JPH0911064A - ねじ自動締付け装置におけるビット伸縮機構 - Google Patents

ねじ自動締付け装置におけるビット伸縮機構

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JPH0911064A
JPH0911064A JP628096A JP628096A JPH0911064A JP H0911064 A JPH0911064 A JP H0911064A JP 628096 A JP628096 A JP 628096A JP 628096 A JP628096 A JP 628096A JP H0911064 A JPH0911064 A JP H0911064A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ自動締付け装置において、予じめ先端に
磁性材のねじを保持した停止状態の突き出し着磁ビット
を実現させるに好適なビット伸縮機構を提供する。 【構成】 自動ドライバー先端にビット回転方向のみを
許容のワンウェイクラッチを取付け、これに天端にモー
ター駆動軸と連結のための角軸19aを起立のボール付
スリーブ19cの基部を軸受20支持させ、当該ボール
付スリーブ19cに軸方向引勢手段と係合したドリル1
9c付19eビットを組付けて、ビットがスリーブ19
c側を固定させて回転伸長するとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モーターにより回転さ
れるねじドライバビットの軸線上に磁性材より成るねじ
を順次自動供給し、かつ、ワークの所定ねじ込み位置へ
のアクセスには予じめ先端にねじを保持した停止状態の
着磁ビットが突き出ていて、深穴部位の作業環境にも対
応し得るタイプのねじ自動締付け装置におけるビット伸
縮機構に関する。
【0002】
【従来の技術】モーターにより回転されるねじドライバ
ビットの軸線上にねじを順次自動供給したねじ自動締付
け装置としては、エアーホース方式,ねじを一列に支持
した弾性連結帯方式等無数の提案があるが、いずれもド
ライバー先端に取付けられる嘴部材内に供給されたねじ
は保持されていて、ねじ締付けに際して回転駆動された
ビットが軸線上に在る該ねじを拾い、該嘴部材下面を押
し拡げつつ突き出てきて、ねじ込み位置に対する締付け
をとり行なうものとなっている。よって、一般にワーク
の所定ねじ込み位置のアクセスは、嘴部材をねじ込み位
置を覆う態様に当接させておいてドライバビットのスイ
ッチを入れるものとなっている。
【0003】しかるに、今日においては、ねじ締めを行
なう建材等にあって、ねじ頭が部材表面に出ないように
するデザイン上の観点から、ねじ込み位置を深穴部位に
設定することが行なわれるケースが増えている。この場
合、嘴部材より突き出るビットのリーチが不足してねじ
締めが不可能となったり、盲状態でねじ込み位置へアク
セスするため位置不一致を生じたりする。そこで、ビッ
トが先端にねじを保持した状態で所定の充分なリーチで
突き出るものとして、ねじ込み位置が深穴部位であって
もねじ締めがなし得ると共にねじ込み位置へのねじのア
クセスを目視確認しながらできるとしたものが、実開平
5−16072号に提案されている。又、同機能を奏し
得るものの開示が実開平6−83228号になされてい
る。前者にあっては、ビットのねじ拾いしたうえでの突
き出しの嘴部材縦貫作動は、ビットに対する嘴部材の相
対的上昇であるが、後者にあっては、ビットの伸長であ
る。
【0004】また、いずれも弾性を備えた合成樹脂製連
結帯にねじの軸部を挿通支持して多数のねじを連結した
連結ねじを、ドライバビットの前方へ間欠的に供給する
ものであって、その嘴部材には入,出両路を確保しなけ
ればならない連結帯供給ガイドと連結帯送り爪車とが不
可欠として配設されねばならぬもので駆動的にも機構的
にも複雑大型化になるものである。
【0005】しかして、前者の如く嘴部材側を移動させ
るよりも後者の如くビットを伸長させるとした方が有利
である。当該後者のビット伸縮機構を図20〜22で説
明する。すなわち、モーター(図示せず)によって回転
駆動される6角断面の回転駆動軸1と、この回転駆動軸
1の外周に軸方向摺動自在に嵌合された連接筒2の先端
に支持されたドライバビット3と、上記ドライバビット
3を軸線方向に移動させるため下端部において前記連接
筒2と回転可能かつ軸方向に連結された環状のピストン
4と、該環状ピストン4を摺動自在に収容した環状シリ
ンダ5とを有しており、ねじ締め機6の初期状態におい
て、環状ピストン4は、図20中上端位置にあり、ドラ
イバビット3はねじ供給ガイド7から上方に後退した位
置にある。この状態から操作者が起動機構(図示せず)
を操作すると、モーターにより回転駆動軸1と連接筒2
が回転してドライバビット3を回転駆動させるととも
に、図21に示す如く環状ピストン4が軸方向に進出し
てドライバビット3を軸方向前方へ進出させ、ドライバ
ビット3とねじNの頭部に形成されている溝とを係合さ
せて、ねじNを回転させながら軸方向に移動させてねじ
連結帯から離脱させる。更にドライバビット3は図22
に示す如くその先端へねじNを保持した状態で環状ピス
トン4の作動により前方へ移動して所定のワークに対し
てのねじ込に待機する。ねじのねじ込み作業が終了した
後、操作者が起動機構を解放すると、モーターの回転停
止により、回転駆動軸1と連接筒2とは回転停止し、同
時に環状ピストン4も上方の初期位置に復帰する。環状
ピストン4の復帰によってドライバビット3も上方の初
期位置へ復帰される。
【0006】尚、このものにあって、先端にねじを保持
した状態での一担停止状態の実現はモーターの特殊制御
で可能となる。また,図22より明らかな如く,下方に
大きく突き出たドライバビット3先端にはねじNが保持
されているが,このためには,ドライバビット3が着磁
されたものであり,かつ,ねじNが磁性材より成る場合
に限られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】叙上の如く回転駆動軸
1に対してスプライン結合されたドライバビット3をピ
ストン4に係合させて同動する機構にあっては、ドライ
バビット3の前進に際して全く別駆動系の締め付け時に
のみ作動すればよい回転駆動軸1をあえて作動させねば
ならない。何故ならば、弾性支持状態にあるねじNに対
してアクセスするドライバビット3は回転していないと
確実に嵌合し得ず、レシプロのピストン4の引動のみで
はドライバビット3に必要な回転を与えることができな
いからである。これ故に既述の如く回転駆動軸1のモー
ターには特殊制御を施こさねばならないという不利があ
る。
【0008】本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、回転駆動軸1のモーター
の助けを一切受けることなくしてねじ拾いに好適な回転
をビットに付与することのできるビット伸縮機構を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のビット伸縮機構は、自動ドライバー先端に
ビット回転方向のみを許容のワンウェイクラッチを取付
け、これに天端にモーター駆動軸と連結のための角軸を
起立のボール付スリーブの基部を軸受支持させ、当該ボ
ール付スリーブに軸方向引勢手段と係合したドリル付ビ
ットを組付けたものである。
【0010】
【作用】レシプロ機構と係合して軸方向に往復させられ
るドリル付ビットは、そのドリル溝がボール付スリーブ
のボールと噛合っていることと反力を受けるボール付ス
リーブがワンウェイクラッチに軸受されて逆方向の回転
は阻止されているためにその進出に際しドリル溝方向に
沿って回転することとなる。通常ドライバー駆動軸には
遊びが設けられており、ワンウェイクラッチの介在がな
いとボール付スリーブは反力を受けて回転してしまい、
ビットに上記の回転は生じない。
【0011】
【実施例】実施例について図を参照して説明する。図1
は本発明を実施した予じめ先端にねじを保持した停止状
態のビットが突き出るタイプのねじ自動締付け装置を俯
瞰したもので、図中8は自動ドライバー本体9の先端に
対してアタッチメントとして組付く取付用大径部8aか
らのスライドガイド直筒部8bが垂下した筒部材、10
は該直筒部8bに該大径部8aとの間に介装の降下付勢
用バネ11を介して遊嵌係垂の下部にチャック部12を
有し、一側には該チャック部12に連絡するねじガイド
シュート部13を有した嘴部材、14は該ねじガイドシ
ュート部13に接続されるカセット、15は同じく直筒
部8bに該チャック部12の上位に該大径部8aとの間
に介装の降下付勢用バネ16を介して遊嵌着のスライダ
ー部材、17は該大径部8a下半の取付用角取部Kの両
側に対称配設の該スライダー部材15仮保持用の係止機
構、54はねじガイドシュート部13に収容のねじをタ
イムリーに1箇宛繰り出すエスケープ機構、18はチャ
ック部の開度調整機構を夫々示す。前記の筒部材8につ
いては図2,3にその詳細が示される。すなわち、図2
においてビット19は天板上に該ドライバー本体9内の
モーター駆動軸と連結のための角軸19aを起立のボー
ル19b付スリーブ19cにドリル19d付ビット19
eを組付けてなるもので、ボール19bとドリル19d
の噛み合いによりスリーブ19cとビット19eは、互
いに一方の固定で他方が回動しながら変位する関係にあ
る。これは、モーター駆動軸と連結で固定のスリーブ1
9cに対しビット19は相対的に伸縮するものとなる。
【0012】かかるビット19は図3に示す如く、筒部
材8の取付用大径部8aの角取部K部内壁に固設のビッ
ト回転方向のみ許容のワンウェイクラッチの軸受20に
支持されている。当該軸受20はモーター駆動軸に付与
の逆回転方向の遊びの解消のために必要となるものであ
る。すなわち、後に詳述の如く、ビット19eは図2の
如くスリーブ19cの奥より図3のような位置まで回転
しながら突き出されてきて途中でねじを拾うものである
が、この際の軸方向の突き出し付勢力の反力としてスリ
ーブ19cには逆回転力が作用する。このとき、遊びが
あるとスリーブ19cが回転してしまい、突き出るビッ
ト19eに肝心の回転が発生しなくなるので、かかる不
都合解消のために介装されるものである。
【0013】前記の図3中にはチャック部12を図示省
略した態様で嘴部材10が示されている。すなわち、直
筒部8b下端に周設の係止リング21に中ぐりブロック
10aが係垂し、当該ブロック10aの一側にはねじを
懸垂支持する傾斜姿勢のねじガイドシュート部13が上
端にカセット14接続口13bを開口して設けられてい
る。ブロック10aの他側面には該角取部Kより垂下設
の振れ止めプレート22挿通用の覆プレート23で蓋し
た縦溝24が刻設されており、これの拘束により、嘴部
材10は直筒部8bに対して回動不可に付勢用バネ11
に抗して摺動する。同様に、図3中にはスライダー部材
15も現われている。すなわち、箱枠状のスライダー部
材15はブロック10aを被覆する態様にチャック部1
2の上位に組付き、上端の振れ止めプレート23抱持用
口25と下端のブロック10aを当接横架の係合用プレ
ート26のビット19eに刻設の係合周溝19fへの係
合とによる上下拘束で直筒部8bに対して回動不可に付
勢バネ16に抗して摺動すると共にビット19eと軸方
向について一体関係になっていて、常に同動する。つま
り、スライダー部材15が軸方向引勢手段のレシプロ機
構となっている。
【0014】図4に、カセット接続口13bに着脱自在
に接続のカセット14が示される。すなわち、透視可能
な樹脂製等の筒状体よりなり、ねじNを懸垂縦列し得る
軌条14aを有し、かつ、覆条部14bをもつところの
断面T字状の貫通孔14cを形成し、一端若しくは両端
に装着用嵌合溝14dを介して先端をくの字に屈曲のサ
ドル状ワイヤーのストッパー14eを組み付けてなるも
のである。ストッパー14eと覆条部14bによってい
かなる姿勢でもねじNの抜け出しは生じることがない。
カセット接続口13bに組付けられてねじガイドシュー
ト部13にねじNを供給する機構を図5に示す。
【0015】つまり、互いの軌条14a,13aが連絡
したうえにカセット接続口13bの側壁55にストッパ
ー14eの先端くの字部が乗り上げることによって開放
され、カセット14内のねじN,…はシュート部13側
に送り込まれる。この際傾斜姿勢のシュート部13に同
姿勢でもってカセット14も組付くため、ねじNは重力
のみにて滑降していき、何んら動力を必要としない。
【0016】図3において、シュート部13の軌条13
a途中にエスケープ機構54が現われている。その詳細
は図6に示される。すなわち、ブロック10aから立ち
上げのブラケット27に板バネ28で一方向に回動付勢
の上端枢止の末広がりの揺動プレート29の下端両側か
らシュート部13を抱くべく門状に立ち上げた対向段差
ストッパー爪30,31は、軌条13aの進路を遮え切
る。一方、角取部Kから垂下のアーム32はその先端を
揺動プレート29の板バネ28と反対側面に接触させて
いる。
【0017】しかして、揺動プレート29は嘴部材10
とドライバー本体9との接,離に応じてアーム32の相
対的降下による板バネ28に抗した振れとアーム32後
退による板バネ28による振れとを受ける。その動きを
図7に示す。図中aは嘴部材10とドライバー本体9と
が離反の初期状態で、揺動プレート29は板バネ28に
押されていて、上位のストッパー爪30がねじN,…を
堰止めている。bはねじ締めが遂行され、嘴部材10が
ワークに押し付けられたドライバー本体9が降下した接
近状態で、これに至る途中アーム32は揺動プレート2
9の側面を伝って板バネ28に抗して揺動プレート29
を反対側に振り、上位のストッパー爪30を後退させる
と共に下位のストッパー爪31を進出させ、この間1箇
のねじNのみを爪30から爪31へ盛り替える。cはね
じ締完了に従がい、ドライバー本体9の持ち上げで嘴部
材10とドライバー本体9との離反していく状態で、ア
ーム32の撤退により揺動プレート29は板バネ28に
押された旧位置に戻る。この際、爪31の後退で1箇の
ねじNは送り出され、後続のねじN,…は爪30が堰止
める。かくして、ねじ締付けサイクル毎にねじを1箇宛
嘴部材10に向けて供給する。
【0018】既述の如くビット19eは軸方向の突き出
し付勢力を受けて回転しながら出るので、この途中に弾
性支持のねじNを確実に拾える訳であるが、かかる軸方
向突き出し付勢力を付与するのが、前述のビット19e
と軸方向について一体関係にあるスライダー部材15で
ある。すなわち、スライダー部材15はバネ16に抗し
た直筒部8b上位置からバネ16に付勢されて降下する
とき、ビット19eを同伴しねじNを拾うに必要な回転
を無動力で与える。
【0019】図8〜10はこのスライダー部材15をバ
ネ16に抗して直筒部8b上位に引き上げ仮保持する係
止機構17を示す。すなわち、スライダー部材15の上
端対称に係止用ピン33が突き出し、他方、角取部Kに
配設のブラケット34には、係止用回動フック35が対
称配設されていて、これはバネ36にて係止方向に常時
付勢されている。
【0020】当該係止用フック35からの持ち上げ片3
7に対してバネ38で付勢の対称部を連絡部39aで一
体化のコの字枠の回動レバー39の突片39cが接し、
係止用フック35をバネ38に抗して脱係方向に押して
いる。回動レバー39とブラケット34の間にはダンパ
ー40が介配されており、バネ38の力を殺いでいるの
で、付勢力解放で生じる激しい衝撃を解消し、ゆるやか
な動きにしてしまう。回動レバー39外側には幅小の同
じくコの字枠の補助レバー41が同軸上にて積層配設さ
れ、その連絡部41aは該連絡部39aよりも外寄りに
突き出していて該ブラケット27上端に受止されてい
る。
【0021】回動レバー39と補助レバー41とは互い
に立ち上げた爪39bと41b間に引張りバネ42を介
配して引き合うと共に、補助レバー41上端からは係止
爪43が回動レバー39に向けて出されている。これに
より、補助レバー41には回動レバー39を置き去りに
して上方に回動し得ることができるが逆動に際しては回
動レバー39を同動する。
【0022】両レバー39と41は通常の浅締め時にあ
っては、図8〜10に示す如く、初期状態,作業終了状
態,引き上げ時を通じてほぼ一体で回動する。すなわ
ち、初期状態(図8)にあっては、連絡部41aがブラ
ケット27上端に受止され、回動レバー39はバネ38
の付勢を受けて、持ち上げ片37を押し係止用フック3
5を脱係姿勢にしている。
【0023】作業終了(図9)にあっては、係止機構1
7はスライダー部材15つまり嘴部材10に対して近づ
くため(この接近動は、ドライバー本体9の無理やりの
押し付けで達成されるものではない。すなわち、ねじN
の締め付けが達成されるとビット19eの回転は止ま
り、固定側に転じるので、今度はスリーブ19c側がド
リル19dを伝って回転することとなり、何んらの加力
を要することなくドライバー本体9内のモーター駆動軸
の力で自動的に接近が行われる。)、補助レバー41を
上方に回動させると引張りバネ42を介して一体の回動
レバー39も同動し、持ち上げ片37から離反し、係止
用フック35は係止可能な態勢となり係止用ピン33に
係止する。スライダー部材15を引き上げた引き上げ時
(図10)にあっては、ブラケット27の相対的降下に
従って補助レバー41は下方回動し、係止爪43を介し
て回動レバー39も同動し、再び持ち上げ片37に当接
して係止用フック35を脱係方向に押す。
【0024】しかし、図11に示す如く、深締め時にあ
っては、そのストロークS分ビット19e引っ込みがな
いことにより、一体関係のスライダー部材15の上昇が
無い分、係止用フック35が係止用ピン33に到達する
ストロークが長くなり、補助レバー41はその分上方回
動角度が増すが、この際大径の補助レバー41故にドラ
イバー本体9に衝突することが回避し得ることから、前
述の回動レバー39を置き去りにしての回動可の機能が
有効となり、限られたスペースに回動レバー材を大角度
回動範囲を設定しなければならない不都合を解消してい
る。なお、図中44はスライダー部材15と嘴部材10
との間に介配のダンパーで、該ダンパー40と同様の目
的のために介装されるものである。
【0025】これ等は、単に衝突を嫌う意味のみでな
く、引き上げ時になされる既述のねじNのチャック部1
2への供給の後に確実にタイムラグをもってピット19
の進出が果たせるようにするためのものである。図12
にチャック部12の組付け構造が示される。すなわち、
ブロック10aに垂下の角柱部45に対向堰板46,4
7にチャック爪12a,12aを上端を枢止にて挾持し
てなる爪体をスライド可に抱きつかせ、当該対向堰板4
6,47の上端屈曲対ビット19e抱持片46a,47
aと角柱部45の底面45aとの間にバネ48を介装さ
せて、常時上方に付勢で、かつ、降下スライド可の、つ
まり、弾性支持のチャックを実現している。チャック部
12は開度調整機構18と連携する。すなわち、図13
〜15に示される如く、チャック爪12a,12aを吊
持する対向チャックホルダー49,49は互いの起立コ
ロ50,50間に引張りバネ51を架設して常時チャッ
ク爪12a,12aを開脚付勢した状態で、スライダー
部材15から立ち上げの門状のサポート金具52の天板
から吊下設のカムプレート53に対して該コロ50,5
0が抱き挾さむ態様に組付いてなる。カムプレート53
には上から順に最も大きなチャック開脚をもたらすA
部、最も強い閉脚をもたらすB部,中間開脚でシュート
部13からのねじN受け入れに合わせたC部が付形され
ている。コロ50,50は既述の通り嘴部材10に対し
て引き付けられて一体関係にあるのに対し、カムプレー
ト53はスライダー部材15と一体関係にある。
【0026】しかして、ビット19eが突き出ていて嘴
部材10もスライダー部材15も下限位置にある初期状
態(図13)にあっては、コロ50,50はカムプレー
ト53のA部途中にあるが、ビット19eが引っ込みそ
の分スライダー部材15が上昇する作業終了状態(図1
4)にあっては、コロ50,50はA部下端にあり、さ
らにスライダー部材15が引き上げられる引き上げ時
(図15)にあっては、コロ50,50は途中でB部を
乗り越えたうえC部に至る。
【0027】叙上の一連の初期状態,作業終了状態,引
き上げ時の各構成部材の相関関係を図16〜18に示
す。この引き上げ時から初期状態に至るねじ拾いの過程
で叙上開度調整機構18は重要な機能を奏する。すなわ
ち、引き上げ時(図15)にあってはコロ50,50は
C部にあり、チャック爪12a,12aはねじNを受け
入れるのに合った開度で既に受け入れを完了している
が、係止機構17のスライダー部材15の解放でスライ
ダー部材15が降下することにより、固定側のコロ5
0,50に対してカムプレート53は降下していきコロ
50,50をB部に位置させ最も強度の閉脚作用でねじ
Nを強固に抱持する(図19a)。
【0028】このねじNの強固抱持は回転しながら当っ
てくるビット19eとの共廻りを無くして確実な噛み合
いを保証する。この際、噛み合わずに空廻りをしながら
ねじNをチャック部12から突き出す不都合は全くな
い。つまり、もし空廻りしても下方にスライド変位可能
な弾性支持のチャック部12とこれと一体関係にあるコ
ロ50,50は一体に降下する(図19b)。
【0029】このため、強固抱持は継続する。噛み合い
が達成されるとその落ち込み分だけコロ50,50が相
対的に上昇し、ここではじめてB部乗り起えを許す(図
19c)。A部に至り、最大の開度で開門のチャック部
12からねじN,ビット19eはすみやかに突き出る
(図19d)。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。一
切モーター駆動軸の助けを受けることなくして、レシプ
ロ機構を介して押し出される際にビットに所望のねじ拾
いのための回転動が与えられるので、何んらの制御加工
要することなく、最適の状態であるところの先端にねじ
を保持した係止状態のビットの突き出しを具現すること
ができ、好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したねじ自動締付け装置の全体俯
瞰図である。
【図2】本発明の特殊ビットの断面図である。
【図3】チャック部を省略して示す本発明実施要領の説
明図である。
【図4】カセットの説明図である。
【図5】カセットとねじガイドシュート部との接続説明
図である。
【図6】図1中矢視6〜6方向に視たエスケープ機構の
説明図である。
【図7】a〜cはエスケープ機構の作動説明図である。
【図8】係止機構の作動説明図である。
【図9】係止機構の作動説明図である。
【図10】係止機構の作動説明図である。
【図11】係止機構の作動説明図である。
【図12】チャック部のチャック爪構造の展開説明図で
ある。
【図13】開度調整機構の作動説明図である。
【図14】開度調整機構の作動説明図である。
【図15】開度調整機構の作動説明図である。
【図16】各構成部の初期状態における相関図である。
【図17】各構成部の作業終了状態における相関図であ
る。
【図18】各構成部の引き上げ時状態における相関図で
ある。
【図19】a〜dは、引き上げ時から初期状態への過程
での作動説明図である。
【図20】従来装置のビット突き出し機構説明図であ
る。
【図21】従来装置のビット突き出し機構説明図であ
る。
【図22】従来装置のビット突き出し機構説明図であ
る。
【符号の説明】
1 回転駆動軸 2 連接筒 3 ドライバビット 4 環状ピストン 5 環状シリンダ 6 ねじ締め機 7 ねじ供給ガイド 8 筒部材 8a 大径部 8b 直筒部 9 ドライバー本体 10 嘴部材 10a 中ぐりブロック 11 降下付勢用バネ 12 チャック部 12a チャック爪 13 ねじガイドシュート部 13a 軌条 13b 接続口 14 カセット 14a 軌条 14b 覆条部 14c 貫通孔 14d 装着用嵌合溝 14e ストッパー 15 スライダー部材 16 付勢バネ 17 係止機構 18 開度調整機構 19 ビット 19a 角軸 19b ボール 19c スリーブ 19d ドリル 19e ビット 19f 係合周溝 20 軸受 21 係止リング 22 振れ止めプレート 23 覆いプレート 24 縦溝 25 抱持用口 26 係合用プレート 27 ブラケット 28 板バネ 29 揺動プレート 30 ストッパー爪 31 ストッパー爪 32 アーム 33 係止用ピン 34 ブラケット 35 係止用フック 36 バネ 37 持ち上げ片 38 バネ 39 回動レバー 39a 連絡部 39b 爪 39c 突片 40 ダンパー 41 補助レバー 41a 連絡部 41b 爪 42 引張りバネ 43 係止爪 44 ダンパー 45 角柱部 45a 底面 46 対向堰板 46a 抱持片 47 対向堰板 48 バネ 49 チャックホルダー 50 起立コロ 51 引張りバネ 52 金具 53 カムプレート N ねじ 54 エスケープ機構 55 側壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動ドライバー先端にビット回転方向の
    みを許容のワンウェイクラッチを取付け、これに天端に
    モーター駆動軸と連結のための角軸を起立のボール付ス
    リーブの基部を軸受支持させ、当該ボール付スリーブに
    軸方向引勢手段と係合したドリル付ビットを組付けてな
    ることを特徴とするねじ自動締付け装置におけるビット
    伸縮機構。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6334030A (ja) * 1986-07-25 1988-02-13 Pentel Kk ボルト、ナツト緊締装置
JPH01109039A (ja) * 1987-10-19 1989-04-26 Sharp Corp 自動ネジ締め機のチャックユニット

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