JPH09116535A - データ伝送方法及び装置 - Google Patents

データ伝送方法及び装置

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Publication number
JPH09116535A
JPH09116535A JP7272553A JP27255395A JPH09116535A JP H09116535 A JPH09116535 A JP H09116535A JP 7272553 A JP7272553 A JP 7272553A JP 27255395 A JP27255395 A JP 27255395A JP H09116535 A JPH09116535 A JP H09116535A
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JP
Japan
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data
transmission
partial
partial data
router
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Application number
JP7272553A
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English (en)
Inventor
Norio Tagawa
典生 田川
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上でのデータ伝送において、デ
ータの保全性を向上させる。 【解決手段】 ネットワーク上で、複数の伝送経路4が
利用可能な送信端末1と受信端末2間でデータを転送す
る際、データ分割手段2で、伝送すべきデータS S を、
複数の部分データであって、且つ、全ての部分データが
揃わなければ元のデータSS を復元することが不可能な
部分データSB に分割し、データ送信手段3により異な
る伝送経路を介して部分データSB を伝送し、データ受
信手段5で各部分データSB を受信し、データ復元手段
6で元のデータSS を復元して受信端末7に出力する。
いずれかの伝送経路4上において一部の部分データSB
が漏洩することがあった場合でも、当該漏洩した部分デ
ータSB からは元のデータSS を得ることはできないこ
ととなり、データ伝送におけるデータの保全性が向上
し、安全にデータを伝送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の伝送経路を
有するネットワーク上におけるデータ伝送方法及びそれ
らを行うデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、網状に接続されたネットワーク上
では、一対一の通信とは異なり、一般に、通信を行う装
置間に複数の伝送経路が存在する。
【0003】このネットワークを用いてデータ伝送を含
む通信を行う場合には、複数の伝送経路から、実際に使
用する伝送経路を選択してデータを伝送する必要があ
る。そこで、従来技術における伝送経路選択において
は、伝送に必要な通信コストを考慮し、最もコストの低
い伝送経路(例えば、送信端末と受信端末との間に、複
数の中継器を有する複数の伝送経路がある場合には、中
継器が最も少ない伝送経路)を選択し、その伝送経路の
みを使用してデータを伝送する方法が一般的に行われて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
伝送経路選択方法によって伝送すべき伝送経路を決定
し、その後決定した当該伝送経路を固定してデータ伝送
を行って場合、悪意の利用者が当該決定した伝送経路上
に存在した場合、データの内容が当該悪意の利用者に漏
洩する場合があるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点を解決す
るために成されたもので、その課題は、複数の伝送経路
を有するネットワーク上においてデータ伝送を行う場合
に、伝送経路上において漏洩があった場合でも、伝送す
べきデータを保全することが可能なデータ伝送方法及び
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の伝送経路を有す
るネットワーク上で、データを伝送するデータ伝送方法
であって、伝送前に、前記データを、複数の部分データ
であって、且つ、全ての前記部分データが揃わなければ
元の前記データの内容を復元することが不可能な部分デ
ータに分割する分割工程と、各前記部分データを各前記
伝送経路に夫々分配して送信する送信工程と、各前記部
分データを受信する受信工程と、前記受信した各部分デ
ータに基づいて元の前記データの内容を復元する復元工
程と、を備えて構成される。
【0007】請求項1に記載の発明の作用によれば、伝
送前に、分割工程においてデータを全ての部分データが
揃わなければ元のデータの内容を復元することが不可能
な複数の部分データに分割する。
【0008】そして、送信工程において、各部分データ
を各伝送経路に夫々分配して送信する。その後、受信工
程において、各部分データを受信する。
【0009】そして、復元工程において、受信した各部
分データに基づいて元のデータの内容を復元する。よっ
て、伝送前に、伝送すべきデータを、全ての部分データ
が揃わなければ元のデータを復元することが不可能な部
分データに分割し、夫々の部分データを伝送線路に分配
して送信するので、一の伝送経路上において部分データ
が漏洩することがあった場合でも、当該漏洩した部分デ
ータからは元のデータを得ることはできないこととな
り、データ伝送におけるデータの保全性が向上し、安全
にデータを伝送することができる。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、複数の伝送経路を有するネットワーク上
で、データを伝送するデータ伝送装置であって、伝送前
に、前記データを、複数の部分データであって、且つ、
全ての前記部分データが揃わなければ元の前記データの
内容を復元することが不可能な部分データに分割するル
ータ等の分割手段と、各前記部分データを各前記伝送経
路に夫々分配して送信するルータ等の送信手段と、各前
記部分データを受信する受信手段と、前記受信した各部
分データに基づいて元の前記データの内容を復元するル
ータ等の復元手段と、を備えて構成される。
【0011】請求項2に記載の発明の作用によれば、分
割手段は、伝送前に、データを全ての部分データが揃わ
なければ元のデータの内容を復元することが不可能な部
分データに分割する。
【0012】そして、送信手段は、各部分データを各伝
送経路に夫々分配して送信する。その後、受信手段は、
各部分データを受信する。そして、復元手段は、受信し
た各部分データに基づいて元のデータの内容を復元する よって、伝送前に、分割手段が伝送すべきデータを全て
の部分データが揃わなければ元のデータを復元すること
が不可能な部分データに分割し、送信手段が夫々の部分
データを伝送線路に分配して送信するので、一の伝送経
路上において部分データが漏洩することがあった場合で
も、当該漏洩した部分データからは元のデータを得るこ
とはできないこととなり、データ伝送におけるデータの
保全性が向上し、安全にデータを伝送することができ
る。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載のデータ伝送装置におい
て、ルータ等の前記送信手段は、複数の前記部分データ
を当該部分データ毎に各前記伝送経路に夫々分配するよ
うに構成される。
【0014】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、送信手段は、複数
の部分データを当該部分データ毎に各伝送経路に夫々分
配する。
【0015】よって、一の伝送経路で部分データが漏洩
した場合でも、漏洩する部分データが少なくなるので、
元のデータを得ることがより困難となる。上記の課題を
解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項2に
記載のデータ伝送装置において、ルータ等の前記送信手
段は、予め設定された一定時間毎に前記伝送経路を切り
換えて前記部分データを送信するように構成される。
【0016】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、送信手段は、予め
設定された一定時間毎に伝送経路を切り換えて部分デー
タを送信する。
【0017】よって、送信手段における伝送線路の切り
換えのための構成を簡略化することができる。上記の課
題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項
2から4のいずれか一項に記載のデータ伝送装置におい
て、各前記部分データは、当該各部分データを用いて元
の前記データを形成する場合における前記部分データを
並べる順序を示す番号データを夫々含み、ルータ等の前
記復元手段は、前記番号データに基づいて前記データの
内容を復元するように構成される。
【0018】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項2から4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、各部分データは、当該各部分データを用いて元のデ
ータを形成する場合における部分データを並べる順序を
示す番号データを夫々含み、復元手段は、番号データに
基づいて元のデータの内容を復元する。
【0019】よって、各部分データを用いて元のデータ
を形成する場合の当該各部分データの順序と異なる順序
で受信手段に各部分データが受信されても、番号データ
に基づいて元のデータが復元されるので、確実に元のデ
ータを復元することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施の形態に
ついて、図面を用いて説明する。 (I)原理 具体的な実施の形態を説明するために、本発明の原理に
ついて、図1を用いて説明する。
【0021】図1に示すように、本発明は、送信端末1
と受信端末7との間に、複数の伝送経路4を有するネッ
トワーク上のデータ伝送において、送信データSS を、
伝送前に、複数の部分データであって、且つ全ての部分
データが揃わなければ元のデータを復元することが不可
能な部分データに分割する分割手段2と、各部分データ
を各伝送経路に夫々分配して送信する送信手段3と、各
部分データを受信する受信手段5と、受信した各部分デ
ータに基づいて元のデータの内容を復元して受信データ
R として受信端末7に出力する復元手段6と、を備え
ている。
【0022】そして、この構成において、伝送前に、分
割手段2が伝送すべきデータを全ての部分データが揃わ
なければ元のデータを復元することが不可能な部分デー
タに分割し、送信手段3が夫々の部分データを伝送線路
に分配して送信するので、一の伝送経路上において部分
データが漏洩することがあった場合でも、当該漏洩した
部分データからは元のデータを得ることはできないこと
となり、データ伝送におけるデータの保全性が向上し、
安全にデータを伝送することができるものである。 (II)実施形態 次に、本発明を、図2に示すような端末201、20
9、210及び211並びに中継器としてのルータ20
2乃至208を備えたネットワークWに対して適用した
場合の実施の形態について説明する。なお、図2に示す
ネットワークWにおいては、各端末201、209、2
10及び211並びに中継器202乃至208は、互い
に接続されている装置間でデータの伝送が可能である。
しかし、直接接続されていない装置間では互いにデータ
伝送はできず、中継器を経由する必要がある。 (A)ルータの構成及び動作 始めに、本実施形態の前提として、ルータ202乃至2
08における一般的なデータの送受信について説明す
る。
【0023】ルータ202乃至208は、夫々に図3
(a)に示すように接続されている他のルータ又は端末
の数に対応する複数の通信インターフェース303、3
04及び305を持ち、データの中継を制御するための
CPU301、並びにデータの一時的な保持及び制御に
必要な情報を保存するためのメモリ302から構成され
ている。
【0024】また、通信インターフェース303、30
4及び305は、夫々対応する他のルータ又は端末に接
続されている。例えば、ルータ202については、一の
通信インターフェースがルータ203に接続されてお
り、他の通信インターフェースはルータ205に接続さ
れている。すなわち、各ルータにおいては、一の通信イ
ンターフェースが他の一のルータ又は端末に対応して接
続されている。
【0025】このルータ202乃至208は、各通信イ
ンターフェース303、304又は305に送られて来
たデータを受信し、それを宛先に応じて再送信する。こ
のとき、受信の際には、全てのインターフェースからの
データを受信するが、送信時には、宛先に届くように、
どのインターフェースに送信するかを選択する必要があ
る。つまり、このルータ202乃至208は、複数の経
路(ルート)のうち、どの宛先のデータをどの装置に送
るかを制御するための装置であると言える。
【0026】一方、図2に示す本実施形態におけるネッ
トワークWにおいては、パケット転送方式によりデータ
伝送を行う。この方式は、伝送すべきデータSS を部分
データSB としてのパケットPに分割し、このパケット
Pを単位として通信を行うものである。
【0027】各パケットPは、図3(b)に示すよう
に、当該パケットPに含まれているデータの宛て先を示
す宛先アドレス401と、当該データの送信元を示す送
信元アドレス402と、当該パケットPに含まれるデー
タの長さを示すデータ長403と、伝送すべきデータで
あるデータ404から構成されている。
【0028】宛先アドレス401及び送信元アドレス4
02は、各装置(端末又はルータ)に付けられた番号の
うち、そのデータの最終的な到達装置及び最初の送信元
をそれぞれ示す番号であり、その番号はネットワークW
上で一義的に予め決定されている。つまり、同一のアド
レス(宛先アドレス401又は送信元アドレス402)
を持つ装置は、ネットワークW上には、一つしか存在し
ない。ここで、本実施形態においては、便宜上、図2で
使用されている各装置の番号を当該各装置に対応するア
ドレスとして使用する。
【0029】ここで、パケット内で指定されている宛先
アドレス401と実際に直接当該パケットを送信する相
手装置のアドレスは、必ずしも一致しない。つまり、実
際に送信できる相手装置は、直接接続されている装置の
みであり、直接接続されていない相手に対してデータを
送る際には、接続されている適当なルータを介して送る
必要がある。このとき、どのルータに送るかはパケット
Pの内容では指定されていない。
【0030】たとえば、図2に示す各端末201、20
9、210及び211では、接続している相手装置は一
つであるので、全ての送信すべきパケットPは接続先の
ルータに対して送ればよい。しかし、ルータ202乃至
208は複数のインターフェースを持つので、どの宛先
に対して、どのインターフェースから通信可能であるか
を予め調べる必要がある。
【0031】この調査は、隣接したルータ間で、互いに
経路に関する情報を交換することにより行われる。具体
的には、図4に示すように、各ルータのメモリ302内
には、経路表501及び505があり、どの宛先に対す
るデータを次にどこに送ればよいかが予め記憶されてい
る。この表の内容は、隣接するルータ間で伝送する事に
より、他のルータに伝達される。ここで、各経路表にお
いて、「宛先」は、伝送すべきデータが最終的に到達す
べき端末又はルータのアドレスを示し、「転送先」は、
上記宛先にデータを到達させるために次に転送すべき直
接接続されているルータのアドレスを示している。
【0032】たとえば、ルータ202とルータ203の
場合、最初は、経路表には直接接続されている装置に関
する経路表502又は506が入っている。そして、ル
ータ202は、ルータ203からこの経路表506を受
け取って経路表503として記憶することにより、ルー
タ202にあるデータの内、ルータ204へ伝送するデ
ータはルータ203に対して送信すればよいことがわか
る。
【0033】この経路表の交換を順次隣接するルータ間
で行って最終的に全てのルータ間で行うことにより、ネ
ットワークW上の全ての装置(端末又はルータ)のアド
レスに対応して、次にデータを転送すべき転送先の経路
表502、503及び504ができる。
【0034】この経路表502、503及び504に従
ってパケットPを転送する事で、たとえば、端末201
から、端末209に対して、データを送信する場合、ま
ず、端末201は、ルータ202にデータを送ることと
なる。次に、ルータ202は経路表504に基づいて端
末209へ伝送するための転送先がルータ203である
事がわかるので、ルータ203にそのデータを転送す
る。以下同様にしてルータ204を経由し、端末209
にデータが送られる。 (III )本発明の実施形態 次に、上記のルータ202乃至208を有するネットワ
ークWにおける本発明の具体的な実施形態について、図
2乃至図8を用いて説明する。
【0035】図2にネットワークWとして示すように、
本発明に係るデータ伝送装置は、送信端末(図1符号1
参照)としての端末201と、受信端末(図1符号7参
照)としての端末211を有し、これらの間に、分割手
段及び送信手段としてのルータ202と、複数の伝送経
路A乃至C上のルータ203乃至207と、受信手段及
び復元手段としてのルータ208と、を備えて構成され
ている。
【0036】本実施形態では、上記の構成において、端
末201から端末211にデータを伝送する場合につい
て説明する。本実施形態においては、端末201から端
末211にデータを送る場合に、複数の経路A、B及び
Cがあることを利用して、伝送すべきデータを部分デー
タとしてのパケットPに分割し、これを各伝送経路に分
散させて送り、盗聴者(悪意の利用者)からデータを守
ることが特徴となっている。
【0037】次に、具体的に、端末201から端末22
1に対してデータを送る動作を以下に説明する。ここ
で、伝送すべきデータとして、図5に示す長さ22文字
の電文601を考える。
【0038】始めに、端末201は、ルータ202に対
してこの電文601を送る。そして、ルータ202で
は、この電文601を受け取ると、その内容をパケット
P用のデータに分割する。ここでは、例として、電文6
01を始めから順に5文字毎に切り出すこととする。ま
た、分割されたデータ602には、夫々番号データとし
ての番号が付加される。これは、複数の伝送経路(例え
ば、A乃至C)がある場合、伝送速度の違いにより、必
ずしも元のデータ601を構成する順序通りにパケット
Pが送られるとは限らないためである。さらに、分割さ
れたパケットPの個数をデータの最初に記録する。
【0039】これらの分割動作の結果、電文601は、
図5に符号602で示されるように6つに分割される。
分割された各データ602は、それぞれ別のパケットP
にデータ404として組み込まれる。
【0040】次にこのパケットPを複数の伝送経路に分
けて送信するわけであるが、これは次のようにして実現
される。上述のように、ルータ202内のルーティング
・テーブル(経路表)は、図4のようになっている。こ
こで、経路表504より、端末211に到達する伝送経
路A乃至Cにおいてルータ202に直接接続されている
ルータは、ルータ203、205及び207の三つであ
ることが判る。これらの伝送経路A乃至Cに対して、イ
ンデックス507を予め設定し、次にパケットPを送る
べきルータを示すようにする。
【0041】そして、分割されたパケットPを送る毎
に、インデックスをルータ毎に進める。つまり、最初の
パケットPを送る際には、ルータ203に送り、その送
信後、インデックスを進めルータ205を指すようにす
る。これにより、次にパケットPはルータ205に送ら
れ、その次のパケットPはルータ207に送られる。そ
の後、インデックスを進めるが、経路表504上に端末
211に到達する次のルータはないので、インデックス
は最初に戻ってルータ203を指す。
【0042】この方法によって、分割された各データ6
02は、それぞれパケットPとして番号「0」及び
「3」に対応するデータがルータ203に、番号「1」
及び「4」に対応するデータがルータ205に、番号
「2」及び「5」に対応するデータがルータ207に送
られる。
【0043】これらの分割されたデータ(パケットP)
は、各伝達経路A乃至Cを通り、ルータ208に送られ
る。ルータ208には、端末211が直接接続されてい
るので、端末211宛に来たパケットPを番号に従って
並べ、元のデータを復元する。そして、データが全部そ
ろった時点で、このデータを端末211に送信する。
【0044】次に、上述の分割、送信及び受信の各動作
をルータ202、およびルータ208で行うために各ル
ータのメモリ302に記憶されている動作プログラムに
ついて以下に説明する。
【0045】まず、ルータ202における分割及び送信
の動作について、図6に用いて説明する。図6にフロー
チャートを示すように、始めに、ルータ202は、対応
する通信インターフェースを介して端末201からの電
文601を受信し、メモリ302内のバッファに入れる
(ステップS701)。次に、送信するパケットP内の
データ404の長さに基づいて、必要となるパケット数
を計算する(ステップS702)。本実施形態では、電
文601を五文字毎に分割するので、これは、 (データ長+4)/5 ……(1) で求められる。この式(1)の内、データ長は、この場
合「22文字」である。また、数字「4」は、全てのデ
ータ(電文601)をパケットP内に格納して伝送する
ために加算する数字である。更に、「5」は一のパケッ
トPに含まれるデータ404の長さ(5文字)である。
【0046】次に、分割したデータに対して、パケット
数(この場合、5)を示すデータを付加し、このデータ
に、最初のデータである事を示す番号「0」を付加し、
図5に示すデータ602の形式にしてパケットPとして
ルータ202から送信する(ステップS703)。
【0047】最初にパケット数を示すデータを送った
(ステップS703)後、本文を送信する。この動作
は、電文601の終わりまで(ステップS704)、順
に五文字ずつ取り出し(ステップS705)、それに番
号を付加して送信する(ステップS706)ことを繰返
して行う。
【0048】次に、ステップS703及びS706にお
けるパケットPの送信について、図7を用いて詳説す
る。まず、パケットP中の宛先アドレス401に基づい
て、転送先を示すインデックス(図4符号507参照)
を求める(ステップS801)。次に、そのパケットP
をインデックス507で示される転送先に送信する(ス
テップS802)。この送信後、インデックス507が
転送先リスト(経路表504参照)の最後か否かを判定
し(ステップS803)、最後であれば(ステップS8
03;YES)、インデックス507を転送先リストの
先頭に設定し(ステップS804)、そうでなければ
(ステップS803;NO)、インデックス507を転
送先リストの次に進める(ステップS805)。以上の
動作を繰返すことにより、最後のデータまでパケットP
を送信する。
【0049】次に、受信側のルータ208でのデータ復
元動作について、図8を用いて説明する。まず、受信し
たパケットPの数と、送られて来るパケットPのトータ
ルの数を「0」にリセットして初期化しておく(ステッ
プS901及びS902)。
【0050】そして、端末211宛のパケットPを受信
すると(ステップS903)、そのパケットPが0番
(図5符号602で示されるデータ602における0
番)に対応するパケットP、つまり、パケット数を示す
データ602が入っているパケットPであるかどうかを
調べ(ステップS904)、パケット数を示すデータ6
02が入っているパケットPであれば(ステップS90
4;YES)、その内容に従ってトータル・パケット数
を設定する(ステップS905)。
【0051】それ以外の、本文が入っているパケットP
の場合は(ステップS904;NO)、付加された番号
に応じて、データをメモリ302中のバッファにコピー
する(ステップS906)。本実施形態では、データは
五文字毎に分割されているので、バッファの先頭から、
((番号−1)×5)文字目のところに、データをコピ
ーすればよい。この動作により番号に基づいて元のデー
タが復元される。
【0052】そして、受信したパケット数を1だけイン
クリメントする(ステップS907)。次に、この受信
パケット数が、トータル・パケット数と同じになったか
否かを判定し(ステップS908)、同じ数になれば
(ステップS908;YES)、全パケットの受信が終
了しており、元の電文601が復元されているので、こ
のデータを受信データSR として端末211に送信する
(ステップS909)。
【0053】一方、受信パケット数が、トータル・パケ
ット数と同じでない場合には(ステップS908;N
O)、引続き受信を継続すべくステップS903に戻
す。以上の説明のように、電文601はネットワークW
上を経路A乃至Cに分散して送られるので、仮に、端末
210に悪意の使用者がいて、データを盗聴したとして
も、例えば、 「2:confi」、「5:xt.」 という部分データとしてのデータ404しか入手するこ
とができないので、このデータ404だけでは元の電文
601を復元することはできないこととなる。よって、
ネットワークW上のデータ伝送におけるデータ安全性、
保全性が向上する。
【0054】以上説明したように、本実施形態のデータ
伝送装置Wによれば、データ伝送前に、ルータ202が
伝送すべきデータを全てのパケットPが揃わなければ元
のデータを復元することが不可能なパケットPに分割す
るととともに、夫々のパケットPを伝送線路A乃至Cに
分配して送信するので、一の伝送経路上においてパケッ
トPが漏洩することがあった場合でも、当該漏洩したパ
ケットPからは元のデータを得ることはできないことと
なり、データ伝送におけるデータの保全性が向上し、安
全にデータを伝送することができる。
【0055】また、複数のパケットPを当該パケットP
毎に各伝送経路に夫々分配するので、一の伝送経路でパ
ケットPが漏洩した場合でも、漏洩するパケットPが少
なくなるので、元のデータを得ることがより困難とな
る。
【0056】更に、各パケットPは、当該各パケットP
を用いて元のデータを形成する場合におけるパケットP
を並べる順序を示す番号を夫々含み、復元手段は、番号
に基づいて元のデータの内容を復元するので、各パケッ
トPを用いて元のデータを形成する場合の当該各パケッ
トPの順序と異なる順序でルータ208に各パケットP
が受信されても、番号に基づいて元のデータが復元され
るので、確実に元のデータを復元することができる。
【0057】なお、上記実施形態において、ルータ20
2における電文601の分割においては、電文601の
分割の際、先頭から順にデータを切り出すこととした
が、これに限られるものではなく、電文601を構成す
る各データ文字をビット毎に分割してもよい。
【0058】また、伝送経路の切り替えにおいては、パ
ケットP毎に伝送経路を変えるだけではなく、一定時間
毎に伝送経路を切り換える方法も考えられる。その場合
には、データの分割をルータ202ではなく、端末20
1で前もって行っておく事も可能になる。
【0059】更に、この場合の一定時間は、例えば、伝
送経路としていわゆるEthernet(イーサネッ
ト)を使用する場合には約1/100秒とされ、約1/
100秒毎に伝送経路が切り換えられる。また、伝送経
路として電話回線を使用する場合には約1秒乃至1/1
0秒の間隔で伝送経路が切り換えられる。
【0060】上記のような一定時間毎に伝送経路を切り
換える方法では、上記の実施形態の効果に加えて、分割
を行う端末又はルータの構成を簡略化できるという効果
をも奏する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、伝送前に、伝送すべきデータを、全ての
部分データが揃わなければ元のデータの内容を復元する
ことが不可能な部分データに分割し、夫々の部分データ
を伝送線路に分配して送信するので、一の伝送経路上に
おいて部分データが漏洩することがあった場合でも、当
該漏洩した部分データからは元のデータを得ることはで
きないこととなり、データ伝送におけるデータの保全性
が向上し、安全にデータを伝送することができる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、伝送前
に、分割手段が伝送すべきデータを全ての部分データが
揃わなければ元のデータの内容を復元することが不可能
な部分データに分割し、送信手段が夫々の部分データを
伝送線路に分配して送信するので、一の伝送経路上にお
いて部分データが漏洩することがあった場合でも、当該
漏洩した部分データからは元のデータを得ることはでき
ないこととなり、データ伝送におけるデータの保全性が
向上し、安全にデータを伝送することができる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、送信手段は、複数の部分
データを当該部分データ毎に各伝送経路に夫々分配する
ので、一の伝送経路で部分データが漏洩した場合でも、
漏洩する部分データが少なくなるので、元のデータを得
ることがより困難となる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、送信手段は、予め設定さ
れた一定時間毎に伝送経路を切り換えて部分データを送
信するので、送信手段における伝送線路の切り換えのた
めの構成を簡略化することができる。
【0065】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、各
部分データは、当該各部分データを用いて元のデータを
形成する場合における部分データを並べる順序を示す番
号データを夫々含み、復元手段は、番号データに基づい
てデータの内容を復元するので、各部分データを用いて
元のデータを形成する場合の当該各部分データの順序と
異なる順序で受信手段に各部分データが受信されても、
番号データに基づいて元のデータが復元されるので、確
実に元のデータの内容を復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるのネットワークの構成図であ
る。
【図3】ルータ及び伝送されるパケットの構成を示す図
であり、(a)はルータの内部構成図であり、(b)は
パケットの構造を示す図である。
【図4】ルータ内の経路表の構成を示す図である。
【図5】データの分割方法を示す図である。
【図6】データの分割及び送信動作を示すフローチャー
トである。
【図7】データ送信サブルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャートである
【図8】データ受信及び復元動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1…送信端末 2…データ分割手段 3…データ送信手段 4…伝送経路 5…データ受信手段 6…データ復元手段 7…受信端末 201、209、210、211…端末 202、203、204、205、206、207、2
08…ルータ 301…CPU 302…メモリ 303、304、305…通信インターフェース 401…宛先アドレス 402…送信元アドレス 403…データ長 404、602…データ 501、502、503、504、505、506…経
路表 507…インデックス 601…伝送電文 A、B、C…伝送経路 SS …送信データ SB …部分データ SR …受信データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の伝送経路を有するネットワーク上
    で、データを伝送するデータ伝送方法であって、 伝送前に、前記データを、複数の部分データであって、
    且つ、全ての前記部分データが揃わなければ元の前記デ
    ータの内容を復元することが不可能な部分データに分割
    する分割工程と、 各前記部分データを各前記伝送経路に夫々分配して送信
    する送信工程と、 各前記部分データを受信する受信工程と、 前記受信した各部分データに基づいて元の前記データの
    内容を復元する復元工程と、 を備えることを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 複数の伝送経路を有するネットワーク上
    で、データを伝送するデータ伝送装置であって、 伝送前に、前記データを、複数の部分データであって、
    且つ、全ての前記部分データが揃わなければ元の前記デ
    ータの内容を復元することが不可能な部分データに分割
    する分割手段と、 各前記部分データを各前記伝送経路に夫々分配して送信
    する送信手段と、 各前記部分データを受信する受信手段と、 前記受信した各部分データに基づいて元の前記データの
    内容を復元する復元手段と、 を備えることを特徴とするデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータ伝送装置におい
    て、 前記送信手段は、複数の前記部分データを当該部分デー
    タ毎に各前記伝送経路に夫々分配することを特徴とする
    データ伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のデータ伝送装置におい
    て、 前記送信手段は、予め設定された一定時間毎に前記伝送
    経路を切り換えて前記部分データを送信することを特徴
    とするデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれか一項に記載の
    データ伝送装置において、 各前記部分データは、当該各部分データを用いて元の前
    記データを形成する場合における前記部分データを並べ
    る順序を示す番号データを夫々含み、 前記復元手段は、前記番号データに基づいて元の前記デ
    ータの内容を復元することを特徴とするデータ伝送装
    置。
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