JPH09110649A - 毛髪用組成物 - Google Patents
毛髪用組成物Info
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- JPH09110649A JPH09110649A JP29904495A JP29904495A JPH09110649A JP H09110649 A JPH09110649 A JP H09110649A JP 29904495 A JP29904495 A JP 29904495A JP 29904495 A JP29904495 A JP 29904495A JP H09110649 A JPH09110649 A JP H09110649A
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Abstract
え、毛髪にべたつき感を与えずに良好なしっとり感,滑
り性及び柔軟性を付与することができ、且つ安定性及び
安全性の高い毛髪用組成物を得る。 【解決手段】 ジグリセリンと分岐鎖を有する炭素数1
6〜18のモノカルボン酸とのエステルと、炭素数6〜
10のジカルボン酸との縮合生成物である油剤を配合す
る。前記油剤は保水性とエモリエント性とを併せ持ち、
さらに乳化,分散助剤的な作用をも示す。配合量は組成
物全量に対し0.5重量%〜50.0重量%程度が適当
である。
Description
ョニング効果に優れ、毛髪に良好なしっとり感,滑り性
及び柔軟性を付与し得るとともに、安定性及び皮膚安全
性の高い毛髪用組成物に関する。さらに詳しくは、ジグ
リセリンと分岐鎖を有する炭素数16〜18のモノカル
ボン酸とのエステルと、炭素数6〜10のジカルボン酸
との縮合生成物である油剤を配合して成る毛髪用組成物
に関する。
好にするために、モノ又はジ直鎖型長鎖アルキル第4級
アンモニウム塩,モノ又はジ分岐鎖長鎖アルキル第4級
アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤が配合されて
いる。また、毛髪にしっとり感を付与するため、高級ア
ルコール,グリセリド,流動パラフィン等の油脂類やエ
モリエント剤が用いられる。さらには毛髪に滑り性を与
えてくし通り性を良くしたり、枝毛等の損傷を受けた毛
髪を被覆し保護するために、シリコーン樹脂が配合され
たりしている。
ては、毛髪のコンディショニング効果、すなわち柔軟
性,しっとり感,平滑性及び帯電防止効果が十分ではな
く、コンディショニング効果の向上を図って陽イオン性
界面活性剤や陽イオン化ポリマーの配合量を増加させる
と、頭皮や眼に対する刺激性が高まったり、製剤の安定
性が悪化するといった問題があった。また、毛髪にしっ
とり感を付与するため油脂類を配合した場合には、べた
つき感及び油っぽさを伴い、使用感上好ましくなかっ
た。一方、シリコーン樹脂の配合については、近年特に
エアゾール型の製剤において、石油ファンヒーターの作
動に悪影響を及ぼすことが大きな社会問題となってい
る。
く、毛髪への浸透性の良好なジアルキレングリコールモ
ノアルキルエーテルを陽イオン性界面活性剤と併用する
技術が提案されている(特開平3−41015)が、毛
髪に保湿性とエモリエント性の双方を付与することによ
り、良好なコンディショニング効果を達成したものはい
まだに見られない。
本発明者は毛髪に保湿性及びエモリエント性の双方を付
与して、毛髪にしっとり感,滑り性及び柔軟性を与え且
つべたつきもなく、さらに安定性及び安全性の高いコン
ディショニング効果に優れる毛髪用組成物を得ることを
目的とした。
め、保水性及びエモリエント効果の高いコンディショニ
ング剤の検討を行った。その結果、ジグリセリンと分岐
鎖を有する炭素数16〜18のモノカルボン酸とのエス
テルと、炭素数6〜10のジカルボン酸との縮合生成物
が、油剤として優れた保水性及びエモリエント性を併せ
持ち、皮膚に対して安全で、さらに乳化,分散助剤とし
ても機能して、製剤安定性に寄与するところが大きいこ
とを見い出し、これをコンディショニング剤として毛髪
用組成物に含有させることにより良好な結果を得ること
ができ、本発明を完成するに至った。なお、ジグリセリ
ンと分岐鎖を有する炭素数16〜18のモノカルボン酸
とのエステルと、炭素数6〜10のジカルボン酸との縮
合生成物である油剤については、これの有する保水性と
口唇保護効果に着目し、これを配合した口唇用化粧料に
ついてすでに開示している(特開平7−22392
5)。
するジグリセリンと分岐鎖を有する炭素数16〜18の
モノカルボン酸とのエステルと、炭素数6〜10のジカ
ルボン酸との縮合生成物は、ジグリセリンの水酸基と、
分岐鎖を有する炭素数16〜18のモノカルボン酸及び
炭素数6〜10のジカルボン酸に存在するカルボキシル
基との間でエステル化反応を行わせることにより得る。
を脱水縮合したものであり、市販の各種ジグリセリンを
用いることができる。分岐鎖を有する炭素数16〜18
のモノカルボン酸としては、14-メチルペンタデカン酸
(イソパルミチン酸)又は16-メチルヘプタデカン酸
(イソステアリン酸)が好適である。炭素数6〜10の
ジカルボン酸とは、アジピン酸,ピメリン酸,スベリン
酸,アゼライン酸及びセバシン酸をいう。ジカルボン酸
として炭素数5以下のものを用いると、加水分解されや
すく、低分子量化されて皮膚刺激性が高くなる。また炭
素数11以上のものを用いると、最終的な縮合生成物の
粘稠性が高まり、コンディショニング剤として用いた
時、毛髪用組成物の性状や使用感に悪影響を与える。
〜18のモノカルボン酸とのエステルと、炭素数6〜1
0のジカルボン酸との縮合生成物は、−5℃においても
液状で、コンディショニング剤として種々の形態の毛髪
用組成物に配合することができ、抱水性を有するため、
優れたエモリエント性の他に良好な保水性を示す。ま
た、乳化,分散助剤としても機能し、他の添加成分や顔
料,パール剤,ジンクピリチオン等の固形成分の分散安
定化作用や、乳化組成物においては乳化安定化作用を示
す。毛髪用組成物中には前記油剤より1種又は2種以上
を選択して配合し、配合量は0.5重量%〜50.0重
量%程度とするのが適当である。
ング剤として配合したジグリセリンと分岐鎖を有する炭
素数16〜18のモノカルボン酸とのエステルと、炭素
数6〜10のジカルボン酸との縮合生成物の有する上記
の特性により、優れた保水性とエモリエント性の双方を
毛髪に付与することにより、べたつきのない良好なしっ
とり感と滑り性及び柔軟性を与えることができ、さらに
安定性及び安全性の高いものである。
アーリンス等の洗髪用組成物、育毛,養毛剤、ヘアフォ
ーム,ヘアスプレー,ヘアミスト,ヘアジェル,セット
ローション,ヘアトリートメント等の仕上げ用組成物な
どの形態で提供することができる。
詳細に説明する。実施例の処方を以下に示す。
せる。これに(5)を添加して均一とし、冷却した後40
℃にて(6)を添加する。
(1)〜(3),(5),(7)を順次加えて均一に溶解又は分散さ
せ、冷却後40℃にて(8)を添加し、均一に混合する。
方、(1),(2)を混合,溶解し、70℃に加熱する。この
油相を攪拌しながら先に調製した水相に徐々に加えて予
備乳化を行い、ホモミキサーを用いて均一とした後冷却
し、40℃にて(7)を添加する。
ち、次いで(2),(4),(5)を加えた後冷却し、40℃に
て(6)を加える。
可溶化し、均一とした後ろ過する。
で均一に乳化する。これを(4)〜(7)の溶液に添加して原
液を調製する。充填は原液を缶に充填し、バルブ装着後
ガスを充填して行う。
調製する。充填はエアゾール缶に原液を充填し、バルブ
装着後ガスを充填して行う。
(8)を(5)に溶解させて(2),(4)とともに(9)の残部に溶
解,分散したものを攪拌しながら添加する。
(8)を(4)に溶解させて(3)とともに(9)の残部に溶解,分
散したものを攪拌しながら添加する。
た(8)を加えて均一に溶解或いは分散させる。
安定性及び皮膚に対する安全性の評価を行った。なお、
実施例1,2,5,8,9においてジグリセリルイソパ
ルミチン酸エステル又はイソステアリン酸エステルのジ
カルボン酸縮合物を、それぞれイソパルミチン酸又はイ
ソステアリン酸のグリセリルエステルに代替したものを
比較例1,2,5,8,9とし、実施例3,4,7にお
いてジグリセリルイソパルミチン酸エステル又はイソス
テアリン酸エステルのジカルボン酸縮合物を、それぞれ
塩化ステアリルトリメチルアンモニウムに代替したもの
を比較例3,4,7とし、実施例6及び10においてジ
グリセリルイソパルミチン酸エステル又はイソステアリ
ン酸エステルのジカルボン酸縮合物を、それぞれ陽イオ
ン化セルロースに代替したものを比較例6及び10とし
た。
(50℃)で1カ月間保存した後の毛髪用組成物の状態
を目視及び光学顕微鏡下にて観察し、「○;変化な
し」、「△;エマルション粒子の合一又は凝集、或いは
配合成分の分離が若干認められる」、「×;エマルショ
ン粒子の合一又は凝集、或いは配合成分の分離が顕著に
認められる」として評価した。
者として48時間の閉塞貼付試験を行って評価した。な
お実施例1〜4及び比較例1〜4については、1.0重
量%水溶液として貼付試験に供した。貼付試験終了後の
被験者の皮膚の状態を、表1に示す評価基準に従って評
価して皮膚刺激指数を求め、20名の平均値を算出し
た。
まとめて示した。本発明の実施例においては、低温及び
高温下でのいずれにおいてもエマルション粒子の合一や
凝集、油分や添加剤の分離,析出などは認められず、非
常に良好な安定性が認められた。これに対して、グリセ
リル脂肪酸エステルを配合した比較例1,2,5,8,
9では、低温及び高温下の双方において油分や添加剤の
分離,析出を認めた。比較例3においては、エマルショ
ン粒子の合一や凝集も顕著であった。また、陽イオン性
界面活性剤或いは陽イオン化セルロースを配合した比較
例3,4,6,7,10でも、若干の配合成分の分離等
を認めた。
発明の実施例では皮膚刺激指数はいずれも低く、問題と
なる皮膚刺激性は認められなかった。これに対し、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウムの配合量の多い比較
例3及び4で皮膚刺激指数がやや高くなっており、陽イ
オン化セルロースを配合した比較例6及び10でも若干
の皮膚刺激性が認められた。
使用試験を行い、毛髪に対するコンディショニング効果
を評価した。使用試験は男女パネラー20名を1群と
し、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドに
て使用させて行った。毛髪に対するコンディショニング
効果は、毛髪のしっとり感,滑り性,柔軟性及びべたつ
き感について官能評価を行わせて評価した。官能評価
は、毛髪のしっとり感については「ある;5点」,「や
やある;4点」,「どちらともいえない;3点」,「や
やない;2点」,「ない;1点」、毛髪の滑り性及び柔
軟性については「良好;5点」,「やや良好;4点」,
「普通;3点」,「やや悪い;2点」,「悪い;1
点」、毛髪のべたつき感については「ない;5点」,
「ややない;4点」,「どちらともいえない;3点」,
「ややある;2点」,「ない;1点」として5段階で評
価させて点数化し、20名のパネラーの平均値を算出し
た。結果は表3に示した。
は、いずれにおいても毛髪のしっとり感,滑り性,柔軟
性において高い評価が得られており、毛髪のべたつきに
ついてもほとんど認められていなかった。これに対し
て、ジグリセリルイソパルミチン酸エステル又はイソス
テアリン酸エステルのジカルボン酸縮合物の替わりにグ
リセリル脂肪酸エステルを配合した比較例1,2,5,
8及び9使用群では、毛髪のしっとり感についてはまず
まずの評価であったが、毛髪のべたつきが顕著に認めら
れており、滑り性や柔軟性についても不十分であると評
価されていた。一方、ジグリセリルイソパルミチン酸エ
ステル又はイソステアリン酸エステルのジカルボン酸縮
合物の替わりに陽イオン性界面活性剤或いは陽イオン化
セルロースを配合した比較例3,4,6,7及び10使
用群では、毛髪のしっとり感が不足し、滑り性や柔軟性
についてもあまり満足はされていなかった。
例使用群においては、皮膚の刺激性や感作性を認めたパ
ネラーはいなかった。また、実施例6及び7を石油ファ
ンヒーターの近くで使用しても、その作動性には何ら影
響を与えなかった。
れた保水性とエモリエント効果を兼ね備え、毛髪にべた
つき感を与えずに良好なしっとり感,滑り性及び柔軟性
を付与することができ、さらに安定性及び安全性に優れ
る毛髪用組成物を提供することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 ジグリセリンと分岐鎖を有する炭素数1
6〜18のモノカルボン酸とのエステルと、炭素数6〜
10のジカルボン酸との縮合生成物である油剤を配合す
ることを特徴とする、毛髪用組成物。 - 【請求項2】 分岐鎖を有する炭素数16〜18のモノ
カルボン酸が、イソパルミチン酸又はイソステアリン酸
であることを特徴とする、請求項1に記載の毛髪用組成
物。 - 【請求項3】 ジグリセリンと分岐鎖を有する炭素数1
6〜18のモノカルボン酸とのエステルと、炭素数6〜
10のジカルボン酸との縮合生成物である油剤の配合量
が、0.5重量%〜50.0重量%であることを特徴と
する、請求項1又は請求項2に記載の毛髪用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29904495A JP3418490B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 毛髪用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29904495A JP3418490B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 毛髪用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09110649A true JPH09110649A (ja) | 1997-04-28 |
JP3418490B2 JP3418490B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=17867492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29904495A Expired - Lifetime JP3418490B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 毛髪用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3418490B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10175818A (ja) * | 1996-12-18 | 1998-06-30 | Noevir Co Ltd | 油中水型乳化組成物 |
KR20180028523A (ko) | 2016-03-30 | 2018-03-16 | 가부시키가이샤 만다무 | 정발제 조성물 |
KR20200009094A (ko) | 2017-09-29 | 2020-01-29 | 가부시키가이샤 만다무 | 정발제 조성물 |
KR20200038979A (ko) | 2018-03-29 | 2020-04-14 | 가부시키가이샤 만다무 | 에어로졸 폼 정발제 조성물 및 에어로졸 폼 정발제 |
KR20220024645A (ko) | 2019-09-25 | 2022-03-03 | 가부시키가이샤 만다무 | 에어로졸 스프레이 정발제 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP29904495A patent/JP3418490B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10175818A (ja) * | 1996-12-18 | 1998-06-30 | Noevir Co Ltd | 油中水型乳化組成物 |
KR20180028523A (ko) | 2016-03-30 | 2018-03-16 | 가부시키가이샤 만다무 | 정발제 조성물 |
KR20200009094A (ko) | 2017-09-29 | 2020-01-29 | 가부시키가이샤 만다무 | 정발제 조성물 |
KR20200038979A (ko) | 2018-03-29 | 2020-04-14 | 가부시키가이샤 만다무 | 에어로졸 폼 정발제 조성물 및 에어로졸 폼 정발제 |
KR20220024645A (ko) | 2019-09-25 | 2022-03-03 | 가부시키가이샤 만다무 | 에어로졸 스프레이 정발제 |
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---|---|
JP3418490B2 (ja) | 2003-06-23 |
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