JPH09115299A - メモリ装置、メモリ装置のドロップアウト検出システム及びメモリ装置のドロップアウト検出方法 - Google Patents

メモリ装置、メモリ装置のドロップアウト検出システム及びメモリ装置のドロップアウト検出方法

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JPH09115299A
JPH09115299A JP7267248A JP26724895A JPH09115299A JP H09115299 A JPH09115299 A JP H09115299A JP 7267248 A JP7267248 A JP 7267248A JP 26724895 A JP26724895 A JP 26724895A JP H09115299 A JPH09115299 A JP H09115299A
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test pattern
address
memory device
error
pattern signal
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JP7267248A
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Ichitaro Sato
市太郎 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ装置の結晶欠陥等に基づくドロップア
ウトを検出し、この検出結果に基づいて上記ドロップア
ウト部分へのアクセスをパスできるアドレス制御を行な
えるようにして、見かけ上、良品として取り扱えるよう
にする。 【解決手段】 順次生成されるアドレスに従ってテスト
パターン信号Stを各メモリセルに書き込むテストパタ
ーン書込み手段55と、各メモリセルに書き込まれたテ
ストパターン信号Stを順次生成されるアドレスに従っ
て読み出すテストパターン読出し手段56と、この読み
出されたテストパターン信号Stの属性からエラーの存
否を検出するエラー検出手段5と、上記順次出力される
アドレスのうち、エラー検出手段5でのエラー検出対象
のアドレスを所定の規則に従って記憶するアドレス格納
用メモリ4と、このメモリ4に記憶されたアドレスに基
づいて、情報信号のアクセス用アドレスを発生するデー
タアクセス処理手段とを設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ装置、特に
半導体メモリの結晶欠陥等に基づくドロップアウトを検
出し、この検出結果に基づいて上記ドロップアウト部分
へのアクセスをパスできるアドレス制御を行なうことに
より、見かけ上、良品として取り扱えるようにしたメモ
リ装置と、そのドロップアウト検出に使用されるシステ
ムと方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報を記憶する装置として、代表的に半
導体メモリが存在する。この半導体メモリは、外部から
の情報信号を論理的に「1」及び「0」のデータとして
記憶できるものであり、データは一般に電圧の高レベル
及び低レベルで保持される。
【0003】半導体メモリには、データの読み出し及び
書き込みを自由にできるRAM(Random Access Memor
y)と、読出し専用のROM(Read Only Memory)があ
る。上記RAMには、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)とSRAM(StaticRandom Access Memory
)があり、ROMには、マスクROM,PROM,E
PROM,EEPROM及びフラッシュメモリがある。
【0004】大容量の半導体メモリには集積度を高くす
ることができるMOSトランジスタで作られたMOS形
の半導体メモリが用いられ、高速用の半導体メモリには
バイポーラトランジスタで作られたバイポーラ形の半導
体メモリが用いられる。
【0005】上記半導体メモリの基本構成は、多数の半
導体メモリセルがマトリクス状に配されたメモリセルア
レイを有し、このメモリセルアレイの縦方向に例えば行
デコーダが接続され、メモリセルアレイの横方向に例え
ば列デコーダが接続され、更に列デコーダにデータ線4
を通じて書込み/読出し回路が接続されて構成されてい
る。
【0006】そして、上記半導体メモリにおいて、例え
ば2行3列目におけるメモリセルの記憶データを読み出
すには、まず、行デコーダへの2行目に関する行アドレ
ス信号の入力によって2行目の選択線が選択されて、該
2行目の選択線が高電圧になる。これによって、2行目
の選択線に接続される全てのメモリセルのスイッチング
用トランジスタがオンになる。
【0007】次いで、3列目に関する列アドレス信号が
列レコーダに入力されて、該3列目の信号線が選択され
ることにより、2行3列目のメモリセルの記憶データが
信号線を介してデータ線に現れることから、上記2行3
列目のメモリセルの記憶データが書込み/読出し回路を
介して読み出されることになる。データを書き込む場合
も同様にして行なわれる。
【0008】ROMにおいては、メモリセルの構造が異
なるために、書込み/読出し回路を通じて入力されるデ
ータ信号では一般に書き込みはできないが、読み出しの
仕組みは基本的には同じである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記半導体
メモリにおいては、大容量になるほど、チップサイズを
大きくし、しかも微細加工が必要になる。そのため、L
SIの製造工程においてウェーハ上に付着した異物やゴ
ミ等がLSIの機能を損なうような種々の微小構造欠陥
を引き起こし易くなり、その結果、これら異物やゴミ等
による加工不良等が発生し、これにより、半導体メモリ
の歩留まりが低下し、半導体メモリのコストアップにつ
ながるという問題が生じる。
【0010】上記欠陥は、配線パターンの断線あるいは
隣接する配線パターンとの短絡等の形状欠陥や、絶縁膜
のピンホール、異物やハンドリングによる傷、結晶欠
陥、マスク上の異物や傷の転写など多種多様となってい
る。
【0011】欠陥のサイズと密度の関係についてみる
と、欠陥密度D(個数/cm2 )は欠陥サイズdが小さ
くなるほど増大し、次式の関係にある。
【0012】 D∝d-n n≒3
【0013】半導体メモリの加工寸法に比べて欠陥のサ
イズが小さい場合は、欠陥があっても致命的ではない
が、欠陥サイズが加工寸法と同程度となると致命欠陥と
なる。従って、半導体メモリの高集積化を実現するため
に、微細加工化を進めると、実効致命欠陥密度が増大す
るという問題が生じる。
【0014】実効致命欠陥密度が増大した場合、その欠
陥のあるメモリセル自体が情報蓄積部として機能しなく
なる。欠陥救済技術が施された冗長構造を有する半導体
メモリにおいては、少数のメモリセルの欠陥があっても
半導体メモリの機能が損なわれないため、欠陥による半
導体メモリの歩留まりの低下を抑えることができるが、
このような冗長構造を有しない半導体メモリにおいて
は、欠陥のあるメモリセルが1つでも存在した場合、特
性チェック工程や最終試験工程において不良品として処
理されることになる。
【0015】特に、CTD(電荷転送素子)等のシリア
ルアクセスメモリやランダムアクセス形とシリアルアク
セス形の双方を兼ね備えたVRAM(ビデオRAM)等
においては、1つのメモリセルに欠陥があった場合、そ
の前段の多数のメモリセルに蓄積された電荷が電荷転送
時に上記欠陥メモリセルによって影響を受け、再生画像
の画質劣化を引き起こすなどの問題が生じる。従って、
上記VRAM等においては、全く欠陥のないメモリセル
を作り出すことが必須であり、このため、歩留まりの向
上及び製造コストの低廉化に限界があるという問題があ
る。
【0016】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、メモリ装置の結晶欠陥
等に基づくドロップアウトを検出し、この検出結果に基
づいて上記ドロップアウト部分へのアクセスをパスでき
るアドレス制御を行なえるようにして、見かけ上、良品
として取り扱えるようにしたメモリ装置を提供すること
にある。
【0017】また、本発明の他の目的は、メモリ装置の
結晶欠陥等に基づくドロップアウトを検出し、この検出
結果に基づいて上記ドロップアウト部分へのアクセスを
パスできるアドレス制御を行なえるようにしたメモリ装
置のドロップアウト検出システムを提供することにあ
る。
【0018】また、本発明の他の目的は、メモリ装置の
結晶欠陥等に基づくドロップアウトを検出し、この検出
結果に基づいて上記ドロップアウト部分へのアクセスを
パスできるアドレス制御を行なえるようにしたメモリ装
置のドロップアウト検出方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメモリ装置
は、指定されたアドレスに従って情報信号がアクセスさ
れるメモリ装置本体と、テストパターン信号を順次生成
されるアドレスに従ってメモリ装置本体に書き込むテス
トパターン書込み手段と、上記メモリ装置本体に書き込
まれた上記テストパターン信号を順次生成されるアドレ
スに従って読み出すテストパターン読出し手段と、上記
メモリ装置本体から読み出されたテストパターン信号の
属性からエラーの存否を検出するエラー検出手段と、上
記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー検出手段
でのエラー検出対象のアドレスを所定の規則に従って記
憶するアドレス記憶手段と、上記アドレス記憶手段に記
憶されたアドレスに基づいて、上記情報信号のアクセス
用アドレスを発生する実アドレス発生手段とを設けて構
成する。
【0020】これにより、まず、テストパターン書込み
手段にて、順次生成されるアドレスに従ってテストパタ
ーン信号がメモリ装置本体に書き込まれ、その後、テス
トパターン読出し手段にて、順次生成されるアドレスに
従って上記テストパターン信号がメモリ装置本体から読
み出される。
【0021】そして、エラー検出手段にて、上記テスト
パターン読出し手段を通じて読み出されたメモリ装置本
体からのテストパターン信号の属性からエラーの存否が
検出される。即ち、メモリ装置が例えば半導体メモリで
ある場合において、その半導体メモリを構成するいくつ
かのメモリセルに欠陥があった場合、メモリ装置本体か
ら読み出されたテストパターン信号は、書き込み時のテ
ストパターン信号の属性と異なる属性を有する信号形態
となる。
【0022】これにより、上記エラー検出手段は、メモ
リ装置本体から読み出されたテストパターン信号の属性
からエラーの存否を検出することが可能となる。そし
て、上記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー検
出手段でのエラー検出対象のアドレスが所定の規則に従
ってアドレス記憶手段に記憶されることになる。
【0023】ここで、上記所定の規則が、例えばエラー
検出対象のアドレスを排除するものである場合、上記ア
ドレス記憶手段には、上記順次生成されるアドレスのう
ち、上記エラー検出対象のアドレスを除くアドレスが記
憶されることになり、上記所定の規則が、エラー検出対
象でないアドレスを排除するものである場合は、上記ア
ドレス記憶手段には、上記順次生成されるアドレスのう
ち、上記エラー検出対象のアドレスのみが記憶されるこ
とになる。
【0024】そして、実アドレス発生手段にて、上記ア
ドレス記憶手段に記憶されたアドレスに基づいて、メモ
リ装置本体に対して上記情報信号のアクセスを行なうた
めのアドレスが発生されることになる。具体的には、こ
の実アドレス発生手段からは、上記順次生成されるアド
レスのうち、上記エラー検出対象のアドレスを除くアド
レスが出力されることになる。従って、メモリ装置本体
への情報信号の書込み及び読出しは、実アドレス発生手
段からの上記アドレスに従って行なわれ、エラー検出対
象のアドレスへのアクセスは行なわれないことになる。
【0025】即ち、本発明に係るメモリ装置において
は、メモリ装置の結晶欠陥等に基づくドロップアウトを
検出し、この検出結果に基づいて上記ドロップアウト部
分へのアクセスをパスできるアドレス制御が行なわれる
ことになり、メモリ装置が例えば半導体メモリである場
合において、該半導体メモリを構成するいくつかのメモ
リセルに欠陥があったとしても、欠陥のあるメモリセル
へのアクセスは行なわないため、見かけ上、良品として
処理することが可能となり、メモリ装置の歩留まりの向
上及び製造コストの低廉化を効率よく実現させることが
できる。
【0026】また、上記エラー検出手段としては、上記
メモリ装置本体から読み出された第1のテストパターン
信号と正規の第1のテストパターン信号との互いの属性
の比較(第1の比較)及び上記メモリ装置本体から読み
出された第2のテストパターン信号と正規の第2のテス
トパターン信号との互いの属性の比較(第2の比較)を
行うように構成し、上記アドレス記憶手段として、上記
エラー検出手段での上記第1の比較及び第2の比較にお
いて、それぞれ互いに属性の異なる期間におけるアドレ
スをエラー検出対象アドレスとして上記所定の規則に従
って記憶するように構成することもできる。
【0027】この場合においては、まず、エラー検出手
段において、上記メモリ装置本体から読み出された第1
のテストパターン信号と正規の第1のテストパターン信
号との互いの属性の比較(第1の比較)が行なわれた
後、同じくエラー検出手段において、上記メモリ装置本
体から読み出された第2のテストパターン信号と正規の
第2のテストパターン信号との互いの属性の比較(第2
の比較)が行なわれる。そして、上記アドレス記憶手段
において、上記エラー検出手段での上記第1の比較及び
第2の比較においてそれぞれ互いに属性の異なる期間に
おけるアドレスがエラー検出対象アドレスとして上記所
定の規則に従ってアドレス記憶手段に記憶されることに
なる。
【0028】この場合においても、上記実アドレス発生
手段からは、上記順次生成されるアドレスのうち、上記
エラー検出対象のアドレスを除くアドレスが出力される
ことになる。従って、メモリ装置本体への情報信号の書
込み及び読出しは、実アドレス発生手段からの上記アド
レスに従って行なわれ、エラー検出対象のアドレスへの
アクセスは行なわれないことになる。
【0029】次に、本発明に係るメモリ装置のドロップ
アウト検出システムにおいては、以下に示すメモリ装置
とドロップアウト検出装置を具備させて構成する。メモ
リ装置は、指定されたアドレスに従って情報信号がアク
セスされるメモリ装置本体と、テストパターン信号を順
次生成されるアドレスに従ってメモリ装置本体に書き込
むテストパターン書込み手段と、上記メモリ装置本体に
書き込まれた上記テストパターン信号を順次生成される
アドレスに従って読み出すテストパターン読出し手段
と、上記メモリ装置本体から読み出されたテストパター
ン信号の属性からエラーの存否を検出するエラー検出手
段と、上記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー
検出手段でのエラー検出対象のアドレスを所定の規則に
従って記憶するアドレス記憶手段と、上記アドレス記憶
手段に記憶されたアドレスに基づいて、上記情報信号の
アクセス用アドレスを発生する実アドレス発生手段とを
設けて構成する。
【0030】一方、ドロップアウト検出装置は、ドロッ
プアウト検出テストの開始の指示に基づいて、上記メモ
リ装置における上記メモリ装置本体に供給すべき上記テ
ストパターン信号を基準クロックに基づいて生成するテ
ストパターン信号生成手段と、上記ドロップアウト検出
テストの開始の指示に基づいて、上記メモリ装置におけ
る上記テストパターン書込み手段に対し、上記基準クロ
ックの計数に基づく所定期間、書込みイネーブル信号を
出力し、該所定期間経過後において、上記メモリ装置に
おける上記テストパターン読出し手段に対し、読出しイ
ネーブル信号を出力するタイミング発生手段と、上記メ
モリ装置における上記エラー検出手段でのエラー検出回
数に基づいて、エラーの発生率を表示する表示手段とを
具備したドロップアウト検出装置とを設けて構成する。
【0031】これにより、まず、ドロップアウト検出テ
ストの開始の指示に基づいて、ドロップアウト検出装置
におけるテストパターン信号生成手段にて、上記メモリ
装置におけるメモリ装置本体に供給すべきテストパター
ン信号が基準クロックに基づいて生成されてメモリ装置
本体に供給される。
【0032】これと同時に、タイミング発生手段を通じ
て、上記メモリ装置におけるテストパターン書込み手段
に対し、上記基準クロックの計数に基づく所定期間、書
込みイネーブル信号が出力される。
【0033】メモリ装置は、タイミング発生手段からの
書込みイネーブル信号の供給と、テストパターン信号生
成手段からのテストパターン信号の供給に基づいて、該
テストパターン信号がメモリ装置本体に書き込まれるこ
とになる。この書込み動作は、テストパターン書込み手
段を通じて、順次生成されるアドレスに従って行なわれ
ることになる。
【0034】その後、所定期間経過後において、タイミ
ング発生手段を通じて、上記メモリ装置におけるテスト
パターン読出し手段に対し、読出しイネーブル信号が出
力される。これによって、テストパターン読出し手段に
て、順次生成されるアドレスに従って上記テストパター
ン信号(メモリ装置本体に書き込まれているテストパタ
ーン信号)がメモリ装置本体から読み出される。
【0035】そして、エラー検出手段にて、上記テスト
パターン読出し手段を通じて読み出されたメモリ装置本
体からのテストパターン信号の属性からエラーの存否が
検出される。即ち、メモリ装置が例えば半導体メモリで
ある場合において、その半導体メモリを構成するいくつ
かのメモリセルに欠陥があった場合、メモリ装置本体か
ら読み出されたテストパターン信号は、書き込み時のテ
ストパターン信号の属性と異なる属性を有する信号形態
となる。
【0036】これにより、上記エラー検出手段は、メモ
リ装置本体から読み出されたテストパターン信号の属性
からエラーの存否を検出することが可能となる。
【0037】そして、上記順次生成されるアドレスのう
ち、上記エラー検出手段でのエラー検出対象のアドレス
が所定の規則に従ってアドレス記憶手段に記憶されるこ
とになる。また、このとき、上記エラー検出手段でのエ
ラー検出回数に基づくエラーの発生率が表示手段を通じ
て表示される。操作者は、表示手段からのエラー発生率
の規模によって、良品か不良品かを区分けすることが可
能となる。
【0038】ここで、上記所定の規則が、例えばエラー
検出対象のアドレスを排除するものである場合、上記ア
ドレス記憶手段には、上記順次生成されるアドレスのう
ち、上記エラー検出対象のアドレスを除くアドレスが記
憶されることになり、上記所定の規則が、エラー検出対
象でないアドレスを排除するものである場合は、上記ア
ドレス記憶手段には、上記順次生成されるアドレスのう
ち、上記エラー検出対象のアドレスのみが記憶されるこ
とになる。
【0039】そして、実アドレス発生手段にて、上記ア
ドレス記憶手段に記憶されたアドレスに基づいて、メモ
リ装置本体に対して上記情報信号のアクセスを行なうた
めのアドレスが発生されることになる。具体的には、こ
の実アドレス発生手段からは、上記順次生成されるアド
レスのうち、上記エラー検出対象のアドレスを除くアド
レスが出力されることになる。従って、メモリ装置本体
への情報信号の書込み及び読出しは、実アドレス発生手
段からの上記アドレスに従って行なわれ、エラー検出対
象のアドレスへのアクセスは行なわれないことになる。
【0040】即ち、本発明に係るメモリ装置のドロップ
アウト検出システムにおいては、メモリ装置の結晶欠陥
等に基づくドロップアウトを検出し、この検出結果に基
づいて上記ドロップアウト部分へのアクセスをパスでき
るアドレス制御を行なうことができ、その結果、メモリ
装置が例えば半導体メモリである場合において、該半導
体メモリを構成するいくつかのメモリセルに欠陥があっ
たとしても、欠陥のあるメモリセルへのアクセスは行な
わないため、見かけ上、良品として処理することが可能
となり、メモリ装置の歩留まりの向上及び製造コストの
低廉化を効率よく実現させることができる。
【0041】次に、本発明に係るメモリ装置のドロップ
アウト検出方法においては、ドロップアウト検出テスト
の開始の指示に基づいて、メモリ装置本体にテストパタ
ーン信号をアドレス順次に書き込み、上記テストパター
ン信号のメモリ装置本体への書き込み終了後、メモリ装
置本体からテストパターン信号をアドレス順次に読み出
し、上記メモリ装置本体から読み出された上記テストパ
ターン信号の属性からドロップアウトエラーの存否を検
出し、上記メモリ装置本体に順次供給されるアドレスの
うち、エラー検出対象のアドレスを所定の規則に従って
記憶し、この記憶されたアドレスに基づいて、上記情報
信号のアクセス用アドレスを生成し、この生成されたア
クセス用アドレスに基づいて上記情報信号のアクセスを
行なうことを特徴とする。
【0042】これにより、まず、ドロップアウト検出テ
ストの開始の指示に基づいて、メモリ装置本体にテスト
パターン信号がアドレス順次に書き込まれる。その後、
メモリ装置本体からテストパターン信号がアドレス順次
に読み出される。
【0043】上記メモリ装置本体から読み出された上記
テストパターン信号の属性からドロップアウトエラーの
存否が検出される。即ち、メモリ装置が例えば半導体メ
モリである場合において、その半導体メモリを構成する
いくつかのメモリセルに欠陥があった場合、メモリ装置
本体から読み出されたテストパターン信号は、書き込み
時のテストパターン信号の属性と異なる属性を有する信
号形態となる。
【0044】これにより、上記エラー検出手段は、メモ
リ装置本体から読み出されたテストパターン信号の属性
からエラーの存否を検出することが可能となる。そし
て、上記メモリ装置本体に順次供給されるアドレスのう
ち、エラー検出対象のアドレスが所定の規則に従って記
憶される。
【0045】ここで、上記所定の規則が、例えばエラー
検出対象のアドレスを排除するものである場合、上記ア
ドレスの記憶処理は、上記メモリ装置本体に順次供給さ
れるアドレスのうち、上記エラー検出対象のアドレスを
除くアドレスを記憶する処理となり、上記所定の規則
が、エラー検出対象でないアドレスを排除するものであ
る場合は、上記アドレスの記憶処理は、上記メモリ装置
本体に順次供給されるアドレスのうち、上記エラー検出
対象のアドレスのみを記憶する処理となる。
【0046】そして、この記憶されたアドレスに基づい
て、上記情報信号のアクセス用アドレスが生成されて、
この生成されたアクセス用アドレスに基づいて上記情報
信号のアクセスが行なわれることになる。
【0047】その結果、メモリ装置本体への情報信号の
書込み及び読出しは、テストパターン信号の入力時に順
次供給されたアドレスのうち、上記エラー検出対象のア
ドレスを除くアドレスに従って行なわれ、エラー検出対
象のアドレスへのアクセスは行なわれないことになる。
【0048】即ち、本発明に係るメモリ装置のドロップ
アウト検出方法においては、メモリ装置の結晶欠陥等に
基づくドロップアウトを検出し、この検出結果に基づい
て上記ドロップアウト部分へのアクセスをパスできるア
ドレス制御が行なわれることになり、メモリ装置が例え
ば半導体メモリである場合において、該半導体メモリを
構成するいくつかのメモリセルに欠陥があったとして
も、欠陥のあるメモリセルへのアクセスは行なわないた
め、見かけ上、良品として処理することが可能となり、
メモリ装置の歩留まりの向上及び製造コストの低廉化を
効率よく実現させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るメモリ装置を
半導体メモリに適用した2つの実施の形態例(以下、単
にそれぞれ第1の実施の形態に係る半導体メモリ及び第
2の実施の形態に係る半導体メモリと記す)と本発明に
係るメモリ装置のドロップアウト検出システムを半導体
メモリを構成する各メモリセルのドロップアウト検出に
適用した2つの実施の形態例(以下、単にそれぞれ第1
の実施の形態に係るドロップアウト検出システム及び第
2の実施の形態に係るドロップアウト検出システムと記
す)を図1〜図28を参照しながら説明する。
【0050】まず、第1の実施の形態に係る半導体メモ
リ1は、図1に示すように、メモリ本体2,メモリコン
トローラ3,アドレス格納用メモリ4及びエラー検出回
路5を有して構成されている。
【0051】メモリ本体2は、多数の半導体メモリセル
(図示せず)がマトリクス状に配されたメモリセルアレ
イ11を有し、このメモリセルアレイ11の縦方向に例
えば行デコーダ12が接続され、メモリセルアレイ11
の横方向に例えば列デコーダ13が接続され、更に列デ
コーダ13にデータ線14を通じて書込み/読出し回路
15が接続されて構成されている。上記行デコーダ12
及び列デコーダ13の各前段には、メモリコントローラ
3からの行アドレスデータDAr及び列アドレスデータ
DAcを所定期間保持する行アドレスバッファ16及び
列アドレスバッファ17が接続されている。
【0052】上記行アドレスバッファ16は、メモリコ
ントローラ3から出力される行アドレスデータDArを
保持し、同じくメモリコントローラ3からの行クロック
信号SArの例えば立ち上がりタイミングで後段の行デ
コーダ12に出力する。上記列アドレスバッファ17
は、メモリコントローラ3から出力される列アドレスデ
ータDAcを保持し、同じくメモリコントローラ3から
の列クロック信号SAcの例えば立ち上がりタイミング
で後段の列デコーダ13に出力する。
【0053】各半導体メモリセルは、例えば図2Aに示
すように、キャパシタCとスイッチングトランジスタT
rにて構成され、キャパシタCに対する電荷の充電、保
持及び放電をスイッチングトランジスタTrにて制御す
るダイナミックRAM(DRAM)や、図2Bに示すよ
うに、第1のインバータ回路(抵抗R1とトランジスタ
Tr1にて構成される)と第2のインバータ回路(抵抗
R2とトランジスタTr2にて構成される)をクロスカ
ップルさせて構成された双安定フリップフロップを有
し、信号の読み書きを2つのスイッチングトランジスタ
Tr3及びTr4にて制御するスタティックRAM(S
RAM)などがある。
【0054】そして、図1の半導体メモリにおいて、例
えばメモリセルM23(2行3列)にデータを書き込む場
合は、データ入力端子φinに書込みデータを供給する
ことにより、該書込みデータが書込み/読出し回路15
を介してデータ線14に現れる。そして、まず、行デコ
ーダ12への2行目に関する行アドレスデータDAr
(A1)の入力によって2行目の選択線A1が選択され
て、該2行目の選択線A1が高電圧になる。これによっ
て、2行目の選択線A1に接続される全てのメモリセル
のスイッチング用トランジスタがオンになる。
【0055】次いで、3列目に関する列アドレスデータ
DAc(B2)が列レコーダ13に入力されて、該3列
目の信号線B2が選択されることにより、データ線14
に供給されている書込みデータが2行3列目のメモリセ
ルM23に書き込まれることになる。
【0056】一方、メモリセルM23の記憶データを読み
出すには、まず、行デコーダ12への2行目に関する行
アドレスDAr(A1)の入力によって2行目の選択線
A1が選択されて、該2行目の選択線A1が高電圧にな
る。これによって、2行目の選択線A1に接続される全
てのメモリセルのスイッチング用トランジスタがオンに
なる。
【0057】次いで、3列目に関する列アドレスデータ
DAc(B2)が列レコーダ13に入力されて、該3列
目の信号線B2が選択されることにより、2行3列目の
メモリセルM23の記憶データが信号線B2を介してデー
タ線14に現れることから、上記2行3列目のメモリセ
ルM23の記憶データが書込み/読出し回路15及び出力
端子φoutを介して読み出されることになる。
【0058】メモリコントローラ3は、外部からのイニ
シャライズ指令信号Sdが入力される第1の入力端子φ
1と、外部からの書込みイネーブル信号Sw及び読出し
イネーブル信号Srが供給される第2及び第3の入力端
子φ2及びφ3と、上記メモリ本体2の行アドレスバッ
ファ16に対して行アドレスデータDArを出力する行
アドレス出力端子φArと、上記メモリ本体2の列アド
レスバッファ17に対して列アドレスデータDAcを出
力する列アドレス出力端子φAcと、エラー検出回路5
からの出力信号(エラー検出信号)Ssが入力される第
4の入力端子φ4と、エラー検出回路5に対してエラー
検出用のクロック信号Scが出力されるクロック出力端
子φcとを有する。
【0059】また、このメモリコントローラ3は、アド
レス格納用メモリ4とデータバス,アドレスバス及び制
御バスを通じて接続されている。また、このメモリコン
トローラ3には、外部のコンピュータ等からのアドレス
データDAiが供給されるアドレス入力端子φAiが設
けられている。なお、このメモリコントローラ3につい
ての詳細は後述する。
【0060】エラー検出回路5は、例えばDフリップフ
ロップにて構成することができる。この場合、エラー検
出回路5のD端子に書込み/読出し回路15からの読出
しデータが供給され、クロック入力端子にメモリコント
ローラ3からのエラー検出用のクロック信号Scが供給
され、Q端子から出力される信号、即ちエラー検出信号
Ssがメモリコントローラ3の上記第4の入力端子φ4
に供給されるように配線接続されている。
【0061】アドレス格納用メモリ4は、半導体メモリ
1自体が電源から切り離されてもその記憶内容を保持す
る必要から、例えばEEPROMやフラッシュメモリ等
の不揮発性メモリにて構成することが好ましい。
【0062】一方、第1の実施の形態に係るドロップア
ウト検出システムは、上記半導体メモリ1のほかに、ド
ロップアウト検出装置21を有して構成され、このドロ
ップアウト検出装置21は、スタートスイッチ22,テ
ストパターン信号生成回路23,タイミング発生回路2
4,基準クロック発生回路25及び表示装置26を有し
て構成されている。
【0063】スタートスイッチ22は、操作者による該
スタートスイッチ22の操作に基づいて割込み信号Sd
を発生するように構成されている。この割込み信号Sd
は、後段のテストパターン信号生成回路23及びタイミ
ング発生回路24に供給され、更に半導体メモリ1にお
ける上記メモリコントローラ3の第1の入力端子φ1に
イニシャライズ指令信号Sdとして供給されるようにな
っている。
【0064】テストパターン信号生成回路23は、上記
スタートスイッチ22の操作によって発生する割込み信
号Sdの入力に基づいて活性化され、基準クロック発生
回路25からの基準クロック信号Sbの入力に基づいて
所定のテストパターン信号Stを生成し、上記半導体メ
モリ1に出力する回路である。このテストパターン信号
Stは、基準クロック発生回路25からの基準クロック
信号Sbのクロック数を計数しながら作成されるもので
あり、その一例としては、例えば図4に示すように、電
圧レベルが約4Vであって、パルス周期のデューティが
50%,50%のパルス信号となっており、論理的にみ
ると、「1010・・・」のデータ形態となっている。
【0065】タイミング発生回路24は、上記スタート
スイッチ22の操作によって発生する割込み信号Sdの
入力に基づいて活性化されて少なくとも2種類のタイミ
ング信号を出力する回路である。
【0066】具体的には、上記タイミング発生回路24
は、基準クロック発生回路25からの基準クロック信号
Sbの入力に基づいて所定期間、上記半導体メモリ1に
対して書込みイネーブル信号Swを出力し(図4参
照)、上記所定期間経過後に、基準クロック発生回路2
5からの基準クロック信号Sbの入力に基づいて所定期
間、上記半導体メモリ1に対して読出しイネーブル信号
Srを出力する(図5参照)。
【0067】表示装置26は、例えば液晶ディスプレイ
等により構成され、半導体メモリ1からの表示用データ
Ddをディスプレイ上に表示する装置である。
【0068】そして、半導体メモリ1に組み込まれる上
記メモリコントローラ3は、例えばマイクロコンピュー
タにて構成され、図6に示すように、各種プログラムが
格納されたプログラムROM31と、各種固定データが
予め登録されたデータROM32と、上記プログラムR
OM31から読み出されたプログラムの動作用として用
いられる動作用RAM33と、外部回路からの制御信号
やデータ並びに各種プログラムによってデータ加工され
たデータ等が格納されるデータRAM34と、外部回路
に対して信号やデータの入出力を行なう入力ポート35
及び出力ポート36と、これら各種回路を制御するCP
U(制御装置及び論理演算装置)37とを有して構成さ
れている。
【0069】また、このメモリコントローラ3は、行ア
ドレスバッファ16に対して行クロック信号SArを出
力する行クロック信号発生回路41と、列アドレスバッ
ファ17に対して列クロック信号SAcを出力する列ク
ロック信号発生回路42と、エラー検出回路5に対して
エラー検出用のクロック信号Scを発生するエラー検出
用クロック発生回路43とを有する。
【0070】行クロック発生回路41は、例えば単安定
マルチバイブレータにて構成することができ、メモリコ
ントローラ3の出力ポート36から出力される行クロッ
ク発生用のトリガー信号Str(以下、単に行クロック
用トリガー信号と記す)の入力に基づいて所定パルス幅
の行クロック信号SArを発生する。この行クロック信
号SArは、例えば図4に示すように、1つの行を選択
するたびに1つのパルスを有する信号波形となってお
り、その立ち上がりタイミングは、行アドレスデータの
出力直後であって、テストパターン信号Stの立ち上が
りタイミングよりも数基準クロック分進んだものとなっ
ている。
【0071】列クロック発生回路42は、例えば単安定
マルチバイブレータにて構成することができ、メモリコ
ントローラ3の出力ポート36から出力される列クロッ
ク発生用のトリガー信号Stc(以下、単に列クロック
用トリガー信号と記す)の入力に基づいて所定パルス幅
の列クロック信号SAcを発生する。この列クロック信
号SAcは、例えば図4に示すように、テストパターン
信号Stとほぼ同じパルス波形を有するが、その立ち上
がりタイミングがテストパターン信号Stの立ち上がり
タイミングよりも所定基準クロック分遅れたものとなっ
ている。
【0072】上記エラー検出用クロック発生回路43
は、例えば単安定マルチバイブレータにて構成すること
ができ、メモリコントローラ3の出力ポート36から出
力されるエラー検出用のトリガー信号Ste(以下、単
にエラー検出用トリガー信号と記す)の入力に基づいて
所定パルス幅のエラー検出用クロック信号Scを発生す
る。このエラー検出用クロック信号Scは、例えば図5
に示すように、読出し時の列クロック信号SAcとほぼ
同じパルス波形を有するが、その立ち上がりタイミング
が上記列クロック信号SAcの立ち上がりタイミングよ
りも数基準クロック分遅れたものとなっている。
【0073】そして、上記各種回路は、CPU37から
導出されたデータバスDBを介して各回路間のデータの
受渡しが行なわれ、更にCPU37から導出されたアド
レスバスや制御バス(共に図示せず)を介してそれぞれ
CPU37にて制御されるように構成されている。
【0074】次に、上記第1の実施の形態に係るドロッ
プアウト検出システム及び半導体メモリ1の処理動作を
説明する。まず、ドロップアウト検出システムにおける
ドロップアウト検出装置21の動作について説明し、そ
の後に半導体メモリ1の動作について説明する。
【0075】上記ドロップアウト検出装置21は、上記
第1の実施の形態に係る半導体メモリ1をイニシャライ
ズするために使用され、特に半導体メモリ1におけるメ
モリセルアレイ11に多数配置されているメモリセルの
うち、欠陥を有するメモリセル(以下、単に欠陥メモリ
セルと記す)へのアクセスを禁止できるようにアドレス
制御するための情報を作成するため使用される。
【0076】そして、上記半導体メモリ1のイニシャラ
イズは、操作者がスタートスイッチ22を操作すること
により開始される。
【0077】操作者が上記スタートスイッチ22を操作
することにより、該スイッチ22から割込み信号Sdが
発生し、後段のテストパターン信号生成回路23及びタ
イミング発生回路24に供給される。
【0078】テストパターン信号生成回路23は、上記
スイッチ22からの割込み信号Sdの入力に基づいて所
定のテストパターン信号St(図4参照)を生成して出
力する。
【0079】上記タイミング発生回路24は、上記スイ
ッチ22からの割込み信号Sdの入力に基づいて書込み
イネーブル信号Swを出力する。この書込みイネーブル
信号Swは、例えば所定期間、高レベルを維持する信号
波形を有する。
【0080】そして、これら割込み信号Sd、テストパ
ターン信号St及び書込みイネーブル信号Swは、後段
の半導体メモリ1に供給されることになる。具体的に
は、上記割込み信号Sdはイニシャライズ指令信号とし
てメモリコントローラ3の第4の入力端子φ4に供給さ
れ、上記テストパターン信号Stはメモリ本体2におけ
る書込み/読出し回路15のデータ入力端子φinに供
給され、書込みイネーブル信号Swはメモリコントロー
ラ3の第2の入力端子φ2に供給される。
【0081】上記タイミング発生回路24から書込みイ
ネーブル信号Swが出力された時点から所定時間経過後
にテストパターン信号生成回路23からのテストパター
ン信号Stの出力が停止し、上記タイミング発生回路2
4から今度は読出しイネーブル信号Srが出力される。
この読出しイネーブル信号Srは、半導体メモリ1のメ
モリコントローラ3における第3の入力端子φ3に供給
される。
【0082】上記読出しイネーブル信号Srの出力開始
から所定時間経過後に、半導体メモリ1からエラー発生
率に関するデータDdが表示装置26に出力される。表
示装置26は、半導体メモリ1からの上記データDdを
ディスプレイ上にキャラクタ表示する。これによって、
操作者は、半導体メモリ1のエラー発生率を一目で確認
することが可能となる。上記半導体メモリ1からのエラ
ー発生率に関するデータDdの表示装置26への出力に
ついての説明は後で詳細に説明する。
【0083】次に、上記第1の実施の形態に係る半導体
メモリ1、特にメモリコントローラ3を主体にした処理
動作について図7〜図21の機能ブロック及びフローチ
ャートを参照しながら説明する。
【0084】メモリコントローラ3は、まず、図8で示
すステップS1において、電源投入と同時に初期動作、
例えば、メモリコントローラ3内のシステムチェックや
メモリチェック及びセットアップ等が行なわれる。
【0085】次に、ステップS2において、プログラム
ROM31から、メモリ制御処理手段51(メモリ制御
処理プログラム:図7参照)が読み出されて、動作用R
AM33に書き込まれると同時に、このプログラムの動
作中において生成されたデータを一時的に保存するため
や、上記プログラムを構成する各ルーチン間のパラメー
タの受渡しなどに用いられる作業領域が動作用RAM3
3中に割り付けられる。
【0086】また、データRAM34に、後述するイニ
シャライズ処理において作成される(あるいは組み替え
られる)データアクセスのためのアドレス(以下、単に
実アドレスと記す)が登録された実アドレステーブルT
BLiが格納される実アドレス格納領域と、エラー検出
対象の行情報及び列情報が登録されたエラーテーブルが
格納されるエラーテーブル格納領域と、データROM3
2からの各種固定データが格納される固定データ格納領
域とがそれぞれ割り付けられる。
【0087】実アドレステーブルTBLiは、例えば図
20に示すように、この仕様により決定されたメモリセ
ルアレイの行数に対応した数分のテーブルが実アドレス
格納領域に展開されるものである。各テーブルTBL0
〜TBLMは多数のレコードから構成され、各レコード
にはデータアクセスに使用される実アドレスが登録(格
納)されるようになっている。これら多数のテーブルを
総称して示すときはTBLiとして記す。TBLiの
「i」は、後述するように、行数の更新用に使用される
インデックスレジスタiに対応させたものである。な
お、図20においては、代表的にTBL0〜TBL3ま
での実アドレステーブルを示してある。
【0088】固定データ格納領域は、少なくとも予め仕
様で決められているメモリセルアレイの行数Mや列数N
に関するデータが格納される領域を有する。
【0089】このステップS2においては、上記プログ
ラムの転送処理のほかに、データROM32から各種固
定データを読み出して固定データ格納領域に格納すると
いう処理を行なう。このとき、データROM32に登録
されているメモリセルアレイの行数M及び列数Nが所定
の格納領域に格納される。
【0090】上記動作用RAM33に読み出されたメモ
リ制御処理プログラム51は、図7に示すように、アド
レス格納メモリ4からイニシャライズ済みフラグFLG
を読み出すフラグ読出し手段52と、各種判別を行う判
別手段53と、イニシャライズ処理要求に従ってアドレ
ス格納用メモリ4を初期化するメモリ初期化手段54
と、イニシャライズ処理要求に従ってテストパターン信
号Stをメモリセルアレイ11の各メモリセルに書き込
むテストパターン信号書込み処理手段55と、上記テス
トパターン信号書込み処理手段55を通じて各メモリセ
ルに書き込まれたテストパターン信号Stを順次読み出
しながらエラー検出を行なうテストパターン信号読出し
処理手段56と、実際のデータアクセス時に使用される
アドレス(実アドレス)に関するデータテーブル、即ち
実アドレステーブルTBLiをエラー検出情報に基づい
て作成する実アドレステーブル作成手段57と、上記イ
ニシャライズ処理の終了に基づいてイニシャライズ処理
済みフラグをセットするフラグセット手段58と、上記
イニシャライズ処理の終了に基づいて上記エラー検出情
報からエラー発生率を演算して表示装置に出力するエラ
ー発生率演算出力手段59とを有して構成されている。
【0091】そして、このメモリ制御処理プログラム5
1は、まず、図8のステップS3において、フラグ読出
し手段52を通じて、アドレス格納メモリ4の所定記憶
領域からイニシャライズ済みフラグFLGを読み出す。
このイニシャライズ済みフラグFLGは、その内容が
「0」であれば、イニシャライズ済みでないことを示
し、内容が「1」であればイニシャライズ済みであるこ
とを示す。
【0092】次に、ステップS4において、判別手段5
3を通じて、現在イニシャライズ処理済みでないか否か
が判別される。この判別は、例えば上記イニシャライズ
済みフラグFLGの内容が「0」であるかどうかで行な
われる。上記イニシャライズ済みフラグFLGの内容が
「0」で現在イニシャライズ済みでないと判別された場
合は、次のステップS5に進む。
【0093】ステップS5においては、判別手段53を
通じて、イニシャライズ指令信号Sdの入力があったか
どうかの判別が行なわれ、上記イニシャライズ指令信号
Sdの入力があるまで該ステップS5が繰り返される。
即ち、イニシャライズ指令待ちとなる。
【0094】ドロップアウト検出装置21におけるスタ
ートスイッチ22が操作されることにより発生する割込
み信号Sdがメモリコントローラ3の第4の入力端子φ
4にイニシャライズ指令信号Sdとして入力された時点
で次のステップS6に進み、メモリ初期化手段54を通
じて、アドレス格納用メモリ4が初期化される。この初
期化処理は、例えば初期値「0」がすべての記憶領域に
書き込まれることにより行なわれる。
【0095】次に、ステップS7において、テストパタ
ーン信号書込み処理手段55(テストパターン信号書込
み処理サブルーチン)に入る。
【0096】このテストパターン信号書込み処理手段5
5は、図9に示すように、各種判別を行なう判別手段7
1と、生成された行アドレスデータDArを出力ポート
36を介して行アドレスバッファ16に出力する行アド
レス出力手段72と、行クロック発生回路41に対し出
力ポート36を介して行クロック用トリガー信号Str
を出力する行クロック用トリガー出力手段73と、生成
された列アドレスデータDAcを出力ポート36を介し
て列アドレスバッファ17に出力する列アドレス出力手
段74と、列クロック発生回路42に対し出力ポート3
6を介して列クロック用トリガー信号Stcを出力する
列クロック用トリガー出力手段75とを有して構成され
ている。
【0097】そして、このテストパターン信号書込み処
理手段55(テストパターン信号書込み処理サブルーチ
ン)は、図10に示すように、まず、ステップS101
において、判別手段71を通じて、書込みイネーブル信
号Swが入力されているか否かが判別される。この判別
は、入力ポート35に接続されている第2の入力端子φ
2の端子電圧が高レベルになっているかどうかで行なわ
れる。このステップS101においては、書込みイネー
ブル信号Swが入力されるまで当該判別処理が繰り返さ
れる。即ち、書込みイネーブル信号Swの入力待ちとな
る。
【0098】第2の入力端子φ2の端子電圧が高レベル
となって書込みイネーブル信号Swが入力されたと判別
された場合は、次のステップS102に進み、行数の更
新用に使用されるインデックスレジスタiと列数の更新
用に使用されるインデックスレジスタjにそれぞれ初期
値「0」を格納して各インデックスレジスタi及びjを
初期化する。
【0099】次に、ステップS103において、行アド
レス出力手段72を通じて、インデックスレジスタiの
値を行アドレスデータDArとして出力ポート36を介
して行アドレスバッファ16に出力する。行アドレスバ
ッファ16は、メモリコントローラ3からの行アドレス
データDArを保持する。
【0100】次に、ステップS104において、行クロ
ック用トリガー出力手段73を通じて、行クロック用ト
リガー信号Strを出力ポート36を介して行クロック
発生回路41に出力する。行クロック発生回路41は、
出力ポート36からの上記行クロック用トリガー信号S
trの入力に基づいて、図4に示すように、所定パルス
幅の行クロック信号SArを出力する。行アドレスバッ
ファ16は、保持している行アドレスデータDArを行
クロック発生回路41から供給される行クロック信号S
Arの立ち上がりタイミングで後段の行デコーダ12に
出力する。
【0101】行デコーダ12への行アドレスデータDA
rの入力によって、当該行アドレスデータDArに対応
する選択線が選択されて、該選択線の電圧レベルが高レ
ベルになる。これによって、当該選択線に接続される全
てのメモリセルのスイッチング用トランジスタがオンに
なる。ここで、行アドレスデータが例えば「A0」であ
る場合、該アドレスデータDArが行デコーダ12に入
力されることによって該アドレスデータ「A0」に対応
する選択線、この場合、例えば1行目の選択線A0の電
圧レベルが高レベルとなる。
【0102】次に、ステップS105において、列アド
レス出力手段74を通じて、インデックスレジスタjの
値を列アドレスデータDAcとして出力ポート36を介
して列アドレスバッファ17に出力する。列アドレスバ
ッファ17は、メモリコントローラ3からの列アドレス
データDAcを保持する。
【0103】次に、ステップS106において、列クロ
ック用トリガー出力手段75を通じて、列クロック用ト
リガー信号Stcを出力ポート36を介して列クロック
発生回路42に出力する。列クロック発生回路42は、
出力ポート36からの上記列クロック用トリガー信号S
tcの入力に基づいて、図4に示すように、所定パルス
幅の列クロック信号SAcを出力する。列アドレスバッ
ファ17は、保持している列アドレスデータDAcを列
クロック発生回路42から供給される列クロック信号S
Acの立ち上がりタイミングで後段の列デコーダ13に
出力する。
【0104】列デコーダ13への列アドレスデータDA
cの入力によって、当該列アドレスデータDAcに対応
する信号線が選択される。これによって、データ線4に
供給されているテストパターン信号Stが現在選択され
ている行と列に関するメモリセルに書き込まれる。ここ
で、列アドレスデータDAcが例えば「B0」である場
合、該アドレスデータDAcが列デコーダ13に入力さ
れることによって該アドレスデータ「B0」に対応する
信号線、この場合、例えば1列目の信号線B0が選択さ
れることになる。
【0105】このとき、図4に示すように、テストパタ
ーン信号Stの立ち上がり時点から僅かに遅れた時点で
当該信号線が選択されることから、上記選択されたメモ
リセルには高レベル信号、即ち論理的に「1」のデータ
が書き込まれることになる。上記例で示すと1行1列目
のメモリセルに論理的に「1」のデータが書き込まれる
ことになる。
【0106】次に、ステップS107において、インデ
ックスレジスタjの値を+1更新した後、次のステップ
S108において、判別手段71を通じて、当該行にお
けるすべての列が終了したか否かが判別される。この判
別は、インデックスレジスタjの値がデータRAM34
の固定データ格納領域に格納されている列数N以上であ
るかどうかで行なわれる。
【0107】インデックスレジスタjの値が上記列数N
未満である場合は、ステップS105に戻り、該ステッ
プS105以降の処理を繰り返して、次の列のメモリセ
ルにテストパターン信号、この場合、論理的に「1]の
データを書き込む。
【0108】そして、当該行に関するすべての列におけ
るメモリセルにテストパターン信号(論理的に「1」の
データ)が書き込まれて、上記ステップS108におい
てインデックスレジスタjの値が列数N以上と判別され
た場合は、次のステップS109に進み、今度は、イン
デックスレジスタiの値を+1更新する。
【0109】次に、ステップS110において、判別手
段71を通じて、すべての行が終了したか否かが判別さ
れる。この判別は、インデックスレジスタiの値がデー
タRAM34の固定データ格納領域に格納されている行
数M以上であるかどうかで行なわれる。
【0110】インデックスレジスタiの値が上記行数M
未満である場合は、ステップS103に戻り、該ステッ
プS103以降の処理を繰り返して、次の行に関するす
べてのメモリセルにテストパターン信号、この場合、論
理的に「1]のデータを書き込む。
【0111】そして、すべての行におけるメモリセルに
テストパターン信号(論理的に「1」のデータ)が書き
込まれて、上記ステップS110においてインデックス
レジスタiの値が行数M以上と判別された段階で、この
テストパターン信号書込み処理サブルーチン55が終了
する。
【0112】次に、図8に示すメインルーチンに戻り、
次のステップS8において、テストパターン信号読出し
処理手段56(テストパターン信号読出し処理サブルー
チン)に入る。
【0113】このテストパターン信号読出し処理手段5
6は、図11に示すように、上記テストパターン信号書
込み処理手段55と同様の判別手段71,行アドレス出
力手段72,行クロック用トリガー出力手段73,列ア
ドレス出力手段74及び列クロック用トリガー出力手段
75を有し、更にエラー検出用クロック発生回路43に
対し出力ポート36を介してエラー検出用トリガー信号
Steを出力するエラー検出用トリガー出力手段76
と、エラー検出対象の行情報と列情報を登録して構成さ
れるデータテーブル、即ちエラーテーブルをエラー検出
回路5からのエラー検出信号Ssに基づいて作成するエ
ラーテーブル作成手段77とを有して構成されている。
【0114】上記エラーテーブルは、図21に示すよう
に、多数のレコードにて構成され、各レコードにはエラ
ーが検出されたメモリセルに関する行情報Eiと列情報
Ejが格納されるようになっている。そして、最終レコ
ードにはファイルの終了を示すEOFコードが格納され
る。
【0115】上記テストパターン信号読出し処理手段5
6(テストパターン信号読出し処理サブルーチン)は、
図12に示すように、まず、ステップS201におい
て、判別手段71を通じて、読出しイネーブル信号Sr
が入力されているか否かが判別される。この判別は、入
力ポート35に接続されている第3の入力端子φ3の端
子電圧が高レベルになっているかどうかで行なわれる。
このステップS201においては、読出しイネーブル信
号Srが入力されるまで当該判別処理が繰り返される。
即ち、読出しイネーブル信号Srの入力待ちとなる。
【0116】第3の入力端子φ3の端子電圧が高レベル
となって読出しイネーブル信号Srが入力されたと判別
された場合は、次のステップS202に進み、行数の更
新用に使用されるインデックスレジスタiと列数の更新
用に使用されるインデックスレジスタjとエラーテーブ
ルのレコード検索用に使用されるインデックスレジスタ
kにそれぞれ初期値「0」を格納して各インデックスレ
ジスタi,j及びkを初期化する。
【0117】次に、ステップS203において、行アド
レス出力手段72を通じて、インデックスレジスタiの
値を行アドレスデータDArとして出力ポート36を介
して行アドレスバッファ16に出力する。行アドレスバ
ッファ16は、メモリコントローラ3からの行アドレス
データDArを保持する。
【0118】次に、ステップS204において、行クロ
ック用トリガー出力手段73を通じて、行クロック用ト
リガー信号Strを出力ポート36を介して行クロック
発生回路41に出力する。行クロック発生回路41は、
出力ポート36からの上記行クロック用トリガー信号S
trの入力に基づいて、図5に示すように、所定パルス
幅の行クロック信号SArを出力する。行アドレスバッ
ファ16は、保持している行アドレスデータDArを行
クロック発生回路41から供給される行クロック信号S
Arの立ち上がりタイミングで後段の行デコーダ12に
出力する。
【0119】行デコーダ12への行アドレスデータDA
rの入力によって、当該行アドレスデータDArに対応
する選択線が選択されて、該選択線の電圧レベルが高レ
ベルになる。これによって、当該選択線に接続される全
てのメモリセルのスイッチング用トランジスタがオンに
なる。ここで、行アドレスデータDArの内容が例えば
「A0」である場合、該アドレスデータDArが行デコ
ーダ12に入力されることによって該アドレスデータ
「A0」に対応する選択線、この場合、例えば1行目の
選択線A0の電圧レベルが高レベルとなる。
【0120】次に、ステップS205において、列アド
レス出力手段74を通じて、インデックスレジスタjの
値を列アドレスデータDAcとして出力ポート36を介
して列アドレスバッファ17に出力する。列アドレスバ
ッファ17は、メモリコントローラ3からの列アドレス
データDAcを保持する。
【0121】次に、ステップS206において、列クロ
ック用トリガー出力手段75を通じて、列クロック用ト
リガー信号Stcを出力ポート36を介して列クロック
発生回路42に出力する。列クロック発生回路42は、
出力ポート36からの上記列クロック用トリガー信号S
tcの入力に基づいて、図5に示すように、所定パルス
幅の列クロック信号SAcを出力する。列アドレスバッ
ファ17は、保持している列アドレスデータDAcを列
クロック発生回路42から供給される列クロック信号S
Acの立ち上がりタイミングで後段の列デコーダ13に
出力する。
【0122】列デコーダ13への列アドレスデータDA
cの入力によって、当該列アドレスデータDAcに対応
する信号線が選択される。ここで、列アドレスデータD
Acの内容が例えば「B0」である場合、該アドレスデ
ータDAcが列デコーダ13に入力されることによって
該アドレスデータ「B0」に対応する信号線、この場
合、例えば1列目の信号線B0が選択されることにな
る。これによって、現在選択されている行と列に関する
メモリセルに記憶されているデータがデータ線4に現れ
ることから、該メモリセルの記憶データが書込み/読出
し回路15及び出力端子φoutを介して読み出される
ことになる。上記例で示すと、1行1列目のメモリセル
の記憶データが読み出されることになる。
【0123】次に、ステップS107において、エラー
検出用トリガー出力手段76を通じて、エラー検出用ト
リガー信号Steを出力ポート36を介してエラー検出
用クロック発生回路43に出力する。エラー検出用クロ
ック発生回路43は、出力ポート36からの上記エラー
検出用トリガー信号Steの入力に基づいて、エラー検
出回路5に対し、図5に示すように、所定パルス幅のエ
ラー検出用クロック信号Scを出力する。
【0124】エラー検出回路5は、書込み/読出し回路
15から出力される読出しデータDrを上記エラー検出
用クロック発生回路43からのエラー検出用クロック信
号Scの入力に基づいて保持し、Q端子を通じてエラー
検出信号(例えば電圧信号)Ssとしてメモリコントロ
ーラ3に出力する。
【0125】この場合、上記テストパターン信号書込み
処理によって、すべてのメモリセルに論理的に「1」の
データを書き込むようにしているため、すべてのメモリ
セルが正常であれば、このエラー検出回路5のQ端子か
ら出力されるエラー検出信号Ssの例えば電圧レベル
は、すべて高レベルになる。しかし、一部のメモリセル
に結晶欠陥等の欠陥があった場合、上記テストパターン
信号書込み処理よってデータの書込みは行なわれないた
め、該欠陥メモリセルからの読出しデータDrは論理的
に「0」のデータとなる。この場合、エラー検出回路5
から出力されるエラー検出信号Ssの電圧レベルは低レ
ベルとなる。
【0126】従って、次のステップS208において
は、判別手段71を通じて、第4の入力端子φ4に供給
されるエラー検出回路5からのエラー検出信号Ssの電
圧レベルが低レベルであるか否かが判別される。
【0127】そして、上記ステップS208において、
エラー検出回路5からのエラー検出信号Ssのレベルが
低レベルであると判別された場合は、次のステップS2
09に進み、エラーテーブル作成手段77を通じて、エ
ラーテーブルのインデックスレジスタkの値で示すレコ
ード目(以下、kレコード目と記す)に現在のインデッ
クスレジスタi及びjの値を格納する。以後の説明で
は、エラーテーブルに格納されるインデックスレジスタ
i及びjの値をそれぞれエラー行数Ei及びエラー列数
Ejとして記す。
【0128】次に、ステップS210において、インデ
ックスレジスタkの値を+1更新する。
【0129】上記ステップS210でのインデックスレ
ジスタkの更新が終了した段階あるいは上記ステップS
208においてエラー検出回路5からのエラー検出信号
Ssの電圧レベルが高レベルであると判別された場合
は、次のステップS211に進み、インデックスレジス
タjの値を+1更新する。
【0130】次に、ステップS212において、判別手
段71を通じて、当該行におけるすべての列が終了した
か否かが判別される。この判別は、インデックスレジス
タjの値がデータRAM34の固定データ格納領域に格
納されている列数N以上であるかどうかで行なわれる。
【0131】インデックスレジスタjの値が上記列数N
未満である場合は、ステップS205に戻り、該ステッ
プS205以降の処理を繰り返して、次の列におけるメ
モリセルの記憶データを読み出してそのエラー検出を行
なう。
【0132】そして、当該行に関するすべての列におけ
るメモリセルの記憶データを読み出して、当該行のすべ
てのメモリセルのエラー検出を行なった場合、次のステ
ップS109に進み、今度は、インデックスレジスタi
の値を+1更新する。
【0133】ここで、例えば行アドレス「A0」に対応
する1行目のすべてのメモリセルのうち、例えば列アド
レス「B2」及び「B3」に関するメモリセルに欠陥が
あった場合(図5参照)、インデックスレジスタiの値
が「0」で、インデックスレジスタjの値が「2」及び
「3」のときにステップS209を通ることになるた
め、エラーテーブルの0レコード目にはエラー行数Ei
=0,エラー列数Ej=2が格納され、1レコード目に
はEi=0,Ej=3が格納されることになる。
【0134】次に、ステップS212において、判別手
段71を通じて、すべての行が終了したか否かが判別さ
れる。この判別は、インデックスレジスタiの値がデー
タRAM34の固定データ格納領域に格納されている行
数M以上であるかどうかで行なわれる。
【0135】インデックスレジスタiの値が上記行数M
未満である場合は、ステップS203に戻り、該ステッ
プS203以降の処理を繰り返して、次の行に関するす
べてのメモリセルの記憶データを読み出して各メモリセ
ルのエラー検出を行なう。
【0136】そして、すべての行におけるメモリセルの
記憶データを読み出して、すべてのメモリセルのエラー
検出を行なった場合、次のステップS215に進み、エ
ラーテーブル作成手段77を通じて、エラーテーブルの
kレコード目(最終レコードを指す)にEOFコードを
格納する。このステップS215による処理が終了した
段階でこのテストパターン信号読出し処理手段56(テ
ストパターン信号読出し処理サブルーチン)が終了す
る。
【0137】次に、図8に示すメインルーチンに戻り、
次のステップS9において、実アドレステーブル作成手
段57(実アドレステーブル作成サブルーチン)に入
る。
【0138】この実アドレステーブル作成手段57は、
図13に示すように、エラーテーブルをレコード単位に
読み出すエラーテーブル読出し手段81と、各種判別を
行なう判別手段82と、行単位に展開された多数の実ア
ドレステーブルTBL0〜TBLMのうち、該当実アド
レステーブルTBLiの所定レコードに実アドレス又は
EOFコードを登録(格納)する実アドレス格納手段8
3と、処理の終えた実アドレステーブルTBLiをアド
レス格納用メモリ4に転送するテーブル転送手段84
と、エラー検出数をデータRAM34の所定格納領域
(エラー検出数格納領域)に格納するエラー検出数登録
手段85とを有して構成されている。
【0139】そして、この実アドレステーブル作成手段
57(実アドレステーブル作成サブルーチン)は、図1
4に示すように、まず、ステップS301において、行
数の更新用に使用されるインデックスレジスタiとエラ
ーテーブルのレコード検索用に使用されるインデックス
レジスタkにそれぞれ初期値「0」を格納して各インデ
ックスレジスタi及びkを初期化する。
【0140】次に、ステップS302において、エラー
テーブル読出し手段81を通じて、エラーテーブルのk
レコード目を読み出す。
【0141】次に、ステップS303において、判別手
段82を通じて、エラーテーブルに対する検索処理が終
了したか否かが判別される。この判別は、上記読み出し
たkレコード目の内容がEOFコードであるか否かで行
なわれる。
【0142】上記kレコード目の内容がEOFコードで
ない場合は、次のステップS304に進み、実アドレス
テーブルTBLiのレコード更新用に使用されるインデ
ックスレジスタjと実アドレスの更新用に使用されるイ
ンデックスレジスタmにそれぞれ初期値「0」を格納し
て各インデックスレジスタj及びmを初期化する。
【0143】次に、ステップS305において、判別手
段82を通じて、現在のインデックスレジスタiの値と
上記kレコード目のエラー行数Eiとが一致しているか
否かが判別される。一致している場合、エラー検出対象
行として次のステップS306に進む。
【0144】ステップS306においては、判別手段8
2を通じて、今度は、現在のインデックスレジスタmの
値と上記kレコード目のエラー列数Ejとが一致してい
るか否かが判別される。一致している場合、エラー検出
対象列として次のステップS307に進み、インデック
スレジスタjの値を補正する。即ち、インデックスレジ
スタjの値を−1更新し、後のステップS311でjの
値が+1更新されないようにして、実アドレステーブル
TBLiに対するレコード更新を行なわないようにす
る。
【0145】次に、ステップS308において、インデ
ックスレジスタkの値を+1更新して、エラーテーブル
の次のレコードを検索できるようにし、更に次のステッ
プS309において、エラーテーブル読出し手段81を
通じて、エラーテーブルのkレコード目を読み出す。
【0146】次に、ステップS310において、判別手
段82を通じて、エラーテーブルに対する検索処理が終
了したか否かが判別される。この判別は、上記読み出し
たkレコード目の内容がEOFコードであるか否かで行
なわれる。
【0147】kレコード目の内容がEOFコードでない
場合は、次のステップS311に進み、インデックスレ
ジスタj及びmをそれぞれ+1更新する。
【0148】一方、上記ステップS305において現在
のインデックスレジスタiの値がエラー行数Eiと一致
していないと判別された場合あるいは上記ステップS3
06において現在のインデックスレジスタjの値がエラ
ー列数Ejと一致していないと判別された場合は、ステ
ップS312に進む。
【0149】このステップS312においては、実アド
レス格納手段83を通じて、多数の実アドレステーブル
TBL0〜TBLM中、インデックスレジスタiの値で
示す実アドレステーブル(以下、i番目の実アドレステ
ーブルと記す)TBLiのインデックスレジスタjで示
すレコード目(以下、単にjレコード目と記す)にイン
デックスレジスタmの値を格納する。
【0150】上記ステップS312での実アドレスの格
納処理が終了した段階でステップS311に進み、イン
デックスレジスタj及びmの各値をそれぞれ+1更新す
る。
【0151】次に、ステップS313において、判別手
段82を通じて、インデックスレジスタiの値で示す行
に対応する実アドレステーブルTBLiへの実アドレス
の登録が終了したか否かが判別される。この判別は、イ
ンデックスレジスタmの値がデータRAM34の固定デ
ータ格納領域に格納されている列数N以上であるかどう
かで行なわれる。
【0152】インデックスレジスタmの値が列数N未満
である場合は、ステップS305に戻り、該ステップS
305以降の処理を繰り返す。具体的には、次の列にエ
ラーが存在するかどうかの検索を行い、エラーがなけれ
ばその行に関するエラーテーブルのjレコード目にその
列数(m)を格納し、エラーがあれば実アドレステーブ
ルTBLiに対するレコード検索用のインデックスを更
新せず、代わりにエラーテーブルの検索用インデックス
を更新するという処理を行なう。
【0153】一方、上記ステップS313において、イ
ンデックスレジスタmの値が列数N以上であると判別さ
れた場合は、次のステップS314に進み、実アドレス
格納手段83を通じて、i番目のエラーテーブルのjレ
コード目にEOFコードを格納する。
【0154】次に、ステップS315において、テーブ
ル転送手段84を通じて、i番目の実アドレステーブル
TBLiを出力ポート36を介してアドレス格納用メモ
リ4に転送する。アドレス格納用メモリ4は、メモリコ
ントローラ3から転送されたi番目の実アドレステーブ
ルTBLiを所定の記憶領域に格納する。
【0155】次に、ステップS316において、インデ
ックスレジスタiの値を+1更新した後、ステップS3
04に戻り、該ステップS304以降の処理を繰り返
す。具体的には、次の行に関するエラー検出情報(次の
行に関するエラーテーブルの内容)に基づき、該行につ
いての実アドレスを当該行に対応する実アドレステーブ
ルTBLiに登録してアドレス格納用メモリ4に転送す
るという処理を行なう。
【0156】上記実アドレステーブルTBLiの作成処
理中において、エラーテーブルに登録されているエラー
行数及びエラー列数がすべて検索された場合は、ステッ
プS310からステップS317に進むことになる。
【0157】即ち、ステップS310の前処理(ステッ
プS309)においてエラーテーブルのkレコード目を
読み出しているが、次のステップS310での判別処理
において上記kレコード目の内容がEOFコードである
と判別された場合、エラーテーブルに登録されているエ
ラー行数及びエラー列数がすべて検索されたことを示
し、それ以降のすべての行及び列に関するメモリセルに
はエラーが存在しないことを示す。従って、これらエラ
ーのないメモリセルに関する列数をそれぞれ対応する行
の実アドレステーブルTBLiに連続的に登録すること
が可能となる。
【0158】具体的には、上記ステップS310からス
テップS317に進んで、まず、エラー検出数登録手段
85を通じて、インデックスレジスタkの値から1を引
いた値をデータRAM34のエラー検出数格納領域に格
納する。
【0159】その後、ステップS318において、イン
デックスレジスタj及びmの各値を+1更新した後、次
のステップS319において、判別手段82を通じて、
インデックスレジスタiの値で示す行に対応する実アド
レステーブルTBLiへの実アドレスの登録が終了した
か否かが判別される。この判別は、インデックスレジス
タmの値がデータRAM34の固定データ格納領域に格
納されている列数N以上であるかどうかで行なわれる。
【0160】そして、インデックスレジスタmの値が列
数N未満であると判別された場合は、ステップS320
に進み、実アドレス格納手段83を通じて、i番目の実
アドレステーブルTBLiのjレコード目にインデック
スレジスタmの値を格納した後、ステップS318に戻
るというルーチン処理を行なう。上記ステップS318
からステップS320にかけての処理で、エラーテーブ
ルに登録されている行数及び列数以降の当該行に関する
残りの列についてのすべてのメモリセルの列数が当該行
に関する実アドレステーブルTBLiに連続的に登録さ
れることになる。
【0161】そして、上記ステップS319において、
インデックスレジスタmの値が列数N以上になった段階
で次のステップS321に進み、実アドレス格納手段8
3を通じて、i番目の実アドレステーブルTBLiのj
レコード目にEOFコードを格納する。
【0162】次に、ステップS322において、テーブ
ル転送手段84を通じて、i番目の実アドレステーブル
TBLiを出力ポート36を介してアドレス格納用メモ
リ4に転送する。アドレス格納用メモリ4は、メモリコ
ントローラ3から転送されたi番目の実アドレステーブ
ルTBLiを所定の記憶領域に格納する。
【0163】次に、ステップS3323において、イン
デックスレジスタiの値を+1更新した後、ステップS
324に進み、判別手段82を通じて、すべての行が終
了したか否かが判別される。この判別は、インデックス
レジスタiの値がデータRAM34の固定データ格納領
域に格納されている行数M以上であるかどうかで行なわ
れる。
【0164】インデックスレジスタiの値が上記行数M
未満である場合は、ステップS325に進み、インデッ
クスレジスタj及びmの各値に初期値「0」を格納し
て、これらインデックスレジスタj及びmを初期化す
る。
【0165】その後、ステップS320に進んで、実ア
ドレス格納手段83を通じて、i番目の実アドレステー
ブルTBLiのjレコード目にインデックスレジスタm
の値を格納した後、ステップS318に戻るというルー
チン処理を行なう。このステップS318からステップ
S320にかけての処理で、エラーテーブルに登録され
ている行数のそれ以降のすべての行に関する実アドレス
テーブルに、順次列数が連続的に登録されていくことに
なる。
【0166】そして、上記ステップS324において、
インデックスレジスタiの値が行数M以上と判別された
段階で、この実アドレステーブル作成手段(実アドレス
テーブル作成サブルーチン)57が終了する。
【0167】一方、上記ステップS303において、エ
ラーテーブルのkレコード目がEOFコードであると判
別された場合は、ステップS326に進む。つまり、こ
のステップS303での処理段階では、k=0であるた
め、エラーテーブルにエラー行数及び列数は登録されて
いないことを示す。従って、このステップS326で
は、エラー検出数登録手段85を通じて、データRAM
34のエラー検出数格納領域にエラー検出数として0を
格納する。
【0168】その後、ステップS320以降の処理を繰
り返して、このメモリセルアレイ11にあるすべてのメ
モリセルに関する列数をそれぞれ対応する行の実アドレ
ステーブルに順次連続的に登録してこの実アドレステー
ブル作成サブルーチン57が終了する。
【0169】次に、図8に示すメインルーチンに戻り、
次のステップS10において、フラグセット手段58を
通じて、アドレス格納用メモリ4の所定記憶領域にある
イニシャライズ済みフラグFLGに処理済みを示す
「1」をセットする。
【0170】次に、ステップS11において、エラー発
生率演算出力手段59を通じて、エラーの発生率αを演
算する。この演算は、まず、データRAM34のエラー
検出数格納領域にされているエラー検出数βと、データ
RAM34の固定データ格納領域に格納されている行数
M及び列数Nを取り出して、以下の式に従って行なわれ
る。
【0171】 α={β/(M+N)}×100 [%]
【0172】次に、ステップS12において、上記エラ
ー発生率演算出力手段59を通じて、上記演算にて求め
たエラー発生率αを出力ポート36を介して表示装置2
6に出力する。表示装置26は、メモリコントローラ3
からのエラー発生率αを示すデータDd表示データに変
換してディスプレイ上の所定位置にキャラクタ表示す
る。
【0173】これによって、操作者は、半導体メモリ1
のドロップアウトエラーを一目で確認できることにな
る。そして、良品/不良品の選別は、エラー発生率が例
えば10[%]を越えるものについて不良品として処理
することになる。
【0174】次に、上記ステップS12での表示処理及
び上記ステップS4においてイニシャライズ済みフラグ
FLGの内容が「1」であって既にイニシャライズ処理
が済んでいると判別された場合は、次のステップS13
に進み、判別手段53を通じて、プログラム終了要求が
あったかどうかが判別される。この判別は、電源OFF
などの終了要求割り込みの発生があったかどうかで行な
われる。このステップS13においては、プログラム終
了要求があるまで当該判別処理が繰り返される。即ち、
プログラム終了待ちとなる。
【0175】そして、上記イニシャライズ処理が終了し
たことに伴って、操作者が半導体メモリ1をドロップア
ウト検出システムから取り外すことにより、半導体メモ
リ1への電源供給が断たれるため、上記メモリ制御処理
手段51自体が終了することになる。
【0176】次に、良品として選別された半導体メモリ
1を例えばコンピュータシステムのメモリとして使用し
た場合のメモリコントローラ3の処理動作、特にデータ
アクセスの処理動作を図16〜図19に基づいて説明す
る。
【0177】メモリコントローラ3は、まず、図17で
示すステップS401において、電源投入と同時に初期
動作、例えば、メモリコントローラ3内のシステムチェ
ックやメモリチェック及びセットアップ等が行なわれ
る。
【0178】次に、ステップS402において、プログ
ラムROM31から、データアクセス処理手段91(デ
ータアクセス処理プログラム:図16参照)が読み出さ
れて、動作用RAM33に書き込まれると同時に、この
プログラムの動作中において生成されたデータを一時的
に保存するためや、上記プログラムを構成する各ルーチ
ン間のパラメータの受渡しなどに用いられる作業領域が
動作用RAM33中に割り付けられる。
【0179】また、データRAM34に、外部のコンピ
ュータ90等からアクセスバスを通じて送られてくるア
ドレス情報を格納するためのアドレス格納領域と、アド
レス格納メモリ4からの実アドレステーブルTBLiを
格納するためのテーブル格納領域と、データROM32
からの各種固定データが格納される固定データ格納領域
とがそれぞれ割り付けられる。
【0180】このステップS402においては、上記プ
ログラムの転送処理のほかに、データROM32から各
種固定データを読み出して固定データ格納領域に格納す
るという処理を行なう。
【0181】上記動作用RAM33に読み出されたデー
タアクセス処理プログラム91は、図16に示すよう
に、アドレス格納メモリ4からイニシャライズ済みフラ
グFLGを読み出すフラグ読出し手段92と、各種判別
を行なう判別手段93と、外部のコンピュータ90等か
ら送られてくるデータを半導体メモリ1に書き込むため
のデータ書込み処理手段94と、半導体メモリ1に書き
込まれているデータを読み出して外部のコンピュータ9
0等に出力するためのデータ読出し処理手段95と、半
導体メモリ1がイニシャライズ未処理である場合に外部
のコンピュータ90等に対してエラーデータDeを出力
するエラーデータ出力手段96とを有して構成されてい
る。
【0182】そして、このデータアクセス処理手段91
(データアクセス処理プログラム)は、まず、図17の
ステップS403において、フラグ読出し手段92を通
じて、アドレス格納メモリ4の所定記憶領域からイニシ
ャライズ済みフラグFLGを読み出す。
【0183】次に、ステップS404において、判別手
段93を通じて、現在イニシャライズ処理済みであるか
否かが判別される。この判別は、例えば上記イニシャラ
イズ済みフラグFLGの内容が「1」であるかどうかで
行なわれる。上記イニシャライズ済みフラグFLGの内
容が「1」で現在イニシャライズ済みであると判別され
た場合は、次のステップS405に進む。
【0184】ステップS405においては、判別手段9
3を通じて、書込み要求又は読出し要求があったか否か
の判別が行なわれる。この判別は、第2の入力端子φ2
及び第3の入力端子φ3のいずれかの端子電圧が高レベ
ルになったかどうかで行なわれる。いずれかの入力端子
の端子電圧が高レベルとなって書込みイネーブル信号S
w又は読出しイネーブル信号Srの入力があったと判別
された場合は、次のステップS406に進む。
【0185】このステップS406においては、判別手
段93を通じて、今回入力されたイネーブル信号は書込
みイネーブル信号Swであるか否かが判別される。書込
みイネーブル信号Swの入力である場合は、次のステッ
プS407において、データ書込み処理手段94(デー
タ書込み処理サブルーチン)に入る。
【0186】このデータ書込み処理手段94は、図18
に示すように、各種判別を行なう判別手段101と、外
部のコンピュータ90等からアドレスバス及び入力ポー
ト35を通じて送られてくるデータアクセス用のアドレ
スデータDAiをデータRAM34のアドレス格納領域
に格納するアドレス受取り手段102と、このアドレス
受取り手段102を通じて受け取られたアドレスデータ
DAiに基づいて該当する行数と列数を演算する行数・
列数演算手段103と、アドレス格納メモリ4に記憶さ
れている実アドレステーブルTBLiを行単位に入力ポ
ート35を通じてデータRAM34のテーブル格納領域
に格納するテーブル受取り手段104と、テーブル格納
領域に格納された実アドレステーブルTBLiをレコー
ド単位に読み出すテーブル読出し手段105と、生成さ
れた行アドレスデータDArを出力ポート36を介して
行アドレスバッファ16に出力する行アドレス出力手段
72と、行クロック発生回路41に対し出力ポート36
を介して行クロック用トリガー信号Strを出力する行
クロック用トリガー出力手段73と、生成された列アド
レスデータDAcを出力ポート36を介して列アドレス
バッファ17に出力する列アドレス出力手段74と、列
クロック発生回路42に対し出力ポート36を介して列
クロック用トリガー信号Stcを出力する列クロック用
トリガー出力手段75とを有して構成されている。
【0187】そして、このデータ書込み処理手段94
は、図19に示すように、まず、ステップS501にお
いて、アドレス受取り手段102を通じて、外部のコン
ピュータ90等からアドレスバス及び入力ポート35を
介して入力されるアクセス用のアドレスデータDAiを
受け取り、データRAM34のアドレス格納領域に格納
する。
【0188】次に、ステップS502及びステップS5
03において、行数・列数演算手段103を通じて、上
記アドレス格納領域に格納されているアクセス用のアド
レスデータDAiに基づいて、外部のコンピュータ90
等からのデータDwを書き込むべき先頭の行数と列数を
演算し、求めた行数をインデックスレジスタiに、求め
た列数をインデックスレジスタjにそれぞれ格納する。
【0189】次に、ステップS504において、テーブ
ル受取り手段104を通じて、アドレス格納用メモリ4
に記憶されている多数の実アドレステーブルTBL0〜
TBLM中、i番目の実アドレステーブルTBLiを読
み出してデータRAM34のテーブル格納領域に格納す
る。
【0190】次に、ステップS505において、テーブ
ル読出し手段105を通じて、上記i番目の実アドレス
テーブルTBLiのjレコード目を読み出す。
【0191】次に、ステップS506において、判別手
段101を通じて、インデックスレジスタiで示す行
(i行)に関するメモリセルへのデータ書込みが終了し
たか否かが判別される。この判別は、上記読み出したj
レコード目の内容がEOFコードであるか否かで行なわ
れる。
【0192】上記jレコード目の内容がEOFコードで
ない場合は、次のステップS507に進み、上記jレコ
ード目の内容(有効なメモリセルの列数)をインデック
スレジスタmに格納する。
【0193】次に、ステップS508において、インデ
ックスレジスタiの値を行アドレスデータDArとして
出力ポート36を介して行アドレスバッファ16に出力
する。行アドレスバッファ16は、メモリコントローラ
3からの行アドレスデータDArを保持する。
【0194】次に、ステップS509において、行クロ
ック用トリガー出力手段73を通じて、行クロック用ト
リガー信号Strを出力ポート36を介して行クロック
発生回路41に出力する。行クロック発生回路41は、
出力ポート36からの上記行クロック用トリガー信号S
trの入力に基づいて所定パルス幅の行クロック信号S
Arを出力する。行アドレスバッファ16は、保持して
いる行アドレスデータDArを行クロック発生回路41
から供給される行クロック信号SArの立ち上がりタイ
ミングで後段の行デコーダ12に出力する。
【0195】行デコーダ12への行アドレスデータDA
rの入力によって、当該行アドレスデータDArに対応
する選択線が選択されて、該選択線の電圧レベルが高レ
ベルになる。これによって、当該選択線に接続される全
てのメモリセルのスイッチング用トランジスタがオンに
なる。ここで、行アドレスデータDArが例えば「A
0」である場合、該アドレスデータDArが行デコーダ
12に入力されることによって該アドレス「A0」に対
応する選択線、この場合、例えば1行目の選択線A0の
電圧レベルが高レベルとなる。
【0196】次に、ステップS510において、列アド
レス出力手段74を通じて、インデックスレジスタmの
値を列アドレスデータDAcとして出力ポート36を介
して列アドレスバッファ17に出力する。列アドレスバ
ッファ17は、メモリコントローラ3からの列アドレス
データDAcを保持する。
【0197】次に、ステップS511において、列クロ
ック用トリガー出力手段75を通じて、列クロック用ト
リガー信号Stcを出力ポート36を介して列クロック
発生回路42に出力する。列クロック発生回路42は、
出力ポート36からの上記列クロック用トリガー信号S
tcの入力に基づいて所定パルス幅の列クロック信号S
Acを出力する。列アドレスバッファ17は、保持して
いる列アドレスデータDAcを列クロック発生回路42
から供給される列クロック信号SAcの立ち上がりタイ
ミングで後段の列デコーダ13に出力する。
【0198】列デコーダ13への列アドレスデータDA
cの入力によって、当該列アドレスデータDAcに対応
する信号線が選択される。ここで、列アドレスデータD
Acが例えば「B0」である場合、該アドレスが列デコ
ーダに入力されることによって該アドレス「B0」に対
応する信号線、この場合、例えば1列目の信号線B0が
選択されることになる。これによって、データ線4に供
給されている外部のコンピュータ90等からのデータD
wが現在選択されている行と列に関するメモリセルに書
き込まれる。
【0199】次に、ステップS512において、判別手
段101を通じて、書込み要求が終了したか否かの判別
が行なわれる。この判別は、書込みイネーブル信号Sw
が供給される第2の入力端子φ2の電圧レベルが低レベ
ルになったかどうかで行なわれる。
【0200】上記書込み要求が終了していないと判別さ
れた場合は、ステップS513に進み、インデックスレ
ジスタjの値を+1更新した後、ステップS505に戻
り、該ステップS505以降の処理を繰り返す。具体的
には、実アドレステーブルTBLiの次のレコードを読
み出して、その読み出したレコードに格納されている有
効な列数に対応したメモリセルにデータDwを書き込む
という処理を行なう。
【0201】そして、上記ステップS506において、
実アドレステーブルTBLiのjレコード目の内容がE
OFコードであると判別された場合は、その行に関する
データDwの書込みが終了したとしてステップS514
に進む。
【0202】このステップS514においては、判別手
段101を通じて、書込み要求が終了したか否かの判別
が行なわれる。この判別は、書込みイネーブル信号Sw
が供給される第2の入力端子φ2の電圧レベルが低レベ
ルになったかどうかで行なわれる。
【0203】上記書込み要求が終了していないと判別さ
れた場合は、次のステップS515に進み、インデック
スレジスタiの値を+1更新する。
【0204】次に、ステップS516において、インデ
ックスレジスタjに初期値「0」を格納した後、ステッ
プS504に進み、該ステップS504以降の処理を繰
り返す。具体的には、次の行に関する実アドレステーブ
ルTBLiをアドレス格納用メモリ4から読み出し、そ
の行に関する有効な列のメモリセルにデータDwを書き
込むという処理を行なう。
【0205】そして、上記ステップS512又はステッ
プS514において、書込み要求が終了したと判別され
た場合は、このデータ書込み処理サブルーチン94が終
了することとなる。
【0206】次に、図17に示すメインルーチンに戻
り、上記ステップS406において、入力されたイネー
ブル信号が読出しイネーブル信号Srであると判別され
た場合は、ステップS408に進み、データ読出し処理
手段95(データ読出し処理サブルーチン)に入る。
【0207】このデータ読出し処理手段95は、図18
に示すデータ書込み処理手段94とほぼ同じ構成を有
し、判別手段101,アドレス受取り手段102,行数
・列数演算手段103,テーブル受取り手段104,テ
ーブル読出し手段105,行アドレス出力手段72,行
クロック用トリガー出力手段73,列アドレス出力手段
74,列クロック用トリガー出力手段75とを有して構
成されている。また、その処理動作も図19で示すデー
タ書込み処理手段とほぼ同じである。
【0208】従って、上記データ読出し処理手段95の
処理動作を図19のフローチャートに基づいて説明する
と、まず、ステップS501において、アドレス受取り
手段102を通じて、外部のコンピュータ90等からア
ドレスバス及び入力ポート35を介して入力されるアク
セス用のアドレスデータDAiを受け取り、データRA
M34のアドレス格納領域に格納する。
【0209】次に、ステップS502及びステップS5
03において、行数・列数演算手段103を通じて、上
記アドレス格納領域に格納されているアクセス用のアド
レスデータDAiに基づいて、半導体メモリ1に記憶さ
れているデータDrを読み出すべき先頭の行数と列数を
演算し、求めた行数をインデックスレジスタiに、求め
た列数をインデックスレジスタjにそれぞれ格納する。
【0210】次に、ステップS504において、テーブ
ル受取り手段104を通じて、アドレス格納用メモリ4
に記憶されている多数の実アドレステーブルTBL0〜
TBLM中、i番目の実アドレステーブルTBLiを読
み出してデータRAM34のテーブル格納領域に格納す
る。
【0211】次に、ステップS505において、テーブ
ル読出し手段105を通じて、上記i番目の実アドレス
テーブルTBLiのjレコード目を読み出す。
【0212】次に、ステップS506において、判別手
段101を通じて、インデックスレジスタiで示す行
(i行)に関するメモリセルからのデータDrの読出し
が終了したか否かが判別される。この判別は、上記読み
出したjレコード目の内容がEOFコードであるか否か
で行なわれる。
【0213】上記jレコード目の内容がEOFコードで
ない場合は、次のステップS507に進み、上記jレコ
ード目の内容(有効なメモリセルの列数)をインデック
スレジスタmに格納する。
【0214】次に、ステップS508において、インデ
ックスレジスタiの値を行アドレスデータDArとして
出力ポート36を介して行アドレスバッファ16に出力
する。行アドレスバッファ16は、メモリコントローラ
3からの行アドレスデータDArを保持する。
【0215】次に、ステップS509において、行クロ
ック用トリガー出力手段73を通じて、行クロック用ト
リガー信号Strを出力ポート36を介して行クロック
発生回路41に出力する。行クロック発生回路41は、
出力ポート36からの上記行クロック用トリガー信号S
trの入力に基づいて所定パルス幅の行クロック信号S
Arを出力する。行アドレスバッファ16は、保持して
いる行アドレスデータDArを行クロック発生回路41
から出力される行クロック信号SArの立ち上がりタイ
ミングで後段の行デコーダ12に出力する。
【0216】行デコーダ12への行アドレスデータDA
rの入力によって、当該行アドレスデータDArに対応
する選択線が選択されて、該選択線の電圧レベルが高レ
ベルになる。これによって、当該選択線に接続される全
てのメモリセルのスイッチング用トランジスタがオンに
なる。
【0217】次に、ステップS510において、列アド
レス出力手段74を通じて、インデックスレジスタmの
値を列アドレスデータDAcとして出力ポート36を介
して列アドレスバッファ17に出力する。列アドレスバ
ッファ17は、メモリコントローラ3からの列アドレス
データDAcを保持する。
【0218】次に、ステップS511において、列クロ
ック用トリガー出力手段75を通じて、列クロック用ト
リガー信号Stcを出力ポート36を介して列クロック
発生回路42に出力する。列クロック発生回路42は、
出力ポート36からの上記列クロック用トリガー信号S
tcの入力に基づいて所定パルス幅の列クロック信号S
Acを出力する。列アドレスバッファ17は、保持して
いる列アドレスデータDAcを列クロック発生回路42
から出力される列クロック信号SAcの立ち上がりタイ
ミングで後段の列デコーダ13に出力する。
【0219】列デコーダ13への列アドレスデータDA
cの入力によって、当該列アドレスデータDAcに対応
する信号線が選択される。これによって、現在選択され
ているメモリセルの記憶データがデータ線4及び書込み
/読出し回路15並びに出力端子φoutを通じて外部
のコンピュータ90等に出力されることになる。
【0220】次に、ステップS512において、判別手
段101を通じて、読出し要求が終了したか否かの判別
が行なわれる。この判別は、読出しイネーブル信号Sr
が供給される第2の入力端子φ2の電圧レベルが低レベ
ルになったかどうかで行なわれる。
【0221】上記読出し要求が終了していないと判別さ
れた場合は、ステップS513に進み、インデックスレ
ジスタjの値を+1更新した後、ステップS505に戻
り、該ステップS505以降の処理を繰り返す。具体的
には、実アドレステーブルTBLiの次のレコードを読
み出して、その読み出したレコードに格納されている有
効な列数に対応したメモリセルからその記憶データを読
み出すという処理を行なう。
【0222】そして、上記ステップS506において、
実アドレステーブルTBLiのjレコード目の内容がE
OFコードであると判別された場合は、その行に関する
すべてのメモリセルに対する記憶データの読み出しが終
了したとしてステップS514に進む。
【0223】このステップS514においては、判別手
段101を通じて、読出し要求が終了したか否かの判別
が行なわれる。この判別は、読出しイネーブル信号Sr
が供給される第2の入力端子φ2の電圧レベルが低レベ
ルになったかどうかで行なわれる。
【0224】上記読出し要求が終了していないと判別さ
れた場合は、次のステップS515に進み、インデック
スレジスタiの値を+1更新する。
【0225】次に、ステップS516において、インデ
ックスレジスタjに初期値「0」を格納した後、ステッ
プS504に進み、該ステップS504以降の処理を繰
り返す。具体的には、次の行に関する実アドレステーブ
ルTBLiをアドレス格納用メモリ4から読み出し、そ
の行に関する有効な列のメモリセルから記憶データを読
み出すという処理を行なう。
【0226】そして、上記ステップS512又はステッ
プS514において、読出し要求が終了したと判別され
た場合は、このデータ読出し処理サブルーチン95が終
了することとなる。
【0227】このように、上記第1の実施の形態に係る
半導体メモリ1によれば、まず、上記第1の実施の形態
に係るドロップアウト検出システムにおけるスタートス
イッチ22の操作によってテストパターン信号Stが上
記半導体メモリ1に供給されることになり、メモリコン
トローラ3のテストパターン信号書込み手段55を通じ
て、すべてのメモリセルに論理的に「1」のデータが書
き込まれることになる。このとき、一部のメモリセルに
欠陥があった場合、該欠陥メモリセルには、上記論理的
に「1」のデータは書き込まれない。
【0228】上記テストパターン信号の書込み処理が終
了した後、メモリコントローラ3のテストパターン信号
読出し手段56を通じて、メモリセルアレイ11の各メ
モリセルからの記憶データの読み出しと同時にエラー検
出処理にて上記欠陥メモリセルが検出され、該欠陥メモ
リセルの行数及び列数がエラーテーブルに登録されるこ
とになる。
【0229】その後、メモリコントローラ3における実
アドレステーブル作成手段57を通じて、欠陥のない有
効なメモリセルに関する行数及び列数が実アドレステー
ブルに登録され、この実アドレステーブルがこのメモリ
コントローラ3に接続されたアドレス格納用メモリ4に
格納されることになる。
【0230】そして、外部のコンピュータ90等を通じ
ての実際のデータアクセスにおいては、アドレス格納用
メモリ4に記憶されている実アドレステーブルに登録さ
れている有効なメモリセルに関する行数及び列数に基づ
いてデータアクセスが行なわれることになる。
【0231】従って、半導体メモリ1のメモリセルアレ
イ11に欠陥メモリセルが存在しても、該欠陥メモリセ
ルへのアクセスを実質的に行なわないようにすることが
可能となるため、外部のコンピュータ90等からのデー
タを有効に書き込むことができ、また、メモリセルに記
憶されたデータを有効に外部のコンピュータ90等に出
力させることが可能となる。
【0232】しかも、従来は、1つのメモリセルに欠陥
があっても不良品として処理しなければならなかった
が、この第1の実施の形態に係る半導体メモリ1におい
ては、上記のように、有効にデータのアクセスが可能と
なるため、欠陥メモリセルが全体の例えば10%以上と
なった場合にはじめて不良品として処理することが可能
となり、これは、従来、不良品として処理していた半導
体メモリの救済につながり、半導体メモリ1の製造コス
トの低廉化及び歩留まりの向上を効率よく実現させるこ
とができる。
【0233】上記第1の実施の形態においては、テスト
パターン信号の信号波形を論理的に「1010・・・」
のデータとして、論理的に「1」の部分が入力されたタ
イミングでメモリセルアレイ11に行アドレスデータD
Ar及び列アドレスデータDAcを供給して各メモリセ
ルに論理的に「1」のデータを書き込むようにし、その
後のテストパターン信号の読出し処理にて読み出したデ
ータが論理的に「0」である場合に、その読出し対象で
あるメモリセルを「欠陥有り」としてエラー検出処理す
るようにしたが、以下に示すような欠陥に対しては対応
できない場合が生じる。
【0234】それは、例えばDRAMを想定した場合、
なんらかの原因によってメモリセルのコンデンサに電荷
が蓄積されている場合である。この場合は、当該メモリ
セルに論理的に「1」のデータを書き込んだ後に読み出
した場合、その読出しデータも論理的に「1」であり、
上記エラー検出処理によれば、欠陥なしのメモリセルと
して処理されることとなる。
【0235】従って、半導体メモリ1に供給すべきテス
トパターン信号の信号波形としては、論理的に「101
0・・・」のほか、「0000・・・」とすることが好
ましい。
【0236】以下、テストパターン信号を上記好ましい
信号形態、即ち論理的に「1010・・・」と論理的に
「0000・・・」とした場合の実施の形態(以下、第
2の実施の形態に係る半導体メモリと記す)と該半導体
メモリ1のドロップアウト検出に適用させたシステム
(以下、第2の実施の形態に係るドロップアウト検出シ
ステムと記す)を図22〜図28に基づいて説明する。
【0237】まず、この第2の実施の形態に係るドロッ
プアウト検出システムは、図22に示すように、上記図
3で示す第1の実施の形態に係るドロップアウト検出シ
ステムとほぼ同じ構成を有するが、タイミング発生回路
24からテストパターン信号生成回路23に対して割込
み信号Sd2を出力するように配線接続されている点で
異なる。
【0238】この割込み信号Sd2は、最初の読出しイ
ネーブル信号Srの出力が終了した段階で出力されるも
のである。テストパターン信号生成回路23は、タイミ
ング発生回路24からの上記割込み信号Sd2の入力に
基づいて2つ目のテストパターン信号St2を生成して
半導体メモリ1に出力する。
【0239】具体的に説明すると、まず、操作者のスタ
ートスイッチ22の操作によって該スタートスイッチ2
2から割込み信号Sdがタイミング発生回路24及びテ
ストパターン信号生成回路23に供給されると、タイミ
ング発生回路24は、上記割込み信号Sdの入力に基づ
いて、まず、1回目の書込みイネーブル信号Swを出力
する。このとき、テストパターン信号生成回路23にて
第1のテストパターン信号St1(例えば論理的に「1
010・・・」のデータ)が生成されて半導体メモリ1
に出力される。
【0240】この第1の書込みイネーブル信号Swの出
力期間においては、半導体メモリ1のメモリコントロー
ラ3におけるテストパターン信号書込み手段を通じて、
メモリ本体の全メモリセルに論理的に「1」のデータが
書き込まれることになる。
【0241】上記1回目の書込みイネーブル信号Swの
出力時点から所定時間経過後において、タイミング発生
回路24は、1回目の読出しイネーブル信号Srを出力
する。このとき、半導体メモリ1のメモリコントローラ
3におけるテストパターン信号読出し手段を通じて、メ
モリセルアレイ11の各メモリセルから記憶データが読
み出され、それと同時にエラー検出処理が行なわれる。
このエラー検出処理によって、第1のテストパターン信
号St1によるエラーテーブルが作成されることとな
る。以下の説明では、第1のテストパターン信号St1
によるエラーテーブルを第1のエラーテーブルとして記
し、該第1のエラーテーブルの各レコードに登録される
エラー行数及びエラー列数をそれぞれE1i及びE1j
と記す。
【0242】上記第1の実施の形態に係る半導体メモリ
1のメモリコントローラ3においては、図8のフローチ
ャートに示すように、その後に実アドレステーブル作成
手段57による処理動作に入るが、この第2の実施の形
態に係る半導体メモリ1のメモリコントローラ3におい
ては、再びテストパターン信号の書込み処理に入り、続
いてテストパターン信号の読出し処理に入ることにな
る。
【0243】具体的に、図23〜図28の機能ブロック
及びフローチャートを参照しながらこの第2の実施の形
態に係る半導体メモリ1、特にメモリコントローラ3の
処理動作を説明する。
【0244】まず、この第2の実施の形態に係る半導体
メモリ1のメモリ制御処理手段51は、図23に示すよ
うに、上記図7で示す第1の実施の形態に係るメモリ制
御処理手段51と同じように、フラグ読出し手段52,
判別手段53,メモリ初期化手段54,実アドレステー
ブル作成手段57,フラグセット手段58,エラー発生
率演算出力手段59とを具備し、更に、第1のテストパ
ターン信号St1をメモリセルアレイ11の各メモリセ
ルに書き込む第1のテストパターン信号書込み処理手段
111と、該第1のテストパターン信号書込み処理手段
111を通じて各メモリセルに書き込まれた第1のテス
トパターン信号St1を順次読み出しながらエラー検出
を行なう第1のテストパターン信号読出し処理手段11
2と、第2のテストパターン信号St2をメモリセル本
体11の各メモリセルに書き込む第2のテストパターン
信号書込み処理手段113と、該第2のテストパターン
信号書込み処理手段113を通じて各メモリセルに書き
込まれた第2のテストパターン信号St2を順次読み出
しながらエラー検出を行なう第2のテストパターン信号
読出し処理手段114と、上記第1及び第2のテストパ
ターン信号読出し手段112及び114にて作成された
第1のエラーテーブル及び第2のエラーテーブルを編集
して一つのエラーテーブルを作成するエラーテーブル編
集処理手段115を有して構成されている。
【0245】まず、図24のステップS601〜ステッ
プS606までの処理は、図8で示す第1の実施の形態
に係る半導体メモリ1のメモリコントローラ3の処理動
作のうち、ステップS1〜ステップS6と全く同じであ
る。従って、その詳細説明は省略する。
【0246】そして、次のステップS607において、
第1のテストパターン信号書込み処理手段111(第1
のテストパターン信号書込み処理サブルーチン)に入
る。この第1のテストパターン信号書込み処理手段11
1は、図9及び図10で示す第1の実施の形態に係るメ
モリ制御処理手段51のテストパターン信号書込み処理
手段55とその構成及び処理動作が同じである。簡単に
その処理動作を説明すると、書込みイネーブル信号Sw
の入力に基づいて処理が開始され、1行1列のメモリセ
ルから順に第1のテストパターン信号St1を書き込ん
でいく。
【0247】この場合、テストパターン信号生成回路2
3から供給される第1のテストパターン信号St1の信
号形態が論理的に「1010・・・」であることから、
論理的に「1」のデータが書き込まれることになる。そ
して、すべてのメモリセルに対して上記データが書き込
まれた段階で、この第1のテストパターン信号書込み処
理手段111(第1のテストパターン信号書込み処理サ
ブルーチン)が終了する。
【0248】次に、ステップS608において、第1の
テストパターン信号読出し処理手段112(第2のテス
トパターン信号読出し処理サブルーチン)に入る。この
第1のテストパターン信号読出し処理手段112は、図
11及び図12で示す第1の実施の形態に係るメモリ制
御処理手段51のテストパターン信号読出し処理手段5
6とその構成及び処理動作が同じである。簡単にその処
理動作を説明すると、読出しイネーブル信号Srの入力
に基づいて処理が開始され、1行1列のメモリセルから
順に第1のテストパターン信号St1を読み出してい
く。
【0249】このとき、上記第1のテストパターン信号
書込み処理手段111による書込み処理にてすべてのメ
モリセルに論理的に「1」のデータが書き込まれている
ことから、すべてのメモリセルが正常であれば、エラー
検出回路5のQ端子から出力されるエラー検出信号Ss
の例えば電圧レベルは、すべて高レベルになる。しか
し、一部のメモリセルに結晶欠陥等の欠陥があった場
合、上記テストパターン信号書込み処理よってデータの
書込みは行なわれないため、該欠陥メモリセルからの読
出しデータは論理的に「0」のデータとなる場合があ
り、このような場合、エラー検出回路5から出力される
エラー検出信号の電圧レベルは低レベルとなる。
【0250】従って、この第1のテストパターン信号読
出し手段112においては、エラー検出信号Ssのレベ
ルが低レベルであるメモリセルの行数と列数を第1のエ
ラーテーブルに格納するという処理を行なう。
【0251】次に、ステップS609において、第2の
テストパターン信号書込み処理手段113(第2のテス
トパターン信号書込み処理サブルーチン)に入る。
【0252】この第2のテストパターン信号書込み処理
手段113は、図9で示すテストパターン信号書込み処
理手段55とほぼ同じ構成を有し、判別手段71,行ア
ドレス出力手段72,行クロック用トリガー出力手段7
3,列アドレス出力手段74,列クロック用トリガー出
力手段75とを有して構成されている。
【0253】そして、この第2のテストパターン信号書
込み処理手段113は、図10で示すテストパターン信
号書込み処理手段55と同じ処理を行なう。簡単にその
処理動作を説明すると、第2の書込みイネーブル信号S
wの入力に基づいて処理が開始され、1行1列のメモリ
セルから順に第2のテストパターン信号St2を書き込
んでいく。
【0254】この場合、テストパターン信号生成回路2
3から供給される第2のテストパターン信号St2の信
号形態が論理的に「0000・・・」であることから、
論理的に「0」のデータが書き込まれることになる。そ
して、すべてのメモリセルに対して上記データが書き込
まれた段階で、この第2のテストパターン信号書込み処
理手段113(第2のテストパターン信号書込み処理サ
ブルーチン)が終了する。
【0255】次に、ステップS610において、第2の
テストパターン信号読出し処理手段114(第2のテス
トパターン信号読出し処理サブルーチン)に入る。
【0256】この第2のテストパターン信号読出し手段
114は、図11で示すテストパターン信号読出し処理
手段56とほぼ同じ構成を有し、判別手段71,行アド
レス出力手段72,行クロック用トリガー出力手段7
3,列アドレス出力手段74,列クロック用トリガー出
力手段75,エラー検出用トリガー出力手段76及びエ
ラー検出対象の行情報と列情報を登録して構成される第
2のエラーテーブルをエラー検出回路5からのエラー検
出信号Ssに基づいて作成するエラーテーブル作成手段
77とを有して構成されている。
【0257】そして、この第2のテストパターン信号読
出し処理手段114は、図12で示すテストパターン信
号読出し処理手段56と同じ処理を行なう。簡単にその
処理動作を説明すると、第2の読出しイネーブル信号S
rの入力に基づいて処理が開始され、1行1列のメモリ
セルから順に第2のテストパターン信号St2を読み出
していく。
【0258】このとき、上記第2のテストパターン信号
書込み処理手段113による書込み処理にてすべてのメ
モリセルに論理的に「0」のデータが書き込まれている
ことから、すべてのメモリセルが正常であれば、エラー
検出回路5のQ端子から出力されるエラー検出信号Ss
の例えば電圧レベルは、すべて低レベルになる。しか
し、一部のメモリセルに結晶欠陥等の欠陥があった場
合、上記テストパターン信号書込み処理よってデータの
書込みは行なわれないため、該欠陥メモリセルからの読
出しデータは論理的に「1」のデータとなる場合があ
り、このような場合、エラー検出回路5から出力される
エラー検出信号Ssの電圧レベルは高レベルとなる。
【0259】従って、この第2のテストパターン信号読
出し手段114においては、エラー検出信号Ssのレベ
ルが高レベルであるメモリセルの行数と列数を第2のエ
ラーテーブルに格納するという処理を行なう。
【0260】そして、すべてのメモリセルについてのデ
ータの読出し処理が終了した後、この第2の実施の形態
においては、次のステップS611においてエラーテー
ブル編集処理手段115(エラーテーブル編集処理サブ
ルーチン)に入る。
【0261】このエラーテーブル編集処理手段115
は、図25に示すように、第1のエラーテーブルをレコ
ード単位に読み出す第1のエラーテーブル読出し手段1
21と、第2のエラーテーブルをレコード単位に読み出
す第2のエラーテーブル読出し手段122と、第1及び
第2のエラーテーブルから読み出された各レコードがE
OFコードであるか否かを判別するEOF判別手段12
3と、第1及び第2のエラーテーブルから読み出された
各レコードに格納されているそれぞれのエラー行数の大
小を判別する行数判別手段124と、第1及び第2のエ
ラーテーブルから読み出された各レコードに格納されて
いるそれぞれのエラー列数の大小を判別する列数判別手
段125と、第1及び第2のエラーテーブルから読み出
された各レコードのうち、上記行数判別手段124又は
列数判別手段125での判別結果に基づいていずれかの
レコードの内容をエラーテーブルに格納して一つのエラ
ーテーブルを作成するエラーテーブル作成手段126と
を有して構成されている。
【0262】そして、このエラーテーブル編集処理手段
115(エラーテーブル編集処理サブルーチン)は、図
26に示すように、まず、ステップS701において、
第1及び第2のエラーテーブルの各レコード検索用に使
用されるインデックスレジスタi及びj並びにエラーテ
ーブルのレコード検索用に使用されるインデックスレジ
スタmにそれぞれ初期値「0」を格納して各インデック
スレジスタi,j及びmを初期化する。
【0263】次に、ステップS702において、第1の
エラーテーブル読出し手段121を通じて、第1のエラ
ーテーブルのうち、インデックスレジスタiの値で示す
レコード目(以下、iレコード目と記す)を読み出す。
【0264】次に、ステップS703において、EOF
判別手段123を通じて、上記iレコード目の内容がE
OFコードであるか否かが判別される。該iレコード目
の内容がEOFコードでない場合は、次のステップS7
04に進み、第2のエラーテーブル読出し手段122を
通じて、第2のエラーテーブルのうち、インデックスレ
ジスタjの値で示すレコード目(以下、jレコード目と
記す)を読み出す。
【0265】次に、ステップS705において、EOF
判別手段123を通じて、上記jレコード目の内容がE
OFコードであるか否かが判別される。該jレコード目
の内容がEOFコードでない場合は、次のステップS7
06に進み、行数判別手段124を通じて、上記第1の
エラーテーブルおけるiレコード目のエラー行数E1i
が、上記第2のエラーテーブルおけるjレコード目のエ
ラー行数E2i未満であるか否かが判別される。
【0266】上記エラー行数E1iがエラー行数E2i
未満である場合、即ち第1のエラーテーブルのiレコー
ド目に登録されているエラー対象のメモリセルが第2の
エラーテーブルのjレコード目に登録されているエラー
対象のメモリセルよりも読出し順番上、前に存在する場
合は、次のステップS707に進み、エラーテーブル作
成手段126を通じて、上記第1のエラーテーブルにお
けるiレコード目の内容をエラーテーブルのインデック
スレジスタmで示す値のレコード目(以下、mレコード
目と記す)に格納する。
【0267】これにより、エラーテーブルには、第1の
エラーテーブルのiレコード目に登録されているメモリ
セルの行数及び列数が、第2のエラーテーブルのjレコ
ード目に登録されているメモリセルの行数及び列数が格
納されるべきレコードよりも前のレコードに格納される
ことになる。
【0268】そして、次のステップS708において、
インデックスレジスタiの値を+1更新する。これによ
って、次のテーブル読出し処理においては、第1のエラ
ーテーブルに対しては次のレコードが読み出され、第2
のエラーテーブルに対しては再び同じレコードが読み出
されることになる。
【0269】一方、上記ステップS706において、エ
ラー行数E1iがエラー行数E2i以上であると判別さ
れた場合は、図27のステップS709において、行数
判別手段124を通じて、今度は上記エラー行数E1i
とE2iが同じか否かが判別される。エラー行数E1i
とE2iが同一であると判別された場合は、次のステッ
プS710に進み、今度は列数判別手段125を通じ
て、第1のエラーテーブルのiレコード目におけるエラ
ー列数E1jと第2のエラーテーブルのjレコード目に
おけるエラー列数E2jが同一か否かが判別される。
【0270】上記エラー列数E1jとE2jが同一であ
ると判別された場合、即ち第1のテストパターン信号S
t1に対するエラー対象のメモリセルと第2のテストパ
ターン信号St2に対するエラー対象のメモリセルとが
同じである場合は、次のステップS711に進み、エラ
ーテーブル作成手段126を通じて、代表的に第1のエ
ラーテーブルのiレコード目の内容をエラーテーブルの
mレコード目に格納する。その後、ステップS712に
おいて、インデックスレジスタi及びjの各値をそれぞ
れ+1更新する。これによって、次のテーブル読出し処
理において、第1及び第2のエラーテーブル共に、次の
レコードが読み出されることになる。
【0271】上記ステップS710において、エラー列
数E1jとE2jが同一でないと判別された場合は、ス
テップS713に進み、列数判別手段125を通じて、
エラー列数E1jがエラー列数E2j未満であるか否か
が判別される。
【0272】エラー列数E1jがエラー列数E2j未満
である場合、即ち第1のエラーテーブルのiレコード目
に登録されているエラー対象のメモリセルが第2のエラ
ーテーブルのjレコード目に登録されているエラー対象
のメモリセルよりも読出し順番上、前に存在する場合
は、次のステップS714に進み、エラーテーブル作成
手段126を通じて、第1のエラーテーブルにおけるi
レコード目の内容をエラーテーブルのmレコード目に格
納した後、次のステップS715において、インデック
スレジスタiの値を+1更新する。
【0273】一方、上記ステップS713において、エ
ラー列数E1jがエラー列数E2jよりも大きいと判別
された場合、即ち第1のエラーテーブルのiレコード目
に登録されているエラー対象のメモリセルが第2のエラ
ーテーブルのjレコード目に登録されているエラー対象
のメモリセルよりも読出し順番上、後に存在する場合
は、ステップS716に進み、第2のエラーテーブルに
おけるjレコード目の内容をエラーテーブルのmレコー
ド目に格納する。
【0274】これにより、エラーテーブルには、第2の
エラーテーブルのjレコード目に登録されているメモリ
セルの行数及び列数が、第1のエラーテーブルのiレコ
ード目に登録されているメモリセルの行数及び列数が格
納されるべきレコードよりも前のレコードに格納される
ことになる。
【0275】そして、次のステップS717において、
インデックスレジスタjの値を+1更新する。これによ
って、次のテーブル読出し処理においては、第2のエラ
ーテーブルに対しては次のレコードが読み出され、第1
のエラーテーブルに対しては再び同じレコードが読み出
されることになる。
【0276】上記ステップS709において、エラー行
数E1iがエラー行数E2iよりも大きいと判別された
場合、即ち第1のエラーテーブルのiレコード目に登録
されているエラー対象のメモリセルが第2のエラーテー
ブルのjレコード目に登録されているエラー対象のメモ
リセルよりも読出し順番上、後に存在する場合は、次の
ステップS718に進み、エラーテーブル作成手段12
6を通じて、第2のエラーテーブルにおけるjレコード
目の内容をエラーテーブルのmレコード目に格納した
後、次のステップS719において、インデックスレジ
スタjの値を+1更新する。
【0277】上記図26でのステップS708,図27
でのステップS712,ステップS715,ステップS
717又はステップS719の処理が終了した段階で、
図26で示す次のステップS720に進んでインデック
スレジスタmの値を+1更新した後にステップS702
に進み、該ステップS702以降の処理を繰り返す。
【0278】そして、上記ステップS703において、
第1のエラーテーブルにおけるiレコード目の内容がE
OFコードであると判別された場合、即ち第1のエラー
テーブルに対する検索がすべて完了した場合は、図28
のステップS721に進み、第2のエラーテーブル読出
し手段122を通じて、第2のエラーテーブルのjレコ
ード目を読み出す。
【0279】次に、ステップS722において、EOF
判別手段123を通じて、上記jレコード目の内容がE
OFコードであるか否かが判別される。上記jレコード
目の内容がEOFコードでないと判別された場合は、次
のステップS723に進み、エラーテーブル作成手段1
26を通じて、上記jレコード目の内容をエラーテーブ
ルのmレコード目に格納した後、インデックスレジスタ
j及びmの値をそれぞれ+1更新する。その後、ステッ
プS721に戻って、該ステップS721以降の処理を
第2のエラーテーブルの最終レコードまで繰り返す。
【0280】そして、上記ステップS722において、
jレコード目の内容がEOFコードであると判別された
場合は、現在最終レコードであるとして次のステップS
725に進む。この段階で、第1及び第2のエラーテー
ブルへの検索がすべて完了するため、該ステップS72
5においては、エラーテーブル作成手段126を通じ
て、エラーテーブルのmレコード目にEOFコードを格
納する。
【0281】一方、上記図26のステップS705にお
いて、第2のエラーテーブルにおけるjレコード目の内
容がEOFコードであると判別された場合、即ち第1の
エラーテーブルに対するすべての検索が完了する前に第
2のエラーテーブルに対する検索がすべて完了した場合
は、ステップS726に進み、エラーテーブル作成手段
126を通じて、第1のエラーテーブルにおけるiレコ
ード目の内容をエラーテーブルのmレコード目に格納す
る。
【0282】その後、ステップS727において、イン
デックスレジスタi及びmの各値をそれぞれ+1更新し
た後、ステップS728において、第1のエラーテーブ
ル読出し手段121を通じて、第1のエラーテーブルの
iレコード目を読み出す。
【0283】次に、ステップS729において、EOF
判別手段123を通じて、上記iレコード目の内容がE
OFコードであるか否かが判別される。上記iレコード
目の内容がEOFコードでないと判別された場合は、上
記ステップS726に戻って、該ステップS726以降
の処理を繰り返す。
【0284】一方、上記ステップS729において、E
OFコードであると判別された場合は、上記ステップS
725に進み、エラーテーブル作成手段126を通じ
て、エラーテーブルのmレコード目にEOFコードを格
納する。
【0285】そして、上記ステップS725での処理が
終了した段階で、このエラーテーブル編集処理手段11
5(エラーテーブル編集処理サブルーチン)が終了す
る。
【0286】次に、図24のメインルーチンに戻り、次
のステップS612において、実アドレステーブル作成
手段57(実アドレステーブル作成サブルーチン)に入
り、上記エラーテーブル編集処理手段115にて作成さ
れたエラーテーブルに基づいて、行単位に実アドレステ
ーブルTBLiを作成する。即ち、この実アドレステー
ブル作成手段57によって、各行について、それぞれエ
ラー対象となっていないアクセス上有効なメモリセルに
関する列数が登録された実アドレステーブルTBLiが
作成されることになる。
【0287】その後、ステップS613において、フラ
グセット手段58を通じて、アドレス格納用メモリ4の
所定記憶領域にあるイニシャライズ済みフラグFLGに
処理済みを示す「1」をセットする。
【0288】次に、ステップS614において、エラー
発生率演算出力手段59を通じて、エラーの発生率αを
演算し、次のステップS615において、上記エラー発
生率演算出力手段59を通じて、上記演算にて求めたエ
ラー発生率αを出力ポート36を介して表示装置26に
出力する。表示装置26は、メモリコントローラ3から
のエラー発生率αを示すデータDd表示データに変換し
てディスプレイ上の所定位置にキャラクタ表示する。
【0289】これによって、操作者は、半導体メモリ1
のドロップアウトエラーを一目で確認できることにな
る。そして、良品/不良品の選別は、エラー発生率が例
えば10[%]を越えるものについて不良品として処理
することになる。
【0290】次に、上記ステップS615での表示処理
及び上記ステップS604においてイニシャライズ済み
フラグFLGの内容が「1」であって既にイニシャライ
ズ処理が済んでいると判別された場合は、次のステップ
S616に進み、判別手段53を通じて、プログラム終
了要求があったかどうかが判別される。この判別は、電
源OFFなどの終了要求割り込みの発生があったかどう
かで行なわれる。このステップS616においては、プ
ログラム終了要求があるまで当該判別処理が繰り返され
る。即ち、プログラム終了待ちとなる。
【0291】そして、上記イニシャライズ処理が終了し
たことに伴って、操作者が半導体メモリ1をドロップア
ウト検出システムから取り外すことにより、半導体メモ
リ1への電源供給が断たれるため、上記メモリ制御処理
手段51自体が終了することになる。
【0292】この第2の実施の形態に係る半導体メモリ
1においては、スタートスイッチ22の操作によって、
まず、第1のテストパターン信号St1が上記半導体メ
モリ1に供給されることになり、メモリコントローラ3
の第1のテストパターン信号書込み手段111を通じ
て、すべてのメモリセルに論理的に「1」のデータが書
き込まれることになる。このとき、一部のメモリセルに
欠陥があった場合、該欠陥メモリセルには、上記論理的
に「1」のデータは書き込まれない。
【0293】上記第1のテストパターン信号St1の書
込み処理が終了した後、メモリコントローラ3の第1の
テストパターン信号読出し手段112を通じて、メモリ
セルアレイ11の各メモリセルからの記憶データの読み
出しと同時にエラー検出処理にて上記欠陥メモリセルが
検出され、該欠陥メモリセルの行数及び列数が第1のエ
ラーテーブルに登録されることになる。
【0294】その後、タイミング発生回路24からの割
り込み信号Sd2の発生に伴って、今度は第2のテスト
パターン信号St2が上記半導体メモリ1に供給される
ことになり、メモリコントローラ3の第2のテストパタ
ーン信号書込み手段113を通じて、すべてのメモリセ
ルに論理的に「0」のデータが書き込まれることにな
る。このとき、一部のメモリセルに欠陥があった場合、
該欠陥メモリセルには、上記論理的に「0」のデータは
書き込まれない。
【0295】上記第2のテストパターン信号St2の書
込み処理が終了した後、メモリコントローラ3の第2の
テストパターン信号読出し手段114を通じて、メモリ
セルアレイ11の各メモリセルからの記憶データの読み
出しと同時にエラー検出処理にて上記欠陥メモリセルが
検出され、該欠陥メモリセルの行数及び列数が第2のエ
ラーテーブルに登録されることになる。
【0296】その後、エラーテーブル編集処理手段11
5を通じて、第1のエラーテーブルと第2のエラーテー
ブルに対する編集処理が行なわれ、第1及び第2のエラ
ーテーブルにおけるそれぞれの内容が読出し順序に従っ
た配列で編集されて一つのエラーテーブルが作成される
ことになる。
【0297】その後、上記エラーテーブルの内容に基づ
き、メモリコントローラ3における実アドレステーブル
作成手段57を通じて、欠陥のない有効なメモリセルに
関する行数及び列数が実アドレステーブルTBLiに登
録され、この実アドレステーブルTBLiがこのメモリ
コントローラ3に接続されたアドレス格納用メモリ4に
格納されることになる。
【0298】そして、外部のコンピュータ90等を通じ
ての実際のデータアクセスにおいては、アドレス格納用
メモリ4に記憶されている実アドレステーブルTBLi
に登録されている有効なメモリセルに関する行数及び列
数に基づいてデータアクセスが行なわれることになる。
【0299】従って、半導体メモリ1のメモリセルアレ
イ11に欠陥メモリセルが存在しても、該欠陥メモリセ
ルへのアクセスを実質的に行なわないようにすることが
可能となるため、外部のコンピュータ90等からのデー
タを有効に書き込むことができ、また、メモリセルに記
憶されたデータを有効に外部のコンピュータ90等に出
力させることが可能となる。
【0300】しかも、従来は、1つのメモリセルに欠陥
があっても不良品として処理しなければならなかった
が、この第2の実施の形態に係る半導体メモリ1におい
ては、上記のように、有効にデータのアクセスが可能と
なるため、欠陥メモリセルが全体の例えば10%以上と
なった場合にはじめて不良品として処理することが可能
となり、これは、従来、不良品として処理していた半導
体メモリ1の救済につながり、半導体メモリ1の製造コ
ストの低廉化及び歩留まりの向上を効率よく実現させる
ことができる。
【0301】特に、この第2の実施の形態に係る半導体
メモリ1においては、論理的に「1」のデータを書き込
んだ場合のエラー検出と論理的に「0」のデータを書き
込んだ場合のエラー検出を共に行なうことができるた
め、論理的に「1」のデータを書き込んだ場合のエラー
検出において見逃すおそれのある欠陥メモリセルを確実
に検出することができ、半導体メモリ1の信頼性を更に
向上させることが可能となる。
【0302】上記第1及び第2の実施の形態において
は、共に救済構造のない半導体メモリに適用した場合を
示したが、その他、冗長メモリセルアレイを有する救済
構造をもった半導体メモリにも適用させることが可能で
ある。
【0303】この場合、まず、冗長メモリセルアレイ以
外の正規のメモリセルアレイに対するスクリーニングを
行なって、正規のメモリセルアレイに存在する欠陥メモ
リセルを検出し、その検出された欠陥メモリセルを含む
行あるいは列に関するアドレスを例えばヒューズROM
に記憶させる。
【0304】その後に、正規のメモリセルアレイに存在
する欠陥メモリセルのうち、冗長メモリセルに救済され
たメモリセルを除く欠陥メモリセルの行数及び列数が登
録されたエラーテーブルを作成し、このエラーテーブル
の内容に基づいて実アドレステーブルを作成するという
処理を行なう。
【0305】この場合、冗長メモリセルをもってしても
救済できないほど多くの欠陥メモリセルがあったとして
も救済した欠陥メモリセル以外の欠陥メモリセルの数が
全体のメモリセル数に対して例えば10%以下であれば
良品として取り扱うことが可能となるため、冗長メモリ
セルアレイを有する半導体メモリの歩留まりの向上を効
率よく図ることができる。
【0306】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るメモリ装置
によれば、メモリ装置の結晶欠陥等に基づくドロップア
ウトを検出し、この検出結果に基づいて上記ドロップア
ウト部分へのアクセスをパスできるアドレス制御が行な
われることになり、メモリ装置が例えば半導体メモリで
ある場合において、該半導体メモリを構成するいくつか
のメモリセルに欠陥があったとしても、欠陥のあるメモ
リセルへのアクセスは行なわないため、見かけ上、良品
として処理することが可能となり、メモリ装置の歩留ま
りの向上及び製造コストの低廉化を効率よく実現させる
ことができる。
【0307】また、本発明に係るメモリ装置のドロップ
アウト検出システムによれば、メモリ装置の結晶欠陥等
に基づくドロップアウトを検出し、この検出結果に基づ
いて上記ドロップアウト部分へのアクセスをパスできる
アドレス制御を行なうことができ、その結果、メモリ装
置が例えば半導体メモリである場合において、該半導体
メモリを構成するいくつかのメモリセルに欠陥があった
としても、欠陥のあるメモリセルへのアクセスは行なわ
ないため、見かけ上、良品として処理することが可能と
なり、メモリ装置の歩留まりの向上及び製造コストの低
廉化を効率よく実現させることができる。
【0308】また、本発明に係るメモリ装置のドロップ
アウト検出方法によれば、メモリ装置の結晶欠陥等に基
づくドロップアウトを検出し、この検出結果に基づいて
上記ドロップアウト部分へのアクセスをパスできるアド
レス制御が行なわれることになり、メモリ装置が例えば
半導体メモリである場合において、該半導体メモリを構
成するいくつかのメモリセルに欠陥があったとしても、
欠陥のあるメモリセルへのアクセスは行なわないため、
見かけ上、良品として処理することが可能となり、メモ
リ装置の歩留まりの向上及び製造コストの低廉化を効率
よく実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメモリ装置を半導体メモリに適用
した1つの実施の形態例(以下、単に第1の実施の形態
に係る半導体メモリと記す)を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る半導体メモリのメモリ
セルアレイに配列されるメモリセルの構成を示す回路図
である。
【図3】本発明に係るメモリ装置のドロップアウト検出
システムを半導体メモリを構成する各メモリセルのドロ
ップアウト検出に適用した1つの実施の形態例(以下、
単に第1の実施の形態に係るドロップアウト検出システ
ムと記す)を示す構成図である。
【図4】メモリコントローラでのテストパターン信号の
書込み処理を示すタイミングチャートである。
【図5】メモリコントローラでのテストパターン信号の
読出し処理を示すタイミングチャートである。
【図6】メモリコントローラのハード構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】第1の実施の形態に係る半導体メモリにおける
メモリ制御処理手段の処理動作を示す機能ブロック図で
ある。
【図8】メモリ制御処理手段の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】テストパターン書込み処理手段の処理動作を示
す機能ブロック図である。
【図10】テストパターン書込み処理手段の処理動作を
示すフローチャートである。
【図11】テストパターン読出し処理手段の処理動作を
示す機能ブロック図である。
【図12】テストパターン読出し処理手段の処理動作を
示すフローチャートである。
【図13】実アドレステーブル作成手段の処理動作を示
す機能ブロック図である。
【図14】実アドレステーブル作成手段の処理動作を示
すフローチャート(その1)である。
【図15】実アドレステーブル作成手段の処理動作を示
すフローチャート(その2)である。
【図16】データアクセス処理手段の処理動作を示す機
能ブロック図である。
【図17】データアクセス処理手段の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図18】データ書込み(読出し)処理手段の処理動作
を示す機能ブロック図である。
【図19】データ書込み(読出し)処理手段の処理動作
を示すフローチャートである。
【図20】実アドレステーブルの内訳を示す説明図であ
る。
【図21】エラーテーブルの内訳を示す説明図である。
【図22】本発明に係るメモリ装置のドロップアウト検
出システムを半導体メモリを構成する各メモリセルのド
ロップアウト検出に適用した他の実施の形態例(以下、
単に第2の実施の形態に係るドロップアウト検出システ
ムと記す)を示す構成図である。
【図23】第2の実施の形態に係る半導体メモリにおけ
るメモリ制御処理手段の処理動作を示す機能ブロック図
である。
【図24】メモリ制御処理手段の処理動作を示すフロー
チャートである。
【図25】エラーテーブル編集処理手段の処理動作を示
す機能ブロック図である。
【図26】エラーテーブル編集処理手段の処理動作を示
すフローチャート(その1)である。
【図27】エラーテーブル編集処理手段の処理動作を示
すフローチャート(その2)である。
【図28】エラーテーブル編集処理手段の処理動作を示
すフローチャート(その3)である。
【符号の説明】
1 半導体メモリ 2 メモリ本体 3 メモリコントローラ 4 アドレス格納用メモリ 5 エラー検出回路 11 メモリセルアレイ 12 行デコーダ 13 列デコーダ 21 ドロップアウト検出装置 22 スタートスイッチ 23 テストパターン信号生成回路 24 タイミング発生回路 26 表示装置 51 メモリ制御処理手段 55 テストパターン信号書込み処理手段 56 テストパターン信号読出し処理手段 57 実アドレステーブル作成手段 59 エラー発生率演算出力手段 77 エラーテーブル作成手段 81 エラーテーブル読出し手段 83 実アドレス格納手段 84 テーブル転送手段 85 エラー検出数登録手段 90 コンピュータ 91 データアクセス処理手段 94 データ書込み処理手段 95 データ読出し処理手段 104 テーブル受取り手段 105 テーブル読出し手段 111 第1のテストパターン信号書込み処理手段 112 第1のテストパターン信号読出し処理手段 113 第2のテストパターン信号書込み処理手段 114 第2のテストパターン信号読出し処理手段 115 エラーテーブル編集処理手段

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定されたアドレスに従って情報信号が
    アクセスされるメモリ装置本体と、 テストパターン信号を順次生成されるアドレスに従って
    メモリ装置本体に書き込むテストパターン書込み手段
    と、 上記メモリ装置本体に書き込まれた上記テストパターン
    信号を順次生成されるアドレスに従って読み出すテスト
    パターン読出し手段と、 上記メモリ装置本体から読み出されたテストパターン信
    号の属性からエラーの存否を検出するエラー検出手段
    と、 上記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー検出手
    段でのエラー検出対象のアドレスを所定の規則に従って
    記憶するアドレス記憶手段と、 上記アドレス記憶手段に記憶されたアドレスに基づい
    て、上記情報信号のアクセス用アドレスを発生する実ア
    ドレス発生手段とを有することを特徴とするメモリ装
    置。
  2. 【請求項2】 上記テストパターン信号は、メモリ担体
    に対して論理的に「1」を書き込むための第1のテスト
    パターン信号と上記メモリ担体に対して論理的に「0」
    を書き込むための第2のテストパターン信号とを有し、 上記エラー検出手段は、上記メモリ装置本体から読み出
    された上記第1のテストパターン信号及び第2のテスト
    パターン信号の各属性からエラーの存否を検出すること
    を特徴とする請求項1記載のメモリ装置。
  3. 【請求項3】 上記エラー検出手段は、上記メモリ装置
    本体から読み出されたテストパターン信号をエラー検出
    用クロックにてサンプリングし、 上記アドレス記憶手段は、上記エラー検出手段からの出
    力の極性反転期間におけるアドレスをエラー検出対象ア
    ドレスとして上記所定の規則に従って記憶することを特
    徴とする請求項1又は2記載のメモリ装置。
  4. 【請求項4】 上記エラー検出手段は、上記メモリ装置
    本体から読み出されたテストパターン信号と正規のテス
    トパターン信号との互いの属性を比較し、 上記アドレス記憶手段は、上記エラー検出手段での上記
    比較において、互いに属性の異なる期間におけるアドレ
    スをエラー検出対象アドレスとして上記所定の規則に従
    って記憶することを特徴とする請求項1記載のメモリ装
    置。
  5. 【請求項5】 上記エラー検出手段は、上記メモリ装置
    本体から読み出された第1のテストパターン信号と正規
    の第1のテストパターン信号との互いの属性の比較(第
    1の比較)及び上記メモリ装置本体から読み出された第
    2のテストパターン信号と正規の第2のテストパターン
    信号との互いの属性の比較(第2の比較)を行い、 上記アドレス記憶手段は、上記エラー検出手段での上記
    第1の比較及び第2の比較において、それぞれ互いに属
    性の異なる期間におけるアドレスをエラー検出対象アド
    レスとして上記所定の規則に従って記憶することを特徴
    とする請求項2記載のメモリ装置。
  6. 【請求項6】 上記所定の規則は、エラー検出対象のア
    ドレスを排除するものであって、 上記アドレス記憶手段には、上記順次生成されるアドレ
    スのうち、上記エラー検出対象のアドレスを除くアドレ
    スが記憶されることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1記載のメモリ装置。
  7. 【請求項7】 上記所定の規則は、エラー検出対象でな
    いアドレスを排除するものであって、 上記アドレス記憶手段には、上記順次生成されるアドレ
    スのうち、上記エラー検出対象のアドレスのみが記憶さ
    れることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1記載の
    メモリ装置。
  8. 【請求項8】 指定されたアドレスに従って情報信号が
    アクセスされるメモリ装置本体と、 テストパターン信号を順次生成されるアドレスに従って
    メモリ装置本体に書き込むテストパターン書込み手段
    と、 上記メモリ装置本体に書き込まれた上記テストパターン
    信号を順次生成されるアドレスに従って読み出すテスト
    パターン読出し手段と、 上記メモリ装置本体から読み出されたテストパターン信
    号の属性からエラーの存否を検出するエラー検出手段
    と、 上記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー検出手
    段でのエラー検出対象のアドレスを所定の規則に従って
    記憶するアドレス記憶手段と、 上記アドレス記憶手段に記憶されたアドレスに基づい
    て、上記情報信号のアクセス用アドレスを発生する実ア
    ドレス発生手段とを具備したメモリ装置と、 ドロップアウト検出テストの開始の指示に基づいて、上
    記メモリ装置における上記メモリ装置本体に供給すべき
    上記テストパターン信号を基準クロックに基づいて生成
    するテストパターン信号生成手段と、 上記ドロップアウト検出テストの開始の指示に基づい
    て、上記メモリ装置における上記テストパターン書込み
    手段に対し、上記基準クロックの計数に基づく所定期
    間、書込みイネーブル信号を出力し、該所定期間経過後
    において、上記メモリ装置における上記テストパターン
    読出し手段に対し、読出しイネーブル信号を出力するタ
    イミング発生手段と、 上記メモリ装置における上記エラー検出手段でのエラー
    検出回数に基づいて、エラーの発生率を表示する表示手
    段とを具備したドロップアウト検出装置とを有するメモ
    リ装置のドロップアウト検出システム。
  9. 【請求項9】 上記テストパターン生成回路にて生成さ
    れるテストパターン信号は、メモリ担体に対して論理的
    に「1」を書き込むための第1のテストパターン信号と
    上記メモリ担体に対して論理的に「0」を書き込むため
    の第2のテストパターン信号とを有し、 上記メモリ装置における上記エラー検出手段は、上記メ
    モリ装置本体から読み出された上記第1のテストパター
    ン信号及び第2のテストパターン信号の各属性からエラ
    ーの存否を検出することを特徴とする請求項8記載のメ
    モリ装置のドロップアウト検出システム。
  10. 【請求項10】 上記メモリ装置における上記エラー検
    出手段は、上記メモリ装置本体から読み出されたテスト
    パターン信号をエラー検出用クロックにてサンプリング
    し、 上記メモリ装置におけるアドレス記憶手段は、上記エラ
    ー検出手段からの出力の極性反転期間におけるアドレス
    をエラー検出対象アドレスとして上記所定の規則に従っ
    て記憶することを特徴とする請求項8又は9記載のメモ
    リ装置のドロップアウト検出システム。
  11. 【請求項11】 上記メモリ装置における上記エラー検
    出手段は、上記メモリ装置本体から読み出されたテスト
    パターン信号と正規のテストパターン信号との互いの属
    性を比較し、 上記メモリ装置における上記アドレス記憶手段は、上記
    エラー検出手段での上記比較において、互いに属性の異
    なる期間におけるアドレスをエラー検出対象アドレスと
    して上記所定の規則に従って記憶することを特徴とする
    請求項8記載のメモリ装置のドロップアウト検出システ
    ム。
  12. 【請求項12】 上記メモリ装置における上記エラー検
    出手段は、上記メモリ装置本体から読み出された第1の
    テストパターン信号と正規の第1のテストパターン信号
    との互いの属性の比較(第1の比較)及び上記メモリ装
    置本体から読み出された第2のテストパターン信号と正
    規の第2のテストパターン信号との互いの属性の比較
    (第2の比較)を行い、 上記メモリ装置における上記アドレス記憶手段は、上記
    エラー検出手段での上記第1の比較及び第2の比較にお
    いて、それぞれ互いに属性の異なる期間におけるアドレ
    スをエラー検出対象アドレスとして上記所定の規則に従
    って記憶することを特徴とする請求項9記載のメモリ装
    置のドロップアウト検出システム。
  13. 【請求項13】 上記所定の規則は、エラー検出対象の
    アドレスを排除するものであって、 上記メモリ装置における上記アドレス記憶手段には、上
    記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー検出対象
    のアドレスを除くアドレスが記憶されることを特徴とす
    る請求項8〜12のいずれか1記載のメモリ装置のドロ
    ップアウト検出システム。
  14. 【請求項14】 上記所定の規則は、エラー検出対象で
    ないアドレスを排除するものであって、 上記メモリ装置における上記アドレス記憶手段には、上
    記順次生成されるアドレスのうち、上記エラー検出対象
    のアドレスのみが記憶されることを特徴とする請求項8
    〜12のいずれか1記載のメモリ装置のドロップアウト
    検出システム。
  15. 【請求項15】 ドロップアウト検出テストの開始の指
    示に基づいて、メモリ装置本体にテストパターン信号を
    アドレス順次に書き込み、 上記テストパターン信号のメモリ装置本体への書き込み
    終了後、メモリ装置本体からテストパターン信号をアド
    レス順次に読み出し、 上記メモリ装置本体から読み出された上記テストパター
    ン信号の属性からドロップアウトエラーの存否を検出
    し、 上記メモリ装置本体に順次供給されるアドレスのうち、
    エラー検出対象のアドレスを所定の規則に従って記憶
    し、 この記憶されたアドレスに基づいて、上記情報信号のア
    クセス用アドレスを生成し、この生成されたアクセス用
    アドレスに基づいて上記情報信号のアクセスを行なうこ
    とを特徴とするメモリ装置のドロップアウト検出方法。
  16. 【請求項16】 上記テストパターン信号は、メモリ担
    体に対して論理的に「1」を書き込むための第1のテス
    トパターン信号と上記メモリ担体に対して論理的に
    「0」を書き込むための第2のテストパターン信号とを
    有し、 上記エラー検出処理は、上記メモリ装置本体から読み出
    された上記第1のテストパターン信号及び第2のテスト
    パターン信号の各属性からエラーの存否を検出すること
    を特徴とする請求項15記載のメモリ装置のドロップア
    ウト検出方法。
  17. 【請求項17】 上記エラー検出処理は、上記メモリ装
    置本体から読み出されたテストパターン信号をエラー検
    出用クロックにてサンプリングし、 上記アドレスの記憶処理は、上記エラー検出処理にて得
    られる検出出力の極性反転期間におけるアドレスをエラ
    ー検出対象アドレスとして上記所定の規則に従って記憶
    することを特徴とする請求項15又は16記載のメモリ
    装置のドロップアウト検出方法。
  18. 【請求項18】 上記エラー検出処理は、上記メモリ装
    置本体から読み出されたテストパターン信号と正規のテ
    ストパターン信号との互いの属性を比較し、 上記アドレスの記憶処理は、上記エラー検出処理での上
    記比較において、互いに属性の異なる期間におけるアド
    レスをエラー検出対象アドレスとして上記所定の規則に
    従って記憶することを特徴とする請求項15記載のメモ
    リ装置のドロップアウト検出方法。
  19. 【請求項19】 上記エラー検出処理は、上記メモリ装
    置本体から読み出された第1のテストパターン信号と正
    規の第1のテストパターン信号との互いの属性の比較
    (第1の比較)及び上記メモリ装置本体から読み出され
    た第2のテストパターン信号と正規の第2のテストパタ
    ーン信号との互いの属性の比較(第2の比較)を行い、 上記アドレス記憶処理は、上記エラー検出処理での上記
    第1の比較及び第2の比較において、それぞれ互いに属
    性の異なる期間におけるアドレスをエラー検出対象アド
    レスとして上記所定の規則に従って記憶することを特徴
    とする請求項16記載のメモリ装置のドロップアウト検
    出方法。
  20. 【請求項20】 上記所定の規則は、エラー検出対象の
    アドレスを排除するものであって、 上記アドレスの記憶処理においては、上記メモリ装置本
    体に順次供給されるアドレスのうち、上記エラー検出対
    象のアドレスを除くアドレスが記憶されることを特徴と
    する請求項15〜19のいずれか1記載のメモリ装置の
    ドロップアウト検出方法。
  21. 【請求項21】 上記所定の規則は、エラー検出対象で
    ないアドレスを排除するものであって、 上記アドレスの記憶処理においては、上記メモリ装置本
    体に順次供給されるアドレスのうち、上記エラー検出対
    象のアドレスのみが記憶されることを特徴とする請求項
    15〜19のいずれか1記載のメモリ装置のドロップア
    ウト検出方法。
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CN114625385B (zh) * 2022-03-17 2022-09-27 集睿致远(厦门)科技有限公司 一种芯片efuse数据烧写方法、装置及存储介质

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