JPH09116704A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH09116704A
JPH09116704A JP7293346A JP29334695A JPH09116704A JP H09116704 A JPH09116704 A JP H09116704A JP 7293346 A JP7293346 A JP 7293346A JP 29334695 A JP29334695 A JP 29334695A JP H09116704 A JPH09116704 A JP H09116704A
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JP
Japan
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image reading
reading apparatus
image
scanning direction
vibrating
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JP7293346A
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English (en)
Inventor
Nobutada Fukuzawa
延正 福澤
Seita Masano
清太 正能
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH09116704A publication Critical patent/JPH09116704A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波領域での画像解像度の低下を回避しつ
つモアレ発生を抑制することができる画像読み取り装置
を提供する。 【解決手段】 ピエゾ素子9に所定電圧が印加される度
にラインセンサ8が台座11と共に矢印Aの方向に押さ
れ、印加電圧が断たれると今度はバネ10により反発さ
れる。これが周期的に行われ、ラインセンサ8が主走査
方向に縦振動する。一方、原稿1から入射される画像光
の位置は変わらず、ラインセンサ8との相対的位置が周
期的にずれるので、ラインセンサ8のMTF特性が低下
し、もってモアレ発生が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿等を走査し
て、該原稿上の画像情報をCCD等のラインセンサで読
み取る画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿等を走査して、該原稿上
の画像情報をラインセンサで読み取り、読み取られた画
像情報をデジタル信号に変換して記録する画像読み取り
装置が知られている。
【0003】図8は、従来の画像読み取り装置の概略構
成を示す図である。
【0004】同図中、1は原稿であり、原稿台ガラス2
の上に載置されている。照明系は、光源3、反射笠4
a、反射笠4b、およびスリット5から構成される。
【0005】光源から発した光は反射笠4a,4bで反
射し、原稿1の読み取りの対象となる部位に照射され
る。照射された光は原稿面で反射し、反射した光は第1
ミラー6a、第2ミラー6b、第3ミラー6cにより反
射して、光学系部7を介して一次元CCDのラインセン
サ8に入射される。
【0006】ラインセンサ8に入射された光はデジタル
信号に変換され、図示しないメモリに格納される。
【0007】これらの照明系、第1ミラー6a、第2ミ
ラー6b、第3ミラー6cが原稿を走査することにより
原稿全体の画像情報を得る。
【0008】なお、ラインセンサ8には、各色のカラー
フィルタが設けられており、カラー画像に対応できるよ
うに構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読み取り装置では、ラインセンサによる画像情
報のサンプリングが離散的であるため、原稿に網点等の
規則的なパターンが存在する場合には、いわゆるモアレ
が発生するという問題があった。
【0010】このモアレ発生の対策として、従来は、例
えば水晶の複屈折等を利用した光学的高周波カットフィ
ルタを用いるようにしていた。ところが、この構成で
は、高周波のみをシャープにカットすることが困難であ
るため、低周波領域での画像の解像度が低下するという
弊害があった。
【0011】従って、低周波領域での画像解像度の確保
とモアレ発生防止とを両立させることが困難であるとい
う問題があった。
【0012】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、低周波領域での
画像解像度の低下を回避しつつモアレ発生を抑制するこ
とができる画像読み取り装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、原稿を走査し、該走査により得られる画像
情報を読み取る読み取り手段を備えた画像読み取り装置
において、前記画像情報が前記読み取り手段に入射され
る位置に対する前記読み取り手段の相対的位置を前記読
み取り手段による読み取り実行中に主走査方向へ振動さ
せる振動手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
画像読み取り装置を提供する。
【0014】さらに本発明は、上記請求項1の振動手段
は、前記読み取り手段を前記主走査方向へ振動させるこ
とを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置を提供
する。
【0015】さらに本発明は、上記請求項1の振動手段
は、前記入射される画像情報の光路を前記主走査方向へ
振動させることを特徴とする請求項3記載の画像読み取
り装置を提供する。
【0016】さらに本発明は、上記請求項3の構成に、
前記原稿と前記読み取り手段との間に光学系を加え、前
記振動手段は、前記光学系を副走査方向に略平行な軸の
回りに回転する方向に振動させることを特徴とする請求
項4記載の画像読み取り装置を提供する。
【0017】さらに本発明は、上記請求項3の構成に、
前記原稿と前記読み取り手段との間に光学系を加え、前
記振動手段に、前記光学系に含まれる少なくとも一つの
結像レンズを副走査方向に略平行な軸の回りに回転する
方向に振動させる回転振動手段および前記主走査方向に
略平行な方向に振動させる平行振動手段の少なくとも一
方を加えたことを特徴とする請求項5記載の画像読み取
り装置を提供する。
【0018】さらに本発明は、上記請求項1〜5の振動
は、所定の周期を有することを特徴とする請求項6記載
の画像読み取り装置を提供する。
【0019】さらに本発明は、上記請求項6の構成に、
前記所定の周期を変化させる周期可変手段を加えたこと
を特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置を提供す
る。
【0020】さらに本発明は、上記請求項7の周期可変
手段は、前記振動の振幅、周波数および位相の少なくと
も一つを変化させることを特徴とする請求項8記載の画
像読み取り装置を提供する。
【0021】さらに本発明は、上記請求項8の構成に、
読み取られた画像情報にシェーディング補正を行うシェ
ーディング補正手段を加え、前記周期可変手段は、前記
読み取り手段によるシェーディング補正対象領域の読み
取り実行中に前記振幅を増大させることを特徴とする請
求項9記載の画像読み取り装置を提供する。
【0022】さらに本発明は、上記請求項1〜9の構成
に、前記振動を禁止する禁止手段を加えたことを特徴と
する請求項10記載の画像読み取り装置を提供する。
【0023】さらに本発明は、上記請求項の1〜10の
構成の内、前記読み取り手段に、前記入射される画像情
報から所定の色情報を抽出するカラーフィルタを加えた
ことを特徴とする請求項11の画像読み取り装置を提供
する。
【0024】ここで、請求項1記載の読み取り手段と
は、例えばCCD等のラインセンサ等をいう。
【0025】また、請求項1記載の主走査方向とは、読
み取り手段の長手方向を意味する。
【0026】また、請求項4または請求項5の光学系
は、前記原稿と前記読み取り手段との間の光路中に設け
られ、例えば複数の結像レンズのほか、ガラス板のよう
な光学部品から構成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0028】(実施の第1形態)以下に、本発明の実施
の第1形態に係る画像読み取り装置を図1〜図5を用い
て説明する。
【0029】図1は、本実施の形態に係る画像読み取り
装置の構成の一部を示す図である。本実施の形態に係る
画像読み取り装置の照明系およびミラー等は、図8の構
成と同一であるので、同一部分の説明を省略する。ま
た、本図中に示された図8と同一の要素には同一の符号
が付してある。ただし、本図は、図8を上側(原稿側)
からみた場合の部分図である。
【0030】本画像読み取り装置では、ラインセンサを
主走査方向(ラインセンサの長手方向)に振動させる機
構を設けた点のみが、従来例に係る図8の構成と異な
る。
【0031】図1中、11はラインセンサ8を乗せた台
座であり、その一端にはピエゾ素子9が、他端にはバネ
10が設けられる。
【0032】光学系部7を通過した画像に係る光は、ラ
インセンサ8に入射され、読み取られる。
【0033】本画像読み取り装置は、主走査方向、副走
査方向ともに、読み取り密度が400DPIであり、走
査スピードは100mm/sである。また、CCDは1
画素あたり7μ×7μのサイズで構成される。
【0034】本装置は、ピエゾ素子9に所定の電圧を印
加できるように構成されており、所定電圧が印加される
度に、ピエゾ素子は矢印Aの方向に、すなわち台座11
を押す方向に変形する。そして印加電圧を断つと、今度
はパネルの反発力により台座11が矢印Bの方向に押し
返される。
【0035】なお、ピエゾ素子に限るものでなく、ライ
ンセンサ8に縦振動を与えることができれば、他の機構
を採用してもよい。
【0036】上記電圧の印加および印加停止を所定時間
毎に行うことにより、台座11と共にラインセンサ8は
主走査方向に周期的に縦振動する。
【0037】なお、振動の周期は、縦振動の振幅(振動
の量)、周波数、位相を適当に決定して設定し、例えば
1.57KHzに設定する。
【0038】ここで、本画像読み取り装置における上記
ラインセンサ8の縦振動による受光感度分布の変化につ
いて説明する。
【0039】図2は、ラインセンサ8の(開口)受光感
光分布の変化を説明するための図である。同図中、N
O.1はラインセンサ8に全く縦振動を与えなかった場
合(すなわち、従来の画像読み取り装置の場合と同様で
ある)であり、NO.2,NO.3は縦振動を与えた場
合である。
【0040】そして、主走査方向への縦振動は、NO.
2では1画素分、NO.3では2画素分の振幅として与
えられたものである。
【0041】また、同図中、NO.1,2,3の各図
(a)は帯の横幅が一画素分に相当し、縦軸は1ライン
分の副走査方向の画像蓄積時間(1ラインあたりの読み
取り時間)を示す。
【0042】なお、この蓄積時間は、635μsとし、
周波数は1.57KHzとする。また、振幅1画素分と
は、主走査方向に±1/2画素分、ラインセンサ8を振
動させることを意味する。
【0043】また、同図中、NO.1,2,3の各図
(b)は、横軸が受光範囲を表し、縦軸が受光感度を表
す。
【0044】まず、NO.1では、入射した一画素分の
光は、ラインセンサ8の対応画素領域に受光されるの
で、受光感度は対応画素領域においては均一で、良好な
ものとなる。
【0045】これに対し、NO.2では、入射した一画
素分の光は、ラインセンサ8の対応画素領域に左右1/
2画素分広がった2画素領域に亘って受光されるので、
受光感度は少し劣化する。
【0046】さらに、NO.3では同様に左右1画素分
広がった3画素領域に亘って受光されるので、受光感度
がさらに劣化する。
【0047】このように受光感度が劣化すると、画像鮮
鋭度の物理評価値であるMTF特性(空間周波数特性)
が低下する。
【0048】次にラインセンサ8の縦振動と、ラインセ
ンサ8のMTF特性の関係について述べる。
【0049】図3は、ラインセンサ8に全く縦振動を与
えなかった場合のMTF特性を示す図である。本図は図
2のNO.1に対応するものである。
【0050】同図中、縦軸はMTF特性を、横軸は周波
数(LP(ラインペア)/mm)を示す。
【0051】従来より、高周波側のMTF特性が高いこ
とが、モアレ発生の原因になることが知られている。従
って高周波側のMTF特性を低下させることができれ
ば、モアレ発生を抑制できる。
【0052】そこで、ラインセンサの縦振動により高周
側のMTF特性が低下する様子を図4、図5を用いて説
明する。
【0053】図4は、ラインセンサ8に1画素分の縦振
動を与えた場合のMTF特性の変化を示す図である。本
図は、図2のNO.2に対応するものである。
【0054】同図中、点線は図3の実線と同じものを示
し、実線がラインセンサ8に1画素分の縦振動を与えた
場合のMTF特性を示す。
【0055】同図によれば、高周波側のMTF特性が低
下していることがわかる。また、低周側でもMTF特性
が低下しているが、その程度は高周波側と比べると軽微
である。
【0056】図5は、ラインセンサ8に2画素分の縦振
動を与えた場合のMTF特性の変化を示す図である。本
図は、図2のNO.3に対応する。
【0057】同図中、点線は図3の実線と同じものであ
り、実線がラインセンサ8に2画素分の縦振動を与えた
場合のMTF特性を示す。
【0058】同図によれば、高周波側のMTF特性がさ
らに低下していることがわかる。また低周波側でも高周
波側よりも軽微ではあるが、低下していることがわか
る。
【0059】このように、ラインセンサ8に入射する画
像に係る光と、ラインセンサ8との相対的位置をライン
センサ8の長手方向すなわち主走査方向に縦振動させる
ことにより、高周波側のMTF特性を効果的に低下させ
ることができるので、モアレの発生を抑制できる。
【0060】(実施の第2形態)以下に、本発明の実施
の第2形態に係る画像読み取り装置を説明する。
【0061】本実施の形態に係る画像読み取り装置の基
本的構成は、実施の第1形態に係る画像読み取り装置と
同一であるので、図8を流用すると共に、図1に代えて
図6を用いて説明する。
【0062】実施の第1形態では、ラインセンサ8をピ
エゾ素子によって縦振動させるようにしたが、本実施の
形態では、ガラス板及びガルバノメータを用いるように
した点が異なる。
【0063】図6は、本実施の形態に係る画像読み取り
装置の構成の一部を示す図である。同図中、光学系部
7、ラインセンサ8は、実施の第1形態と同一であるの
で図1と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0064】同図中、光学系部7とラインセンサ8との
間の光路中にはガラス板13が設けられ、さらに、ガラ
ス板13を回転振動させるための回転機構(図示せず)
が設けられている。この回転機構は、例えばガルバノメ
ータ等によって構成される。
【0065】ガラス板13は、回転機構によって、中心
点Pを中心として同図の矢印Cに示す方向(いわゆるチ
ルトする方向)に回転振動する。
【0066】このように、ラインセンサ8自体を縦振動
させなくとも、ラインセンサ8に入射される画像に係る
光の光路を周期的に縦振動させることによって、実施の
第1形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】なお、回転中心は中心点Pに限るものでな
く、中心点Pを通り紙面を直交して貫く軸(副走査方
向)に略平行な任意の軸を回転中心としてもよい。
【0068】(実施の第3形態)以下に、本発明の実施
の第3形態に係る画像読み取り装置を説明する。
【0069】本実施の形態に係る画像読み取り装置の基
本的構成は、実施の第1形態に係る画像読み取り装置と
同一であるので、図8を流用すると共に、図1に代えて
図7を用いて説明する。
【0070】実施の第1形態では、ラインセンサ8をピ
エゾ素子によって縦振動させるようにしたが、本実施の
形態では、光学系部7中のレンズを縦振動させるように
した点が異なる。
【0071】図7は、本実施の形態に係る画像読み取り
装置の構成の一部を示す図である。同図中、光学系部
7、ラインセンサ8は実施の第1形態と同一であるの
で、図1と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0072】同図中、光学系部7中には、特に結像レン
ズ14が設けられている。
【0073】レンズ14を、実施の第1形態と同様の手
法にて同図中の矢印Dの方向に周期的に縦振動させる。
【0074】これによっても、ラインセンサ8に入射さ
れる画像に係る光の光路が主走査方向に周期的に縦振動
するので、ラインセンサ8自体を縦振動させることなく
実施の第1形態と同様の効果を得ることができる。
【0075】なお、レンズ14の振動は、主走査方向へ
の縦振動に限るものでなく、実施の第2形態のように、
レンズ14をチルトする方向に回転振動を与えるように
してもよい。また、これらの縦振動と回転振動とを組合
わせるようにしてもよい。
【0076】また、光学系部7には複数のレンズが設け
られる場合があるが、この複数のレンズのうち任意のレ
ンズについてまたは全てのレンズについて、上記同様に
振動させるようにしてもよい。
【0077】さらに、光学系部7全体を上記同様に振動
させる等、光路を振動(光軸を偏光)させることができ
れば、他の手段によって行うようにしてもよい。
【0078】なお、振動の量(振幅)、位相、周波数、
周期、レンズのMTF特性等は、上述した実施の形態で
採用した値に限るものではない。すなわち、振幅等を変
化させることができるように構成し、それぞれ最適な値
を選択していくことにより、解像力の低下を最小限に抑
えつつ、モアレの発生を抑制することができる。
【0079】また、ラインセンサ8、ガラス板13等を
実際に振動させるか否かを操作者が選択できるように、
モード切換スイッチ等を設けることにより、モアレ発生
抑制の必要なときにのみ振動を与えることができる。
【0080】その際、原稿をプリスキャンして、網点等
の規則的パターンがあるか否かを検出し、自動的に、若
しくは操作者が上記モード切換スイッチをON/OFF
するようにしてもよい。
【0081】本発明を応用して、シェーディング補正時
のゴミ等によるシェーディングスジ対策を行うこともで
きる。
【0082】CCD等のラインセンサを用いた画像読み
取り装置においては、CCDの感度ムラ、原稿照明系の
ムラ、レンズ等の光量分布等を補正するために、原稿走
査に先立ちシェーディング補正を通常行っている。
【0083】しかし、シェーディング板やミラー等に微
小なゴミやキズ等が付着していると、それがシェーディ
ングのデータに悪影響を与えてしまい、原稿の先端から
後端に亘って読み取り画像にスジ状の模様が入ってしま
うことがあった。
【0084】これは、シェーディング板や原稿に近い第
1ミラー上では、解像力が高く、微小なゴミであっても
解像され、CCD信号(シェーディングデータ)に変換
されてしまうことが原因である。
【0085】そこで本発明を応用し、シェーディング補
正時(具体的には、シェーディング補正の対象となる画
像領域のラインセンサ8による読み取り実行中)に、ラ
インセンサ8をより大きく振動させる(例えば振幅3画
素分)ことにより、シェーディング補正時のみ解像力を
シェーディング補正時以外のときよりも低下させ、ゴミ
等による影響を最小限に抑えつつ、モアレ発生を抑制す
ることが可能になる。
【0086】このように、シェーディング補正時のみ原
稿読み取り解像力を上記のように下げたとしても、その
程度を適当に調整することにより、CCDの感度ムラ、
原稿照明系のムラ、レンズ等の光量分布ムラについて
は、シェーディングの機能が損なわれることなくその機
能を果たし得ることになる。
【0087】なお、上述の実施の第1、第2、第3形態
において、ラインセンサ8等の振動を周期的なものとし
たが、必ずしも周期的なものに限らず、非周期的なもの
であっても相当の効果を奏することができる。
【0088】また、ラインセンサ8等の振動は、画像蓄
積時間の全てにおいて行う必要はなく、画像蓄積時間内
で行えばよい。さらに、振動周期と画像蓄積時間とは、
必ずしも一致させる必要はない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る画像読み取り装置によれば、画像情報が読み取り
手段に入射される位置に対する読み取り手段の相対的位
置が読み取り手段による画像読み取り実行中に、主走査
方向へ振動する。
【0090】これにより、高周波領域のMTF特性を低
下させることができるので、低周波領域での画像解像度
の低下を回避しつつモアレ発生を抑制することができ
る。
【0091】本発明の請求項2に係る画像読み取り装置
によれば、前記読み取り手段が前記主走査方向へ振動す
る。
【0092】本発明の請求項3に係る画像読み取り装置
によれば、前記入射される画像情報の光路が前記主走査
方向へ振動する。
【0093】本発明の請求項4に係る画像読み取り装置
によれば、光学系が副走査方向に略平行な軸の回りに回
転する方向に振動する。
【0094】本発明の請求項5に係る画像読み取り装置
によれば、光学系に含まれる少なくとも一つの結像レン
ズが副走査方向に略平行な軸の回りに回転する方向にお
よび前記主走査方向に略平行な方向の少なくとも一方に
振動する。
【0095】本発明の請求項6に係る画像読み取り装置
によれば、前記振動は、所定の周期で起こるので、MT
F特性をむらなく変化させることができ、モアレ発生を
より安定して抑制できる。
【0096】本発明の請求項7に係る画像読み取り装置
によれば、前記所定の周期が変化するので、解像力の低
下を最小限に抑えつつモアレ発生を適切に抑制できる。
【0097】本発明の請求項8に係る画像読み取り装置
によれば、前記振動の振幅、周波数および位相の少なく
とも一つが変化する。
【0098】本発明の請求項9に係る画像読み取り装置
によれば、前記読み取り手段によるシェーディング補正
対象領域の画像読み取り実行中に前記振幅が増大するの
で、解像力を低下でき、ゴミやキズ等によるシェーディ
ングデータへの悪影響を軽微にすることができる。
【0099】本発明の請求項10に係る画像読み取り装
置によれば、前記振動が禁止されるので、低周波領域で
の画像解像度の低下を回避しつつモアレ発生を必要に応
じて抑制することができる。
【0100】本発明の請求項11に係る画像読み取り装
置によれば、前記入射される画像情報から所定の色情報
が抽出されるので、カラー画像についても低周波領域で
の画像解像度の低下を回避しつつモアレ発生を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る画像読み取り装
置の構成の一部を示す図である。
【図2】同実施の形態に係る画像読み取り装置における
ラインセンサの(開口)受光感光分布の変化を説明する
ための図である。
【図3】同実施の形態において、ラインセンサに全く縦
振動を与えなかった場合のMTF特性を示す図である。
【図4】同実施の形態において、ラインセンサに1画素
分の縦振動を与えた場合のMTF特性の変化を示す図で
ある。
【図5】同実施の形態において、ラインセンサに2画素
分の縦振動を与えた場合のMTF特性の変化を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施の第2形態に係る画像読み取り装
置の構成の一部を示す図である。
【図7】本発明の実施の第3形態に係る画像読み取り装
置の構成の一部を示す図である。
【図8】従来の画像読み取り装置の概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
7 光学系部 8 ラインセンサ 9 ピエゾ素子 10 バネ 11 台座 13 ガラス板 14 結像レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/401 H04N 1/40 101A 101Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を走査し、該走査により得られる画
    像情報を読み取る読み取り手段を備えた画像読み取り装
    置において、前記画像情報が前記読み取り手段に入射さ
    れる位置に対する前記読み取り手段の相対的位置を前記
    読み取り手段による読み取り実行中に主走査方向へ振動
    させる振動手段を備えたことを特徴とする画像読み取り
    装置。
  2. 【請求項2】 前記振動手段は、前記読み取り手段を前
    記主走査方向へ振動させることを特徴とする請求項1記
    載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記振動手段は、前記入射される画像情
    報の光路を前記主走査方向へ振動させることを特徴とす
    る請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿と前記読み取り手段との間に光
    学系を備え、前記振動手段は、前記光学系を副走査方向
    に略平行な軸の回りに回転する方向に振動させることを
    特徴とする請求項3記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿と前記読み取り手段との間に光
    学系を備え、前記振動手段は、前記光学系に含まれる少
    なくとも一つの結像レンズを副走査方向に略平行な軸の
    回りに回転する方向に振動させる回転振動手段および前
    記主走査方向に略平行な方向に振動させる平行振動手段
    の少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項3記
    載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記振動は、所定の周期を有することを
    特徴とする請求項1〜5記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の周期を変化させる周期可変手
    段を備えたことを特徴とする請求項6記載の画像読み取
    り装置。
  8. 【請求項8】 前記周期可変手段は、前記振動の振幅、
    周波数および位相の少なくとも一つを変化させることを
    特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 読み取られた画像情報にシェーディング
    補正を行うシェーディング補正手段を備え、前記周期可
    変手段は、前記読み取り手段によるシェーディング補正
    対象領域の読み取り実行中に前記振幅を増大させること
    を特徴とする請求項8記載の画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 前記振動を禁止する禁止手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜9記載の画像読み取り装
    置。
  11. 【請求項11】 前記読み取り手段は、前記入射される
    画像情報から所定の色情報を抽出するカラーフィルタを
    備えたことを特徴とする請求項1〜10記載の画像読み
    取り装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1096784A2 (en) * 1999-10-26 2001-05-02 Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation Moire interference pattern reduction for scanning of half-toned images
US7304705B2 (en) 2002-03-26 2007-12-04 Ricoh Company, Ltd. Imaging unit, optical write unit, optical read unit and image forming apparatus

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