JPH09329710A - 照明ユニットおよびこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光面端部で輝度ムラが生じない照明ユニッ
トおよびそれを用いた液晶表示装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 エッジライトタイプの照明ユニットにお
いて、導光板１の裏面で入射端面１ａに近い端辺部５ｂ
に光の反射率が低い黒色の両面接着テープ１３ｂで反射
シート２を貼り付け、導光板１の表面で入射端面１ａに
近い端辺部５ａに光の反射率が低い黒色の両面接着テー
プ１３でランプリフレクタ４を貼り付け、ランプリフレ
クタ４の端部の背面に拡散シート７を貼り合わせたこと
を特徴とし、輝度ムラ（ランプ輝線）を低減、均一な発
光面を持つ照明ユニットを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は透過形の表示装置に
使用される照明ユニット、およびこれを用いた液晶表示
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ラップトップタイプやノートブッ
クタイプのワードプロセッサあるいはパーソナルコンピ
ュータなど情報機器用の表示装置において、軽量・薄型
・低消費電力などの特徴を生かして液晶表示装置が多く
用いられるようになった。

【０００３】また、最近の傾向として液晶表示画面の明
るさの改善やカラー化に伴って、照明ユニットを内蔵し
た液晶表示装置が大半を占めるようになってきた。この
照明ユニットは、大きく分けてライティングカーテン等
の均斉化手段を用いた直下タイプと、導光板を用いたエ
ッジライトタイプに分類されるが、最近はノートブック
タイプのワードプロセッサやパーソナルコンピュータの
薄型化あるいは軽量化に伴って、エッジライトタイプが
殆どとなっている。

【０００４】図４に、従来のエッジライトタイプの照明
ユニットを示す。従来、エッジライトタイプの照明ユニ
ットにおいては、蛍光ランプ３からの発光を有効に利用
するため、所定の光均斉化を施した導光板１の入射端面
１ａの側方に蛍光ランプ３を配置し、蛍光ランプ３をラ
ンプリフレクタ４で包み込んで導光板１の入射端面１ａ
に光を送り込み、導光板１の裏面を反射シート２で覆
い、導光板１の表面を拡散シート７で覆って構成されて
いる。

【０００５】導光板１の表面側ではランプリフレクタ４
を両面接着テープ９で接着し、導光板１の表面側はラン
プリフレクタ４の張り付け部分を除いて拡散シート７で
覆われている。導光板１の裏面側では反射シート２の上
にランプリフレクタ４を重ねてリフレクタ押さえ板６に
より固定する構成となっている。以上の部材は、樹脂製
のハウジング８に組み込まれ保持される構成となってい
る。

【０００６】なお、ランプリフレクタ４としては高反射
率をもつポリエステル（ＰＥＴ）フィルムに銀（Ag）蒸
着をしたもの等が多く使用されている。また、正面輝度
アップのために複数枚の拡散シート７を使用したり、拡
散シート７の上にレンズシートを配置することも多くあ
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の液晶
表示装置に対する要望は更に高くなり、特に液晶パネル
の有効表示サイズに対して液晶表示装置の外形サイズ
を、更に縮小する要望が強くなってきた。

【０００８】すなわち、同一外形のノートブック型パソ
コンでも、より表示画面が大きい方が望まれるようにな
ってきている。そのため従来の液晶表示装置であれば、
導光板は液晶パネルの表示エリアに対して充分ゆとりの
ある設計をする事ができたが、最近では液晶パネルの有
効表示エリアに極めて近い外形サイズしか許されなくな
ってきた。

【０００９】このような状態において、従来と同様にラ
ンプリフレクタ４の接着固定を行うと、接着固定に使用
する両面接着テープによる光反射効果や、高反射率を持
つランプリフレクタや反射シートの影響により、照明ユ
ニット発光面の周辺端部、特に蛍光ランプ３の近傍部で
急激に輝度が高くなる輝度ムラ（以下、ランプ輝線と称
する）が生じ易くなる。液晶表示装置において、このラ
ンプ輝線は著しく表示品位を損ねることとなる。

【００１０】このランプ輝線対策として、従来では導光
板裏面に配置する反射シートのランプ側端部に光反射を
減衰させる印刷ライン（又はパターン）を施すことで対
処している。

【００１１】しかしながら、この方式はランプリフレク
タの接着領域の確保が困難となり、２ｍｍ前後の接着幅
では導光板端部からランプリフレクタの外れやズレが生
じやすく、輝度ムラが増大する可能性もある。また、照
明ユニットのコストアップの要因でもある。

【００１２】本発明は、導光板の有効発光面サイズが外
形サイズに近い状態でも、ランプの近傍部でランプ輝線
が生じにくい照明ユニットおよびこれを用いた液晶表示
装置を提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の照明ユニット
は、導光板の裏面で前記入射端面に近い端辺部に光の反
射率が低い接着手段で反射シートを貼り付け、導光板の
表面で前記入射端面に近い端辺部に光の反射率が低い接
着手段でランプリフレクタを貼り付け、ランプリフレク
タの端部の背面に拡散シートを貼り合わせたものであ
る。

【００１４】この発明によれば、導光板の有効発光面サ
イズが外形サイズに近い状態でも、ランプの近傍部でラ
ンプ輝線が生じにくい照明ユニットが得られる。

【００１５】

【発明の実施の形態】請求項１記載の照明ユニットは、
光均斉化を施した導光板の入射端面の側方に蛍光ランプ
を配置し、前記蛍光ランプをランプリフレクタで包み込
んで導光板の入射端面に光を送り込み、前記導光板の裏
面を反射シートで覆い、前記導光板の表面を拡散シート
あるいは拡散シートとレンズシートとの重ね合わせで覆
ったエッジライトタイプの照明ユニットにおいて、導光
板の裏面で前記入射端面に近い端辺部に光の反射率が低
い接着手段で前記反射シートを貼り付け、導光板の表面
で前記入射端面に近い端辺部に光の反射率が低い接着手
段で前記ランプリフレクタを貼り付け、前記ランプリフ
レクタの端部の背面に前記拡散シートを貼り合わせたこ
とを特徴とする。

【００１６】請求項２記載の照明ユニットは、請求項
１，請求項２において、導光板と反射シート、および導
光板とランプリフレクタを貼り付ける接着手段を、表面
の色が黒またはグレー系統の色よりなる両面接着テープ
としたことを特徴とする。

【００１７】請求項３記載の液晶表示装置は、請求項
１，請求項２記載の照明ユニットを表示器のバックライ
トに使用したことを特徴とする。以下、本発明の各実施
の形態を図１〜図３に基づいて説明する。

【００１８】（実施の形態１）図１は（実施の形態１）
の照明ユニットを示す。導光板１の裏面には光均斉化の
ためのドットパターンが形成され、その面下には反射シ
ート２が配置されている。導光板１の表面側には拡散シ
ート７が、導光板１の端部まで覆うように配置されてい
る。

【００１９】特に、拡散シート７は導光板１の入射端面
１ａより少なくとも１ｍｍ以上張り出し、その張り出し
部分を含む拡散シート７の端部に蛍光ランプ３を覆うラ
ンプリフレクタ４が、両面接着テープ１２で貼り合わさ
れている。

【００２０】また、拡散シート７に貼り合わされたラン
プリフレクタ４の一方の端部は、光の反射率が低い接着
手段としての両面接着テープ１３ａによって、導光板１
の表面で入射端面に近い端辺部５ａに貼り合わされてい
る。

【００２１】反射シート２の端部は、導光板１の裏面で
入射端面１ａに近い端辺部５ｂに光の反射率が低い接着
手段としての両面接着テープ１３ｂによって貼り合わさ
れている。

【００２２】以上の構成部材はハウジング８の内側に設
置される構造であり、ランプリフレクタ４の他端は反射
シート２を覆う状態で裏面押さえ板６により保持される
構成となっている。Ｅは有効発光部を表している。

【００２３】なお、両面接着テープ１３ａ，１３ｂの色
は、光の反射を押さえるため黒またはグレー系統のもの
を使用する。このように構成したため、従来より問題と
なっているランプ輝線を、反射シート２に光反射減衰の
ための印刷等を設けることなく両面接着テープ１３ｂの
作用によって軽減することが出来るようになった。

【００２４】またランプリフレクタ４は、導光板１より
張り出した拡散シート７の端部に貼り付けられる構成で
あるため、ランプリフレクタが導光板から外れたり、ズ
レたりする不具合も無くなった。

【００２５】（実施の形態２）図２は（実施の形態２）
の照明ユニットを示す。基本的な構成は（実施の形態
１）と同様であるが、ランプリフレクタ４および反射シ
ート２と導光板１の貼り合わせる両面接着テープ１３
ａ，１３ｂが導光板１の端部より一部はみ出す構成と
し、また拡散シート７の上には集光効果を持つレンズシ
ート１４を少なくとも一枚以上配置する構成を示したも
のである。

【００２６】（実施の形態３）図３は（実施の形態１）
の照明ユニットをバックライトとして使用した液晶表示
装置を示す。

【００２７】ハウジング８に液晶パネル１０を搭載し、
液晶パネル１０の表示部を開孔した金属フレーム１１に
より照明ユニットと液晶パネル１０を保持する構成とし
ている。

【００２８】なお、図３における照明ユニットを（実施
の形態２）のそれと入れ換えても同様である。このよう
に、液晶表示装置の外形サイズを同一とした場合、より
大画面の表示サイズを実現しようとする際に問題となっ
ていた照明ユニットの蛍光ランプ近傍部に発生する輝度
ムラ（ランプ輝線）を簡単な方法で改善し、極めて均一
な発光面を持つ照明ユニットを実現することができた。

【００２９】また、本発明の照明ユニットを用いて液晶
表示装置を作製することにより、ランプ輝線を軽減でき
るようになったため、有効表示面と外形サイズの差が小
さいコンパクトで且つ輝度ムラの少ない、極めて表示品
位の高い液晶表示装置を実現できるようになり、ノート
パソコン等における表示部の大画面化と表示特性の改善
が可能となるものである。

【００３０】

【発明の効果】以上のように本発明によると、導光板の
有効発光面サイズが、外形サイズに近い場合でも、従来
に比べてより一層均一な発光面を持つ照明ユニットを、
簡単な構成で実現することができるという長所を有す
る。

【００３１】また、本発明は、外形サイズが従来に比べ
て同じかあるいはより一層コンパクトで、かつ輝度ムラ
の少ない表示品位のより高い液晶表示装置を実現するこ
とができるという長所を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態１の照明ユニットの断面図

【図２】実施の形態２の照明ユニットの断面図

【図３】本発明の照明ユニットを使用した液晶表示装置
の断面図

【図４】従来の照明ユニットの断面図

【符号の説明】

１ 導光板 ２ 反射シート ３ 蛍光ランプ ４ ランプリフレクタ ６ 裏面押さえ板 ７ 拡散シート ８ ハウジング １０ 液晶パネル １１ 金属フレーム １３ａ 両面接着テープ〔接着手段〕 １３ｂ 両面接着テープ〔接着手段〕 １４ レンズシート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光均斉化を施した導光板の入射端面の側
   方に蛍光ランプを配置し、前記蛍光ランプをランプリフ
   レクタで包み込んで導光板の入射端面に光を送り込み、
   前記導光板の裏面を反射シートで覆い、前記導光板の表
   面を拡散シートあるいは拡散シートとレンズシートとの
   重ね合わせで覆ったエッジライトタイプの照明ユニット
   において、 導光板の裏面で前記入射端面に近い端辺部に光の反射率
   が低い接着手段で前記反射シートを貼り付け、導光板の
   表面で前記入射端面に近い端辺部に光の反射率が低い接
   着手段で前記ランプリフレクタを貼り付け、前記ランプ
   リフレクタの端部の背面に前記拡散シートを貼り合わせ
   た照明ユニット。
2. 【請求項２】 導光板と反射シート、および導光板とラ
   ンプリフレクタを貼り付ける接着手段を、表面の色が黒
   またはグレー系統の色よりなる両面接着テープとした請
   求項１記載の照明ユニット。
3. 【請求項３】 請求項１，請求項２記載の照明ユニット
   を表示器のバックライトに使用した液晶表示装置。