JP2869387B2 - 映像及び音声信号再生装置 - Google Patents
映像及び音声信号再生装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録トラックを成
すピット配列等の記録跡が設けられた光学式ディスクか
ら、その記録跡をもって記録された複合映像信号及び音
声信号を、光ビームにより読み取って再生する映像及び
音声信号再生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】情報記録媒体としてのディスクにおい
て、複合映像信号とディジタル音声信号とが多数のピッ
トの配列をもって多重記録されて渦巻状の記録トラック
が形成される光学式ビデオディスクと称されるものが提
案されている。この光学式ビデオディスクに記録された
信号の再生にあたっては、記録トラックが光ビームによ
り走査され、光ビームが受けるピットの配列に応じた変
化が検出されて、再生複合映像信号及び再生ディジタル
音声信号とされる再生信号が得られる。 【0003】斯かる光学式ビデオディスクは、同じもの
が多数製造されるものとなされることが多く、そのた
め、ディスク原盤が作成され、そのディスク原盤の複製
がなされて得られるようにされる。ディスク原盤が作成
されるにあたっては、複合映像信号とディジタル音声信
号とが記録される場合、例えば、研磨された平面を有す
るガラス基板上にフォトレジスト層が設けられて回転記
録面が形成された回転記録媒体におけるフォトレジスト
層に、ガラス基板が回転せしめられるもとで、複合映像
信号とディジタル音声信号とにより変調された光ビーム
が入射せしめられて、複合映像信号とディジタル音声信
号との記録がなされる。その後、回転記録媒体における
フォトレジスト層に現像処理が施されることによって、
それに複合映像信号とディジタル音声信号とに応じたピ
ットの配列が断続記録跡として形成され、さらに、断続
記録跡としてのピットの配列が形成された回転記録媒体
の表面に金属メッキ層が設けられて、ディスク原盤が得
られる。 【0004】斯かる際、回転記録媒体におけるフォトレ
ジスト層への記録がなされる複合映像信号とディジタル
音声信号とは、周波数多重されることにより多重記録信
号を形成して、光ビームの変調に供される。このような
複合映像信号とディジタル音声信号とによる多重記録信
号は、例えば、図5において横軸に周波数・fがとら
れ、縦軸にレベル・Lがとられてあらわされる周波数ス
ペクトラムに示される如く、比較的低い周波数帯域にデ
ィジタル音声信号DAが配され、それより高い周波数帯
域に、所定の周波数を有した搬送波信号に複合映像信号
SVによる周波数変調(FM)が行われて得られたFM
複合映像信号FVが配されて成るものとされる。 【0005】具体的には、例えば、ディジタル音声信号
DAが周波数fa=1.7 MHz以下の周波数帯域に存在
するようにされ、また、FM複合映像信号FVが、複合
映像信号SVの同期信号の先端部が周波数fs=7.6 M
Hzに対応するとともに、複合映像信号SVのホワイト
ピーク部が周波数fp=9.3 MHzに対応するようにさ
れる。なお、複合映像信号SVとディジタル音声信号D
Aとが周波数多重されて得られる多重記録信号は、必要
に応じて、FM複合映像信号FV及びディジタル音声信
号DAに加え、図5において一点鎖線で示される如く
の、例えば、互いに周波数を異にする2つの搬送波信号
が、ステレオ音声信号の右チャンネル信号及び左チャン
ネル信号によって夫々周波数変調されて得られる、2チ
ャンネルのFM音声信号FA1 及びFA2 が混合された
ものとされる。 【0006】上述の如くにしてFM複合映像信号FVと
ディジタル音声信号DAとに応じて、渦巻状の記録トラ
ックを成すピットの配列が設けられたディスク原盤から
複製される光学式ビデオディスクにあっては、ピットの
配列における記録トラックに沿う方向における変化をも
って記録されることになるFM複合映像信号FVとディ
ジタル音声信号DAとが、周波数多重されたものとされ
ることに起因する両者の相互干渉による悪影響が、充分
に低減せしめられることが必要とされる。そのため、そ
のディスク原盤の作成過程において、FM複合映像信号
FVの元となる複合映像信号SVの帯域制限や、FM複
合映像信号FVに関連して色信号成分と輝度信号成分と
のビートの高調波成分のキャンセル等の処理が行われる
ことになり、それにより、ディスク原盤の製造装置にお
ける回路構成の複雑化がまねかれ、さらには、記録に供
される複合映像信号SVが狭帯域のものとされ、その結
果、光学式ビデオディスクから再生された複合映像信号
に基づいて得られる画像が、解像度が低下したものとな
ってしまう等の不都合が生じることになる。 【0007】また、ディスク原盤の作成過程において、
FM複合映像信号FVとディジタル音声信号DAとは、
両者が混合され、多重記録信号とされて記録されるが、
斯かる多重記録信号においては、図6に示される如く、
FM複合映像信号FVのレベルがディジタル音声信号D
Aに応じて変調されることになり、従って、斯かる多重
記録信号に応じてディスク原盤に形成されるピットの配
列が、図6において多重記録信号に対応するものとされ
て示されるピット配列Ptの如く、記録トラックに沿う
方向における変化が極端なものとされることになる。そ
のため、例えば、上述の如くに回転記録媒体が用いられ
てディスク原盤が作成されるにあたり、回転記録媒体上
のフォトレジスト層に対する被変調レーザ光ビームによ
る露光,その後の現像、及び、その他の処理の夫々につ
いての条件設定、及び、それらの実行に際しての管理の
適正化に困難がきたされ、例えば、小なるピットが正確
に形成されなくなる等の問題が生じる虞がある。 【0008】そこで、複合映像信号とディジタル音声信
号とが、上述とは異なる記録態様をもって記録されるこ
とにより、複合映像信号とディジタル音声信号とが相互
干渉を伴うことなく記録されて成るピットの配列等の記
録跡が設けられて、上述の問題を解消できる光学式ディ
スクが望まれることになる。そして、このような光学式
ディスクとして、例えば、中央孔を取り囲む渦巻状の記
録トラックを成すものとされた、露光パターンあるいは
ピットの配列等とされる記録跡が形成され、その記録跡
が、複合映像信号に応じて記録トラックに沿う第1の方
向における変化を有するとともに、ディジタル音声信号
に応じて所定の変位量をもって第1の方向に直交する第
2の方向に変位するようにされて構成されるものが考え
られる。 【0009】このように、記録トラックを成す記録跡
が、その記録トラックに沿う第1の方向における変化を
もって複合映像信号が記録されるとともに、その第1の
方向に直交する第2の方向における変位をもってディジ
タル音声信号が記録されたものとされる光学式ディスク
にあっては、記録される複合映像信号あるいはディジタ
ル音声信号の狭帯域化や、複合映像信号及びディジタル
音声信号の夫々における特定周波数成分間におけるビー
トの高調波成分のキャンセル等の処理が不要とされたも
とで、複合映像信号とディジタル音声信号とが相互干渉
を伴うことなく記録されたものとされ、かつ、記録跡
が、複合映像信号とディジタル音声信号との夫々に個別
に応じて形成されることになるので、比較的簡単な記録
制御をもって、精度良く形成されることになる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ト
ラックを成す記録跡が、その記録トラックに沿う第1の
方向における変化をもって複合映像信号が記録されると
ともに、その第1の方向に直交する第2の方向における
変位をもってディジタル音声信号が記録されたものとさ
れる光学式ディスクにあっては、それに記録された複合
映像信号及びディジタル音声信号を再生するには、前述
された光学式ビデオディスクにおいて採用されている如
くの記録態様をもって、複合映像信号及びディジタル音
声信号とされる情報信号が記録された光学式ディスクか
らの記録情報の再生に用いられる再生装置を使用するこ
とはできず、斯かる再生装置とは動作あるいは機能を異
にする再生装置が必要とされることになる。 【0011】斯かる点に鑑み、本発明は、記録トラック
を成す記録跡が、その記録トラックに沿う第1の方向に
おける変化をもって複合映像信号が記録されるととも
に、その第1の方向に直交する第2の方向における変位
をもって音声信号が記録されたものとされる光学式ディ
スクから、複合映像信号及び音声信号を、信号対雑音比
(S/N 比)に優れ、かつ、良好な忠実度を有したものと
して、再生することができる映像及び音声信号再生装置
を提供する。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明に係る映像及び音
声信号再生装置は、記録トラックを成す記録跡が形成さ
れ、その記録跡が、複合映像信号に応じて記録トラック
に沿う第1の方向における変化を有するとともに、音声
信号に応じて第1の方向に直交する第2の方向に往復変
位するものとされた光学式ディスクからの、記録跡を走
査した読取光ビームが入射してスポットを形成する、相
互隣接して配された第1〜第4の光検出素子を含む光検
出手段を備える。これらの第1〜第4の光検出素子は、
光学式ディスクにおける記録跡を走査する読取光ビーム
が、記録トラックの幅方向に変位するとき、読取光ビー
ムにより形成されるスポットが、第1及び第2の光検出
素子と第3及び第4の光検出素子との間の境界線を過る
方向に変位することになる配置をとるものとされる。 【0013】そして、本発明に係る映像及び音声信号再
生装置は、このような光検出手段に加えて、第1の光検
出素子から得られる検出出力信号と第3の光検出素子か
ら得られる検出出力信号との和とされる第1の和信号
と、第2の光検出素子から得られる検出出力信号と第4
の光検出素子から得られる検出出力信号との和とされる
第2の和信号との和を求めて和出力信号を得、その和出
力信号に基づいて複合映像信号を再生する第1の再生手
段,第1の光検出素子から得られる検出出力信号と第2
の光検出素子から得られる検出出力信号との和とされる
第3の和信号と、第3の光検出素子から得られる検出出
力信号と第4の光検出素子から得られる検出出力信号と
の和とされる第4の和信号との差を求めて差出力信号を
得、その差出力信号に基づいて音声信号を再生する第2
の再生手段、及び、第1の和信号と第2の和信号との差
を求めてフォーカス・エラー信号を形成するフォーカス
・エラー信号形成部を備えて、構成される。 【0014】このような本発明に係る映像及び音声信号
再生装置によれば、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の記録トラックに沿う第1の方向にお
ける変化をもって記録された複合映像信号についての、
読取光ビームによる読取出力が、光検出手段を構成する
第1〜第4の光検出素子の夫々から得られる検出出力信
号の総和として、従って、第1の再生手段における和出
力信号として得られる。それゆえ、第1の再生手段によ
り、和出力信号に基づいて、複合映像信号がS/N 比に優
れ、かつ、良好な忠実度を有したものとして再生され
る。また、第1の再生手段において得られる第1の和信
号と第2の和信号との差に基づいて、フォーカス・エラ
ー信号が導出される。 【0015】また、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の、記録トラックに沿う第1の方向に
直交する第2の方向における往復変位をもって記録され
た音声信号についての、読取光ビームによる読取出力
が、読取光ビームにより形成されるスポットの第1及び
第2の光検出素子と第3及び第4の光検出素子との間の
境界線を過る方向における変位に応じ、光検出手段を構
成する第1及び第2の光検出素子の夫々から得られる検
出出力信号の和と光検出手段を構成する第3及び第4の
光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の和との差
として、従って、第2の再生手段における差出力信号と
して得られる。それゆえ、第2の再生手段により、差出
力信号に基づいて、音声信号がS/N 比に優れたものとし
て再生される。 【0016】 【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る映像及び音
声信号再生装置の一例による情報信号の再生に供される
光学式ビデオディスクが複製されるディスク原盤を示
す。このディスク原盤にあっては、中央孔30が設けら
れるとともにその周囲に記録部31が広がるものとさ
れ、記録部31においては、その内周側に環状の内側端
縁領域32が設けられ、また、その外周側に環状の外側
端縁領域33が設けられている。これら内側端縁領域3
2と外側端縁領域33との間が、所定の周波数を有する
搬送波信号が複合映像信号に応じて周波数変調されて得
られるFM複合映像信号、及び、音声信号がディジタル
化されて得られるディジタル音声信号が記録されて、断
続記録跡34が形成された記録領域35とされている。 【0017】記録領域35に形成された断続記録跡34
は、例えば、多数のピットの配列から成り、中央孔30
を取り囲む所定のピッチを有した渦巻状の記録トラック
を形成している。 【0018】この図2に示されるディスク原盤の記録領
域35における部分は、図3に拡大図示される如くとさ
れる。 【0019】斯かるディスク原盤にあっては、その基体
部36の記録領域35における表面部分に形成された、
渦巻状の記録トラックを成すピットの配列の形をとる断
続記録跡34が、図3において矢印TRをもって表され
る記録トラックに沿う方向において、FM複合映像信号
に応じた変化を有するようにされている。斯かる矢印T
Rの方向における変化は、断続記録跡34を形成する多
数のピットの夫々の矢印TRの方向における寸法の変
化、及び、矢印TRの方向における各ピット間隔の変化
として現れる。さらに、渦巻状の記録トラックを成す断
続記録跡34は、このような矢印TRの方向における変
化に加えて、図3において矢印RDをもって表される矢
印TRに直交する方向において、ディジタル音声信号に
応じて微小な変位量をもって往復変位している。 【0020】断続記録跡34の矢印TRに直交する矢印
RDの方向における往復変位は、図4のAに示される如
くに、レベルLaと零レベルとをとるものとされたディ
ジタル音声信号Daを例にとると、例えば、ディジタル
音声信号Daがローパスフィルタを通過せしめられて、
図4のBに示される如くの波形を有するディジタル音声
信号Da’とされ、このディジタル音声信号Da’にお
けるレベルLaと零レベルとの間でのレベル変化に応じ
て、図4のCに示される如く、矢印TRの方向において
FM複合映像信号に応じた変化を有する断続記録跡34
が、そのFM複合映像信号に応じた変化に加え、矢印T
Rに直交する矢印RDの方向において、変位量xをもっ
て変位することにより生じる。 【0021】このようにして、基体部36の記録領域3
5における表面部分に形成された、渦巻状の記録トラッ
クを成すピットの配列の形をとる断続記録跡34にあっ
ては、矢印TRの方向における変化をもってFM複合映
像信号が記録され、かつ、矢印TRに直交する矢印DR
の方向における変位をもってディジタル音声信号が記録
されていることになる。 【0022】図1は、本発明に係る映像及び音声信号再
生装置の一例を示す。この図1に示される例は、図2に
示されるディスク原盤から複製された光学式ビデオディ
スクから、複合映像信号及び音声信号を再生するに際し
て用いられる。 【0023】図2に示されるディスク原盤から複製され
た光学式ビデオディスクは、その記録面部に、上述のデ
ィスク原盤における基体部36に形成された断続記録跡
34に基づいて、上述のディスク原盤における中央孔3
0に対応する中央孔を取り巻く渦巻状の記録トラックを
形成し、FM複合映像信号FVに応じた記録トラックに
沿う方向における変化を有するとともに、ディジタル音
声信号DAに応じて記録トラックに沿う方向に直交する
方向に変位するものとされたピットの配列が、記録跡と
して設けられたものとされる。 【0024】斯かる光学式ビデオディスクからの情報信
号の再生が、図1に示される例により行われるに際して
は、光学式ビデオディスクがターンテーブルに装着され
て、所定の回転数をもって回転せしめられ、その記録ト
ラックを成す記録跡であるピット配列が読取レーザ光ビ
ームによって走査される。そして、ピット配列を走査す
るとともに記録面において反射された読取レーザ光ビー
ムが、所定のレンズ系を通じて、図1に示される光検出
部70に入射せしめられ、光検出部70上に図1におい
て破線により示される如くのスポットを形成する。 【0025】光検出部70は、例えば、4個の光検出素
子70a,70b,70c及び70dで構成され、これ
ら光検出素子70a〜70dからは、読取レーザ光ビー
ムについての検出出力信号Sa,Sb,Sc及びSdが
夫々得られる。斯かる光検出素子70a〜70dは、光
学式ビデオディスクにその記録トラックを走査すべく入
射せしめられた読取レーザ光ビームが、記録トラックの
幅方向に変位するとき、光検出素子70a〜70d上に
おける読取レーザ光ビームにより形成されるスポット
が、光検出素子70aと光検出素子70dとの間の境界
線及び光検出素子70bと光検出素子70cとの間の境
界線、即ち、光検出素子70a及び光検出素子70bと
光検出素子70c及び光検出素子70dとの間の境界線
70Fを過る方向に変位することになる配置におかれて
いる。 【0026】そして、光検出素子70aからの検出出力
信号Saと光検出素子70bからの検出出力信号Sbと
が加算回路71に供給されて、和の出力信号Sa+Sb
が得られ、また、光検出素子70cからの検出出力信号
Scと光検出素子70dからの検出出力信号Sdとが加
算回路72に供給されて、和の出力信号Sc+Sdが得
られる。さらに、減算回路73において、和の出力信号
Sa+Sbと和の出力信号Sc+Sdとの差がとられ、
減算回路73から差の出力信号Sxが、プッシュプル出
力として得られる。この差の出力信号Sxは、光学式ビ
デオディスク上の記録トラックにおける幅方向の変化、
従って、ピット配列における記録トラックに沿う方向に
直交する方向の変化についての検出出力となる。 【0027】斯かる差の出力信号Sxが、ハイパスフィ
ルタ74に供給されて、その高域成分が取り出される。
このハイパスフィルタ74から得られる、差の出力信号
Sxの高域成分には、再生ディジタル音声信号DA’が
含まれており、この再生ディジタル音声信号DA’が、
ディエンファシス回路75を経た後、ディジタル・デコ
ーダ回路76に供給され、ディジタル・デコーダ回路7
6から、再生音声信号SA’が得られる。 【0028】加算回路71及び72,減算回路73及び
ハイパスフィルタ74は、光検出素子70aから得られ
る検出出力信号Saと光検出素子70bから得られる検
出出力信号Sbとの和とされる和信号である和の出力信
号とSa+Sbと、光検出素子70cから得られる検出
出力信号Scと光検出素子70dから得られる検出出力
信号Sdとの和とされる和信号である和の出力信号とS
c+Sdとの差を求めて差の出力信号Sxを得、その差
の出力信号Sxに基づいてディジタル音声信号DAを再
生する再生手段を形成している。 【0029】さらに、減算回路73から差の出力信号S
xが、ローパスフィルタ77に供給されて、その低域成
分が取り出される。このローパスフィル77から得られ
る、差の出力信号Sxの低域成分が、光学式ビデオディ
スクに入射する読取レーザ光ビームの記録トラックに対
する追従状態を示すトラッキング・エラー信号Stとさ
れる。従って、ローパスフィルタ77は、差の出力信号
Sxに基づいてトラッキング・エラー信号Stを形成す
るトラッキング・エラー信号形成部を形成していること
になる。 【0030】また、光検出素子70aからの検出出力信
号Saと光検出素子70cからの検出出力信号Scとが
加算回路78に供給されて、和の出力信号Sa+Scが
得られ、光検出素子70bからの検出出力信号Sbと光
検出素子70dからの検出出力信号Sdとが加算回路7
9に供給されて、和の出力信号Sb+Sdが得られる。
続いて、加算回路80において、和の出力信号Sa+S
cと和の出力信号Sb+Sdとの和がとられて和の出力
信号Syが得られる。この和の出力信号Syは、光学式
ビデオディスク上のピット配列における記録トラックに
沿う方向の変化についての検出出力となり、従って、再
生FM複合映像信号FV’を含むものとなる。 【0031】斯かる和の出力信号Syは、周波数復調器
81に供給されて復調され、続いて、周波数復調器81
からの復調出力信号がディエンファシス回路82を通過
せしめられて、ディエンファシス回路82から、再生複
合映像信号SV’が得られる。 【0032】加算回路78,79及び80は、光検出素
子70aから得られる検出出力信号Saと光検出素子7
0cから得られる検出出力信号Scとの和とされる和信
号である和の出力信号Sa+Scと、光検出素子70b
から得られる検出出力信号Sbと光検出素子70dから
得られる検出出力信号Sdとの和とされる和信号である
和の出力信号Sb+Sdとの和を求めて和出力信号Sy
を得、和出力信号Syに基づいてFM複合映像信号FV
を再生する再生手段を形成している。 【0033】さらに、減算回路83において、加算回路
78からの和の出力信号Sa+Scと加算回路79から
の和の出力信号Sb+Sdとの差がとられて、減算回路
83から得られる差の出力信号が、光学式ビデオディス
クに入射する読取レーザ光ビームの記録面におけるフォ
ーカス状態を示すフォーカス・エラー信号Sfとされ
る。従って、減算回路83は、和の出力信号Sa+Sc
と和の出力信号Sb+Sdとの差を求めてフォーカス・
エラー信号Sfを形成するフォーカス・エラー信号形成
部を形成していることになる。 【0034】このようにして、光学式ビデオディスクか
ら、再生複合映像信号SV’と再生音声信号SA’と
が、トラッキング・エラー信号St及びフォーカス・エ
ラー信号Sfを伴って、導出されることになる。 【0035】なお、上述の本発明に係る映像及び音声信
号再生装置の一例においては、複合映像信号がFM複合
映像信号の形態とされてディジタル音声信号と共に記録
された光学式ビデオディスクが用いられているが、本発
明に係る情報信号再生装置に使用される光学式ディスク
は、斯かる例に限られるものではない。例えば、FM複
合映像信号及びディジタル音声信号に加えて、例えば、
図5において一点鎖線で示されるFM音声信号FA1 及
びFA2 の如くの、2チャンネルのFM音声信号が記録
されたものとされてもよい。 【0036】 【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る映像及び音声信号再生装置によれば、光学式ディス
クにおいて、記録トラックを成す記録跡の記録トラック
に沿う第1の方向における変化をもって記録された複合
映像信号についての、読取光ビームによる読取出力が、
光検出手段を構成する第1〜第4の光検出素子の夫々か
ら得られる検出出力信号の総和として、従って、第1の
再生手段における和出力信号として得られる。それゆ
え、第1の再生手段により、和出力信号に基づいて、複
合映像信号がS/N 比に優れ、かつ、良好な忠実度を有し
たものとして再生されることになる。また、第1の再生
手段において得られる第1の和信号と第2の和信号との
差に基づいて、フォーカス・エラー信号が導出される。 【0037】また、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の、記録トラックに沿う第1の方向に
直交する第2の方向における往復変位をもって記録され
た音声信号についての、読取光ビームによる読取出力
が、読取光ビームにより形成されるスポットの第1及び
第2の光検出素子と第3及び第4の光検出素子との間の
境界線を過る方向における変位に応じ、光検出手段を構
成する第1及び第2の光検出素子の夫々から得られる検
出出力信号の和と光検出手段を構成する第3及び第4の
光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の和との差
として、従って、第2の再生手段における差出力信号と
して得られる。それゆえ、第2の再生手段により、差出
力信号に基づいて、音声信号がS/N 比に優れたものとし
て再生されることになる。
すピット配列等の記録跡が設けられた光学式ディスクか
ら、その記録跡をもって記録された複合映像信号及び音
声信号を、光ビームにより読み取って再生する映像及び
音声信号再生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】情報記録媒体としてのディスクにおい
て、複合映像信号とディジタル音声信号とが多数のピッ
トの配列をもって多重記録されて渦巻状の記録トラック
が形成される光学式ビデオディスクと称されるものが提
案されている。この光学式ビデオディスクに記録された
信号の再生にあたっては、記録トラックが光ビームによ
り走査され、光ビームが受けるピットの配列に応じた変
化が検出されて、再生複合映像信号及び再生ディジタル
音声信号とされる再生信号が得られる。 【0003】斯かる光学式ビデオディスクは、同じもの
が多数製造されるものとなされることが多く、そのた
め、ディスク原盤が作成され、そのディスク原盤の複製
がなされて得られるようにされる。ディスク原盤が作成
されるにあたっては、複合映像信号とディジタル音声信
号とが記録される場合、例えば、研磨された平面を有す
るガラス基板上にフォトレジスト層が設けられて回転記
録面が形成された回転記録媒体におけるフォトレジスト
層に、ガラス基板が回転せしめられるもとで、複合映像
信号とディジタル音声信号とにより変調された光ビーム
が入射せしめられて、複合映像信号とディジタル音声信
号との記録がなされる。その後、回転記録媒体における
フォトレジスト層に現像処理が施されることによって、
それに複合映像信号とディジタル音声信号とに応じたピ
ットの配列が断続記録跡として形成され、さらに、断続
記録跡としてのピットの配列が形成された回転記録媒体
の表面に金属メッキ層が設けられて、ディスク原盤が得
られる。 【0004】斯かる際、回転記録媒体におけるフォトレ
ジスト層への記録がなされる複合映像信号とディジタル
音声信号とは、周波数多重されることにより多重記録信
号を形成して、光ビームの変調に供される。このような
複合映像信号とディジタル音声信号とによる多重記録信
号は、例えば、図5において横軸に周波数・fがとら
れ、縦軸にレベル・Lがとられてあらわされる周波数ス
ペクトラムに示される如く、比較的低い周波数帯域にデ
ィジタル音声信号DAが配され、それより高い周波数帯
域に、所定の周波数を有した搬送波信号に複合映像信号
SVによる周波数変調(FM)が行われて得られたFM
複合映像信号FVが配されて成るものとされる。 【0005】具体的には、例えば、ディジタル音声信号
DAが周波数fa=1.7 MHz以下の周波数帯域に存在
するようにされ、また、FM複合映像信号FVが、複合
映像信号SVの同期信号の先端部が周波数fs=7.6 M
Hzに対応するとともに、複合映像信号SVのホワイト
ピーク部が周波数fp=9.3 MHzに対応するようにさ
れる。なお、複合映像信号SVとディジタル音声信号D
Aとが周波数多重されて得られる多重記録信号は、必要
に応じて、FM複合映像信号FV及びディジタル音声信
号DAに加え、図5において一点鎖線で示される如く
の、例えば、互いに周波数を異にする2つの搬送波信号
が、ステレオ音声信号の右チャンネル信号及び左チャン
ネル信号によって夫々周波数変調されて得られる、2チ
ャンネルのFM音声信号FA1 及びFA2 が混合された
ものとされる。 【0006】上述の如くにしてFM複合映像信号FVと
ディジタル音声信号DAとに応じて、渦巻状の記録トラ
ックを成すピットの配列が設けられたディスク原盤から
複製される光学式ビデオディスクにあっては、ピットの
配列における記録トラックに沿う方向における変化をも
って記録されることになるFM複合映像信号FVとディ
ジタル音声信号DAとが、周波数多重されたものとされ
ることに起因する両者の相互干渉による悪影響が、充分
に低減せしめられることが必要とされる。そのため、そ
のディスク原盤の作成過程において、FM複合映像信号
FVの元となる複合映像信号SVの帯域制限や、FM複
合映像信号FVに関連して色信号成分と輝度信号成分と
のビートの高調波成分のキャンセル等の処理が行われる
ことになり、それにより、ディスク原盤の製造装置にお
ける回路構成の複雑化がまねかれ、さらには、記録に供
される複合映像信号SVが狭帯域のものとされ、その結
果、光学式ビデオディスクから再生された複合映像信号
に基づいて得られる画像が、解像度が低下したものとな
ってしまう等の不都合が生じることになる。 【0007】また、ディスク原盤の作成過程において、
FM複合映像信号FVとディジタル音声信号DAとは、
両者が混合され、多重記録信号とされて記録されるが、
斯かる多重記録信号においては、図6に示される如く、
FM複合映像信号FVのレベルがディジタル音声信号D
Aに応じて変調されることになり、従って、斯かる多重
記録信号に応じてディスク原盤に形成されるピットの配
列が、図6において多重記録信号に対応するものとされ
て示されるピット配列Ptの如く、記録トラックに沿う
方向における変化が極端なものとされることになる。そ
のため、例えば、上述の如くに回転記録媒体が用いられ
てディスク原盤が作成されるにあたり、回転記録媒体上
のフォトレジスト層に対する被変調レーザ光ビームによ
る露光,その後の現像、及び、その他の処理の夫々につ
いての条件設定、及び、それらの実行に際しての管理の
適正化に困難がきたされ、例えば、小なるピットが正確
に形成されなくなる等の問題が生じる虞がある。 【0008】そこで、複合映像信号とディジタル音声信
号とが、上述とは異なる記録態様をもって記録されるこ
とにより、複合映像信号とディジタル音声信号とが相互
干渉を伴うことなく記録されて成るピットの配列等の記
録跡が設けられて、上述の問題を解消できる光学式ディ
スクが望まれることになる。そして、このような光学式
ディスクとして、例えば、中央孔を取り囲む渦巻状の記
録トラックを成すものとされた、露光パターンあるいは
ピットの配列等とされる記録跡が形成され、その記録跡
が、複合映像信号に応じて記録トラックに沿う第1の方
向における変化を有するとともに、ディジタル音声信号
に応じて所定の変位量をもって第1の方向に直交する第
2の方向に変位するようにされて構成されるものが考え
られる。 【0009】このように、記録トラックを成す記録跡
が、その記録トラックに沿う第1の方向における変化を
もって複合映像信号が記録されるとともに、その第1の
方向に直交する第2の方向における変位をもってディジ
タル音声信号が記録されたものとされる光学式ディスク
にあっては、記録される複合映像信号あるいはディジタ
ル音声信号の狭帯域化や、複合映像信号及びディジタル
音声信号の夫々における特定周波数成分間におけるビー
トの高調波成分のキャンセル等の処理が不要とされたも
とで、複合映像信号とディジタル音声信号とが相互干渉
を伴うことなく記録されたものとされ、かつ、記録跡
が、複合映像信号とディジタル音声信号との夫々に個別
に応じて形成されることになるので、比較的簡単な記録
制御をもって、精度良く形成されることになる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ト
ラックを成す記録跡が、その記録トラックに沿う第1の
方向における変化をもって複合映像信号が記録されると
ともに、その第1の方向に直交する第2の方向における
変位をもってディジタル音声信号が記録されたものとさ
れる光学式ディスクにあっては、それに記録された複合
映像信号及びディジタル音声信号を再生するには、前述
された光学式ビデオディスクにおいて採用されている如
くの記録態様をもって、複合映像信号及びディジタル音
声信号とされる情報信号が記録された光学式ディスクか
らの記録情報の再生に用いられる再生装置を使用するこ
とはできず、斯かる再生装置とは動作あるいは機能を異
にする再生装置が必要とされることになる。 【0011】斯かる点に鑑み、本発明は、記録トラック
を成す記録跡が、その記録トラックに沿う第1の方向に
おける変化をもって複合映像信号が記録されるととも
に、その第1の方向に直交する第2の方向における変位
をもって音声信号が記録されたものとされる光学式ディ
スクから、複合映像信号及び音声信号を、信号対雑音比
(S/N 比)に優れ、かつ、良好な忠実度を有したものと
して、再生することができる映像及び音声信号再生装置
を提供する。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明に係る映像及び音
声信号再生装置は、記録トラックを成す記録跡が形成さ
れ、その記録跡が、複合映像信号に応じて記録トラック
に沿う第1の方向における変化を有するとともに、音声
信号に応じて第1の方向に直交する第2の方向に往復変
位するものとされた光学式ディスクからの、記録跡を走
査した読取光ビームが入射してスポットを形成する、相
互隣接して配された第1〜第4の光検出素子を含む光検
出手段を備える。これらの第1〜第4の光検出素子は、
光学式ディスクにおける記録跡を走査する読取光ビーム
が、記録トラックの幅方向に変位するとき、読取光ビー
ムにより形成されるスポットが、第1及び第2の光検出
素子と第3及び第4の光検出素子との間の境界線を過る
方向に変位することになる配置をとるものとされる。 【0013】そして、本発明に係る映像及び音声信号再
生装置は、このような光検出手段に加えて、第1の光検
出素子から得られる検出出力信号と第3の光検出素子か
ら得られる検出出力信号との和とされる第1の和信号
と、第2の光検出素子から得られる検出出力信号と第4
の光検出素子から得られる検出出力信号との和とされる
第2の和信号との和を求めて和出力信号を得、その和出
力信号に基づいて複合映像信号を再生する第1の再生手
段,第1の光検出素子から得られる検出出力信号と第2
の光検出素子から得られる検出出力信号との和とされる
第3の和信号と、第3の光検出素子から得られる検出出
力信号と第4の光検出素子から得られる検出出力信号と
の和とされる第4の和信号との差を求めて差出力信号を
得、その差出力信号に基づいて音声信号を再生する第2
の再生手段、及び、第1の和信号と第2の和信号との差
を求めてフォーカス・エラー信号を形成するフォーカス
・エラー信号形成部を備えて、構成される。 【0014】このような本発明に係る映像及び音声信号
再生装置によれば、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の記録トラックに沿う第1の方向にお
ける変化をもって記録された複合映像信号についての、
読取光ビームによる読取出力が、光検出手段を構成する
第1〜第4の光検出素子の夫々から得られる検出出力信
号の総和として、従って、第1の再生手段における和出
力信号として得られる。それゆえ、第1の再生手段によ
り、和出力信号に基づいて、複合映像信号がS/N 比に優
れ、かつ、良好な忠実度を有したものとして再生され
る。また、第1の再生手段において得られる第1の和信
号と第2の和信号との差に基づいて、フォーカス・エラ
ー信号が導出される。 【0015】また、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の、記録トラックに沿う第1の方向に
直交する第2の方向における往復変位をもって記録され
た音声信号についての、読取光ビームによる読取出力
が、読取光ビームにより形成されるスポットの第1及び
第2の光検出素子と第3及び第4の光検出素子との間の
境界線を過る方向における変位に応じ、光検出手段を構
成する第1及び第2の光検出素子の夫々から得られる検
出出力信号の和と光検出手段を構成する第3及び第4の
光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の和との差
として、従って、第2の再生手段における差出力信号と
して得られる。それゆえ、第2の再生手段により、差出
力信号に基づいて、音声信号がS/N 比に優れたものとし
て再生される。 【0016】 【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る映像及び音
声信号再生装置の一例による情報信号の再生に供される
光学式ビデオディスクが複製されるディスク原盤を示
す。このディスク原盤にあっては、中央孔30が設けら
れるとともにその周囲に記録部31が広がるものとさ
れ、記録部31においては、その内周側に環状の内側端
縁領域32が設けられ、また、その外周側に環状の外側
端縁領域33が設けられている。これら内側端縁領域3
2と外側端縁領域33との間が、所定の周波数を有する
搬送波信号が複合映像信号に応じて周波数変調されて得
られるFM複合映像信号、及び、音声信号がディジタル
化されて得られるディジタル音声信号が記録されて、断
続記録跡34が形成された記録領域35とされている。 【0017】記録領域35に形成された断続記録跡34
は、例えば、多数のピットの配列から成り、中央孔30
を取り囲む所定のピッチを有した渦巻状の記録トラック
を形成している。 【0018】この図2に示されるディスク原盤の記録領
域35における部分は、図3に拡大図示される如くとさ
れる。 【0019】斯かるディスク原盤にあっては、その基体
部36の記録領域35における表面部分に形成された、
渦巻状の記録トラックを成すピットの配列の形をとる断
続記録跡34が、図3において矢印TRをもって表され
る記録トラックに沿う方向において、FM複合映像信号
に応じた変化を有するようにされている。斯かる矢印T
Rの方向における変化は、断続記録跡34を形成する多
数のピットの夫々の矢印TRの方向における寸法の変
化、及び、矢印TRの方向における各ピット間隔の変化
として現れる。さらに、渦巻状の記録トラックを成す断
続記録跡34は、このような矢印TRの方向における変
化に加えて、図3において矢印RDをもって表される矢
印TRに直交する方向において、ディジタル音声信号に
応じて微小な変位量をもって往復変位している。 【0020】断続記録跡34の矢印TRに直交する矢印
RDの方向における往復変位は、図4のAに示される如
くに、レベルLaと零レベルとをとるものとされたディ
ジタル音声信号Daを例にとると、例えば、ディジタル
音声信号Daがローパスフィルタを通過せしめられて、
図4のBに示される如くの波形を有するディジタル音声
信号Da’とされ、このディジタル音声信号Da’にお
けるレベルLaと零レベルとの間でのレベル変化に応じ
て、図4のCに示される如く、矢印TRの方向において
FM複合映像信号に応じた変化を有する断続記録跡34
が、そのFM複合映像信号に応じた変化に加え、矢印T
Rに直交する矢印RDの方向において、変位量xをもっ
て変位することにより生じる。 【0021】このようにして、基体部36の記録領域3
5における表面部分に形成された、渦巻状の記録トラッ
クを成すピットの配列の形をとる断続記録跡34にあっ
ては、矢印TRの方向における変化をもってFM複合映
像信号が記録され、かつ、矢印TRに直交する矢印DR
の方向における変位をもってディジタル音声信号が記録
されていることになる。 【0022】図1は、本発明に係る映像及び音声信号再
生装置の一例を示す。この図1に示される例は、図2に
示されるディスク原盤から複製された光学式ビデオディ
スクから、複合映像信号及び音声信号を再生するに際し
て用いられる。 【0023】図2に示されるディスク原盤から複製され
た光学式ビデオディスクは、その記録面部に、上述のデ
ィスク原盤における基体部36に形成された断続記録跡
34に基づいて、上述のディスク原盤における中央孔3
0に対応する中央孔を取り巻く渦巻状の記録トラックを
形成し、FM複合映像信号FVに応じた記録トラックに
沿う方向における変化を有するとともに、ディジタル音
声信号DAに応じて記録トラックに沿う方向に直交する
方向に変位するものとされたピットの配列が、記録跡と
して設けられたものとされる。 【0024】斯かる光学式ビデオディスクからの情報信
号の再生が、図1に示される例により行われるに際して
は、光学式ビデオディスクがターンテーブルに装着され
て、所定の回転数をもって回転せしめられ、その記録ト
ラックを成す記録跡であるピット配列が読取レーザ光ビ
ームによって走査される。そして、ピット配列を走査す
るとともに記録面において反射された読取レーザ光ビー
ムが、所定のレンズ系を通じて、図1に示される光検出
部70に入射せしめられ、光検出部70上に図1におい
て破線により示される如くのスポットを形成する。 【0025】光検出部70は、例えば、4個の光検出素
子70a,70b,70c及び70dで構成され、これ
ら光検出素子70a〜70dからは、読取レーザ光ビー
ムについての検出出力信号Sa,Sb,Sc及びSdが
夫々得られる。斯かる光検出素子70a〜70dは、光
学式ビデオディスクにその記録トラックを走査すべく入
射せしめられた読取レーザ光ビームが、記録トラックの
幅方向に変位するとき、光検出素子70a〜70d上に
おける読取レーザ光ビームにより形成されるスポット
が、光検出素子70aと光検出素子70dとの間の境界
線及び光検出素子70bと光検出素子70cとの間の境
界線、即ち、光検出素子70a及び光検出素子70bと
光検出素子70c及び光検出素子70dとの間の境界線
70Fを過る方向に変位することになる配置におかれて
いる。 【0026】そして、光検出素子70aからの検出出力
信号Saと光検出素子70bからの検出出力信号Sbと
が加算回路71に供給されて、和の出力信号Sa+Sb
が得られ、また、光検出素子70cからの検出出力信号
Scと光検出素子70dからの検出出力信号Sdとが加
算回路72に供給されて、和の出力信号Sc+Sdが得
られる。さらに、減算回路73において、和の出力信号
Sa+Sbと和の出力信号Sc+Sdとの差がとられ、
減算回路73から差の出力信号Sxが、プッシュプル出
力として得られる。この差の出力信号Sxは、光学式ビ
デオディスク上の記録トラックにおける幅方向の変化、
従って、ピット配列における記録トラックに沿う方向に
直交する方向の変化についての検出出力となる。 【0027】斯かる差の出力信号Sxが、ハイパスフィ
ルタ74に供給されて、その高域成分が取り出される。
このハイパスフィルタ74から得られる、差の出力信号
Sxの高域成分には、再生ディジタル音声信号DA’が
含まれており、この再生ディジタル音声信号DA’が、
ディエンファシス回路75を経た後、ディジタル・デコ
ーダ回路76に供給され、ディジタル・デコーダ回路7
6から、再生音声信号SA’が得られる。 【0028】加算回路71及び72,減算回路73及び
ハイパスフィルタ74は、光検出素子70aから得られ
る検出出力信号Saと光検出素子70bから得られる検
出出力信号Sbとの和とされる和信号である和の出力信
号とSa+Sbと、光検出素子70cから得られる検出
出力信号Scと光検出素子70dから得られる検出出力
信号Sdとの和とされる和信号である和の出力信号とS
c+Sdとの差を求めて差の出力信号Sxを得、その差
の出力信号Sxに基づいてディジタル音声信号DAを再
生する再生手段を形成している。 【0029】さらに、減算回路73から差の出力信号S
xが、ローパスフィルタ77に供給されて、その低域成
分が取り出される。このローパスフィル77から得られ
る、差の出力信号Sxの低域成分が、光学式ビデオディ
スクに入射する読取レーザ光ビームの記録トラックに対
する追従状態を示すトラッキング・エラー信号Stとさ
れる。従って、ローパスフィルタ77は、差の出力信号
Sxに基づいてトラッキング・エラー信号Stを形成す
るトラッキング・エラー信号形成部を形成していること
になる。 【0030】また、光検出素子70aからの検出出力信
号Saと光検出素子70cからの検出出力信号Scとが
加算回路78に供給されて、和の出力信号Sa+Scが
得られ、光検出素子70bからの検出出力信号Sbと光
検出素子70dからの検出出力信号Sdとが加算回路7
9に供給されて、和の出力信号Sb+Sdが得られる。
続いて、加算回路80において、和の出力信号Sa+S
cと和の出力信号Sb+Sdとの和がとられて和の出力
信号Syが得られる。この和の出力信号Syは、光学式
ビデオディスク上のピット配列における記録トラックに
沿う方向の変化についての検出出力となり、従って、再
生FM複合映像信号FV’を含むものとなる。 【0031】斯かる和の出力信号Syは、周波数復調器
81に供給されて復調され、続いて、周波数復調器81
からの復調出力信号がディエンファシス回路82を通過
せしめられて、ディエンファシス回路82から、再生複
合映像信号SV’が得られる。 【0032】加算回路78,79及び80は、光検出素
子70aから得られる検出出力信号Saと光検出素子7
0cから得られる検出出力信号Scとの和とされる和信
号である和の出力信号Sa+Scと、光検出素子70b
から得られる検出出力信号Sbと光検出素子70dから
得られる検出出力信号Sdとの和とされる和信号である
和の出力信号Sb+Sdとの和を求めて和出力信号Sy
を得、和出力信号Syに基づいてFM複合映像信号FV
を再生する再生手段を形成している。 【0033】さらに、減算回路83において、加算回路
78からの和の出力信号Sa+Scと加算回路79から
の和の出力信号Sb+Sdとの差がとられて、減算回路
83から得られる差の出力信号が、光学式ビデオディス
クに入射する読取レーザ光ビームの記録面におけるフォ
ーカス状態を示すフォーカス・エラー信号Sfとされ
る。従って、減算回路83は、和の出力信号Sa+Sc
と和の出力信号Sb+Sdとの差を求めてフォーカス・
エラー信号Sfを形成するフォーカス・エラー信号形成
部を形成していることになる。 【0034】このようにして、光学式ビデオディスクか
ら、再生複合映像信号SV’と再生音声信号SA’と
が、トラッキング・エラー信号St及びフォーカス・エ
ラー信号Sfを伴って、導出されることになる。 【0035】なお、上述の本発明に係る映像及び音声信
号再生装置の一例においては、複合映像信号がFM複合
映像信号の形態とされてディジタル音声信号と共に記録
された光学式ビデオディスクが用いられているが、本発
明に係る情報信号再生装置に使用される光学式ディスク
は、斯かる例に限られるものではない。例えば、FM複
合映像信号及びディジタル音声信号に加えて、例えば、
図5において一点鎖線で示されるFM音声信号FA1 及
びFA2 の如くの、2チャンネルのFM音声信号が記録
されたものとされてもよい。 【0036】 【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る映像及び音声信号再生装置によれば、光学式ディス
クにおいて、記録トラックを成す記録跡の記録トラック
に沿う第1の方向における変化をもって記録された複合
映像信号についての、読取光ビームによる読取出力が、
光検出手段を構成する第1〜第4の光検出素子の夫々か
ら得られる検出出力信号の総和として、従って、第1の
再生手段における和出力信号として得られる。それゆ
え、第1の再生手段により、和出力信号に基づいて、複
合映像信号がS/N 比に優れ、かつ、良好な忠実度を有し
たものとして再生されることになる。また、第1の再生
手段において得られる第1の和信号と第2の和信号との
差に基づいて、フォーカス・エラー信号が導出される。 【0037】また、光学式ディスクにおいて、記録トラ
ックを成す記録跡の、記録トラックに沿う第1の方向に
直交する第2の方向における往復変位をもって記録され
た音声信号についての、読取光ビームによる読取出力
が、読取光ビームにより形成されるスポットの第1及び
第2の光検出素子と第3及び第4の光検出素子との間の
境界線を過る方向における変位に応じ、光検出手段を構
成する第1及び第2の光検出素子の夫々から得られる検
出出力信号の和と光検出手段を構成する第3及び第4の
光検出素子の夫々から得られる検出出力信号の和との差
として、従って、第2の再生手段における差出力信号と
して得られる。それゆえ、第2の再生手段により、差出
力信号に基づいて、音声信号がS/N 比に優れたものとし
て再生されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像及び音声信号再生装置の一例
を示すブロック構成図である。 【図2】本発明に係る映像及び音声信号再生装置の一例
による映像及び音声信号再生に供される光学式ビデオデ
ィスクが複製されるディスク原盤を示す平面図である。 【図3】図2に示されるディスク原盤の部分を示す拡大
斜視図である。 【図4】図2に示されるディスク原盤における断続記録
跡の説明に供される図である。 【図5】FM複合映像信号及びディジタル音声信号につ
いての周波数スペクトラムの一例を示す特性図である。 【図6】従来の光学式ビデオディスクの原盤ディスクに
おける記録状態の説明に供される図である。 【符号の説明】 30 中央孔 31 記録部 34 断続記録
跡 36 基体部 70 光検出部 70a,70b,70c,70d
光検出素子 71,72,78,79,80 加算回路 73,
83 減算回路 74 ハイパスフィルタ 75,82 ディエンフ
ァシス回路 76ディジタル・デコーダ回路
77 ローパスフィルタ 81 周波数復調器
を示すブロック構成図である。 【図2】本発明に係る映像及び音声信号再生装置の一例
による映像及び音声信号再生に供される光学式ビデオデ
ィスクが複製されるディスク原盤を示す平面図である。 【図3】図2に示されるディスク原盤の部分を示す拡大
斜視図である。 【図4】図2に示されるディスク原盤における断続記録
跡の説明に供される図である。 【図5】FM複合映像信号及びディジタル音声信号につ
いての周波数スペクトラムの一例を示す特性図である。 【図6】従来の光学式ビデオディスクの原盤ディスクに
おける記録状態の説明に供される図である。 【符号の説明】 30 中央孔 31 記録部 34 断続記録
跡 36 基体部 70 光検出部 70a,70b,70c,70d
光検出素子 71,72,78,79,80 加算回路 73,
83 減算回路 74 ハイパスフィルタ 75,82 ディエンフ
ァシス回路 76ディジタル・デコーダ回路
77 ローパスフィルタ 81 周波数復調器
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭58−91544(JP,A)
特開 昭61−239436(JP,A)
特開 昭61−242342(JP,A)
特開 昭51−135550(JP,A)
特開 昭56−90434(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.記録トラックを成す記録跡が形成され、該記録跡
が、複合映像信号に応じて上記記録トラックに沿う第1
の方向における変化を有するとともに、音声信号に応じ
て上記第1の方向に直交する第2の方向に往復変位する
ものとされた光学式ディスクからの、上記記録跡を走査
した読取光ビームが入射してスポットを形成する、相互
隣接して配された第1,第2,第3及び第4の光検出素
子を含み、該第1,第2,第3及び第4の光検出素子
が、上記読取光ビームが上記記録トラックの幅方向に変
位するとき、上記スポットが上記第1及び第2の光検出
素子と上記第3及び第4の光検出素子との間の境界線を
過る方向に変位することになる配置をとる光検出手段
と、 上記第1の光検出素子から得られる検出出力信号と上記
第3の光検出素子から得られる検出出力信号との和とさ
れる第1の和信号と、上記第2の光検出素子から得られ
る検出出力信号と上記第4の光検出素子から得られる検
出出力信号との和とされる第2の和信号との和を求めて
和出力信号を得、該和出力信号に基づいて上記複合映像
信号を再生する第1の再生手段と、 上記第1の光検出素子から得られる検出出力信号と上記
第2の光検出素子から得られる検出出力信号との和とさ
れる第3の和信号と、上記第3の光検出素子から得られ
る検出出力信号と上記第4の光検出素子から得られる検
出出力信号との和とされる第4の和信号との差を求めて
差出力信号を得、該差出力信号に基づいて上記音声信号
を再生する第2の再生手段と、 上記第1の和信号と上記第2の和信号との差を求めてフ
ォーカス・エラー信号を形成するフォーカス・エラー信
号形成部と、 を備えて構成される映像及び音声信号再生装置。 2.第2の再生手段が差出力信号の高域成分を取り出す
ハイパスフィルタを含んで形成されることを特徴とする
請求項1記載の映像及び音声信号再生装置。 3.差出力信号に基づいてトラッキング・エラー信号を
形成するトラッキング・エラー信号形成部を備えること
を特徴とする請求項1または2記載の映像及び音声信号
再生装置。 4.トラッキング・エラー信号形成部が、差出力信号の
低域成分を取り出すローパスフィルタを含んで形成され
ることを特徴とする請求項3記載の映像及び音声信号再
生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8275871A JP2869387B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 映像及び音声信号再生装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8275871A JP2869387B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 映像及び音声信号再生装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP62200447A Division JPS6443827A (en) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | Disk-shaped recording medium and apparatus for producing said medium |
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JP2869387B2 true JP2869387B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=17561604
Family Applications (1)
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JP8275871A Expired - Lifetime JP2869387B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 映像及び音声信号再生装置 |
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FR2306495A1 (fr) * | 1975-04-04 | 1976-10-29 | Thomson Brandt | Systeme de lecture d'un enregistrement par exploration optique ponctuelle d'une piste diffractante |
JPS61239436A (ja) * | 1985-04-16 | 1986-10-24 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | トラツキング誤差信号検出方法 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP8275871A patent/JP2869387B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09115143A (ja) | 1997-05-02 |
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