JPH09110891A - 流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法 - Google Patents

流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09110891A
JPH09110891A JP29731795A JP29731795A JPH09110891A JP H09110891 A JPH09110891 A JP H09110891A JP 29731795 A JP29731795 A JP 29731795A JP 29731795 A JP29731795 A JP 29731795A JP H09110891 A JPH09110891 A JP H09110891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maltitol
powder
weight
temperature
mass kit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29731795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3955087B2 (ja
Inventor
Masahiro Niimi
匡弘 新見
Fumie Niimi
文江 新見
Kazuaki Kato
和昭 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Towa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Towa Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Towa Chemical Industry Co Ltd filed Critical Towa Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP29731795A priority Critical patent/JP3955087B2/ja
Publication of JPH09110891A publication Critical patent/JPH09110891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3955087B2 publication Critical patent/JP3955087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い流動性と低い吸湿性を有し、更に保存後
も流動性を失うことがないマルチトール粉末を得る。 【解決手段】 マルチトール純度85〜99.9重量%
で固形分濃度が70〜90重量%のマルチトール水溶液
から、懸濁結晶量10〜50重量%のマルチトールマス
キットを調製した後に、送風温30〜80℃に調節した
噴霧乾燥機に導入して噴霧乾燥し、水分2〜7重量%の
マルチトール粉末を得、該粉末を温度25〜65℃にて
熟成したのち乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、流動性の高いマルチトール粉末
及びその製造方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【0004】マルチトール粉末は、マルトースを接触水
素化し、粉末化することにより製造される糖アルコール
であり、甘味質が砂糖に近く、甘味度も他の糖アルコー
ルに比較して砂糖に近く、口内細菌により資化されにく
いので虫歯の原因にならず、ヒトの消化酵素では消化さ
れにくいなどの特徴があるため、糖尿病患者、肥満や虫
歯を予防したいと考えている人々に広く利用されてい
る。
【0005】また、マルチトール結晶などに代表される
マルチトール粉末は、非吸湿性、熱などに対する安定
性、インシュリン分泌を促さないことや各種ミネラルの
吸収に好ましい影響を与えることなど、各種の有用な機
能を有するので、前記の特殊な用途に止まらず、一般の
食品や医薬品、化粧品の材料等としても広く利用されつ
つある。
【0006】現在流通しているマルチトール粉末は、分
蜜法、ブロック粉砕法、ニーダー法などに依って製造さ
れているが、このような方法により製造したマルチトー
ル粉末は流動性が低いという課題がある。
【0007】マルチトール粉末の流動性が低いことによ
り、自動化された機械で扱うことが困難であるなどの不
都合があり、また、卓上甘味料などの高い流動性が要求
される用途には使いにくいという課題もあった。
【0008】このような課題を改善しようとして、スプ
レー法やその類似技術によるマルチトール粉末の製造法
も提案されている。
【0009】提案されている技術としては、例えば、特
開昭51−32745号公報に紹介されている方法や、
特開昭57−134498号公報に紹介されている方法
がある。この中、特開昭51−32745号公報に紹介
されている方法は、無水まで濃縮した液状マルチトール
を噴霧機により、保温雰囲気中に噴出造粒し、固化させ
ることなく冷却撹拌する被覆物質微粉末上に落下混合を
させて、該マルチトール粒子表面に、被覆微粉末を吸着
させて固化固定する方法である。
【0010】また、特開昭57−134498号公報に
紹介されている方法は、例えば、組成がソルビトール
0.8%、マルチトール92.2%、マルトトリイトー
ル4.6%、マルトテトライトール以上のデキストリン
アルコール2.4%からなるマルチトール溶液を80%
に濃縮した後、助晶缶にとり、無水結晶マルチトール含
有含蜜結晶粉末2%を加えて、50℃からゆっくり撹拌
しつつ徐冷し、晶出率35%のマスキットを得、高圧ポ
ンプにて150kg/cm2の圧にて1.5mm口径ノズルより
乾燥塔上より噴霧し、これと同時に、85℃の熱風を乾
燥塔の上部より送風して底部に設けた移送用金網コンベ
ア上に捕集し、コンベアの下より40℃の温風を送りつ
つ移動金網コンベア上に捕集した結晶粉末を乾燥塔外に
徐々に移動させ、40分を要して取り出す。次に、この
取り出した結晶粉末を熟成塔に充填して10時間熟成さ
せ、結晶化と乾燥を完了させ、無水結晶マルチトール含
有含蜜結晶粉末を収率92%で得るという方法である。
【0011】しかし、前記の方法にも依然として解決し
なければならない課題が多く残されていたのである。
【0012】例えば、特開昭51−32745号公報の
方法には、得られる粉末が最初は良好な流動性を示す
が、粉末が結晶質ではなく、ガラス状で極めて吸湿性の
高い粉末であるため、直に吸湿して徐々に流動性を失
い、他の物理的な性質も次第に変化してしまうので実用
に適さないという課題があった。
【0013】また、特開昭57−134498号公報に
紹介されている方法では、濃度80%に濃縮した後2%
の種結晶を加えて温度50℃から徐冷して晶出率35%
のマスキットを調製するので、マスキット中の結晶粒子
が大きくなりがちで適切な粘度のマスキットが得られな
い場合があること、従って、安定的に噴霧乾燥操作を続
けることが困難になること、また、良好な状態のマスキ
ットが得にくいので得られる粉末の熟成に長時間を要す
る場合が多く、結晶化度の低い製品が生成しがちである
こと等の課題が残されていた。
【0014】つまり、従来の流動性の高いマルチトール
粉末の製造、中でも噴霧乾燥法による製造は、他の糖類
や糖アルコール類に比べて困難であり、何れも適切な条
件で行われておらず、従って、連続的な製造が出来なか
ったり、その方法によって得られた製品の性質に課題が
残されていたりして、それらの方法により得られる製品
が市場に出ることは無かったので、前述の課題を解決す
ることが望まれていたのである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】本発明者等は、前述の課題を解決するた
め、鋭意検討した結果、従来より流通しているマルチト
ール粉末の製造方法によると個々の粉末の粒子が鋭角端
の多い不定形であることが流動性に関与していることに
着目し、更に、マルチトール粉末の製造方法の中でも噴
霧乾燥法による製造技術において、最も大切な技術が良
好な状態のマスキットを調製する方法にあることを見出
し、その調製方法を厳しく限定したのち水分が残った状
態まで噴霧乾燥して熟成させることにより、物理的性質
の安定した流動性の高いマルチトール粉末を製造するこ
とに成功し、本発明を完成するに至った。
【0017】本発明の課題を解決するための手段は、下
記の通りである。
【0018】第一のマルチトール粉末に関する本発明
は、温度25℃、湿度50%の雰囲気下で2日間保存し
たのちに、粒径が20〜50メッシュの粉末の安息角が
25〜37°の性質を示す流動性の高いマルチトール粉
末である。
【0019】また、マルチトール粉末に関する他の本発
明は、1)マルチトール純度85〜99.9重量%で固
形分濃度が70〜90重量%のマルチトール水溶液か
ら、懸濁結晶量10〜50重量%のマルチトールマスキ
ットを調製する第一工程、2)第一工程で得られたマル
チトールマスキットを送風温30〜80℃に調節した噴
霧乾燥機に導入して噴霧乾燥し、水分2〜7重量%のマ
ルチトール粉末を得る第二工程、3)第二工程で得られ
た粉末を温度25〜65℃にて熟成したのち乾燥する第
三工程、の3工程を逐次的に経由することにより製造さ
れた流動性の高いマルチトール粉末である。
【0020】さらにまた、マルチトール粉末に関する他
の本発明は、1)マルチトール純度85〜99.9重量
%で固形分濃度が70〜90重量%のマルチトール水溶
液から、懸濁結晶量10〜50重量%のマルチトールマ
スキットを調製する第一工程、2)第一工程で得られた
マルチトールマスキットを送風温30〜80℃に調節し
た噴霧乾燥機に導入して噴霧乾燥し、水分2〜7重量%
のマルチトール粉末を得る第二工程、3)第二工程で得
られた粉末を温度25〜65℃にて熟成したのち乾燥す
る第三工程、の3工程を逐次的に経由することにより製
造され、温度25℃、湿度50%の雰囲気下で2日間保
存したのちに、粒径が20〜50メッシュの粉末の安息
角が25〜37°の性質を示す流動性の高いマルチトー
ル粉末である。
【0021】第二の本発明は、流動性の高いマルチトー
ル粉末を製造する方法において、1)マルチトール純度
が85〜99.9重量%で固形分濃度が70〜90重量
%のマルチトール水溶液から、必要に応じて種結晶を加
え、懸濁結晶量10〜50重量%のマルチトールマスキ
ットを調製する第一工程、2)第一工程で得られたマル
チトールマスキットを送風温30〜80℃に調節した噴
霧乾燥機に導入して噴霧乾燥し、水分2〜7重量%のマ
ルチトール粉末を得る第二工程、3)第二工程で得られ
た粉末を温度25〜65℃にて熟成したのち乾燥する第
三工程、の3工程を逐次的に経由することを特徴とする
流動性の高いマルチトール粉末の製造方法である。
【0022】また、第三の本発明は、第一工程が、マル
チトール純度85〜99.9重量%で固形分濃度が70
〜90重量%のマルチトール水溶液を温度0〜40℃の
範囲まで冷却して過飽和状態にし、撹拌又は揺動等の刺
激を与えて微結晶を生成させることによりマルチトール
マスキットを調製する方法である、前記第二の発明に記
載の流動性の高いマルチトール粉末の製造方法である。
【0023】また、第四の本発明は、第一工程が、マル
チトール純度85〜99.9重量%で固形分濃度が70
〜90重量%のマルチトール水溶液を温度0〜40℃の
範囲まで冷却して過飽和状態にし、種結晶を添加して撹
拌しながら微結晶を生成させることによりマルチトール
マスキットを調製する方法である、前記第二の発明に記
載の流動性の高いマルチトール粉末の製造方法である。
【0024】また、第五の本発明は、第一工程および第
二工程が連続的な工程である前記第二〜第四の発明の何
れか1つに記載の流動性の高いマルチトール粉末の製造
方法である。
【0025】本発明に用いるマルチトール水溶液は、本
発明の条件のもとで良好な状態のマルチトールマスキッ
トを生成する品質が要求されるが、澱粉液化液を通常の
糖化条件で調製した高純度マルトースを還元して得たマ
ルチトール純度が85〜99.9%で固形分濃度が70
〜90%、更に好ましくは73〜80%、最も好ましく
は75〜78%の水溶液であれば、おおむね本発明に要
求される品質を満足する。
【0026】しかし、一般に、糖組成中のマルトトリイ
トールやマルトテトライトールが少ない場合にはマルチ
トールの結晶化が阻害されない傾向があるので、結晶化
度が高く、性質の安定な製品を得るためには、マルチト
ール水溶液中の重合度が3や4の成分は少ないほうが好
ましい。
【0027】マルチトール水溶液中のマルチトール純度
が85%未満の場合には噴霧乾燥後に得られる粉末製品
の性質が不安定な場合が多く、マルチトール水溶液中の
マルチトール純度が99.9%を超える場合には本発明
に係る方法に記載される条件以外でも粉末を調製するこ
とが可能であり、噴霧乾燥後に良好な品質を得られるこ
とが多いが、そのマルチトール純度の高い水溶液を調製
するコストが極めて高くなりがちなので経済的に不利な
場合が多い。
【0028】また、マルチトール水溶液の固形分濃度
は、配管中を輸送することが可能なマルチトールマスキ
ットを調製し、且つ本発明の条件範囲で噴霧乾燥した場
合に生成する粉末が噴霧乾燥機底部において水分2〜7
%にするうえで、70〜90%の範囲が好ましいが、こ
の固形分濃度が70%未満の場合にはマスキット中の適
切な懸濁結晶量を確保するために強く冷却する必要があ
って経済的に不利であるなどの不都合があり、また、9
0%を超える場合にはマスキットの配管中での輸送やマ
スキットの貯槽での扱い、その貯槽からの輸送が困難に
なることなどの不都合がある。
【0029】本発明の中で言う懸濁結晶量とは、マスキ
ットの総重量に対する懸濁している固体結晶の重量の割
合を百分率で表わしたものを指す。
【0030】本発明に係る第一工程でマルチトールマス
キットを調製する際には、上記に説明した純度のマルチ
トール水溶液を固形分濃度70〜90%に調整した後、
急速に冷却してマルチトールの微細な結晶を生成させる
が、冷却する温度としては0〜45℃、更に好ましくは
5〜40℃が挙げらる。
【0031】この際に結晶の生成を促進させる意味でマ
ルチトール水溶液を揺動したり、撹拌したりすることが
有利であり、更に強く結晶の生成を促進させるために微
細なマルチトール結晶粉末を添加することも有利に採用
することができるが、生成したマスキット中の懸濁結晶
量が多すぎたり、生成した結晶が大きすぎたりした場合
には、マスキットの粘度が高くなって取り扱いが困難に
なることがあるので、その場合にはマルチトール水溶液
や水を加えて懸濁結晶量を調節することも有利に採用す
ることができる。
【0032】本発明に係る第一工程におけるマルチトー
ルマスキットの懸濁結晶量は、取り扱いが容易であるこ
とと、本発明の効果を得るうえで、つまり、安定な噴霧
乾燥条件を得ることや、品質の安定した粉末製品を得る
ことなどの効果を得るためには、10〜50%が好まし
いが、20〜45%が更に好ましく、35〜40%が最
も好ましい。
【0033】本発明に係る第一工程で得られたマルチト
ールマスキットは、本発明に係る第二工程において送風
温30〜80℃の範囲に調節した噴霧乾燥機で水分2〜
7%まで乾燥するが、噴霧乾燥機底部に落下した粉末中
にこの範囲の水分を残すことが、意外なことに、その後
の工程を経て品質の安定な製品を得るうえで極めて重要
である。
【0034】このとき、噴霧乾燥の際の送風温が30℃
未満の場合には十分な乾燥が達成できず、80℃を超え
る場合には乾燥は速やかに進むが噴霧乾燥機の器壁に溶
融状態のマルチトール層が形成されることが多いので好
ましくない。
【0035】通常、糖類を噴霧乾燥する場合には、噴霧
乾燥機底部に落下した粉末中に殆ど水分を残さず、その
後の熟成工程や乾燥も必要に応じて採用する程度の簡単
な処理にするが、予想外なことに、マルチトールにその
ような従来の方法を適用しても良好な製品が得られな
い。
【0036】噴霧乾燥機底部で捕集される粉末の水分が
2%未満である場合は、その後の工程中を経て得られる
流動性の高いマルチトール粉末の結晶化度が低くなる傾
向があり、貯蔵中に粒子の形が変形して流動性が低下し
たり、吸湿性が高くなることがことがあるので良好な品
質の粉末が得られず、水分が7%を超える場合には、第
三工程でベトつきが残るなどのために取り扱いが困難に
なるので好ましくない。
【0037】更に、本発明に係る第三工程では、第二工
程で得られた粉末を温度25〜65℃の範囲に調整して
熟成したのち乾燥するが、熟成する時の温度が25℃未
満の場合や65℃を超える場合には何れも結晶化が十分
に進行せず、吸湿性などの製品の品質に悪影響を及ぼす
ことが多いので好ましくない。
【0038】また、マルチトールが溶融しない程度の温
度や湿度であれば乾燥の方法や条件に格別の制約は無い
が、本発明の製品の優れた性質を確保するためには、ロ
ータリーキルン式や回転釜のような方式の機器で水分を
1%以下にすることが有利に採用できる。
【0039】
【実施例】
【0040】以下に、実施例、比較例、試験例を掲げて
更に具体的に本発明の内容を説明するが、本発明の技術
的範囲は以下の例に制限されるものではない。
【0041】また、以下の例において、%は特に断らな
い限り重量%を表わすものとする。
【0042】(実施例1)
【0043】<第一工程>マルチトール純度が94.5
%の水溶液を固形分濃度75%に濃縮してから温度10
0℃まで加熱した後、マスキット調製槽に入れて、撹拌
しながら30分間で15℃迄冷却し、マルチトール水溶
液の固形分に対して2%の微細なマルチトール結晶粉末
を添加し、毎分10回転のゆっくりとした速度で5時間
撹拌し、結晶量35%のマスキットを得た。
【0044】<第二工程>第一工程で得たマルチトール
マスキットを、15℃に保温しながら、直径8mのアト
マイザー式の噴霧乾燥機に導入し、導入する風温を70
℃にして噴霧乾燥して粉末を得た。
【0045】排風温度と噴霧乾燥機底部に落下した粉末
の温度は40℃、水分は5%であった。
【0046】<第三工程>第二工程で得られた粉末をバ
ンド冷却機に入れ、温度40℃にて5時間熟成させて、
側面の温度を100℃に調節したロータリーキルンタイ
プの乾燥機に1時間滞留させて乾燥し、本発明に係る流
動性の高いマルチトールを得た。
【0047】得られた製品の水分は0.3%、20〜5
0メッシュの範囲に分級した粉末の安息角は31°であ
った。
【0048】(実施例2)
【0049】<第一工程>実施例1と同じマルチトール
水溶液を固形分濃度86%に濃縮してマスキット調製槽
に入れ、毎分10回転の速度で撹拌しながら温度120
℃まで加熱した後、120分間で20℃まで冷却し、マ
ルチトール水溶液の固形分に対して2%の微細なマルチ
トール結晶粉末を添加し、温度を20℃に保持しながら
5時間撹拌を続けた後、濃度50%に調整した実施例1
と同じマルチトール水溶液を加えて全体の濃度が76%
になるように調節し、更に撹拌を5時間続けて結晶量3
7%のマスキットを得た。
【0050】<第二工程>第一工程で得たマルチトール
マスキットを20℃に保温しながら噴霧乾燥機に導入
し、他の条件は実施例1と同様に噴霧乾燥し、噴霧乾燥
機底部に落下したときに水分4.9%の粉末を得た。
【0051】<第三工程>第二工程で得られた粉末を実
施例1と同様にして熟成、乾燥し、水分0.3%、20
〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息角29°
の、本発明に係る流動性の高いマルチトール粉末を得
た。
【0052】(実施例3)
【0053】第一工程におけるマスキットの濃度調整を
水を用いて行った他は実施例2と同様に第一、第二、第
三工程を行い、第一工程後に懸濁結晶量39%のマルチ
トールマスキットを、第二工程で噴霧乾燥機底部に落下
したときに水分4.7%の粉末を、第三工程で水分0.
3%、20〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息
角28°の、本発明に係る流動性の高いマルチトール粉
末をそれぞれ得た。
【0054】(実施例4)
【0055】<第一工程>マルチトール純度が89.5
%の水溶液を固形分濃度78%に濃縮してから温度10
0℃まで加熱した後、マスキット調製槽に入れて、撹拌
しながら30分間で15℃迄冷却し、マルチトール水溶
液の固形分に対して3%の微細なマルチトール結晶粉末
を添加し、毎分10回転のゆっくりとした速度で30時
間撹拌し、結晶量34%のマスキットを得た。
【0056】<第二工程>第一工程で得たマルチトール
マスキットを、15℃に保温しながら、直径8mのアト
マイザー式の噴霧乾燥機に導入し、導入する風温を70
℃にして噴霧乾燥して粉末を得た。
【0057】排風温度と噴霧乾燥機底部に落下した粉末
の温度は40℃、水分は5.1%であった。
【0058】<第三工程>第二工程で得られた粉末をバ
ンド冷却機に入れ、温度40℃にて10時間熟成させ
て、側面の温度を95℃に調節したロータリーキルンタ
イプの乾燥機に1時間滞留させて乾燥し、本発明に係る
流動性の高いマルチトールを得た。
【0059】得られた製品の水分は0.4%であり、2
0〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息角は33
°であった。
【0060】(実施例5)
【0061】<第一工程>マルチトール純度が89.5
%の水溶液を固形分濃度87%に濃縮してから温度10
0℃まで加熱した後、マスキット調製槽に入れて、撹拌
しながら30分間で15℃迄冷却し、マルチトール水溶
液の固形分に対して3%の微細なマルチトール結晶粉末
を添加し、毎分10回転のゆっくりとした速度で10時
間撹拌しながらマルチトールの微細結晶を析出させ、そ
の後水を加えて全体の固形分濃度が76%になるように
調節して更に10時間撹拌し、結晶量28%のマスキッ
トを得た。
【0062】<第二工程>第一工程で得たマルチトール
マスキットを、15℃に保温しながら、直径8mのアト
マイザー式の噴霧乾燥機に導入し、導入する風温を70
℃にして噴霧乾燥して粉末を得た。
【0063】排風温度と噴霧乾燥機底部に落下した粉末
の温度は40℃、水分は5.0%であった。
【0064】<第三工程>第二工程で得られた粉末をバ
ンド冷却機に入れ、温度40℃にて10時間熟成させ
て、側面の温度を95℃に調節したロータリーキルンタ
イプの乾燥機に1時間滞留させて乾燥し、本発明に係る
流動性の高いマルチトールを得た。
【0065】得られた製品の水分は0.3%であり、2
0〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息角は32
°であった。
【0066】(実施例6)
【0067】第一工程におけるマスキットの濃度調整を
水を用い、各工程への導入と排出の物量をバランスさせ
て、実施例5の条件を連続的に実施して、それぞれ第
一、第二、第三工程を行い、第二工程で噴霧乾燥機底部
に落下したときに水分4.8%の粉末を、第三工程で水
分0.3%、20〜50メッシュの範囲に分級した粉末
の安息角30°の、本発明に係る流動性の高いマルチト
ール粉末をそれぞれ得た。
【0068】
【比較例】
【0069】(比較例1)
【0070】マルチトール純度が82%の水溶液を固形
分濃度88%に濃縮してから温度100℃まで加熱した
後、マスキット調製槽に入れて、撹拌しながら30分間
で15℃迄冷却し、マルチトール水溶液の固形分に対し
て3%の微細なマルチトール結晶粉末を添加し、毎分1
0回転のゆっくりとした速度で10時間撹拌しながらマ
ルチトールの微細結晶を析出させ、その後水を加えて全
体の固形分濃度が76%になるように調節して更に10
時間撹拌し、結晶量5%のマルチトールマスキットを得
た。
【0071】<第二工程>第一工程で得たマルチトール
マスキットを、15℃に保温しながら、直径8mのアト
マイザー式の噴霧乾燥機に導入し、導入する風温を70
℃にして噴霧乾燥操作を行ったが、乾燥機の器壁にマル
チトールのガラス状粒子が付着してしまい、連続的な操
作は不可能であったため、断続的に操作し、器壁に付着
した粒子を掻き落とし、回収して粉末を得た。
【0072】排風温度と回収した粉末の温度は40℃、
水分は8.0%であった。
【0073】<第三工程>第二工程で得られた粉末をバ
ンド冷却機に入れ、温度40℃にて10時間熟成させ
て、側面の温度を95℃に調節したロータリーキルンタ
イプの乾燥機に1時間滞留させて乾燥し、マルチトール
粉末(比較品1)を得た。
【0074】得られた粉末の水分は1.6%であり、2
0〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息角は43
°であった。
【0075】(比較例2)
【0076】<第一工程>マルチトール純度が89.5
%の水溶液を固形分濃度93%に濃縮してから温度12
0℃まで加熱した後、マスキット調製槽に入れて、撹拌
しながら30分間で20℃迄冷却し、マルチトール水溶
液の固形分に対して2%の微細なマルチトール結晶粉末
を添加し、毎分10回転のゆっくりとした速度で15分
間撹拌したところ、全体が固化してしまい、その後の第
二工程、第三工程の操作が不可能になった。
【0077】(比較例3)
【0078】<第一工程>マルチトール純度が94.5
%の水溶液を固形分濃度65%に濃縮してから温度10
0℃まで加熱した後、マスキット調製槽に入れて、撹拌
しながら30分間で10℃迄冷却し、マルチトール水溶
液の固形分に対して2%の微細なマルチトール結晶粉末
を添加し、毎分10回転のゆっくりとした速度で5時間
撹拌しながらマルチトールの微細結晶を析出させた結
果、結晶量7%のマルチトールマスキットを得た。
【0079】<第二工程>第一工程で得たマルチトール
マスキットを、10℃に保温しながら、直径8mのアト
マイザー式の噴霧乾燥機に導入し、導入する風温を75
℃にして噴霧乾燥操作を行ったが、乾燥機の器壁にマル
チトールのガラス状粒子が付着してしまい、連続的な操
作は不可能であったため、断続的に操作し、器壁に付着
した粒子を掻き落とし、回収してマルチトール粉末を得
た。
【0080】排風温度と回収した粉末の温度は40℃、
水分は7.6%であった。
【0081】<第三工程>第二工程で得られた粉末をバ
ンド冷却機に入れ、温度40℃にて10時間熟成させ
て、側面の温度を95℃に調節したロータリーキルンタ
イプの乾燥機に1時間滞留させて乾燥し、マルチトール
粉末(比較品3)を得た。
【0082】得られた粉末の水分は1.4%であり、2
0〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息角は39
°であった。
【0083】(比較例4)
【0084】実施例1の第一工程で得られたマルチトー
ルマスキットを、風温を85℃、噴霧乾燥機の底部に落
下した粉末の水分0.5%になるように調節して噴霧乾
燥した後、実施例1と同様に熟成、乾燥して、水分0.
1%、20〜50メッシュの範囲に分級した粉末の安息
角が31°のマルチトール粉末を得た(比較品4)。
【0085】
【試験例】
【0086】実施例1〜6で得られた製品と比較例1、
3、4で得られた比較品の20〜50メッシュに分級し
た粉末を25℃、湿度50%の雰囲気に2日間保存した
後安息角を測定した結果を、表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】
【発明の効果】
【0089】以上に説明したように、本発明に係る流動
性の高いマルチトール粉末は、粒径が20〜50メッシ
ュの粉末の安息角で表わせば、25〜37°の範囲にな
る性質を有するが、このように高い流動性と低い吸湿性
を有することにより、粉末の輸送や自動化が容易にな
り、従来用いることの困難であった卓上甘味料等の用途
にも採用可能である。
【0090】更に、本発明は各工程を厳密に管理する方
法であって、繁雑な工程の追加などが無いので経済的に
優れた方法を提供するものであり、本発明を実施するこ
とにより、微細なマルチトール結晶が懸濁した取り扱い
の容易なマルチトールマスキットを調製することが可能
になり、その結果、輸送や操作中にマスキットが固化す
ることなく、効率が高く連続的な噴霧乾燥操作を安定的
に実施することが可能になり、また、本発明に係る噴霧
乾燥操作と熟成、乾燥操作によって得られる製品の品質
についても、結晶化度が高いことから、低い吸湿性が得
られ、その結果、保存後も流動性を失うことが無いとい
う優れた性質を持っている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度25℃、湿度50%の雰囲気下で2
    日間保存したのちに、粒径が20〜50メッシュの粉末
    の安息角が25〜37°の性質を示す流動性の高いマル
    チトール粉末。
  2. 【請求項2】 1)マルチトール純度85〜99.9重
    量%で固形分濃度が70〜90重量%のマルチトール水
    溶液から、懸濁結晶量10〜50重量%のマルチトール
    マスキットを調製する第一工程、 2)第一工程で得られたマルチトールマスキットを送風
    温30〜80℃に調節した噴霧乾燥機に導入して噴霧乾
    燥し、水分2〜7重量%のマルチトール粉末を得る第二
    工程、 3)第二工程で得られた粉末を温度25〜65℃にて熟
    成したのち乾燥する第三工程、の3工程を逐次的に経由
    することにより製造された、流動性の高いマルチトール
    粉末。
  3. 【請求項3】 流動性の高いマルチトール粉末を製造す
    る方法において、 1)マルチトール純度が85〜99.9重量%で固形分
    濃度が70〜90重量%のマルチトール水溶液から、懸
    濁結晶量10〜50重量%のマルチトールマスキットを
    調製する第一工程、 2)第一工程で得られたマルチトールマスキットを送風
    温30〜80℃に調節した噴霧乾燥機に導入して噴霧乾
    燥し、水分2〜7重量%のマルチトール粉末を得る第二
    工程、 3)第二工程で得られた粉末を温度25〜65℃にて熟
    成したのち乾燥する第三工程、の3工程を逐次的に経由
    することを特徴とする流動性の高いマルチトール粉末の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 第一工程が、マルチトール純度85〜9
    9.9重量%で固形分濃度が70〜90重量%のマルチ
    トール水溶液を温度0〜40℃の範囲まで冷却して過飽
    和状態にし、撹拌又は揺動等の刺激を与えて微結晶を生
    成させることによりマルチトールマスキットを調製する
    方法である、請求項3記載の流動性の高いマルチトール
    粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 第一工程が、マルチトール純度85〜9
    9.9重量%で固形分濃度が70〜90重量%のマルチ
    トール水溶液を温度0〜40℃の範囲まで冷却して過飽
    和状態にし、種結晶を添加して撹拌しながら微結晶を生
    成させることによりマルチトールマスキットを調製する
    方法である、請求項3記載の流動性の高いマルチトール
    粉末の製造方法。
  6. 【請求項6】 第一工程および第二工程が連続的な工程
    である請求項3〜5の何れか一つに記載の流動性の高い
    マルチトール粉末の製造方法。
JP29731795A 1995-10-23 1995-10-23 流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3955087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29731795A JP3955087B2 (ja) 1995-10-23 1995-10-23 流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29731795A JP3955087B2 (ja) 1995-10-23 1995-10-23 流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09110891A true JPH09110891A (ja) 1997-04-28
JP3955087B2 JP3955087B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=17844951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29731795A Expired - Lifetime JP3955087B2 (ja) 1995-10-23 1995-10-23 流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3955087B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003018597A1 (fr) * 2001-08-22 2003-03-06 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Poudre comprenant des cristaux de $g(b)-maltose contenant de l'eau, production et utilisation associees
JP2009536168A (ja) * 2006-05-08 2009-10-08 スズカー アクチエンゲセルシャフト マンハイム/オシュセンフルク 流動性が改善されたイソマルツロース
JP2011514889A (ja) * 2008-02-22 2011-05-12 ロケット・フルーレ 粗粒径を有する結晶化マルチトール粉末、その調製方法、および特にチョコレートにおけるその使用法
EP2332414A2 (en) 2002-07-03 2011-06-15 Danisco A/S Crystallization of polyol compositions, crystalline polyol composition product and use thereof
US20190345085A1 (en) * 2004-08-25 2019-11-14 Mitsubishi Shoji Foodtech Co., Ltd. Crystalline Maltitol Powder Less Prone to Consolidation and Method for Production Thereof
JP2022044833A (ja) * 2019-12-27 2022-03-17 三井製糖株式会社 顆粒の製造方法及び顆粒
WO2024014033A1 (ja) * 2022-07-15 2024-01-18 Dm三井製糖株式会社 顆粒を製造する方法及び顆粒

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003018597A1 (fr) * 2001-08-22 2003-03-06 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Poudre comprenant des cristaux de $g(b)-maltose contenant de l'eau, production et utilisation associees
US7183265B2 (en) 2001-08-22 2007-02-27 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Powdery product comprising crystalline β-maltose monohydrate, its preparation, and uses
EP2332414A2 (en) 2002-07-03 2011-06-15 Danisco A/S Crystallization of polyol compositions, crystalline polyol composition product and use thereof
US20190345085A1 (en) * 2004-08-25 2019-11-14 Mitsubishi Shoji Foodtech Co., Ltd. Crystalline Maltitol Powder Less Prone to Consolidation and Method for Production Thereof
JP2009536168A (ja) * 2006-05-08 2009-10-08 スズカー アクチエンゲセルシャフト マンハイム/オシュセンフルク 流動性が改善されたイソマルツロース
JP2011514889A (ja) * 2008-02-22 2011-05-12 ロケット・フルーレ 粗粒径を有する結晶化マルチトール粉末、その調製方法、および特にチョコレートにおけるその使用法
JP2022044833A (ja) * 2019-12-27 2022-03-17 三井製糖株式会社 顆粒の製造方法及び顆粒
WO2024014033A1 (ja) * 2022-07-15 2024-01-18 Dm三井製糖株式会社 顆粒を製造する方法及び顆粒
JP2024011889A (ja) * 2022-07-15 2024-01-25 Dm三井製糖株式会社 顆粒を製造する方法及び顆粒

Also Published As

Publication number Publication date
JP3955087B2 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04335870A (ja) エリスリト−ル組成物
US2728678A (en) Process for drying solutions containing crystallizable material, and product produced thereby
EP0116389B1 (en) Solid fructose
JPH09110891A (ja) 流動性の高いマルチトール粉末及びその製造方法
JPH0412105B2 (ja)
AU777732B2 (en) Molasses-containing crystal composition and method for producing the same
JPH0520076B2 (ja)
JP3812047B2 (ja) エリスリトール結晶及びその製造方法
CN1230086C (zh) 巧克力的制备方法
KR850001355B1 (ko) 결정질 포도당을 다량 함유한 생성물의 제조방법
EP1714563B1 (en) Crystalline mixture solid composition and preparation thereof
JP2577698B2 (ja) 流動性の高いソルビトール粉末の製造方法
JP3561566B2 (ja) 砂糖とマルチトールとの流動性の高い混合粉末組成物の製造方法
JP3955088B2 (ja) アスコルビン酸とマルチトールとの流動性の高い混合粉末組成物の製造方法
JPH0212546B2 (ja)
KR0150250B1 (ko) 결정성 솔비톨 분말의 제조방법
JP4845324B2 (ja) マルチトール含蜜結晶およびその製造方法
JP2003319800A (ja) 砂糖の製造方法
JP3678431B2 (ja) マルチトールスラリーの連続的製造方法
JPH0147140B2 (ja)
JP6894056B1 (ja) ココア調製用顆粒状組成物の製造方法
JPH0723304B2 (ja) 薬剤成分固定化組成物
JPS60149596A (ja) フラクトオリゴ糖結晶粉末の製造方法
CN115644242A (zh) 一种利用乳糖预结晶提高婴儿配方粉储藏稳定性的方法
JPH03259100A (ja) オリゴ糖含有砂糖顆粒の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070430

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160511

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term