JPH09116345A - 増幅回路および増幅方法 - Google Patents

増幅回路および増幅方法

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JPH09116345A
JPH09116345A JP8236272A JP23627296A JPH09116345A JP H09116345 A JPH09116345 A JP H09116345A JP 8236272 A JP8236272 A JP 8236272A JP 23627296 A JP23627296 A JP 23627296A JP H09116345 A JPH09116345 A JP H09116345A
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signal
phase
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amplifier
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JP8236272A
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Richard Joseph Lisco
ジョセフ リスコ リチャード
Liu Wen
リウ ウェン
Jerrold Moravchik
モラフチック ジェロルド
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AT&T Corp
AT&T IPM Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3223Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using feed-forward
    • H03F1/3229Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using feed-forward using a loop for error extraction and another loop for error subtraction
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/198A hybrid coupler being used as coupling circuit between stages of an amplifier circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2201/00Indexing scheme relating to details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements covered by H03F1/00
    • H03F2201/32Indexing scheme relating to modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F2201/3215To increase the output power or efficiency

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  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互変調歪積を最小にしつつ、マルチトーン
入力信号を増幅することが可能な高出力電力正機関増幅
回路を提供する。 【解決手段】 正帰還ループ中に主増幅器および補正増
幅器を使用する低歪増幅回路は、特にマルチトーン信号
の増幅に適合する。主増幅器は、望ましくない歪積を伴
う基本周波数電力を生成する。補正増幅器は、歪積周波
数における補正信号を提供し、主増幅器の歪積をキャン
セルする。また、補正増幅器は、主増幅器の基本周波数
電力と結合された基本周波数電力を生成し、増幅回路出
力電力を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に低歪高周波
増幅回路に係り、特に最小の相互変調歪積を生成すると
同時にマルチトーン入力信号を増幅するための高出力正
帰還増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信アプリケーションのようなマル
チトーン高周波入力信号のアプリケーションにおいて、
望ましくない相互変調周波数が典型的に生成されて、出
力信号の歪を生じる。この相互変調歪(IMD)を減少
させるための従来の技術は、追加的な補正増幅器を使用
して、相互変調(IM)積と同じ歪周波数における補正
信号を与えることであった。この補正信号は、一般に、
IM積および補正信号が出力コンバイナに加えられて、
それらがコンバイナ中の信号のベクトル加算のためにキ
ャンセルされるように、対応するIM積の位相と180
゜異なる位相において与えられる。出力コンバイナを通
って流れる増幅された出力信号は、実質的に基本入力信
号周波数、即ち入力信号のマルチトーン成分からなる。
【0003】従来の正帰還低歪増幅回路が図1に示され
ている。この回路において、補正信号は、まずマルチト
ーン入力信号を入力カプラ即ちパワーディバイダ2に与
え、2つの信号に分離することにより生成される。これ
らの信号の内の1つは、移相器3を通して、メイン増幅
器4に与えられる。メイン増幅器4は、マルチトーンを
増幅するが、そのプロセスにおいて望ましくない歪積
(即ち、IM積)を生じる。そして、カプラ5がメイン
増幅器4の出力において使用され、減算カプラ7の入力
ポートに向かう増幅された信号(基本波+IM積)の一
部を結合する。その間に、入力カプラ6からの他の分離
信号は、遅延線6により遅延され、カプラ7の他の入力
ポートに与えられる。
【0004】カプラ7の両方の入力における基本周波数
成分が適切に選択された電力レベルであり且つ位相が1
80゜異なる場合、基本周波数は、カプラ7の出力がも
っぱらIM積からなるように、カプラ7においてキャン
セルする。これらのIM積は、移相器8に与えられ、補
正増幅器9により増幅される。もっぱらIM積からなる
補正増幅器出力は、出力コンバイナ13の1つの入力に
与えられる。出力ポート13の他の入力は、メイン増幅
器4からの増幅された信号出力であり、カプラ5および
遅延線11によりキャンセルされている。補正増幅器の
利得および補正信号の位相シフトを調節することによ
り、IM積は、出力コンバイナにおいてキャンセルで
き、実質的に歪のない出力信号が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に上記の技術を使
用する低歪増幅器の一例が、本出願人に譲渡された米国
特許第5,304,945号 "Low-Distortion Feed-Fo
rward Amplifier"に示されている。この特許における回
路は、さらに歪積を減少させるために、2つの補正増幅
器および補正ループを使用する。ここに開示されている
技術は、最適な補正信号を生成するために、一対のカプ
ラにおける基本周波数成分の完全なキャンセルに頼って
いる。
【0006】米国特許第4,583,049号 "Feed-F
orward Circuit" は、シングルトーン入力信号のための
同様の歪積キャンセル技術を開示する。シングルトーン
入力信号は、入力カプラにより分離され、カプラ出力の
一方はメイン増幅器に与えられる。メイン増幅器におけ
る増幅は、搬送波の両側に望ましくないスプリアス信号
を生じる。これらのスプリアス信号は、マルチトーンの
場合について、図1を参照して上述したものと、位相シ
フト対周波数が回路内の様々なパスにおいてより正確に
制御されることを除いて、本質的に同じ技術を使用して
キャンセルされる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の好ましい実施形
態において、正帰還ループ中にメイン増幅器および補正
増幅器を使用するタイプの低歪増幅回路であって、特に
マルチトーン信号を増幅するために有用なものが提供さ
れる。メイン増幅器は、マルチトーン入力信号を増幅
し、望ましくない歪積を伴う増幅された基本周波電力を
生じる。補正増幅器は、歪積周波数における補正信号を
提供し、望ましくないメイン増幅器の歪積をキャンセル
する。さらに、補正増幅器は、メイン増幅器の増幅され
たマルチトーン入力信号と結合されたマルチトーン入力
信号を増幅し、回路の総合的増幅能力を増加させる。
【0008】結果として、上述した従来技術による増幅
回路の出力の欠点は、本発明の典型的な実施形態により
克服することができる。即ち、単に補正信号を提供し、
基本周波数における出力を強化しないこれらの従来技術
による回路において、1つまたは2つ以上の補正増幅器
が使用されている。これらの従来技術による回路におい
て補正ループを使用することは、メイン増幅器の後続の
構成要素における電力損失および結合損失によって基本
周波数出力が低下する。本発明の好ましい一実施形態に
おいて、基本周波数出力が従来技術による回路において
得られるものの実質的に2倍の大きさであり、同時に回
路の複雑さは小さく保たれている。また、メイン増幅器
および補正増幅器のために同じかまたは非常に似た増幅
器を使用することにより、且つ実質的に同じ入力電力を
2つの増幅器に与えることにより、優れた温度安定性が
実現できる。
【0009】本発明の一実施形態において、少なくとも
1つの基本波周波数を有する入力信号が、第1のカプラ
に与えられ、第1および第2の信号に分離される。第1
の信号は、メイン増幅器に与えられ、増幅され、そこで
望ましくない歪積が生じる。メイン増幅器の出力信号
は、第2のカプラに与えられ、結合された信号および直
接的な信号を提供する。それぞれは、メイン増幅器の出
力信号のアナログの複製物である。第2の信号および結
合された信号は、所定の相対的位相関係において、第3
のカプラのそれぞれ第1および第2の入力に与えられ
る。そして、第3のカプラは、結合された信号の基本周
波数信号エネルギを第2の信号の基本周波数信号エネル
ギから減算し、基本周波数および歪積周波数の両者を含
む第3の信号を提供する。
【0010】第3の信号は、補正増幅器に与えられ、そ
こで増幅され、補正増幅器出力信号を生じ、これは出力
コンバイナの第1の入力に与えられる。ダイレクト信号
は、出力コンバイナの第2の入力に与えられる。ダイレ
クト信号の対応する出力成分と補正増幅器出力信号の対
応する周波数成分との間の位相関係は、基本周波数成分
が同相で加算されると同時に、歪積がキャンセルされる
ようになっている。結果として、基本周波数出力信号が
メイン増幅器の出力のものよりも大きく、同時に歪積が
実質的にキャンセルされるように、増幅回路出力信号は
生成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の例示的な実施形態による
増幅回路は、以下において、便宜的に高周波数デュアル
トーン入力信号を増幅するための低歪増幅器として説明
される。しかし、本発明は、2つよりも多いトーンを有
する入力信号の低歪増幅にも同様に適応可能である。さ
らに、使用される増幅器構成要素が望ましくないスプリ
アス信号を生じる傾向にある場合におけるシングルトー
ン入力信号の低歪増幅のために使用することができる。
【0012】図2は、入力信号Sinを線形的に増幅し、
出力信号Sout を生成するための本発明による低歪増幅
回路10を示す。図2の例示的な実施形態において、入
力信号Sinは、第1の基本周波数f1およびf1よりも
高い第2の基本周波数f2におけるサイン波成分からな
るデュアルトーン高周波信号である。周波数f1および
f2の両方は、800ないし960MHz近傍における
標準無線通信周波数帯域内にあるが、本発明はより高い
およびより低い周波数においても有用である。Sinのf
1およびf2のような周波数成分および図2中に示され
た様々な他の信号の周波数成分は、回路10内の様々な
点における同じ周波数成分間の位相関係を便宜的に示す
ために、ベクトル的に示されている。したがって、上向
きのベクトル矢印は、下向きの矢印ベクトルにより表現
された同じ周波数成分と逆位相の周波数成分を表す。
【0013】入力信号Sinは、第1のカプラ即ち電力ス
プリッタC1の入力ポート12に与えられる。カプラC
1は、信号Sinを「結合パス」出力ポート16における
信号S1および「ダイレクトパス」出力ポート18にお
ける信号S2に分離する。カプラC1は、好ましくは受
動的な素子であり、入力電力を2つの出力ポート間で等
しくないように分離する通常の分岐線カプラまたはウィ
ルキンソンタイプ・ディバイダであり、好ましくはポー
ト18において大電力が供給される。例えば、信号S2
の信号レベルは、信号S1よりも1ないし10dB高
い。信号S1は、f1およびf2の周波数成分のみを含
み、電力増幅器A1に与えられ、増幅されて増幅器出力
ポート17において増幅された信号S3を生じる。増幅
器A1は、30dBのオーダの電力利得を有するA級,
AB級またはB級において動作する通常の高周波増幅器
であり、例えば50WのオーダでのRF出力電力を生じ
る。この目的のために適切な増幅器は、この技術分野に
おいて知られており、様々な製造者から商業的に入手可
能である。
【0014】S3は、増幅された周波数成分f1および
f2と、周波数f3およびf4における望ましくない相
互変調歪(IMD)積を含む。ここで、f3は、典型的
にはf1よりも低い周波数であり、f4はf2よりも高
い周波数である。よく知られているように、デュアルま
たはマルチトーン入力信号が、完全には線形でない増幅
器に与えられた場合、IMD積が予測可能な周波数にお
いて生成される。これらの望ましくないIMD積は、増
幅器がその飽和領域または利得圧縮領域において、動作
する場合に、特に現れる。増幅器が利得圧縮領域中にさ
らに入って動作すると、IMD積のレベルはさらに高く
なる。また、クラスABまたはクラスBモードにおいて
動作する増幅器は、マルチ周波数入力信号が増幅される
場合に、高いIMD積レベルを生じる傾向にある。−3
0dBcのオーダ(基本周波数または搬送波レベルより
も30デシベル下)のIMD積レベルが典型的である。
【0015】図3ないし4の表と図2に示された回路1
0とを参照して、回路10内の様々な信号間の電圧およ
び位相の関係をさらに詳細に説明する。以下の説明を簡
単にするために、回路10の様々な部品における電力お
よび電圧定在波比(VSWR)損失は無視される。当業
者は、これらの損失を容易に補償して回路性能を最適化
することができる。
【0016】入力信号Sinで始めると、この信号は、そ
れぞれ周波数f1およびf2、電圧レベルV1およびV2
の正弦波成分を有する。Sinの位相は、この説明におい
て任意である。信号S1は、それぞれ電圧レベルC11
1 およびC112 を有するf1およびf2における成分
を有する。ここで、C11はカプラC1のカップリング値
である。f1およびf2におけるS1成分の位相は、ゼ
ロ度であると定義される。同様に、それぞれ電圧レベル
【数3】および
【数4】 の周波数f1およびf2における正弦波成分を有し、こ
れらの周波数成分の位相は、ゼロ度であると仮定され
る。
【0017】信号S3は、それぞれ電圧レベルG1C11
1 およびG1C112 の周波数f1およびf2におけ
る成分を有し、G1は増幅器A1の電圧利得である。S
3のf1およびf2成分の位相は、それぞれ−φ10およ
び−φ20であり、ここで−φ10および−φ20は、それぞ
れの周波数f1およびf2において増幅器A1による挿
入位相遅れを表す。マイナス符号は、位相遅れを示す。
信号S3は、それぞれの電圧レベルV3 およびV4 にお
けるf3およびf4における歪成分を含み、規準位相値
はゼロ度である。
【0018】図2ないし4において、信号S3はカプラ
C2の入力ポート22に与えられる。好ましくは−10
ないし−20dBの範囲における結合値C22を有する通
常のハイブリッド(例えば、分岐線)バックワードファ
イアリングまたはウィルキンソンカプラである。この場
合において、出力カップリングポート26上の結合パス
信号S4は、ダイレクトポート24から得られるダイレ
クトパス信号S8のレベルよりも10ないし20dB低
くなる。
【0019】信号S4の周波数成分の電圧レベルは、S
3周波数成分の対応する電圧レベルの各C22倍である。
同様に、S8の電圧レベルは、S3周波数成分の対応す
る電圧レベルの
【数5】 倍である。さらに、S4およびS8の両方の対応する周
波数成分f1ないしf4の位相は、同じであり、即ちそ
れぞれ−φ11ないし−φ41である。位相値−φ11および
−φ12は、それぞれ挿入位相遅れ−φ10および−φ20
それぞれ周波数f1およびf2における挿入位相遅れを
カプラC2によりプラスした組み合わせを表す。位相値
−φ31および−φ41は、単にそれぞれの周波数f3また
はf4におけるカプラC2における挿入位相遅れを示
す。
【0020】S4の周波数成分の位相は、例えば不等分
離ウィルキソンディバイダのような同相カプラがカプラ
C2として使用される場合、S8の対応するものに等し
くなる。分岐線または他のハイブリッドカプラがC2と
して使用される場合、信号S4およびS8は位相におい
て90゜異なることになり、これは回路10の別の場所
で容易に補償できる。
【0021】結合パス信号S3は、移相器28に与えら
れ、この例においては、移相器28は周波数f1ないし
f4のそれぞれにおいて180゜位相シフトを生じさせ
るように設計されている。様々な製造者からの商業的に
入手可能な無数の移相器が関心のある特定の周波数帯域
における平坦な位相シフト対周波数の関係を提供する目
的のために適切である。広く利用可能な位相シフトの例
は、様々なキャパシタタイプ移相器、PINダイオード
移相器、およびシフマン移相器を含む。周波数f3から
f4への間の周波数範囲が狭ければ狭いほど、関係する
全ての周波数において完全な180゜シフトが得られる
理想的な場合に移相器28の性能は近づくことになる。
非常に狭い周波数帯域のみが使用される場合、単一の半
波長固定伝送ラインが移相器28として適切である。
【0022】いかなる場合にも、移相器28からカプラ
C3の結合ポート29に向かって流れる信号S5が、同
じ電圧レベル(マイナス移相器28の損失。この説明に
おいては無視されている)におけるそれぞれの位相が1
80゜シフトされた信号S4の同じ周波数成分f1ない
しf4を含む。したがって、信号S5のf1およびf2
成分電圧レベルは、それぞれC22G1C111 およびC
22G1C112 であり、それぞれ−φ11−180゜およ
び−φ21−180゜の位相である。信号S5のf3およ
びf4成分電圧レベルは、それぞれC223 およびC22
4 であり、それぞれ−φ31−180゜および−φ41
180゜の位相である。
【0023】カプラC3の入力ポート27に流れ込む信
号S6は、遅延線DLIにより遅延された本質的に信号
S2である。好都合なことに、固定長のマイクロストリ
ップ伝送ラインである遅延線DLIは、周波数f1およ
びf2においてそれぞれ位相遅れ−φ11および−φ21
生じるように設計されている。これらの位相遅れ値は、
対応する周波数f1およびf2において増幅器A1およ
びカプラC2による挿入位相遅れの組み合わせに等し
い。結果として、この例において、信号S6のf1およ
びf2周波数成分は、信号S5の対応する周波数成分と
180゜位相が異なる。
【0024】この発明の重要な点は、カプラC3の動作
にあり、これは、好ましくは、信号S5を実質的に信号
S6から引き算して、周波数成分f1ないしf4を有す
る信号S7を提供するように設計される。この例示的な
場合において、信号S7のf1およびf2成分は、90
゜遅れた信号S6のそれぞれのf1およびf2成分の位
相、即ちそれぞれ−φ11−90゜および−φ21−90゜
に等しい位相値を有する。使用されるカプラC3のタイ
プおよびその電気的な長さによって、信号S7の他の位
相値が使用できる。
【0025】どのような絶対的な位相値も信号S8が流
れる電気パス中で適切に補償されなければならない。引
き算動作により、信号S7のf1およびf2成分の電圧
レベルは、それぞれV1 およびV2
【数2】 倍となる。ここで、C33は、カプラC3の結合値を表
す。これらの電圧子は、上記の位相値を得るために正で
なければならない。そうでなければ、信号S7の位相は
180゜フリップされることになる。カプラC3は、そ
れぞれ電圧レベルC33223 およびC33224 およ
びそれぞれ−φ31−270゜および−φ41−270゜の
位相値における信号S7のf3およびf4成分を提供す
るように動作する。
【0026】信号S7の周波数成分に対する上記の振幅
および位相の関係は、この技術分野においてよく知られ
ているように、入力、出力、結合および絶縁ポートを有
する通常の指向性カプラをカプラC3として使用するこ
とにより実現することができる。回路10内の通常のカ
プラの包囲は、入力ポートが線27に接続され、絶縁ポ
ートが線29に接続され、ダイレクトパス出力ポートが
線31に接続され、結合パス出力ポートが整合不可によ
り終端されることになる。この配置は、通常の減算器の
ものである。この目的のために使用することができる適
切な指向性カプラの例は、「同相」タイプカプラ、およ
び分岐線または「ラットレース(rat-race)」カプラの
ようなハイブリッドを含む。ハイブリッドが使用される
場合、そこに本来備わっている追加的な90゜位相遅れ
が考えられなければならない。
【0027】信号S7のf1およびf2における基本周
波数成分は、信号S8の対応する周波数成分から位相に
おいて90゜異なることになり、信号S7のf3および
f4における歪周波数成分は、S8の対応する歪周波数
成分から位相において270゜異なることになる。これ
は、2つの信号S7およびS8の対応する歪成分の相対
的位相に関して、2つの信号S7およびS8の基本成分
の相対的位相間の180゜の違いとなる。相対的位相関
係におけるこの180゜の違いは、基本成分が結合され
てより高い出力電力が得られると同時に、歪成分がキャ
ンセルされることを可能にすることになる。
【0028】図2ないし4において、f1およびf2に
おける信号S7の電圧または電力レベルは、好ましくは
信号S1の電圧または電力レベルよりもわずかに低い。
具体的には、増幅器A2に与えられる信号S7の基本周
波数成分は、好ましくは対応する周波数における信号S
1の電圧レベルの
【数5】 倍に等しい電圧レベルである。このアプローチにより、
増幅器A2の利得G2は、好都合に、増幅器A1の利得
G1に等しく選択することができるので、以下に説明さ
れるように、等しい電力が出力コンバイナ39の両方の
入力に与えることができる。そして、同一または非常に
類似した部品が増幅器A1およびA2のために使用する
ことができ、温度およびバイアス電源の変化について互
いに追跡する利得および挿入位相特性を有する。結局、
回路のための優れた温度安定性を得ることが可能とな
る。
【0029】結合値C11およびC22および利得G1=G
2を適切に選ぶことにより、信号S7およびS1の間の
上記の電圧の関係は、以下の式が(電力損失およびVS
WR損失を無視して)満足された場合に生じる。
【数6】 式(1)は、図3および4において表にされている電圧
レベルから容易に導くことができる。
【0030】信号S7の電圧レベルが上記の関係を満足
するように選択されているかどうかに関わらず、周波数
f1ないしf4を含む信号S7は増幅器A2により利得
G2において増幅され、増幅された信号S9が生成され
る。信号S9のf1ないしf4成分の位相は、それぞれ
(−φ11−90−φA21),(−φ21−90−φA22),
(−φ31−270−φA23),および(−φ41−270
−φA24)度である。ここで、−φA21ないし−φ
A24は、それぞれの周波数f1ないしf4における増幅
器A2による挿入位相遅れである。
【0031】また信号S9は、それぞれの歪周波数f3
およびf4における”f3,S9”および”f4,S
9”と名付けられた歪成分を含むことになり、これらは
元々信号S7の対応する歪周波数成分の増幅の結果であ
る。さらに、遅延線DL2により遅延された信号S8で
ある信号S10は、それぞれの周波数f3およびf4に
おける歪周波数成分”f3,S10”および”f4,S
10”を含むことになる。また、信号S10は、それぞ
れの周波数f1およびf2における基本周波数成分”f
1,S10”および”f2,S10”を含むことにな
る。好ましくは、f1,S10およびf2,S9の電圧
レベルは、それぞれf1,S10およびf2,S10の
電圧レベルと等しい。
【0032】これは、上述したように、増幅器A1およ
びA2に対してほぼ同じ利得を使用することにより達成
することができる。さらに、f3,S9の電圧レベル
は、好ましくはf3,S10の電圧レベルと等しく、f
4,S9の電圧レベルは、好ましくはf4,S10電圧
レベルと等しい。f3,S9およびf4,S9の位相
は、好都合にf3,S10およびf4,S10の位相か
らそれぞれ180゜異なっており、f1,S9およびf
2,S9の位相は、好都合にそれぞれf1,S10およ
びf2,S10の位相と等しい。
【0033】S9およびS10信号についての上述した
位相および振幅の関係は、図4において詳細に図示され
ている。図4において、f1,S9およびf2,S9の
電圧レベルは、それぞれV1 およびV2
【数7】 倍に等しく、f1,S10およびf2,S10の電圧レ
ベルは、それぞれV1およびV2
【数8】 倍であることが分かる。そして、f1およびf2周波数
成分は、f1,S9およびf2,S9の位相が、それぞ
れf1,S10およびf2,S10の位相に等しく、S
9およびS10の対応する電圧レベルが等しい場合に、
出力コンバイナ36に加えられることになる。
【0034】遅延線DL2は、増幅器A2による挿入位
相遅れおよびカプラC3のポート27および31間のパ
スによる挿入位相遅れに一致する挿入位相遅れを生じる
ことにより、上記の位相を等しくするように機能する。
遅延線DL2は、マイクロストリップラインのような単
純な、固定長伝送ラインであってもよく、周波数の関数
として必要とされる位相遅れを提供する。また、様々な
部品の間の伝送ライン接続の挿入位相は、移相器28お
よびカプラC3のポート29の間、カプラ35のポート
31と増幅器A2の入力との間等の接続のような遅延線
DL2により補償されなければならない。
【0035】遅延線DL2は、信号S5の歪積の挿入位
相をカプラC3により補償し、f3およびf4における
信号S7の歪積の挿入位相を増幅器A2により補償す
る。最も単純な場合、これは、固定長伝送ラインとして
具現化される遅延線DL2で達成できる。しかし、f
3,S9およびf4,S9信号エネルギは、f1,S7
およびf2,S7信号成分の増幅において本来備わって
いる相互変調歪のために、1)f3,S7およびf4,
S7信号成分の増幅、および2)f3およびf4におけ
る歪積の新たな生成の結合から生じる。
【0036】いくつかの増幅器で、この新たなIMD電
力は、増幅されたf3,S7およびf4,S7電力から
単純に引き算することができ、所望の量の歪電力を生成
する。換言すれば、新たなIMD積は、f3およびf4
におけるS9成分と約180゜位相が異なることにな
る。これは、f3,S7およびf4,S7の増幅から生
じる。この場合、G2=G1と仮定して、f3,S7お
よびf4,S7の電圧レベルは、それぞれV3/G2お
よびV4/G2よりも高く設定されなければならない。
そして、f3,S9およびf4,S9の電圧レベルは、
それぞれf2,S10およびf4,S10の電圧レベ
ル、即ちそれぞれ
【数9】および
【数10】 と等しく設計することができる。結合値C22およびC33
および利得G2の適切な選択は、これらの電圧レベルが
得られることを可能にする。
【0037】いかなる場合にも、増幅器A2は、好まし
くは線形挿入位相特性を有し、これはf3およびf4に
おけるIMD積生成を考慮に入れた場合であっても、f
1ないしf4を包含する周波数帯域に亘って固定長伝送
ラインの特性と共通している。この場合において、遅延
線DL2は、好都合に、固定長伝送ラインとなる。いく
つかの場合において、しかし、増幅器A2内の新たなI
MD積生成は、増幅器A2の挿入位相が周波数f3ない
しf4において、線形となることを妨げることになる。
これは、S8信号の対応する成分に比べて、S7信号成
分の相対的位相関係を変化させることにより補償するこ
とができる。即ち、この例におけるf1,S7およびf
2,S7信号成分の位相は、f3,S7およびf4,S
7成分をそれぞれ−φ31−270゜および−φ41−27
0゜のままとすると同時に、それぞれ−φ11−90゜お
よび−φ21−90゜以外の値に設定する必要がある。
【0038】f3,S7およびf4,S7の相対的位相
に関するf1,S7およびf2,S7の相対的位相の独
立制御は、S6信号の位相を遅延線DL1により独立に
制御する事により達成することができる。S6信号の位
相を対応する周波数においてS5信号の位相から180
゜以外に変化させることは、f1,S7およびf2,S
7における所望の位相変化を生成することになる。しか
し、f1,S7およびf2,S7の電圧レベルは、S6
からS5をベクトル的に減算することによりそれ相応に
変化することになる。そして勿論、S7の電圧レベルの
変化は、様々なカプラまたはその他のものの結合値を変
化させることにより補償されなければならない。
【0039】以上に説明したセットの電圧および位相の
関係で、出力コンバイナ36が、それぞれポート39お
よび38において、信号S9およびS10を受け取るた
めに使用される。好ましくは、3dBウィルキンソンタ
イプカプラであるコンバイナ36は、信号S9およびS
10内の歪周波数電力を、これらの周波数におけるエネ
ルギをその内部負荷抵抗において、消散させることによ
りキャンセルする。コンバイナ36を通常の3dBウィ
ルキンソンカプラとして具現化することにより、ポート
38および39は、カプラの2つの70.7オーム分岐
線の出力であり、ポート40は、カプラの50オーム入
力ポートへの入力である。
【0040】2つの振幅が等しいが位相が異なる信号が
3dBウィルキンソンカプラの分岐アームに与えられた
場合、信号内の全ての電力は、その負荷抵抗内で消費さ
れる。同様に、2つの振幅は等しいが同相の成分がポー
ト38および39に与えられた場合、全ての電力は入力
ポート40に現れる。したがって、ポート40から流れ
出る出力信号Sout は、それぞれ周波数f1およびf2
においてV1およびV2
【数11】 倍の電圧レベルを有し、理想的な場合、周波数f3およ
びf4における歪成分を有しない。
【0041】したがって、Sout は、理想的な無損失の
場合、歪周波数補正信号を生成するためにのみ補正増幅
器を使用する上述した従来技術による正帰還増幅器に比
べて、2倍の基本周波数出力電力を有する。回路10の
様々な部品における製造許容差は、f3およびf4にお
ける歪積の全体的キャンセルを妨げ、電力損失は出力電
力における完全な3dB改善を妨げることになることに
注意しなければならない。
【0042】f3およびf4よりも低いおよび高い周波
数における非常に低いレベルの追加的な歪積が、それぞ
れf3,S7およびf4,S7の同時の増幅において固
有のIMD積の発生のために増幅器A2により生成され
得るということに注意しなければならない。これらの追
加的な歪積は、ウィルキンソンコンバイナ36により幾
分減衰された後に、信号Sout の一部として現れること
になる。
【0043】好ましい実施例において、3dBウィルキ
ンソンコンバイナ36が使用されるが、信号S9の周波
数成分の電圧レベルが信号S10内の対応する周波数成
分の電圧レベルと等しくないように設計される場合、不
等電力分離/結合カプラがコンバイナ36として使用す
ることができる。この目的のための適切なカプラは、不
等分離ウィルキンソンタイプカプラおよび分岐線カプラ
を含む。
【0044】図2の回路10による増幅回路は、870
ないし890MHzの周波数範囲についてのマルチトー
ン入力で作られ且つ測定された。測定結果は、補正増幅
器のないメイン増幅器について−36dBcから正帰還
ループ中の補正増幅器がある場合の−64dBcへのI
MDレベルにおける改善を示した。この増幅回路の出力
電力は、メイン増幅器自体の出力電力よりも2.7dB
高く測定された。
【0045】以上のことから、シングルまたはマルチト
ーン入力信号を実質的に歪のない方法で増幅するための
本発明による正帰還増幅回路の実施例が開示されてい
る。従来技術による正帰還歪キャンセル増幅器に対する
この増幅回路のキーとなる利点は、誤差補正増幅器が使
用されて、歪成分をキャンセルことを可能にするため
に、望ましくない歪周波数における補正信号を同時に提
供し、且つ増幅回路の総合電力を実質的に増加させるた
めに、追加的な基本周波数電力を提供することである。
【0046】ここに記述された実施形態は単なる例示で
あって、当業者であれば本発明の精神および範囲から離
れることなく開示された実施形態に対する多くの修正お
よび変形を行うことができることが理解されるであろ
う。そのような変形および修正の全ては、特許請求の範
囲により定義された本発明の範囲内に含まれるものと意
図されている。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相互変調歪積を最小にしつつ、マルチトーン入力信号を
増幅することが可能な高出力電力正帰還増幅回路を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による正帰還増幅回路の構成を示す回
路図
【図2】本発明の一実施形態による増幅回路の構成を示
す回路図
【図3】図2の回路における様々な信号の流れの相対的
な振幅および位相の関係を示す表
【図4】図2の回路における様々な信号の流れの相対的
な振幅および位相の関係を示す表
【符号の説明】
10 低歪増幅回路 12 入力ポート 16 結合パス出力ポート 17 増幅器出力ポート 18 ダイレクトパス出力ポート A1,A2 増幅器 C1,C2,C3 カプラ DL1,DL2 遅延線 28 移相器 36 コンバイナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェン リウ アメリカ合衆国,07054 ニュージャージ ー,モーリス カウンティー,パーシッパ ニー,ノルマンディー ドライブ 24 (72)発明者 ジェロルド モラフチック アメリカ合衆国,07670 ニュージャージ ー,バーゲン カウンティー,テナフラ イ,ハワード パーク ドライブ 32

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの基本周波数の信号エネ
    ルギを有する入力信号を増幅して、低歪出力信号を提供
    することが可能な増幅回路において、 前記入力信号を増幅し、前記少なくとも1つの基本周波
    数における第1の振幅の信号エネルギおよび少なくとも
    1つの歪周波数における電力を有する第1の増幅信号を
    生成する第1の増幅器と、 前記第1の増幅信号から得られた第2の信号を増幅し、
    前記少なくとも1つの基本周波数における信号エネルギ
    および前記少なくとも1つの歪周波数における電力を有
    する第2の増幅信号を提供する第2の増幅器と、 前記少なくとも1つの基本周波数における前記第2の増
    幅信号の信号エネルギと前記少なくとも1つの基本周波
    数における前記第1の増幅信号の信号エネルギとを結合
    して、前記出力信号を生成し、前記少なくとも第1の歪
    周波数における前記第1および第2の増幅信号の電力を
    キャンセルするコンバイナとを有し、 前記出力信号は、前記少なくとも1つの歪周波数におけ
    る電力が減少されており、前記少なくとも1つの基本周
    波数における前記第1の振幅よりも大きい第2の振幅の
    信号エネルギを含むことを特徴とする増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の増幅器に結合され
    ており、前記第2の信号に、前記第1の増幅信号の対応
    する信号エネルギから第1の所定の相対的位相だけ位相
    において異なる前記少なくとも1つの基本周波数におけ
    る信号エネルギを与え、前記第2の信号に、前記第1の
    増幅信号の対応する電力から第2の所定の相対的位相だ
    け位相において異なる前記少なくとも1つの歪周波数に
    おける電力を与えるためのカプラをさらに含み、 前記第2の信号は、前記第1の所定の相対的位相および
    前記第2の所定の相対的位相との間の第1の所定の位相
    関係を有し、前記第1の所定の位相関係を有する前記第
    2の信号の前記第2の増幅器による増幅が、前記第1の
    増幅信号に関して、第2の所定の位相関係における前記
    第2の増幅信号を与えて、歪周波数電力をキャンセルす
    ると同時に、前記コンバイナが基本周波数信号エネルギ
    を結合することを可能にすることを特徴とする請求項1
    記載の増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の所定の相対的位相が、前記第
    1の所定の相対的位相から実質的に180゜異なること
    を特徴とする請求項2記載の増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記入力信号が、マルチトーン高周波信
    号を含むことを特徴とする請求項2記載の増幅回路。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの基本周波数の信号エネ
    ルギを有する入力信号を増幅して低歪出力信号を提供す
    る増幅回路において、 前記入力信号を第1および第2の信号に分離する第1の
    カプラと、 前記入力信号を増幅して、前記少なくとも1つの基本周
    波数における第1の振幅の信号エネルギおよび少なくと
    も1つの歪周波数における電力を有する第1の増幅信号
    を生成する第1の増幅器と、 前記第1の増幅信号を結合信号およびダイレクト信号に
    分離する第2のカプラと、 前記結合信号の信号エネルギを前記第2の信号の信号エ
    ネルギから減算して、前記少なくとも1つの基本周波数
    における信号エネルギおよび前記少なくとも1つの歪周
    波数における電力を有する第3の信号を提供する第3の
    カプラと、 前記第3の信号を増幅して、前記少なくとも1つの基本
    周波数における信号エネルギおよび前記少なくとも1つ
    の歪周波数における電力を有する第2の増幅信号を提供
    する第2の増幅器と、 前記少なくとも1つの基本周波数における前記第2の増
    幅信号の信号エネルギと前記少なくとも1つの基本周波
    数における前記ダイレクト信号の信号エネルギとを結合
    して、前記出力信号を生成し、前記第2の増幅信号の電
    力と前記少なくとも1つの歪周波数における前記ダイレ
    クト信号の電力をキャンセルするコンバイナとを有し、 前記出力信号が、前記少なくとも1つの歪周波数におけ
    る電力が減少され、前記少なくとも1つの基本周波数に
    おける前記第1の振幅よりも大きい第2の振幅の信号エ
    ネルギを含むことを特徴とする増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のカプラおよび前記第3のカプ
    ラとの間に結合されて、前記結合信号を位相シフトし、
    前記少なくとも1つの基本周波数における前記結合信号
    の信号エネルギが、前記少なくとも1つの基本周波数に
    おいて前記第3のカプラに与えられる前記第2の信号の
    信号エネルギの位相から実質的に180゜の位相におい
    て前記コンバイナに与えられることを可能にする位相シ
    フタをさらに有することを特徴とする請求項5記載の増
    幅回路。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つの基本周波数におけ
    る前記ダイレクト信号の信号エネルギが、第3の振幅に
    おいて前記コンバイナに与えられ、前記少なくとも1つ
    の基本周波数における前記第2の増幅信号の信号エネル
    ギが、前記第3の振幅と実質的に等しい第4の振幅にお
    いて前記コンバイナに与えられることを特徴とする請求
    項5記載の増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の増幅器は第1の利得において
    前記第1の信号を増幅し、前記第2の増幅器は、前記第
    1の利得と実質的に等しい第2の利得において前記第3
    の信号を増幅することを特徴とする請求項5記載の増幅
    回路。
  9. 【請求項9】 前記第2の増幅器は前記第3の信号を受
    け取るための入力ポートを有し、 前記第3の信号の前記少なくとも1つの基本周波数にお
    ける前記信号エネルギは、前記ダイレクト信号の前記少
    なくとも1つの基本周波数における信号エネルギと第1
    の所定の相対的位相だけ位相において異なり、 前記第3の信号の前記少なくとも1つの歪周波数におけ
    る前記電力は、前記ダイレクト信号の対応する歪電力か
    ら第2の所定の相対的位相だけ位相において異なり、 前記第3の信号は、前記第1の所定の位相および前記第
    2の所定の位相との間の第1の所定の位相関係を有し、 前記第1の所定の位相関係を有する前記第3の信号の前
    記第2の増幅器による増幅は、前記ダイレクト信号に関
    して第2の所定の位相関係において前記第2の増幅信号
    を提供し、 前記コンバイナが、歪周波数電力をキャンセルすると同
    時に基本周波数信号エネルギを結合することを可能にす
    ることを特徴とする請求項5記載の増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記第2の所定の位相は、前記第1の
    所定の位相から実質的に180゜だけ異なることを特徴
    とする請求項9記載の増幅回路。
  11. 【請求項11】 前記第1および第3のカプラ間に結合
    されて、前記結合信号の位相を周波数の関数として補償
    するための遅延線をさらに含み、 複数の基本周波数における前記結合信号の信号エネルギ
    が、前記第3のカプラに、前記複数の基本周波数のそれ
    ぞれにおける前記第2の信号の信号エネルギの位相から
    実質的に180゜の位相において与えられることを可能
    にすることを特徴とする請求項6記載の増幅回路。
  12. 【請求項12】 前記第2のカプラおよび前記コンバイ
    ナとの間に結合されて、前記ダイレクト信号の位相を遅
    延させて、複数の基本周波数における前記ダイレクト信
    号の信号エネルギが、前記複数の基本周波数のそれぞれ
    に対応する周波数において前記第2の増幅信号の信号エ
    ネルギと実質的に同相に、前記コンバイナに与えられる
    ことを可能にする遅延線をさらに有することを特徴とす
    る請求項5記載の増幅回路。
  13. 【請求項13】 前記遅延線は、複数の歪周波数におけ
    る前記ダイレクト信号の電力が前記第2の増幅信号の前
    記複数の歪周波数に対応する周波数における前記第2の
    増幅信号のエネルギと実質的に180゜位相が異なるよ
    うに前記コンバイナに与えられることを可能にすること
    を特徴とする請求項12記載の増幅回路。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも1つの歪周波数におけ
    る前記ダイレクト信号の電力が第3の振幅レベルにおい
    て前記コンバイナに与えられ、 前記少なくとも1つの歪周波数における前記第2の増幅
    信号の電力が、前記第3の振幅と実質的に等しい第4の
    振幅において前記コンバイナに与えられることを特徴と
    する請求項5記載の増幅回路。
  15. 【請求項15】 前記コンバイナが、平均電力結合ウィ
    ルソンタイプカプラであることを特徴とする請求項5記
    載の増幅回路。
  16. 【請求項16】 前記第1の増幅器が、第1の利得にお
    いて前記第1の信号の増幅し、 前記第2の増幅器が、前記第1の利得と実質的に等しい
    第2の利得において前記第3の信号を増幅し、 前記少なくとも1つの歪周波数における前記第3の信号
    のエネルギが、前記第2の利得により分割された前記少
    なくとも1つの歪周波数における前記第1の増幅信号の
    振幅よりも大きい第3の振幅であることを特徴とする請
    求項9記載の増幅回路。
  17. 【請求項17】 前記ダイレクト信号の電圧レベルが、
    それぞれ周波数f1,f2,f3,f4において実質的
    に 【数1】 であり、周波数f1およびf2は、前記入力信号のそれ
    ぞれ第1および第2の基本周波数であり、f3およびf
    4は前記第1の増幅信号の歪周波数であり、V1および
    2は周波数f1およびf2における前記入力信号のそ
    れぞれの電圧レベルであり、V3およびV4は、周波数f
    3およびf4における前記第1の増幅信号のそれぞれの
    電圧レベルであり、G1は、前記第1の増幅器の利得で
    あり、C11およびC22は前記第1および第2のカプラの
    結合値であり、 周波数f1ないしf4における前記ダイレクト信号の位
    相値は、それぞれ−φ11,−φ21,−φ31および
    −φ41であり、 周波数f1およびf2における前記ダイレクト信号の電
    圧レベルは、それぞれV1およびV2の 【数2】 倍であり、C33は前記第3のカプラの結合値であり、 周波数f3およびf4における前記ダイレクト信号の電
    圧レベルは、それぞれV3およびV4のC3322倍であ
    り、 周波数f1ないしf4における前記ダイレクト信号の位
    相値は、それぞれ−φ11−X,−φ21−X,−φ3
    1−X−180および−φ41−X−180度であり、
    Xは固定位相値であることを特徴とする請求項9記載の
    増幅回路。
  18. 【請求項18】 低歪出力信号を提供するために、少な
    くとも1つの基本周波数の信号エネルギを有する入力信
    号を増幅する増幅方法において、 前記入力信号を増幅し、前記少なくとも1つの基本周波
    数における第1の振幅の信号エネルギおよび少なくとも
    1つの歪周波数における電力を有する第1の増幅信号を
    生成するステップと、 前記第1の増幅信号から得られ、前記少なくとも1つの
    基本周波数における信号エネルギおよび前記少なくとも
    1つの歪周波数における電力を有する第2の信号を増幅
    し、第2の増幅信号を提供するステップと、 前記少なくとも1つの基本周波数における前記第2の増
    幅信号の信号エネルギを前記少なくとも1つの基本周波
    数における前記第1の増幅信号の信号エネルギと結合
    し、前記第1の振幅よりも大きい第2の振幅における前
    記出力信号を生成するステップと、 前記第2の増幅信号と、前記少なくとも1つの歪周波数
    における前記ダイレクト信号の電力をキャンセルするス
    テップとを有し、前記出力信号が、前記少なくとも1つ
    の基本周波数における信号エネルギから実質的になるこ
    とを特徴とする増幅方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の増幅信号の対応する信号エ
    ネルギから第1の所定の相対的位相だけ位相において異
    なる前記少なくとも1つの基本周波数における信号エネ
    ルギを前記第2の信号に提供するステップと、 前記第1の増幅信号の対応する電力から第2の所定位相
    だけ位相において異なる前記少なくとも1つの歪周波数
    における電力を前記第2の信号に提供するステップとを
    さらに有し、 前記第2の信号は、前記第1の所定の相対的位相および
    前記第2の所定の相対的位相との間の第1の所定の位相
    関係を有し、 第2の信号の前記増幅は、前記第1の増幅信号に関して
    第2の所定の位相関係における前記第2の増幅信号を提
    供し、基本周波数信号エネルギの前記結合および歪周波
    数電力の前記キャンセルを可能にすることを特徴とする
    請求項18記載の増幅方法。
  20. 【請求項20】 前記第1および第2の振幅は電力レベ
    ルであり、前記第2の振幅は前記第1の振幅の実質的に
    2倍であることを特徴とする請求項19記載の増幅方
    法。
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