JPH09115212A - オートトラッキング装置 - Google Patents

オートトラッキング装置

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JPH09115212A
JPH09115212A JP7266718A JP26671895A JPH09115212A JP H09115212 A JPH09115212 A JP H09115212A JP 7266718 A JP7266718 A JP 7266718A JP 26671895 A JP26671895 A JP 26671895A JP H09115212 A JPH09115212 A JP H09115212A
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Yasuaki Toyama
泰明 遠山
昭 ▲吉▼川
Akira Yoshikawa
Yutaka Ota
豊 太田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非整数倍速再生機能を備えたVTRにおい
て、高精度のオートトラッキングを行いノイズレス再生
を可能とする。 【解決手段】 検波回路10はシリンダモータ6のヘッ
ドの再生出力を検波し、検波後の出力はLPF11によ
りろ過される。AD変換器12はタイミング発生器15
から供給されるサンプリングタイミング従い、LPF1
1の出力の特定の3点をサンプリングする。比較回路1
3では、AD変換器12により得られた3点でのサンプ
リングデータの大小比較を行い、その比較結果はモノマ
ルチ14に供給される。モノマルチ14では比較結果に
基づきHSW信号を遅延し、遅延された基準信号は位相
制御手段に供給される。位相制御手段は遅延された基準
信号とCTL信号によりキャプスタンモータ1の位相制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非整数倍速再生に
おいても、ノイズレス再生を行うことが可能な磁気記録
再生装置のオートトラッキング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のオートトラッキング装置として
は、特公平6−30195号公報に記載されたものが知
られている。この装置は、1フィールドの再生出力を前
部、中部、後部の3つのエリアに分割し、各エリアの再
生出力を複数個サンプリングし、各エリアごとのサンプ
リングデータの総和を比較することにより最適なトラッ
キング状態を得んとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、1フィールドの再生出力から得られる情報の
みを用いて最適なトラッキング状態を得るものであり、
1.33倍速再生などの6フィールドで1つの繰り返しパタ
ーンとなる再生速度には対応することができない。すな
わち、この装置で対応できるのは2倍速とスチル再生の
ように1フィールドごとの再生エンベロープ波形が同一
波形となる場合だけである。さらに、各エリアで複数個
サンプリングし、その総和を求める演算が必要で、プロ
セッサ等を用いて処理を行うことを想定すると、処理時
間が増大する。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、連続した複数トラックでの再生出力の内、長時間再
生用ヘッドでの連続した再生出力の両端近傍および中点
の出力の比較により最適なトラッキング状態を得ること
が可能なオートトラッキング装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、1.33倍速再生などの非整数倍速再生を行っ
たときに、長時間再生用ヘッドでの連続した再生出力を
検波手段により検波、さらにフィルタ手段によりろ過
し、両端近傍および中点の出力をサンプリング手段によ
りディジタルデータとして取り込み、3点の比較により
最適なトラッキング状態を得る構成としたものである。
【0006】これにより、非整数倍速再生であってもノ
イズのない再生映像が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、磁気記録テープを記録時のテープ速度とは異なる一
定速度で移送するキャプスタンモータと、前記キャプス
タンモータの位相制御基準信号を発生する基準信号発生
手段と、前記磁気記録テープから再生される再生コント
ロール信号と前記基準信号によりキャプスタンモータの
位相制御を行う位相制御手段と、複数のヘッドを有し映
像信号の再生を行うシリンダモータと、前記ヘッドの再
生出力を検波する検波手段と、前記検波手段の出力をろ
過するフィルタ手段と、前記フィルタ手段の出力の特定
の3点をサンプリングするサンプリング手段と、前記サ
ンプリング手段により得られた3点でのサンプリングデ
ータを比較する比較手段と、前記比較手段での比較結果
に基づき前記基準信号または前記再生コントロール信号
を遅延させる遅延手段の構成としたものであり、検波手
段で得た出力の特定の3点のデータの比較結果に基づき
遅延手段での遅延量を逐次変更することにより、最適な
トラッキングを得る。
【0008】請求項2に記載の発明は、磁気記録テープ
を記録時のテープ速度とは異なる一定速度で移送するキ
ャプスタンモータと、前記キャプスタンモータの位相制
御基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記磁気記
録テープから再生される再生コントロール信号と前記基
準信号によりキャプスタンモータの位相制御を行う位相
制御手段と、複数のヘッドを有し映像信号の再生を行う
シリンダモータと、前記ヘッドの再生出力から隣接クロ
ストーク成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の出
力の特定の2点をサンプリングするサンプリング手段
と、前記サンプリング手段により得られた2点でのサン
プリングデータの比較を行う比較手段と、前記比較手段
での比較結果に基づき前記基準信号または前記再生コン
トロール信号を遅延させる遅延手段の構成としたもので
あり、2点の隣接クロストーク成分のサンプリングデー
タの比較結果に基づき遅延手段での遅延量を逐次変更す
ることにより、最適なトラッキングを得る。
【0009】請求項3に記載の発明は、磁気記録テープ
を記録時のテープ速度とは異なる一定速度で移送するキ
ャプスタンモータと、複数のヘッドを有し映像信号の再
生を行うシリンダモータと、前記ヘッドの再生出力を検
波する検波手段と、前記検波手段の出力の特定の2点を
サンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリン
グ手段により得られた2点でのサンプリングデータの差
分値に所定のゲインを乗じた値をもとに前記キャプスタ
ンモータのフィードバック制御を行う位相制御手段の構
成としたものであり、検波手段の出力から特定の2点を
サンプリングすることによりキャプスタンの位相情報を
得て、その情報を位相誤差としてフィードバックするこ
とにより位相制御を行う。
【0010】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるオ
ートトラッキング装置の構成を示し、1は磁気記録テー
プ5を定速駆動するキャプスタンモータ、2はキャプス
タンモータの回転速度を検出する周波数発電機、3はキ
ャプスタンモータ1の速度制御および位相制御を行うキ
ャプスタンサーボ回路、4は磁気記録テープ5から再生
されるコントロール信号を検出するコントロールヘッ
ド、6は磁気記録テープ5に映像信号の記録再生を行う
ヘッドが取りつけられたシリンダモータ、7はシリンダ
モータ6の回転速度検出を行う周波数発電機、8はシリ
ンダモータ6の回転制御を行うシリンダサーボ回路、9
aおよび9bはヘッドの選択切り換えを行うための切り
換え回路、10は再生出力信号の検波を行う検波回路、
11は検波回路10の出力をろ過するローパスフィルタ
(以下、LPFと称す)、12はLPF11の出力のサ
ンプリングを行うAD変換器、13はAD変換器12か
らの3点のサンプリングデータが供給され、比較結果に
基づく遅延信号がモノマルチ14に供給される比較器、
14は比較器13の出力によりヘッド切り替え信号(H
SW信号)からの遅延量が変化するモノマルチ、15は
シリンダサーボ回路8から供給される2つのヘッド切り
替え信号(HSW信号とHASW信号)をもとにAD変
換器12にサンプリング信号を供給するタイミング発生
器である。
【0011】なお、キャプスタンサーボ回路3には周波
数発電機2の出力であるキャプスタンFG信号(CFG
信号)、コントロールヘッドの出力であるコントロール
信号(CTL信号)およびモノマルチ14の出力が供給
されおり、シリンダサーボ回路8には、周波数発電機7
の出力であるシリンダFG信号とシリンダPG信号をミ
ックスしたシリンダPFG信号が供給され、それをもと
に作成されたHSW信号、HASW信号が切り換え回路
9に供給されている。なお、シリンダサーボ回路8、比
較器13、モノマルチ14、キャプスタンサーボ回路
3、タイミング発生器15での処理はすべてマイクロプ
ロセッサの算術演算および論理演算機能を用いて実現す
るものとする。
【0012】以上のように構成されたオートトラッキン
グ装置について図1から図4を用いて以下に標準モード
の1.33倍速再生での動作説明を行う。シリンダモータ6
は、シリンダサーボ回路8によりPFG信号をもとに1
倍速とほぼ同等の回転速度で定速回転制御される。ヘッ
ドからの再生出力は切り換え回路9a,9bに供給さ
れ、切り替え回路9a,9bにはシリンダサーボ回路8
からHSW信号、HASW信号が供給されていてこの2
つの信号のロジックの組み合わせにより標準再生用ヘッ
ド(R’ヘッド、L’ヘッド)と長時間再生用ヘッド
(Rヘッド、Lヘッド)がフィールドごとに選択され切
り替えられる。なお、長時間再生用ヘッドのトラック幅
は、標準再生用ヘッドより狭い幅狭ヘッドとする。
【0013】1.33倍速では、第1フィールドから第6フ
ィールドまでそれぞれRヘッド、Lヘッド、Rヘッド、
R’ヘッド、L’ヘッド、R’ヘッドが選択され、再生
出力が6フィールドごとに変化する。波形は図2に示す
再生エンベロープ信号aのように3フィールドごとに山
と谷から成る波形となる。再生エンベロープ信号aは、
検波回路10に入力され、再生エンベロープ波形が検波
されて、検波出力bが得られる。検波出力bは、さらに
ローパスフィルタ11に供給されノイズ成分が除去さ
れ、LPF出力cとなった後にAD変換器12により3
点の電圧値がディジタル値として取り込まれる。
【0014】ここで、図2を用いて3つのサンプリング
点(p点,q点,r点)の設定について説明する。本
来、LPF11が無ければ、検波出力bをそのままAD
変換器12によりサンプリングすればよいが、検波出力
bには高周波ノイズ成分が多く含まれており、この出力
をそのままサンプリングすると、本来必要としている再
生エンベロープaを正しく検出できなくなる。そこで、
LPF11により、ノイズを除去することとなるが、フ
ィルタリングを行うと検波出力bとLPF出力cに時間
的なずれが生じることとなる。その結果、本来、p点と
q点は対称な位置にあるのが、図2に示すようにp点の
位置が右方向にずれることとなる。すなわち、まず第3
フィールドの終了点近傍にq点を定め、そのときのLP
F出力cをβ[V]とする。次にq点との同電位となる点
をp点とする。またr点は、p点とq点の中点とする。
【0015】タイミング発生器15からは、このp点、
q点、r点に対応した、第1フィールドの開始点からの
時間としてt1、t2、t3のタイミングでサンプリン
グ信号dをAD変換器12に供給する。その結果、AD
変換器12では、p点、q点、r点の電圧値α[V]、β
[V]、γ[V]がディジタル値として取り込まれる。図3
は、トラッキングずれと検波出力(LPF出力c)の3
点(p点、q点、r点)での電圧の関係を表したもので
ある。領域Iは、トラッキングセンターからのトラッキ
ングずれ量が少ない場合を表しており、このときには、
(α<γ、β<γ)となる関係となる。さらに、αとβ
がほぼ等しくなるときにトラッキングがセンターとな
る。領域II、領域IIIは、トラッキングずれ量が大きい
場合であり、このときには、(α<γ)または(β>
γ)となる。したがって、α、β、γの大小関係を判別
すれば現在のトラッキング状態が分かり、さらに領域I
にあるときには、αとβの差が小さくなるようにトラッ
キングをシフトすればトラッキングがセンターになるこ
とが分かる。
【0016】図4は、比較器13での処理をソフトウェ
アにより実現したときのフローチャートである。ブラン
チ20において、データの取り込みタイミングかどうか
が判断され、取り込みタイミングであればブロック21
で、p点、q点、r点でのサンプリングデータ(α、
β、γ)の取り込みが行われる。取り込みタイミングで
なければ再びブランチ20に戻る。ブランチ22ではα
とγが比較され、(α>γ)であればブロック23によ
り正方向の最大遅延量が設定され、ブランチ30に進
む。(α>γ)でなければブランチ24に進みβとγが
比較される。(β>γ)であればブロック25により負
方向の最大遅延量が設定され、ブランチ30に進む。
(β>γ)でなければブランチ26に進む。ブランチ2
6では、αとβの差の絶対値が所定値εより大きいかど
うかが判断され、大きいときにはブランチ27に進み、
小さいときには処理を終了する。ブランチ27では、α
とβの大小関係が判別され、αのほうが大きいときには
ブロック29により現在の遅延量から1小さい遅延量が
設定され、ブランチ30に進む。βのほうが大きいとき
にはブロック28により現在の遅延量から1大きい遅延
量が設定され、ブランチ30に進む。ブランチ30で
は、キャプスタンが位相ロックするのに必要な一定時間
が経過したかを判別し、経過していれば、再びブロック
20に戻る。経過していなければブロック30の入力に
戻り時間待ちを行う。
【0017】以上の一連の処理により比較器13から
は、設定された遅延量が出力される。モノマルチ14で
は遅延出力に基づきモノマルチ14の遅延量を変化させ
る。モノマルチ14からはHSW信号から所定量遅延さ
れた信号が出力され、キャプスタンサーボ回路3に供給
される。キャプスタンサーボ回路3では、遅延されたH
SW信号とCTL信号との位相差に基づき位相制御を行
うことによりオートトラッキングが行われる。これによ
り図3の領域IIにあるときには領域Iに、また領域III
にあるときには領域Iに、さらに領域I内にあるときに
はさらに領域Iのセンター位置にトラッキングが移送す
る。
【0018】以上の繰り返し動作によりトラッキングは
最終的にα[V]≒β[V]となり、最適なトラッキング状態
が得られる。以上のように本発明のオートトラッキング
装置によれば、ハードウェアを変更することなく、適切
な3点のサンプリングデータのみを用いて非整数倍速で
のオートトラッキングが可能である。
【0019】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、図5を参照しながら説明する。なお、図
1と同一機能の部位には同じ符号を用いている。図5に
おいて、16は再生映像信号処理回路、19はクロスト
ーク抽出回路であり、再生映像信号処理回路16は前処
理部17(図では前処理と省略する)と隣接クロストー
クを除去するPS処理回路18(図ではPS処理と省略
する)より構成されている。前処理部17では、ヘッド
からの出力を増幅する再生前置増幅、低域フィルタ、周
波数変換等の一連の前処理が行われる。
【0020】PS処理回路18は、VHS(登録商標)
方式のVTRの色信号処理部で隣接クロストークの除去
に用いられているもので、搬送色信号を1Hごとに90
度ずつ位相回転し、またトラックごとにその回転方向を
変換して記録し、再生時には位相補正回路により位相を
記録時に対して1Hごとに逆転させて通常の低域変換色
信号に復元した信号が入力されている。
【0021】以下に、図6、図7を用いてPS処理回路
18、クロストーク抽出回路19の動作説明を行う。P
S処理回路18では原信号とこれを1H(Hは1水平同
期の周期)遅延させた信号とが加算される。原信号aと
これと1H離れた信号bは、色信号中の隣接クロクトー
ク成分が互いに逆位相となるため、加算後の信号(a+
b)中の成分は、主信号成分が2倍になり、隣接クロス
トーク成分は相殺されてゼロとなり、不用な隣接成分が
除去され、出力端子1から出力される。
【0022】一方、クロストーク抽出回路19の減算点
には原信号aとこれを1H遅延したの信号bが供給さ
れ、原信号aから1H遅延後の信号bが減算される。し
たがって、主成分は相殺されてゼロとなり、逆に隣接ク
ロストーク成分が2倍となり出力される。この時点で
は、1Hごとのクロストーク成分は位相が反転してい
る。入力端子2には水平同期信号(Hsync)が入力
され、分周器により2分の1に分周される。切り替え回
路(図中のスイッチ)には、分周後の信号が切り替え信
号として入力され、減算点の出力信号と、さらにこれを
極性反転した信号とは、Hsyncを2分周した信号の
上がりエッジ、下がりエッジのタイミングで切り換え選
択される。つまり1水平同期信号ごとに極性反転前の信
号と極性反転した信号が交互に選択出力される。これに
より、クロストーク抽出回路19からは常に同極性のク
ロストーク成分が出力されることになる。
【0023】クロストーク抽出回路19の出力はAD変
換器12によりサンプリングされる。このときのサンプ
リングタイミングも実施の形態1と同様である。また以
降の比較器13による処理も実施の形態1と同様に行わ
れる。以上のように本発明のオートトラッキング装置に
よれば、既存のPS処理回路18の入力および1水平同
期期間遅延した出力を用い、クロストーク抽出回路19
により容易に隣接クロストーク成分を抽出することがで
きる。また、主信号の再生エンベロープを検波する実施
の形態1による方式よりさらに高精度にオートトラッキ
ングを行うことが可能である。
【0024】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について、図8を参照しながら説明する。20はA
D変換器12から供給される2点のサンプリングデータ
の差分値を演算する減算器、21は減算器の出力に定数
kを乗算する乗算器である。以上のように構成されたオ
ートトラッキング装置について、以下に標準モードの1.
33倍速再生を例に説明する。
【0025】AD変換器12からは図2のp点、q点で
のサンプリングデータ(α、β)が減算器20に供給さ
れる。減算器20では、αからβが減算され、減算結果
は乗算器21に供給される。乗算器21では、入力デー
タに1より十分小さい定数kが乗じられ、その乗算結果
はキャプスタンサーボ回路3に入力される。定数kは、
テープ送り速度、ヘッドアンプ出力に依存し、適当な所
定値が設定される。キャプスタンサーボ回路3では、キ
ャプスタンFG信号(CFG)をもとに速度制御が施さ
れ、磁気テープ5を1.33倍の一定速度で移送する。乗算
結果は、位相誤差として速度制御ループの速度誤差に加
算され、所定のゲイン補正が為された後、DA変換さ
れ、モータドライバに制御電圧が供給されてキャプスタ
ンモータ1の回転制御が行われる。すなわち、再生エン
ベロープから得られる2点のオントラック情報より位相
誤差を検出し、この検出誤差がゼロとなるようにフィー
ドバック制御ループを形成することにより、位相制御が
為される。減算器20の出力がほぼゼロとなれば、トラ
ッキングずれ量はゼロとなり、最適なトラッキング状態
が得られたことになる。
【0026】以上のように本発明のオートトラッキング
装置によれば、CTL信号を用いることなく最適なトラ
ッキング状態を得ることができる。したがって、従来必
要であったCTLヘッド、CTLアンプ、位相基準発生
器が不用となりシステムが大幅に簡素化される。また、
既存のハードウェアを用いてトラッキング制御を行うた
め、コストアップすることがない。
【0027】なお、実施の形態1、2においては、キャ
プスタンサーボ回路3に供給される基準信号はシリンダ
サーボ回路6から出力されるHSW信号を遅延した信号
としたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばシ
リンダサーボ回路8内で作成されるHSW信号に同期し
た内部基準信号でもよい。また、基準信号を遅延させる
替わりにCTL信号を遅延させてもよいことは自明であ
る。
【0028】さらに、実施の形態3では、1.33倍速再生
について説明したが、例えば1倍速よりも遅い0.75倍速
再生では、減算器20での減算の方向を(α−β)から
(β−α)に変更するのみで実現可能なことは自明であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の本発明の
によれば、X値のずれた互換テープ再生においても良好
なノイズレス再生が可能であるとともに、ハードウェア
を追加変更することなく、適切な2点のサンプリングデ
ータのみを用いて1.33倍速や0.75倍速等の非整数倍速で
のオートトラッキングが可能である。また、1倍速再生
でのオートトラッキングの終了を待つこと無く次の速度
に移行してもノイズレス化することが可能である。
【0030】また、請求項2に記載の発明では、上記発
明の効果に加え、さらに高精度にトラッキング制御を行
うことが可能である。またハードウェアの構成も既存の
回路を利用しているため簡単な構成とすることが可能で
ある。また、請求項3に記載の発明では、CTL信号を
用いることなく最適なトラッキング状態を得ることがで
きる。また、遅延回路やCTL信号のフィードバックル
ープが不用であり、回路構成が簡素化される。さらに、
既存のハードウェアを用いてトラッキング制御を行うた
め、コストアップすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるオートトラッキ
ング装置のブロック図
【図2】同装置の各部の信号波形図
【図3】同装置でのトラッキングずれと検波出力との関
係を表した特性図
【図4】同装置の比較器の動作を表したフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2におけるオートトラッキ
ング装置のブロック図
【図6】同装置のPS処理回路およびクロストーク抽出
回路のブロック図
【図7】同装置の色信号処理の原理図
【図8】本発明の実施の形態3におけるオートトラッキ
ング装置のブロック図
【符号の説明】
1 キャプスタンモータ 3 キャプスタンサーボ回路 6 シリンダモータ 8 シリンダサーボ回路 9 切り換え回路 15 タイミング発生器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録テープを記録時のテープ速度と
    は異なる一定速度で移送するキャプスタンモータと、 前記キャプスタンモータの位相制御基準信号を発生する
    基準信号発生手段と、 前記磁気記録テープから再生される再生コントロール信
    号と前記基準信号によりキャプスタンモータの位相制御
    を行う位相制御手段と、 複数のヘッドを有し映像信号の再生を行うシリンダモー
    タと、 前記ヘッドの再生出力を検波する検波手段と、 前記検波手段の出力をろ過するローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力の特定の3点をサンプリン
    グするサンプリング手段と、 前記サンプリング手段により得られた3点でのサンプリ
    ングデータを比較する比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づき前記基準信号または
    前記再生コントロール信号を遅延させる遅延手段とを備
    えたことを特徴とするオートトラッキング装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録テープを記録時のテープ速度と
    は異なる一定速度で移送するキャプスタンモータと、 前記キャプスタンモータの位相制御基準信号を発生する
    基準信号発生手段と、 前記磁気記録テープから再生される再生コントロール信
    号と前記基準信号によりキャプスタンモータの位相制御
    を行う位相制御手段と、 複数のヘッドを有し映像信号の再生を行うシリンダモー
    タと、 前記ヘッドの再生出力から隣接クロストーク成分を抽出
    する抽出手段と、 前記抽出手段の出力の特定の2点をサンプリングするサ
    ンプリング手段と、 前記サンプリング手段により得られた2点でのサンプリ
    ングデータの比較を行う比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づき前記基準信号または
    前記再生コントロール信号を遅延させる遅延手段とを備
    えたことを特徴とするオートトラッキング装置。
  3. 【請求項3】 磁気記録テープを記録時のテープ速度と
    は異なる一定速度で移送するキャプスタンモータと、 複数のヘッドを有し映像信号の再生を行うシリンダモー
    タと、 前記ヘッドの再生出力を検波する検波手段と、 前記検波手段の出力をろ過するローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力の特定の2点をサンプリン
    グするサンプリング手段と、 前記サンプリング手段により得られた2点の差分値に所
    定のゲインを乗じた値をもとに前記キャプスタンモータ
    のフィードバック制御を行う位相制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするオートトラッキング装置。
  4. 【請求項4】 映像信号の再生を行うヘッドは互いにア
    ジマス角が異なり180度対向位置にある2つのヘッド
    と、前記ヘッドと所定量隔て180度対向位置にある2
    つのヘッドからなり、かつ隣り合うヘッドはアジマス角
    を異にする2対のヘッド群を有することを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3記載のオートトラッキ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 基準信号発生手段から発生する位相制御
    基準信号は、シリンダのヘッド切り換え信号をもとに作
    成した信号または前記ヘッド切り換え信号に同期した信
    号をもとに作成した信号であることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のオートトラッキング装置。
  6. 【請求項6】 サンプリング手段でサンプリングを行う
    特定の少なくとも2点は、複数のヘッドの内の幅狭ヘッ
    ドで再生された期間の再生出力の両端近傍であることを
    特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のオ
    ートトラッキング装置。
  7. 【請求項7】 遅延手段は、サンプリング手段での少な
    くとも2点のサンプリングデータが等しくなる方向に遅
    延時間を変化させることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のオートトラッキング装置。
  8. 【請求項8】 抽出手段はヘッドの再生出力とこれを1
    水平同期期間遅延させた信号との差分をとり、さらに1
    水平同期期間ごとに極性を反転させることにより隣接ク
    ロストーク成分を得ることを特徴とする請求項2記載の
    オートトラッキング装置。
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