JPH09111656A - 防護衣料用布帛 - Google Patents

防護衣料用布帛

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JPH09111656A
JPH09111656A JP7270048A JP27004895A JPH09111656A JP H09111656 A JPH09111656 A JP H09111656A JP 7270048 A JP7270048 A JP 7270048A JP 27004895 A JP27004895 A JP 27004895A JP H09111656 A JPH09111656 A JP H09111656A
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JP
Japan
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resin
cloth
fabric
weight
protective clothing
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JP7270048A
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English (en)
Inventor
Hajime Izawa
一 伊澤
Makoto Tanaka
信 田中
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性及び衣裳性に加えて洗濯耐久性の良好
な耐スパッター性をも備えた、溶融金属や溶接火花の保
護に好適な防護衣料用布帛を提供すること。 【解決手段】 アラミド繊維布帛に、0〜200℃にお
ける造膜性及び200℃における強度保持率が80%以
上である高い耐熱性を有する樹脂A、下記式(化1)で
表される環状尿素系樹脂B、並びに100%モジュラス
が30kg/cm 2 以下である樹脂C、好ましくはさら
にAl、Si、Ti、Sb、Y、Zr、Nb、Sn、Z
nもしくはCeの酸化物D、又は前記樹脂A、Bもしく
はCと反応し得る官能基を有する架橋剤Eからなる処理
剤が付着された防護衣料用布帛。 式中、RはH又はアルキル基、XはO又はS、R0 は−
(CH2 n −もしくは−〔CH(OH)〕n −で表さ
れる(ヒドロキシ)アルキレン基(n=2又は3)、又
はヘテロ原子を含む−CH2 YCH2 −(Y=O又は
S)を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼会社、電力会
社等の、ノロ(溶融金属塊)や溶接火花が飛散する可能
性のある作業に従事する人々を保護するために好適な、
耐熱性、衣裳性及び耐スパッター性に優れた防護衣料用
布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性、耐溶融性及び耐スパッタ
ー性を合わせ持つ布帛としては、(1)防炎加工を施し
た繊維素系繊維布帛又は羊毛布帛、(2)防融加工を施
したポリアミド繊維、ポリエステル繊維又はアクリル繊
維よりなる布帛、(3)ガラス繊維、無機繊維又は炭素
繊維よりなる布帛等が一般に知られている。
【0003】そして(1)の防炎加工方法については、
オルブライト・アンド・ウィルソン社製のプロバンCC
及びNXや、チバ・ガイギー社製のピロバテックスCP
による繊維素系繊維布帛の防炎加工法、並びにチタニウ
ム又はジルコニウムの金属錯塩を使って羊毛繊維のコル
テックス中に金属イオンを化学吸着させる羊毛布帛の防
炎加工法(ザプロ加工法)等が提案されている。これら
については加工技術第21巻第12号(1987)に詳
述されている。
【0004】また(2)の防融加工方法については、メ
ラミン系樹脂やトリアジン系樹脂で加工する方法(例え
ば、特開昭50−199号公報、特開昭50−5839
9号公報、特開昭54−131100号公報、特開昭5
8−23966号公報、特開昭59−36776号公報
及び特開昭61−637号公報)、ケイ素化合物で加工
する方法(例えば、特開昭49−597号公報、特開昭
61−28075号公報及び特開昭62−199879
号公報)、フッ素系界面活性剤で処理する方法(例え
ば、特開昭59−22806号公報)、熱硬化性樹脂微
小粉体で被覆する加工法(特開平3−180582号公
報)等が提案されている。
【0005】また(3)については、例えば特開昭57
−42557号公報、特開昭60−126354号公
報、特開昭63−249775号公報、特開平2−26
9831号公報及び特開平5−123869号公報に開
示されている。
【0006】しかし、(1)の布帛は、衣裳性は高いも
のの炭化温度が比較的低く、防護衣料用布帛としての耐
熱性は不充分である。また、(2)の布帛はその目的が
主にタバコあるいはそれと同等の温度に対する防融性で
あり、ノロ(溶融金属塊)や溶接火花に対する防融性は
不充分である。一方(3)の布帛は、染色性が悪いうえ
に硬くて重く、衣裳性が低いなどのため、防護衣料用途
に適用できたとしてもその性能は不充分である。
【0007】一方、高い耐熱性を有し且つ衣裳性も良好
なアラミド繊維布帛あるいはアラミド繊維を主体成分と
する布帛が数多く報告されている。例えば、「ハロゲン
原子を有する有機リン系難燃剤の1種以上を紡糸液に配
合して紡糸したポリ(メタフェニレンイソフタルアミ
ド)」(特開昭55−53065号公報)、「ポリ(テ
トラフルオロエチレン)繊維よりなる外層とアラミド繊
維などの耐熱性繊維よりなる表層からなる布帛」(特開
昭60−94607号公報)、「アラミド繊維を芯部
に、防炎加工したセルロース繊維を鞘部に持つ構造の複
合糸により編織された布帛」(特開昭63−19674
1号公報)、「メタ系アラミド繊維と共重合パラ系アラ
ミド繊維、そして場合によってはセルロース系繊維も特
定割合で均一に混紡されてなる耐熱性繊維」(特開平1
−221537号公報)、「アラミド繊維とザプロ防炎
加工された羊毛繊維で構成された表素材と、防炎加工さ
れた羊毛繊維を含む耐熱性繊維で構成された裏素材から
成る特殊布帛」(特開平3−24896号公報)、「L
OIが25以上のポリ(パラフェニレンテレフタルアミ
ド)繊維と耐熱性木綿を特定割合で混用した軽量織物」
(USP5223334号公報)などを挙げることがで
きる。しかし、これらは構成繊維の改良によるので、繊
維の製造工程が煩雑であったり、多重構造のために重量
が大きかったり、ノロ(溶融金属塊)や熔接火花で穴あ
きが生じるなどの欠点を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題に鑑みなされたもので、その目的は、耐熱性及
び衣裳性に加えて、洗濯耐久性の良好な耐スパッター性
をも備えた防護衣料用布帛を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討し、先に0〜200℃におけ
る造膜性及び高い耐熱性を有する樹脂Aと環状尿素系樹
脂Bとを組み合わせて使用した防護衣料布帛を提案した
(特願平7−109155号)。しかしこのものは、付
着樹脂自体の強度は高いものの、比較的硬いため得られ
る布の風合い(柔軟さ)を損なうという問題があり、ま
たこのことにより、洗濯等における布帛の揉み作用に対
する付着樹脂の耐久性が悪くなりかねないなど、依然と
して改善の余地はあった。そこで本発明者らは、さらな
る衣裳性向上や洗濯耐久性の向上を追求せんと、加工上
がり布帛の風合い(柔軟さ)改善について検討した結
果、上記樹脂Aと樹脂Bを組み合わせた系に、さらに1
00%モジュラスが30kg/cm2 以下の樹脂を組み
合わせることによって、耐スパッター性を損なわずに上
記目的を達成できることを見出し、本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明によれば、0〜200℃
にて造膜性が有り且つ200℃における強度保持率が8
0%以上の耐熱性を有する樹脂(樹脂A)、下記式(化
4)で表される環状尿素系樹脂(樹脂B)、並びに10
0%モジュラスが30kg/cm2 以下である樹脂(樹
脂C)から構成される処理剤が、アラミド繊維布帛に付
与されていることを特徴とする防護衣料用布帛が提供さ
れる。
【0011】
【化4】
【0012】式中、RはH又はアルキル基、XはO又は
S、R0 は−(CH2 n −もしくは−〔CH(O
H)〕n −で表される(ヒドロキシ)アルキレン基(n
=2又は3)、又はヘテロ原子を含む−CH2 YCH2
−(Y=O又はS)を表す。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる0〜200℃
にて造膜性が有り且つ200℃における強度保持率が8
0%以上の耐熱性を有する樹脂(樹脂A)としては、フ
ッ素を含む重合体よりなる樹脂をその代表例として挙げ
ることができるが、これに限るものではなく、同様の性
質を持つものであればいずれの樹脂でもよい。ここで0
〜200℃での造膜性が必要なのは、加工処理により付
着した固形分の脱落を防ぎ、洗濯後も良好な耐スッパタ
ー性を保つためである。造膜により樹脂は強固に布帛に
付着するため、洗濯時に揉まれても脱落しにくくなる。
造膜の温度を0〜200℃に限定する理由は、これ以上
高い温度での処理では基布であるアラミド繊維布帛の物
性が衣料用に相応しくない方向に変化するためと、これ
以上低い温度での処理では所望の性能を発揮する樹脂が
市販されていないためである。ところで、0〜200℃
で樹脂が造膜するには、樹脂粒子同士が加工処理温度で
互いに熱融着しなくてはならない。それゆえパーフルオ
ロアルキルビニル重合体系の樹脂では熱融着し難いので
粒子状で布帛に付着するのみであり、またその低い表面
張力のために容易には併用樹脂ではバインドされないの
で、たとえ初期(洗濯前)の耐スッパター性は良好であ
っても、洗濯後のそれは大きく落ちてしまう。一方、0
〜200℃での造膜性はあっても耐熱性の低い樹脂(例
えば、塩化ビニル系樹脂)は、洗濯による脱落は少なく
なるものの、耐スッパター性向上の効果は全くない。そ
れゆえに200℃における強度保持率(空気中3時間保
持した時)が80%以上であるといった高い耐熱性が必
要である。このような、0℃〜200℃での造膜性と高
い耐熱性を具備する樹脂しては、フルオロオレフィンと
ビニルエーテル、ビニルエステル及びビニリデンフロリ
ド等との共重合体、すなわち主鎖にフッ素原子と水素原
子のいずれをも有している重合体や、フッ素化アクリレ
ートやフッ素化ウレタンといった主鎖ではなく側鎖にフ
ッ素原子を有する重合体を挙げることができ、就中前者
の主鎖にフッ素原子と水素原子のいずれをも有している
重合体がより良好な耐スパッター性が得られる点で好ま
しい。また、同様の性質を持つものであれば含フッ素樹
脂ではなくてもよく、シリコンゴム等のシリコン系樹脂
をその例として挙げることができる。なお樹脂Aは、そ
の100%モジュラス(樹脂A単独からなる膜の100
%伸長応力)が30〜100Kg/cm2 の範囲にある
と、得られる処理布帛の柔軟性が向上して風合や洗濯耐
久性がさらに向上するので好ましい。
【0014】一方、本発明に用いる環状尿素系樹脂(樹
脂B)は下記式(化5)で示される構造を持つものであ
る。
【0015】
【化5】
【0016】式中、RはH又はアルキル基、XはO又は
S、R0 は−(CH2 n −もしくは−〔CH(O
H)〕n −で表される(ヒドロキシ)アルキレン基(n
=2又は3)、又はヘテロ原子を含む−CH2 YCH2
−(Y=O又はS)を表す。
【0017】具体的にはグリオキザール系樹脂(R0
−〔CH (OH) 〕2 −)やウロン系樹脂(R0 が−C
2 OCH2 −)を例として挙げることができる。
【0018】次に、本発明で用いられる100%モジュ
ラスが30kg/cm2 以下の樹脂(樹脂C)として
は、入手しやすさの点からウレタン樹脂をその好例とし
て挙げることができるが、特にこれに限定されるもので
はなく、同様の性能を有しているものであれば任意の樹
脂を用いることができる。なお、ここでいう100%モ
ジュラスとは、該樹脂単独からなる膜の100%伸長応
力であって、この値が30kg/cm2 以下である必要
があるのは、付着固形分に柔軟性を与えて得られる布帛
の風合いを向上させるためである。したがって、、通常
用いられる繊維加工用の風合い調節剤や柔軟剤は、繊維
同士の滑りを改善するものであって付着成分自体を柔軟
化するものではないため、本発明における樹脂Cのかわ
りとして用いることはできない。
【0019】以上の樹脂A、B及びCの混合割合は、こ
れらの全樹脂分重量を基準として、樹脂Aが20〜60
重量%、好ましくは30〜50重量%、樹脂Bが10〜
40重量%、好ましくは25〜35重量%、樹脂Cが1
0〜40重量%、好ましくは25〜35重量%であるこ
とが望ましい。樹脂Aの割合が上記範囲未満では耐スパ
ッター性のレベルが低下し、逆に上記範囲を越える場合
には加工布の衣料として必要な柔軟な風合が低下する傾
向にある。また樹脂Bの割合が上記範囲未満では耐スパ
ッター性の洗濯耐久性や摩擦耐久性が低下し、逆に上記
範囲を越えては柔軟な風合が低下する傾向にある。さら
に樹脂Cの割合が上記範囲未満になると布帛の柔軟性は
低下し、逆に上記範囲を越えると耐スパッター性のレベ
ルが低くなる。
【0020】本発明の処理剤は、上記の樹脂A、B及び
Cに加えて、Al、Si、Ti、Sb、Y、Zr、N
b、Sn、ZnおよびCeの群より選ばれた少なくとも
1種の金属の酸化物(D)を含有していると耐スパッタ
ー性がさらに向上するので好ましく、またこの金属の酸
化物(D)に加えてさらに樹脂A、B又はCと反応し得
る官能基を有する架橋剤(E)を含有していると耐スパ
ッター性の洗濯耐久性及び柔軟性がさらに向上するので
特に好ましい。
【0021】かかる金属の酸化物(D)は、その粒径が
30nm以下の球状粒子又は100nm×10nm以下
の羽毛状粒子の形態を有するものが好ましく、特に後者
の羽毛状のものが好ましい。粒子径がこれより大きくな
ると該粒子の付着量を増加させないと耐スパッター性の
向上効果が低下する傾向になる。また、洗濯や摩擦など
で該金属酸化物が脱落しやすくなるので耐スパッター性
の耐久性向上効果も低下する傾向になる。
【0022】この様な金属酸化物は、前記樹脂A、B及
びCの全固形分量100重量部に対して20〜100重
量部含有させる。この含有量がこの範囲未満の場合には
上記の耐スパッター性向上効果が低下し、一方この範囲
を越える場合には耐スパッター性の洗濯耐久性向上効果
が低下する傾向になる。
【0023】また前記の架橋剤(E)は、樹脂A、B又
はCと反応し得る官能基を2つ以上有すればどんな化合
物であってもよいが、なかでもエポキシ系架橋剤又はイ
ソシアネート系架橋剤が好ましく、特にイソシアネート
系架橋剤は得られる布帛の揉みに対する耐久性を一段と
向上させるので好ましい。架橋剤(E)の配合割合は、
樹脂A、B及びCの全固形分量100重量部に対して2
0重量部以下とする。これを越えて用いても、前記効果
は飽和してそれ以上大きくはならない。
【0024】本発明におけるアラミド繊維とは、メタ系
アラミド繊維、例えばデュポン株式会社製のノーメック
ス、帝人株式会社製のコーネックス、並びにパラ系アラ
ミド繊維、例えばデュポン株式会社製のケブラー、帝人
株式会社製のテクノーラ等をいう。また、メタ系アラミ
ド短繊維またはパラ系アラミド短繊維を主体成分とし、
これに他のアラミド系短繊維、難燃再生セルロース、難
燃木綿、難燃羊毛あるいは難燃合成繊維等が均一に混合
された耐熱性繊維も本発明におけるアラミド繊維に含ま
れる。
【0025】本発明における加工処理は、ディッピング
法、スプレイ法、コーティング法等従来公知のいかなる
方法で行ってもよい。均一な加工を大量に簡単に行うと
いう点で、以下の方法が好ましい。すなわち、加工用布
帛の加工処理液(樹脂の水分散液)中への浸漬、次にマ
ングルによる絞液(望みのピックアップになるように絞
り圧を1kg/cm2 から5kg/cm2 に調節す
る)、そして予備乾燥(必要に応じて100℃から12
0℃で3分から15分)及びキュアリング(必要に応じ
て150℃から180℃で30秒から5分)を行う。ま
た、必要ならばこの後ソーピングなどの処理を施しても
よい。ここで、キュアリング温度は150℃から180
℃が好ましい。これより低いと時間を延長しても造膜が
充分に行われず、加工後の洗濯や摩擦などに対する耐久
性が悪くなり、これより高いと布帛又は付着固形分が熱
劣化を起こして強度が低下する場合がある。また、架橋
剤(E)を併用した場合には、上記処理の後に布帛の柔
軟化のため、例えば液流染色機を用い水流による機械的
な力を作用させて揉むこともできる。この場合その条件
は、用いる架橋剤の種類と量及び布帛に要求される柔軟
性の程度に応じて適宜設定すればよい。また、布帛への
固形分付着量は、処理液の濃度と絞液後のピックアップ
により調節するが、布帛重量に対して通常は1重量%以
上であり、好ましくは5重量%以上である。1重量%未
満では加工樹脂で繊維をカバーできない部分が多く生じ
るようになって所望の性能が得難い。1重量%以上であ
れば良好であるが、5重量%以上になると処理剤膜自体
の厚みが各箇所で増すため耐熱性がより一層向上して好
ましい。しかし20重量%を越えると、性能は飽和して
経済上好ましくないだけでなく得られる布帛の柔軟性が
低下する傾向がある。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、アラミド繊維布帛の耐
熱性や衣裳性を損なわないで耐スパッター性を改善する
ことができ、これは溶融金属や溶接火花に対する防護を
目的とした作業服等の用途に用いることができる。この
ような耐スパッター性の向上は、併用樹脂による表面張
力の低下及び耐熱性の向上等によるものと考えられる。
また、洗濯による固形分の脱落がそれぞれの樹脂単独加
工の場合よりも少ない。これは造膜性樹脂のエマルジョ
ン粒子同士が加工時に融着して膜を形成する際に、それ
ぞれの樹脂が複雑に絡み合うことで、付着樹脂の強度及
び耐熱性、さらには柔軟性が向上し、より強固に布帛に
付着するためと考えられ、また付着樹脂の柔軟性が向上
しているため、洗濯時に揉まれても樹脂が脱落しにくく
なるためと考えられる。
【0027】さらに特定の金属酸化物を併用した場合に
は、耐スパッター性が一段と向上し、また架橋剤を併用
した場合には、付着樹脂膜の機械的耐久性が向上して、
耐スパッター性の洗濯耐久性や摩擦耐久性が一段と向上
すると共に、加工布帛をさらに液流加工等の柔軟化加工
して衣装性をさらに向上させることも可能になる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、実施例における布帛の耐スパッター性の
評価は下記の転がり試験法でおこなった。 〈耐スパッター性〉角度が調節できる傾斜台に、布帛
(340mm×250mm)を、皺や弛みができないよ
うにピン枠で張り付ける。この布帛上に、ガスバーナー
で約1000℃まで熱した直径4mmのベアリング球
(重さ437mg)を静置する。傾斜台の角度を次第に
大きくしていって、静置したベアリング球が転がり落ち
る傾斜角度(最低傾斜角度)を測定する。この角度が小
さいほど、耐スパッター性が良好と判断した。この測定
法を「転がり試験」という(図1参照)。 <剛軟性>JIS L 1096−92 6.19A法
の45°カンチレバー法に従った。
【0029】[実施例1]アラミド繊維布帛として、メ
タ系アラミド短繊維60重量部とパラ系アラミド短繊維
5重量部及び難燃レーヨン短繊維35重量部が均一に混
合された耐熱性繊維よりなる布帛(目付250g/
2 )を用いた。これをフルオロオレフィン・ビニルエ
ーテル共重合体の固形分濃度50重量%の水分散体(旭
硝子株式会社製;商標名ルミフロンFE−3000)
6.7重量部とウロン系樹脂の有効成分量60重量%の
水分散体(住友化学株式会社製;商標名スミテックスレ
ジン810)5.6重量部とウロン樹脂の有機アミン系
の硬化触媒(有効成分量20重量%)(住友化学株式会
社製;商標名スミテックスアクセラレータACX)0.
3重量部量とウレタン樹脂の有効成分量50重量%水分
散体(第一工業製薬株式会社製;商標名スーパーフレッ
クスE−2000:100%モジュラス7kg/c
2 )6.7重量部と水80.7重量部とをよく攪拌し
た液に浸漬した後に、処理液付着量が布帛重量に対して
約90重量%となるようにマングルで絞液した。続いて
110℃で5分間乾燥後、150℃で5分間熱処理をお
こなった。この一連の処理による樹脂分付着量は未処理
の布帛重量に対して8.5重量%であった。そしてこの
布帛をJIS L 1018−77 6.36H法によ
る洗濯を5回行った。この布帛の固形分付着量は7.5
重量%であった。ここで得られた加工布帛の転がり試験
の測定角度は洗濯前(L0 )で12°、洗濯後(L5 )
で14°であり、いずれも耐スパッター性は良好であっ
た。一方、未加工の布帛の転がり試験の測定角度は21
°で、洗濯後(L5 )では23°であり、いずれも耐ス
パッター性は不良であった。また、布帛の剛軟性の測定
をJIS L 1096−92 6.19A法の45°
カンチレバー法で行ったところ、洗濯前(L0 )で11
6mm、洗濯後(L5 )で98mmと良好であった(未
加工の布帛は洗濯前後とも72mmであった)。
【0030】[実施例2]アラミド繊維布帛として、メ
タ系アラミド短繊維95重量部及びパラ系アラミド短繊
維5重量部が均一に混合された耐熱性繊維よりなる布帛
(目付200g/m2 )を用いた。この布帛に実施例1
と同じ処理を施した。洗濯前(L0 )の布帛の固形分付
着量は8.2重量%、転がり試験の測定角度は13°で
あった。また洗濯後(L5 )の布帛の固形分付着量は
7.1重量%、転がり試験の測定角度は15°であり、
いずれも耐スパッター性は良好であった。一方、未加工
の布帛の転がり試験の測定角度は22°、洗濯後(L5
)で25°耐スパッター性は不良であった。また、布
帛の剛軟性は、洗濯前(L0 )で107mm、洗濯後
(L5 )で92mmと良好であった(未加工の布帛は洗
濯前後ともに62mmであった)。
【0031】[実施例3]アラミド繊維布帛として、メ
タ系アラミド短繊維の紡績糸よりなる布帛(目付200
g/m2 )を用いた。この布帛に実施例1と同じ処理を
施した。洗濯前(L0 )の固形分付着量は8.5重量
%、転がり試験の測定角度は13°であった。洗濯後
(L5 )の固形分付着量は6.9重量%、転がり試験の
測定角度は16°であり、いずれも耐スパッター性は良
好であった。一方、未加工の布帛の転がり試験の測定角
度は24°、洗濯後(L5 )26°であり、いずれも耐
スパッター性は不良であった。また、布帛の剛軟性は、
洗濯前(L0 )で120mm、洗濯後(L5 )で101
mmと良好であった(未加工の布帛は洗濯前後ともに8
3mmであった)。
【0032】[実施例4〜10、比較例1〜14]以
下、実施例1と同じ布帛を用い、表1及び表2に記載の
各成分を表3、4、5記載の割合で含有する処理液で、
実施例1と同じ加工条件で処理を施した。そして、得ら
れた各加工布帛(洗濯前;L0 、洗濯後;L5 )につい
て「転がり試験」及び剛軟性測定(45°カンチレバー
法)を行った。その結果を表3、表4及び表5に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】[実施例11]実施例1と同じ布帛を用
い、これをフルオロオレフィン・ビニルエーテル共重合
体の固形分濃度50重量%の水分散体(旭硝子株式会社
製;商標名ルミフロンFE−3000)8.0重量部と
ウロン系樹脂の有効成分量60重量%の水分散体(住友
化学株式会社製;商標名スミテックスレジン810)
6.7重量部とウロン樹脂の有機アミン系の硬化触媒
(有効成分量20重量%)(住友化学株式会社製;商標
名スミテックスアクセラレータACX)0.3重量部と
ウレタン樹脂の有効成分量50重量%水分散体(第一工
業製薬株式会社製;商標名スーパーフレックスE−20
00:100%モジュラス7kg/cm2 )8.0重量
部と五酸化アンチモンの固形分濃度48重量%の水分散
体(日産化学工業株式会社製;商標名酸化アンチモンゾ
ルA−2550)6.3重量部と水70.7重量部とを
よく攪拌して調製した処理液に、処理液付着量が布帛重
量に対して約90重量%になるようにマングルで絞液し
た。続いて110℃で5分間乾燥後、150℃で5分間
熱処理をおこなった。この一連の処理による固形分付着
量は未処理の布帛重量に対して13.9重量%であっ
た。そしてこの布帛をJIS L 1018−77
6.36H法による洗濯を5回おこなった。この洗濯後
の布帛の固形分付着量は10.1重量%であった。
【0039】ここで得られた加工布帛の転がり試験の測
定角度は洗濯前(L0 )のもので9°、洗濯後(L5 )
のもので11°で、いずれも耐スパッター性は良好であ
った。
【0040】[実施例12]アラミド繊維布帛として実
施例2に記載の布帛を用い、これに実施例11と同じ処
理を施した。洗濯前(L0 )の布帛の固形分付着量は1
3.6重量%、転がり試験の測定角度は10°であっ
た。また洗濯後(L5 )の布帛の固形分付着量は9.9
重量%、転がり試験の測定角度は12°であり、いずれ
も耐スパッター性は良好であった。
【0041】[実施例13]アラミド繊維布帛として実
施例3に記載の布帛を用い、これに実施例11と同じ処
理を施した。洗濯前(L0 )の布帛の固形分付着量は1
3.4重量%、転がり試験の測定角度は10°であっ
た。また洗濯後(L5 )の布帛の固形分付着量は10.
1重量%、転がり試験の測定角度は12°であり、いず
れも耐スパッター性は良好であった。
【0042】[実施例14〜26]以下、実施例1と同
じ布帛を用い、表1及び表2に記載の各成分を表6、7
記載の割合で含有する処理液で、実施例11と同じ加工
条件で処理を施した。そして、得られた各加工布帛(洗
濯前;L0 、洗濯後;L5 )について「転がり試験」を
行った。その結果を表6及び表7に示す。
【0043】
【表6】
【0044】
【表7】
【0045】[実施例27]アラミド繊維布帛として実
施例1に記載の布帛を用い、これをフルオロオレフィン
・ビニルエーテル共重合体の固形分濃度50重量%の水
分散体(旭硝子株式会社製;商標名ルミフロンFE−3
000)6.0重量部とウロン系樹脂の有効成分量60
重量%の水分散体(住友化学株式会社製;商標名スミテ
ックスレジン810)5.0重量部とウロン樹脂の有機
アミン系の硬化触媒(有効成分量20重量%)(住友化
学株式会社製;商標名スミテックスアクセラレータAC
X)0.3重量部量とウレタン樹脂の有効成分量50重
量%水分散体(第一工業製薬株式会社製;商標名スーパ
ーフレックスE−2000)6.0重量部と五酸化アン
チモンの固形分濃度48重量%の水分散体(日産化学工
業株式会社製;商標名酸化アンチモンゾルA−255
0)6.3重量部とイソシアネート系架橋剤の固形分濃
度30重量%の水分散体(明成化学株式会社製;商標名
メイカネートMF)3.3重量部と水73.1重量部と
をよく攪拌して調製した処理液に、処理液付着量が約9
0%になるようにマングルで絞液した。続いて110℃
で5分間乾燥後、150℃で5分間熱処理をおこなっ
た。この一連の処理による固形分付着量は未処理の布帛
重量に対して12.1重量%であった。続いてこの布帛
を液流染色機を用いて柔軟化をおこなった(浴比1対1
00、120℃×20分)。この処理後の固形分付着量
は未処理の布帛重量に対して11.5重量%であった。
そしてこの布帛をJIS L 1018−77 6.3
6H法による洗濯を5回および50回おこなった。この
布帛の固形分付着量は10.0重量%及び9.4重量%
であった。
【0046】この時の各布帛の転がり試験の測定角度
は、加工布(柔軟化なし)、加工布(柔軟化あり)、加
工布(柔軟化あり洗濯5回後)、加工布(柔軟化あり洗
濯50回後)の順で、9°、9°、10°、11°で、
いずれも耐スパッター性が良好であった。またこの時の
各布帛の剛軟性をJIS L 1096−92 6.1
9A法の45°カンチレバー法により測定したところ、
加工布(柔軟化なし)、加工布(柔軟化あり)、加工布
(柔軟化あり洗濯5回後)、加工布(柔軟化あり洗濯5
0回後)の順で、136mm、81mm、78mm、7
6mmで、加工布(柔軟化なし)以外の加工布はいずれ
も未加工布に近い良好な柔らかい風合いであった。
【0047】処理液中のイソシアネート系架橋剤(E
1)の固形分濃度30重量%の水分散体を水に置き換え
た処理液を用い、同様に処理を施した。固形分付着量は
加工布(柔軟化なし)、加工布(柔軟化あり)、加工布
(柔軟化あり洗濯5回後)、加工布(柔軟化あり洗濯5
0回後)の順で、未処理の布帛重量に対して13.8重
量%、5.3重量%、4.2重量%、0.9重量%であ
った。この時の各布帛の転がり試験の測定角度は、加工
布(柔軟化なし)、加工布(柔軟化あり)、加工布(柔
軟化あり洗濯5回後)、加工布(柔軟化あり洗濯50回
後)の順で、9°、17°、19°、21°で、柔軟化
加工を施すと耐スパッター性は低下した。またこの時の
各布帛の剛軟性は、加工布(柔軟化なし)、加工布(柔
軟化あり)、加工布(柔軟化あり洗濯5回後)、加工布
(柔軟化あり洗濯50回後)の順で、141mm、79
mm、75mm、72mmで、柔軟化を施さない加工布
は耐スパッター性が良好でも、風合は未加工布と対比す
ると硬いものであった。
【0048】
【表8】
【0049】[実施例28]アラミド繊維布帛として実
施例2に記載の布帛を用い、これに実施例27と同じ処
理を施した。得られた布帛の固形分付着量は未処理の布
帛重量に対して12.0重量%であった。続いてこの布
帛を液流染色機を用いて柔軟化をおこなった(浴比1対
100、120℃×20分)。この処理後の固形分付着
量は未処理の布帛重量に対して11.2重量%であっ
た。そしてこの布帛をJIS L 1018−77
6.36H法による洗濯を5回及び50回おこなった。
この布帛の固形分付着量は9.7重量%及び9.1重量
%であった。
【0050】この時の各布帛の転がり試験の測定角度
は、加工布(柔軟化なし)、加工布(柔軟化あり)、加
工布(柔軟化あり洗濯5回後)、加工布(柔軟化あり洗
濯50回後)の順で、10°、11°、11°、12°
で、いずれも耐スパッター性が良好であった。またこの
時の各布帛の剛軟性は加工布(柔軟化なし)、加工布
(柔軟化あり)、加工布(柔軟化あり洗濯5回後)、加
工布(柔軟化あり洗濯50回後)の順で、116mm、
75mm、72mm、70mmで、柔軟化加工した布帛
はいずれも未加工布に近い良好な柔らかい風合いを呈し
た。
【0051】[実施例29]アラミド繊維布帛として実
施例3に記載の布帛を用い、これに実施例27と同じ処
理を施した。、得られた布帛の固形分付着量は未処理の
布帛重量に対して12.2重量%であった。続いてこの
布帛を液流染色機を用いて柔軟化をおこなった(浴比1
対100、120℃×20分)。この処理後の固形分付
着量は未処理の布帛重量に対して11.3重量%であっ
た。そしてこの布帛をJIS L 1018−77
6.36H法による洗濯を5回及び50回おこなった。
この布帛の固形分付着量は9.9重量%及び9.2重量
%であった。
【0052】この時の各布帛の転がり試験の測定角度
は、加工布(柔軟化なし)、加工布(柔軟化あり)、加
工布(柔軟化あり洗濯5回後)、加工布(柔軟化あり洗
濯50回後)の順で、11°、11°、12°、13°
で、いずれも耐スパッター性が良好であった。またこの
時の各布帛の剛軟性は、加工布(柔軟化なし)、加工布
(柔軟化あり)、加工布(柔軟化あり洗濯5回後)、加
工布(柔軟化あり洗濯50回後)の順で、138mm、
91mm、89mm、87mmで、柔軟化加工した布帛
はいずれも未加工布に近い良好な柔らかい風合いを呈し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐スパッター性を評価するために用いた転がり
試験装置の俯瞰図である。
【符号の説明】
1 試験布帛 2 加熱ベアリング球 3 ピン枠 4 台 5 分度器 6 糸 7 分銅

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0〜200℃にて造膜性が有り且つ20
    0℃における強度保持率が80%以上の耐熱性を有する
    樹脂(樹脂A)、下記式(化1)で表される環状尿素系
    樹脂(樹脂B)、並びに100%モジュラスが30kg
    /cm2 以下である樹脂(樹脂C)から構成される処理
    剤が、アラミド繊維布帛に付与されていることを特徴と
    する防護衣料用布帛。 【化1】 式中、RはH又はアルキル基、XはO又はS、R0 は−
    (CH2 n −もしくは−〔CH(OH)〕n −で表さ
    れる(ヒドロキシ)アルキレン基(n=2又は3)、又
    はヘテロ原子を含む−CH2 YCH2 −(Y=O又は
    S)を表す。
  2. 【請求項2】 0〜200℃にて造膜性が有り且つ20
    0℃における強度保持率が80%以上の耐熱性を有する
    樹脂(樹脂A)、下記式(化2)で表される環状尿素系
    樹脂(樹脂B)、100%モジュラスが30kg/cm
    2 以下である樹脂(樹脂C)、並びにAl、Si、T
    i、Sb、Y、Zr、Nb、Sn、Zn及びCeの群か
    ら選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物(D)から構
    成される処理剤が、アラミド繊維布帛に付与されている
    ことを特徴とする防護衣料用布帛。 【化2】 式中、RはH又はアルキル基、XはO又はS、R0 は−
    (CH2 n −もしくは−〔CH(OH)〕n −で表さ
    れる(ヒドロキシ)アルキレン基(n=2又は3)、又
    はヘテロ原子を含む−CH2 YCH2 −(Y=O又は
    S)を表す。
  3. 【請求項3】 0〜200℃にて造膜性が有り且つ20
    0℃における強度保持率が80%以上の耐熱性を有する
    樹脂(樹脂A)、下記式(化3)で表される環状尿素系
    樹脂(樹脂B)、100%モジュラスが30kg/cm
    2 以下である樹脂(樹脂C)、Al、Si、Ti、S
    b、Y、Zr、Nb、Sn、Zn及びCeの群から選ば
    れた少なくとも1種の金属の酸化物(D)、並びに前記
    樹脂A、B又はCと反応し得る官能基を有する架橋剤
    (E)から構成される処理剤が、アラミド繊維布帛に付
    与されていることを特徴とする防護衣料用布帛。 【化3】 式中、RはH又はアルキル基、XはO又はS、R0 は−
    (CH2 n −もしくは−〔CH(OH)〕n −で表さ
    れる(ヒドロキシ)アルキレン基(n=2又は3)、又
    はヘテロ原子を含む−CH2 YCH2 −(Y=O又は
    S)を表す。
  4. 【請求項4】 樹脂Aが、主鎖にフッ素原子が直接結合
    している重合体である請求項1〜3のいずれか1項記載
    の防護衣料用布帛。
  5. 【請求項5】 樹脂Aが、シリコン系樹脂である請求項
    1〜3のいずれか1項記載の防護衣料用布帛。
  6. 【請求項6】 樹脂Bが、ウロン系樹脂である請求項1
    〜3のいずれか1項記載の防護衣料用布帛。
  7. 【請求項7】 樹脂Cが、ウレタン樹脂である請求項1
    〜3のいずれか1項記載の防護衣料用布帛。
  8. 【請求項8】 金属の酸化物(D)が、その径が30n
    m以下の微粒子である請求項2又は3記載の防護衣料用
    布帛。
  9. 【請求項9】 金属の酸化物(D)が、100nm×1
    0nm以下の大きさの羽毛状粒子である請求項2又は3
    記載の防護衣料用布帛。
  10. 【請求項10】 架橋剤(E)が、多官能イソシアネー
    ト系架橋剤である請求項3記載の防護衣料用布帛。
  11. 【請求項11】 処理剤固形分の付着量が、未処理時の
    布帛重量に対して1〜20重量%である請求項1〜10
    のいずれか1項記載の防護衣料用布帛。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530511A (ja) * 2006-03-20 2009-08-27 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー セラミック粒子を含む布地及びそれらの製造方法
JP2015034366A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 セーレン株式会社 消臭性繊維布帛

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