JPH09112219A - エンジンの動弁装置 - Google Patents

エンジンの動弁装置

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JPH09112219A
JPH09112219A JP7268823A JP26882395A JPH09112219A JP H09112219 A JPH09112219 A JP H09112219A JP 7268823 A JP7268823 A JP 7268823A JP 26882395 A JP26882395 A JP 26882395A JP H09112219 A JPH09112219 A JP H09112219A
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JP
Japan
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rocker arm
engine
speed
high speed
cam
Prior art date
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JP7268823A
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English (en)
Inventor
Takanori Sawada
田 隆 範 沢
Shoji Morita
田 正 二 盛
Makoto Kano
納 眞 加
Shinichi Takemura
村 信 一 竹
Atsushi Ehira
平 淳 江
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0005Deactivating valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L1/185Overhead end-pivot rocking arms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2301/00Using particular materials

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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンジンの低回転時と高回転時とで開閉状態
を変えることができる動弁装置において、高速用ロッカ
アームを薄肉で小型とする場合であっても、高強度かつ
高靭性であって耐摩耗性に著しく優れたものとする。 【解決手段】 メインロッカシャフト3を介し揺動自在
に支承されたメインロッカアーム2と、メインロッカア
ーム2に支承される高速用ロッカアーム4をそなえ、エ
ンジンの高回転時には連係機構によりメインロッカアー
ム2と高速用ロッカアーム4との連係を実行して高速用
カム7と高速用ロッカアーム4との摺接により揺動する
高速用ロッカアーム4でエンジンの吸気弁や排気弁Vを
開閉する動弁装置1において、高速用ロッカアーム4が
高速用カム7と摺接するカムスリップ面4fには、硬度
がHRC55以上で炭化物が析出分散した組織を有する
合金工具鋼基材の上にPVDによる硬質被膜を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの動弁装
置に関し、特に、エンジンの低回転時と高回転時とで弁
リフト特性を切り換えることができるようにしたエンジ
ンの動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用エンジンの動弁装置にお
いて使用されている可変動弁系のロッカアームにおいて
は、例えば、実開昭64−49602号公報に示される
ように、カムとの摺接面に焼結金属材料からなる別体の
チップ(受圧部材)が焼結結合もしくはろう付けにて固
着されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の可変動弁系のロッカアームにおいては、別体
のチップをロッカアーム基材に固着させるために、固着
部の厚さが大きくなることによって小型化が制約された
り、チップの位置合わせ用の加工溝部に応力集中が生じ
て疲労強度が低下したり、ろう付け時の高温保持によっ
て母材が軟化したり強度や耐摩耗性が低下したりするの
で浸炭等の硬化熱処理を付加させることが必要であった
りするという課題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来の課題にかんがみ
てなされたもので、ロッカアーム内部にロストモーショ
ン機構用の空間を有するために肉薄でかつ小型であるこ
とが必要とされる場合においても、エンジンの高回転時
の大きな負荷にも耐え得る優れた強度と靭性を有し、6
00MPa以上の大きな面圧下での優れた耐摩耗性をも
兼ね備えたエンジンの動弁装置を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるエンジン
の動弁装置は、請求項1に記載しているように、メイン
ロッカシャフトを介し揺動自在に支承されてエンジンの
吸気弁や排気弁を開閉するメインロッカアームと、メイ
ンロッカアームに支承される高速用ロッカアームをそな
え、メインロッカアームと高速用ロッカアームとの連係
を実行・解除する連係機構を有し、エンジンの低回転時
には連係機構によりメインロッカアームと高速用ロッカ
アームとの連係を解除して低速用カムの回転により揺動
するメインロッカアームでエンジンの吸気弁や排気弁を
開閉し、エンジンの高回転時には連係機構によりメイン
ロッカアームと高速用ロッカアームとの連係を実行して
高速用カムと高速用ロッカアームとの摺接により揺動す
る高速用ロッカアームおよびメインロッカアームでエン
ジンの吸気弁や排気弁を開閉するエンジンの動弁装置に
おいて、高速用ロッカアームが高速用カムと摺接するカ
ムスリップ面には、硬度がHRC55以上で炭化物が析
出分散した組織を有する合金工具鋼基材の上にPVD
(Physical Vapor Depositio
n)による硬質被膜を形成している構成としたことを特
徴としている。
【0006】本発明に係わるエンジンの動弁装置の実施
態様においては、請求項2に記載しているように、エン
ジンの低速回転時に高速用ロッカアームをロストモーシ
ョン運動させるロストモーション機構を高速用ロッカア
ーム内にそなえているものとすることができる。
【0007】同じく、本発明に係わるエンジンの動弁装
置の実施態様においては、請求項3に記載しているよう
に、合金工具鋼基材が合金工具鋼SKD(ダイス鋼)お
よびSKH(高速度工具鋼)に分類される材料からなる
ものとすることができる。
【0008】同じく、本発明に係わるエンジンの動弁装
置の実施態様においては、請求項4に記載しているよう
に、PVDによる硬質被膜がCrN,CrN,TiN
のうち少なくともいずれか1種からなり、その膜厚が2
μm以上7μm以下であり、膜硬度がビッカース・ヌー
プ(Vickers Knoop)硬度Hk1500以
上であるものとすることができる。
【0009】
【発明の作用】本発明に係わるエンジンの動弁装置で
は、高速用ロッカアームが高速用カムと摺接するカムス
リップ面には、硬度がHRC55以上で炭化物が析出分
散した組織を有する合金工具鋼基材の上にPVD法によ
る硬質被膜を形成している構成としたから、高速用ロッ
カアーム(自由カムフォロワ)を可変動弁系に組み込ん
だ際に、コンパクトなロッカアームとすることが可能と
なって慣性重量が小さくできることにより、エンジンの
高回転・高出力化が図られることとなり、それに伴う入
力荷重の増加にも十分な耐久強度と耐摩耗性を兼ね備え
たエンジンの動弁装置が得られることとなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例によるエンジン
の動弁装置1を示し、1つの気筒について同一の機能を
有する2つの弁(給気弁,排気弁のいずれでも良く、図
示のものは吸気弁Vとする。)を備えたエンジンに対し
て本発明を適用した場合を示している。
【0012】これについて説明すると、各気筒には2本
の吸気弁Vに対応した単一のメインロッカアーム2が設
けられている。そして、このメインロッカアーム2の基
端は、各気筒に共通な中空のメインロッカシャフト3を
介してシリンダヘッドに揺動自在に支持され、メインロ
ッカアーム2の平面視において二股をなす各々の先端は
2本の吸気弁Vのそれぞれステム頂部Vuに当接する。
【0013】メインロッカアーム2は上記したように平
面視においてほぼ二股状に形成され、このメインロッカ
アーム2には、ほぼその中央上方に、単一の自由カムフ
ォロワとしての高速用ロッカアーム4が設けられてい
る。そして、高速用ロッカアーム4の両側には第1カム
としての低速用カム5,5が当接するローラが設けられ
ている。
【0014】そして、ローラはメインロッカアーム2に
設けられた貫通孔に挿設されたベアリングシャフトにニ
ードルベアリングを介して回動自在に支承されている。
【0015】また、この高速用ロッカアーム4の基端は
サブロッカシャフト6を介して、メインロッカアーム2
に揺動自在(相対回転可能)に支持されている。そし
て、このサブロッカシャフト6は高速用ロッカアーム4
に形成されたシャフト穴4aに摺動可能に嵌合する一
方、メインロッカアーム2に形成された支持壁のシャフ
ト穴2a,2aに圧入支持されている。
【0016】高速用ロッカアーム4は吸気弁Vに当接す
る部位を持たず、その先端には第2カムとしての高速用
カム7に摺接するカムフォロワ部4bが円弧状にやや突
出して形成されている。
【0017】メインロッカアーム2において、高速用ロ
ッカアーム4の先端部周辺および後述の連係機構として
作動するレバー部材8を収容する空間2bはメインロッ
カシャフト3が露出するまで切削されて形成されてお
り、これによりメインロッカシャフト3と吸気弁Vの弁
軸Vとの距離の短縮化、すなわち、メインロッカアー
ム2のコンパクト化を可能としている。また、高速用ロ
ッカアーム4の下側には、ロストモーション機構11を
収容するための円筒状の凹部4cが形成されている。そ
して、コイル状のロストモーションスプリング12の基
端は、凹部4cの底面に支持され、その先端は凹部4c
に摺動自在に嵌合された有底筒状のスプリングリテーナ
13を付勢している。
【0018】スプリングリテーナ13はその頭部が上述
の露出状態にあるメインロッカシャフト3に当接してい
る。
【0019】さらに、前述の高速用ロッカアーム4に
は、カムフォロワ部4bの下側に、後述のレバー部材8
が係合してこのレバー部材8とともに連係機構を構成す
る段部4dと、これに連なる傾斜部4eとが形成され、
カムフォロワ部4bは高速用カム7と摺接するカムスリ
ップ面4fとなっている。
【0020】また、メインロッカアーム2の下方側に
は、メインロッカシャフト3の側方でピン15に揺動自
在に支承された連係部材としてのレバー部材8が設けら
れている。
【0021】レバー部材8の上部側方には突起が一体に
形成され、メインロッカアーム2に形成された円筒状の
凹部に収容されたリターンスプリングおよびスプリング
リテーナによって、このレバー部材8は自由カムフォロ
ワとしての高速用ロッカアーム4との係合が解除される
方向(図において実線で示す状態)に付勢されている。
【0022】一方、レバー部材8の下端部にはメインロ
ッカアーム2に設けられた油圧駆動部16の作動プラン
ジャ17が当接している。すなわち、メインロッカアー
ム2には前述のメインロッカシャフト3の軸線と直交す
る方向に、上述の作動プランジャ17が摺動自在に嵌装
される円筒状の凹部2dが形成され、作動プランジャ1
7と凹部2dとの間には油圧室18が形成される。
【0023】この油圧室18に作動油圧を導く油通路は
メインロッカアーム2およびメインロッカシャフト3の
内部を通して設けられる。すなわち、メインロッカアー
ム2には油圧室18に一端が開口するとともに、他端が
メインロッカシャフト3に対する軸受面を貫通する通孔
3aが形成されている。
【0024】そして、メインロッカシャフト3の内部に
はオイルギャラリ19が軸方向に形成され、このオイル
ギャラリ19は通孔3aを介してメインロッカアーム2
の通孔2gと連通している。ここで、油圧室18に導か
れる作動油圧および前述のリターンスプリングによっ
て、レバー部材8および高速用ロッカアーム4の段部4
dにより形成される連係機構の連係切換え手段を構成す
る。
【0025】オイルギャラリ19には、図示しない切換
弁を介して、オイルポンプの吐出油圧が所定の高速回転
時に導かれる。そして、切換弁の作動を電子制御するコ
ントロールユニットは、エンジンの回転信号,冷却水の
温度信号,潤滑油の温度信号,過給機を備える場合の吸
気の過給圧力信号,スロットルバルブの開度信号等を入
力して、これらの検出値に基づいてエンジントルクの急
激な変動を抑えつつ、後述する低速用カム5と高速用カ
ム7との切換えを円滑に行うようになっている。
【0026】低速用カム5,5とこれらの間の高速用カ
ム7とは、それぞれ共通のカムシャフト21に一体形成
され、エンジンの低回転時と高回転時において要求され
る弁リフト特性を満足するように異なる形状(大きさが
異なる相似形も含む。)に形成されている。つまり、高
速用カム7は低速用カム5と比べ、弁リフト量もしくは
開弁時間の少なくとも一方を大きくするカムプロフィー
ルを有している。ここでは、弁リフト量,開弁時間を共
に大きくしてある。
【0027】上記構成になる本実施例にあっては、エン
ジンの低回転時、メインロッカアーム2はローラを介し
て低速用カム5のカムプロフィールに従って揺動し、各
吸気弁Vの開閉駆動を行う。
【0028】このとき、高速用ロッカアーム4は高速用
カム7のカムプロフィールに従って揺動するものの、リ
ターンスプリングの付勢力によってレバー部材8は図1
に実線で示す第1位置にあり、ロストモーション機構1
1が機能を発揮する第1位置の状態にあるため、高速用
ロッカアーム4から入力があっても、ロストモーション
スプリング12が撓むのみで、メインロッカアーム2の
動きが妨げられることはない。
【0029】これに対して、エンジンの高回転時に、作
動油圧がオイルギャラリ19および油通路2gを介して
油圧室18に導かれると、作動プランジャ17はレバー
部材8をリターンスプリングに抗って揺動させ、図1に
仮想線で示す第2位置にもたらす。
【0030】この第2位置の状態では、レバー部材8の
端部が、高速用ロッカアーム4の段部4dに係合するこ
とによって、メインロッカアーム2と高速用ロッカアー
ム4とが連係して一体となり、メインロッカシャフト3
を中心としてメインロッカアーム2が高速用ロッカアー
ム4と共に揺動することになる。
【0031】ここにおいて、高速用カム7は低速用カム
5に比較して、弁開度および弁リフト量が共に大きなも
のとなるようなカムプロフィールに形成されているか
ら、高速用ロッカアーム4がメインロッカアーム2と一
体化された状態での揺動時にはメインロッカアーム2の
ローラが低速用カム5から浮き上がり、各吸気弁Vは高
速用カム7のカムプロフィールに従って高速用ロッカア
ーム4とメインロッカアーム2とが揺動することにより
メインロッカアーム2を介して開閉駆動され、弁開度お
よび弁リフト量が共に大きくなる。
【0032】一方、エンジンの高回転域から再び低回転
域に移ると、切換弁の作動により油圧室18に導かれる
油圧が低下し、リターンスプリングの弾性復元力によっ
てレバー部材8および作動プランジャ17が元の第1位
置に移動して、メインロッカアーム2の拘束が解除され
る。
【0033】これにより、低速用カム5のカムプロフィ
ールに基づくトルク特性と高速用カム7のカムプロフィ
ールに基づくトルク特性が合成され、低回転域から高回
転域に亘ってトルクを高めることが可能となる。
【0034】そして、この実施例においては、作動油圧
の発生が十分でなく、レバー部材8の第1位置から第2
位置への移動が不十分であった場合であっても、レバー
部材8の端部は自由カムフォロワとしての高速用ロッカ
アーム4の傾斜部4eを滑りつつ、レバー部材8が揺動
するので、メインロッカアーム2に設けたローラと低速
用カム5との衝突を緩和することができ、異音の発生が
低減される。
【0035】さらに、本実施例によれば、レバー部材8
の端部と高速用ロッカアーム4の段部4dとの係合、す
なわち、連係の実行および離脱(すなわち、連係の解
除)により連係切換えを行うようにしたので、高い精度
を必要とせず、安定した作動を行わせることができる。
【0036】また、メインロッカアーム2に設けたロー
ラの上面と高速用ロッカアーム4の上面の高さ方向精度
は、レバー部材8を交換することで容易に出すことがで
きるので、工数の低減が可能であり、低コスト化をはか
ることができる。
【0037】さらに、高速用ロッカアーム4がコンパク
トであり、この高速用ロッカアーム4にロストモーショ
ン機構11を収容する凹部4cを形成したので軽量とな
り、ロストモーションスプリング12も弱いものでよい
から、スプリングリテーナ13のストローク規制手段な
どを設けることなく、高速用カム7のカム表面と高速用
ロッカアーム4のカムスリップ面4fとの間でのフリク
ションを小さくすることができる。
【0038】次に、本発明の実施例1〜5,比較例A〜
D,従来例イ,ロにおける高速用ロッカアーム4の材料
仕様および製造法等について表1と共に説明する。
【0039】
【表1】
【0040】まず、表1に示す実施例1〜5の高速用ロ
ッカアーム4の素材としては、SKD11等の冷間ダイ
ス鋼の成分系を有する溶製材からの切り出し材もしくは
ロッカアーム形状にできる限り近づけた精密鋳造材を作
製する。
【0041】そして、このロッカアーム粗材に対し必要
に応じて焼鈍しの熱処理を施した後、サブロッカシャフ
ト6を通すためのシャフト穴4aを形成する孔あけおよ
びロストモーション機構11の凹部4cを形成するため
の加工、ならびに高速用カム7と摺接するカムスリップ
面2fおよびレバー部材8と連係する段部4d等の粗加
工を行う。
【0042】続いて、HRC60以上の硬度が得られる
ように焼入れ焼戻しの熱処理を施したあと、熱処理後の
歪除去や各部の粗さや寸法が所定値となるように仕上げ
研磨加工等の最終加工を実施する。特に、PVD(Ph
ysical VaporDeposition)処理
を加える高速用カム7とのカムスリップ面4fについて
は表面粗さがRaで0.1以下が得られるようにする。
【0043】このようにして得られた最終形状のロッカ
アーム粗材の高速用カム7とのカムスリップ面4fに表
1に示すようなCrN等の硬質被膜をPVD法により蒸
着させる。蒸着後の荒れたスリップ面4fをポリッシン
グし、表面粗さをRaで0.1以下とする。
【0044】一方、比較例A〜Dのロッカアームについ
ては、上記冷間ダイス鋼のほかに、同じく表1に示すよ
うに炭素工具鋼等を粗材に用いたり、硬化熱処理条件や
PVD法の条件を調節することにより作製した。
【0045】他方、従来例イとしては、Fe−16Cr
−4Mo−2C(数字はwt%)を主成分とした鉄基焼
結合金からなる蒲鉾型のチップを作製し、このチップが
前後方向(サブロッカシャフト側〜先端側)に動かない
ように固定できる枠を浸炭鋼からなるロッカアーム粗材
のスリップ部に加工した後、チップをロッカアームに載
せてニッケル合金のろう材を用いて真空炉中1050℃
にて溶融固着させたものとした。このろう付け熱処理に
よってロッカアーム素材は軟化するので、所定の加工を
行った後、浸炭焼入れ処理を実施することによりロッカ
アーム基材硬度をHRC60に高めた。
【0046】さらには、もう一つの従来例ロとして、直
動式動弁系のバルブリフタのシムに汎用されているSC
M415浸炭材料一体でロッカアームを作製した。そし
て、この場合の製作方法としては、硬化していないSC
M415材からロッカアーム近似形状を切り出しそして
孔あけ加工を行い、各スリップ面については粗加工した
後、浸炭焼入れの熱処理により硬化させ、最終研磨加工
により耐久試験用ロッカアームを供試した。
【0047】評価試験 これらの高速用ロッカアームを図1に示したエンジンの
動弁装置1に取り付け、外部電気モータ駆動される実機
4気筒エンジンの各気筒の吸気および排気側にそれぞれ
組み付け、表2に示す加速耐久条件にて各仕様のロッカ
アームの強度や耐摩耗性を比較評価した。
【0048】
【表2】
【0049】耐久試験後の各ロッカアームの状況を表3
にまとめて示す。
【0050】
【表3】
【0051】表3に示すように、本発明の実施例1〜5
においては、高速用カム7と摺接するカムスリップ面4
fおよびレバー部材8の端部と係合・離脱する段部4d
の摩耗量(最大摩耗深さ)はいずれも5μm以下と小さ
いうえに、摩擦面(摺動面)にはスカッフ傷が全く見ら
れず鏡面を呈しており、非常に良好な状況を保っている
ことが認められた。また、硬質被膜の摩滅や剥離ないし
は基材へのへこみといった損傷も全く見られなかった。
そして、相手カムノーズの摺動面についても、実施例3
のTiN被膜のロッカアームだけが多少摩耗量が多いも
のの、シビアなスカッフ傷は見られず、良好な摩擦面を
保っていることが認められた。
【0052】これらの実施例1〜5に対して、比較例A
では、硬質被膜の膜厚が2μm未満と極端に薄いため
に、カムスリップ面4fの所々に摩滅に伴う基材の露出
とその部分の摩耗とスカッフ傷が生じており、これに伴
い相手カムノーズも多少摩耗量が増加していることが認
められ、この比較例Aの仕様ではこの後の耐久継続は不
可能であった。
【0053】また、比較例Bでは、硬質被膜の膜厚が7
μmを超えているために、基材と被膜との密着強度が低
くなり、耐久後の摺動面を観察すると被膜が界面に沿っ
て剥離しており、さらに基材および相手カムノーズが大
きく摩耗してしまっており、耐久継続は不可の状態であ
った。
【0054】さらに、比較例Cでは、基材に炭素工具鋼
であるSK1材を用いたために、PVD法による蒸着時
の温度上昇により硬質被膜の下の基材がHRC55をは
るかに下回るほどに著しく軟化してしまった結果、被膜
を支える基材が大きくへこんでしまい、耐久継続不可の
状況であった。
【0055】さらにまた、比較例Dでは、基材に低合金
工具鋼であるSKS1を用いたために、PVD処理後の
被膜の下の基材硬度がHRC55を多少下回った結果、
比較例C程ではないにしても、数μmのへこみが認めら
れた。
【0056】これらの結果から、硬質被膜の膜厚として
は2〜7μm、被膜直下の基材硬度としてはHRC55
以上が必要であると判断された。また、基材の材種とし
ては高温での軟化抵抗がダイス鋼であるSKD系よりも
優れ、炭化物が多く析出する高速度工具鋼であるSKH
系を採用しても構わないことが他の実験により確かめら
れた。
【0057】一方、従来例イでは、鉄基焼結材からなる
蒲鉾状の板厚1.5〜3mmのチップをロッカアーム基
材にろう付けにより固着させているため、ろう付け部の
基材を削り込んだ分だけ、ロストモーション機構用凹部
4cとカムスリップ面4fとの最小肉厚が薄くなったこ
とと、チップ固定用の枠加工に伴う逃げ溝が切り欠きと
して作用する結果、耐久後、この薄肉部に沿って疲労ク
ラックが形成されてしまい、耐久継続不可の状態となっ
た。
【0058】他方、従来例ロでは、1μm以上の有効な
炭化物が析出していないために耐摩耗性が不十分である
結果、高速用カム7と摺接するカムスリップ面4fおよ
びレバー部材8の端部と係合する段部4dの摺動面が著
しく摩耗し、耐久継続不可の状況であった。
【0059】これらの結果からは、従来の動弁系カムフ
ォロワ(ロッカアーム)に使用されてきた材料構成では
本発明のロッカアームが有する効果が得られないことが
明らかとなった。
【0060】
【発明の効果】本発明に係わるエンジンの動弁装置によ
れば、請求項1に記載しているように、メインロッカシ
ャフトを介し揺動自在に支承されてエンジンの吸気弁や
排気弁を開閉するメインロッカアームと、メインロッカ
アームに支承される高速用ロッカアームをそなえ、メイ
ンロッカアームと高速用ロッカアームとの連係を実行・
解除する連係機構を有し、エンジンの低回転時には連係
機構によりメインロッカアームと高速用ロッカアームと
の連係を解除して低速用カムの回転により揺動するメイ
ンロッカアームでエンジンの吸気弁や排気弁を開閉し、
エンジンの高回転時には連係機構によりメインロッカア
ームと高速用ロッカアームとの連係を実行して高速用カ
ムと高速用ロッカアームとの摺接により揺動する高速用
ロッカアームおよびメインロッカアームでエンジンの吸
気弁や排気弁を開閉するエンジンの動弁装置において、
高速用ロッカアームが高速用カムと摺接するカムスリッ
プ面には、硬度がHRC55以上で炭化物が析出分散し
た組織を有する合金工具鋼基材の上にPVDによる硬質
被膜を形成しているものとしたから、高速用ロッカアー
ム内部にロストモーション機構用の空間(凹部)を有す
るために肉薄でかつ小型の高速用ロッカアームとする場
合であっても、エンジンの高回転時に負荷される大きな
入力に対しても十分耐え得る高い強度と優れた靭性を有
するものとなり、600MPa以上の高い面圧下での耐
摩耗性をも兼ね備えた高速用ロッカアームを有するエン
ジンの動弁装置を提供することが可能であるという著し
く優れた効果がもたらされる。
【0061】そして、請求項2に記載しているように、
エンジンの低速回転時に高速用ロッカアームをロストモ
ーション運動させるロストモーション機構を高速用ロッ
カアーム内にそなえているものとすることによって、エ
ンジンの動弁装置の小型かつ軽量化を実現することが可
能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0062】また、請求項3に記載しているように、合
金工具鋼基材が合金工具鋼SKD(ダイス鋼)およびS
KH(高速度工具鋼)に分類される材料から選ばれるも
のとすることによって、基材の高温による軟化抵抗を大
きなものとすることが可能であり、PVD処理の際の蒸
着時の温度上昇によっても被膜の下の基材の硬度が低下
しないものとすることが可能であるから、被膜を支える
基材がへこむという不具合を生じないものにすることが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0063】さらに、請求項4に記載しているように、
PVDによる硬質被膜がCrN,CrN,TiNのう
ち少なくともいずれか1種からなり、その膜厚が2μm
以上7μm以下であり、膜硬度がビッカース・ヌープ硬
度Hk1500以上であるものとすることによって、摩
耗深さが少なく耐摩耗性に著しく優れたカムスリップ面
および連係機構との係合用凹部を有する高速用ロッカア
ームを備えたエンジンの動弁装置を提供することが可能
であるという顕著な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエンジンの動弁装置を
示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 エンジンの動弁装置 2 メインロッカアーム 3 メインロッカシャフト 4 高速用ロッカアーム 4c ロストモーション機構の凹部 4d 高速用ロッカアームの段部(連係機構) 4f 高速用ロッカアームのカムスリップ面 5 低速用カム 6 サブロッカシャフト 7 高速用カム 8 レバー部材(連係機構) 11 ロストモーション機構 16 油圧駆動部 21 カムシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加 納 眞 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 竹 村 信 一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 江 平 淳 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインロッカシャフトを介し揺動自在に
    支承されてエンジンの吸気弁や排気弁を開閉するメイン
    ロッカアームと、 メインロッカアームに支承される高速用ロッカアームを
    そなえ、 メインロッカアームと高速用ロッカアームとの連係を実
    行・解除する連係機構を有し、 エンジンの低回転時には連係機構によりメインロッカア
    ームと高速用ロッカアームとの連係を解除して低速用カ
    ムの回転により揺動するメインロッカアームでエンジン
    の吸気弁や排気弁を開閉し、 エンジンの高回転時には連係機構によりメインロッカア
    ームと高速用ロッカアームとの連係を実行して高速用カ
    ムと高速用ロッカアームとの摺接により揺動する高速用
    ロッカアームおよびメインロッカアームでエンジンの吸
    気弁や排気弁を開閉するエンジンの動弁装置において、 高速用ロッカアームが高速用カムと摺接するカムスリッ
    プ面には、硬度がHRC55以上で炭化物が析出分散し
    た組織を有する合金工具鋼基材の上にPVDによる硬質
    被膜を形成していることを特徴とするエンジンの動弁装
    置。
  2. 【請求項2】 エンジンの低速回転時に高速用ロッカア
    ームをロストモーション運動させるロストモーション機
    構を高速用ロッカアーム内にそなえていることを特徴と
    する請求項1に記載のエンジンの動弁装置。
  3. 【請求項3】 合金工具鋼基材が合金工具鋼SKD(ダ
    イス鋼)およびSKH(高速度工具鋼)に分類される材
    料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    エンジンの動弁装置。
  4. 【請求項4】 PVDによる硬質被膜がCrN,Cr
    N,TiNのうち少なくともいずれか1種からなり、そ
    の膜厚が2μm以上7μm以下であり、膜硬度がビッカ
    ース・ヌープ硬度Hk1500以上であることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のエンジンの動
    弁装置。
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