JPH09115143A - 情報信号再生装置 - Google Patents

情報信号再生装置

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JPH09115143A
JPH09115143A JP27587196A JP27587196A JPH09115143A JP H09115143 A JPH09115143 A JP H09115143A JP 27587196 A JP27587196 A JP 27587196A JP 27587196 A JP27587196 A JP 27587196A JP H09115143 A JPH09115143 A JP H09115143A
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Toshiyuki Kashiwagi
俊行 柏木
Masahiro Makino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録トラックを成す記録跡が、記録トラックに
沿う第1の方向の変化及び第1の方向に直交する第2の
方向の変位を有するものとされて、第1及び第2の情報
信号が記録された光学式ディスクから、両情報信号を適
正に再生する。 【解決手段】記録トラックを成すピット配列が、記録ト
ラックに沿う第1の方向の変化及び第1の方向に直交す
る第2の方向の変位を有するものとされて、第1及び第
2の情報信号が記録された光学式ディスクからの、ピッ
ト配列を走査した読取光ビームが入射してスポットを形
成する、相互隣接して配された光検出素子70a〜70
dを含んだ光検出部70と、光検出部70からの信号に
基づいて第1及び第2の情報信号を再生する手段とを備
え、光検出素子70a〜70dが、読取光ビームが記録
トラックの幅方向に変位するとき、光検出素子70a〜
70d上のスポットが、光検出素子70a及び70bと
光検出素子70c及び70dとの間の境界線70Fを過
る方向に変位することになる配置をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録トラックを成
すピット配列等の記録跡が設けられた光学式ディスクか
ら、その記録跡をもって記録された情報信号を、光ビー
ムにより読み取って再生する情報信号再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体としてのディスクにおい
て、例えば、複合映像信号とディジタル音声信号とが多
数のピットの配列をもって多重記録されて渦巻状の記録
トラックが形成される光学式ビデオディスクと称される
ものが提案されている。この光学式ビデオディスクに記
録された信号の再生にあたっては、記録トラックが光ビ
ームにより走査され、光ビームが受けるピットの配列に
応じた変化が検出されて、例えば、再生複合映像信号及
び再生ディジタル音声信号とされる再生信号が得られ
る。
【0003】斯かる光学式ビデオディスクは、同じもの
が多数製造されるものとなされることが多く、そのた
め、ディスク原盤が作成され、そのディスク原盤の複製
がなされて得られるようにされる。ディスク原盤が作成
されるにあたっては、複合映像信号とディジタル音声信
号とが記録される場合、例えば、研磨された平面を有す
るガラス基板上にフォトレジスト層が設けられて回転記
録面が形成された回転記録媒体におけるフォトレジスト
層に、ガラス基板が回転せしめられるもとで、複合映像
信号とディジタル音声信号とにより変調された光ビーム
が入射せしめられて、複合映像信号とディジタル音声信
号との記録がなされる。その後、回転記録媒体における
フォトレジスト層に現像処理が施されることによって、
それに複合映像信号とディジタル音声信号とに応じたピ
ットの配列が断続記録跡として形成され、さらに、断続
記録跡としてのピットの配列が形成された回転記録媒体
の表面に金属メッキ層が設けられて、ディスク原盤が得
られる。
【0004】斯かる際、回転記録媒体におけるフォトレ
ジスト層への記録がなされる複合映像信号とディジタル
音声信号とは、周波数多重されることにり多重記録信号
を形成して、光ビームの変調に供される。このような複
合映像信号とディジタル音声信号とによる多重記録信号
は、例えば、図5において横軸に周波数・fがとられ、
縦軸にレベル・Lがとられてあらわされる周波数スペク
トラムに示される如く、比較的低い周波数帯域にディジ
タル音声信号DAが配され、それより高い周波数帯域
に、所定の周波数を有した搬送波信号に複合映像信号S
Vによる周波数変調(FM)が行われて得られたFM複
合映像信号FVが配されて成るものとされる。
【0005】具体的には、例えば、ディジタル音声信号
DAが周波数fa=1.7 MHz以下の周波数帯域に存在
するようにされ、また、FM複合映像信号FVが、複合
映像信号SVの同期信号の先端部が周波数fs=7.6 M
Hzに対応するとともに、複合映像信号SVのホワイト
ピーク部が周波数fp=9.3 MHzに対応するようにさ
れる。なお、複合映像信号SVとディジタル音声信号D
Aとが周波数多重されて得られる多重記録信号は、必要
に応じて、FM複合映像信号FV及びディジタル音声信
号DAに加え、図5において一点鎖線で示される如く
の、例えば、互いに周波数を異にする2つの搬送波信号
が、ステレオ音声信号の右チャンネル信号及び左チャン
ネル信号によって夫々周波数変調されて得られる、2チ
ャンネルのFM音声信号FA1 及びFA2 が混合された
ものとされる。
【0006】上述の如くにしてFM複合映像信号FVと
ディジタル音声信号DAとに応じて、渦巻状の記録トラ
ックを成すピットの配列が設けられたディスク原盤から
複製される光学式ビデオディスクにあっては、ピットの
配列における記録トラックに沿う方向における変化をも
って記録されることになるFM複合映像信号FVとディ
ジタル音声信号DAとが、周波数多重されたものとされ
ることに起因する両者の相互干渉による悪影響が、充分
に低減せしめられることが必要とされる。そのため、そ
のディスク原盤の作成過程において、FM複合映像信号
FVの元となる複合映像信号SVの帯域制限や、FM複
合映像信号FVに関連して色信号成分と輝度信号成分と
のビートの高調波成分のキャンセル等の処理が行われる
ことになり、それにより、ディスク原盤の製造装置にお
ける回路構成の複雑化がまねかれ、さらには、記録に供
される複合映像信号SVが狭帯域のものとされ、その結
果、光学式ビデオディスクから再生された複合映像信号
に基づいて得られる画像が、解像度が低下したものとな
ってしまう等の不都合が生じることになる。
【0007】また、ディスク原盤の作成過程において、
FM複合映像信号FVとディジタル音声信号DAとは、
両者が混合され、多重記録信号とされて記録されるが、
斯かる多重記録信号においては、図6に示される如く、
FM複合映像信号FVのレベルがディジタル音声信号D
Aに応じて変調されることになり、従って、斯かる多重
記録信号に応じてディスク原盤に形成されるピットの配
列が、図6において多重記録信号に対応するものとされ
て示されるピット配列Ptの如く、記録トラックに沿う
方向における変化が極端なものとされることになる。そ
のため、例えば、上述の如くに回転記録媒体が用いられ
てディスク原盤が作成されるにあたり、回転記録媒体上
のフォトレジスト層に対する被変調レーザ光ビームによ
る露光,その後の現像、及び、その他の処理の夫々につ
いての条件設定、及び、それらの実行に際しての管理の
適正化に困難がきたされ、例えば、小なるピットが正確
に形成されなくなる等の問題が生じる虞がある。
【0008】そこで、例えば、複合映像信号とディジタ
ル音声信号とされる第1及び第2の情報信号が、上述と
は異なる記録態様をもって記録されることにより、第1
の情報信号と第2の情報信号とが相互干渉を伴うことな
く記録されて成るピットの配列等の記録跡が設けられ
て、上述の問題を解消できる光学式ディスクが望まれる
ことになる。そして、このような光学式ディスクとし
て、例えば、中央孔を取り囲む渦巻状の記録トラックを
成すものとされた、露光パターンあるいはピットの配列
等とされる記録跡が形成され、その記録跡が、第1の情
報信号に応じて記録トラックに沿う第1の方向における
変化を有するとともに、第2の情報信号に応じて所定の
変位量をもって第1の方向に直交する第2の方向に変位
するようにされて構成されるものが考えられる。
【0009】このように、記録トラックを成す記録跡
が、その記録トラックに沿う第1の方向における変化を
もって第1の情報信号が記録されるとともに、その第1
の方向に直交する第2の方向における変位をもって第2
の情報信号が記録されたものとされる光学式ディスクに
あっては、記録される第1の情報信号あるいは第2の情
報信号の狭帯域化や、第1の情報信号及び第2の情報信
号の夫々における特定周波数成分間におけるビートの高
調波成分のキャンセル等の処理が不要とされたもとで、
第1の情報信号と第2の情報信号とが相互干渉を伴うこ
となく記録されたものとされ、かつ、記録跡が、第1の
情報信号と第2の情報信号との夫々に個別に応じて形成
されることになるので、比較的簡単な記録制御をもっ
て、精度良く形成されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ト
ラックを成す記録跡が、その記録トラックに沿う第1の
方向における変化をもって第1の情報信号が記録される
とともに、その第1の方向に直交する第2の方向におけ
る変位をもって第2の情報信号が記録されたものとされ
る光学式ディスクにあっては、それに記録された第1及
び第2の情報信号を再生するには、前述された光学式ビ
デオディスクにおいて採用されている如くの記録態様を
もって、情報信号が記録された光学式ディスクからの記
録情報の再生に用いられる再生装置を使用することはで
きず、斯かる再生装置とは動作あるいは機能を異にする
再生装置が必要とされることになる。
【0011】斯かる点に鑑み、本発明は、記録トラック
を成す記録跡が、その記録トラックに沿う第1の方向に
おける変化をもって第1の情報信号が記録されるととも
に、その第1の方向に直交する第2の方向における変位
をもって第2の情報信号が記録されたものとされる光学
式ディスクから、第1の情報信号及び第2の情報信号
を、信号対雑音比(S/N 比)に優れ、かつ、良好な忠実
度を有したものとして、再生することができる情報信号
再生装置を提供する。
【0012】本発明に係る情報信号再生装置は、記録ト
ラックを成す記録跡が形成され、該記録跡が、第1の情
報信号に応じて記録トラックに沿う第1の方向における
変化を有するとともに、第2の情報信号に応じて第1の
方向に直交する第2の方向に変位するものとされた光学
式ディスクからの、記録跡を走査した読取光ビームが入
射してスポットを形成する、相互隣接して配された第1
〜第4の光検出素子を含む光検出手段を備える。これら
の第1〜第4の光検出素子は、光学式ディスクにおける
記録跡を走査する読取光ビームが、記録トラックの幅方
向に変位するとき、読取光ビームにより形成されるスポ
ットが、第1及び第2の光検出素子と第3及び第4の光
検出素子との間の境界線を過る方向に変位することにな
る配置をとるものとされる。
【0013】そして、本発明に係る情報信号再生装置
は、このような光検出手段に加えて、第1の光検出素子
から得られる検出出力信号と第3の光検出素子から得ら
れる検出出力信号との和とされる第1の和信号と、第2
の光検出素子から得られる検出出力信号と第4の光検出
素子から得られる検出出力信号との和とされる第2の和
信号との和を求めて和出力信号を得、その和出力信号に
基づいて第1の情報信号を再生する第1の再生手段、及
び、第1の光検出素子から得られる検出出力信号と第2
の光検出素子から得られる検出出力信号との和とされる
第3の和信号と、第3の光検出素子から得られる検出出
力信号と第4の光検出素子から得られる検出出力信号と
の和とされる第4の和信号との差を求めて差出力信号を
得、その差出力信号に基づいて第2の情報信号を再生す
る第2の再生手段を備えて、構成される。
【0014】このような本発明に係る情報信号再生装置
によれば、光学式ディスクにおいて、記録トラックを成
す記録跡の記録トラックに沿う第1の方向における変化
をもって記録された第1の情報信号についての、読取光
ビームによる読取出力が、光検出手段を構成する第1〜
第4の光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の総
和として、従って、第1の再生手段における和出力信号
として得られる。それゆえ、第1の再生手段により、和
出力信号に基づいて、第1の情報信号がS/N 比に優れ、
かつ、良好な忠実度を有したものとして再生される。
【0015】また、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の、記録トラックに沿う第1の方向に
直交する第2の方向における変位をもって記録された第
2の情報信号についての、読取光ビームによる読取出力
が、読取光ビームにより形成されるスポットの第1及び
第2の光検出素子と第3及び第4の光検出素子との間の
境界線を過る方向における変位に応じ、光検出手段を構
成する第1及び第2の光検出素子の夫々から得られる検
出出力信号の和と光検出手段を構成する第3及び第4の
光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の和との差
として、従って、第2の再生手段における差出力信号と
して得られる。それゆえ、第2の再生手段により、差出
力信号に基づいて、第2の情報信号がS/N 比に優れたも
のとして再生される。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る情報信号再
生装置の一例による情報信号の再生に供される光学式ビ
デオディスクが複製されるディスク原盤を示す。このデ
ィスク原盤にあっては、中央孔30が設けられるととも
にその周囲に記録部31が広がるものとされ、記録部3
1においては、その内周側に環状の内側端縁領域32が
設けられ、また、その外周側に環状の外側端縁領域33
が設けられている。これら内側端縁領域32と外側端縁
領域33との間が、所定の周波数を有する搬送波信号が
複合映像信号に応じて周波数変調されて得られるFM複
合映像信号、及び、音声信号がディジタル化されて得ら
れるディジタル音声信号が記録されて、断続記録跡34
が形成された記録領域35とされている。
【0017】記録領域35に形成された断続記録跡34
は、例えば、多数のピットの配列から成り、中央孔30
を取り囲む所定のピッチを有した渦巻状の記録トラック
を形成している。
【0018】この図2に示されるディスク原盤の記録領
域35における部分は、図3に拡大図示される如くとさ
れる。
【0019】斯かるディスク原盤にあっては、その基体
部36の記録領域35における表面部分に形成された、
渦巻状の記録トラックを成すピットの配列の形をとる断
続記録跡34が、図3において矢印TRをもって表され
る記録トラックに沿う方向において、FM複合映像信号
に応じた変化を有するようにされている。斯かる矢印T
Rの方向における変化は、断続記録跡34を形成する多
数のピットの夫々の矢印TRの方向における寸法の変
化、及び、矢印TRの方向における各ピット間隔の変化
として現れる。さらに、渦巻状の記録トラックを成す断
続記録跡34は、このような矢印TRの方向における変
化に加えて、図3において矢印RDをもって表される矢
印TRに直交する方向において、ディジタル音声信号に
応じて微小な変位量をもって往復変位している。
【0020】断続記録跡34の矢印TRに直交する矢印
RDの方向における往復変位は、図4のAに示される如
くに、レベルLaと零レベルとをとるものとされたディ
ジタル音声信号Daを例にとると、例えば、ディジタル
音声信号Daがローパスフィルタを通過せしめられて、
図4のBに示される如くの波形を有するディジタル音声
信号Da’とされ、このディジタル音声信号Da’にお
けるレベルLaと零レベルとの間でのレベル変化に応じ
て、図4のCに示される如く、矢印TRの方向において
FM複合映像信号に応じた変化を有する断続記録跡34
が、そのFM複合映像信号に応じた変化に加え、矢印T
Rに直交する矢印RDの方向において、変位量xをもっ
て変位することにより生じる。
【0021】このようにして、基体部36の記録領域3
5における表面部分に形成された、渦巻状の記録トラッ
クを成すピットの配列の形をとる断続記録跡34にあっ
ては、矢印TRの方向における変化をもってFM複合映
像信号が記録され、かつ、矢印TRに直交する矢印DR
の方向における変位をもってディジタル音声信号が記録
されていることになる。
【0022】図1は、本発明に係る情報信号再生装置の
一例を示す。この図1に示される例は、図2に示される
ディスク原盤から複製された光学式ビデオディスクか
ら、複合映像信号及び音声信号を再生するに際して用い
られる。
【0023】図2に示されるディスク原盤から複製され
た光学式ビデオディスクは、その記録面部に、上述のデ
ィスク原盤における基体部36に形成された断続記録跡
34に基づいて、上述のディスク原盤における中央孔3
0に対応する中央孔を取り巻く渦巻状の記録トラックを
形成し、FM複合映像信号FVに応じた記録トラックに
沿う方向における変化を有するとともに、ディジタル音
声信号DAに応じて記録トラックに沿う方向に直交する
方向に変位するものとされたピットの配列が、記録跡と
して設けられたものとされる。
【0024】斯かる光学式ビデオディスクからの情報信
号の再生が、図1に示される例により行われるに際して
は、光学式ビデオディスクがターンテーブルに装着され
て、所定の回転数をもって回転せしめられ、その記録ト
ラックを成す記録跡であるピット配列が読取レーザ光ビ
ームによって走査される。そして、ピット配列を走査す
るとともに記録面において反射された読取レーザ光ビー
ムが、所定のレンズ系を通じて、図1に示される光検出
部70に入射せしめられ、光検出部70上に図1におい
て破線により示される如くのスポットを形成する。
【0025】光検出部70は、例えば、4個の光検出素
子70a,70b,70c及び70dで構成され、これ
ら光検出素子70a〜70dからは、読取レーザ光ビー
ムについての検出出力信号Sa,Sb,Sc及びSdが
夫々得られる。斯かる光検出素子70a〜70dは、光
学式ビデオディスクにその記録トラックを走査すべく入
射せしめられた読取レーザ光ビームが、記録トラックの
幅方向に変位するとき、光検出素子70a〜70d上に
おける読取レーザ光ビームにより形成されるスポット
が、光検出素子70aと光検出素子70dとの間の境界
線及び光検出素子70bと光検出素子70cとの間の境
界線、即ち、光検出素子70a及び光検出素子70bと
光検出素子70c及び光検出素子70dとの間の境界線
70Fを過る方向に変位することになる配置におかれて
いる。
【0026】そして、光検出素子70aからの検出出力
信号Saと光検出素子70bからの検出出力信号Sbと
が加算回路71に供給されて、和の出力信号Sa+Sb
が得られ、また、光検出素子70cからの検出出力信号
Scと光検出素子70dからの検出出力信号Sdとが加
算回路72に供給されて、和の出力信号Sc+Sdが得
られる。さらに、減算回路73において、和の出力信号
Sa+Sbと和の出力信号Sc+Sdとの差がとられ、
減算回路73から差の出力信号Sxが、プッシュプル出
力として得られる。この差の出力信号Sxは、光学式ビ
デオディスク上の記録トラックにおける幅方向の変化、
従って、ピット配列における記録トラックに沿う方向に
直交する方向の変化についての検出出力となる。
【0027】斯かる差の出力信号Sxが、ハイパスフィ
ルタ74に供給されて、その高域成分が取り出される。
このハイパスフィルタ74から得られる、差の出力信号
Sxの高域成分には、再生ディジタル音声信号DA’が
含まれており、この再生ディジタル音声信号DA’が、
ディエンファシス回路75を経た後、ディジタル・デコ
ーダ回路76に供給され、ディジタル・デコーダ回路7
6から、再生音声信号SA’が得られる。
【0028】加算回路71及び72,減算回路73及び
ハイパスフィルタ74は、光検出素子70aから得られ
る検出出力信号Saと光検出素子70bから得られる検
出出力信号Sbとの和とされる和信号である和の出力信
号とSa+Sbと、光検出素子70cから得られる検出
出力信号Scと光検出素子70dから得られる検出出力
信号Sdとの和とされる和信号である和の出力信号とS
c+Sdとの差を求めて差の出力信号Sxを得、その差
の出力信号Sxに基づいてディジタル音声信号DAを再
生する再生手段を形成している。
【0029】さらに、減算回路73から差の出力信号S
xが、ローパスフィルタ77に供給されて、その低域成
分が取り出される。このローパスフィル77から得られ
る、差の出力信号Sxの低域成分が、光学式ビデオディ
スクに入射する読取レーザ光ビームの記録トラックに対
する追従状態を示すトラッキング・エラー信号Stとさ
れる。従って、ローパスフィルタ77は、差の出力信号
Sxに基づいてトラッキング・エラー信号Stを形成す
るトラッキング・エラー信号形成部を形成していること
になる。
【0030】また、光検出素子70aからの検出出力信
号Saと光検出素子70cからの検出出力信号Scとが
加算回路78に供給されて、和の出力信号Sa+Scが
得られ、光検出素子70bからの検出出力信号Sbと光
検出素子70dからの検出出力信号Sdとが加算回路7
9に供給されて、和の出力信号Sb+Sdが得られる。
続いて、加算回路80において、和の出力信号Sa+S
cと和の出力信号Sb+Sdとの和がとられて和の出力
信号Syが得られる。この和の出力信号Syは、光学式
ビデオディスク上のピット配列における記録トラックに
沿う方向の変化についての検出出力となり、従って、再
生FM複合映像信号FV’を含むものとなる。
【0031】斯かる和の出力信号Syは、周波数復調器
81に供給されて復調され、続いて、周波数復調器81
からの復調出力信号がディエンファシス回路82を通過
せしめられて、ディエンファシス回路82から、再生複
合映像信号SV’が得られる。
【0032】加算回路78,79及び80は、光検出素
子70aから得られる検出出力信号Saと光検出素子7
0cから得られる検出出力信号Scとの和とされる和信
号である和の出力信号Sa+Scと、光検出素子70b
から得られる検出出力信号Sbと光検出素子70dから
得られる検出出力信号Sdとの和とされる和信号である
和の出力信号Sb+Sdとの和を求めて和出力信号Sy
を得、和出力信号Syに基づいてFM複合映像信号FV
を再生する再生手段を形成している。
【0033】さらに、減算回路83において、加算回路
78からの和の出力信号Sa+Scと加算回路79から
の和の出力信号Sb+Sdとの差がとられて、減算回路
83から得られる差の出力信号が、光学式ビデオディス
クに入射する読取レーザ光ビームの記録面におけるフォ
ーカス状態を示すフォーカス・エラー信号Sfとされ
る。従って、減算回路83は、和の出力信号Sa+Sc
と和の出力信号Sb+Sdとの差を求めてフォーカス・
エラー信号Sfを形成するフォーカス・エラー信号形成
部を形成していることになる。
【0034】このようにして、光学式ビデオディスクか
ら、再生複合映像信号SV’と再生音声信号SA’と
が、トラッキング・エラー信号St及びフォーカス・エ
ラー信号Sfを伴って、導出されることになる。
【0035】なお、上述の本発明に係る情報信号再生装
置の一例においては、複合映像信号がFM複合映像信号
の形態とされてディジタル音声信号と共に記録された光
学式ビデオディスクが用いられているが、本発明に係る
情報信号再生装置に使用される光学式ディスクは、斯か
る例に限られるものではない。例えば、FM複合映像信
号及びディジタル音声信号に加えて、例えば、図5にお
いて一点鎖線で示されるFM音声信号FA1 及びFA2
の如くの、2チャンネルのFM音声信号が記録されたも
のとされてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る情報信号再生装置によれば、光学式ディスクにおい
て、記録トラックを成す記録跡の記録トラックに沿う第
1の方向における変化をもって記録された第1の情報信
号についての、読取光ビームによる読取出力が、光検出
手段を構成する第1〜第4の光検出素子の夫々から得ら
れる検出出力信号の総和として、従って、第1の再生手
段における和出力信号として得られる。それゆえ、第1
の再生手段により、和出力信号に基づいて、第1の情報
信号がS/N 比に優れ、かつ、良好な忠実度を有したもの
として再生されることになる。
【0037】また、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の、記録トラックに沿う第1の方向に
直交する第2の方向における変位をもって記録された第
2の情報信号についての、読取光ビームによる読取出力
が、読取光ビームにより形成されるスポットの第1及び
第2の光検出素子と第3及び第4の光検出素子との間の
境界線を過る方向における変位に応じ、光検出手段を構
成する第1及び第2の光検出素子の夫々から得られる検
出出力信号の和と光検出手段を構成する第3及び第4の
光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の和との差
として、従って、第2の再生手段における差出力信号と
して得られる。それゆえ、第2の再生手段により、差出
力信号に基づいて、第2の情報信号がS/N 比に優れたも
のとして再生されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報信号再生装置の一例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】本発明に係る情報信号再生装置の一例による情
報信号再生に供される光学式ビデオディスクが複製され
るディスク原盤を示す平面図である。
【図3】図2に示されるディスク原盤の部分を示す拡大
斜視図である。
【図4】図2に示されるディスク原盤における断続記録
跡の説明に供される図である。
【図5】FM複合映像信号及びディジタル音声信号につ
いての周波数スペクトラムの一例を示す特性図である。
【図6】従来の光学式ビデオディスクの原盤ディスクに
おける記録状態の説明に供される図である。
【符号の説明】
30 中央孔 31 記録部 34 断続記録
跡 36 基体部 70 光検出部 70a,70b,70c,70d
光検出素子 71,72,78,79,80 加算回路 73,
83 減算回路 74 ハイパスフィルタ 75,82 ディエンフ
ァシス回路 76ディジタル・デコーダ回路
77 ローパスフィルタ 81 周波数復調器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録トラックを成す記録跡が形成され、該
    記録跡が、第1の情報信号に応じて上記記録トラックに
    沿う第1の方向における変化を有するとともに、第2の
    情報信号に応じて上記第1の方向に直交する第2の方向
    に変位するものとされた光学式ディスクからの、上記記
    録跡を走査した読取光ビームが入射してスポットを形成
    する、相互隣接して配された第1,第2,第3及び第4
    の光検出素子を含み、該第1,第2,第3及び第4の光
    検出素子が、上記読取光ビームが上記記録トラックの幅
    方向に変位するとき、上記スポットが上記第1及び第2
    の光検出素子と上記第3及び第4の光検出素子との間の
    境界線を過る方向に変位することになる配置をとる光検
    出手段と、 上記第1の光検出素子から得られる検出出力信号と上記
    第3の光検出素子から得られる検出出力信号との和とさ
    れる第1の和信号と、上記第2の光検出素子から得られ
    る検出出力信号と上記第4の光検出素子から得られる検
    出出力信号との和とされる第2の和信号との和を求めて
    和出力信号を得、該和出力信号に基づいて上記第1の情
    報信号を再生する第1の再生手段と、 上記第1の光検出素子から得られる検出出力信号と上記
    第2の光検出素子から得られる検出出力信号との和とさ
    れる第3の和信号と、上記第3の光検出素子から得られ
    る検出出力信号と上記第4の光検出素子から得られる検
    出出力信号との和とされる第4の和信号との差を求めて
    差出力信号を得、該差出力信号に基づいて上記第2の情
    報信号を再生する第2の再生手段と、を備えて構成され
    る情報信号再生装置。
  2. 【請求項2】第2の再生手段が差出力信号の高域成分を
    取り出すハイパスフィルタを含んで形成されることを特
    徴とする請求項1記載の情報信号再生装置。
  3. 【請求項3】第1の和信号と第2の和信号との差を求め
    てフォーカス・エラー信号を形成するフォーカス・エラ
    ー信号形成部を備えることを特徴とする請求項1または
    2記載の情報信号再生装置。
  4. 【請求項4】差出力信号に基づいてトラッキング・エラ
    ー信号を形成するトラッキング・エラー信号形成部を備
    えることを特徴とする請求項1,2または3記載の情報
    信号再生装置。
  5. 【請求項5】トラッキング・エラー信号形成部が、差出
    力信号の低域成分を取り出すローパスフィルタを含んで
    形成されることを特徴とする請求項4記載の情報信号再
    生装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51135550A (en) * 1975-04-04 1976-11-24 Thomson Brandt Device for reading record by optical scanning of deffraction track
JPS5891544A (ja) * 1974-10-03 1983-05-31 エヌ・ベー・フイリップス・フルーイランペンファブリケン テレビジヨン信号用記録担体の読取装置
JPS61239436A (ja) * 1985-04-16 1986-10-24 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd トラツキング誤差信号検出方法

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