JP3116798B2 - 連結ネジ用ネジ締め機のネジ送り装置 - Google Patents

連結ネジ用ネジ締め機のネジ送り装置

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JP3116798B2
JP3116798B2 JP08007750A JP775096A JP3116798B2 JP 3116798 B2 JP3116798 B2 JP 3116798B2 JP 08007750 A JP08007750 A JP 08007750A JP 775096 A JP775096 A JP 775096A JP 3116798 B2 JP3116798 B2 JP 3116798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連結ネジ用ネジ
締め機のネジ送り装置に関するものであり、特に、ネジ
の頭部を送る送り爪とノーズのネジ導入口を開閉するシ
ャッタレバーを設けた連結ネジ用ネジ締め機のネジ送り
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスティックベルト等によって多数の
ネジを並列に連結した連結ネジを用いる動力ネジ締め機
が知られている。此種の連結ネジ用ネジ締め機のノーズ
ブロックは、ネジ締め機本体のノーズホルダにネジのね
じ込み方向へ一定範囲スライド自在に装着され、圧縮バ
ネによって突出方向へ付勢されている。ノーズブロック
内にはネジ送り用の爪車が装着され、ノーズホルダに枢
着したレバーを爪車のラチェット機構に係合させてネジ
送り機構が構成されている。
【0003】ノーズホルダに対するノーズブロックのス
ライド運動は、ラチェット機構によって爪車の一方向へ
の回転運動に変換され、ネジ締め時にノーズブロックが
ノーズホルダへ押し込まれる収縮行程においては爪車は
回転せず、ネジ締め終了後のノーズブロックの伸長行程
において爪車が一定角度回転する。爪車は、ノーズブロ
ックへ挿入された連結形ネジのプラスティックベルト等
の連結帯に係合して連結帯を一定距離送りノーズブロッ
ク内へネジが順次供給される。
【0004】また、一般的なネジ締め機のノーズブロッ
ク内へ供給されたネジは目視できないが、スレート瓦
等、予めネジ挿通穴が開けられている建築材料をネジ締
めする際は、ネジの先端が露出していなければネジをネ
ジ挿通穴に合致させることが困難であるため、ノーズブ
ロックの先端のネジチャックからネジが突出するように
構成してネジを目視できるようにしたネジ締め機が提案
されている。
【0005】此種のネジ締め機の場合は、ノーズブロッ
ク並びにネジチャックの一面が開放されてネジ導入口が
形成され、供給されるネジの胴部はネジチャック内へ挿
入されて先端部はネジチャックから突出する。また、ネ
ジの先端を建築材料等のネジ挿通穴に挿入する際に、ネ
ジが傾斜してネジの胴部がネジチャックのネジ導入口か
ら外側へ倒れることを防止するために、ネジチャックの
ネジ導入口を開閉するシャッタレバーが設けられてい
る。
【0006】シャッタレバーは中間部がノーズブロック
に軸支され、一端がネジチャックのネジ導入口を開閉
し、他端はノーズホルダのカムに係合しており、爪車と
同様にノーズブロックのスライド運動と連動する。シャ
ッタレバーはノーズブロックの収縮行程において閉鎖位
置から開放方向へ回動し、伸長行程では開放位置から閉
鎖位置へ回動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】シャッタレバーを設け
た従来の連結ネジ用ネジ締め機は、ノーズホルダに対す
るノーズブロックの往復スライド運動によって爪車とシ
ャッタレバーとが駆動される。シャッタレバーを開閉す
るカムのパターンは、ネジ締め時のノーズブロックの収
縮行程において、ある程度ネジが対象物にねじ込まれる
までシャッタレバーの閉鎖状態を維持してネジの倒れを
防ぎ、その後に開放方向へ回動を開始してドライバビッ
トの経路から退避するように構成されている。
【0008】しかしながら、収縮行程におけるシャッタ
レバーの開放開始のタイミングを遅らせると、伸長行程
における閉鎖開始のタイミングが早期化するため、例え
ば、次にノーズブロック内へ供給すべきネジが壁面に接
触してプラスティックベルトが変形した場合等、ネジの
姿勢が傾斜して胴部の進行が頭部よりも遅れたときは、
ネジの胴部がネジ導入口へ挿入される前にシャッタレバ
ーが閉鎖されることがある。このような場合は、ネジの
胴部がシャッタレバーとネジ導入口の壁面とによって挟
圧されたりネジ導入口へ進入できず、ネジの供給不良が
発生する。
【0009】そこで、ネジの供給不良の発生原因を解消
してネジ送りの確実性を向上するために解決すべき技術
的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、連結帯の長手方向
へ一定間隔で挿着された連結形ネジを用いるネジ締め機
であって、ねじ締め機のノーズホルダに、ノーズブロッ
クをネジのねじ込み方向へ一定範囲スライド自在に装着
し、且つバネにより前記ノーズブロックを伸長方向へ付
勢し、前記ノーズブロックに連結ネジ送り用の爪車を設
け、前記爪車とノーズホルダとにラチェット送り機構を
介装してノーズブロックの伸長時に爪車を一方向へ一定
角度回転するネジ送り装置を構成し、前記ノーズブロッ
ク並びにノーズブロックの先端に装着されたネジチャッ
クの一面を開放してネジ導入口を形成し、連結形ネジの
胴部をネジチャック内へ導入するように形成するととも
に、前記ネジチャックのネジ導入口を開閉するシャッタ
レバーを設け、前記シャッタレバーとノーズホルダとに
カム機構を介装し、前記ノーズブロックの伸縮に連動し
て前記シャッタレバーが前記ネジチャックのネジ導入口
を開閉するネジガイド装置を設けた連結ネジ用ネジ締め
機において、前記ノーズホルダ(1)の一側面にノーズ
ブロック(2)の伸縮方向と並行なガイド溝(1a)を
設け、リンク(7)の一端にガイドローラ(8)を装着
して前記ガイドローラ(8)を前記ガイド溝(1a)に
遊嵌し、前記リンク(7)の他端を前記爪車(5)のラ
チェット機構に係合させ、前記ノーズホルダ(1)に前
後一定範囲回動自在なレバー(9)を枢着し、前記レバ
ーにバネを介装して前記レバーを前記ガイドローラ
(8)の前面に圧接させるとともに、前記ノーズブロッ
(2)に前記レバーの前方への回動を規制するストッ
パ(2c)を配設し、前記ストッパ(2c)は、前記ノ
ーズブロック(2)の伸長行程の前半において前記レバ
ーの回動を規制し、後半において規制を解除する長さに
形成され、更に、前記ガイドローラ(8)が前記ガイド
溝(1a)に沿って後退しているとき、ノーズホルダ
(1)に設けられたストッパ(14)に当接して該ガイ
ドローラ(8)の後退が一旦阻止されることにより、前
記爪車(5)の次行程の送りができるように構成され、
一方、前記シャッタレバー(10)の後端部にガイドロ
ーラ(11)を装着し、該ガイドローラ(11)をノー
ズホルダ(1)の他側面に設けられたカム溝(12)に
係合させると共に、該カム溝 (12)は該ガイドローラ
(11)の経路を往復で相違させる平行四辺形のヒステ
リシスループ形に形成されて成り、該シャッタレバー
(10)が前記爪車(5)によるネジ送りを終了する時
点でネジ導入口(3a)の閉鎖行程に入るように形成さ
たことを特徴とする連結ネジ用締め機のネジ送り装
置、及び連結帯の長手方向へ一定間隔で挿着された連結
形ネジを用いるネジ締め機であって、ねじ締め機のノー
ズホルダに、ノーズブロックをネジのねじ込み方向へ一
定範囲スライド自在に装着し、且つバネにより前記ノー
ズブロックを伸長方向へ付勢し、前記ノーズブロックに
連結ネジ送り用の爪車を設け、前記爪車とノーズホルダ
とにラチェット送り機構を介装してノーズブロックの伸
長時に爪車を一方向へ一定角度回転するネジ送り装置を
構成し、前記ノーズブロック並びにノーズブロックの先
端に装着されたネジチャックの一面を開放してネジ導入
口を形成し、連結形ネジの胴部をネジチャック内へ導入
するように形成するとともに、前記ネジチャックのネジ
導入口を開閉するシャッタレバーを設け、前記シャッタ
レバーとノーズホルダとにカム機構を介装し、前記ノー
ズブロックの伸縮に連動して前記シャッタレバーが前記
ネジチャックのネジ導入口を開閉するネジガイド装置を
設けた連結ネジ用ネジ締め機において、前記ノーズホル
ダ(1)の一側面にノーズブロック(2)の伸縮方向と
並行なガイド溝(1a)を設け、リンク(7)の一端に
ガイドローラ(8)を装着して前記ガイドローラ(8)
を前記ガイド溝(1a)に遊嵌し、前記リンク(7)の
他端を前記爪車(5)のラチェット機構に係合させ、前
記ノーズホルダ(1)に前後一定範囲回動自在なレバー
(21)を枢着し、前記レバーにバネ(22)を介装し
て前記レバーの先端部位を前記ガイドローラ(8)の前
面に圧接させるとともに、前記レバー(21)の捩りト
ルクは、前記爪車(5)の回転に要するトルクよりも大
であり、且つ前記ノーズホルダ(1)とノーズブロック
(2)とに介装されたバネの伸長力よりも小に設定
れ、更に、前記ガイドローラ(8)が前記ガイド溝(1
a)に沿って後退しているとき、ノーズホルダ(1)に
設けられたストッパ(14)に当接して該ガイドローラ
(8)の後退が一旦阻止されることにより、前記爪車
(5)の次行程の送りができるように構成され、一方、
前記シャッタレバー(10)の後端部にガイドローラ
(11)を装着し、該ガイドローラ(11)をノーズホ
ルダ(1)の他側面に設け られたカム溝(12)に係合
させると共に、該カム溝(12)は該ガイドローラ(1
1)の経路を往復で相違させる平行四辺形のヒステリシ
スループ形に形成されて成り、該シャッタレバー(1
0)が前記爪車(5)によるネジ送りを終了する時点で
ネジ導入口(3a)の閉鎖行程に入るように形成され
ことを特徴とする連結ネジ用締め機のネジ送り装置を提
供するものである。
【0011】また、連結ネジ用ネジ締め機のネジ送り装
置において、ノーズホルダにノーズブロックの伸縮方向
と並行なガイド溝を設け、リンクの一端にガイドローラ
を装着して前記ガイドローラを前記ガイド溝に遊嵌し、
前記リンクの他端を前記爪車のラチェット機構に係合さ
せ、前記ノーズホルダに前後一定範囲回動自在なレバー
を枢着し、前記レバーにバネを介装して前記レバーの先
端部位を前記ガイドローラの前面に圧接させるととも
に、前記レバーの捩りトルクは、前記爪車の回転に要す
るトルクよりも大であり、且つ前記ノーズホルダとノー
ズブロックとに介装されたバネの伸長力よりも小に設定
したことを特徴とする連結ネジ用ネジ締め機のネジ送り
装置を提供するものである。
【0012】上記のネジ送り装置は、ノーズブロックの
伸長行程において、その前半でラチェット付爪車による
ネジ送りがほぼ完了する。従って、シャッタレバーが伸
長行程の中間で閉鎖方向へ回動を開始する時点で、既に
ネジの頭部はノーズブロック内へ挿入されているので、
このネジが傾斜して胴部が外部にある場合であっても、
シャッタレバーが確実にネジを捕捉してネジチャック内
へ導入する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1乃至図5は請求項1記載のネ
ジ送り装置を示し、連結ネジ用ネジ締め機のグリップ付
機構部ハウジングにノーズホルダ1が固着される。ノー
ズホルダ1にはノーズブロック2がスライド自在に遊嵌
され、機構部ハウジングとノーズブロック2には圧縮コ
イルバネ(図示せず)が介装されてノーズブロック2は
ノーズホルダ1から伸長する方向へ付勢されている。ノ
ーズブロック2の先端部には左右に2分割されたネジチ
ャック3が枢着されており、バネ(図示せず)によって
閉鎖方向へ付勢されているが、ネジ締め時にはネジチャ
ック3内を進行するネジ頭によって左右に拡開される。
【0014】ノーズブロック2並びにネジチャック3の
下面にはネジ導入口2a,3aが開口し、ノーズブロッ
ク2のネジ案内路2bは上下方向へ形成されてドライバ
ビット4の通路を横断している。ドライバビット4は、
機構部ハウジング(図示せず)の電動モータによる回転
駆動機構に連結される。
【0015】ノーズブロック2にはラチェット付爪車5
が軸支されており、図6に示す連結形ネジBSのプラス
ティックベルトBに一定間隔で設けた切欠部nに、ラチ
ェット付爪車5の爪が係合して連結形ネジBSを下方か
ら上方へ送る。
【0016】ラチェット付爪車5は公知の構成であり、
外周面に送り爪が配設され、側面にラチェット爪が一定
角度で放射状に配列されており、ラチェット爪と対称的
に放射状に穴を開穿した円盤6が同軸に遊嵌されてい
る。円盤6はバネ(図示せず)の付勢によって爪車5の
側面に圧接しており、円盤6に枢着したリンク7を介し
て円盤6を前後に往復回動させることによってラチェッ
ト付爪車5は、図1において時計方向へ一定角度間欠的
に回転する。
【0017】リンク7の他端部側面にはローラ軸7aが
突設され、ローラ軸7aにガイドローラ8が装着されて
いる。ノーズホルダ1にはノーズブロック2のスライド
方向と並行なガイド溝1aが設けられ、ガイド溝1aに
ガイドローラ8が係合している。
【0018】また、ノーズホルダ1の前部下端近傍には
レバー9が枢着されており、レバー9の上下中間部には
側方へ突出するフック部9aが設けられている。フック
部9aはノーズホルダ1の側板に開穿した穴1bに係合
しており、レバー9の回動範囲は、穴1bによってほぼ
垂直な起立状態から前方(ノーズブロック方向)へのみ
一定角度に制限されている。レバー9は、バネ(図示せ
ず)によって起立方向へ付勢され、初期状態においては
上端部位の背面がリンク7のガイドローラ8の前面に圧
接している。
【0019】また、ノーズブロック2の前後中間部位に
は、ノーズブロック2の伸長行程においてレバー9の動
きを規制するストッパ2cが形成されている。ストッパ
2cは、起立状態にあるレバー9のフック部9aの下面
に位置する高さの折り曲げ部であり、ノーズブロック2
のスライド方向と並行に配設されている。
【0020】図7はノーズホルダ1並びにノーズブロッ
ク2の他方の側面を示し、ノーズブロック2の前後中間
部の側面にはシャッタレバー10が枢着され、シャッタ
レバー10の後端部側面に装着したガイドローラ11
は、ノーズホルダ1の側面に形成したカム溝12に係合
している。シャッタレバー10は、捩りコイルバネ(図
示せず)によってネジチャック3のネジ導入口3aを開
放する方向(同図において時計方向)へ付勢されている
が、同図に示す初期状態においてはネジ導入口3aを閉
鎖する位置にある。シャッタレバー10は、ノーズブロ
ック2の伸縮時にカム溝12に従動して往復回動し、ネ
ジ導入口3aを開放及び閉鎖する。
【0021】同図に示すように、カム溝12は、ガイド
ローラ11の経路を往復で相違させた平行四辺形のヒス
テリシスループ形である。ノーズホルダ1の前部にはワ
ンウェイシャッタレバー13が枢着されており、ワンウ
ェイシャッタレバー13の先端部によってカム溝12の
前部斜辺12dを閉鎖し、ノーズブロック2の収縮時に
おいてガイドローラ11を初期位置からカム溝の底辺1
2aへ誘導するようにしてある。
【0022】ノーズブロック2を収縮させるとシャッタ
レバー10のガイドローラ11はカム溝の底辺12aに
沿って後方へ移動し、中間部で後部斜辺12bに沿って
上昇して上辺12cの後端部位へ進む。そして、復路は
上辺12cに沿って前方へ移動し、前部斜辺12dに沿
って下降してワンウェイシャッタレバー13の背面を押
圧し、ワンウェイシャッタレバー13を経路から退避さ
せて初期位置に戻る。
【0023】続いて、ネジ送り装置の作用を説明する。
尚、ラチェット付爪車5とシャッタレバー10の動作タ
イミングを図8のタイミングチャートに示す。先ず、図
1に示す初期状態ではノーズブロック2は圧縮バネの付
勢によって伸長位置にあり、レバー9はリンク7のガイ
ドローラ8に押圧されて前傾している。ネジチャック3
に保持されたネジS(図においてネジ山は省略されてい
る)を対象物に押し当て、ドライバビット4を起動して
ノーズブロック2を押し込むと、図2に示すように、リ
ンク7のガイドローラ8はガイド溝1aにそって後退
し、レバー9は垂直状態に起立する。
【0024】更に、ネジ締めが進行してノーズブロック
2が押し込まれると、シャッタレバー10が開放方向へ
回動を開始し(図8中A)、ガイドローラ8はノーズホ
ルダ1に設けたストッパ14に当接して一旦後退を阻止
される。そして、ラチェット付爪車5と同軸の円盤6が
リンク7を介して押圧されて反時計方向へ回転し、図3
に示すように、停止しているラチェット付爪車5のラチ
ェット爪を乗り上げて次のラチェット爪に係合する。
【0025】ネジ締め終了後にネジ締め機を対象物から
浮上させて、ノーズブロック2が圧縮バネの付勢によっ
て伸長行程に入ると、図4に示すように、レバー9がリ
ンク7のガイドローラ8に当接し(図8中B)、レバー
9は前方へ押圧されるが、フック部9aがノーズブロッ
ク2のストッパ2cに当接して前方への回動を阻止され
る。これにより、レバー9の背面に当接しているガイド
ローラ8を介してリンク7が後方へ引かれ、円盤6が時
計方向へ回転してラチェット付爪車5が連動し、ラチェ
ット付爪車5の爪に係合している連結形ネジが送られ
る。
【0026】そして、図5に示す状態の直後にレバー9
のフック部9aがストッパ2cの位置を通過してレバー
9とストッパ2cとの係合が解除され(図8中C)、レ
バー9はガイドローラ8に押圧されて前傾し、円盤6及
びラチェット付爪車5の回転は解除される。また、ほぼ
同時にシャッタレバー10が閉鎖方向へ回動を開始す
る。続いて、図1に示す待機位置に復帰する直前に、ガ
イドローラ8はガイド溝1aの前縁部に当接して引かれ
(図8中D)、円盤6及びラチェット付爪車5は規定位
置で停止する(図8中E)。
【0027】図8に示すように、ネジ締め終了後の伸長
行程において、ラチェット付爪車5によるネジ送りはシ
ャッタレバー10が閉鎖行程に入る時点Cでほぼ終了す
る。従って、ネジ導入口へ送られるネジの姿勢が傾斜し
て頭部に対して胴部の進行が遅れる場合であっても、シ
ャッタレバー10の閉鎖開始のタイミングに対してネジ
送りのタイミングが十分早められているのでシャッタレ
バー10はネジの胴部を確実にネジチャック3へ導入す
ることができる。
【0028】次に請求項2記載のネジ送り装置を図9及
び図10に従って説明する。図9に示すように、ラチェ
ット付爪車5の円盤6に枢着したリンク7をノーズホル
ダ1のガイド溝1aに係合させた構成は請求項1記載の
ものと同一であるが、図1に示すレバー9の回動を規制
するストッパ2cに代えて、レバー21に介装した捩り
コイルバネ22によって請求項1記載のものと同様に作
用するものである。
【0029】捩りコイルバネ22は、レバー21を図9
において時計方向へ付勢しており、捩りコイルバネ22
によるレバー21の捩りトルクは、ラチェット付爪車5
の回転に要するトルクよりも大きく、ノーズホルダ1と
ノーズブロック2に介装した圧縮バネの伸長力よりも小
さい値に設定されている。
【0030】図9に示す初期状態においては、伸長位置
にあるノーズブロック2に連結されたリンク7のガイド
ローラ8に押圧されてレバー21は前傾しており、ノー
ズブロック2が収縮するネジ締め行程においては、請求
項1記載のものと同様にノーズブロック2の収縮にとも
なってレバー21は垂直状態まで起立する。
【0031】ネジ締め終了に続くノーズブロック2の伸
長行程においては、図10に示すように、起立したレバ
ー21の背面がガイドローラ8に当接してリンク7が引
かれ、ラチェット付爪車5が回転してネジが送られる。
【0032】そして、ラチェット付爪車5の回転後は、
前記圧縮バネの伸長力により、ガイドローラ8を介して
レバー21が前方へ回動され、図9に示すように、ガイ
ドローラ8がガイド溝1aの前端部に当接してノーズブ
ロック2が停止する。
【0033】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連結ネジ
用ネジ締め機のネジ送り装置は、シャッタレバーが閉鎖
行程に入る時点で爪車によるネジ送りをほぼ終了するの
で、ネジチャックへ挿入されるべきネジの姿勢が傾斜し
て頭部に対して胴部の進行が遅れる場合であっても、ネ
ジが導入口へ進入する以前にネジ導入口が閉鎖された
り、シャッタレバーとネジ案内路とによってネジの胴部
が挟まれることがなく、ネジ送りの確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載のネジ送り装置の実施形態を示す
一部切欠側面図。
【図2】図1に示すネジ送り装置の作動状態を示す一部
切欠側面図。
【図3】図1に示すネジ送り装置の作動状態を示す一部
切欠側面図。
【図4】図1に示すネジ送り装置の作動状態を示す一部
切欠側面図。
【図5】図1に示すネジ送り装置の作動状態を示す一部
切欠側面図。
【図6】連結形ネジを示し、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
【図7】シャッタ機構を示す一部切欠側面図。
【図8】図1に示すネジ送り装置のラチェット付爪車と
シャッタレバーのタイミングチャート。
【図9】請求項2記載のネジ送り装置の実施形態を示す
一部切欠側面図。
【図10】図9に示すネジ送り装置の作動状態を示す一
部切欠側面図。
【符号の説明】
1 ノーズホルダ 1a ガイド溝 1b 穴 2 ノーズブロック 2a ネジ導入口 2b ネジ案内路 2c ストッパ 3 ネジチャック 3a ネジ導入口 4 ドライバビット 5 ラチェット付爪車 6 円盤 7 リンク 8 ガイドローラ 9 レバー 9a フック部 10 シャッタレバー 11 ガイドローラ 12 カム溝 21 レバー 22 捩りコイルバネ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結帯の長手方向へ一定間隔で挿着され
    た連結形ネジを用いるネジ締め機であって、ねじ締め機
    のノーズホルダに、ノーズブロックをネジのねじ込み方
    向へ一定範囲スライド自在に装着し、且つバネにより前
    記ノーズブロックを伸長方向へ付勢し、前記ノーズブロ
    ックに連結ネジ送り用の爪車を設け、前記爪車とノーズ
    ホルダとにラチェット送り機構を介装してノーズブロッ
    クの伸長時に爪車を一方向へ一定角度回転するネジ送り
    装置を構成し、前記ノーズブロック並びにノーズブロッ
    クの先端に装着されたネジチャックの一面を開放してネ
    ジ導入口を形成し、連結形ネジの胴部をネジチャック内
    へ導入するように形成するとともに、前記ネジチャック
    のネジ導入口を開閉するシャッタレバーを設け、前記シ
    ャッタレバーとノーズホルダとにカム機構を介装し、前
    記ノーズブロックの伸縮に連動して前記シャッタレバー
    が前記ネジチャックのネジ導入口を開閉するネジガイド
    装置を設けた連結ネジ用ネジ締め機において、 前記ノーズホルダ(1)の一側面にノーズブロック
    (2)の伸縮方向と並行なガイド溝(1a)を設け、リ
    ンク(7)の一端にガイドローラ(8)を装着して前記
    ガイドローラ(8)を前記ガイド溝(1a)に遊嵌し、
    前記リンク(7)の他端を前記爪車(5)のラチェット
    機構に係合させ、前記ノーズホルダ(1)に前後一定範
    囲回動自在なレバー(9)を枢着し、前記レバーにバネ
    を介装して前記レバーを前記ガイドローラ(8)の前面
    に圧接させるとともに、前記ノーズブロック(2)に前
    記レバーの前方への回動を規制するストッパ(2c)を
    配設し、前記ストッパ(2c)は、前記ノーズブロック
    (2)の伸長行程の前半において前記レバーの回動を規
    制し、後半において規制を解除する長さに形成され、更
    に、前記ガイドローラ(8)が前記ガイド溝(1a)に
    沿って後退しているとき、ノーズホルダ(1)に設けら
    れたストッパ(14)に当接して該ガイドローラ(8)
    の後退が一旦阻止されることにより、前記爪車(5)の
    次行程の送りができるように構成され、 一方、前記シャッタレバー(10)の後端部にガイドロ
    ーラ(11)を装着し、該ガイドローラ(11)をノー
    ズホルダ(1)の他側面に設けられたカム溝(12)に
    係合させると共に、該カム溝(12)は該ガイドローラ
    (11)の経路 を往復で相違させる平行四辺形のヒステ
    リシスループ形に形成されて成り、該シャッタレバー
    (10)が前記爪車(5)によるネジ送りを終了する時
    点でネジ導入口(3a)の閉鎖行程に入るように形成さ
    たことを特徴とする連結ネジ用締め機のネジ送り装
    置。
  2. 【請求項2】 連結帯の長手方向へ一定間隔で挿着され
    た連結形ネジを用いるネジ締め機であって、ねじ締め機
    のノーズホルダに、ノーズブロックをネジのねじ込み方
    向へ一定範囲スライド自在に装着し、且つバネにより前
    記ノーズブロックを伸長方向へ付勢し、前記ノーズブロ
    ックに連結ネジ送り用の爪車を設け、前記爪車とノーズ
    ホルダとにラチェット送り機構を介装してノーズブロッ
    クの伸長時に爪車を一方向へ一定角度回転するネジ送り
    装置を構成し、前記ノーズブロック並びにノーズブロッ
    クの先端に装着されたネジチャックの一面を開放してネ
    ジ導入口を形成し、連結形ネジの胴部をネジチャック内
    へ導入するように形成するとともに、前記ネジチャック
    のネジ導入口を開閉するシャッタレバーを設け、前記シ
    ャッタレバーとノーズホルダとにカム機構を介装し、前
    記ノーズブロックの伸縮に連動して前記シャッタレバー
    が前記ネジチャックのネジ導入口を開閉するネジガイド
    装置を設けた連結ネジ用ネジ締め機において、 前記ノーズホルダ(1)の一側面にノーズブロック
    (2)の伸縮方向と並行なガイド溝(1a)を設け、リ
    ンク(7)の一端にガイドローラ(8)を装着して前記
    ガイドローラ(8)を前記ガイド溝(1a)に遊嵌し、
    前記リンク(7)の他端を前記爪車(5)のラチェット
    機構に係合させ、前記ノーズホルダ(1)に前後一定範
    囲回動自在なレバー(21)を枢着し、前記レバーにバ
    ネ(22)を介装して前記レバーの先端部位を前記ガイ
    ドローラ(8)の前面に圧接させるとともに、前記レバ
    ー(21)の捩りトルクは、前記爪車(5)の回転に要
    するトルクよりも大であり、且つ前記ノーズホルダ
    (1)とノーズブロック(2)とに介装されたバネの伸
    長力よりも小に設定され、更に、前記ガイドローラ
    (8)が前記ガイド溝(1a)に沿って後退していると
    き、ノーズホルダ(1)に設けられたストッパ(14)
    に当接して該ガイドローラ(8)の後退が一旦阻止され
    ることにより、前記爪車(5)の次行程の送りができる
    ように構成され、 一方、前記シャッタレバー(10)の後端部にガイドロ
    ーラ(11)を装着し 、該ガイドローラ(11)をノー
    ズホルダ(1)の他側面に設けられたカム溝(12)に
    係合させると共に、該カム溝(12)は該ガイドローラ
    (11)の経路を往復で相違させる平行四辺形のヒステ
    リシスループ形に形成されて成り、該シャッタレバー
    (10)が前記爪車(5)によるネジ送りを終了する時
    点でネジ導入口(3a)の閉鎖行程に入るように形成さ
    たことを特徴とする連結ネジ用締め機のネジ送り装
    置。
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