特性を平行移
動させ、適切なレベルになるように修正を加えるが、第
1の階調変換手段による対数変換によって既に失われた
高濃度部分についてはその情報を復元することができな
いため、高濃度の画像については所謂「飽和」が発生
し、不自然な画像となっていた。
あり、使用可能な濃度レンジを最適化しつつ、画像濃度
情報が失われるレンジをなくすことができる対数変換を
実現することを目的とする。また、対数特性の画像濃度
データに基づく濃度検出後に、最適な対数変換が行える
ようにすることを目的とする。
発明は、オリジナルの画像濃度データを対数変換して対
数特性の画像濃度データを得るディジタル階調変換装置
であって、第1,第2階調変換手段を備え、第1階調変
換手段で階調変換したデータを更に第2階調変換手段で
階調変換することで全レンジに対する対数変換が行われ
る構成とした。
よる1回の変換のみで全レンジに対する対数変換が行わ
れるのではなく、第1階調変換手段による変換後に更に
第2階調変換手段による変換を行うことで、初めて全レ
ンジに対する対数変換が完了することになる。従って、
第1階調変換手段において、使用可能な濃度レンジを狭
くすることなく、かつ、画像情報が失われることのない
特性で変換をさせ、第2階調変換手段による更なる変換
で、全レンジについて対数特性の画像濃度データを得る
ようにできる。
換手段が、特定の濃度域に限定して対数変換を行う一
方、第2階調変換手段が前記特定の濃度域以外の濃度域
に対して対数変換を行う構成とした。かかる構成による
と、第1階調変換手段による変換で特定濃度域での対数
変換が行われ、更に、第2階調変換手段では、第1階調
変換手段で対数変換されなかった濃度域について対数変
換することで、全レンジに対する対数変換が2回に分け
て行われる。従って、第1階調変換手段では、例えば負
になる高濃度部分を避けて対数変換することで、使用可
能な濃度レンジを狭くすることなく、かつ、画像情報が
失われることのない特性で変換をさせておいて、第2階
調変換手段で前記高濃度部分を対数変換させることがで
きる。
階調変換手段が、対数変換を行う濃度域以外の濃度域に
おいて比例変換を行う構成とした。かかる構成によれ
ば、第1階調変換手段で対数変換が行われない濃度域の
情報を、そのまま第2階調変換手段に伝達でき、また、
第1階調変換手段で対数変換された濃度域の情報を、第
2階調変換手段を経ても保存できる。
域が、画像濃度データが所定値から最大値までの低濃度
域である構成とした。かかる構成によると、対数変換で
負となる高濃度部(画像濃度データが所定値から最小値
までの領域)については第1階調変換手段で対数変換を
行わないから、第1階調変換手段で高濃度部が負に変換
されて高濃度部の情報が失われることを回避できる。
換手段が、対数変換に近似する変換特性でデータを変換
する一方、第2階調変換手段が、第1階調変換手段で変
換されたデータの対数変換からのずれ分を補正する変換
を行う構成とした。かかる構成によると、第1階調変換
手段が、対数変換ではなく、使用可能な濃度レンジを狭
くすることなく、かつ、画像情報が失われることのない
対数変換に近似する変換特性でデータを変換し、対数変
換した場合のデータと第1階調変換手段による変換後の
データとのずれ分が第2階調変換手段による変換で補正
され、第1,第2階調変換手段それぞれではいずれの濃
度域でも直接的に対数変換することなく、結果的には、
全レンジに対する対数変換を実現できる。
階調変換手段による第1の対数変換で得られた画像濃度
データに基づき、全レンジの対数変換における出力濃度
データを設定し、該設定された出力濃度データによる対
数変換特性で前記オリジナルの画像濃度データの全レン
ジについて第2の対数変換を行う構成とした。かかる構
成によると、第1,第2階調変換手段による第1の対数
変換で概ね得られた対数特性の画像濃度データに基づい
て適切な画像の濃度を検出し、該検出結果に基づいて対
数変換における出力濃度データを設定する。そして、前
記設定された出力濃度データによる対数変換特性で第2
の対数変換を行うことで、適切な対数変換を実現する。
の画像濃度データが、原稿の光電走査によって得られた
画像濃度に対応する光強度データであって、前記第1,
第2階調変換手段による第1の対数変換が、プリスキャ
ンで得られた光強度データについて行われ、該第1の対
数変換で得られた画像濃度データに基づき設定された階
調変換特性での第2の対数変換を、本スキャンで得られ
た光強度データについて行う構成とした。
するために行われるプリスキャンによって得られた光強
度データについては、第1,第2階調変換手段による2
回の変換で対数変換が実現され、かかる対数変換によっ
て得られた画像濃度データに基づいて画像の濃度特性が
検知される。そして、前記検知された濃度特性に基づい
て対数変換の特性(出力データ)を原稿毎に設定し、本
スキャンで得られた光強度データを、前記プリスキャン
の結果として得られた対数変換特性で対数変換して、原
稿毎に適切な対数特性の画像濃度データを得る。
する。尚、以下では、ネガフィルムの画像をポジ画像に
変換するディジタル画像機器を例とし、ハードウェア構
成については、既述の図1を参照しつつ説明する。一般
に、ネガフィルムは、図2に示すような露光量−濃度特
性を有しており、図2に示す例では、フィルム上で1:
100 (対数で2)程度の濃度レンジをもっていることに
なる。
のレンジが使用されるか特定されず、図2(a),
(b)に示すように、被写体の輝度に応じて使用される
レンジが分布することになるが、1コマ写真では対数で
1.8 程度のレンジが使用されることになり、一般のネガ
フィルムのガンマ(特性カーブの傾き)は0.6 程度であ
るから、フィルム上では対数で1.1 〜1.2 程度の濃度レ
ンジが使用されることになる。
の濃度は、光電変換によって読み取ったときの光強度を
示すものであり、図2(a)は、露光量が多いために濃
度が高濃度側に偏っている場合を示し、逆に、図2
(b)は、露光量が少ないために濃度が低濃度側に偏っ
ている場合を示す。ここで、露光量のばらつきを調整す
るためには、画像毎に適切な露光レンジ(濃度レンジ)
を検出し、これを適正に量子化する必要があり、例えば
図2(a)に示す露光量が多いときには僅かに加算処理
し、図2(b)に示す露光量が少ないときには加算量を
大きくして再現画像を低濃度側にシフトさせることが必
要である。
量の違いを加算で補正できることになる対数(常用対
数)で画像濃度データを取り扱うことが好ましいが、1
回の変換で対数特性の画像濃度データを得ようとする
と、前述のように高濃度部の情報が失われることになっ
てしまう。そこで、本発明では、第1の階調変換手段2
には、高濃度部が負にならない(又は、負になる部分が
少ない)変換特性であって、全レンジを対数変換するも
のではない変換特性を設定し、かかる第1の階調変換手
段2による変換特性を補正して結果的に全レンジについ
て対数変換された画像濃度データが得られるように、第
2の階調変換手段5の変換特性を設定し、第1,第2の
階調変換手段2,5を経て初めて全レンジに対して対数
特性の画像濃度データが得られるようにする。
する。尚、前記階調変換においては、ネガベースが濃度
0となるように正規化するものとし、更に、オリジナル
の画像濃度データ(スキャナからの光強度データ)は12
ビットで読み込まれ、色変換手段6の前に8ビットに対
数変換されるものとする。ネガベースの濃度を0とする
正規化を必須とするものではないが、この条件が最も全
濃度データを取り入れるために効率が良いので、前記正
規化を行うことが好ましい。
3に示すような階調変換カーブを設定する。図3に示す
階調変換カーブは、12ビットの入力のうち、0から約24
0 までの高濃度部は強度に比例する変換を行い、それ以
上4095(最大値)以下の低濃度部では対数変換を行う設
定になっており、出力データは69を境に高濃度部(0か
ら69)は真数比例値(強度比例値)に、低濃度部(69か
ら255 )は対数比例値となる。
度部においても出力が負になることがないから、高濃度
付近でも情報が失われることがなく画像メモリ3に画像
濃度データを伝達することができる。この前記図3の階
調変換カーブによる階調変換が、請求項1に示す第1階
調変換手段に相当する。但し、前記図3に示す第1の階
調変換手段2における変換カーブでは、高濃度部が対数
変換されないから、第1の階調変換手段2による変換結
果を更に変換する第2の階調変換手段5における変換カ
ーブは、全レンジでの対数変換を実現するために、図4
に示すように設定される。
カーブは、第1の階調変換手段2とは逆に、低濃度部
(69から255 まで)は強度に比例する変換(真数比例変
換)を行い、高濃度部(0から69まで)では対数変換を
行う設定となっている。この前記図4の階調変換カーブ
による階調変換が、請求項1に示す第2階調変換手段に
相当する。
度比例変換された高濃度部が、第2の階調変換手段5で
対数変換され、第1の階調変換手段2によって対数変換
された低濃度部が、第2の階調変換手段5によって強度
比例変換されることになり、これによって、第2の階調
変換手段5で変換されたデータ、換言すれば、第1,第
2の階調変換手段を経たデータは、全てのレンジに対し
て対数特性をもった画像濃度データとなる。
す第1の階調変換手段2における出力値に定数を加算す
れば、第2の階調変換手段5を経た段階において定数加
算無しで負になっていた高濃度部が正になり、光強度デ
ータが画像濃度に応じて適切に8ビットの対数特性を有
する濃度データに変換されることになる。前記第1,第
2の階調変換手段による階調変換後の対数特性の8ビッ
ト画像濃度データは、後段の色変換手段6に送られ、こ
の色変換手段6において表示装置7に対して適切な色デ
ータに変換される。
る手順を詳細に説明する。まず、画像の濃度値を判定す
る目的で、プリスキャンを実行し、このとき、第1の階
調変換手段2には、図3に示す特性の変換テーブル、即
ち、高濃度部を強度比例変換し、低濃度部を対数変換す
る変換特性を設定する。そして、スキャナ1からの光強
度データを、第1の階調変換手段2で変換してその結果
を画像メモリ3に書き込む。
データをCPU4が読み込み、適正濃度を検出する。こ
のとき、画像濃度データの高濃度部分は強度比例のデー
タであるため、高濃度側と低濃度側とを同等に扱うこと
ができないが、CPU4内部に図4の変換特性をもたせ
て画像メモリ3のデータを変換することで全レンジを対
数に換算し、該変換後のデータに基づいて、平均濃度を
算出したり、ヒストグラムを作成して、画像濃度を判定
する。尚、CPU4内部では、負の値も利用できるた
め、負の部分も正確な濃度値として利用できる。
結果から設定される濃度補正値や、オペレータの入力に
よって指定される補正値に従って、第2の階調変換手段
5に変換テーブルを設定する。具体的には、図4に示す
ような基本の変換特性、即ち、第1の階調変換手段2に
おいて強度比例変換されたデータを対数変換し、それ以
外を強度比例変換する変換特性の出力データに対して、
前記濃度補正値やオペレータによる設定に応じた濃度調
整用定数を加算することで、適切な濃度レンジが取り出
されるようにする。
第2の階調変換手段5に転送し、第2の階調変換手段5
で階調変換することで全レンジについて対数特性の画像
濃度データを得る(第1の対数変換)。そして、第2の
階調変換手段5を経て得られた対数特性の画像濃度デー
タを、色変換手段6を通して表示装置7又は記憶装置8
に送り、表示又は記録させる。
画像を確認して、第2の階調変換手段5による変換で出
力に加算するための値を変更することができ、CPU4
はオペレータの入力に従い、第2の階調変換手段5にお
ける変換特性(出力データ)をシフトして書き換える。
そして、前記書き換えられた変換特性による第2の階調
変換手段5による変換結果が、再度前記表示装置7に送
られることで、オペレータは、変換特性の変更結果とし
て得られた画像を確認することができ、適切な濃度修正
用定数を設定できる。
像濃度を判定することが目的であるから、スキャナ1か
らの光強度データを全て用いる必要はなく、適宜間引く
などしてデータ数を減らすことが好ましい。プリスキャ
ンの結果から適切な画像濃度(濃度修正用定数)が決定
されると、本スキャンを行う。
は、入出力が同じ比例特性の変換テーブルを設定し、第
1の階調変換手段2に対しては、図5に示す全レンジに
対して対数変換を行う変換特性の出力値に対して、プリ
スキャンで決定された前記濃度修正用定数を加算(減
算)した値を書き込む。そして、本スキャンで得られた
光強度データを、前記第1の階調変換手段2による全レ
ンジについての対数変換(第2の対数変換)の後、第2
の階調変換手段5によるリニアな変換を行わせ、色変換
手段6を通して、記憶装置8に記憶させる。
換がリニアに設定されているため、量子化誤差による丸
めは最小限に限定される。即ち、プリスキャン時におい
て、画像情報は第1の階調変換手段2で歪められるもの
の、高濃度部の情報が失われることがなく、画像メモリ
上のデータを解析することで、平均濃度やヒストグラム
の作成を精度良く行えるが、高濃度部のデータの量子化
誤差は増えることになってしまう。
た、本スキャン時には、対数カーブを用いて全レンジを
1度に対数変換するため、量子化誤差が増大することは
なく、色変換手段6に対して量子化ロスを最小限にして
画像情報を伝達できる。ところで、上記では、プリスキ
ャン時に第1,第2の階調変換手段による2回の変換で
全レンジに対する対数変換を完了させるときに、第1の
階調変換手段2は低濃度部で対数変換を行う構成とした
が、第1の階調変換手段2の変換特性が対数カーブを含
まずに、対数カーブに近似した変換カーブで階調変換す
る構成としても良い。例えば図3に示す変換カーブを平
滑化し、かかる平滑化による対数カーブからのずれは、
第2の階調変換手段5で補償されるようにすれば良い。
も対数値である必要はない。即ち、対数変換の目的は、
色変換手段に送るデータを、視覚的に量子化誤差を最小
にしたり、色変換手段としてマトリクスを用いたときに
演算誤差を低減させるためであるから、色変換手段の前
における階調変換において対数変換の概念が含まれてい
れば良い。
ウェアのいずれで処理するものであっても良い。
明によると、第1階調変換手段による変換後に更に第2
階調変換手段による変換を行うことで初めて全レンジに
対する対数変換を完了させる構成としたので、使用可能
な濃度レンジを狭くすることなく、かつ、画像情報が失
われることのない特性で変換をさせて対数特性の画像濃
度データを得られるという効果がある。
換手段による変換で特定濃度域での対数変換が行われ、
更に、第2階調変換手段では、第1階調変換手段で対数
変換されなかった濃度域について対数変換するので、例
えば第1階調変換手段では、例えば対数変換の結果が負
になる濃度域を避けて対数変換することができるという
効果がある。
行われない濃度域については比例変換を行うので、2回
の変換によって全レンジに対する対数変換を精度良く行
わせることができるという効果がある。請求項4記載の
発明によると、対数変換で負となる高濃度部については
第1階調変換手段で対数変換を行わず、例えば比例変換
するので、第1階調変換手段で高濃度部が負に変換され
て高濃度部の情報が失われてしまうことを回避できると
いう効果がある。
階調変換手段それぞれではいずれの濃度域でも直接的に
対数変換することなく、結果的には、全レンジに対する
対数変換を実現できるという効果がある。請求項6記載
の発明によると、第1,第2階調変換手段を経ることで
得られる対数特性の画像濃度データから適切な画像濃度
を検出し、該検出結果に基づいて対数変換の特性を設定
してあらためて対数変換させることにより、適切な濃度
レンジをもち、かつ、量子化誤差の少ない対数特性の画
像濃度データを得られるという効果がある。
ンによって得られた光強度データを高濃度部の情報を失
うことなく対数特性の画像濃度データに変換すること
で、適切な画像濃度を簡便に検出できる一方、本スキャ
ンで得られた光強度データを検出された画像濃度に基づ
き設定した対数変換特性で変換するから、適切な濃度レ
ンジをもち、かつ、量子化誤差の少ない画像濃度データ
を得られるという効果がある。
性を示す線図。
性を示す線図。
を示す線図。
Claims (7)
- 【請求項1】オリジナルの画像濃度データを対数変換し
て対数特性の画像濃度データを得るディジタル階調変換
装置であって、 第1,第2階調変換手段を備え、第1階調変換手段で階
調変換したデータを更に第2階調変換手段で階調変換す
ることで全レンジに対する対数変換が行われることを特
徴とするディジタル階調変換装置。 - 【請求項2】前記第1階調変換手段が、特定の濃度域に
限定して対数変換を行う一方、第2階調変換手段が前記
特定の濃度域以外の濃度域に対して対数変換を行うこと
を特徴とする請求項1記載のディジタル階調変換装置。 - 【請求項3】前記第1,第2階調変換手段が、対数変換
を行う濃度域以外の濃度域において比例変換を行うこと
を特徴とする請求項2記載のディジタル階調変換装置。 - 【請求項4】前記特定の濃度域が、画像濃度データが所
定値から最大値までの低濃度域であることを特徴とする
請求項2〜3のいずれか1つに記載のディジタル階調変
換装置。 - 【請求項5】前記第1階調変換手段が、対数変換に近似
する変換特性でデータを変換する一方、第2階調変換手
段が、第1階調変換手段で変換されたデータの対数変換
からのずれ分を補正する変換を行うことを特徴とする請
求項1記載のディジタル階調変換装置。 - 【請求項6】前記第1,第2階調変換手段による第1の
対数変換で得られた画像濃度データに基づき、全レンジ
の対数変換における出力濃度データを設定し、該設定さ
れた出力濃度データによる対数変換特性で前記オリジナ
ルの画像濃度データの全レンジについて第2の対数変換
を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに
記載のディジタル階調変換装置。 - 【請求項7】前記オリジナルの画像濃度データが、原稿
の光電走査によって得られた画像濃度に対応する光強度
データであって、前記第1,第2階調変換手段による第
1の対数変換が、プリスキャンで得られた光強度データ
について行われ、該第1の対数変換で得られた画像濃度
データに基づき設定された階調変換特性での第2の対数
変換を、本スキャンで得られた光強度データについて行
うことを特徴とする請求項6記載のディジタル階調変換
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27391395A JP3843473B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | ディジタル階調変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27391395A JP3843473B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | ディジタル階調変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09116756A true JPH09116756A (ja) | 1997-05-02 |
JP3843473B2 JP3843473B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=17534321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27391395A Expired - Lifetime JP3843473B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | ディジタル階調変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3843473B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000059645A (ja) * | 1998-08-14 | 2000-02-25 | Toshiba Corp | 画像処理装置 |
JP2009302906A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Seiko Epson Corp | 画像処理装置、集積回路装置及び電子機器 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP27391395A patent/JP3843473B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2000059645A (ja) * | 1998-08-14 | 2000-02-25 | Toshiba Corp | 画像処理装置 |
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