JPH0911383A - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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JPH0911383A
JPH0911383A JP7161956A JP16195695A JPH0911383A JP H0911383 A JPH0911383 A JP H0911383A JP 7161956 A JP7161956 A JP 7161956A JP 16195695 A JP16195695 A JP 16195695A JP H0911383 A JPH0911383 A JP H0911383A
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JP
Japan
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fiber
layer
denier
woven fabric
sheet
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Application number
JP7161956A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Itou
智啓 伊藤
Hitoshi Ito
仁 伊藤
Hiroshi Sugawara
浩 菅原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で遮音性や熱時の耐久性等に優れた自動
車用内装材を提供すること。 【構成】 少なくともシート状遮音層と、該シート状遮
音層の裏面に積層される、繊維配合の異なる少なくとも
二層を有する合成繊維製不織布からなる緩衝材層とで構
成された自動車用内装材において、前記緩衝材層を構成
する少なくとも一層(以下A層)が繊維径10〜50デ
ニールの範囲にあるポリエチレンテレフタレート繊維か
らなる平均見かけ密度0.01〜0.04g/cm3
範囲にあり、且つ厚み10mm以上のニードルパンチ処
理を施した不織布であることを特徴とする自動車用内装
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用内装材に関し、
特に軽量で遮音性や熱時の耐久性等に優れた自動車用内
装材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用内装材、特にフロアカー
ペットやダッシュインシュレータには、良好な遮音性能
や軽量化が要求されている。一般に、フロアカーペット
は、図1に示されるように、カーペット表皮1、ラテッ
クス2、バッキング材3(これらを合わせてシート状遮
音層という)、緩衝材層4、メルシート5、フロアパネ
ル6の順に積層された構造をなしている。
【0003】従来のフロアカーペットには、緩衝材層と
してフェルト又はウレタン発泡体(特開平3−1762
41号公報)が使用されていることが多い。しかしなが
ら、これらの材料は遮音性、軽量性、耐久性及び見栄え
等のいくつかの欠点を有している。
【0004】このため、ポリエステル等からなる合成繊
維を用いたサーマルボンドタイプの合成繊維製不織布を
用いた緩衝材が提案されている(特開昭62−2233
57号公報、特開平4−272263号公報、特開平4
−185754号公報)。熱融着繊維(バインダー繊
維)を用いるサーマルボンドタイプの合成繊維製不織布
からなる緩衝材は、フェルトやウレタン発泡体に比べ遮
音性に優れると共に、フェルトやウレタン発泡体に比べ
大幅な軽量化が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
ステルのガラス転移点(Tg)は69℃であり、70℃
以上の温度で使用する場合には、耐久性の低下が問題と
なる。
【0006】例えば、自動車のフロアパネル面は触媒や
マフラーの近傍では走行状態によって容易に70℃以上
となるため、条件によっては緩衝材のこのような高温部
に接触している部位では、部分的にへたりや成形の戻り
が生ずる恐れがある。
【0007】従って本発明の目的は、合成繊維からなる
緩衝材を用いた、熱時の耐久性に優れた自動車用内装材
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、合成繊維からなる
緩衝材層を多層構造とし、緩衝材層を構成する少なくと
も一層を太デニール、低密度及びバインダーレスのニー
ドルパンチを施した不織布とすることで、熱時の耐久性
及び遮音性能に優れた自動車用内装材が得られることを
見い出し、本発明に到達した。
【0009】本発明の上記の目的は、少なくともシート
状遮音層と、該シート状遮音層の裏面に積層される、繊
維配合の異なる少なくとも二層を有する合成繊維製不織
布からなる緩衝材層とで構成された自動車用内装材にお
いて、前記緩衝材層を構成する少なくとも一層(以下A
層)が繊維径10〜50デニールの範囲にあるポリエチ
レンテレフタレート繊維からなる平均見かけ密度0.0
1〜0.04g/cm 3 の範囲にあり、且つ厚み10m
m以上のニードルパンチ処理を施した不織布であること
を特徴とする自動車用内装材により達成された。
【0010】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明における最も特徴とする点は、多層構造化さ
れた緩衝材層において、鋼板などの隔壁(例えばフロア
パネルなど)に接する前記緩衝材層を構成する少なくと
も一層(A層)を、太デニール、低密度及びバインダー
レスのニードルパンチを施した不織布としたことにあ
る。
【0011】多孔質材料である不織布は優れた断熱効果
を有するが、本発明では不織布を低密度とし、内包する
空気層を増加させることでこの効果を更に向上させてい
る。高温となる鋼鈑などの隔壁に接するA層に、このよ
うな断熱効果を向上させた不織布を用いることで、熱の
伝達が抑えられ、緩衝材層全体としての熱時の耐久性を
向上させることができる。また、A層自体の耐久性も太
デニール繊維を用いることで向上させることができる。
【0012】本発明の構成の概略を図2に示す。図2に
示す構成は一例であって、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。
【0013】本発明において、A層は繊維径10〜50
デニールの範囲にあるポリエチレンテレフタレート繊維
からなる平均見かけ密度0.01〜0.04g/cm3
の範囲にあり、且つ厚み10mm以上のニードルパンチ
処理を施した不織布であることが好ましい。
【0014】不織布を構成する繊維としてポリエチレン
テレフタレート繊維を用いることにより、コスト、成形
性、耐久性及び加工後の性能の安定性等を向上させるこ
とができる。
【0015】繊維径が10デニール未満になると、低密
度化に伴う耐久性やクッション性の低下をリカバーする
ことができなくなり、逆に50デニールを超えると、不
織布が硬くなり過ぎ適度なクッション性が得られないば
かりか、音振性能も低下する。
【0016】平均見かけ密度が0.01g/cm3 未満
になると、クッション性や耐久性が大幅に低下し、逆に
0.04g/cm3 を超えると、内包する空気層が不足
し十分な断熱効果が得られない。
【0017】厚みが10mm未満になると、十分な断熱
効果が得られずB層に熱が伝達してしまう。厚みの上限
は特に限定されないが、内装材として用いられる場合に
は、スペースやコストの点から40mm以下であること
が好ましい。
【0018】サーマルボンドタイプ不織布の成形性は、
主としてバインダー繊維の融着によるところが大きい。
しかし、バインダー繊維の融点以上の温度がかかると、
若干の成形戻りが生ずる。このため、本発明ではA層の
熱時の成形戻りを低減させるため、A層の厚みはバイン
ダー繊維の融着による成形に依らず、ニードルパンチ処
理によって調節する。
【0019】本発明において、シート状遮音層とA層と
の間に位置するB層は、平均見かけ密度0.01〜0.
04g/cm3 の範囲にある不織布で構成され、この不
織布は少なくとも2種のポリエステル繊維からなり、繊
維1が繊維径1〜50デニールの範囲にあるポリエチレ
ンテレフタレート繊維70〜95重量%の範囲であり、
繊維2が鞘部の融点が繊維1より20℃以上低い共重合
体ポリエステルである芯鞘構造を有する繊維径1〜15
デニールの範囲にあるポリエステル繊維5〜30重量%
の範囲であり、繊維1と繊維2の融点の間の温度で加熱
することにより繊維2の鞘部が溶融し、繊維交点が融着
され、適宜な形状に賦形可能であることが好ましい。
【0020】B層を構成する不織布の平均見かけ密度が
0.01g/cm3 未満になると、カーペットとして十
分な耐久性、クッション性及び成形性が得られず、逆に
0.04g/cm3 を超えると、緩衝材が硬くなり適度
なクッション性が得難く、また軽量化に反する。
【0021】不織布をフロアカーペットの緩衝材層に用
いる場合には、フェルトと同様に、プレス及び不要部分
のトリミングを行うことが好ましい。この際、緩衝材の
端部やトリミング部近傍に高密度の部分が生じてしまう
が、上記密度に関する規定は当然ながらこの部分には適
用されない。
【0022】繊維1の繊維径が1デニール未満になる
と、適度なクッション性が得難く、また耐久性も低下す
ると共に、紡糸速度が大幅に低下したり、カード通過性
が悪く不織布の品質が悪化する恐れがある。逆に、50
デニールを超えると不織布が硬くなり過ぎ、適度なクッ
ション性が得られないばかりか、吸音性能等の音振性能
も低下する。
【0023】繊維1としてポリエチレンテレフタレート
繊維を用いることにより、バインダー繊維との融点の差
を確保し、選択できるバインダー繊維の融点幅を広くす
ることができる。また、良好な成形性、クッション性及
び耐久性を得るため、サイドバイサイド型コンジュゲー
トタイプの繊維を用いることが更に好ましい。
【0024】繊維2はバインダー繊維として機能する。
繊維2の鞘部と繊維1の融点の差が20℃未満になる
と、成形時の温度条件等が厳しくなり、成形不可能とな
る場合がある。融点差は大きすぎて問題になることはな
いので特に限定されないが、150℃以上になると繊維
2の融点が下がり過ぎて取り扱いが困難となる。また、
繊維2の芯部の材質は特に限定されないが、バインダー
繊維として機能させ易くするために、特にポリエチレン
テレフタレートが好ましい。
【0025】繊維2の繊維径が1デニール未満になる
と、紡糸速度が大幅に低下したり、カード通過性が悪く
不織布の品質が悪化する恐れがある。逆に、15デニー
ルを超えると、単位体積あたりに含まれる繊維本数が減
少するため、接着点が減少し耐久性や成形性が低下す
る。
【0026】繊維1を70〜95重量%及び繊維2を5
〜30重量%とするのは以下の理由による。繊維1が7
0重量%未満となり、繊維2が30重量%を超えると、
バインダー繊維量が多すぎ耐久性の低下やクッション性
の悪化を招く。逆に、繊維1が95重量%を超え、繊維
2が5重量%未満になると、バインダー繊維量が少なす
ぎ成形性が低下し、また緩衝材層の各層間の接合も弱く
なる。
【0027】本発明において内装材の形状は、A層に成
形性がほとんどないため、シート状遮音層及び/又はB
層によって保持される。A層とB層はニードルパンチ処
理によって予め接合されていてもよいし、成形直前に積
層されてもよい。また、シート状遮音層とB層を成形し
た後、積層してもよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0029】実施例1〜7は本発明の遮音構造体をフロ
アインシュレータに用いる場合を想定したものであり、
その構成は図2に準ずる。
【0030】実施例1 カーペット表皮1にはニードルパンチカーペットやタフ
トカーペット等の通常自動車用に用いられているパイル
面密度580g/m2 のカーペットを使用した。2はラ
テックスである。バッキング材3には面密度600g/
2 のPE製のシートを使用した。カーペット表皮1、
ラテックス2及びバッキング材3は予め接着された状態
のものを入手して用いた。4は緩衝材層であり、メルシ
ート5は厚さ2.5mm(面密度4.0kg/m2 )の
アスファルト製のシートを使用し、厚さ0.8mm(面
密度6.3kg/m2 )のフロアパネル6に熱融着され
ている。
【0031】緩衝材層4は図2と同様に二層構造とし
た。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.02g
/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエス
テル製不織布の繊維配合としては13デニール×51m
mの中空コンジュゲートタイプを100%とした。
【0032】B層には厚さ20mm、平均見かけ密度
0.03g/cm3 のポリエステル製の不織布を用い
た。ポリエステル製不織布の繊維配合としては、6デニ
ール×51mmの中空コンジュゲートタイプを80%、
2デニール×51mmの芯鞘タイプのバインダー繊維
(鞘部融点110℃)を20%とした。
【0033】A,B各層を重ねた積層体を内部温度が1
40℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス機
により厚さ40mmとなるように成形した。バッキング
材3と緩衝材層4(B層)との接着は、バッキング材を
130℃で予め溶融状態にしておき、その上に成形した
緩衝材を載せプレスし冷却して接着した。
【0034】一般に、自動車用のフロアパネルには剛性
を得るためにビード形状が施行されたり、ヒータダクト
やワイヤーハーネス等を通すための凹凸が存在したりす
るが、遮音性能などを評価するため、便宜上平板のまま
とした。プレス機の型に形状を施すことにより本実施例
をフロアパネルの形状に沿って加工可能であることはい
うまでもない。
【0035】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0036】実施例2 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0037】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.04
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては13デニール×51
mmの中空コンジュゲートタイプを100%とした。B
層は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚
さ40mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0038】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0039】実施例3 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0040】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ10mm、平均見かけ密度0.02
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては13デニール×51
mmの中空コンジュゲートタイプを100%とした。B
層は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚
さ30mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0041】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0042】実施例4 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0043】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ30mm、平均見かけ密度0.02
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては13デニール×51
mmの中空コンジュゲートタイプを100%とした。B
層は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚
さ50mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0044】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0045】実施例5 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0046】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.01
5g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリ
エステル製不織布の繊維配合としては20デニール×5
1mmの中実レギュラータイプを100%とした。B層
は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚さ
40mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0047】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0048】実施例6 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0049】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.01
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては40デニール×76
mmの中実レギュラータイプを100%とした。B層は
実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚さ4
0mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0050】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0051】実施例7 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0052】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.02
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては13デニール×51
mmの中空コンジュゲートタイプを100%とした。
【0053】B層には厚さ20mm、平均見かけ密度
0.05g/cm3 のポリエステル製の不織布を用い
た。ポリエステル製不織布の繊維配合としては、2デニ
ール×51mmの中実コンジュゲートタイプを80%、
2デニール×51mmの芯鞘タイプのバインダー繊維
(鞘部融点110℃)を20%とした。実施例1と同様
に成形(厚さ40mm)してバッキング材との接着を行
なった。
【0054】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較した
が、いずれの性能についても同等以上の性能が得られて
いることを確認した。その結果を表2に示す。
【0055】比較例1〜7は実施例と同様にフロアイン
シュレータを想定したものである。
【0056】比較例1 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0057】緩衝材層4は単層とし、厚さ40mm、平
均見かけ密度0.03g/cm3 のポリエステル製の不
織布を用いた。ポリエステル製不織布の繊維配合として
は、6デニール×51mmの中空コンジュゲートタイプ
を80%、2デニール×51mmの芯鞘タイプのバイン
ダー繊維(鞘部融点110℃)を20%とした。実施例
1と同様に成形(厚さ40mm)してバッキング材との
接着を行なった。
【0058】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、比較例と比較し
た。
【0059】比較例2 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0060】緩衝材層4は単層とし、厚さ40mm、平
均見かけ密度0.05g/cm3 のポリエステル製の不
織布を用いた。ポリエステル製不織布の繊維配合として
は、2デニール×51mmの中実コンジュゲートタイプ
を80%、2デニール×51mmの芯鞘タイプのバイン
ダー繊維(鞘部融点110℃)を20%とした。実施例
1と同様に成形(厚さ40mm)してバッキング材との
接着を行なった。
【0061】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、実施例と比較し
た。
【0062】比較例3 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0063】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.00
5g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリ
エステル製不織布の繊維配合としては13デニール×5
1mmの中空コンジュゲートタイプを100%とした。
B層は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形
(厚さ40mm)してバッキング材との接着を行なっ
た。
【0064】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、実施例及び比較例
1,2と比較した。クッション性及び耐久性の低下が確
認された。その結果を表2に示す。
【0065】比較例4 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0066】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.06
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては13デニール×51
mmの中空コンジュゲートタイプを100%とした。B
層は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚
さ40mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0067】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、実施例及び比較例
1,2と比較した。遮音性能及びクッション性の低下が
確認された。その結果を表2に示す。
【0068】比較例5 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0069】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ5mm、平均見かけ密度0.02g
/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエス
テル製不織布の繊維配合としては13デニール×51m
mの中空コンジュゲートタイプを100%とした。B層
は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚さ
25mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0070】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、実施例及び比較例
1,2と比較した。全ての性能について低下が確認され
た。その結果を表2に示す。
【0071】比較例6 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0072】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.04
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては6デニール×51m
mの中空コンジュゲートタイプを100%とした。B層
は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚さ
40mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0073】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、実施例及び比較例
1,2と比較した。クッション性及び耐久性の低下が確
認された。その結果を表2に示す。
【0074】比較例7 カーペット表皮1、ラテックス2、バッキング材3、メ
ルシート5、フロアパネル6は実施例1と同様のものを
用いた。
【0075】緩衝材層4は実施例1と同様に二層構造と
した。A層には厚さ20mm、平均見かけ密度0.01
g/cm3 のポリエステル製の不織布を用いた。ポリエ
ステル製不織布の繊維配合としては70デニール×51
mmの中実コンジュゲートタイプを100%とした。B
層は実施例1と同じとした。実施例1と同様に成形(厚
さ40mm)してバッキング材との接着を行なった。
【0076】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、クッション性及び熱時の耐久性(圧縮永久
歪み、成形の戻り)の評価を行ない、実施例及び比較例
1,2と比較した。遮音性能及びクッション性の低下が
確認された。その結果を表2に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【発明の効果】本発明の自動車用内装材は、上記のごと
く構成を有するので、以下の効果を有する。 (1)従来のサーマルボンドタイプの合成繊維製緩衝材
に比べ、緩衝材の密度の上昇を伴うことなく熱時の耐久
性を向上させることができる。 (2)多層構造とした緩衝材において、A層で熱時の耐
久性の向上を図っているため、その他の層(B層)の性
能設計の自由度を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用フロアカーペットの基本構成図であ
る。
【図2】本発明の構成例(二層の場合)を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 カーペット表皮 2 ラテックス 3 バッキング材 4 緩衝材層(A層,B層) 5 メルシート 6 フロアパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシート状遮音層と、該シート
    状遮音層の裏面に積層される、繊維配合の異なる少なく
    とも二層を有する合成繊維製不織布からなる緩衝材層と
    で構成された自動車用内装材において、前記緩衝材層を
    構成する少なくとも一層(以下A層)が繊維径10〜5
    0デニールの範囲にあるポリエチレンテレフタレート繊
    維からなる平均見かけ密度0.01〜0.04g/cm
    3 の範囲にあり、且つ厚み10mm以上のニードルパン
    チ処理を施した不織布であることを特徴とする自動車用
    内装材。
  2. 【請求項2】 シート状遮音層とA層との間に位置する
    層(以下B層)が平均見かけ密度0.01〜0.04g
    /cm3 の範囲にある不織布で構成され、該不織布が少
    なくとも2種のポリエステル繊維からなり、繊維1が繊
    維径1〜50デニールの範囲にあるポリエチレンテレフ
    タレート繊維70〜95重量%の範囲であり、繊維2が
    鞘部の融点が繊維1より20℃以上低い共重合体ポリエ
    ステルである芯鞘構造を有する繊維径1〜15デニール
    の範囲にあるポリエステル繊維5〜30重量%の範囲で
    あり、繊維1と繊維2の融点の間の温度で加熱すること
    により繊維2の鞘部が溶融し、繊維交点が融着され、適
    宜な形状に賦形可能であることを特徴とする請求項1記
    載の自動車用内装材。
  3. 【請求項3】 B層を構成する不織布の少なくとも2種
    のポリエステル繊維のうち、繊維1がサイドバイサイド
    型コンジュゲートタイプであることを特徴とする請求項
    2記載の自動車用内装材。
  4. 【請求項4】 シート状遮音層が少なくともカーペット
    表皮と該カーペット表皮の裏面に積層された熱可塑性樹
    脂から構成されるバッキング材とからなり、車両のフロ
    アパネル上に敷設されたことを特徴とする請求項1記載
    の自動車用内装材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000202933A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Nissan Motor Co Ltd 遮音材
CN103889707A (zh) * 2011-10-31 2014-06-25 南部工业联合股份公司 由多层复合材料制成的制品及其制备方法
KR20180025731A (ko) * 2016-09-01 2018-03-09 두올산업(주) 리사이클성과 경량성이 우수한 자동차용 플로우 카페트 복합기재 및 그를 이용한 제품

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