JPH09111445A - スパッタリングターゲット - Google Patents

スパッタリングターゲット

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Publication number
JPH09111445A
JPH09111445A JP29042095A JP29042095A JPH09111445A JP H09111445 A JPH09111445 A JP H09111445A JP 29042095 A JP29042095 A JP 29042095A JP 29042095 A JP29042095 A JP 29042095A JP H09111445 A JPH09111445 A JP H09111445A
Authority
JP
Japan
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target
sputtering
region
magnet
consumed
Prior art date
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Pending
Application number
JP29042095A
Other languages
English (en)
Inventor
Junzo Nagashima
順三 長島
Takehide Kishimoto
健秀 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP29042095A priority Critical patent/JPH09111445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネトロンスパタリング方式によるターゲ
ットが部分的に消耗し、使用効率の低下を招いていた。 【解決手段】 ターゲットのうち、消耗の激しい部位の
板厚を厚くする。又は、ターゲットを分割することによ
り当該消耗の激しい部位の交換を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング用
ターゲット、特にマグネトロン方式のスパッタリングに
用いられるターゲットに関する。
【0002】
【従来の技術】無機薄膜、例えば、ITO、CrやSi
O2薄膜の成膜方法として、スパッタリング方式があ
る。基本的な構造は、図6に示すように、予めポンプ6
4で真空とした真空チャンバー62内に於いて、対向す
る平行平板65、69間に電離したガスを充満させ、該
平板の一方65に無機物質をおき、他方に無機薄膜を被
着するための基板69を置く。この基板69はロード室
63で予め真空状態となっており、いわゆるロードロッ
ク方式が採用されている場合が多い。そして、該平行平
板間に一定以上の電圧を与えると電離したガスがターゲ
ットたる無機物質66をたたき出し、この無機物質が対
向する基板69上に堆積するものである。無機物質を高
温で蒸発させ、これを基板に体積せしめる蒸着法に比べ
て、比較的低温で、均一な膜厚、十分な密着性を有する
薄膜が得られるため、半導体の製造、液晶表示装置、フ
ォトマスクやカラーフィルター等の製造に広く普及して
いる。
【0003】歴史的には、最初に開発されたスパッタリ
ング装置は、2極方式によるものであった。しかし、当
該方式では、成膜速度が低い、基板温度の上昇が著し
い、印加電圧が高く、電極間に高電圧が求められ、放電
用ガス圧が高い等の問題があった。このため、これを改
善するため、3極、4極方式が開発されたが、十分なも
のではなかった。その後改良が進められ、マグネトロン
スパッタ方式が開発されて、高速度、かつ、低温で成膜
が可能となった。このため、現在のスパッタリング装置
の主流になっている。マグネトロンスパッタリング方式
は、マグネットから発生する磁束により、発生した電離
した気体をターゲットに集束せしめ、スパッタリング効
率を高めたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マグネトロンスパッタ
方式では、ターゲット上の定位置で高密度プラズマが閉
じこめられるため、ターゲットが局部的に消費されるた
め、実質的なターゲット使用効率が悪かった。とりわ
け、液晶表示用のスパッタリング装置に於いては、ター
ゲットが大面積であるため、消費の著しい場所とそうで
無い場所の遍在が大きく、ターゲットの寿命が短く、製
造価格の上昇を招いていた。
【0005】この点を改善すべく、特開平5−1060
35のようにスパッタリングの最中にマグネットを移動
させ、ターゲットの浸食を均一化するという方法が提案
された。即ち、図6中のターゲット66の背面に磁石6
8を置き、ガイドローラ67と駆動装置610により磁
子役68が移動する。しかし、当該方法を採用しても、
ターゲットの一定部位の消費が早く、更なる改良が望ま
れていた。
【0006】図3は、ターゲットの消耗の様子を説明し
た断面図である。板状のターゲット31の下部に磁石3
0が配置されている。スパッタリングを行うとターゲッ
トは磁力線の影響を受けて局部的に消耗し、溝32を形
成する。この現象は図6のように磁石の往復運動に於い
て、往と復の変換点で磁束の存在時間が長くなる。その
結果、単位時間当たりの磁束が多くなるためと考えられ
る。このためにターゲット中央部33では未だターゲッ
トとして使用可能であるにも拘わらず、スパッタリング
に使用するターゲットを取り替える必要が生じる。ま
た、低温でスパッタリングするためには、磁束密度の大
きな磁石を使用することにより、薄膜の堆積速度を向上
することができるため、1000G程度の磁石を使用す
るが、その一方で、幅の狭い溝が形成されるので300
G程度の磁束密度の小さな磁石を使用した場合に比して
更に一定部位のターゲットの消耗が早く、ターゲットの
使用効率が低下することとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した問
題点を解決する手段を検討した結果、以下の点を改善
し、スパッタリング用のターゲットの使用効率を著しく
向上せしめたものである。即ち、本特許出願人が特許を
受けようとする発明を特定するために必要と認める第1
の事項は、マグネトロンスパッタリング用ターゲットに
おいて、少なくとも該ターゲットの厚みを変えたことを
特徴とするマグネトロンスパッタリング用ターゲットで
あり、第2の事項は、マグネトロンスパッタリング用の
ターゲットにおいて、少なくとも複数のターゲットの集
合体からなることを特徴とするマグネトロンスパッタリ
ング用ターゲットである。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明の内容を十分かつ明確に開
示せしめるため、更に本発明の内容を図1及び図2を用
いて説明する。図1は、本発明のうちの第1の発明の一
例を示したものである。既に図3において特定の部位3
2に於いて、ターゲット31の消耗が早い旨を説明した
が、図1(a)(b)に示す様に当該部位11又は13
を予め消耗する部分の板圧を厚目に設計するものであ
る。即ち、図1(a)はスパッタされ易い部位の表面を
膨らませて、ターゲットの消耗の早い部分を補償せしめ
るものである。また、図1(b)も同様の技術思想であ
るが、表面は平坦であるが、スパッタされる反対側の部
位13を膨らませることにより、ターゲットの消耗の早
い部分を補償するものである。当該ターゲットでは基板
とターゲット間の距離を全面に渡り均一に保つことがで
きる。一定部位の消耗する速さは他の部分の約3倍なの
で、その分をターゲットの厚みを厚めに設計する。図2
は、本発明のうちの第2の発明の一例を示したものであ
る。大型のターゲットを複数に分割せしめ、特に消耗の
早い部位のみを交換せしめて、ターゲット全体としての
使用効率を向上せしめることを図ったものである。
【0009】
【実施例1】大きさ360mm×465mm、厚さ1.
1mmのガラス基板(コーニング社製7059材)を充
分に洗浄し、その上に、赤色感光性樹脂を1.2μmの
膜厚になるように塗布し、その後温度70℃で30分間
オ−ブン中で乾燥させ、水銀ランプを用いて露光し、水
によるスプレー現像を1分間行い、赤色画素を形成すべ
き領域に赤色のレリーフ画像を形成し、さらに150℃
で30分間、加熱硬化させた。同様の工程を繰り返し
て、緑色画素を形成すべき領域に緑色のレリーフ画素を
形成し、青色画素を形成すべき領域に青色のレリーフ画
素を形成して着色層を形成した。図4に示すターゲット
を用いて酸化インジウムを膜付けした。通常部分41の
板厚は6mmであり、膨らんだ部分は、2mm凸(合計
板圧8mm)とした。このスパッタリング用ターゲット
は、大きさが300mm×700mmであって、材質
は、酸化インジウムターゲットである。マグネトロンス
パッタに際しては、特開平5−106035に示すよう
に磁石を往復運動させた。即ち、酸化インジウムターゲ
ットの背面側には磁石がラックに取り付けられており、
ラックはピニオンによって往復運動をし、ターゲット面
上を磁石を移動する。他に、磁石の移動には種々の駆動
装置を用いることができるが、モータ等の回転運動をク
ランク、ラックとピニオン、ベルト、ワイヤー等によっ
て往復運動に変換したり、エアシリンダ等の往復運動の
アクチュエータを用いて行うこともできる。次に、着色
画素を形成した基板をスパッタリング装置のロード室か
ら基板の加熱室に入れ、基板の温度を200℃に加熱
し、3×10-6torrまで減圧した後にアルゴンの圧
力を5.0×10-3torr、酸素の圧力を5×10-5
torrの分圧となるように成膜室にアルゴン、酸素を
導入し、酸化インジウムターゲットには密度95%のも
のを使用し、1000Gの磁石をITOターゲット面上
を5mm/秒の速度で移動しながらスパッタリング装置
のターゲットと陽極の間には直流電圧250Vを印加し
て、ターゲットと基板との距離を90mmとしてスパッ
タリングを行い、厚さ1500Åの透明電極を形成し
た。得られた透明電極の比抵抗は2.0×10-4Ω・c
mであった。このような操作を225時間使用すること
ができた。従来の同様の厚みのターゲットを使用した場
合、161時間程度の寿命であったので、ターゲットの
使用効率が40%向上することができた。
【0010】
【実施例2】次に、本発明の第2の実施例を図5に示
す。このスパッタリング用ターゲットは、液晶表示装置
用のものである。4分割され(ターゲット51、5
2)、消耗の早いターゲット52は、100mm×30
0mm、中央部の消耗の遅いターゲット51は150m
m×500mmで各2枚づつの構成となっている。消耗
の早いターゲット52のみを取り替えることができる。
上記と同様の方法で酸化インジウムターゲットを使用し
て薄膜形成したところ、上記と同様の透明電極を成膜し
た。このような操作を447時間使用することができ
た。従来の同様の厚みのターゲットを使用した場合、1
61時間程度の寿命であったので、ターゲットの使用効
率が178%向上することができた。
【0011】
【発明の効果】ターゲットの使用効率が高いので、ター
ゲットの有効利用とターゲットの取り替えの回数を減ら
すことができる。また、ターゲットの交換頻度が減るた
め、生産効率を向上することができるという効果を奏す
る。更に、第2の発明では、高価な大型のターゲットを
製造する必要が無いと共に小型のターゲットを必要に応
じて交換すれば良いので、交換に要する作業効率の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明のターゲットの断面を示す
図。
【図2】本発明の第2の発明のターゲットの断面を示す
図。
【図3】従来の発明のターゲット(使用途中)の断面を
示す図。
【図4】実際に実施した第1の発明のターゲットの寸法
を示す図。
【図5】実際に実施した第2の発明のターゲットの寸法
を示す図。
【図6】スパッタリング装置全体を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネトロンスパッタリング用ターゲット
    において、少なくとも該ターゲットの板厚を部分的に変
    えたことを特徴とするマグネトロンスパッタリング用タ
    ーゲット。
  2. 【請求項2】マグネトロンスパッタリング用のターゲッ
    トにおいて、少なくとも複数のターゲットの集合体から
    なることを特徴とするマグネトロンスパッタリング用タ
    ーゲット。
JP29042095A 1995-10-12 1995-10-12 スパッタリングターゲット Pending JPH09111445A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020654A1 (fr) * 1998-10-06 2000-04-13 Nikko Materials Company, Limited Corps de cible de pulverisation realise par frittage d'oxyde
JP2009046735A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Ulvac Japan Ltd スパッタ装置およびプラズマ処理装置
JP2010013737A (ja) * 2000-11-27 2010-01-21 Oerlikon Trading Ag Truebbach 厚さがならい削りされた、rfマグネトロン用ターゲット
WO2012101850A1 (ja) * 2011-01-26 2012-08-02 Jx日鉱日石金属株式会社 スパッタリングターゲット
JPWO2015111576A1 (ja) * 2014-01-21 2017-03-23 住友化学株式会社 スパッタリングターゲット

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Effective date: 20050920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

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