JPH09113900A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドライトの光源の長軸方向で輝度むらの
ない液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 本発明の液晶表示装置は、液晶表示パネ
ルと、この液晶表示パネルの背後に設置された導光板１
と、この導光板１の側面１ａに配置された光源２とを備
えたものであって、導光板１は光源２と対向する面１ａ
に対して鋭角をなす突出した角部１ｂを備えている。ま
た、本発明の液晶表示装置は、導光板１の光源２から遠
い端面１ｃが、内側に湾曲し光を反射するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、バックライト、特
にサイドライト型の背面光源を有する液晶表示装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年ブック型あるいはノート型のパーソ
ナルコンピュータが普及し、その表示装置として、液晶
表示装置が採用されるようになり、その性質上小型軽量
化と共に表示画面の拡大化とが要求されている。

【０００３】しかし、従来の液晶表示装置は、液晶表示
装置の投影面積と、その液晶表示装置に実際に表示され
る表示面積とに大きな差があった。この差は、液晶表示
装置の駆動用ＬＳＩやその他の駆動用回路に実装上の制
約が存在するために生じるものである。

【０００４】この小型軽量化と表示画面の拡大化という
相反する要求に応えるため、駆動用回路や実装技術の改
善が進み、額縁といわれる液晶表示画面の端部と液晶表
示装置の端部との距離が１０ｍｍ前後となる構造の液晶
表示装置が考えられるようになった。このような構造の
液晶表示装置の背面光源としては、軽量、薄型の構造が
実現できるサイドライト式が主に選択される。

【０００５】一般に液晶表示装置に使用されるサイドラ
イトは、導光板と、その端面に配設される光源と、導光
板の発光面側に配置された拡散シート及びレンズシート
とを有する。この導光板には、端面から入射した光源の
光を適度に拡散して均一な面光源とするための各種の加
工、例えばドットや網点を印刷したり、導光板表面に凹
凸加工をしたり、導光板の組成そのものを工夫する等が
なされている。これは、通常のバックライト式の面光源
と同様に、光源の近傍ほど輝度が大きいため、これによ
る輝度むらを調整するためにある。

【０００６】ここで従来の液晶表示装置について、図５
を参照して具体的に説明する。図５において、導光板１
に近接して光源２が設けられている。光源２にはリフレ
クタ（図示せず）を覆うことにより、その光を効率よく
導光板１に入射している。また、導光板１は四角形状で
あるのが一般的であり、前述したように導光板１には、
光源２からの距離に応じた輝度むらを調整するためのド
ット印刷や溝加工等が施されている。

【０００７】従来のモジュール設計で許されていた導光
板１の外形は、図６の平面図に示すように、光源２の長
軸方向における発光のある部分（有効発光部２ａ）の有
効発光長ｆａが導光板１の有効発光領域Ｕの面光源入光
部長ｈａより大きい（ｆａ＞ｈａ）関係が維持されてい
たため、導光板１上の輝度調整は入光方向のみ行えば済
んだ。

【０００８】ところが、現在の導光板１の外形は、上述
したように光源２の発光のない端部（無効領域）２ｂが
導光板１に対して突起することが許されないため、有効
発光長ｆａが面光源入光部長ｈａより小さいこと（ｆａ
＜ｈａ）が要求される（図７の平面図参照）。これを従
来の技術で実現すると、図７に示すように導光板１の有
効発光領域Ｕの中で、光源２の無効領域２ｂに対応して
輝度が小さい第１の暗部Ｓ及び第２の暗部Ｃが生じてし
まう。この中で、第１の暗部Ｓに対しては、光源２から
の距離が比較的大きいのでドット印刷等の導光板１の表
面加工により輝度の調整が可能である。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、第２の暗部Ｃ
に対しては、狭額縁化が要求される現在にあって、光源
２と導光板１の光源２側の端面との距離ｄを大きくする
ことが難しくなっているため、ドット印刷等の導光板１
の表面加工による輝度の調整が困難である。

【００１０】このように、従来の導光板１への印刷加工
等は光源２からの距離による輝度むらに対処するための
ものであるため、光源の長軸方向における発光のある部
分（有効発光部）２ａの中央部と発光のない端部（無効
領域）２ｂ付近とで、導光板１に入射する光量が異なっ
てしまう。そのため、表示画面において、光源の長軸方
向に輝度むらが生じてしまう。

【００１１】そこで本発明の目的は、サイドライトの光
源の長軸方向における輝度むらを防止しうる液晶表示装
置を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背後に設
置された導光板と、この導光板の側面に配置された光源
とを備えたものであって、導光板が光源と対向する面に
対して鋭角をなす突出した角部を備えたことを特徴とす
る。

【００１３】また、本発明の液晶表示装置は、導光板の
光源から遠い端面が、内側に湾曲し光を反射するもので
あることを特徴とする。

【００１４】このように、光源から導光板に入射した光
が角部及び導光板の光源から遠い端面で反射して、導光
板の上下端部付近に集められるため、サイドライトの光
源の長軸方向における輝度むらを防止できる。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の液晶表示装置による１つ
の実施の形態を、図１の平面図を基に説明する。

【００１６】図示するように本実施の形態のサイドライ
トは、導光板１に近接して光源２が設けられ、光源２を
リフレクタ（図示せず）で覆うことにより、光源２の光
を導光板１に効率よく入射している。

【００１７】導光板１には、光源２と対向する側面１ａ
において、その両端で光源２の無効領域２ｂ分だけ長く
突出した角部１ｂが形成されている。この角部１ｂは先
端が鋭角状（角度θ，θは０度から９０度までの間）と
なっている。

【００１８】ここで、本発明の原理を図２及び図３の平
面図を参照して説明する。

【００１９】図２に示すように、面光源入光部長ｈａの
領域外に入光してくる光線は、面光源入光部長ｈａの領
域内に入光してくる光線に比較し強度が小さい（各地点
ｌ１〜ｌ６の輝度分布はｌ１＜ｌ２＜……ｌ６の順であ
る）。この面光源入光部長ｈａの領域外に入光してくる
光線は、導光板１の上下側面１ｄ，１ｅで反射し、輝度
の小さい領域である第１の暗部Ｓの輝度を高めるのに利
用されている。本発明は、導光板１の上下側面１ｄ，１
ｅの光源１の側に、若干の突起あるいは切り欠き加工を
行い、面光源入光部長ｈａの領域外に入光してくる光線
を第２の暗部Ｃに集めて、輝度を高めるものである。す
なわち、図３に示すように、角度θを調整することによ
り、面光源入光部長ｈａの領域外に入光してくる光線の
上下側面１ｄ，１ｅでの反射角を変えて、第２の暗部Ｃ
の輝度の調整を行う。

【００２０】このように、角部１ｂの存在により、光源
２の有効発光部２ａの端部付近の光の利用量が増大し、
導光板１における光源２の長軸方向に沿った輝度むらを
改善できる。

【００２１】また、図４の平面図に示すように、導光板
１の光源２から遠い端面（側面１ｃ）を、内側に向かっ
て湾曲させ、その湾曲面に沿って、光を反射させる端面
テープ等を貼れば、更に有効に光源２の側面１ｃまで到
達した光を再び利用することができる。

【００２２】更に、本実施の形態によれば、導光板１の
大きさを小さくすることもできるため、液晶表示装置の
小型化にも役立つ。

【００２３】なお、本発明では、光源２の長軸方向の端
部の輝度を大きくするために、導光板１の光源２から遠
い側面１ｃを内側に向かって湾曲させたが、逆に光源２
の長軸方向の中央部の輝度を大きくしたい場合には、側
面１ｃを液晶表示装置の外側に向かって湾曲させればよ
い。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば、サイドライトの光源の
長軸方向における輝度むらを防止しうる液晶表示装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置よる実施の１形態を示す
平面図。

【図２】本発明の液晶表示装置の原理を説明するための
平面図。

【図３】本発明の液晶表示装置の原理を説明するための
平面図。

【図４】本発明の液晶表示装置よる実施の別形態を示す
平面図。

【図５】従来の液晶表示装置を示す平面図。

【図６】従来の液晶表示装置を示す平面図。

【図７】従来の液晶表示装置を示す平面図。

【符号の説明】

１ 導光板 １ａ 側面 １ｂ 角部 １ｃ，１ｄ，１ｅ 側面 ２ 光源 ２ａ 有効発光部 ２ｂ 無効領域 Ｕ 有効発光領域 Ｓ 第１の暗部 Ｃ 第２の暗部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの
   背後に設置された導光板と、この導光板の側面に配置さ
   れた光源とを備えた液晶表示装置において、 前記導光板は前記光源と対向する面に対して鋭角をなす
   突出した角部を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
2. 【請求項２】前記導光板の前記光源から遠い端面は、内
   側に湾曲し光を反射するものであることを特徴とする請
   求項１に記載の液晶表示装置。