JPH09114921A - キャラクタ認識装置 - Google Patents

キャラクタ認識装置

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JPH09114921A
JPH09114921A JP7269684A JP26968495A JPH09114921A JP H09114921 A JPH09114921 A JP H09114921A JP 7269684 A JP7269684 A JP 7269684A JP 26968495 A JP26968495 A JP 26968495A JP H09114921 A JPH09114921 A JP H09114921A
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recognized
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JP7269684A
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Inventor
Hiroyoshi Toda
浩義 戸田
Tetsuya Taki
哲也 滝
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャラクタの認識の操作手順を簡略化する。 【解決手段】 キャラクタ認識装置には、画像入力手段
6からキャラクタを含んだ画像が入力され、画像表示手
段11に表示される。使用者は、画像を目視しつつ指示
手段13から指示を入力する。中央演算装置2は、入力
された指示に応じて、キャラクタの認識を行う領域を指
定する。また、前記指示に応じて、キャラクタの認識を
行う際に、辞書メモリ17内のどの認識辞書を用いるか
を決定する認識条件を選択する。中央演算装置2は、指
定された領域から、キャラクタの外形矩形を抽出し、そ
のメッシュ特徴を求める。文字認識手段16は、外形矩
形のメッシュ特徴と、認識条件によって決定された認識
辞書にストアされたキャラクタのメッシュ特徴とを比較
して類似度を演算し、最も類似度の高いキャラクタを当
該外形矩形のキャラクタとして認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャラクタを含む
画像を入力し、画像内から領域を指定して指定された領
域内の画像からキャラクタを抽出し、認識するキャラク
タ認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャラクタ認識装置とは、スキャナやビ
デオカメラを介して読取った画像データの中から、キャ
ラクタを抽出し認識するものである。キャラクタとは、
漢字、平仮名、片仮名、数字、欧米文字、記号、絵記号
などの概念を含むものである。
【0003】このようなキャラクタ認識装置では、スキ
ャナやビデオカメラのような画像入力手段から入力され
た認識すべきキャラクタを含む画像を、画像表示手段に
表示する。装置の使用者は、表示された画像のうちから
キャラクタを抽出し認識するべき領域を指定し、かつ指
定された領域からキャラクタを認識するための認識条件
を選択して、当該装置に入力指示する。キャラクタ認識
装置は、指定された領域内の画像から指定されたキャラ
クタの認識条件に基づいてキャラクタの画像を抽出し、
キャラクタの認識を行う。
【0004】このようなキャラクタ認識装置の従来技術
として、特開平6−149888号公開公報が挙げられ
る。本公報では、画像情報として入力されストアされた
画像に、検索用キーワードを付加するために文字認識装
置が用いられている。検索用キーワードは、入力された
画像の一部を使用者が指示し、指示された領域に含まれ
る文字の画像を抽出し、文字の認識を行うことによって
抽出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、キャ
ラクタ認識装置では、キャラクタを抽出しキャラクタの
認識を行う領域と、キャラクタの認識条件とを使用者が
指示することができる。キャラクタの認識とは、画像か
ら抽出された単一キャラクタのデータが、予め装置にス
トアされている認識が可能な多数のキャラクタのデータ
のうちのいずれか1つに対応するか否かを判定して行わ
れる。
【0006】このとき、入力された画像に含まれている
キャラクタの文字種および書体などが予め限定されてい
ることが分かっていることがある。このときには、限定
された文字種および書体などだけを判定の対象として行
うことが好ましい。このように、各キャラクタの判定を
一部の文字種および書体のデータなどだけと比較して行
うようにすると、キャラクタ認識の処理速度を向上さ
せ、認識精度を向上させることができる。
【0007】上述したように、キャラクタ認識装置にお
いて、キャラクタを抽出しキャラクタの認識を行う領域
を指定し、キャラクタの認識条件を選択するときでは、
使用者は、たとえば認識対象とすべき対象領域を指定し
た後に、キャラクタの認識条件を改めて選択する必要が
ある。このように、1つの画像に対して2つの指定を行
う必要があり、操作手順が増加し煩雑である。
【0008】本発明の目的は、認識対象とされる領域
と、その領域内のキャラクタの認識条件とを簡便な手段
で同時に一括して入力指示することができるキャラクタ
認識装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャラクタを
含む画像を入力する画像入力手段と、入力された画像を
表示する画像表示手段と、表示された画像に対して、領
域の指定と、指定された領域内のキャラクタの認識を行
うために設定されるべき認識条件の選択とを、共通の入
力操作によって行う入力指示手段と、指定された領域に
対して選択された認識条件でキャラクタの認識を行うキ
ャラクタ認識手段とを含むことを特徴とするキャラクタ
認識装置である。本発明に従えば、キャラクタ認識装置
は、画像入力手段から入力された画像データの中から文
字や記号を含むキャラクタを抽出認識し、キャラクタデ
ータとしてストアする装置である。認識すべきキャラク
タを含む画像は、画像入力手段から画像データとして入
力される。入力された画像は、画像表示手段に画像デー
タとして表示される。使用者は、表示された画像を目視
しつつ、画像データのうちキャラクタを抽出認識し、キ
ャラクタデータとして得たい領域を指定する。また、指
定された領域内のキャラクタの認識を行うために設定さ
れる手法、すなわち認識条件を予め定められた複数の条
件のうちから選択する。キャラクタ認識手段は、指定さ
れた領域に対して選択された認識条件でキャラクタの認
識を行う。この領域の指定動作と認識条件の選択動作と
は、共通の入力操作によってほぼ同時に行われる。した
がって、入力操作の回数を減少させ、操作を容易にする
ことができる。
【0010】また本発明は、前記入力指示手段は、表示
された画像に対して、認識させたい領域内の一点を指示
する点指示手段と、点指示手段の出力に応答して、点が
指示された位置に対応して、キャラクタの認識をすべき
領域を指定する指定手段と、点指示手段の出力に応答し
て、指示回数を計数するカウンタと、カウンタで計数さ
れた指示回数に対応して、予め定めた認識条件を選択す
る選択手段とを含むことを特徴とする。本発明に従え
ば、使用者は点指示手段を用い、表示された画像に対し
て、認識させたい領域内の任意の一点、たとえば領域の
図心を指示する。また、その指示回数は、選択すべき認
識条件に応じて予め定められている。キャラクタ認識装
置は、点が指示された位置に対応して、キャラクタを抽
出認識する領域を予め定める大きさで設定する。さらに
また、カウンタで計数された指示回数に応じて、認識条
件を選択する。このように、表示された画像のうちでい
ずれか1点を指示することによって、予め定める大きさ
の領域を容易に指示することができる。また、点の指示
回数によって、認識条件を選択する動作を兼ねることが
できる。
【0011】また本発明は、前記入力指示手段は、表示
された画像に対して、認識させたい領域内にキャラクタ
を描くキャラクタ指示手段と、キャラクタ指示手段の出
力に応答して、描かれたキャラクタの位置に対応して、
キャラクタの認識をすべき領域を指定する指定手段と、
キャラクタ指示手段の出力に応答して、描かれたキャラ
クタの種類に対応して、予め定めた認識条件を選択する
選択手段とを含むことを特徴とする。本発明に従えば、
使用者は、キャラクタ指示手段を用い、表示された画像
に対して、認識させたい領域内にキャラクタを描く。こ
のキャラクタ内の一点を基準として、指定手段はキャラ
クタを抽出認識すべき領域を予め定める大きさで設定す
る。また、描かれたキャラクタの種類によって、認識条
件を選択する。このように、表示された画像の中の1点
を指示するようにキャラクタを描いて指示することによ
って、領域の指定と認識条件の選択とを1つの動作で兼
用して容易に行うことができる。
【0012】また本発明は、前記入力指示手段は、表示
された画像に対して、認識させたい領域内にキャラクタ
を描くキャラクタ指示手段と、キャラクタ指示手段の出
力に応答して、描かれたキャラクタが有する複数の位置
に対応して、キャラクタの認識をすべき領域を指定する
指定手段と、キャラクタ指示手段の出力に応答して、描
かれたキャラクタの種類に対応して、予め定めた認識条
件を選択する選択手段とを含むことを特徴とする。本発
明に従えば、使用者は、キャラクタ指示手段を用い、表
示された画像の中の複数の点を指示するようにキャラク
タを描く。キャラクタ認識装置は、このキャラクタ内の
複数の点を基準として、キャラクタを抽出認識すべき領
域を任意の大きさに設定する。また、描かれたキャラク
タの種類によって、認識条件を選択する。このように、
複数の点を指定するキャラクタを用いることによって、
キャラクタを抽出認識すべき領域を任意の大きさで設定
することができる。
【0013】また本発明は、前記選択手段は、複数の文
字種のうちの1つを選択することを特徴とする。本発明
に従えば、キャラクタ認識装置は、予めキャラクタ認識
手段内にストアされるキャラクタの特徴を示すデータ
と、画像から抽出した特徴を示すデータとを比較して、
キャラクタの認識を行う。このとき比較対象とされるデ
ータは、当該装置で認識することが可能な総てのキャラ
クタに対して行われる。予め画像に含まれるキャラクタ
の文字種が限定されているとき、比較するべき文字種を
その限定された文字種だけとして、キャラクタの認識を
行う。これによって、比較対象となるデータの数を減少
させることができる。
【0014】また本発明は、前記選択手段は、複数の書
体のうちの1つを選択することを特徴とする。本発明に
従えば、キャラクタ認識装置が有するキャラクタの特徴
を示すデータは、複数の書体の平均的な特徴を示すデー
タである。したがって、各書体毎にデータを作成し、こ
のデータを用いてキャラクタの認識を行なう方がよりキ
ャラクタの特徴を鮮明にすることができる。したがっ
て、書体を限定して、各書体に応じたデータを用いてキ
ャラクタの認識を行うことによって、より確実にキャラ
クタを認識することができる。
【0015】また本発明は、前記選択手段は、複数の文
字種および書体の組合せのうちの1つを選択することを
特徴とする。本発明に従えば、キャラクタ認識装置は、
キャラクタの文字種を限定して比較対象とするデータの
数を減少させ、かつ書体を限定してよりキャラクタの特
徴を鮮明にしてキャラクタの認識を行なうことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態のキャラクタ認識装置1の電気的構成を示すブロック
図である。キャラクタ認識装置1は、画像入力手段6、
画像表示手段11、指示手段13、画像メモリ8、メモ
リ3,4、中央処理装置2、キャラクタ認識手段16、
およびインタフェイス7,10,14,19を含んで構
成される。
【0017】中央処理装置2は、キャラクタ認識装置1
の全体の制御、および後述する代表点とキャラクタの認
識条件の判定、領域の指定などの各種の処理を行う。メ
モリ3には、当該装置1の制御プログラムや後述する代
表点とキャラクタ認識条件の判定手法、領域の処理など
の各種画像処理プログラムがストアされている。これら
のプログラムは、中央処理装置2によって順次読出され
て実行される。メモリ4は、中央処理装置2が処理を行
う際にデータをストアするワークメモリとして使用され
る。
【0018】画像入力手段6は、画像情報をデジタル電
気信号に変換してキャラクタ認識装置1内に取込む。画
像入力手段6は、たとえばカメラやスキャナによって実
現される。画像入力手段6がカメラであるとき、カメラ
は固体撮像素子を用いたエリアセンサと信号処理回路を
含んで構成されており、画像情報をデジタル電気信号に
変換する。画像入力手段6によって電気信号化された画
像情報は、画像入力手段6からインタフェイス7を介し
て画像メモリ8にストアされる。
【0019】画像メモリ8にストアされた画像情報は、
インタフェイス10を介して画像表示手段11に画像と
して表示される。使用者は、画像表示手段11に表示さ
れた画像を目視しつつ、キャラクタの認識を行う領域の
指定とキャラクタの認識条件の選択のための指示とを行
う。領域の指定および認識条件の選択は、指示手段13
によって行われる。指示手段13は、たとえばマウスや
タブレットなどによって実現される。指示手段13がタ
ブレットであるとき、タブレットは画像表示手段11の
偏平な表示画面の真上に配置される。使用者は、タブレ
ットをペン13aなどで押下して指示を行う。指示手段
13によって示された指示情報は、インタフェイス14
を介して中央処理装置2に与えられる。
【0020】キャラクタ認識手段16は、中央処理装置
2からキャラクタ認識を行う領域内の後述する外接矩形
座標を受け取る。キャラクタ認識手段16では、画像メ
モリ8にストアされている画像情報の中から外接矩形座
標に該当する部分の画像情報と、辞書メモリ17にスト
アされている全ての辞書情報とを、後述する手法に従っ
て比較して、類似度を判定する。最も類似度が高いキャ
ラクタを当該外接矩形に描かれたキャラクタであると判
断して、認識結果を中央処理装置に与える。
【0021】キャラクタ認識手段16によって判定され
た認識結果は、インタフェイス10を介して外部メモリ
20にストアされる。さらに、インタフェイス21を介
して、外部の他の装置に与えられる。画像メモリ8にス
トアされている画像もまたインタフェイス19を介して
外部メモリ20にストアされる。また同様にインタフェ
イス21を介して外部の他の機器にストアされる。
【0022】図2は、本発明の実施の形態のキャラクタ
認識装置1のキャラクタ認識動作を示すフローチャート
である。ステップa1からステップa2に進み、画像入
力手段6から、キャラクタを含む画像をキャラクタ認識
装置1内に画像情報としてストアしてステップa3に進
む。
【0023】ステップa3では、画像メモリ8にストア
された画像情報を、画像表示手段11に画像として表示
してステップa4に進む。ステップa4では、使用者が
画像表示手段11に目視表示された画像を目視しなが
ら、指示手段13を用いてキャラクタの認識をすべき領
域の指定と認識条件の選択のための指示を行う。領域の
指定と認識条件の選択については後述する。ステップa
4からステップa5に進む。
【0024】ステップa5では、中央処理装置2におい
て、指示手段13から与えられた領域と認識条件の指示
情報に基づいて、後述する領域指定の際に用いる認識す
べき領域内の代表点とキャラクタ認識の際に用いる認識
条件とをそれぞれ判定する。ステップa5からステップ
a6に進み、ステップa5で判定された代表点を用いて
キャラクタを認識させたい領域を指定する。さらに、指
定した領域内から各行の外接矩形を抽出し、その各行の
外接矩形から各キャラクタの外接矩形の座標を抽出す
る。外接矩形とは、たとえばキャラクタを含む画像が白
黒の画像であるとき、黒色画素が予め定める所定数含ま
れる矩形の領域である。
【0025】ステップa6からステップa7に進み、キ
ャラクタの認識を行う。キャラクタ認識手段16は、指
定した領域から抽出された外接矩形座標と画像メモリ8
内にストアされた該当する座標の画像情報とを用いて、
キャラクタの認識を行う。キャラクタ認識の手法として
は、たとえばメッシュ特徴や周辺特徴を用いる手法を使
用する。
【0026】メッシュ特徴とは、認識する際キャラクタ
画像を縦横(N×N)個の微細なメッシュに分割し、各
メッシュ内の濃度の値の合計を求め、(N×N)次元ベ
クトルとしたものである。周辺特徴とは、認識させたい
キャラクタ画像を予め定める一方方向および一方方向に
垂直な方向とにそれぞれ投影したときの黒色画像と白色
画像の入替わり回数などの情報をベクトル化したもので
ある。
【0027】抽出した外接矩形の画像について、これら
の特徴を求め、辞書メモリ17にストアされている全て
のキャラクタの特徴と比較演算を行う。比較演算を行っ
たキャラクタのうちで最もベクトルが類似しているキャ
ラクタ、すなわち類似度が高いキャラクタが、当該外接
矩形内に描かれているキャラクタであると認識する。キ
ャラクタの認識を終了するとステップa7からステップ
a8に進み、認識結果を画像表示手段11やインタフェ
イス21に出力してステップa9で処理を終了する。
【0028】図3は、本発明の実施の形態のキャラクタ
認識装置において、キャラクタを認識すべき領域とキャ
ラクタを認識する際の認識条件とを使用者が共通の動作
で指令する指示動作を説明するための図である。
【0029】画像表示手段11には、キャラクタを含む
画像25が表示されている。画像25のうち、網掛け3
1で表示されている部分にキャラクタが描かれているも
のとする。このような画像の中から、2点鎖線で示す領
域27内のキャラクタを認識したいものとする。
【0030】このときに、使用者は、たとえばペン13
aを用い、領域27の図心近傍を押してクリックする。
画像表示手段11の表示画面の真上にたとえばタブレッ
トであるような指示手段13が設置されているようなと
きにおいて、ペン13aなどで指示手段13の一部を押
下して座標を入力することを、以後「クリック」と称す
る。このとき、図心近傍をクリックする回数は、キャラ
クタの認識条件に応じて予め定められている。
【0031】図4は、認識条件によって、クリック回数
が変化する様子を示している。すなわち、ペン13aの
先端に描かれる×印28の数が、クリック回数を示す。
図4(1)に示すようにクリック回数が1回であるとき
は、予め定められた第1認識条件が選択される。同様に
図4(2)、図4(3)に示すようにクリック回数が2
回または3回であるときには、予め定められた第2また
は第3認識条件が選択される。
【0032】キャラクタの認識条件とは、後述する認識
辞書の選択などによって変更される。すなわち、指示手
段13の一部を複数回クリックすることによって、クリ
ックした位置座標によってキャラクタを認識する領域を
指定し、クリックした回数によって複数の認識条件のう
ちの1つを選択することができる。すなわち、領域の指
定と認識条件の選択とを共通の動作で行うことができ
る。
【0033】図5および図6は、前述した代表点に基づ
いてキャラクタを抽出するべき領域を指定する指定動作
を説明するための図である。図5は、領域の垂直方向の
範囲を決定する動作を説明するための図である。図6
は、領域の水平方向の範囲を決定する動作を説明するた
めの図である。本発明の実施の形態のキャラクタ認識装
置では、代表点を図心とした予め定める所定の幅および
長さを有する矩形の領域をキャラクタを抽出する領域と
して指定する。
【0034】まず、代表点32を図心として垂直方向の
辺が長い縦長の矩形の水平ヒストグラム領域33を設定
する。水平ヒストグラム領域33の垂直方向の長さL1
は、当該キャラクタ認識装置1においてキャラクタを認
識することが可能な最大の領域の長さL2の両端に垂直
余裕L3をそれぞれ付け加えた長さに等しい。すなわ
ち、水平ヒストグラム領域33の長さL1は(L2+2
×L3)に等しい。水平ヒストグラム領域33の水平方
向の幅L4は、当該キャラクタ認識装置1に予め設定さ
れた最大の行間よりも長い幅であり、キャラクタ認識装
置1に予め設定された幅に等しい。
【0035】中央処理装置2は、水平ヒストグラム領域
33に対して水平方向の黒色画像の数の累計、すなわち
水平ヒストグラムを求める。図5(2)に求められた水
平ヒストグラムを示す。中央演算装置2は、この水平ヒ
ストグラムに対して、代表点32の座標aを中心にして
垂直方向上下にそれぞれヒストグラムの値が予め定める
閾値よりも小さくなる区間が予め定める所定の長さ以上
となる最初の座標A1,A2を求める。この座標A1,
A2に、それぞれA1〜A2間の幅が広がる方向に垂直
余裕L3を加えた座標A3,A4を、キャラクタの認識
を行うべき領域の垂直方向の範囲の両端の座標とする。
【0036】また、中央処理装置2がキャラクタを認識
するべき領域の水平方向の範囲を決定するときには、垂
直方向の範囲を決定したときと類似の手法を用いて行
う。すなわち、最初に代表点32に対して、水平方向の
辺の長い横長の矩形の垂直ヒストグラム領域35を設定
する。垂直ヒストグラム領域35の長さL6は、キャラ
クタ認識装置1に設定されている最大の行間の長さより
も長い長さに設定される。垂直ヒストグラム領域35の
水平方向の幅L7は、当該装置1においてキャラクタを
認識することができる最大の領域の水平方向の幅L8に
2倍の水平余裕L9を加えた長さである。
【0037】次いで、中央処理装置2は、この垂直ヒス
トグラム領域35に対して、垂直方向の黒色画像の数の
累計、すなわち垂直ヒストグラムを求める。図6(2)
は、求められた垂直ヒストグラムを示す。続いて中央処
理装置2は、垂直ヒストグラムに対して、代表点32の
垂直座標bを中心として、水平方向にそれぞれヒストグ
ラムの値が閾値よりも小さくなる区間が予め定める長さ
以上となる最初の座標B1,B2を求める。
【0038】最後に、座標B1,B2に、座標B1〜B
2間の幅が広がる方向に垂直余裕L9を付加した座標B
3,B4を求める。この座標B3,B4を、キャラクタ
の認識を行うべき領域の水平方向の範囲の両端の座標と
する。
【0039】以上のような手順によって、図7に示すキ
ャラクタを認識するべき領域37を指定する。領域37
の角隅部の座標は、それぞれ(B3,A3)、(B3,
A4)、(B4,A4)、(B4,A3)である。
【0040】中央処理装置2は、上述のようにして指定
された領域37に対して、行の抽出およびキャラクタの
抽出の処理を行い、各キャラクタの外接矩形座標を求め
る。たとえば、領域37に対して再び垂直ヒストグラム
および水平ヒストグラムを求める。求められたヒストグ
ラムに対して、ヒストグラムの値が閾値よりも小さくな
る行間候補を順次求め、行間候補間の長さの平均を求め
る。行間候補間の長さの平均が長い方向を行の方向と判
定する。
【0041】図7においては、垂直ヒストグラムには、
黒色画像の数の累計が他の部分に比べて極めて小さくな
る部分が複数存在するけれども、水平ヒストグラムに
は、垂直ヒストグラムに見られるような黒色画素の欠落
が見られない。したがって、水平方向に行があると判定
される。次いで、前述した行間候補の座標において、画
像を区切る各行を抽出する。抽出された行に対して、こ
の行の方向とは垂直な方向のヒストグラムを求める。図
7では、垂直ヒストグラムを再び求める。この垂直ヒス
トグラムのうち、ヒストグラムの値が閾値よりも小さく
なる座標を求めて、各キャラクタの外接矩形を抽出す
る。1つの外接矩形の中には、1つのキャラクタが記憶
されていると判断する。
【0042】図8は、本発明の第2の実施の形態である
キャラクタ認識装置において、キャラクタを認識するべ
き領域および認識条件を指示する指示動作を説明するた
めの図である。第2の実施の形態のキャラクタ認識装置
は、第1の実施の形態のキャラクタ認識装置1と同様の
電気的構成を有する。同一の動作を行う構成要素には、
同一の符号を付け説明を省略する。本実施形態では、領
域と認識条件とを指示するために、予め定められたキャ
ラクタを用いる。
【0043】画像表示手段11には、キャラクタを含む
画像41が表示されている。画像41のうち2点鎖線で
示す領域42がキャラクタを認識すべき領域であるとす
る。また、キャラクタ認識装置では、第1〜第3認識条
件を選択することができるものとする。使用者は、画像
表示手段11に目視表示された画像41を目視しつつ、
ストアするべき領域42の図心近傍にキャラクタ43〜
45のいずれか1つを描画する。
【0044】図9に記号であるキャラクタ43〜45を
示す。図9(1)に示すキャラクタ43が描画されたと
きには、第1認識条件が選択されたものと判断する。同
様に、図9(2)および図9(3)に示されるキャラク
タ44,45が描画されたときには、それぞれ第2また
は第3認識条件が選択されたものと判断する。キャラク
タ43〜45は、図9に示すようなキャラクタ以外の他
のキャラクタであってもよい。
【0045】キャラクタ43〜45は、選択するべき認
識条件を指示する動作であり、かつ代表点32を示す動
作でもある。すなわち、描画されたキャラクタによっ
て、代表点が示されている。たとえば、キャラクタ43
においては、直線43aおよび43bの交点である折曲
げ部分が代表点32として判定される。キャラクタ44
では、円形であるキャラクタの中心が代表点32である
として判定される。キャラクタ45では、2本の直線4
5a,45bの交点が代表点32として判断される。こ
のように、第2の実施の形態においては、代表点32を
表す動作と認識条件を選択する動作と共通の動作で行う
ことができる。
【0046】指示手段13にキャラクタが描画される
と、中央処理装置2は、キャラクタのストローク情報
を、メモリ3にストアされているストローク辞書のスト
ローク情報と比較して、描画されたキャラクタが予め定
められたキャラクタであるか否かを判定する。予め定め
られたキャラクタであった場合は、当該キャラクタによ
って選択される認識条件を選択する。かつ、各キャラク
タ毎に予め定められている座標を代表点32として認識
し、認識された代表点に基づいてキャラクタを認識すべ
き領域を指定する。
【0047】図10は、本発明の第3の実施の形態であ
るキャラクタ認識装置において、キャラクタを認識する
べき領域および認識条件を指示する指示動作を説明する
ための図である。第3の実施の形態のキャラクタ認識装
置は、第1の実施の形態のキャラクタ認識装置と同様の
電気的構成を有する。同一の動作を行う構成要素には、
同一の符号を付け説明を省略する。本実施の形態では、
代表点を複数指示して領域の指定を行う。
【0048】画像表示手段11には、キャラクタを含む
画像51が目視表示されている。2点鎖線で示す領域5
2がキャラクタを認識するべき領域であるとする。当該
装置は、第1〜第3認識条件を選択することができるも
のとする。
【0049】使用者は、画像41を目視しつつ、指示手
段に13aを用い、キャラクタの認識を行うべき領域5
2内にキャラクタ53〜55のうちのいずれか1つを描
画する。キャラクタ53〜55をそれぞれ図11に示
す。
【0050】キャラクタ53が描画されたときには、キ
ャラクタ認識装置1が第1認識条件に基づいてキャラク
タを認識するものとする。同様に、キャラクタ54,5
5が描画されたときには、キャラクタに対応した第2ま
たは第3認識条件に基づいてキャラクタが認識されるも
のとする。キャラクタ53は実直線、キャラクタ54
は、一方端が折曲がった折曲がり線である。キャラクタ
55は、他方端が折曲がった折曲がり線である。一方端
および他方端が折曲がった直線であるキャラクタ54,
55の折曲がり部分54a,55aは、実線部分54
b,55bよりも短い。またキャラクタは上述したもの
に限らない。
【0051】中央処理装置2は、指示手段13からキャ
ラクタ53〜55のいずれか1つが入力されると、入力
されたキャラクタのストローク情報を、メモリ3にスト
アされたストローク辞書のストローク情報と比較して、
予め定めるキャラクタであるか否かを判定する。予め定
めるキャラクタであるときには、当該キャラクタに対応
した認識条件を選択する。かつ、領域指示されたキャラ
クタの予め定められている2点を代表点32a,32b
として認識する。たとえば、キャラクタ53であれば実
線の両端部分を代表点32a,32bとして認識する。
キャラクタ54,55であれば、各キャラクタの実線部
分54b,55bの両端を代表点32a,32bとして
認識する。次いでこの代表点に基づいて、キャラクタを
認識すべき領域を指定する。
【0052】図12は、本実施形態において2つの代表
点を用いてキャラクタを抽出すべき領域を指定する指定
手法を説明するための図である。本実施形態では、判定
された2つの代表点32a,32bを対角とした領域が
キャラクタを抽出すべき領域として指定される。すなわ
ち座標(C1,D1)、(C2,D2)である代表点3
2a,32bに、それぞれ水平方向および垂直方向に対
して水平および垂直余裕L11,L12を付加した座標
であるE1,E2をそれぞれ求める。次いで、点E1,
E2を結ぶ直線を対角とする矩形の領域を求め、この領
域をキャラクタを認識するべき領域37であるとする。
【0053】このように本実施の形態では、領域を指定
する動作と認識条件を選択する動作とを共通の動作で実
施することができる。また、代表点32を2点入力して
いるので、代表点32を1点だけ入力するときと比較し
て、自由に領域の大きさを設定することができる。
【0054】図13は、本発明の第4の実施の形態であ
るキャラクタ認識装置において、用いられる認識辞書の
メモリ構成を説明するための図である。本実施形態のキ
ャラクタ認識装置は、第1の実施の形態のキャラクタ認
識装置と同様の電気的構成を有する。同一の動作を行う
箇所には、同一の符号を付け説明を省略する。
【0055】認識辞書は、辞書メモリの中にストアされ
ている。認識辞書は、公知のメッシュ特徴や周辺特徴を
用いた従来技術のキャラクタ認識装置における認識時と
同様の構成を有する。本実施形態では、メッシュ特徴を
用いた場合を例として説明する。
【0056】キャラクタ認識装置において、認識するこ
とができるキャラクタが、欧米文字(アルファベッ
ト)、数字、平仮名、片仮名、漢字、記号、絵記号な
ど、様々な文字種のキャラクタが含まれている。認識辞
書61は、全ての文字種について複数の書体の画像から
作成した平均的なメッシュ特徴を有する。書体とは、キ
ャラクタを印刷するときに用いられる特徴的キャラクタ
の画像を表すものであり、たとえば明朝体やゴシック体
などが挙げられる。メッシュ特徴とは、前述したよう
に、キャラクタの画像を縦横(N×N)個の微細なメッ
シュに分割し、各メッシュ内の濃度の値の合計を求め、
(N×N)次元ベクトルとしたものである。
【0057】認識61は、複数の領域63〜67に分割
されている。各領域には、それぞれ所定の文字種に属す
るキャラクタのメッシュ特徴のデータがストアされてい
る。たとえば、領域63では、欧米文字および数字(以
後、欧米文字および数字を併せて「英数字」と称する)
であるキャラクタのメッシュ特徴がストアされる。同様
に領域64〜66では、平仮名、片仮名、および漢字で
あるキャラクタのメッシュ特徴がそれぞれストアされ
る。領域67では、前述した文字種以外の文字種である
キャラクタのメッシュ特徴がストアされる。図13
(2)に平仮名のメッシュ特徴をストアした領域64の
メモリ構成を示す図である。領域64はさらに複数の領
域に分割され、各領域では、キャラクタ1つずつのメッ
シュ特徴などのデータが順次ストアされている。
【0058】本実施形態のキャラクタ認識装置のキャラ
クタ認識手段は、認識すべき各キャラクタの外接矩形座
標と、座標メモリにストアされている画像情報とから求
めたメッシュ特徴を認識辞書61内にストアされるメッ
シュ特徴と比較し、類似度を計算する。そして最も類似
度の大きかったキャラクタを抽出した外接矩形に描画さ
れているキャラクタであると認識する。
【0059】このとき用いられる認識辞書の文字種は、
第1〜第3認識条件によってそれぞれ変更される。たと
えば、第1認識条件が選択されているときには、全ての
文字種のキャラクタに対して類似度を計算する。第2認
識条件が選択されているときには、領域63のアルファ
ベットおよび数字であるキャラクタのメッシュ特徴とだ
け類似度の計算を行う。また第3認識条件が選択されて
いるときには、たとえば片仮名の領域65にストアされ
ている片仮名であるキャラクタのメッシュ特徴とだけ類
似度の計算を行う。
【0060】認識条件は文字種に限らず任意に設定する
ことができる。また文字種をどのように指定するかは、
本実施の形態に限らず任意に設定することができる。こ
のように本実施の形態のキャラクタ認識装置では、キャ
ラクタの認識に用いる文字種を限定して指定することが
できる。
【0061】図14は、本発明の第5の実施の形態のキ
ャラクタ認識装置に用いられる認識辞書のメモリ構成を
示す図である。本実施の形態のキャラクタ認識装置は、
第1の実施の形態のキャラクタ認識装置と同様の電気的
構成を有する。同一の動作を行う構成要素には、同一の
符号を付け説明を省略する。本実施形態では、領域と認
識条件とを指示するために、予め定められたキャラクタ
を用いる。
【0062】本実施の形態では、全書体のキャラクタの
画像から作成した平均的なメッシュ特徴をストアする認
識辞書の他に、予め定める所定の書体の画像から作成し
たメッシュ特徴をストアする認識辞書を有する。
【0063】書体によって、同じキャラクタでもその画
像は書体によって大きく異なる。たとえば日本語の書体
として一般的に用いられる明朝体とゴシック体の文字を
比較したとき、ゴシック体は縦線および横線が全く同一
の太さの線で構成されているけれども、明朝体は横線が
縦線よりも細い線で構成されている。したがって、微細
なメッシュに分割して濃度比を求めた場合に、詳細に比
較すると明朝体とゴシック体のメッシュ特徴は異なって
いる。
【0064】図15(1)には、ゴシック体で描かれる
キャラクタ「十」を示す。図15(2)には、明朝体で
描かれるキャラクタ「十」を示す。図の斜線を付した部
分は、黒色表示が行われる部分を示す。
【0065】「十」の外形矩形は、それぞれ(10×1
0)のメッシュに分割されている。メッシュは実際に
は、さらに細かい大きさに分割される。ゴシック体と明
朝体のキャラクタを比較すると、横線の太さが異なる。
したがって、図15では、横線が拘わるメッシュ83,
84の白色と黒色の濃度比が異なることがわかる。この
ように、書体が異なると、メッシュ特徴にも差異が生じ
ることが分かる。
【0066】したがって、より認識精度を向上させるに
は、各書体毎のメッシュ特徴を予め求めておき、認識対
象となる外形矩形のメッシュ特徴を各書体毎のキャラク
タのメッシュ特徴を比較してキャラクタの認識を行うこ
とが好ましい。本実施の形態では、第1〜第3認識条件
が選択されると、それぞれ認識条件に対応した認識辞書
を用いてキャラクタの認識が行われる。各認識辞書は、
欧米文字および数字である英数字のキャラクタのメッシ
ュ特徴をストアした領域とその他の文字種(以降、これ
を総称して「日本語」と称する)のキャラクタをストア
した領域の2つの領域に区分されている。
【0067】第1認識条件が選択されているときには、
第1認識辞書71を用いてキャラクタの認識が行われ
る。第1認識辞書71は、複数の書体の平均的なメッシ
ュ特徴である全書体のメッシュ特徴をストアしている。
第2認識条件が選択されたときには、第2認識辞書75
を用いてキャラクタの認識が行われる。第2認識辞書7
5には、領域76にイタリック体の画像から求められた
英数字のメッシュ特徴がストアされ、領域76に明朝体
の日本語のメッシュ特徴がストアされる。イタリック体
のメッシュ特徴がストアされているのは英数字である。
明朝体のメッシュ特徴がストアされているのは日本語の
キャラクタである。
【0068】第3認識条件が選択されたときには、第3
認識辞書78には、領域79にボールド体の英数字のメ
ッシュ特徴がストアされ、領域80にゴシック体の日本
語のメッシュ特徴がストアされる。このように、書体毎
にメッシュ特徴を予めストアし、このメッシュ特徴を用
いて書体の認識を行うことによって、キャラクタの認識
の精度を向上させることができる。
【0069】図16は、本発明の第6の実施の形態のキ
ャラクタ認識装置が有する認識辞書のメモリ構成を示す
図である。本形態例のキャラクタ認識装置は、第1の実
施の形態のキャラクタ認識装置と同様の構成を有し、同
一の動作を行う構成要素には同一の符号を付し、説明は
省略する。
【0070】本形態例のキャラクタ認識装置の辞書メモ
リは、図16(1)に示す複数の書体の平均的なメッシ
ュ特徴をストアする認識辞書91の他に、図16(2)
および図16(3)に示す各書体毎のメッシュ特徴をス
トアする認識辞書92,93を有する。認識辞書92
は、アルファベットおよび数字のメッシュ特徴はイタリ
ック体の書体に基づいて作成され、ひらがな、かたか
な、漢字およびその他のキャラクタのメッシュ特徴は明
朝体の書体に基づいて作成される。認識辞書93は、ア
ルファベットおよび数字のメッシュ特徴はボールド体の
書体に基づいて作成され、ひらがな、かたかな、漢字お
よびその他のキャラクタのメッシュ特徴はゴシック体の
書体に基づいて作成される。
【0071】認識辞書91〜93は、それぞれ複数の領
域に区分されている。各領域には、それぞれ欧米文字お
よび数字、ひらがな、カタカナ、漢字、その他のキャラ
クタのメッシュ特徴がストアされている。本様態例のキ
ャラクタ認識装置は、画像データから抽出したメッシュ
特徴と比較する比較対象のデータを、認識条件に応じて
文字種および書体を限定する。
【0072】たとえば第1認識条件が選択されたときに
は、平均的なメッシュ特徴をストアする認識辞書91を
用いてキャラクタの認識を行う。第2認識条件が選択さ
れたときには、認識辞書92のうちイタリック体のアル
ファベットおよび数字のメッシュ特徴をストアする領域
95だけを用いてキャラクタの認識を行う。第3認識条
件が選択されたときには、認識辞書93のうちゴシック
体のカタカナのメッシュ特徴をストアする領域96だけ
を用いてキャラクタの認識を行う。文字種および書体の
組合わせの限定は、これに限らず他の組合わせを用いて
もよい。このように、文字種および書体を限定すること
によって、キャラクタの認識の認識速度と認識精度の両
方を向上させることができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、キャラク
タ認識装置は、入力され表示されたキャラクタを含む画
像の内で、キャラクタを認識する領域の指定と、領域内
のキャラクタを抽出認識する認識条件の選択とを、共通
の動作でほぼ同時に行なう。これによって、使用者の操
作手順を簡略化することができる。したがって、装置の
操作性を向上させることができる。
【0074】また本発明によれば、領域の指定と認識条
件の選択とを行なう動作は、領域内の1点を所定回数指
示する動作である。
【0075】また本発明によれば、領域の指定と認識条
件の選択とを行なう動作は、領域内の1点を指示するキ
ャラクタを描く動作である。
【0076】キャラクタ認識装置は、指定された1点を
基準にして所定の大きさの領域を指定すると共に、指定
回数またはキャラクタの種類に対応した認識条件を選択
する。このように、当該装置は容易な操作で2つの動作
を兼用して行なうことができる。したがって、キャラク
タ認識装置の操作性をより向上させることができる。
【0077】また本発明によれば、領域の指定と認識条
件の選択とを行なう動作は、領域内の複数の点を指示す
るキャラクタを描く動作である。キャラクタ認識装置
は、指定された複数の点を基準にして、点によって指示
される大きさの領域を指定する。また、キャラクタの種
類に対応した認識条件を選択する。これによって、当該
装置は、容易な操作で2つの動作を兼用して行うと共
に、任意の大きさの領域を指定することができる。した
がって、キャラクタ認識装置の操作性をより向上させる
ことができる。
【0078】また本発明によれば、キャラクタ認識装置
は、認識条件を選択することによって、文字種または書
体あるいは文字種および書体の組合せを限定して、キャ
ラクタの認識を行なうことができる。したがって、キャ
ラクタの認識の認識速度および認識精度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のキャラクタ認識装
置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のキャラクタ認識装置1の
キャラクタ認識動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態のキャラクタ認識装置にお
いて、キャラクタを認識すべき領域とキャラクタを認識
する際の認識条件とを使用者が共通の動作で指令する指
示動作を説明するための図である。
【図4】ペン13を用いてクリックするクリック回数が
変化する様子を示す図である。
【図5】前述した代表点に基づいて、キャラクタを抽出
するべき領域のうち、領域の垂直方向の範囲を決定する
動作を説明するための図である。
【図6】前述した代表点に基づいて、キャラクタを抽出
するべき領域のうち、領域の水平方向の範囲を決定する
動作を説明するための図である。
【図7】キャラクタを認識するべき領域37を示す図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態であるキャラクタ認
識装置において、キャラクタを認識するべき領域および
認識条件を指示する指示動作を説明するための図であ
る。
【図9】領域の指定と認識条件の選択との指示を行うた
めに描画されるキャラクタ43〜45を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態であるキャラクタ
認識装置において、キャラクタを認識するべき領域およ
び認識条件を指示する指示動作を説明するための図であ
る。
【図11】領域の指定と認識条件の選択との指示を行う
ために描画されるキャラクタ53〜55を示す図であ
る。
【図12】本実施の形態において2つの代表点を用いて
キャラクタを抽出すべき領域を指定する指定方法を説明
するための図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態であるキャラクタ
認識装置において、用いられる認識辞書のメモリ構成を
説明するための図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態のキャラクタ認識
装置に用いられる認識辞書のメモリ構成を示す図であ
る。
【図15】ゴシック体および明朝体で描かれるキャラク
タ「十」を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態のキャラクタ認識
装置が有する認識辞書のメモリ構成を示す図である。
【符号の説明】
1 キャラクタ認識装置 2 中央演算装置 3,4,8,17 メモリ 6 画像入力手段 11 画像表示手段 13 指示手段 13a ペン 16 文字認識手段 37 領域 43,44,45,53,54,55 キャラクタ 61,71,75,78,91,92,93 認識辞書

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャラクタを含む画像を入力する画像入
    力手段と、 入力された画像を表示する画像表示手段と、 表示された画像に対して、領域の指定と、指定された領
    域内のキャラクタの認識を行うために設定されるべき認
    識条件の選択とを、共通の入力操作によって行う入力指
    示手段と、 指定された領域に対して選択された認識条件でキャラク
    タの認識を行うキャラクタ認識手段とを含むことを特徴
    とするキャラクタ認識装置。
  2. 【請求項2】 前記入力指示手段は、 表示された画像に対して、認識させたい領域内の一点を
    指示する点指示手段と、 点指示手段の出力に応答して、点が指示された位置に対
    応して、キャラクタの認識をすべき領域を指定する指定
    手段と、 点指示手段の出力に応答して、指示回数を計数するカウ
    ンタと、 カウンタで計数された指示回数に対応して、予め定めた
    認識条件を選択する選択手段とを含むことを特徴とする
    請求項1記載のキャラクタ認識装置。
  3. 【請求項3】 前記入力指示手段は、 表示された画像に対して、認識させたい領域内にキャラ
    クタを描くキャラクタ指示手段と、 キャラクタ指示手段の出力に応答して、描かれたキャラ
    クタの位置に対応して、キャラクタの認識をすべき領域
    を指定する指定手段と、 キャラクタ指示手段の出力に応答して、描かれたキャラ
    クタの種類に対応して、予め定めた認識条件を選択する
    選択手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のキャ
    ラクタ認識装置。
  4. 【請求項4】 前記入力指示手段は、 表示された画像に対して、認識させたい領域内にキャラ
    クタを描くキャラクタ指示手段と、 キャラクタ指示手段の出力に応答して、描かれたキャラ
    クタが有する複数の位置に対応して、キャラクタの認識
    をすべき領域を指定する指定手段と、 キャラクタ指示手段の出力に応答して、描かれたキャラ
    クタの種類に対応して、予め定めた認識条件を選択する
    選択手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のキャ
    ラクタ認識装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、複数の文字種のうちの
    1つを選択することを特徴とする請求項2〜4記載のキ
    ャラクタ認識装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、複数の書体のうちの1
    つを選択することを特徴とする請求項2〜4記載のキャ
    ラクタ認識装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、複数の文字種および書
    体の組合せのうちの1つを選択することを特徴とする請
    求項2〜4記載のキャラクタ認識装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100347720C (zh) * 2004-03-22 2007-11-07 佳能株式会社 图像处理设备和图像处理方法
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