JPH09111992A - 成形仕上材の取付構造 - Google Patents

成形仕上材の取付構造

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JPH09111992A
JPH09111992A JP7268228A JP26822895A JPH09111992A JP H09111992 A JPH09111992 A JP H09111992A JP 7268228 A JP7268228 A JP 7268228A JP 26822895 A JP26822895 A JP 26822895A JP H09111992 A JPH09111992 A JP H09111992A
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JP
Japan
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molding
attached
embedded
base wall
finishing material
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JP7268228A
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Inventor
Sen Uchida
戦 内田
Hirofumi Watanabe
拓文 渡邉
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建物の外壁や内壁を装飾する人工石や結晶化ガ
ラス或いは陶板等の成形仕上材の下地壁に対する取付方
法を改良する。 【解決手段】予め成形仕上材1の対向する2辺の近傍に
ネジ(ナット6)を有し且つ脚部3bを設けることで引
き抜き力に対抗し得るように構成した埋め込み金具3を
埋設しておき、且つ成形仕上材1の横目地に対応する位
置に通しアングル8を配置しておく。成形仕上材1の下
辺側に埋設した埋め込み金具3にボルト7を用いて係合
部材4を取り付けると共に上辺側に係止部材5を取り付
け、この係止部材5を通しアングル8に固定する。上方
に配置された成形仕上材1の係合部材4を既に固定され
た成形仕上材1の係止部材5に係合させて通しアングル
8に取り付ける。目地部にシーリング材13を挿入してシ
ールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下地壁となる間仕
切り壁或いは外壁の表面に比較的大型の人工石,陶板或
いは結晶化ガラス等の成形物からなる成形仕上材を取り
付ける成形仕上材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁面や内壁面に天然石,人工
石,陶板或いはガラス等を取り付けて装飾することがあ
る。この場合、前記装飾体を板状に形成し、該板体を金
具により機械的に下地壁に取り付ける方法、及び接着剤
を用いて下地壁に取り付ける方法があり、夫々装飾体の
材質や厚さ等の条件に応じて選択的に採用されている。
以下、幾つかの取付構造について図により説明する。
【0003】図6は天然石を湿式工法によって下地壁に
取り付ける取付構造を説明する図であり、(a)は断面
図,(b)は平面図である。図に於いて、天然石51の上
下方向に対向する小口面であって、下方に配置される小
口面には1又は複数の穴51aが形成され、また上方に配
置される小口面には前記穴51aと対向する位置及び他の
位置に複数の穴51a,51bが形成されている。下地壁52
に埋設されたセパレーター或いは横筋53の突出部分に縦
筋54が溶接され、該縦筋54に横筋55が溶接されている。
下地壁52に沿って立設された下方に位置する天然石51の
上方の小口面に形成された穴51aにはダボとなる所定長
さの棒鋼56が挿入され、突出部分が上方に位置する天然
石51の下方の小口面に形成された穴51aに嵌合してい
る。また下方の天然石51に形成された穴51bにはフック
状に形成された引き金具57が挿入され、自由端側が横筋
55に溶接されている。
【0004】上記の如く、上下方向に配置された天然石
51は棒鋼56によって互いに接続されており、且つ引き金
具57によって下地壁52と接続されている。そして天然石
51と下地壁52の間に形成された空間にモルタルを充填す
ることで、両者は互いに一体化している。
【0005】図7は室内側の下地壁52に天然石51を湿式
工法によって取り付けた構造を示すものであり、縦筋54
を用いることなく、横筋53に直接横筋55を溶接し、この
横筋55に引き金具57を溶接したものである。このよう
に、縦筋54は必須のものではなく、横筋55があれば天然
石51を下地壁52に取り付けることが出来る。
【0006】図8(a)〜(c)は天然石51を乾式工法
によって下地壁52に取り付ける取付構造を説明するもの
である。図に於いて、天然石51の上下方向に対向する小
口面には同位置に或いは所定距離離隔した位置に穴51a
が形成されている。下地壁52であって上下方向に配置さ
れた天然石51の横目地に対応する位置にはアングル状の
ブラケット58が固着されており、このブラケット58にダ
ボとなる棒鋼59が立設されている。そして穴51aに棒鋼
59を挿入することで、天然石51はブラケット58を介して
下地壁52に取り付けられている。
【0007】尚、図8(a)は、水平片58aの一方側の
みに棒鋼59を取り付けたブラケット58を用いて天然石51
を取り付けるように構成したものであり、ブラケット58
としては水平片58aの上側に棒鋼59を取り付けたもの
と、下側に棒鋼59を取り付けたものの2種類が用意され
る。また同図(b)は、ブラケット58の水平片58aに上
下方向に夫々棒鋼59を取り付けたプレート60を固着し、
このプレート60を横目地に挿入して上下方向に配置され
た天然石51の穴51aに棒鋼59を挿入することで、該天然
石51をブラケット58,プレート60を介して下地壁52に取
り付けるように構成したものである。更に、同図(c)
は前記した2つの方法を併用したものである。前記各乾
式工法では、天然石51と下地壁52の間に形成された空間
にはモルタルが充填されることがない。
【0008】天然石51を下地壁52に取り付ける場合、上
記湿式工法或いは乾式工法の何れかの工法を採用するの
が一般的である。しかし、必ずしも上記工法を採用する
ものではなく、接着剤を用いて天然石51を直接下地壁52
に張りつけることも行われている。
【0009】図9は、乾式工法によって下地壁52に結晶
化ガラス61を取り付ける取付構造を説明するものであ
る。結晶化ガラス61の上下方向に対向する小口面には夫
々1又は複数の穴61aが形成されている。下地壁52であ
って結晶化ガラス61の横目地に対応する位置にはアング
ル状のブラケット58が固着され、該ブラケット58の水平
片58aに一方の面に棒鋼59を取り付けたプレート60或い
は両方の面に棒鋼59を取り付けたプレート60が固着され
ている。そして結晶化ガラス61に形成された穴61aに棒
鋼59を挿入することで、該ガラス61はプレート60,ブラ
ケット58を介して下地壁52に取り付けられている。
【0010】上記構造は図8に示す天然石51の取付構造
と同一であり、下地壁52に装飾体を取り付ける代表的な
乾式構造である。
【0011】図10は、下地壁を構成するALCパネル62
に陶板63を取り付ける構造の例を説明するものである。
陶板63の上下方向の小口面から裏面にかけてスリットが
形成されており、このスリットにクランプ金具64が嵌合
して取り付けられている。またALCパネル62と陶板63
との間には弾性接着剤65が塗布されると共に、陶板63に
取り付けたクランプ金具64に対向する位置に差し込み金
具66が固着されている。そしてクランプ金具64の一部を
差し込み金具66に差し込むことで、陶板63は下地壁とな
るALCパネル62に取り付けられている。
【0012】陶板が小型で軽量の物である場合、この陶
板を接着剤によって直接下地壁の表面に接着して取り付
けることも行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記各工法は夫々幾つ
かの有利な点及び問題点を有している。例えば、天然石
や結晶化ガラスの小口面に穴を形成し、該穴に棒鋼(ダ
ボピン)を挿入して湿式工法或いは乾式工法によって下
地壁に取り付ける構造では、穴を形成するためにこれら
が一定以上の厚さ(通常20mm〜40mm)を有することが必
須であり、重量が大きくなって取り扱いが困難となり、
且つブラケット等の剛性を高くする必要が生じて構造全
体が大型化するという問題がある。
【0014】また陶板の裏面側にスリットを形成してク
ランプ金具を取り付ける構造では、前記スリットを一定
の精度を持って形成することが必要であり、且つ該スリ
ットの部分に欠けが生じ易く、コスト高になるという問
題がある。
【0015】また天然石,結晶化ガラス或いは陶板を接
着剤によって下地壁に取り付ける構造では、強い接着強
度を期待することが困難であり、大型のものや重量が大
きいもの或いは大きな外力が作用する虞のある場所には
適用し得ないという問題がある。
【0016】本発明の目的は、人工石やガラス或いは陶
板等人工の成形仕上材を下地壁に取り付ける取付構造で
あって、該仕上材が大きな厚さを必要とせず、且つ取り
付けが容易な取付構造を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る成形仕上材の取付構造は、建物の壁材に
成形物からなる成形仕上材を取り付ける成形仕上材の取
付構造であって、予め成形仕上材の対向する辺の近傍に
ネジ部を有し且つ引き抜き力が作用したとき該力に対抗
し得る埋め込み金具を埋設しておき、一方の辺の近傍に
埋設した埋め込み金具に係合部材を取り付けると共に他
方の辺の近傍に埋設した埋め込み金具に前記係合部材と
係合して係止する係止部材を取り付け、前記係止部材を
下地金物に固定すると共に、既に固定された成形仕上材
の係止部材に該成形仕上材に隣接させた成形仕上材の係
合部材を係合させて取り付けたものである。
【0018】上記成形仕上材の取付構造では、人工石や
ガラス板或いは陶板等の成形仕上材を製造する過程で該
成形仕上材の対向する辺の近傍に埋設されたネジ部を有
し且つ引き抜き力に対抗し得る埋め込み金具であって、
一方の辺(例えば、下辺)側に埋設された埋め込み金具
に係合部材を取り付けると共に、他方の辺(例えば上
辺)側に埋設された埋め込み金具に係合部材と係合して
該部材を係止する係止部材を取り付けることによって、
複数の成形仕上材を上下方向に連接して上方に位置する
成形仕上材の下辺側に取り付けた係合部材を下方に位置
する成形仕上材の上辺側に取り付けた係止部材に係合さ
せることで互いに接続することが出来る。
【0019】従って、上記係止部材を予め下地壁に取り
付けた下地金物に固定することで、成形仕上材を下地壁
に取り付けることが出来る。例えば、成形仕上材の横目
地の位置に対応させて下地金物となる通しアングルを配
置して下地壁に固着したL型のピース金物に取り付けて
固定し、更に、係止部材に通しアングルの片と当接する
フランジを設け、該フランジを通しアングルの片にビス
等によって固定することで、個々の成形仕上材を下地壁
に取り付けると共に上下方向に連接することが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、上記成形仕上材の取付構造
の好ましい実施形態について図により説明する。図1は
成形仕上材の取付構造を説明する断面図、図2は外観斜
視図、図3は係合部材の構成を説明する図、図4は係止
部材の構成を説明する図、図5は成形仕上材を取り付け
る際の手順を説明する展開図である。
【0021】図に於いて、成形仕上材1は人工石,結晶
化ガラス,陶板或いはセラッミクス板等の人工的な成形
体からなり、建物の外壁面或いは内壁面を構成する下地
壁2に取り付けられて該壁面を装飾する機能を有してい
る。この成形仕上材1は、図示しない型枠に目的の成形
体に対応する材料を投入し、その後、材料に応じた処理
(例えば、加熱や焼成等)を施して硬化させて脱型し、
更に、切断,研磨等の加工を行って製造される。
【0022】成形仕上材1の内部であって対向する辺の
近傍に埋め込み金具3が埋設されている。この埋め込み
金具3は、該金具3に作用する引き抜き力に対抗し得る
ような形状を有し、且つ係合部材4及び係止部材5を取
り付けることが可能なように構成されている。
【0023】本例に於いて、埋め込み金具3は、所定の
寸法を持った矩形状の平板の中央に絞り成形によって円
形状の平面3aを突出させて形成することで、平面3a
の周囲に該平面3aと平行な平面からなる脚部3bを形
成している。そして平面3aの脚部3b側の面にナット
6を絞り加工で一体化させることで、係合部材4及び係
止部材5を取り付けることが可能なように構成してい
る。埋め込み金具3を形成する材料としては厚さ0.5 mm
〜3mmのステンレス鋼板を用いており、且つ平面3aと
脚部3bの平行部分との距離をナット6の厚さと略等し
いか或いは僅かに大きい4mm〜7mm程度に設定してい
る。
【0024】上記埋め込み金具3では、平面3aが成形
仕上材1の裏面側に対向する位置に配置されると共に脚
部3bが成形仕上材1の面方向と平行に配置され、ナッ
ト6が裏面側に開口している。従って、ナット6に螺合
したボルト7を介して下地壁2に取り付けられた成形仕
上材1に風や地震による面外方向の力が作用したとき、
この力を埋め込み金具3の脚部3bが分散して負担する
ことで、該金具3は引き抜き力に対抗することが可能で
ある。
【0025】尚、埋め込み金具3の形状は上記例に限定
するものではなく、帯状の板を折り曲げて平面3aと脚
部3bを形成しても良い。要するに、埋め込み金具3は
該金具3に作用する引き抜き力を成形仕上材1と共同し
て対抗し得るものであれば良く、形状を限定するもので
はない。
【0026】上記の如く構成された埋め込み金具3を埋
設した成形仕上材1を製造する方法の例について簡単に
説明する。先ず、成形仕上材1の平面寸法及び厚さに対
応した型枠を用意し、底盤或いは上盤の予め設定された
埋め込み金具3の埋設位置、即ち、成形仕上材1の対向
する二辺(上辺及び下辺)の近傍であって左右方向の両
側に対応する位置に該金具3を固定する。その後、型枠
内に目的の成形仕上材1を成形するための材料を投入
し、夫々の材料に応じた処理を施して硬化させ、脱型後
仕上げ切断,研磨等の加工を行うことで、成形仕上材1
を製造することが可能である。
【0027】本例では、埋め込み金具3を埋設すること
によって小口面に対する穴の形成を不要とすることで、
成形仕上材1の厚さを8mm〜25mmの範囲に納めることが
可能である。また成形仕上材1の平面寸法は300 mm〜12
00mm程度のものを用いている。
【0028】また本例では成形仕上材1の上下各辺の近
傍であって且つ左右方向の両側に4個の埋め込み金具3
を埋設している。しかし、成形仕上材1に埋設する埋め
込み金具3の数は該仕上材1の寸法,重量等の条件に応
じて設定すべきであり、少なくとも向かい合う一対の辺
に対し1個の埋め込み金具3が配置されていれば良い。
【0029】係合部材4は、図3に示すように、所定の
幅(25mm),長さ(100 mm),厚さ(1.2 mm)を持った
プレート状に形成され、一方の端部側にはボルト穴4a
が形成されている。そしてボルト穴4aにボルト7を挿
通して成形仕上材1の一方の辺(下辺)側に埋設された
埋め込み金具3のナット6に締結することで、係合部材
4は他方の端部4b側を成形仕上材1の下辺から突出さ
せた状態で取り付けられている。
【0030】係止部材5は、成形仕上材1の他方の辺
(上辺)側に取り付けられて隣接する成形仕上材1の下
辺から突出した係合部材4と係合して係止し、且つ下地
壁2に間接的に固定されるものである。係止部材5は、
図4に示すように、係合部材4を挿入して係止するため
に両側を折り曲げてコ字状に形成された係止部5aと、
下地金物となる通しアングル8に取り付けられる取付部
5bとを有して構成されている。前記係止部5aには成
形仕上材1に埋設された埋め込み金具3に締結するため
のボルト穴5cが形成され、且つ取付部5bには通しア
ングル8に締結するためのボルト穴5dが形成されてい
る。
【0031】上記係止部材5は係止部5aの両側の折り
曲げ辺を成形仕上材1の裏面に当接させて該面との間に
矩形の空間を形成し、且つ取付部5bが成形仕上材1の
上辺側から突出するように配置されてボルト7によって
該仕上材1の上辺側に埋設された埋め込み金具3に締結
されている。
【0032】尚、上記係合部材4及び係止部材5として
は厚さ0.5 mm〜3mm程度の鋼板を用いて構成することが
可能である。特に本例では、係合部材4,係止部材5共
に夫々厚さ1.2 mmのSUS304の板を用いて形成して
いる。
【0033】下地壁2としては構成,材料等を特に限定
するものではない。例えば、下地壁2は、鉄筋コンクリ
ート造のコンクリート面であって良く、また鉄骨造の鉄
下地であっても、更に、成形パネルを張りつけた壁でも
良い。下地壁2を成形パネルによって構成する場合、こ
のパネルとしては押出セメント版,窯業系サイディング
材,軽量コンクリートパネル,コンクリートパネル,A
LCパネル等のビスやアンカー類を打ち込める材料であ
ることが好ましい。
【0034】複数の成形仕上材1を上下方向に配列した
とき隣接する成形仕上材1の間に形成される横目地に沿
って通しアングル8が配置されている。この通しアング
ル8は取付金物9を介して下地壁2に固定されている。
【0035】即ち、下地壁2であって成形仕上材1の横
目地に対応する位置には予め所定のピッチで複数のアン
カー10が取り付けられており、夫々のアンカー10にL型
で且つピース状の取付金物9が取り付けられている。
尚、取付金物9を下地壁2に取り付ける場合、ビス或い
は釘等を用いても良いことは当然である。
【0036】そして同レベル上に配置された複数の取付
金物9の水平片9aに通しアングル8の水平片8aが当
接され、夫々の水平片9a,8aがビス11又はボルトに
よって互いに固着されている。この状態で通しアングル
8の垂直片8bは横目地に沿って配置される。
【0037】通しアングル8の垂直片8bに成形仕上材
1の上辺側に取り付けられた係止部材5の取付部5bが
ビス12又はボルトによって取り付けられており、これに
より、下方に配置された成形仕上材1の上辺側が下地壁
2に固定されている。また上方に配置された成形仕上材
1は、図5に示すように、該仕上材1の下辺側に取り付
けた係合部材4の突出した端部4bを下方の成形仕上材
1の裏面と係止部材5の係止部5aとによって構成され
た矩形状の空間に挿入することで、下辺側が下方の成形
仕上材1に固定され、上辺側は係止部材5の取付部5b
を介して上方の横目地に対応して配置された通しアング
ル8に固定される。
【0038】従って、下地壁2に上下方向及び左右方向
に複数の成形仕上材1を配列する場合、下地壁2に必要
数の通しアングル8を取り付けた後、最下方に配置され
る成形仕上材1を配列してこれらの仕上材1の上辺側に
取り付けた係止部材5を通しアングル8に固定し、その
後、既に取り付けられた成形仕上材1の上方に配列され
る新たな成形仕上材1を配置し、該仕上材1の下辺側に
取り付けた係合部材4を係止部材5に挿入すると共に上
辺側に取り付けた係止部材5を通しアングル8に固定す
ることで、目的の壁面に複数の成形仕上材1を取り付け
ることが可能である。
【0039】下地壁2に複数の成形仕上材1を取り付け
た後、隣接した成形仕上材1の間に形成された目地には
変成シリコーン又はポリサルファイド等のシーリング材
13が挿入されてシールされる。
【0040】本例では、通しアングル8としてL30×30
×3のサイズのアングル材を用いると共にビス11,12と
してタッピングビスを用いることで、通しアングル8の
取付作業の合理化をはかっている。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
成形仕上材の取付構造では、予め成形仕上材にネジ部を
有し且つ引き抜き力に対抗し得る埋め込み金具を埋設す
ることによって、成形仕上材の厚さを薄くすることが出
来る。即ち、小口面にダボとなる棒鋼を挿入する穴を形
成する必要がなく、このため、厚さを薄くすることが出
来る。また埋め込み金具が埋設されるため、突起物がな
く、製造し易く且つ研磨等の加工性を向上させることが
出来る。更に、積み重ねて保管することが出来、運搬時
の積載効率を向上することが出来る。
【0042】また成形仕上材に埋設された埋め込み金具
に係合部材及び係止部材を取り付けることで該仕上材を
下地壁に取り付けるに必要な支持部を形成することが出
来るため、成形仕上材を下地壁に取り付ける作業を容易
に実施することが出来る。
【0043】また予め成形仕上材の目地に対応する位置
に下地金物を配置し、該金物を下地壁に取り付けておく
ことで、下地壁の構造がコンクリート造,鉄骨造或いは
成形パネルであるかに関わらず、乾式工法の基に容易に
施工することが出来る。
【0044】特に、隣接した成形仕上材を相互に取り付
けるに際し、係合部材を係止部材に係合することで固定
することが出来るので、施工能率を向上させることが出
来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形仕上材の取付構造を説明する断面図であ
る。
【図2】外観斜視図である。
【図3】係合部材の構成を説明する図である。
【図4】係止部材の構成を説明する図である。
【図5】成形仕上材を取り付ける際の手順を説明する展
開図である。
【図6】天然石を湿式工法によって下地壁に取り付ける
従来の構造を説明する図である。
【図7】室内側の下地壁に天然石を湿式工法によって取
り付ける従来の構造を説明する図である。
【図8】天然石を乾式工法によって下地壁に取り付ける
従来の構造を説明する図である。
【図9】乾式工法によって下地壁に結晶化ガラスを取り
付ける従来の構造を説明するものである。
【図10】下地壁を構成するALCパネルに陶板を取り付
ける従来の構造を説明する図である。
【符号の説明】
1 成形仕上材 2 下地壁 3 埋め込み金具 3a 平面 3b 脚部 4 係合部材 4a ボルト穴 4b 端部 5 係止部材 5a 係止部 5b 取付部 5c,5d ボルト穴 6 ナット 7 ボルト 8 通しアングル 8a,9a 水平片 9 取付金物 9b 垂直片 10 アンカー 11,12 ビス 13 シーリング材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁材に成形物からなる成形仕上材
    を取り付ける成形仕上材の取付構造であって、予め成形
    仕上材の対向する辺の近傍にネジ部を有し且つ引き抜き
    力が作用したとき該力に対抗し得る埋め込み金具を埋設
    しておき、一方の辺の近傍に埋設した埋め込み金具に係
    合部材を取り付けると共に他方の辺の近傍に埋設した埋
    め込み金具に前記係合部材と係合して係止する係止部材
    を取り付け、前記係止部材を下地金物に固定すると共
    に、既に固定された成形仕上材の係止部材に該成形仕上
    材に隣接させた成形仕上材の係合部材を係合させて取り
    付けることを特徴とする成形仕上材の取付構造。
JP7268228A 1995-10-17 1995-10-17 成形仕上材の取付構造 Pending JPH09111992A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11332943B2 (en) 2019-10-08 2022-05-17 D.A. Distribution Inc. Wall covering with adjustable spacing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11332943B2 (en) 2019-10-08 2022-05-17 D.A. Distribution Inc. Wall covering with adjustable spacing

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