JPH09113727A - 偏光板保護膜およびその製造方法 - Google Patents

偏光板保護膜およびその製造方法

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JPH09113727A
JPH09113727A JP29922895A JP29922895A JPH09113727A JP H09113727 A JPH09113727 A JP H09113727A JP 29922895 A JP29922895 A JP 29922895A JP 29922895 A JP29922895 A JP 29922895A JP H09113727 A JPH09113727 A JP H09113727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光板保護膜の寸度安定性および光学特性を
改善する。 【解決手段】 偏光板保護膜として、温度80℃で3時
間放置後の縦方向の収縮率が0.05%未満であり、か
つレターデーション値が10nm未満である樹脂フイル
ムを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光板保護膜およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に用いられる偏光板は、一
般に保護膜と偏光膜とから構成される。偏光膜は、ヨウ
素または二色性染料を偏向素子として用いた樹脂フイル
ムである。保護膜は、偏光膜を保護する目的で、偏光膜
の片面または両面に設けられる樹脂フイルムである。偏
光板保護膜には、透明性と低複屈折率が要求される。セ
ルロースの低級脂肪酸エステル、特にセルロースアセテ
ートは、透明で複屈折率が低い樹脂である。このため、
偏光板保護膜として、セルロースの低級脂肪酸エステル
を主成分とするフイルムを使用する場合が多い。
【0003】液晶表示装置は、携帯用のOA機器や自動
車の表示装置のように、温度変化が激しい条件下で使用
する場合がある。偏光板保護膜が高温条件下で大幅に収
縮すると、液晶表示装置に反りが生じ、画像に問題(例
えば、画像の周囲の色相が変化する額縁ムラ)が発生す
る。液晶表示装置の製造においても、若干の温度変化は
避けられない。温度変化に伴う偏光板保護膜の寸法の変
化を吸収するためには、比較的軟らかい粘着剤を使用す
る必要がある。しかし、軟らかい粘着剤を使用すると、
液晶表示装置の裁断時に、粘着剤が切断面からはみ出す
問題が生じる。以上の問題を回避するため、偏光板保護
膜には、透明性と低複屈折率に加えて、温度変化に対す
る寸度安定性も要求されるようになった。樹脂フイルム
の寸度安定性を向上させる手段としては、乾燥処理を強
化して残留溶媒の量を削減する方法が一般に良く知られ
ている。しかし、残留溶媒は、樹脂フイルムの寸度安定
性を劣化させる原因の一部にすぎない。従って、残留溶
媒の量を実質的にゼロとしても、そのことのみでは、充
分な寸度安定性を得ることはできない。
【0004】可塑剤の量を削減すると、樹脂フイルムの
寸度安定性が向上することも知られている。可塑剤の量
の削減については、特開昭61−243407号および
特開平1−214802号の各公報に記載されている。
特開昭61−243407号公報は、偏光フィルム(偏
光膜)の少なくとも片側にオーバーコート層(保護膜)
を設けてなる偏光板において、前記オーバーコート層が
可塑剤含量10重量%以下のセルロース系フィルムから
なることを特徴とする偏光板を開示している。特開平1
−214802号公報は、偏光素子フィルム(偏光膜)
と支持フィルム(保護膜)より成る偏光板において、支
持フィルムに可塑剤を混入しないTACフィルムを使用
したことを特徴とする耐湿熱性に秀れた偏光板を開示し
ている。上記の各公報に記載の発明は、長時間過酷な条
件下(例えば、温度80℃、相対湿度90%の雰囲気下
で500時間放置後)に置かれたフイルムの劣化を防止
するために、可塑剤の量の削減または可塑剤を使用しな
いことを提案している。可塑剤の量の削減は、このよう
なフイルムの劣化により生じる寸法の変化を防止するた
めに有効である。しかし、3時間程度の短時間の高温条
件下におけるフイルムの収縮を防止するためには、可塑
剤の量を削減しても充分な効果を得ることはできない。
【0005】従来の文献に記載されている樹脂フイルム
について、本発明者が検討したところ、特開昭62−4
6625号、同62−46626号および特開平4−2
84211号の各公報に記載のセルローストリアセテー
トフイルムが、短時間の高温条件に対して、高い寸度安
定性を有していることが判明した。特開昭62−466
25号および同62−46626号の各公報に記載の発
明は、セルローストリアセテートフイルムの乾燥方法に
関するものである。具体的には、溶液製膜法において支
持体より剥離したセルローストリアセテートフイルムを
搬送しつつ乾燥する際に、該フイルムの両側縁部を固定
してその間を所定間隔に保ちつつ搬送する(特開昭62
−46625号記載の発明)か、あるいは該フイルムが
延伸しない程度の力で該フイルムの側縁部を巾方向外方
に牽引しつつ搬送する(特開昭62−46626号公報
記載の発明)。これらの発明では、フイルムの乾燥によ
る収縮を規制することで、フイルムの強度(引き裂き強
さ)を改善する。各公報に記載の実施例では、ドープを
支持体上に流延しフイルムを形成し、フイルム中に有機
溶媒が55重量%の量で含まれている状態でフイルムを
支持体から剥ぎ取ってから、上記の乾燥方法を実施して
いる。
【0006】特開平4−284211号公報に記載の発
明は、セルローストリアセテートフイルムの製造方法に
関する。具体的には、ドープを10℃以下の冷却体から
剥ぎ取って両面乾燥させる製造方法において、ドープの
残留溶媒の濃度が60重量%以上の状態で搬送方向に5
〜10%延伸する。この発明は、内部を光が伝播しない
フイルムを製造することを目的としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記特開
昭62−46625号、同62−46626号および特
開平4−284211号の各公報に記載されている樹脂
フイルムについて、さらに研究を進めた。特開昭62−
46625号および同62−46626号の各公報に記
載されている発明は、フイルムの寸度安定性ではなく、
フイルムの強度に関する発明である。各公報は、フイル
ムの寸度安定性について言及していない。しかし、本発
明者が各公報の実施例において製造した樹脂フイルムを
検討したところ、温度80℃で3時間放置後の縦方向の
収縮率が0.07〜0.08%程度であるような、かな
り良好な寸度安定性を有していることが判明した。しか
し、この収縮率では、まだ不充分であって、さらにフイ
ルムを改良する必要がある。
【0008】特開平4−284211号公報に記載され
ている発明も、フイルムの寸度安定性ではなく、フイル
ム内の光の伝播に関する発明である。この公報も、フイ
ルムの寸度安定性について言及していない。本発明者が
同公報の実施例において製造した樹脂フイルムを検討し
たところ、温度80℃で3時間放置後の縦方向の収縮率
が0.05%未満であるような、非常に良好な寸度安定
性を有していることが判明した。しかし、この樹脂フイ
ルムは、複屈折率が非常に高く(レターデーション値が
10〜20nm)、高い性能が要求される液晶表示装置
の偏光板保護膜の用途には満足できるものではない。同
公報記載の発明は、樹脂フイルムの非常に高い複屈折率
によって、目的であるフイルム内の光の伝播の防止を達
成している。
【0009】本発明の目的は、寸度安定性および光学特
性が優れている偏光板保護膜を提供することである。本
発明の目的は、偏光板保護膜に好ましく用いることがで
きるセルロースエステルフイルムの製造方法を提供する
ことでもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂フイルム
からなる偏光板保護膜であって、樹脂フイルムが、温度
80℃で3時間放置後の縦方向の収縮率が0.05%未
満であり、かつレターデーション値が10nm未満であ
るフイルムであることを特徴とする偏光板保護膜を提供
する。樹脂フイルムは、0.1≦E・h3 <0.15の
関係を満足する縦弾性係数E(kg/mm2 )と厚さh
(mm)を有することが好ましい。樹脂フイルムは、セ
ルロースの低級脂肪酸エステルを主成分とするフイルム
であることも好ましい。さらに本発明は、セルロースの
低級脂肪酸エステルが有機溶媒中に溶解しているドープ
を支持体上に流延し、フイルムを形成する工程;フイル
ム中に有機溶媒が60重量%以上の量で含まれている状
態で、フイルムを支持体から剥ぎ取る工程;そして剥ぎ
取ったフイルムの横方向の寸法を固定した状態で、フイ
ルム中の有機溶媒の量が20重量%未満になるまで乾燥
する工程により樹脂フイルムを製造することを特徴とす
る樹脂フイルムからなる偏光板保護膜の製造方法も提供
する。上記製造方法において、フイルムを支持体から剥
ぎ取る工程を開始してから、剥ぎ取ったフイルムの横方
向の寸法を固定した状態でフイルム中の有機溶媒の量が
20重量%未満になるまで乾燥する工程を終了するまで
の間におけるフイルムの縦方向の寸法の伸び率を5%未
満に抑制することが好ましい。なお、本明細書に記載の
「縦方向」および「横方向」に関しては、フイルムの製
造においてドープを支持体上に流延する方向(流延方
向)が縦、それに直交する方向が横を意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】
[樹脂フイルム]偏光板保護膜には、セルロース樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスル
ホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ノルボルネン樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリメ
タクリレート樹脂、ポリエステル樹脂のような公知のプ
ラスチックが用いられる。セルロース樹脂には、セルロ
ースエステルおよびセルロースエーテルが含まれる。セ
ルロースエステル、特にセルロースの低級脂肪酸エステ
ルが好ましい。セルロースの低級脂肪酸エステルの低級
脂肪酸とは、炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味する。
炭素原子数は、2(セルロースアセテート)、3(セル
ロースプロピオネート)または4(セルロースブチレー
ト)であることが好ましい。セルロースアセテートがさ
らに好ましく、セルローストリアセテート(酢化度:5
9〜62%)が特に好ましい。セルロースアセテートプ
ロピオネートやセルロースアセテートブチレートのよう
なセルロースの混合脂肪酸エステルを用いてもよい。
【0012】本発明の偏光板保護膜に用いる樹脂フイル
ムは、温度80℃で3時間放置後の縦方向の収縮率が
0.05%未満である寸度安定性を有する。縦方向の収
縮率は、0.03%未満であることが好ましい。横方向
の収縮率も、同様に0.05%未満であることが好まし
く、0.03%未満であることがさらに好ましい。な
お、後述する方法で、縦方向の収縮率を一定の値(0.
05%あるいは0.03%)未満に低下させると、一般
に横方向の収縮率の値も同様に低下させることができ
る。以下においては、縦方向の収縮率に関して説明する
が、横方向の収縮率についても同じ説明が有効である。
収縮率は、以下のように測定する。試料の縦(MD)方
向および横(TD)方向より、30mm幅×120mm
長さの試験片を各3枚採取する。試験片の両端に6mm
φの穴をパンチで100mm間隔に開ける。これを、2
3±3℃、相対湿度65±5%の室内で3時間以上調湿
する。自動ピンゲージ(新東科学(株)製)を用いて、
パンチ間隔の原寸(L1 )を最小目盛り1/1000m
mまで測定する。次に試験片を80℃±1℃の恒温器に
吊して3時間熱処理し、23±3℃、相対湿度65±5
%の室内で3時間以上調湿後、自動ピンゲージで熱処理
後のパンチ間隔の寸法(L2 )を測定する。そして、次
式により熱収縮率を算出する。
【0013】
【数1】
【0014】また、本発明に用いる樹脂フイルムのレタ
ーデーション値は、10nm未満である。レターデーシ
ョン値は、8nm未満であることが好ましく、6nm未
満であることがさらに好ましく、5nm未満であること
が最も好ましい。樹脂フイルムは、0.1≦E・h3
0.15の関係を満足する縦弾性係数E(kg/mm
2 )と厚さh(mm)を有することが好ましい。このE
・h3 は、一般に曲げ剛性と呼ばれる値である。E・h
3 の値が0.1未満であると、偏光板保護膜の支持性が
低下し、偏光板の平面性を維持することが困難になる。
E・h3 の値が0.15以上であると、偏光板保護膜の
加工が困難になり、偏光板を切断する際に割れや剥れが
生じる。縦弾性係数E(kg/mm2 )と厚さh(m
m)は、さらに0.10≦E・h3<0.13の関係を
満足するすることがさらに好ましい。
【0015】縦弾性係数(ヤング率)は、樹脂の種類に
加えて、製造条件(縦方向の伸び率や乾燥条件)や組成
(可塑剤や溶媒)によって変化する。セルローストリア
セテートフイルムの場合、縦弾性係数は一般に300乃
至400程度である。E・h3 の値は、縦弾性係数Eよ
りも樹脂フイルムの厚さhで調整する方が容易である。
樹脂フイルムの厚さ(上記のh)は、50乃至80μ
m(0.05乃至0.08mm)であることが好まし
く、60乃至77μm(0.060乃至0.077m
m)であることがさらに好ましく、70乃至75μm
(0.070乃至0.075mm)であることが最も好
ましい。厚さは、上記のE・h3 の値以外にも、様々な
条件を考慮して決定する。フイルムが薄過ぎると、製
造、加工時のシワが発生しやすい。フイルムが厚過ぎる
と、液晶表示装置の大きさ、重量、柔軟性、透明性およ
び製造コストの点で不利となる。
【0016】[製造方法]樹脂フイルムの製造方法に
は、メルトキャスト法とソルベントキャスト法がある。
メルトキャスト法では、加熱溶融した樹脂を支持体上に
流延し、冷却することによりフイルムを形成する。ソル
ベントキャスト法では、樹脂を溶媒中に溶解した支持体
上に流延し、乾燥することによりフイルムを形成する。
メルトキャスト法は、基本的に生産性に優れるが、平面
性や機械特性改善のために延伸が必要であり、レターデ
ーション値が高くなる。なお、樹脂の種類によっては、
延伸してもレターデーション値が高くならないものもあ
る。しかし、そのような樹脂は、一般に高価であり、実
用的ではない。延伸を実施しないと、メルトキャスト法
では、充分な平面性が得られない。このため、偏光板保
護膜の製造においては、なるべくソルベントキャスト法
を用いることが望ましい。メルトキャスト法は、異物が
入りやすいとの欠点もある。以下、ソルベントキャスト
法に従い、セルロースの低級脂肪酸エステルを主成分と
する樹脂フイルムを製造する方法を説明する。セルロー
スの低級脂肪酸エステルを有機溶媒中に溶解してドープ
を形成する。有機溶媒の例には、メチレンクロライド、
アセトン、ジエチレングリコール、クロルベンゼン、ベ
ンゼン、トルエン、酢酸エチル、酢酸プロピル、テトラ
ヒドロフランおよびメチルセロソルブが含まれる。メチ
レンクロライドが最も好ましい。ドープ中のセルロース
の低級脂肪酸エステルの濃度は、一般に5乃至40重量
%であり、好ましくは10乃至35重量%である。ドー
プ中には、後述する偏光板保護膜の添加剤を加えてもよ
い。
【0017】得られたドープは、支持体上に流延し、フ
イルムを形成する。支持体としては、バンドを用いる方
法(バンド流延法)とドラムを用いる方法(ドラム流延
法)がある。バンド流延法については、特公昭39−2
9211号、同62−43848号および特開昭61−
100421号各公報に記載がある。ドラム流延法につ
いては、特開昭62−64514号および同62−11
5035号各公報に記載がある。支持体の表面温度は、
10℃以下とすることが好ましい。
【0018】次に、形成したフイルムを支持体から剥ぎ
取る。本発明に従う高い寸度安定性を有するフイルムを
製造するためには、フイルム中に有機溶媒が60重量%
以上の量で含まれている状態で、フイルムを支持体から
剥ぎ取ることが好ましい。剥ぎ取る際のフイルム中の有
機溶媒の量は、65重量%以上であることがさらに好ま
しい。剥ぎ取ったフイルムは、乾燥して有機溶媒を蒸発
させる。本発明に従うフイルムを製造するためには、剥
ぎ取ったフイルムの横方向の寸法を固定した状態で、フ
イルムを乾燥することが好ましい。横方向の寸法を固定
した状態で乾燥するためには、フイルムの両側縁部を固
定してその間を所定間隔に保ちつつ搬送する(特開昭6
2−46625号記載)か、あるいはフイルムが延伸し
ない程度の力でフイルムの側縁部を巾方向外方に牽引し
つつ搬送する(特開昭62−46626号公報記載)。
乾燥装置については、特開昭62−46625号および
同62−46626号の各公報に記載がある。上記の方
法で横方向の寸法を固定した状態でフイルムを乾燥する
と、結果としてフイルムの縦方向の寸法も固定すること
ができる。このように、横および縦の寸法を固定して、
フイルムの自由収縮を抑制することが特に好ましい。上
記のように横方向の寸法を固定した状態で、フイルム中
の有機溶媒の量が20重量%未満になるまで乾燥するこ
とが好ましい。横方向の寸法を固定した状態での乾燥後
の有機溶媒の残留量は、15重量%未満であることがさ
らに好ましく、10重量%未満であることがさらに好ま
しく、5重量%未満であることが最も好ましい。乾燥工
程は、7分以内の比較的短時間で迅速に実施することが
好ましい。乾燥時間は、2乃至4分であることがさらに
好ましく、2乃至3.5分であることが最も好ましい。
迅速な乾燥を実施するためには、フイルムの両面から乾
燥することが好ましい。
【0019】フイルムを支持体から剥ぎ取る工程を開始
してから剥ぎ取ったフイルムの横方向の寸法を固定した
状態でフイルム中の有機溶媒の量が20重量%未満にな
るまで乾燥する工程を終了するまでの間におけるフイル
ムの縦方向の寸法の伸び率は、5%未満に抑制すること
が好ましい。このように縦方向の伸び率を抑制すると、
レターデション値や縦弾性係数Eの値を小さくすること
ができる。なお、縦方向の寸法の伸び率を5%未満に抑
制する必要がある乾燥工程は、横方向の寸法を固定した
状態で実施する乾燥工程までであって、後述するその後
の乾燥工程(二次乾燥)は含まれない。前記のように横
方向の寸法を固定した状態でフイルムの乾燥を実施する
と、その結果として、縦方向の伸び率もかなり抑制され
る。それで不充分である場合は、フイルムを剥ぎ取った
後、幅規制装置(例、テンター)に入るまでの伸びを浴
せ卯することが必要である。具体的には、(1)幅規制
装置へ搬送中のフイルムに下方から風を送り、フイルム
が垂れ下がって伸びることを防止する、(2)フイルム
の乾燥に用いる搬送ローラーを全て駆動させて、フイル
ムがローラー間で伸びることを防止する、あるいは
(3)乾燥時の温度を比較的低温として、フイルムが高
温によって極端に軟膜化しないようにする。
【0020】前記の横方向の寸法を固定した状態での乾
燥が終了してから、さらにフイルムを乾燥してもよい
(二次乾燥)。最終的に得られるフイルム中の溶媒の量
は、0.1乃至0.6重量%であることが好ましい。さ
らに、この二次乾燥の工程において、フイルムが伸びる
ことを防止するため、上記の(1)〜(3)の手段を採
用することができる。また、エアーフローティング法に
より、フイルムにかかる張力(テンション)を低下させ
た状態で、搬送することも可能である。偏光板保護膜と
して用いる樹脂フイルムには、可塑剤、紫外線吸収剤、
滑り剤あるいは劣化防止剤を添加することができる。偏
光板の偏光膜には、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用い
る染料系偏光膜やポリエン系偏光膜がある。いずれの偏
光膜も、一般にポリビニルアルコール系フイルムを用い
て製造する。偏光板保護膜の上に、表面処理膜を設けて
もよい。表面処理膜の機能には、ハードコート、防曇処
理、防眩処理および反射防止処理が含まれる。
【0021】
【実施例】
[実施例1]セルローストリアセテート21重量部、ト
リフェニルホスフェート(可塑剤)2重量部およびビフ
ェニルジフェニルホスフェート(可塑剤)1重量部を、
メチレンクロライド62重量部、メタノール12重量部
およびn−ブタノール2重量部に溶解してドープを調製
した。ドープをエンドレスの金属支持体上に流延し、フ
イルムを支持体上に形成した。フイルム中の有機溶剤の
量が60重量%になるまでフイルムを支持体上で乾燥
し、フイルムを支持体から剥ぎ取った。テンターを用い
てフイルムの横方向の寸法を固定し、その状態で、フイ
ルム中の有機溶剤の量が15重量%になるまで、3分
間、フイルムを両面から乾燥した(一次乾燥)。フイル
ムを支持体から剥ぎ取ってから、フイルムの一次乾燥が
終了するまでの間のフイルムの縦方向の寸法の伸び率
は、4.5%であった。さらに、ローラーを用いてフイ
ルム中の有機溶剤の量が0.5重量%になるまで、フイ
ルムを乾燥した(二次乾燥)。得られたフイルムを巻き
取り、厚さが75μmのセルローストリアセテートフイ
ルムを製造した。
【0022】製造したフイルムを、温度80℃で3時間
放置し、縦方向の収縮率を測定した。また、フイルムの
レターデーション値(Re値)および縦弾性率を測定し
た。縦弾性率の値Eとフイルムの厚さhから、E・h3
の値を計算した。さらに、得られたフイルムを偏光板保
護膜として用い、偏光膜と貼り合わせて偏光板を製造し
た。偏光板を、液晶表示装置の形状に打ち抜いた後で、
偏光板を目視にて観察し、加工性、支持性および表面状
態を評価した。加工性は、偏光板の外周に割れや剥れが
認められない場合をA、認められる場合をBとした。支
持性は、偏光板にそりや歪みが認められない場合をA、
認められる場合をBとした。表面状態は、保護膜表面に
微小なシワ状の凹凸が認められない場合あるいは極めて
弱い場合をA、凹凸が部分的に明確に認めれる場合を
B、凹凸が全面に強く認められる場合をCとした。以上
の結果は試料番号1として、実施例2の結果と共に第1
表に示す。
【0023】[実施例2]実施例1の樹脂フイルムの製
造において、フイルムを支持体から剥ぎ取る際の有機溶
剤の量、フイルムを支持体から剥ぎ取ってから一次乾燥
が終了するまでの縦方向の伸び率、一次乾燥の終了後の
有機溶剤の量、一次乾燥における横方向の寸法の固定の
有無を、下記第1表に示すように変更した以外は、同様
にして、試料番号2〜9の樹脂フイルムを製造した。樹
脂フイルムは、実施例1と同様に評価した。結果を第1
表に示す。
【0024】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 試料 剥取時 縦方向 一次 熱収 E・h3 Re 加工 支持 表面 番号 溶剤量 伸び率 乾燥 縮率 値 値 性 性 状態 ──────────────────────────────────── 1 65% 4.5% 15% 0.03% 0.13 2.5 A A A 2 65% 10% 15% 0.03% 0.19 7.0 B A A 3 65% 4.5% 25% 0.04% 0.15 3.7 A A B 4 60% 4.5% 15% 0.04% 0.10 3.0 A A A 5 60% 4.5% 15%* 0.08% 0.17 6.5 B B C 6 55% 4.5% 15% 0.06% 0.15 5.4 A A A 7 50% 4.5% 15% 0.07% 0.15 5.5 A A A 8 50% 4.5% 15% 0.07% 0.09 5.2 A B A 9 20% 3% 15% 0.10% 0.11 9.2 A A A ──────────────────────────────────── (註)*:試料番号5では、一次乾燥において横方向の寸法の固定を実施しない
【0025】
【発明の効果】本発明に従うと、寸度安定性(熱収縮
率)および光学特性(レターデーション値)が優れた偏
光板保護膜が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フイルムからなる偏光板保護膜であ
    って、樹脂フイルムが、温度80℃で3時間放置後の縦
    方向の収縮率が0.05%未満であり、かつレターデー
    ション値が10nm未満であるフイルムであることを特
    徴とする偏光板保護膜。
  2. 【請求項2】 樹脂フイルムが、0.1≦E・h3
    0.15の関係を満足する縦弾性係数E(kg/mm
    2 )と厚さh(mm)を有する請求項1に記載の偏光板
    保護膜。
  3. 【請求項3】 樹脂フイルムが、セルロースの低級脂肪
    酸エステルを主成分とするフイルムである請求項1に記
    載の偏光板保護膜。
  4. 【請求項4】 セルロースの低級脂肪酸エステルが有機
    溶媒中に溶解しているドープを支持体上に流延し、フイ
    ルムを形成する工程;フイルム中に有機溶媒が60重量
    %以上の量で含まれている状態で、フイルムを支持体か
    ら剥ぎ取る工程;そして剥ぎ取ったフイルムの横方向の
    寸法を固定した状態で、フイルム中の有機溶媒の量が2
    0重量%未満になるまで乾燥する工程により樹脂フイル
    ムを製造することを特徴とする樹脂フイルムからなる偏
    光板保護膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 フイルムを支持体から剥ぎ取る工程を開
    始してから、剥ぎ取ったフイルムの横方向の寸法を固定
    した状態でフイルム中の有機溶媒の量が20重量%未満
    になるまで乾燥する工程を終了するまでの間におけるフ
    イルムの縦方向の寸法の伸び率を5%未満に抑制する請
    求項4に記載の偏光板保護膜の製造方法。
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