JPH09112275A - ディーゼルエンジンの予燃焼室構造 - Google Patents

ディーゼルエンジンの予燃焼室構造

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JPH09112275A
JPH09112275A JP7273048A JP27304895A JPH09112275A JP H09112275 A JPH09112275 A JP H09112275A JP 7273048 A JP7273048 A JP 7273048A JP 27304895 A JP27304895 A JP 27304895A JP H09112275 A JPH09112275 A JP H09112275A
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JP
Japan
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combustion chamber
flow
fuel
diesel engine
outflow passage
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Withdrawn
Application number
JP7273048A
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English (en)
Inventor
Keiji Inoue
恵次 井上
Takahiro Nakajima
隆裕 中島
Atsuo Sato
淳夫 佐藤
Naohito Yamada
尚人 山田
Tetsuji Saeki
哲司 佐伯
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、予燃焼室内の特定の部位から燃料を
安定して燃焼させることを可能にしたディーゼルエンジ
ンの予燃焼室構造を提供する。 【解決手段】本発明は、流出通路7にて予燃焼室6内で
側壁に沿って旋回流を生起せしめるようにし、また予燃
焼室6を、予燃焼室6の内壁に沿って旋回する空気流と
燃料噴射弁10により噴射された噴霧とが混合されて形
成されるリッチ混合気流αと該リッチ混合気流により形
成され予燃焼室6の略中央部に位置するリーン混合気流
βとの層状旋回流となるように形成した。これにより、
常に特定の部位(適正濃度の混合気)で、予燃焼室6内
における最初の着火と燃焼を安定、かつ速やかに行わせ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予燃焼室内から半
燃焼状態のガスを主燃焼室へ噴射させ、同ガスを該主燃
焼室で燃焼させるディーゼルエンジンの予燃焼室構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンには、予燃焼室式と
呼ばれる、予燃焼室をシリンダヘッドに形成したエンジ
ンがある。
【0003】このエンジンは、ピストンの頂面とシリン
ダヘッドとの間に形成される主燃焼室のほかに、同主燃
焼室と流出通路を介して連通する予燃焼室を有した構造
のエンジンで、予燃焼室内において噴射燃料の一部を燃
焼させ、残りを主燃焼室で燃焼させるというエンジンで
ある。
【0004】このエンジンの予燃焼室は、全燃焼容積に
対する容積比が小さく定められていて、これを利用し
て、噴射燃料の一部を予燃焼室内の高温高圧の空気で燃
焼させ、それによる爆発力で、予燃焼室内に存在する半
燃焼ガス,未燃焼燃料(予燃焼室内には噴射燃料の全部
を燃焼させる空気がないことにより生じるもの)を主燃
焼室へ噴射させ、半燃焼ガス,未燃焼燃料を同主燃焼室
内の新しい空気と混合により燃焼させるようにしてあ
る。
【0005】こうしたエンジンに用いられる予燃焼室に
は、噴射燃料と空気との混合を促進させるとの目的で、
ドイツ公開特許3835890にも開示されているよう
に予燃焼室内に流入される空気を、噴霧する燃料に対し
て積極的に混合させる構造が提案されている。
【0006】これは、図12に示されるように予燃焼室
aの形状を、流出通路bから流入される空気流が、燃料
噴射弁cからの噴流を中心とする渦流を生起せしめるよ
うな球形の渦流室e、同渦流室eの下流端に形成した凹
状部分fとを組合わせた形状とし、渦流室e内に生起さ
れる渦流を利用して、噴射燃料に対して予燃焼室a内の
全体の空気を混合しやすくする構造である。なお、gは
グロープラグである。
【0007】この予燃焼室aにより、ピストンhの上死
点に向かう動作に伴い流出通路b内へ流入する空気流
は、渦流室eの内壁に沿って流れる。燃料噴射がなされ
る地点で、この気流は渦流室eの渦流端に在る凹状部分
fと衝突して乱れ拡散する。
【0008】そして、この気流の乱れを生じている予燃
焼室a内へ、燃料噴射弁cから燃料dを噴霧させること
により、同噴霧が渦流室e内の高温高圧の空気と混合し
て着火し、爆発燃焼を生じさせるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな予燃焼室aの構造だと、燃料dの噴霧と乱れた気流
の空気とが混じり合うために、予燃焼室a内は混合気の
濃い部分と混合気の薄い部分とが数多く点在する状態と
なる。
【0010】この混合気の濃い部分は、着火がしやすい
部位に均一に形成されるとは限らないので、着火,爆発
燃焼が安定して行われないという挙動が見られる。
【0011】この挙動は、着火遅れ期間を長くさせるだ
けでなく、主燃焼室jにおける燃焼に影響を与える。
【0012】このため、HC(炭化水素)、NOx (窒
素酸化物)、パティキュレートの発生量が多いといった
問題があり、改善が望まれている。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、予燃焼室内の特定の部位
から燃料を安定して燃焼させることを可能にしたディー
ゼルエンジンの予燃焼室構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明は、予燃焼室を、流出通路か
ら流入され該予燃焼室の内壁に沿って旋回する空気流と
燃料噴射弁により噴射された噴霧とが混合されて形成さ
れるリッチ混合気流と、該リッチ混合気流により形成さ
れ予燃焼室の略中央部に位置するリーン混合気流との層
状旋回流となるように形成したことにある。
【0015】請求項1に記載の発明によると、ピストン
の上死点に向かう動作にしたがい予燃焼室内へ流入され
るシリンダ内の空気は、流出通路をガイドとして、予燃
焼室の側壁に沿いに流れる。
【0016】この空気流により、予燃焼室内には該内壁
に沿って旋回する強い旋回流が生起される。
【0017】この状態から予燃焼室内へ燃料噴射弁から
燃料を噴霧する。
【0018】すると、旋回流により重い混合気が内壁方
向に集められ、また内壁に付着した燃料が内壁に沿って
移動し気化するため、予燃焼室内ではリッチ混合気流と
リーン混合気流とが層状をなして旋回するようになる
(層状旋回流)。
【0019】これにより、予燃焼室内の特定の部位に、
着火のしやすい適正な濃度の混合気が均一に存在するよ
うになる。
【0020】そして、この混合気帯において、最初の着
火と燃焼が行われる。
【0021】このとき、同混合気は適正な濃度の混合気
であるから、速やかに着火燃焼する。
【0022】この着火と燃焼により予燃焼室内の圧力が
上昇し、半燃焼ガス,未燃焼燃料が存在するリッチ混合
気流は、激しい噴流となって、流出通路を通じて、ピス
トンの頂面とシリンダヘッドとの間の主燃焼室へ噴出さ
れる。
【0023】このリッチ混合気が噴出する間、噴霧され
た燃料にリーン混合気が混合される。
【0024】リッチ混合気流に続いて、この噴霧燃料が
主燃焼室へ噴出される。
【0025】そして、これら混合気が主燃焼室内の新し
い空気と混合して、主燃焼室内で燃焼(拡散燃焼)して
いく。
【0026】こうした予燃焼室式だと、予燃焼室内にお
ける最初の着火と燃焼は、常に特定の部位から安定して
速やか(短い着火遅れ期間)に行われる上、燃焼温度も
急激に上昇せずにすむようになる。
【0027】これにより、主燃焼室でも安定した燃焼が
行われ、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)、パ
ティキュレートの発生が抑制されるようになる。
【0028】請求項2に記載した発明は、上記目的に加
え、さらに予燃焼室内で生起される旋回流に乱れを生じ
ないようにするために、請求項1に記載の予燃焼室の内
壁を滑らかに形成したことにある。
【0029】請求項3に記載した発明は、加えて旋回流
から乱れへの変化を抑制するために、請求項2に記載の
予燃焼室を、縦断面視において該予燃焼室の中心を含み
長手方向軸線(好ましくはシリンダの軸線)に直交する
平面に対し上下ほぼ対称に構成したことにある。
【0030】請求項4に記載した発明は、上記目的に加
え、さらに予燃焼室の内壁に沿う完全な旋回流を確保す
るために、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の流
出通路の他端に、該流出通路から予燃焼室内に流入する
空気流の流線と、該予燃焼室内で生起される旋回流との
流線が合流する際、各流線が鋭角をなすよう該旋回流の
上流側に位置する他端の開口縁部から該開口に向かって
延びる突出部を設け、該突出部の先端部を鋭角に形成し
たことにある。
【0031】請求項5に記載した発明は、さらにスモー
ク発生の抑制と突出部の熱的耐久性を確保するために、
請求項4に記載の突出部の先端に、面取りされたエッジ
部を形成したことにある。
【0032】エッジ部の面取り範囲は、0.2mm〜1.
0mmで、好ましくは0.3mm〜0.5mmである。
【0033】請求項6に記載した発明は、上記目的に加
え、さらに燃料の噴射流で乱れない理想的なリッチ混合
気流とリーン混合気流との層状旋回流を形成するため
に、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の燃料
噴射弁を、旋回流が妨げられない方向に向かって噴射す
るようシリンダヘッドに設けたことにある。
【0034】請求項7に記載した発明は、加えて着火し
た噴流が主燃焼室へ押し出されるようにするために、燃
料噴射弁を、突出部の先端に向かって燃料を噴射するよ
うに設けたことにある。
【0035】請求項8に記載した発明は、上記目的に加
え、予燃焼室回りのコンパクト化と予燃焼室の加工性と
の向上を図るために、請求項1乃至請求項7のいずれか
1つに記載の構成に加え、予燃焼室の軸線と流出通路の
軸線とを一致させると共に、該流出通路の他端を該予燃
焼室の軸線に対して前記内壁に沿うよう一側に傾斜させ
該予燃焼室に開口させたことにある。
【0036】流出通路の予燃焼室の軸線に対する傾斜角
範囲は、17°〜23で、好ましくは20°前後であ
る。
【0037】請求項9に記載した発明は、さらに燃料噴
射弁から噴射した燃料が予燃焼室の内壁に付着しにくく
するべく、噴霧到達距離を長く設定するために、請求項
7の構成に加え、予燃焼室の軸線と流出通路の軸線とを
一致させると共に、該流出通路の他端を該予燃焼室の軸
線に対して内壁に沿うよう一側に傾斜させ該予燃焼室に
開口させるとともに、燃料噴射弁を、シリンダヘッド上
方から下方に向かい旋回流が妨げられないよう突出部の
先端近傍に向かって噴射するよう配置したことにある。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図10
に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
【0039】図1は、本発明を適用した予燃焼室式の例
えば多弁ディーゼルエンジンの頭部側を示し、図中1は
内部にシリンダ1aが形成されたシリンダブロック、2
は同シリンダブロック1の頭部に取り付けられたシリン
ダヘッドである。
【0040】シリンダ1a内には、クランクシャフト
(図示しない)につながるピストン3が往復動自在に嵌
挿されている。
【0041】ピストン3の頂面の中央には、略逆円錐状
の凹部3aが形成されている。またこの凹部3aと向き
合うシリンダヘッド2の下面部分には、凹部3aよりも
ゆるかかなに傾斜した略円錐状の凹部2aが形成されて
いて、これら凹部3aと凹部2aとで挟まれる空間を利
用して、ピストン3とシリンダヘッド2との間に主燃焼
室4を形成するようにしている。
【0042】一方、5は、主燃焼室4の上方に位置する
シリンダヘッド部分に、シリンダ1aの軸心に沿って貫
通するよう、上下の向きで挿入された円筒状の挿入体で
ある。
【0043】この挿入体5の回りのシリンダヘッド部分
には、図示はしないが例えば2つの吸気弁、2つの排気
弁が設けられている。
【0044】この挿入体5内の中段部分には予燃焼室6
が形成してある。
【0045】予燃焼室6は、同予燃焼室6の中心を含む
シリンダ1aの軸線Bに直交する平面から見た縦断面視
において、上下略対称をなすような形状に形成されてい
る。
【0046】具体的には、図2にも示されるように予燃
焼室6は、半球形の上室部分6aと同じく半球形の下室
部分6bとの相互を円筒部分6cでつないでなる上下が
略対称な長円室状をなしている。なお、図1中の一点鎖
線Aは上・下部分6a,6bと円筒部分6cとが交わる
部分を示す。
【0047】また予燃焼室側から下方向に延びる挿入体
5の下端側は、細長に形成されている。この細長部5a
の下端部は、シリンダヘッド2の下面から主燃焼室4内
へ突き出ている。
【0048】この突出部5aから予燃焼室6に渡る細長
部5a内には、上下方向に沿って細長の流出通路7が形
成されている。
【0049】この流出通路7の下端は、突出部5aに設
けた噴口8を介して、主燃焼室4に開口している。
【0050】また流出通路7の上端は、図2中の二点鎖
線でも示されるように下室部分6bの中心から外れた方
向に向かって開口している。
【0051】具体的には、流出通路7の主燃焼室5側
は、予燃焼室6の軸線Cに同流出通路7の軸線Dを一致
させて設けてある。また流出通路7の予燃焼室6側は、
流出方向が例えば下室部分6bの内壁に沿う接線関係と
なるよう、予燃焼室6の軸線Cに対し一側に傾斜させ
て、予燃焼室6に開口させてある。図1中、7aは同流
出通路7の傾斜部を示し、θ1 は傾斜部7aの傾き角度
を示す。
【0052】この流出通路7にて、噴口8から流入され
る空気流を予燃焼室6の内壁に沿って流出させるように
している。
【0053】そして、この予燃焼室6の内壁に沿う空気
流により、予燃焼室6内において同予燃焼室6の内壁に
沿う旋回流が生起されるようにしてある。
【0054】むろん、予燃焼室6の内壁は、滑らかに形
成されていて、この予燃焼室6内で生起される旋回流に
乱れを生じるのを防ぐようにしてある。
【0055】また流出通路7の予燃焼室6に開口する他
端には、旋回流の上流側に位置する開口縁部から該開口
に向かって延びる突出部9が設けられている。
【0056】この突出部9は、流出通路7から予燃焼室
6内へ流入する空気の流線と、予燃焼室6内で生起され
る旋回流の流線とが鋭角をなして合流するよう、開口縁
部から開口に向かう鋭角形に形成されている。さらに突
出部9の先端は鋭角に形成されていて、予燃焼室6の内
壁に沿う完全な旋回流を確保する構造にしてある。
【0057】また突出部9の先端は、拡大した図に示さ
れるように面取りCが施されたエッジ部9aにしてあ
る。
【0058】挿入体5の上段部分には、上室部分6aの
中央(軸心部)に噴射部10aを臨ませて、燃料噴射弁
10が取り付けられている。
【0059】この燃料噴射弁10は、図示しない燃料噴
射装置に接続されていて、燃料噴射装置から圧送される
燃料11を予燃焼室6内へ噴霧するようにしてある。
【0060】そして、この燃料噴射弁10から噴霧され
た燃料が、予燃焼室6内で生起される旋回流による遠心
力で内壁側へ流されて、濃い混合気の気流、すなわちリ
ッチ混合気流αが形成されるようにしてある。
【0061】と共に、届く燃料11が少ない予燃焼室6
の略中央部には、薄い混合気の気流、すなわちリーン混
合気流βが形成されるようにしている。
【0062】これにより、予燃焼室6内において、外周
側にリッチ混合気流αが在り、その内側にリーン混合気
流βが在るような層状旋回流を形成するようにしてあ
る。
【0063】また燃料噴射弁10にも、予燃焼室6内で
生起される旋回流が妨げることがないよう取り付けに工
夫が施されている。
【0064】すなわち、燃料噴射弁10は、同旋回流が
妨げられない方向に向かって燃料11が噴霧されるよ
う、シリンダヘッド2に取り付けてある。
【0065】具体的には、流出通路7の開口縁部に形成
してある突出部9の先端に向かって燃料11を噴霧させ
るよう、燃料噴射弁10を傾けて取り付けてある。
【0066】そして、この突出部先端への噴霧を利用し
て、着火した噴流を主燃焼室4へ押し出すようにしてあ
る。
【0067】特にこの挙動が顕著に見られるよう、この
燃料噴射弁10は、シリンダヘッド2の上方から下方に
向かい、旋回流が妨げられないよう、突出部9の先端近
傍に向かって燃料11が噴射されるように斜めに取り付
けてある。図1中、θ2 はその燃料噴射弁10の傾き角
度を示す。
【0068】他方、噴口8には、主燃焼室4内で燃料1
1を効果的に燃焼させる工夫が施してある。
【0069】すなわち、図3に示されるように噴口8
は、細長部5aの先端部外周に外周方向に対して千鳥状
に複数、設けられていて、隣り合う噴口8a,8a間の
離間距離Lを所定以上に保ちながら、大きな噴口面積を
確保する構造にしてある。
【0070】具体的には、噴口8は、細長部5aの先端
部外周の同一軌跡上に所定の間隔で配置された複数の下
列噴口8aと、細長部5aの下端側の開口部分が上記下
列噴口8a間に挟まれるように設けた複数の上列噴口8
bとを組合わせてなる千鳥配置に設けてある。
【0071】またこれら下列噴口8a,上列噴口8b
は、予燃焼室6からのガスが、主燃焼室4の最も大きな
空間を占めるピストン3の凹部2a内、すなわち新しい
空気が多量に存在する部位に効果的に噴出されるよう、
噴口径が下側噴口8aで大きく、上側噴口8bで小さく
定められている。
【0072】さらに、これら下側噴口8a,上側噴口8
bは、噴出されるガスが、シリンダブロック1とシリン
ダヘッド2との間のガスケット14が介在する隙間tで
なく、凹部2a内の空気が多量に存在する部位に向けて
噴射されるよう、図4に示されるようにθ3 ,θ4 なる
角度で下向きにも設定してあり、主燃焼室4内に存在す
る空気を十分に活用して、予燃焼室6からの半燃焼ガ
ス,未燃焼燃料を燃焼させるようにしてある。
【0073】なお、シリンダヘッド2には、先端部が予
燃焼室6内、具体的には予燃焼室6内で生起される旋回
流の下流となる部位ヘ下向きに突き出るように、グロー
プラグ13が取り付けてある。
【0074】つぎに、このように構成された予燃焼室構
造の作用を図5および図6を参照して説明する。
【0075】ディーゼルエンジンが圧縮行程に入り、ピ
ストン3が上死点に向かう方向に動作したとする。
【0076】すると、シリンダ1a内の空気は、図5
(a)に示されるように各噴口8から流出通路7内へ噴
出され、同流出通路7に沿って流れる。
【0077】このとき、流出通路7の予燃焼室側は同予
燃焼室6の内壁に沿うように傾斜しているから、流出通
路7内を流れる空気流は、この流出通路7の傾斜部7a
をガイドとして、流出通路端から予燃焼室6の内壁に沿
う気流となって流出する。
【0078】これにより、図5(a)中の矢印で示され
るように予燃焼室6内には、内壁に沿って上下に旋回す
る旋回流が生起される。
【0079】このとき、予燃焼室6の内壁は滑らかに形
成してある。さらに流出通路端に在る突出部9は、流出
通路7から予燃焼室6内へ流入する空気流の流線と予燃
焼室6内で生起された旋回流の流線とが鋭角をなして合
流するよう鋭角形状に形成されているから、予燃焼室6
内には乱れのない完全な強い旋回流が生起される。
【0080】ついで、ピストン3が上死点に近付くと、
図5(b)に示されるように燃料噴射弁10は噴射を開
始し、予燃焼室6内へ燃料11を噴霧する。
【0081】具体的には、燃料11は、予燃焼室6の上
方中央から下方へ向かい、流出通路端に在る突出部9の
先端近傍へ噴霧される。
【0082】これにより、燃料11の噴霧は、予燃焼室
6内で生起された旋回流を妨げないよう、同旋回流の流
れに順じた向きで行われる。
【0083】すると、旋回流により重い混合気が内壁方
向に集められ、また内壁に付着した燃料が内壁に沿って
移動し気化するため、予燃焼室内6ではリッチ混合気流
αとリーン混合気流βとが層状をなして旋回する(層状
旋回流)。
【0084】これにより、予燃焼室6内の特定の部位
に、着火のしやすい適正な濃度の混合気が均一に存在す
るようになる。
【0085】そして、この適正な濃度の混合気帯におい
て、最初の着火と燃焼(爆発燃焼)が行われる。
【0086】このとき、同混合気は適正な濃度の混合気
であるから、着火は速やかに行われる上、燃焼は燃焼温
度が急激に上昇しない緩慢な燃焼で行われる。
【0087】この着火と燃焼により予燃焼室6内の圧力
は上昇する。
【0088】すると、図6に示されるように半燃焼ガ
ス,未燃焼燃料が存在するリッチ混合気は、激しい噴流
となって、流出通路7を通じて、各噴口8から主燃焼室
4へ噴出される。
【0089】このとき、燃料11は突出部9の先端近傍
に向けて噴射されているから、着火した噴流は、予燃焼
室6内の圧力上昇だけでなく、燃料噴射の噴流の挙動で
も、流出通路7へ押し出される。
【0090】このリッチ混合気が噴出される間、噴霧燃
料11にリーン混合気が混合していく。
【0091】そして、リッチ混合気に続いて、この噴霧
燃料も、流出通路7を通じて主燃焼室4へ噴出される。
【0092】これら混合気が主燃焼室4内の新しい空気
と混合して、主燃焼室4内で燃焼(拡散燃焼)してい
く。
【0093】このとき、噴口8は、千鳥状に複数配置さ
れて、大きな噴口面積を確保しているから、多くのガス
が主燃焼室4へ噴出される。
【0094】しかも、噴口8は、ピストン3に近い列の
噴口8の径を大、遠い列の噴口8の径を小にして、多量
の空気が存在する部位に多くのガスが噴出させる上、下
向きにして同多量の空気が存在する部位に向けガスを噴
出させているから、予燃焼室6からの半燃焼ガス,未燃
焼燃料は、主燃焼室4内に存在する空気を十分に活用し
て燃焼される。
【0095】このように予燃焼室6内で、外周側にリッ
チ混合気流α、ほぼ中央部にリーン混合気流βとなる層
状旋回流を形成する予燃焼室式だと、予燃焼室6内にお
ける最初の着火と燃焼は、常に特定の部位(リッチ混合
気帯)で安定、かつ短い着火遅れ期間で速やかに行われ
る。しかも、燃焼温度も急激に上昇せずにすみ、主燃焼
室4でも安定した燃焼が行われるから、HC(炭化水
素)、NOx (窒素酸化物)、パティキュレートの発生
を抑制できる。そのうえ、予燃焼室6内に噴霧された燃
料11は予燃焼室6の内壁に付着しにくくなるから、燃
料11の壁面付着を原因としたHCも抑制できる。
【0096】特に予燃焼室6の内壁を滑らかにすると、
同予燃焼式に必要な予燃焼室6内の旋回流には乱れを生
じさせない。
【0097】加えて、シリンダ1aの軸線Bに直交する
平面に対し上下ほぼ対称な予燃焼室6を採用すると、旋
回流から乱れへの変化が抑制され、良好な旋回流が確保
される。
【0098】また流出通路7の予燃焼室側の開口端に、
開口縁部から開口に向かう鋭角形状の突出部9を形成し
て、流出通路7から流入する空気流の流線と予燃焼室6
内の旋回流の流線とを鋭角をなして合流させると、予燃
焼室6の内壁に沿う完全な旋回流が生起させることがで
きる、しかも、突出部9の先端に、面取りCされたエッ
ジ部9aが形成してあると、スモーク発生を抑制と同部
分の熱的耐久性とを両立させることができる。
【0099】すなわち、面取りCを施さないエッジ部9
aをもつ突出部9、面取りCを0.3mm施したエッジ部
9aをもつ突出部9、面取りCを1.0mm施したエッジ
部9aをもつ突出部9を用いて、予燃焼室6で燃料11
を燃焼させた結果、エンジンの出力の点を見ると、図3
に示されるように面取りCが無いエッジ部9aを用いた
ときが、面取りCを施したエッジ部9aに比べ、出力が
確保され、スモーク発生の点を見ると、面取りCが無い
エッジ部9aを用いたときが、最もスモークの発生が少
なく、これに続いて0.3mmの面取りC、1.0mmの面
取りCを施したエッジ部9aの順でスモークの発生が少
ないことが確認された。
【0100】しかし、熱的耐久性の点では、面取りCが
無いエッジ部9aは、熱の集中に耐えられなく、耐久性
の点で難があることが確認された。
【0101】それ故、面取りCされたエッジ部9aを採
用すると、エンジン出力の低下抑制、スモーク発生の抑
制を図りつつ、エッジ部9aの熱的耐久性の向上が図れ
た。
【0102】実験によれば、この効果をもたらすエッジ
部9aの面取りCの範囲は0.2mm〜1.0mmで、好ま
しくは0.3mm〜0.5mmであった。
【0103】また燃料噴射弁10を、予燃焼室6内で生
起される旋回流を妨げない方向に向かい噴射が行われる
ように取り付けると、燃料11の噴射流で乱れるのが抑
制された理想的なリッチ混合気流αとリーン混合気流β
との層状旋回流が形成されるようになる。
【0104】特に、突出部9の先端に向かって燃料11
を噴射させるようにすると、着火した噴流は、噴射噴流
を利用して、流出通路7内へ押し出されるから、予燃焼
室6から効果的に主燃焼室4へガスが噴出される。
【0105】また流出通路7の構造として、予燃焼室6
の軸線Cと同流出通路7の主燃焼室側の軸線Dとを一致
させ、流出通路7の予燃焼室側を同予燃焼室6の軸線C
に対して、同予燃焼室6の内壁に沿うよう傾斜させて予
燃焼室6に開口させる構造にすると、予燃焼室6回りが
コンパクトになるとともに、予燃焼室6の加工がしやす
く、予燃焼室6の加工性が向上するようになる。
【0106】しかも、流出通路7の傾き角度θ1 (旋回
流進入角)は、エンジン出力、トルク、スモーク発生に
依存することがわかった。
【0107】実験によれば、流出通路7の傾き角度θ1
が17°未満では、スモークの発生がかなり多く、23
°を越えると、エンジンの性能の低下が著しくなること
が確認された。
【0108】すなわち、傾き角度θ1 を17°にした流
出通路7、傾き角度θ1 を20°にした流出通路7、傾
き角度θ1 を23°にした流出通路7を用いた予燃焼室
6で燃料11を燃焼させた結果、図9に示されるように
エンジンの性能面では、いずれも良好に出力、トルクが
確保され、また図10に示されるようにスモーク発生の
面では、いずれも同等の低いレベルに抑制されるもの
で、流出通路7の予燃焼室6の軸線Cに対する傾斜各角
範囲が17°〜20°の範囲で、エンジン出力、トル
ク、スモーク発生において良好な性能が確保されること
が確認された。好ましくは図9および図10からもわか
るように20°前後であった。
【0109】また流出通路7を予燃焼室6の軸線Cに対
して傾斜させて設けた予燃焼室6において、燃料噴射弁
10よりシリンダヘッド2の上方から下方に向かい予燃
焼室6内で生起される旋回流を妨げないよう突出部9の
先端近傍に向かって燃料11を噴射するよう配置する
と、噴霧到達距離(燃料噴射弁9の先端から予燃焼室6
の内壁までの距離)が長く定められ、予燃焼室6の内壁
に燃料噴射弁10から噴射した燃料11を付着しにくく
でき、一層、燃料11の壁面付着を原因としたHCの発
生が抑制できる。
【0110】また千鳥状に配置した噴口構造の採用は、
大なる噴口面積の確保により、流出通路7における絞り
損失が減少されるので、効率良くガスが主燃焼室4へ噴
出される。
【0111】しかも、ピストン3側の噴口径を大きく、
予燃焼室6側の噴口径を小さく定め、さらに同噴口の向
きを下向きにすると、主燃焼室4において内部に存在す
る新しい空気を効果的に用いた良好な燃焼が行えるとい
う効果を奏する。
【0112】なお、第1の実施形態では、上部と下部と
が半球形をなした長円室状の予燃焼室6を挙げたが、こ
れに限らず、例えば図11(a)〜(d)に示される第
2の実施形態のような、上下がほぼ対称に構成された形
状の予燃焼室6であれば、同様の効果をもたらすことが
できる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、常に特定の部位(リッチ混合気)で、予燃
焼室内における最初の着火と燃焼を安定、かつ短い着火
遅れ期間で速やかに行わせることができる上、燃焼温度
も急激に上昇せずにすみ、主燃焼室でも安定した燃焼が
行える。
【0114】よって、HC(炭化水素)、NOx (窒素
酸化物)、パティキュレートの発生を抑制できる。
【0115】そのうえ、予燃焼室内に噴霧された燃料
は、生起される旋回流によって予燃焼室の内壁に付着し
ても蒸発しやすくなるので、燃料の壁面付着を原因とし
たHCも抑制できる。
【0116】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、予燃焼室内で生起される旋回流に
乱れを生じなくできるといった効果を奏する。
【0117】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加え、旋回流から乱れへの変化を抑制す
ることができるといった効果を奏する。
【0118】請求項4に記載の発明によれば、請求項
1、請求項2又は請求項3の発明の効果に加え、予燃焼
室の内壁に沿う完全な旋回流を確保することができると
いった効果を奏する。
【0119】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の発明の効果に加え、スモーク発生の抑制と突出部の熱
的耐久性を確保できるといった効果を奏する。
【0120】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5のいずれか1つの記載の発明の効果に加
え、燃料の噴射流で乱れない理想的なリッチ混合気流と
リーン混合気流との層状旋回流を形成することができる
といった効果を奏する。
【0121】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
の発明の効果に加え、着火した噴流が主燃焼室へ押し出
させて、予燃焼室から効果的に主燃焼室へガスを噴出さ
せることができるといった効果を奏する。
【0122】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項7のいずれか1つの記載の発明の効果に加
え、予燃焼室回りのコンパクト化が図れるとともに、予
燃焼室の加工性の向上が図れるといった効果を奏する。
【0123】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
の発明の効果に加え、噴霧到達距離を長く設定すること
が可能で、一層、燃料噴射弁から噴射した燃料が予燃焼
室の内壁に付着しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のディーゼルエンジン
の予燃焼室構造を説明するための断面図。
【図2】同予燃焼室の形状を説明するための斜視図。
【図3】同予燃焼室に連通する噴口の構造を説明するた
めの図。
【図4】同噴口部分の断面図。
【図5】同予燃焼室内にリッチ混合気流とリーン混合気
流との層状旋回流が形成されるまでを説明するための
図。
【図6】着火された噴流が予燃焼室内から主燃焼室へ噴
出されるまでを説明するための図。
【図7】流出通路端に在る鋭角なエッジ部の面取りとエ
ンジン出力との関係を示す線図。
【図8】流出通路端に在る鋭角なエッジ部の面取りとス
モーク発生との関係を示す線図。
【図9】流出通路の予燃焼室の軸心に対する傾斜角度と
エンジン性能との関係を示す線図。
【図10】流出通路の予燃焼室の軸心に対する傾斜角度
とスモーク発生との関係を示す線図。
【図11】本発明の第2の実施形態のそれぞれ異なる形
状の予燃焼室を説明するための図。
【図12】従来のディーゼルエンジンの予燃焼室構造を
説明するための断面図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 1a…シリンダ 2…シリンダヘッド 3…ピストン 4…主燃焼室 5…挿入体 6…予燃焼室 6a…上室部分 6b…下室部分 6c…円筒部分 7…流出通路 7a…傾斜部 8…噴口 8a…下列噴口 8b…上列噴口 9…突出部 9a…エッジ部 10…燃料噴射弁 α…リッチ混合気流 β…リーン混合気流 C…面取り。
フロントページの続き (72)発明者 山田 尚人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 佐伯 哲司 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに嵌挿されたピストンの頂面と
    シリンダヘッドの間に形成される主燃焼室の上方に位置
    する予燃焼室と、 一端が前記主燃焼室に開口し、他端が前記予燃焼室の中
    心から外れた方向に向かって開口し該予燃焼室内の側壁
    に沿って旋回流が生起せしめるよう該主燃焼室と該予燃
    焼室とを連通する流出通路と、 前記予燃焼室内に燃料を供給する燃料噴射弁とを備え、 前記旋回流が前記流出通路の他端から流入され該予燃焼
    室の内壁に沿って旋回する空気流と前記燃料噴射弁によ
    り噴射された噴霧とが混合されて形成されるリッチ混合
    気流と、該リッチ混合気流の内側に形成され前記予燃焼
    室の略中央部に位置するリーン混合気流との層状旋回流
    となるように前記予燃焼室が形成されたことを特徴とす
    るディーゼルエンジンの予燃焼室構造。
  2. 【請求項2】 前記予燃焼室の内壁は、前記旋回流に乱
    れを生じないように滑らかに形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの予燃焼室
    構造。
  3. 【請求項3】 前記予燃焼室は、縦断面視において該予
    燃焼室の中心を含み長手方向軸線に直交する平面に対し
    ほぼ対称に構成されたことを特徴とする請求項2に記載
    のディーゼルエンジンの予燃焼室構造。
  4. 【請求項4】 前記流出通路の他端には、該流出通路か
    ら前記予燃焼室内に流入する空気流の流線と、該予燃焼
    室内で生起される前記旋回流との流線が合流する際、各
    流線が鋭角をなすよう該旋回流の上流側に位置する前記
    他端の開口縁部に該開口中央に向かって延びる突出部が
    設けられ、該突出部の先端部は鋭角に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    のディーゼルエンジンの予燃焼室構造。
  5. 【請求項5】 前記突出部の先端は、面取りされたエッ
    ジ部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載
    のディーゼルエンジンの予燃焼室構造。
  6. 【請求項6】 前記燃料噴射弁は、前記旋回流が妨げら
    れない方向に向かって噴射するよう前記シリンダヘッド
    に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のいずれか1つに記載のディーゼルエンジンの予燃焼
    室構造。
  7. 【請求項7】 前記燃料噴射弁は、前記突出部の先端に
    向かって燃料を噴射するように設けられていることを特
    徴とする請求項6に記載のディーゼルエンジンの予燃焼
    室構造。
  8. 【請求項8】 前記予燃焼室の軸線と前記流出通路の軸
    線とを一致させると共に、該流出通路の他端を該予燃焼
    室の軸線に対して前記内壁に沿うよう一側に傾斜させ該
    予燃焼室に開口させたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれか1つに記載のディーゼルエンジンの予
    燃焼室構造。
  9. 【請求項9】 前記予燃焼室の軸線と前記流出通路の軸
    線とを一致させると共に、該流出通路の他端を該予燃焼
    室の軸線に対して前記内壁に沿うよう一側に傾斜させ該
    予燃焼室に開口させるとともに、前記燃料噴射弁は、前
    記シリンダヘッド上方から下方に向かい前記旋回流が妨
    げられないよう前記突出部の先端近傍に向かって噴射す
    るよう配置されていることを特徴とする請求項7に記載
    のディーゼルエンジンの予燃焼室構造。
JP7273048A 1995-10-20 1995-10-20 ディーゼルエンジンの予燃焼室構造 Withdrawn JPH09112275A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2020196209A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01
US11174778B2 (en) * 2016-12-08 2021-11-16 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Precombustion chamber gas engine

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US11174778B2 (en) * 2016-12-08 2021-11-16 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Precombustion chamber gas engine
JPWO2020196209A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01
WO2020196209A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 三菱自動車工業株式会社 副室式内燃機関

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