JPH09110927A - 結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法 - Google Patents

結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH09110927A
JPH09110927A JP27293495A JP27293495A JPH09110927A JP H09110927 A JPH09110927 A JP H09110927A JP 27293495 A JP27293495 A JP 27293495A JP 27293495 A JP27293495 A JP 27293495A JP H09110927 A JPH09110927 A JP H09110927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential scanning
measured
weight
heat
polyolefin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27293495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3603420B2 (ja
Inventor
Atsushi Konishi
淳 小西
Kenji Ozaki
憲治 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP27293495A priority Critical patent/JP3603420B2/ja
Publication of JPH09110927A publication Critical patent/JPH09110927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3603420B2 publication Critical patent/JP3603420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム弾性および圧縮永久歪に優れ、かつ耐溶
剤性も良好な結晶性塩素化ポリオレフィンを提供する。 【解決手段】 下記(a)〜(d)の性状を有するポリ
オレフィンを塩素化して得られる、塩素含有量が20〜
50重量%であり、示差走査熱量計で測定した結晶融解
熱量が2.0〜100mJ/mgである結晶性塩素化ポ
リオレフィンである。 (a)ゲルパーミエーションクロマトグラフにより測定
した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比(Mw/Mn)が1.5〜3.0 (b)メルトフローレートが0.01〜100g/10
分 (c)示差走査熱量計で測定した結晶融解熱量が80m
J/mg以上 (d)示差走査熱量計で測定した結晶融解ピーク温度が
70℃以上

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム弾性および圧
縮永久歪に優れ、かつ耐溶剤性も良好な、熱可塑性エラ
ストマーとして好適な結晶性塩素化ポリオレフィンに関
する。
【0002】
【従来の技術】塩素化ポリオレフィンは、ポリエチレン
などのポリオレフィンを水性懸濁系で塩素化して得られ
る塩素化物である。該塩素化物のうち、結晶性のものは
ABS樹脂の改質剤あるいは電線シースなどの用途以外
にも熱可塑性エラストマーとしての用途開発が試みられ
ている。熱可塑性エラストマーは、ゴム弾性を有する物
質であるが、通常のゴムのように架橋構造を有しないの
で、リサイクル利用が可能であり今後の用途が期待され
ている分野である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
結晶性塩素化ポリオレフィンは、ゴム弾性および圧縮永
久歪に劣るばかりでなく、耐溶剤性も不十分であるとい
う問題があった。本発明は、かかる状況に鑑みてなされ
たものであり、ゴム弾性および圧縮永久歪に優れ、かつ
耐溶剤性も良好な結晶性塩素化ポリオレフィンを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定のポリオレフィンを原料に用いるこ
とにより上記目的を達成しうることを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は下記(a)〜(d)の性状を有するポリオレフィ
ンを塩素化して得られる、塩素含有量が20〜50重量
%であり、示差走査熱量計で測定した結晶融解熱量が
2.0〜100mJ/mgである結晶性塩素化ポリオレ
フィンを提供するものである。 (a)ゲルパーミエーションクロマトグラフにより測定
した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比(Mw/Mn)が1.5〜3.0 (b)メルトフローレートが0.01〜100g/10
分 (c)示差走査熱量計で測定した結晶融解熱量が80m
J/mg以上 (d)示差走査熱量計で測定した結晶融解ピーク温度が
70℃以上
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いる原料ポリオレフィ
ンは、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1などのα−
オレフィンの単独重合体、エチレンとα−オレフィンの
共重合体もしくはこれらα−オレフィンの2種以上の共
重合体などで結晶を有する重合体である。ここで共重合
体とはランダムまたはブロックの共重合体が含まれる。
また、これらのポリオレフィンは2種以上を併用するこ
とができる。
【0006】さらに、原料ポリオレフィンは下記(a)
〜(d)の性状を有することが必要である。まず、
(a)ゲルパーミエーションクロマトグラフにより測定
した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比(Mw/Mn)は1.5〜3.0である。Mw/M
nは1.6〜2.8が好ましく、特に1.8〜2.5が
好適である。Mw/Mnが1,5未満では加工性が低下
する。一方、3.0を超えると機械的強度が低下するの
で好ましくない。また、(b)メルトフローレート(J
IS K7210に準拠し表1、条件4で測定、以下
「MFR」という)は0.01〜100g/10分であ
り、0.05〜50g/10分が好ましく、特に0.1
〜30g/10分が好適である。MFRが0.001g
/10分未満では加工性が劣る。一方、100g/10
分を超えると塩素化反応で団塊化するなどの不具合を生
ずることがあるので好ましくない。(c)示差走査熱量
計(DSC)で測定した結晶融解熱量は80mJ/mg
以上であり、100mJ/mg以上が好ましく、特に1
20〜200mJ/mgが好適である。結晶融解熱量が
80mJ/mg未満では所望の結晶量を有する塩素化ポ
リオレフィンを得ることが難しい。さらに、(d)示差
走査熱量計で測定した結晶融解ピーク温度は70℃以上
であり、80℃以上が好ましく、特に100℃以上が好
適である。結晶融解ピーク温度が70℃未満では塩素化
反応に不具合を生ずるばかりでなく、機械的強度にも劣
るので好ましくない。
【0007】以上述べた条件を満たすポリオレフィンの
例としては、例えば、周期律表第IVB 族から選ばれる遷
移金属のメタロセン化合物と、有機アルミニウムオキシ
化合物からなる、いわゆるメタロセン触媒を用いて重合
して得られるものが挙げられる。周期律表第IVB 族から
選ばれる遷移金属としては、例えばジルコニウム、チタ
ン、ハフニウムなどが挙げられる。また、有機アルミニ
ウムオキシ化合物としては、例えば、吸着水を含有する
化合物あるいは結晶水を含有する塩類、例えば硫酸アル
ミニウム水和物、塩化マグネシウム水和物などを懸濁し
た芳香族炭化水素溶媒に、トリアルキルアルミニウムな
どの有機アルミニウム化合物を添加して反応させて得ら
れる従来公知のアルミノキサンが挙げられる。メタロセ
ン触媒については、特開昭62−121709号公報、
特開昭62−121711号公報、特開昭62−129
303号公報などに詳細な記載がある。
【0008】上記ポリエチレンを水性懸濁下で塩素化す
る方法としては、従来公知の方法が挙げられる。例え
ば、分散剤としてアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルなどの
アニオン系またはノニオン系界面活性剤とポリスチレン
スルホン酸ナトリウム、アルキルアリルスルホン酸ナト
リウムのホルマリン縮合物などのアニオン高分子界面活
性剤を併用して温度80〜140℃の範囲で塩素ガスを
導入して塩素化する方法が挙げられる。塩素化方法につ
いては、例えば、特開昭51−138791号公報およ
び特開平6−248015号公報などに詳細に記載され
ている。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、用いた測定法を以下に示す。 (1)重量平均分子量、数平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフ(Waters社
製、ALC−150C)を用いて測定した。 (2)MFR JIS K7210に準拠し表1、条件4で測定した。 (3)結晶融解熱 JIS K7121およびK7122に準拠し、示差走
査熱量計を用いて測定した。 (4)結晶融解ピーク温度 示差走査熱量計を用いて結晶融解熱を測定したときのピ
ーク温度である。 (5)塩素含有量 精秤したサンプルを試験管内で燃焼させ、発生した塩化
水素を純水に捕集し、水酸化ナトリウム水溶液で中和滴
定して求めた。 (6)硬さ試験 JIS K6301に準拠し、スプリング式硬さ試験
(A形)を行った。 (7)圧縮永久歪 JIS K6301に準拠し、25%圧縮、温度70
℃、圧縮時間22時間の条件で測定した。 (8)耐溶剤性 テトラヒドロフラン 300mlに試料15gを入れ室
温で2時間攪拌した後、残留試料を乾燥後重量を計り、
減分を重量%で表した。
【0010】また、原料ポリオレフィンの製造例を以下
に示す。 〈アルミノキサンの調整〉十分に窒素置換した200m
lフラスコに乾燥トルエン50mlを加え、そこにAl
2(SO4)3・14H2 O 2.5gを懸濁させた。−20℃
に冷却後、トリメチルアルミニウム30mmol(1.
11mol/lのトルエン溶液27ml)を15分かけ
て加え、80℃に昇温して7時間撹拌した。その後、窒
素雰囲気下で硫酸アルミニウム化合物を取り除き、0.
35mol/lのアルミノキサンのトルエン懸濁液70
mlを回収した。 〈アルミノキサンの担体への担持〉十分に窒素置換した
100mlフラスコにトルエン25mlとシリカ(デビ
ソン952を300℃、4時間焼成したもの)1.5g
を加え、この懸濁液に上記のメチルアルミノキサン
(0.35mol(Al原子換算)トルエン溶液、メチ
ル基/アルミニウム原子=1.32)37mlを加え、
室温にて30分撹拌した。その後、減圧条件下溶媒を留
去した。ヘプタン50mlを加えて、80℃にて4時間
撹拌を行った。その後、80℃にてヘプタンで2回洗浄
を行い、固体成分を得た。 〈重合〉十分に窒素置換した内容積500リットルのス
テンレス製オートクレーブに、トリノルマルブチルアル
ミニウムのヘキサン溶液(0.5mol/l)を533
ml、上記調製した固体触媒成分15g、ビス(n−ブ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド8
3.3mgをトルエン333mlに溶解した溶液、およ
びイソブタン267リットルを導入した後、70℃に昇
温した。エチレンと水素の混合ガス(水素/エチレン
(モル比)=3×10-5)を導入することで重合を開始
し、エチレン圧10kg/cm2 、70℃にて30分重
合を行いポリマー(以下「PO−1」という)34kg
を得た。
【0011】重合時、エチレンと水素の混合ガスに加え
て1−ヘキセン16.7kgおよび30kgを導入した
以外は上記と同様にして2種類のポリマー(以下それぞ
れ「PO−2」および「PO−3」という)42kgお
よび43.5kgを得た。
【0012】比較用として次の方法で製造したポリエチ
レンを用いた。 〈触媒調製〉窒素置換した500リットルの反応器にマ
グネシウムエチラート4.7kgおよびヘキサン100
リットルを加えスラリーとした。テトラブトキシチタン
7.8kgおよびテトラブトキシジルコニウム8.7k
gを添加し、90℃で2時間撹拌した。40℃に内温を
下げた後、エチルアルミニウムジクロリド55.0kg
を40℃を保つように100分間で滴下した。65℃に
昇温し、1時間撹拌後、洗液中に塩化物イオンが確認で
きなくなるまでヘキサンで洗浄し、触媒スラリーを得
た。 〈重合〉内容積200リットルの重合器に脱水精製した
イソブタンを117リットル/hr、トリイソブチルア
ルミニウムを175mmol/hrの速度で、上記触媒
を50g/hrの速度で連続的に供給し、重合器内容物
を所用速度で排出しながら、80℃においてエチレン濃
度を1.0重量%、水素の対エチレン濃度比を1.05
-3(w/w)、1−ブテンの対エチレン濃度比を12.
0(w/w)となるように一定に保ち、全圧41.0k
g/cm2 、平均滞留時間を0.8hrの条件下で連続
重合を行いポリマー(以下「PO−A」という)を得
た。
【0013】〈触媒調製〉窒素置換した500リットル
の反応器にマグネシウムエチラート4.7kgおよびト
ルエン100リットルを加えスラリーとした。テトラブ
トキシチタン7.8kgを添加し、90℃で2時間撹拌
した。40℃に内温を下げた後、エチルアルミニウムジ
クロリド30.0kgを40℃を保つように100分間
で滴下した。60℃に昇温し、1.5時間撹拌後、洗液
中に塩化物イオンが確認できなくなるまでヘキサンで洗
浄し、触媒スラリーを得た。 〈重合〉内容積200リットルの重合器に脱水精製した
イソブタンを117リットル/hr、トリイソブチルア
ルミニウムを175mmol/hrの速度で、上記触媒
を25g/hrの速度で連続的に供給し、重合器内容物
を所用速度で排出しながら、80℃においてエチレン濃
度を1.0重量%、水素の対エチレン濃度比を1.05
-3(w/w)となるように一定に保ち、全圧41.0k
g/cm2 、平均滞留時間を0.8hrの条件下で連続
重合を行いポリマー(以下「PO−B」という)を得
た。
【0014】〈触媒調製〉直径15.4mmの磁製ボー
ル約260kgを入れた内容積160リットルの粉砕用
容器に窒素雰囲気でマグネシウムエチラート20kg、
粒状の三塩化アルミニウム1.66kgおよびジフェニ
ルジエトキシシラン2.72kgを入れた。次いで、振
動ボールミルを用い、振幅8mmおよび振動数1200
rpmの条件で4時間共粉砕を行った。共粉砕後、内容
物を窒素雰囲気下で磁製ボールと分離した。共粉砕生成
物20kgおよび80リットルのヘプタンを500リッ
トルの窒素置換した反応器に加えた。撹拌しながら25
℃において41.6リットルの四塩化チタンを滴下後、
90℃で90分撹拌した。次いで、洗液中に塩化物イオ
ンが確認できなくなるまでヘキサンで洗浄し、触媒スラ
リーを得た。 〈重合〉内容積200リットルの重合器に脱水精製した
イソブタンを117リットル/hr、トリイソブチルア
ルミニウムを175mmol/hrの速度で、上記触媒
を5.0g/hrの速度で連続的に供給し、重合器内容
物を所用速度で排出しながら、80℃においてエチレン
濃度を1.0重量%、水素の対エチレン濃度比を0.7
5×10-3(w/w)、1−ブテンの対エチレン濃度比
を6.0(w/w)となるように一定に保ち、全圧4
1.0kg/cm2 、平均滞留時間を0.8hrの条件
下で連続重合を行いポリマー(以下「PO−C」とい
う)を得た。
【0015】水素の対エチレン濃度比を1.02×10
-3(w/w)とし、1−ブテンを供給しなかった以外は
PO−Cと同様にしてポリマー(以下「PO−D」とい
う)を得た。
【0016】〈触媒調製〉直径15.4mmのステンレ
ス製ボール約260kgを入れた内容積160リットル
の粉砕用容器に窒素雰囲気で無水塩化マグネシウム15
kg、AA型三塩化チタン6.5kgを入れた。次い
で、振動ボールミルを用い、振幅8mmおよび振動数1
200rpmの条件で44時間共粉砕を行った。共粉砕
後、内容物を窒素雰囲気下でボールと分離した。共粉砕
生成物15kgおよび200リットルのトルエンを50
0リットルの窒素置換した反応器に加えた。撹拌しなが
ら40℃において55リットルのテトラヒドロフランを
20分間で滴下後、40℃で3時間撹拌した。次いで、
洗液中にテトラヒドロフランが確認できなくなるまでヘ
キサンで洗浄し、触媒スラリーを得た。 〈重合〉内容積200リットルの重合器に脱水精製した
イソブタンを117リットル/hr、トリイソブチルア
ルミニウムを175mmol/hrの速度で、上記触媒
を5.0g/hrの速度で連続的に供給し、重合器内容
物を所用速度で排出しながら、80℃においてエチレン
濃度を1.0重量%、水素の対エチレン濃度比を4.0
×10-3(w/w)、1−ブテンの対エチレン濃度比を
12.0(w/w)となるように一定に保ち、全圧4
1.0kg/cm2 、平均滞留時間を0.8hrの条件
下で連続重合を行いポリマー(以下「PO−E」とい
う)を得た。
【0017】以上の各ポリオレフィンのMw/Mn比、
MFR、結晶融解熱量および結晶融解ピーク温度を測定
した。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例1 100リットルのオートクレーブに水80リットル、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム80
g、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム80gおよび粉
末状のPO−1 10kgを投入し、温度105℃で1
5重量%まで塩素化した後、塩素ガス供給を中断し温度
130℃まで加熱し、その後温度100℃まで冷却し、
その温度で30重量%まで塩素化した。常法で水洗、乾
燥後、得られた塩素化物 100重量部に、フタル酸ジ
オクチル 20重量部、ジオクチル錫マレートポリマー
2重量部およびステアリン酸カルシウム 1重量部を
加えラボプラストミルを用いて温度140℃で5分間混
練りした後、プレス成形機を用いて温度170℃、圧力
150kg/cm2 の条件で各試験片を作製した。試験
片について各物性を測定した。その結果を表2に示す。
【0020】実施例2、3、比較例1〜5 表2に示した原料ポリオレフィンを用いた以外は実施例
1と同様にして行った。得られた結果を表2に示す。な
お、比較例5においては、混練りできなかった。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明の結晶性塩素化ポリオレフィン
は、ゴム弾性および圧縮永久歪に優れ、かつ耐溶剤性も
良好であるので熱可塑性エラストマーとして有用であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(d)の性状を有するポリ
    オレフィンを塩素化して得られる、塩素含有量が20〜
    50重量%であり、示差走査熱量計で測定した結晶融解
    熱量が2.0〜100mJ/mgである結晶性塩素化ポ
    リオレフィン。 (a)ゲルパーミエーションクロマトグラフにより測定
    した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
    の比(Mw/Mn)が1.5〜3.0 (b)メルトフローレートが0.01〜100g/10
    分 (c)示差走査熱量計で測定した結晶融解熱量が80m
    J/mg以上 (d)示差走査熱量計で測定した結晶融解ピーク温度が
    70℃以上
  2. 【請求項2】 下記(a)〜(d)の性状を有するポリ
    オレフィンを水性懸濁下で塩素化することを特徴とする
    結晶融解熱量が2.0〜100mJ/mgである結晶性
    塩素化ポリオレフィンの製造方法。 (a)ゲルパーミエーションクロマトグラフにより測定
    した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
    の比(Mw/Mn)が1.5〜3.0 (b)メルトフローレートが0.01〜100g/10
    分 (c)示差走査熱量計で測定した結晶融解熱量が80m
    J/mg以上 (d)示差走査熱量計で測定した結晶融解ピーク温度が
    70℃以上
JP27293495A 1995-10-20 1995-10-20 結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3603420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27293495A JP3603420B2 (ja) 1995-10-20 1995-10-20 結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27293495A JP3603420B2 (ja) 1995-10-20 1995-10-20 結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09110927A true JPH09110927A (ja) 1997-04-28
JP3603420B2 JP3603420B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=17520808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27293495A Expired - Fee Related JP3603420B2 (ja) 1995-10-20 1995-10-20 結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3603420B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3603420B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8143184B2 (en) Method for the preparation of olefin polymerisation catalyst
JP3051439B2 (ja) 多金属触媒、製造方法およびそれにより製造される重合体
JPS61218606A (ja) α−オレフイン重合体の製造法
JPH04234411A (ja) 高硬度および高結晶化度を有するプロピレンポリマーワックス
NO177717B (no) Båret polyolefinkatalysator, fremgangsmåte for fremstilling av denne, og fremgangsmåte for (ko-)polymerisasjon av etylen i gassfase
JP2003503562A (ja) マグネシウム/遷移金属アルコキシド錯体の製造方法及びそれらから製造された重合触媒
US6057407A (en) High melt flow propylene polymer produced by gas-phase polymerization
JPS6351409A (ja) ブテン−1重合体の製造方法
JP3603418B2 (ja) 非晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法
JPH0721005B2 (ja) エチレンの(共)重合用触媒組成物
JP4505085B2 (ja) オレフィン重合触媒、オレフィン重合体の製造方法及びオレフィン重合体
JP3603420B2 (ja) 結晶性塩素化ポリオレフィンおよびその製造方法
US11478781B2 (en) Ziegler-Natta catalysts prepared from solid alkoxymagnesium halide supports
JPS63301209A (ja) エチレン重合体の製造方法
FI76100C (fi) Katalytkomponenter foer polymerisationskatalyt foer -olefiner och foerfarande foer framstaellning av dessa.
JP3567610B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP5567764B2 (ja) 低アイソタクチシティを有するブテン−1(コ)ポリマー
JPH01230606A (ja) α−オレフィン重合体の製造方法
JPH0253811A (ja) エチレン共重合体
JP2678396B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JPH09194654A (ja) 塩素化ポリオレフィンゴム組成物
JPH07238109A (ja) エチレンの重合及び共重合方法
JPH0920810A (ja) 制御された分子量分布を有する高純度エチレン−プロピレンエラストマー共重合体の製造方法
US6969747B2 (en) Olefin polymerization titanium catalyst
JPH0345725B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040920

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees