JPH09112491A - 寸法精度に優れるエアコンファン部品 - Google Patents

寸法精度に優れるエアコンファン部品

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Publication number
JPH09112491A
JPH09112491A JP27103495A JP27103495A JPH09112491A JP H09112491 A JPH09112491 A JP H09112491A JP 27103495 A JP27103495 A JP 27103495A JP 27103495 A JP27103495 A JP 27103495A JP H09112491 A JPH09112491 A JP H09112491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
air conditioner
conditioner fan
noncrystallized
glass fiber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27103495A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Maeda
睦 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP27103495A priority Critical patent/JPH09112491A/ja
Publication of JPH09112491A publication Critical patent/JPH09112491A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形後のアニール処理なしで、寸法精度と剛
性が極めて優れた熱可塑性樹脂性エアコンファン部品を
提供する。 【解決手段】 非晶性熱可塑性樹脂100重量部に対
し、無機質充填剤を5〜150重量部含有した熱可塑性
樹脂組成物よりなり、中空構造を有することを特徴とす
るエアコンファン部品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法精度に優れた
非晶性熱可塑性樹脂性エアコンファン部品に関する。更
には、成形後に部品の成形歪みを除去するために行われ
る、アニール処理(熱処理)が実質的に不要なエアコン
ファン部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の熱可塑性樹脂性エア
コンファン部品は、製品の安全確保のため、また、ファ
ン回転時に生じる異音を抑制するために、高度の寸法精
度と剛性が要求されている。一方、部品の剛性を高める
ために、一般にはガラスファイバー等の無機充填剤を添
加した非晶性熱可塑性樹脂を部品の原料として使用する
方法が広く採用されている。
【0003】しかしながら、これらの無機充填剤を添加
した原料を、通常の射出成形法で成形すると、樹脂の分
子配向、無機充填剤の異方性が原因で、部品の内部成形
歪みが生じる。この内部歪みを緩和、抑制するために、
成形後のアニール処理が必須とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形後のア
ニール処理をおこなうことなしで、内部歪みが実質的に
発生しない、寸法精度と剛性に優れた非晶性熱可塑性樹
脂製エアコンファン部品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、非晶性
熱可塑性樹脂100重量部に対し、無機質充填剤を5〜
150重量部配合した熱可塑性樹脂組成物よりなり、中
空構造を有するエアコンファン部品である。本発明で、
好ましいエアコンファン部品は、ガラスファイバーを含
有した非晶性樹脂組成物で構成してなる中空構造を有す
るエアコンファン部品である。
【0006】本発明で、更に好ましいエアコンファン部
品は、ガラスファイバーとガラスフレークを含有した非
晶性樹脂組成物で構成してなる中空構造を有するエアコ
ンファン部品である。本発明のエアコンファン部品に使
用できる非晶性熱可塑性樹脂は、一般の射出成形に使用
できる非晶性熱可塑性樹脂である。
【0007】非晶性熱可塑性樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、AS樹脂、スチレン共重合体、変性ポリフェニ
レンエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、また、これ
らの樹脂のゴム変性品、及び、ブレンド物等が挙げられ
る。本発明のエアコンファン部品を構成するガラスファ
イバーは、通常の熱可塑性樹脂強化用のガラスファイバ
ーである。シラン系、または、チタネート系のカップリ
ング剤で表面処理されたガラスファイバーが好ましく使
用できる。
【0008】本発明のエアコンファン部品中のガラスフ
ァイバーの加重平均長さは5,000μm以下で、50
0〜2,000μmが好ましい。本発明のエアコンファ
ン部品中のガラスフレークは鱗片状のもので、加重平均
長径は2,000μm以下で、1〜1,000μmが好
ましい。本発明のエアコンファン部品中のガラスフレー
クのアスペクト比(長径と厚みの比)は5以上、好まし
くは10以上、更に好ましくは30以上のものである。
【0009】ガラスファイバーの加重平均長さが5,0
00μmを越える場合、及び、ガラスフレークの加重平
均長径が2,000μmを越える場合、樹脂中の分散性
が好ましくなく、成形品の物性にムラが生じる。また、
ガラスフレークのアスペクト比が5未満の場合、成形品
の加熱変形温度、剛性、衝撃強度等の物性が低下する傾
向があり好ましくない。
【0010】本発明で用いるガラスファイバー、ガラス
フレーク等の無機充填剤の添加量は非晶性熱可塑性樹脂
100重量部に対し、5〜150重量部である。5重量
部未満の場合、充分な剛性が得られず、150重量部を
越える場合、流動性が低下し、成形性に問題が生じる。
本発明で用いるガスアシストとしては、射出成形におい
て、非晶性樹脂組成物を金型に射出後、高圧ガスを樹脂
組成物中に注入する技術が挙げられる。
【0011】通常の射出成形においては、射出された樹
脂の冷却による体積収縮を補填するために、金型に樹脂
が充填された後、樹脂保圧により更に樹脂を金型内に押
し込んでいる。このため、成形品のゲート付近は高圧に
なり、内部歪みが生じる。これに対して、ガスアシスト
成形は、金型に樹脂が充填された後、ガスを成形品中に
圧入することで樹脂保圧に代えているので、ゲート付近
の樹脂組成物の過充填が起こらず内部歪みが小さい。更
に、成形品末端まで充填圧力が行き届く。この結果、成
形品全体の内部歪みが極めて小さく、且つ、寸法精度が
高い成形後のアニールが不必要なエアコンファン成形体
を得ることが出来る。
【0012】ガスアシスト成形を行うと、成形体が中空
となる。一般に、ガス注入部、及び成形体の厚肉部が中
空になりやすい。本発明の成形体の中空部は限定されな
い。本発明において、成形体中の中空部の好ましい位置
は、しきり板または、端板または、翼部である。更に
は、しきり板または、端板好ましい。(図1参照) 本発明のエアコンファン部品の一例としては、図1に示
すような形式のエアコン内部部品に用いられるクロスフ
ローファンである。
【0013】通常、エアコンファン部品は、図1を分割
した形状の、構成部品を射出成形で得た後、これら構成
部品を接着剤、または、超音波溶着して得られる。本発
明は、溶融流動性が極めて良好なポリスチレン樹脂組成
物を得ることでき、成形後のアニール処理なしで、寸法
精度と剛性が極めて優れた熱可塑性樹脂製エアコンファ
ン部品が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
【0015】
【実施例1〜3、比較例1〜3】エアコン部品用の成形
材料はABS樹脂(旭化成工業社製スタイラックABS
181)に、ガラスファイバー(日本板硝子社製、チョ
ップドストランドRES03−TP79)、とガラスフ
レーク(日本板硝子社製、マイクロガラスフレカREG
−302)を表1に示す配合で、2軸押出機(ZSK−
40)を用い、温度270℃で混練し作製する。
【0016】エアコンファン部品を射出成形機のシリン
ダー温度を260℃、金型温度を60℃の条件にて成形
する。中空成形装置(旭化成社製AGI中空成形ユニッ
ト)付きの射出成形機を用いて成形する。比較例で中空
成形なしで成形する場合、中空成形装置の機動を停止し
成形する。
【0017】成形体の寸法安定性を、成形後90℃、3
0分間でアニールし、アニール前後の寸法の変化で評価
する。評価結果は、表1にまとめて示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の結果、無機充填剤を添加した非
晶性熱可塑性樹脂組成物をガスアシスト成形法で成形す
ることにより、成形後のアニール処理なしで、寸法精度
と剛性が極めて優れた熱可塑性樹脂性エアコンファン部
品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のエアコンファンの模式図であ
る。
【図2】エアコンファンの翼部中空構造を示す断面図を
示す。
【符号の説明】
1:クロスフローファン 2;端板 3:しきり板 4:翼部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶性熱可塑性樹脂100重量部に対
    し、無機質充填剤を5〜150重量部含有した熱可塑性
    樹脂組成物よりなり、中空構造を有することを特徴とす
    るエアコンファン部品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無機質充填剤の一部又は
    全部がガラスファイバーであることを特徴とするエアコ
    ンファン部品。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の無機質充填剤の一部又は
    全部がガラスファイバーおよびガラスフレークであるこ
    とを特徴とするエアコンファン部品。
JP27103495A 1995-10-19 1995-10-19 寸法精度に優れるエアコンファン部品 Withdrawn JPH09112491A (ja)

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JP27103495A JPH09112491A (ja) 1995-10-19 1995-10-19 寸法精度に優れるエアコンファン部品

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JP27103495A JPH09112491A (ja) 1995-10-19 1995-10-19 寸法精度に優れるエアコンファン部品

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JPH09112491A true JPH09112491A (ja) 1997-05-02

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ID=17494486

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JP27103495A Withdrawn JPH09112491A (ja) 1995-10-19 1995-10-19 寸法精度に優れるエアコンファン部品

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JP (1) JPH09112491A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011247245A (ja) * 2010-04-28 2011-12-08 Nisshinbo Mechatronics Inc 送風機用羽根車および当該羽根車の製造方法
JP2017089607A (ja) * 2016-01-18 2017-05-25 MEi株式会社 クロスフローファンとクロスフローファンの羽根の製造方法

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Legal Events

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Effective date: 20030107